きもの風土記きもの風土記

10数年前、集散地でデニムのきものに出会った。何か新鮮さを感じた筆者は、その生誕の地を探し訪ねたことがあった。記憶が薄れている中、残されたフィルムを頼りに思い起こしてみた。
確か福山駅から・・・・?、そうだ福塩線で約15分くらいゆられて着いたところが広島県深安郡神辺町。「そう、そこがデニムのきものが生まれた地だ」、とうっすら思い出が蘇ってくる。もともとジーパンなどのデニム生地の生産地でもあるこの地方は、現在、平成の大合併で広島県福山市神辺町と地名を変えており、肝心のきものももう生産してないとのこと。残念だが必ずやいずれかに引き継がれ生産されているに違いなく、その探索はまたの機会に譲るとして、せっかくのことだから“文化と歴史を誇る町、神辺”を少し散歩してみたいと思う。
ここ神辺は、中世から近世にかけて山陽道の宿場町、神辺城の城下町として華やかに栄える一方で、旧水野勝成が福山城を築くまでの約300年間は、備後の政治や経済で重要な役割を果たすとともに、多くの文化人を排出、中でも管茶山
は、私塾「黄葉夕陽村舎」を開いた人物として名を知られている。デニムのきもの生誕の地はこんなところであった。

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福山城   本陣
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山城・神辺城址 管茶山像