April 16日~22日
  全日本きもの装い世界大会学校対抗の部で4連覇 尚絅高
熊本市・着物の着付けや所作などを競う「全日本きもの装いコンテスト世界大会」(全日本きものコンサルタント協会主催)で、中央区の尚絅高和装礼法部が学校対抗の部で4連覇を果たした。
大会は東京で8日開かれ、全国4カ所の予選を勝ち抜いた約140人が7部門に出場。学校対抗の部は大学、高校、中学校の12チーム(各3人)で競った。
九州代表の尚絅高はいずれも3年の鈴谷美紀さん、上土井愛さん、池畑佳音さんが出場。着付けの美しさと早さ、全体のバランスなどが評価された。個人で振り袖の部に挑んだ3年の小田愛莉さんも入賞した。
リーダー役の上土井さんは「昼休みや放課後に毎日練習してきたことを舞台で発揮できた。先輩たちに続いて4連覇できてうれしいし、ホッとした」と話した。

  デザインの成り立ち学ぶ すきすき紬デー講座
鹿児島県・毎月15日の「すきすき紬デー」に合わせ16日、本場奄美大島紬産地再生協議会のミニ講座が奄美市名瀬の旧県工業技術センター奄美分庁舎であった。生産関係者や愛好家ら15人が参加。大島紬の歴史や製造工程などを学び、伝統産業の魅力に触れた。
参加者は初めに映像資料で図案作成からかすり締め、染色、機織りなどの一連の流れや、かすり糸の密度や染色方法によって分類される大島紬の種類などを確認。後半は大島紬のかすり文様について長年研究している県大島支庁の徳永嘉美さん(64)を講師に、柄の成り立ちなどを学んだ。
徳永さんは大島紬には自然の動植物や身近な道具、文字などがデザインされているとして、「沖縄とも違う奄美の環境が独自の文様を生み出した」と解説。参加者は時折メモを取りながら熱心に耳を傾けていた。奄美大島

  振り袖姿「とてもきれい」 米国高校生が日本文化体験
群馬県・米国で日本語を学ぶ高校生らが邑楽郡大泉町公民館で、生け花や着物の着付けなどを体験して日本の文化に触れた。
日本文化体験をしたのはシカゴ市の「ノースサイド カレッジ プレパラートリー ハイスクール(NCP)」の生徒25人と教諭4人。
隔年で同町が受け入れ国際交流を重ねてきたが、8回目の今回は、これまで交流を手伝ってきた有志でつくるグループ「NCPファミリー」が交流内容などのコーディネートにあたった。ファミリー代表の多胡英津子さんは「自分がかつて渡米した時の恩返しの気持ちもあり、メンバー数人と4カ月前から計画しました」と言う。
生徒たちが着た振り袖やはかまは多胡さんの自前のもの。振り袖を着たジャスミン・ゴンザレスさん(16)は帯を指して「ちょっとタイトですが着物はとてもきれい」と日本語を使って笑顔を見せた。
一行は同町はじめ、太田市、邑楽町、千代田町の受け入れ先の27軒の家に3月28日から4泊し、1日に帰国した。滞在中にリサイクルセンターや大泉高校、日光東照宮(栃木県)などを見学した。

  あでやか着物姿で幸せ願う 氷見でまるまげ祭り
富山県・結婚を願う伝統行事「まるまげ祭り」が17日、氷見市中心部で行われ、華やかに着飾った女性36人が春の街なかを練り歩いた。
江戸時代に氷見の芸妓げいぎが幸せな結婚を願い、人妻を象徴する丸まげを結って、千手寺(幸町)に参拝したことが由来とされる。今回は同市の19人をはじめ県内の29人と、県外からの7人が参加した。
女性たちは紫やピンク、水色の着物姿で、市いきいき元気館近くに設けられた御旅所を出発。みこしや稚児行列に先導され、1時間半かけて千手寺まで2.5㌔を歩き、観音堂に参拝した。花びらが風で舞う桜並木や商店街の街並みをしっとりと歩くあでやかな姿に、沿道に詰め掛けた大勢の市民やカメラ愛好家らが見入った。
氷見商工会議所が静岡県島田市の島田商工会議所と友好提携を進めている縁で、同市から参加した会社員、高橋周さん(23)は「潮風を受けながら歩くのは新鮮で楽しい。良いご縁があればいいですね」と笑顔で話した。
氷見市内では「ごんごん祭り」が始まり、同市朝日本町の上日寺から国道415号までの道路沿いに露店が並び、にぎわった。18日まで。

  昔の風景ミニチュアで再現 淡路の夫妻が作品展
兵庫県・大正から昭和にかけての里山や街並みを、ミニチュアで再現した作品展が、淡路市多賀の県立淡路文化会館で開かれている。29日まで。同市尾崎の中谷堯さん(82)と妻の日出子さん(78)が20年以上続ける創作活動。古き良き、日本の原風景がよみがえる約50点を飾る。
阪神・淡路大震災で堯さんの実家が全壊。2人は「ミニチュアで家を建て直し、思い出を形に残そう」と作り始めた。完成すると「楽しくて、もうひとつ、またもうひとつ」といつしか没頭。気が付けば「倉庫が一杯で収まりきらない」ほどの作品数となった。島内外で展示会を開くと、手芸ファンらの間で評判に。同館では2年ぶりの開催となる。
会場には、美山かやぶきの里(京都府)や白川郷(岐阜県)をモデルにした情景や、蒸気機関車が走る農村の景色、昭和の街並みを思わせる呉服店や居酒屋などが並ぶ。作品の背景には、同館近くで切り出したササを使い風情を演出。日出子さんの嫁入り道具の、素朴なデザインの着物も展示する。
2人は「展示する作品数はこれまでで最も多い。家の形や服装などを見て、文化や歴史の移り変わりを懐かしく感じてほしい」と話す。
入場無料。問い合わせは同館☎0799(85)1391。

  花と紬で交流 龍郷町の教会
鹿児島県・奄美大島の龍郷町のカトリック赤尾木教会で15日、「花と紬の春あしび 第1回教会ブーケ」があった。50種類以上の花が咲き乱れる会場で、苗木や軽食、手作り小物などを販売するマルシェや本場奄美大島紬の着付け体験などがあり、多くの人でにぎわった。
自然に親しみながら奄美の文化や食に触れ、地域の良さを実感してもらおうと、地元有志らで作る団体HUG奄美が主催。あいにくの小雨模様だったが、会員らが約1年かけて準備した色とりどりの花が会場をにぎやかに彩った。
里井つとよ代表(68)は「大島紬を着て楽しく遊ぶ機会をつくりたいという思いで開催した。花壇の花はこれから満開になっていくので、長く楽しんでほしい」と話した。
会場には大島紬の小物や手作りの陶器、鉢植え、パンやケーキなど13ブースが並んだ。来場者は各ブースを回って作家らと交流したり、大島紬を着て花の前で記念撮影をしたりして思い思いに休日を楽しんでいた。
人と訪れた奄美市の女性(60)は「紬を着た人がたくさんいて、自分も久しぶりに着てみたくなった。花壇を自宅のガーデニングの参考にしたい」と笑顔で話していた。奄美大島

  着物フリー 着こなし楽しむ女性たち
京都市・着物を自由に着こなす人たちがいる。「タンスの肥やしになっている着物に光を当てよう」「好きな着物を好きなように着よう」。東山区のモデル、深谷記子さ(60)がSNSで呼びかけると、関西だけでなく関東や四国からも着物好きが集まった。
今月8日、左京区の白沙村荘で、26人の男女がアイデアあふれる着こなしを披露した。
大阪市阿倍野区の自営業、帖佐英子さん(41)はアンティークの小紋に身を包んだ。一目ぼれで買ったもののサイズが小さく諦めていたが、ベルトで丈を上げてワンピース風にアレンジ。「こんな着方をしていいのかと抵抗があったけど、褒めてもらえて自信が出た」。
喪服を後ろ前に着て、ドレス風にアレンジしたのは神戸市の自営業、内田はるみさん(66)。着物は40年以上着ているが、一生に数回しか着ない喪服を生かそうと工夫した。参加者から「外国でも通用する立派なフォーマルドレス。まねしたい」と声をかけられた。
「ちゃんと着物を着られるようになりたい」という大阪市鶴見区の垣合かよさん(55)は、江戸時代の着方を調べて生かした。「ジャケット代わりに羽織を着るなど、洋服に着物アイテムを加えながら着物に親しんでいきたい」と語る。
企画した深谷さんは、「こう着なくちゃいけないというルールに縛られて萎縮し、着る機会を逃している人は多いと思う。着物は、まさに着る物。自由な着方を提案し、着物の良さを伝えていきたい」と意欲を見せた。
きものフリーダム
  光の室積着物でぶらり 70人が散策
山口県・江戸時代から明治初期にかけて瀬戸内海有数の港町として栄えた光市室積地区で14日、着物姿で地区を巡る「きものでブラリinむろづみ」があった。周南地区を中心に約70人が参加し、港町の面影を残す町並みを散策した。
光商工会議所が関係団体と実行委員会を組織して開催。「藍Loveひかり!大作戦」事業の1つで、今年で10回目。
研修施設で「アイランドアカデミー」に集まった参加者は、地元保存会の木遣り唄などを鑑賞した後、小雨が降る中、往時をしのばせる建物が残る海商通りを歩き、室積の歴史や文化を満喫した。道中では観光ボランティアガイドの史跡案内を聞いたり、築100年以上の古民家カフェでくつりだりした。

  日本文化に触れ笑顔 三沢基地でジャパンデー
青森県・米軍三沢基地内で14日、恒例の国際交流イベント「ジャパンデー」が開かれた。基地内の外国人が日本文化に触れ、日本人との交流を楽しんだ。
三沢国際クラブ(三上博利会長)が主管し、今回で31回目。日本の50団体約540人と米国人約100人がボランティアとして参加した。
オープニングセレモニーでは、まきばのこども園(十和田市)の園児が和太鼓を披露するなどして開会を盛り上げた。青森大忍者部のブースは、男の子に大人気。忍者の衣装を着て、手裏剣投げを体験したジョージ・リック君(9)は「忍者の映画を見たことがある。コスチュームも大好き」と満足そうに語った。 着物を着せてもらう女性の姿が目立ったほか、習字、折り紙を体験するコーナーは、子どもたちでにぎわった。盆栽や能面なども展示され、外国人は日本の歴史や伝統に理解を深めていた。

  ボスニアの着物琉球紅型で KIMONOプロジェクト
佐賀県・2020年東京五輪に向けた「KIMONOプロジェクト」で唐津が担当するボスニア・ヘルツェゴビナの着物を沖縄・琉球紅型の玉那覇有勝さん(49)が制作することになった。独立をめぐる民族対立で隣人同士が敵対したボスニアと、非戦闘員を巻き込む悲惨な戦場となった沖縄。平穏な日常を破壊する戦争のむごさを知る両地が着物でつながり、非戦と平和の願いを世界へ発信する。
市民の寄付で制作に取り組む唐津のプロジェクト実行委員会は昨年12月、市内の小学校が交流を持つ東欧の小国ボスニア・ヘルツェゴビナを相手国に決めた。作者は未定だったが、青と黄が鮮やかな国旗を見た副会長で唐津市の呉服店主、田中勝幸さん(68)が「この発色ができるのは琉球紅型しかない」と提案した。
田中さんら実行委員会のメンバーは3月上旬、沖縄の読谷村に工房を構える有勝さんを訪ね、直談判。ボスニア内戦や唐津との関係を伝えた。有勝さんは注文品を抱える多忙な身ながら、「こんな機会は一生に1度しかない」と快諾した。
有勝さんは「ともに戦争、内戦の戦禍を乗り越え、歴史を土台に観光で振興を図ろうとしているのも共通している」と語る。10月の完成に向けて図柄を考案中で、佐志小の旧6年生が描いたデザインや唐津焼の伝統文様も加える予定だ。
寄付など問い合わせは唐津商工会議所内の事務局☎0955(72)5141。

  人物 インスタ着物女子
京都市・ウサギの耳のような髪形や口紅柄の西陣織の帯、ベルトの帯揚げにサスペンダー。ポップな和装の着こなしで注目を集める着物の女性図案家がいる。北区の川原マリアさん(31)。写真共有アプリのインスタグラムのフォロワーは、国内外で5千人を超える。「伝統は革新で斬新。日本のモードはここにある」と世界に向けて発信している。
川原さんは長崎県出身。デザインの仕事に就きたいと20歳のころ、「世界に誇れる日本のデザインは着物」と考え、インターネットで探し当てた市内のデザイン会社で図案家に弟子入りした。「様式美が凝縮されている」とアンティーク着物に目覚め、自らの着姿をネットで紹介し始めた。
写真家らの目に留まり、2014年にはJR東海の京都誘客キャンペーン「そうだ、京都、行こう」の広告に着物姿で登場。16年にはインターネット上で資金を募るクラウドファンディングを元手に、着物の新しい魅力を発信する写真集も発行した。「写真なら1枚で着物の魅力を表現できる」と狙いを語る。
昨秋には、オリジナルの着物ブランド「MICO PARADE」を立ち上げた。「着物を着たことがない人にも、ファッションとして面白い、着てみようかな、と思ってもらいたい」。口紅や夜景の柄の帯、アーガイル模様の着物などをデザインした。問屋でも図案家として働き、古典柄の帯をモダンな配色に変えている。
図案家を目指す人は少なくないが、修行中は無給などの厳しい条件があるため、多くは辞めていくという。「いろんな人が参入すれば、和装の魅力が高まるはず。将来は自分の力で才能のある人を呼び込めるようになりたい」と夢を抱いている。
    9日~15日
  銘仙コレクション4147点ギネスに認定 柏市の梶川さん
東京都・一般財団法人ビクウィース(千葉県柏市)の梶川弘徳代表理事が集めた群馬県の伊勢崎銘仙・併用など各地の銘仙4147点が、着物コレクション数のギネス世界記録に認定され、14日、ギネスワールドレコーズから認定証が贈られた。同法人は認定を機に銘仙の魅力発信に取り組む。
都内で開かれた授与式で、認定書を受け取った梶川代表理事は「美しい銘仙の魅力を多くの人に伝える活動に取り組む。海外の人にも発信していきたい」とあいさつ。「銘仙JAPAN」と題した展示会を各地で開くことを説明した。銘仙が面白い

  着物の装い全国大会優勝 白山の女性消防士
東京都・白山野々市広域消防本部の唯一の女性消防士である佐伯なぎささん(31)=白山市=は、東京で今月8日に開催された着物の装いを競う全国規模の大会で優勝した。2年前から小松市内の着物教室に通い、着装や立ち居振る舞いなどを磨いてきた佐伯さんは「今後も着付けを学び、着物の魅力を伝えたい」と一層の精進に意気込んでいる。
装道礼法きもの学院の酒井敬子きもの教室に通う佐伯さんは、全国の約140人が7部門で競った「日本の心の美の祭典 全日本きもの装いコンテスト世界大会」に、北越・北陸の代表として「留袖の部」に初出場した。祖母の加賀友禅の着物で審査を受けた。

  名作誕生展で美人図体験 壇蜜
東京都・日本美術史上の名作の数々を、作品同士のつながりに着目して紹介する「名作誕生 つながる日本美術」が13日、東京国立博物館平成館(上野公園)で開幕した。12日に内覧会があったほか、音声ガイドを担当したタレント壇蜜さんが会場を訪れ、展示作の菱川師宣筆「見返り美人図」の女性に扮した。
奈良時代の仏像から近代絵画まで、国宝や重要文化財を含む130件を展示。雪舟、宗達、若冲の3巨匠の作品が生まれた過程に焦点を合わせたコーナーも見どころの1つだ。
師宣の「見返り美人図」は人物画・風俗画のつながりの流れで紹介されている。
「見返り美人」は17世紀後半、江戸の最新ファッションに身を包んだ娘が歩みの途中でふと足を止めて振り返った姿を描いている。後ろを振り返る姿は、国宝「風俗図屛風」(展示期間5月15~27日)や重要文化財「湯女(ゆな)図」(同4月13日~5月13日)にも見られる。有料。展覧会は5月27日まで。

  染色画・巨大美の世界 長岡で村山雨景展
新潟県・創作活動55周年を迎えた染色作家、村山雨景さん(70)の最大規模の個展「染色画・巨大美の世界」が、長岡市中央図書館で開かれている。雨景さんは昨年から、巡回展を県内外約170カ所で続けており、アトリエを構える長岡市では「額絵やタペストリーなど、染色でできるすべての芸術作品を展示した」。入場無料で15日まで。
約80点の展示作品の中でも、ひときわ目を引くのは染め絵「連山」。ロウケツ染めと呼ばれるろうを使った技法で早春の越後の山々を横13㍍、縦2㍍で表した。創作活動の初期から現在までの着物も10点近く展示している。
十日町市に生まれ、手織りと染色の修業をした。20歳のころに京都に出て、日本画と手描き本友禅、ロウケツ染めを習得した。その雨景さんの手による「見せる着物」。雨景作品数10年の軌跡をたどる機会になっている。
歌手の小林幸子さんが2013年、県民栄誉賞を受けた時に着たのも雨景さん創作の手描きロウケツ染めの着物だった。会場には小林さんに贈った作品とほぼ同じ着物「雪の華」を展示している。展示会のために改めてつくったという。雨景さんは「しんしんと降る雪、越後の里山、家々のあかりがとても温かい。雪の華たちは静かに舞い降りる。楽しそうに、踊るように、そして歌うように」と自作を説明する。問い合わせは越後友禅会☎0258(29)6391。

  100年前に途絶えた高砂染復刻 高砂でお披露目会
兵庫県・高砂染発祥の地「旧尾崎邸」を活用したスペース「高砂や」(高砂市)で29日「復刻高砂染めお披露目会」が行われる。主催は「Emzo TLabo」。
高砂染めは、江戸時代に姫路藩の特産品として扱われていた伝統工芸品。同社では、約100年前に途絶えたという高砂染めと技法を復活させようと昨年5月、高砂染め復刻プロジェクトを発足した。資金調達のためクラウドファンディングを活用し、復刻のための資金調達や準備を重ねてきた。
社長の寄玉昌宏さんは「途絶えてしまってからは、職人もおらず設備もない状態だった。地元や播磨地域の方にも思い出してもらいたいという思いから、クラウドファンディングを活用した。技術や技法だけでなく、産業として継続させることで、社会的に復活させたい」と話す。
当日は、復刻させた高砂染めで作った着物を披露するほか、同社が復刻まで行ってきた研究の成果報告を開催。13時からは希望者向けに「高砂染ゆかりの地ご案内ツアー」を行う。
開催時間は、14時~15時30分。

  大正ロマンで町彩る 着こなしコンテスト
岐阜県・和装や洋装で集う「きものin大正村」が、恵那市の日本大正村で行われ、市内外からの参加者が大正ロマンの雰囲気が残る同町を華やかな装いで彩った。日本大正村の活性化を図ろうと、明智町の住民らでつくる実行委員会などが毎年開催している。今年で9回目。
和装や洋装の着こなしを競う「モダンガール・モダンボーイコンテスト」は同町の明智文化センターで行われ、男女30組が参加した。ステージで装いを披露した後、大正路地をパレードした。グランプリには松井千夏さん(名古屋市)、広安かなさん(愛知県春日井市)が輝いた。
そのほか、同センターで大正琴の演奏や日本舞踊の披露、着物ショーなども行われた。

  着物で街歩き活動が3年目 川崎
神奈川県・2020年の東京五輪・パラリンピックなどを見据え外国人観光客らに魅力ある観光都市・川崎を目指そうと、着物の着付士らによる「きもので町歩き」活動が3年目に入った。地元商店などの協力で、川崎太師(川崎市)門前に拠点を設け「きもの文化を見直してほしい」と活動の輪を広げている。
東京浅草寺や京都の名刹周辺などでは近年、着物姿で散策や写真撮影を楽しむインバウンドが急増。川崎でも着物の良さを広く知ってもらおうと、みやうち着物学院(中原区)や中央着付士能力開発協同組合(同)が中心となって、16年3月に着物姿での街歩きイベントを月1回(第4日曜)ペースで開始した。
同学院の学院長は「東京五輪を前に、外国人観光客への魅力づくりの1つにしたい。着物で歩くと気持ちや景色の見え方も変わる。着物や川崎の魅力も再発見してもらえればうれしい」。3年目に入った18年度は、中原街道史跡巡り(5月)アジサイ寺妙楽寺参拝(6月)なども計画。22日には25回目の町歩きを川崎大使周辺で行う。参加費が必要。問い合わせは同学院☎044(740)2656。

  桂女の姿展 京都市歴史資料館
京都市・中世から江戸時代末まで現在の西京区桂近辺に住まい独特の風俗を伝えていた「桂女かつらめ」の衣装を紹介する「桂女のすがた」展が、上京区の市歴史資料館で開かれている。桂女衣装の現存例はほぼ無いとされ、貴重な資料に来館者が見入っている。
展示品は、頭部に巻いた「桂包かつらつつみ」と呼ばれる麻布や絹地の着物など4点で、2016年度に同館が寄贈を受けた。桂女の実態は不明な部分も多い。江戸時代には結婚や出産といった慶事の際に祝詞を述べていたほか、正月や八朔など特別な日には京都所司代や公家に桂飴を献上する役割なども担っていたという。
紺と白の着物は江戸時代後期ごろのものといい、白地部分には岩に砕け散る波の文様が描かれている。婚礼儀式などの際に用いたと考えられる木綿の「綿帽子」もあり、同館では「謎の多い桂女の風俗に触れられる機会は珍しい」としている。展示は17日まで。月曜休館。無料。着物の歴史

  使った針にありがとう 高松で「針の感謝祭」
香川県・家庭や職場で使い古した針をねぎらい、技術の向上を願う「針の感謝祭」が11日、高松市の峰山公園であった。
庵治石などを積み重ねた高さ2.7㍍の「針の像」の前で、田村神社(同市)の神主が祝詞を奏上。日ごろから針を扱う医師や和裁技能士ら約50人が、石に空いた直径10㌢ほどの穴に持参した針を次々に納め、手を合わせた。
高松市内の会社で和裁を学びながら働く内海さくらさん(19)は「仕事ができるのは針のおかげなので、感謝を込めた。良い着物をお客さんに提供できるようになりたい」と話した。

  和心増収増益 マザーズ市場
東京都・東京証券取引所マザーズ市場へ新規上場した株式会社和心(社長 森 智宏)=渋谷区=は、かんざしや傘などの和装小物の販売を、観光地を中心に店舗数が拡大する。京都などで手掛ける着物レンタルはインバウンド需要に応えるためウェブサイトで12カ国語で対応し、訪日観光客からの支持を集める。出店費用やシステム投資がかさむが、増収で補い最終増益。
同社は、自社のザイナーが手掛けた和アクセサリー、かんざし、和傘、浴衣など、オリジナルブランドの制作販売や着物レンタルサービスを展開している。関連記事

  着物の未来ロボットが表現 二条城
京都市・和装の新しい魅力を引き出す展示会「KIMONO ROBOTO」が10日、世界遺産の二条城(中京区)で始まった。日本を代表する職人が作り上げた着物をロボットにまとわせたり、映像作品に仕立てたりして紹介している。
香港に本社がある統合型リゾート企業メルコリゾーツ&エンターテインメントの主催。展示は昨年12月の東京都に続き、2回目。
京都をはじめ国内各地の人間国宝や腕利きの職人が同社の依頼で制作した着物9点を出展。このうち江戸期の友禅染を代表する国指定重要文化財「束熨斗文様たばねのしもんよう振袖」を当時の染織技術で復元した作品は、未来をイメージしたロボットに着せている。ほかにも、手描き友禅で季節の花々を表現した舞妓の裾引き、西陣織の能装束唐織などが並ぶ。
アイスランドの歌手ビョークさんやドイツの著名写真家ピーター・リンドバーグさんらがそれぞれの着物を映像の素材に用いた作品も、会場で流している。
オープニングセレモニーで同社のローレンス・ホー会長兼最高経営責任者(CEO)は「伝統がどのように未来を織りなすのかを見せたい」とあいさつした。
20日まで。二条城の入場料が必要。

  はれのひ後遺症 いまだに・・・
神奈川県・破産手続き中の「はれのひ」(横浜市)が営業を突如停止して、多くの新成人が振り袖を着られなかった「成人の日」から、8日で3か月となった。
破産管財人によると、店舗にあった振り袖の返却は終了した。一方、仕立て業者が作業中だった約100着は、購入者が追加料金を支払わなければ手元に戻らない状態。レンタル契約分は、はれのひの資産がわずかで、補償の見通しは立っていない。
はれのひ側は、破産手続きの開始決定を受けた1月26日、レンタル品も含めて約1160着を保管し、購入契約済みの約450着を順次返却すると説明したが・・・
破産管財人の増田尚弁護士によると、再度、調べた結果、全体の数は減る見込み。店舗に残っていた晴れ着は3月末までに返却した。しかし、購入契約をして仕立て業者にあった約100着は、はれのひ側からの支払いがなかったため、業者には保管しておく「留置権」があるという。仕立て追加料金発生か?

  「着物でさんぽ」始まる 会津若松
福島県・和服姿で歴史情緒あふれる会津若松市を散策する「あいづ着物でさんぽ」は7日、鶴ケ城や歴史的建造物が残る市街地で始まった。11月25日まで。
JR会津若松駅内と民族衣裳文化普及協会会津若松駅前教室の2カ所に着物の貸し出し、着付け場所を設けた。初日は県観光交流局の宮村安治局長が訪れた。鶴ケ城本丸にある茶室・麟閣で、ベトナムから来日している研修生3人らと抹茶をたしなみ、和の文化を堪能した。
会津まつり協会、市、会津若松観光ビューロー、会津若松商工会議所などでつくる実行委員会の主催。土、日曜日と祝日の午前9時から午後4時まで着物を貸し出す。女性は3000円から、男性は4000円からで、予約が必要。鶴ケ城天守閣の入場料割引、飲食サービスなどの特典がある。
21、22、29の3日間は鶴ケ城本丸に臨時の貸し出し、着付け場所を設置する。予約は民族衣裳文化普及協会0120・029・315、問い合わせは会津まつり協会☎0242(23)4141へ。

  いにしえの女性衣装を復元 万葉文化館で展示
奈良県・京都染織文化協会(京都市)が所蔵する古代~江戸時代の女性の復元衣装などを紹介する展示会「万葉の装い」が明日香村の万葉文化館で開かれている。各時代の色鮮やかな衣装を見ることができる。5月6日まで。
京都では戦前、祇園祭などと肩を並べる「染織祭」と呼ばれる一大祭典があった。展示会では、同祭の時代行列で使われた復元衣装を中心に紹介している。
展示されている計81件のうち、47件が染織祭関係。奈良時代に催された歌舞会「歌垣」で女性たちが身に付けた唐衣や、和装が完成したとされる平安時代の衣装、室町時代の小袖、江戸時代後半の京女の晴れ着などが並べられ、簪や笠、扇子などの復元品も一緒に展示されている。
また、万葉文化館が所蔵する高松塚古墳壁画にみられる女性の復元衣装や、万葉女性を描いた万葉日本画も並べられている。
15日、21日には着物を着用できる体験イベント(午前10時受け付け開始、先着6人)があるほか、22日午後2時からは「京の四大祭り・染織祭」のテーマで講演会も。問い合わせは万葉文化館☎0744(54)1850。着物の歴史

  着物で歩こう会 創作きもの いこいが呼びかけ
鳥取市・和装で春の街を散策する「着物で歩こう会」が7日、市内で開かれた。参加した男女9人はJR鳥取駅を出発し、目抜き通りの若桜街道や袋川沿いで散策を楽しんだ。
着物を着る機会をつくり、着る人や沿道の人に着物の良さを再認識してもらおうと、同市西品治の「創作きもの いこい」が呼び掛けて開催した。今回で4回目。道中の袋川の桜土手は前日までにほとんどの桜が散ったが、着物姿の参加者は散り残った枝を見つけ、遅い花見を楽しんだ。
同市南安長1丁目の立脇寿江さん(61)は「天候に合わせて紬の人が多かった。春に合わせて華やかなものだけでなく、天候や場所に合わせたものを選ぶのも着物の楽しみ。他の人がどういう選び方をしているか見るのも勉強になる」と話した。

  富岡製糸場でファッションショー 着物でお花見を
群馬県・「着物de花見 ファッションショー」と銘打つイベントが7日、世界文化遺産の富岡製糸場で行われ、お年寄りや親子らがブリュナ館の前で着物姿を披露した
前橋市や上野村などから訪れた人たちが、着物を着て登場。司会が着物にまつわるエピソードを紹介する中、階段を下りると、見物客から拍手が送られた。
富岡製糸場は明治5年(1871年)、富岡の地に日本で最初の官営模範器械製糸として創建された。赤煉瓦に宿された記憶や外壁、ガラス窓、天井、そのすべてがレトロでノスタルジーな富岡製糸場は、2014年6月にユネスコ世界文化遺産に登録されている。

  内子あでカワプロジェクト 清水香奈さん
愛媛県・江戸時代に建てられた商家など古い町並みが残る内子町八日市護国地区。しっくいの白い壁の古い家が連なる通りに、あでやかな和服姿の女性たちの姿があった。
彼女たちを笑顔で送り出すのは清水香奈さん(35)。今は内子町観光協会職員だが、今年3月まで町の観光振興を担う地域おこし協力隊員だった。
協力隊員の時に仕掛けたのが「内子あでカワプロジェクト」。色とりどりの着物をレンタルし、着付けも行う。町を訪れた観光客に歴史情緒あふれる町並みを着物姿で散策してもらい、「非日常」を味わってもらおうという趣向だ。
拠点となるのは、地元の職人が手掛けた伝統工芸品などを販売する「うちこの和 手しごと職人の家」。築140年以上という古民家の2階の8畳間には約50着の着物がずらりと並び、観光客が好きな着物を選べるようになっている。清水さんは客の好みなどを聞きつつ着物選びを助言し、着付けもする。
プロジェクトが始まって約2年。フェイスブックやブログなどでの発信もあって、国内外から着物体験を希望する観光客は増え、多い月で40人を超えるという。着物歩きが通りに華やかさとにぎわいを与え、確かな評価を得るようになった。
内子町の協力隊員の募集に手を挙げた清水さんは、それまでは仙台市で美容師として多忙な毎日を送っていた。旅行ガイドブックで見た美しい町並みに「運命を感じた」という。
「町の人と観光客がふれあう橋渡しができた。皆さんからの温かい言葉に、明日も頑張らなきゃと励まされています」。爽やかな笑顔を見せた。

  五輪の着物披露 姫路2020推進協議会
兵庫県・2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、姫路市の姫路商工会議所や市まちづくり振興機構は今春、観光客の誘致や日本文化の発信を進める「姫路2020おもてなし推進協議会」を立ち上げた。取り組みの一つとして、各国をイメージした着物の制作を通じて日本の伝統を広める「キモノプロジェクト」に参加。本町の姫路城西御屋敷跡庭園・好古園で7日、完成した着物を披露し、地元の盛り上げに思いを一つにした。
同協議会は、ほかに市文化国際交流財団や、姫路観光コンベンションビューローで構成する。
    1日~8日
  着物姿で歴史散策 結城
着物で春の街歩きを楽しむ「きものday桜めぐり」(市観光協会主催)が7日、結城市内で開かれた。結城などの着物姿の参加者たちが、同市北部市街地の寺や公園を巡り、歴史散策を楽しんだ。
市内では毎年秋に同イベントが開かれている。桜も似合う春の結城を楽しんでほしいと、着付け支援団体「ゆうき着楽会」が初めて企画した。県内外から47人が参加。年齢層は30~70代と幅広く、遠くは山梨県や東京都から訪れた人も。市で所有する結城紬を貸し出し、着楽会メンバーが着付けしたほか自身の着物で参加する人もいた。
弘経寺や結城小、水辺公園など、桜の名所11カ所を巡った。今年は桜の開花が早く、多くが散ってしまっていたが、一行は市内に数多く残る史跡も見学。常光寺では、朗読紙芝居の「わらしべの会」による創作民話を観覧したほか、昼食やお茶を味わった。
広島県から栃木県小山市に引っ越したばかりという板谷真弓さん(31)は「結城は近いし、着物を楽しんでみようと参加した。結城紬はすごく軽くて着心地が良く驚いた」と話した。石岡市、田口幸子さん(62)は「こんなに歴史が深いと思わず、面白かった。結城ならではの催しで、また来たい」と笑顔。阿見町の脇坂充子さん(70)は「女性グループが企画したというのも良い」と感心していた。
稲葉里子会長は「結城の良いところを引き出して知ってもらい、リピーターになってほしい。春の恒例行事として今後も続けたい」と話した。結城紬

  晴れ着姿で学業成就祈る 嵐山の法輪寺で「十三まいり
京都市・数え年で13歳を迎える少年少女の健やかな成長を祈る「十三まいり」が7日、嵐山(西京区)の法輪寺で営まれ、晴れ着姿の子どもたちが学業成就を願った。
平安初期から続くといわれる十三まいりは成人になるための通過儀礼で、虚空蔵こくうぞう菩薩から知恵を授かるために参拝する。帰りに渡月橋を渡る際は振り返ってはいけないとされている。
境内では朝から京都織物卸商業組合による着物の貸し出しや着付けもあり、華やかに着飾った女の子やスーツ姿の男の子らでにぎわった。子どもたちは好きな漢字を半紙にしたためた後、本堂で祈とうを受けた。同い年のいとこと参加したノートルダム学院小6年の井関沙耶さん(11)=北区=は「1日1歩ずつ前進する意味を込めて『歩』の文字を書いた。しっかり勉強を頑張りたい」と話した。
十三まいりは古来より京都で営まれてきた習慣で、同寺の十三まいりは、全国的にも有名である。

  友禅型染め新作150柄 京の老舗小糸染芸が展示
京都市・明治元年創業の京友禅の老舗小糸染芸(山科区)が6日から、創業150周年を記念し、型染めの新作を中京区の京都文化博物館6階で展示する。手仕事の技や感性が光る150柄300枚を並べる。
同社は型染めの小紋で知られる老舗。一般公開の展示会を開くのは今回が初めてで、展示するのは、1年間をかけて作り上げた新作。江戸小紋の上から型染めを施したり、絞りと型染めを併用したりして技術を追求した。ぼかしの入った唐花やモダンな幾何学模様、フォーマルな雰囲気の古典柄など、小紋の可能性を広げる作品をそろえた。
5代目の小糸太郎社長(52)は「カジュアルな着物は楽しい、面白いと思ってもらえればうれしい」と期待している。8日まで。無料。

  リユース着物販売イベント Technologies
愛知県・株式会社BuySell Technologies(新宿区)が、名鉄百貨店一宮店6Fイベント広場にて第2回リユース品販売イベントを開催している。取り扱い商品は、着物、ブランド品、ジュエリー。9日まで。
「当社は出張買取サービス「スピード買取.jp」=https://www.speed-kaitori.jp/=を展開し、タンスに眠っている着物を大量に買取させて頂いております。買い取らせていただいた着物の中には優れた着物も多く存在しており、品質の良さに是非とも触れていただきたいと考え、昨年12月に初めての対面販売となる催事を開催いたしました。催事初開催にも関わらず、約3.000人ものお客様にご来場いただき、楽しむ姿が多く見受けられました。
今回は、前回より売り場を拡張し、より多くのお客様に楽しんでいただけるイベントを複数用意いたしました。前回好評の着物詰め放題イベントをはじめ、タイムセール、着物クリーニングキャンペーンなどを開催する予定です。着物、ブランド品・ジュエリー等のリユース品約10.000点を取り揃え、よりお客様にわかりやすく、お求めやすい価格での販売を行っております」と主催者。

  十日町の着物職人の技 間近で見られる3日間
新潟県・きもののまち十日町市の工房を5月17日、(木)、18日(金)、19日(土)の3日間限定で、見学するイベントを行う。イベント名は 「~職人探訪~十日町きものGOTTAKU」。
着物工場を見学できるイベントは全国でも初めての開催で、着物ができるまでの行程や愛用している着物がどのようにメンテナンスされているのかを実際に見ることができる貴重な機会となる。
一般向けの工場見学イベントに糸撚り、織りなどの技術を持って対応するのは、青柳、関芳、桐屋、吉澤織物、根啓織物、蕪重織物、勇屋織物、渡吉織物、はぶき、シルクワーク 、 いつ和、髙三商店、ハピネス 、きものブレインの14社。
詳しくは新潟県十日町地域振興局企画振興部 ☎025(757)5517。
※「ごったく」は十日町の方言で「人をもてなすお祭り」や「賑やかな騒ぎ」といったニュアンスの言葉。

  加賀友禅や九谷焼 金沢で企画展
石川県・春の訪れを感じさせる加賀友禅や九谷焼などの工芸品を集めた企画展「はるいろ」が、金沢市兼六町の県立伝統産業工芸館で開かれている。6人の職人と作家、加賀手まり「毬屋」が約400点を出品している。5月16日まで。入場無料。
草木や花、チョウなどの絵付けを施した春の雰囲気を感じさせる作品がずらりと並ぶ。九谷焼作家の米倉しおりさんが手掛けたコップには、動物や植物が全面に描かれている。緑やピンクなどやさしい色合いで描かれた絵付けには、ストーリー性があるという。
会場には、花見をイメージしたコーナーも設けられている。満開の桜の写真が垂れ幕になって掛けられているほか、芝生に見立てた緑色のじゅうたんが敷かれている。企画を担当する金津史佳さん(30)は「花見気分で作品を楽しんでほしい」と話していた。
5月5日には、出品者で加賀友禅作家の中出学さんによるワークショップも開かれる。参加費1500円。問い合わせは同館☎076(262)2020。加賀友禅

  染織型紙 彫り師の技青梅で作品展
東京都・着物の柄を染める型紙の彫り師、高井章夫さん(68)=国分寺市=の作品展が、青梅市のかんざし美術館で始まった。
作品展では、桜や梅、菊、竹などの柄を繊細に彫った型紙(縦30㌢、横40㌢)約60枚を展示。ゆったりとした水の流れや様々な形をした雪の結晶を彫った型紙もある。いずれも、江戸時代に流行した「江戸小紋」のデザイン。
高井さんは、染織型紙の産地である三重県鈴鹿市出身。国分寺市にキャンパスのある東京経済大学を卒業後、10人ほどの職人を使って型紙を作っていた父親の下で13年間働いた。しかし、手間のかかる手彫りの型紙を使わない染織技術が普及。仕事が減少し、転職を余儀なくされた。
両親が亡くなり、空き家になっていた実家を整理するために鈴鹿市を訪れた2014年10月。型紙職人が激減していることを知り、「手彫りの型紙の良さを次の世代に伝えたい」と決意。鈴鹿市の店から紙や道具を取り寄せ、再び小刀を手にするようになった。
高井さんは「手彫りならではの味のある柄をぜひ、多くの人に見てほしい」と話している。「江戸小紋 型彫職人高井章夫 型彫り作品展」は6月24日まで。土日の午前10時半と午後1時半には、高井さんの実演も行われる。入館料が必要。伊勢型紙

  着物で楽しむ「会津の旅」 会津若松レンタル事業開始
福島県・会津若松市の町並みを着物姿で散策してもらおうと、同市のNPO法人素材広場(横田純子理事長)は1日、着物レンタル事業を始めた。
会津木綿や小紋などの着物を貸し出す。レンタルには帯や草履、着付け小物も含み、電話やホームページなどで予約すれば、手ぶらでも利用できる。着付けは提携する美容室が担当する。
体験した秋田県大仙市出身の山形大2年生、高橋遙さん(20)は「昨年、ラフな洋服で会津若松を歩いたときと、全く違う感じ。自然と背筋が伸びた」と笑顔を見せた。
初日の1日には、モデル役を務める大学生2人が、セットメニューを体験。同市八角町の素材広場事務所で会津木綿の着物を受け取った2人は、徒歩1分の美容室で着替え、まちなか周遊バス「ハイカラさん」などで移動しながら、鶴ケ城や七日町通りを散策した。
問い合わせは、素材広場☎0242(85)6571へ。

  大島紬の魅力幅広い世代に ひっとべの会
鹿児島市・本場大島紬の織元有志8社でつくる「鹿児島ひっとべの会」が3日から天文館菓々子横町で「大島紬とふれあいの会」を開いている。新作の反物約300点や創作小物を販売。県内の高校生が考えた図案のデザイン画も展示している。
イベントは幅広い世代に紬の魅力を知ってもらおうと、今年で5回目を迎える。デザイン画は17校から320点が集まった。小物類は普段使いできそうな財布や名刺入れのほか、端切れで作ったお手玉や龍郷柄をあしらった日傘を飾った。
小銭入れを買った中村克利さん(72)は「着物は着る機会が少ないが、小物ならいろいろと楽しめそう」。山口洋一会長は「大島紬が伝統工芸品だということを知らない若者も多い。まずは知ってもらう機会になればと企画した」と話した。8日まで。

  絹文化フォーラムへの参加を呼び掛ける 岡谷
長野県・NPOシルク文化協会と岡谷市、岡谷蚕糸博物館などでつくる実行委員会は、28日午後1時から岡谷市カノラホールで「日本絹文化フォーラム2018」を開く。「伝統ある日本の絹文化を未来へ」を合言葉に、専門家による基調講演や活動報告を通じ絹文化の継承と未来につながる発信を目指す。原田尹文実行委員長は「蚕業革命とも言うべきイノベーションが進む絹文化の最新情報を交換しながら、絹文化の歴史と未来の可能性を肌で感じる場にしていきたい」と意気込んでいる。
フォーラムは、生糸の一大生産地としての歴史を持つ岡谷で昨年から始まり、今年が2年目。今回は「絹の神秘を纏う」をテーマに、基調講演と活動報告などを行う。史料をもとに伝統的な植物染めの技法で古代からの伝統色の再現に取り組む吉岡幸雄さん(染司よしおか5代当主=京都市)が「千年の色~自然から色をいただく」と題して基調講演。世界初の雄蚕品種「プラチナボーイ」の着物生産・販売に取り組む泉二弘明さん(銀座もとじ社長)が、「銀座もとじの挑戦」と題して特別講演する。
このほか、和文化研究家の中谷比佐子さんによる「きものを着たらおとな思草(しぐさ)」と題した「きものトーク」、吉岡さんのもとで法隆寺国宝「四騎獅子狩紋錦」復元の織りを担当した染織家の湯本左緒里さん(上田市)の活動報告「私の糸・染め・織り」もある。
フォーラムは定員300人。参加費・テキスト代無料だが事前申し込みが必要。申し込みはメールで岡谷蚕糸博物館へ。問い合わせは同館☎0266(23)3489。信州の織物

  着付け教室開催 服飾文化研究会
神奈川県・「きもので学ぶ日本の文化」。公益社団法人服飾文化研究会(横浜市中区)が、京浜急行電鉄本線の日ノ出町駅の着付け教室をはじめ、都内と神奈川県内の全39教室で、着付け教室を開く。期間は来年3月までで、土曜日の午前10時から。
教室では着物の着付けを基礎から学び、普段着から留め袖まで、自分で着られるように稽古することを目的としている。
女性対象。月2回1000円。要申し込み。各会場など詳細は服飾文化☎045(252)2312。

  佐賀在来の和綿で糸紡ぎ 工房「有明木綿
佐賀市・川副町の工房「有明木綿」(村上ふみ子代表)で8日、15日の午前10時から、佐賀在来種の和綿で糸を紡ぐ体験会がある。希望者には綿花の種がプレゼントされる。
糸を紡ぐ作業は、収穫した綿の実を綿繰り機にかけて種を取り、綿毛の状態にするところから始まる。できた綿毛は、伝統の足踏みの紡毛機で繊維をよって糸にする。使う綿の実は、地域で生産されていた綿花の種を村上さんが受け継いで20年以上育てているもので、無農薬の自家栽培。希望者にプレゼントされる綿の種は、5月の連休にまくと8月ごろに花が咲き9月ごろに収穫できるという。
村上さんは紡いだ糸を藍などで染めて機織はたおり機で布地にし、着物などを製作している。「自分の技術を次の人に引き継いでいきたい。オーガニックや手仕事に興味がある方は気軽に工房をのぞきに来て」と話す。
参加は無料で午後4時まで、予約は不要。村上さんの作品はインスタグラムの「有明木綿(youmingmumian)」で検索でき、工房は同町の小々森の県有明海漁協広江支所向かいにある。
問い合わせは村上さん090・7380・2180まで。

  ポーランドを着物で表現 キモノプロジェクト
群馬県・東京五輪開催の2020年までに世界の国や地域をモチーフにした着物を作る取り組み「イマジン・ワンワールド・キモノプロジェクト」の県内活動組織「イマジンキモノ・群馬」は3月31日、制作中のポーランドをモチーフにした着物を公開した。
着物は空色の地に、ポーランドで親しまれているポピーの花やコウノトリなどをあしらっている。高崎市が同国の五輪事前合宿を誘致していることなどから群馬で制作に取り組んでいる。前橋市内の工房では、友禅師の有馬国雄さんが丁寧に図柄に色を付けていった。

  鴨川河川敷に着物の集団 京都
京都市・鴨川の河川敷に1日、着物姿の約80人の男女が集まった。通りかかる人に着物への興味をもってもらおうと、着付け講師の加藤栄里さん(41)と、着物愛好家の大塚麻衣子さん(39)2人が企画。参加者を募集したところ、東京や名古屋からも希望者が相次いだ。
一行は鴨川をまたぐ京都市中心部の四条大橋に集合。歩き始めると、観光客は「きれい」と声をかけたり、写真を撮ったりした。
着物を着始めたばかりの参加者も多かった。北区の浅田泉さん(49)は「皆の着こなしは参考になる。ふだん選ばない明るい色に挑戦したくなった」。大津市の宮本容子さん(37)は「着物友達がたくさんできた」と話した。

  馬の博物館で「根付」展 横浜
神奈川県・江戸時代後期の実用的な装身具「根付」を集めたテーマ展が横浜市中区の「馬の博物館」で開かれている。15日まで。
動物や植物などをかたどった根付のうち、馬に絞って集めた33点を紹介。根付に関連する当時の浮世絵や木版本も合わせて展示している。芸術作品として西洋人を魅了し、コレクターも生んだ根付。数センチの彫刻に壮大な世界、江戸期の職人の高度な彫刻技術が見て取れる。
根付はいわば、現代の携帯電話のストラップのようなもの。厳密には、キャラクターなどの“飾り”の部分が「根付」に当たる。有料。問い合わせは同館☎045(662)7581。

  祝いの晴れ着 松山で「十三参り」撮影会
愛媛県・干支えとが初めて一巡りし、数え年で13歳になった少年少女を祝う「十三参り」の記念撮影会が1日、愛媛県松山市一番町3丁目の坂の上の雲ミュージアムなどであった。戌年生まれの22人が、色鮮やかな晴れ着やはかま姿をアマチュアカメラマンらに披露した。
十三参りとは、数えで13歳になった男女児が氏神様やお寺に参拝し、お祓いを受けるもの。13歳という年齢は、自分の生まれ干支がちょうど一巡りしてもとの干支に戻る年であり、最初の厄年に当たる。また、その年齢の女の子はちょうど体が大人へと変わる頃であり、体調の変化も大きく、古より厄年の年齢とされていた。
もともとは、京都嵐山の法輪寺に参拝し、厄を祓うと共に知恵と丈夫な身体を授かりに行く習わしで、その帰り道にある渡月橋を渡る際には、お授けいただいた知恵が元に戻って無くならないように、橋を渡り終えるまでけして後ろを振り返ってはいけないと伝えられている。

  高宮布の産着 近江上布伝産館で公開
滋賀県・江戸時代に彦根藩下の高宮宿で流通していた「高宮布」が、愛荘町の近江上布伝統産業会館一帯でこのほど公開された。彦根の歴史民俗に詳しい市教委の小林隆さんは「高宮布を使った服が残っていることを初めて知った。極めて貴重だ」と話している。
高宮布は江戸時代、越後縮、奈良晒、薩摩上布と並び近世4大麻布の1つで、唯一、大麻を原料にし、現在の愛荘町や東近江市などで生産され、高宮宿で販売されていた。近江上布は室町時代から作られており、小林さんによると、当時から高宮布と呼ばれ、その後、近江上布と名称が変わったという。
展示されたのは、近江麻布研究所(東京都)の吉田真一郎所長(70)が所有する江戸時代後期の高宮布の産着。井伊家ととみられる印も押されており、吉田所長によると印がある高宮布の衣服を約40着所有しているという。今回は産着を含め数点を展示した。また、同会館を運営する滋賀県麻織物工業組合は、近江上布の一種の
生平きびらを生産しており、新たな生産者の織り人を育てている。織り人の中から高宮布の復元とそれを使った織物を作りたいとの声が上がったことから、伝統工芸士の南和美さん(61)と立石文代さん(69)ら9人が昨年10月から製作。栃木産の大麻を原料に使用し、南さんが布から不純物を除去するための晒し、立石さんが織りを担当した。吉田所長の高宮布の産着を参考に江戸時代と同じ製法を採用。わら灰と貝灰など自然素材が入った灰汁あくに布を入れて干す工程を3回、17日間繰り返す「晒仕上げ」という技法で、約5カ月かけて縦85㌢、横75㌢の産着を完成させている。

  外国人観光客向け施設オープン 留学生ら着物ショー
福岡県・外国人観光客を主なターゲットにした着物体験スペース「福岡城 舞遊まいゆうやかた」が1日、福岡市中央区の三の丸スクエア内に開設された。3月31日には開設記念の着物ショーがあり、海外からの留学生や子どもなど約30人が華やかな着物姿を披露した。
三の丸スクエアがある舞鶴公園や大濠公園は、博多港に入るクルーズ船の乗客が立ち寄る観光ルートになっている。新たな楽しみ方をつくろうと、市が同館を設けた。着物ショーに参加した米国人留学生の女性は「1度着てみたいと思っていた。まるで別人ですね」と楽しんでいた。
料金は1時間千円から。約10分で着付けして周辺を散策できる。午前10時~午後4時、月曜定休。無論日本人OKです。

  静岡アートフェス 出展募集
静岡県・「第20回静岡アートフェスティバル2018」が、10月12日(金)~14日(日)、静岡市青葉イベント広場 葵スクエアで開催される。雨天決行、入場無料。
各地からクラフト作家、アーティストが出展、会場には木工、木製家具、陶芸、陶動物、ガラス工芸、京友禅着物・帯、山ぶどうかご、アクセサリー、金属アート、竹工芸、染織、帆布バッグ、洋服、帽子、布小物、絵画、木版画など多彩なオリジナル作品が展示される。
同フェスティバルでは、出展を募集している。募集期間は、4月1日(日)~8月31日(金)。

  さくらまつりで「絣音頭」披露 府中市
広島県・府中市にある府中公園。敷地内にある池の周りを中心に、約200本のソメイヨシノが並ぶ。ここで7日に開かれるのが、「備後国府さくらまつり」だ。参加者たちは、準備に余念がない。
3月に入り、福山市内の公民館を訪ねると、「備後絣音頭をつなぐ会」のメンバー約15人が練習していた。藍色のはっぴや、着物姿の女性が輪になって民謡調の音楽に合わせて踊る。
     ♪伝え弘めて誇りを今に 備後絣の 備後絣の品の良さ♪
その歌詞には、愛着と誇りが込められている。「備後絣音頭」。木下夕爾の作詞と伝えられている。生産量がピークだった1960年代には親しまれたというが、その後生産量が減少するにつれ、聞かれなくなっていった。
そんな中、府中市や福山市の町内会有志が2015年に「つなぐ会」を結成。地元の運動会や盆踊りに参加し、備後絣音頭の「復権」を目指している。
同会役員の棗田澄子さん(70)は「備後絣音頭は地域の宝。みんなが踊れるように広めていきたい」と話す。

  着物姿で学業成就祈る 小矢部で十三詣り
富山県・数え年で13歳の子どもたちが、自らの健やかな成長を祈願する「十三詣り」は3月31日、小矢部市八和町の本行寺で営まれた。小矢部、射水市内の小学6年生と中学1年生8人が着物姿で仏前に手を合わせ、学業成就などを祈った。
本堂には知恵と福徳の仏である虚空蔵菩薩の掛け軸が掲げられた。櫻栄優一住職が読経し、法華経を抜粋して写経した巻物「撰経せんきょう」や木剣で邪気を払った。8人は焼香を行い、祈祷を通じて知恵を授かった。事前に思いを込めて半紙に漢字一文字を記した作品を、仏前に奉納した。
本堂を出た後に、振り返ると授かった知恵を返さなければならないとの言い伝えがあり、8人は慎重に歩を進めた。
参加者はその後、小矢部市石動町の「街かどサロンふれあい」から本行寺までの約700㍍を練り歩いた。射水市大島小6年の白石桃子さんは「かわいい着物を着てゆっくり歩くことができて良かった」と話した。
十三詣りは京都・法輪寺で18世紀後半に始まったとされる。小矢部市では市伝統文化推進実行委員会が主催し、今石動城主として市発展の基礎を築いた前田利秀の墓がある本行寺で2013年から毎年営まれている。
実行委の太田景子代表は「今後も節目を祝う気持ちを大切にしたい。着物文化を伝える契機にもなってほしい」と話した。

  ヤマノHDなど和装関連に買い 和心上場で連想買い
東京都・着物の着付けサービスを手掛けるヤマノHDが反発している。前日比7円(5.5%)高の135円まで上昇した。和装小物を販売する和心が3月29日に東証マザーズ市場に上場し買い注文が集まっている。このため業態の似る他の銘柄にも個人などから連想的な買いが入っている。着物販売を仲介する日本和装(2部)も一時、前日比5%高となった。
和心は買い気配が続いており、株式市場では「訪日外国人による消費が拡大するなか、和装関連銘柄の業績も一定程度押し上げられるとの期待が買いを誘ってい

  最新技術で日本文化発信 京友禅姿のロボ
京都市・京都府内の伝統工芸職人らが、球乗りロボットのために作った衣装や装飾品の発表会がこのほど、南区のイオンモール京都桂川であった。京友禅や丹後ちりめんなどを用いた細密な作品が、買い物客に披露された。
ロボットは村田製作所(京都府長岡京市)が開発し、ボールの上でバランスを取りながら、他のロボットとぶつかることなく複雑な動きができる。
発表会は、府や市などでつくる「京都文化力プロジェクト実行委員会」が、伝統工芸と最新技術を組み合わせて日本文化を発信しようと初めて企画した。
会場では、高さ36㌢のロボットのサイズに合わせ、手すきの和紙をミシンで縫ったスカートとジャケットや、西陣織の職人が帯や裏地まで仕上げた衣装など、8作品が次々と披露された。
ショーで使う扇子やすだれなどの道具7作品も発表された。8日まで同店で見られる。無料。

  はいからさん姿で散策を 下関
山口県・下関市唐戸町の旧下関英国領事館で、着物のレンタルと着付けサービス「はいからさん唐戸めぐり」を開催している。5月27日までの土日祝日午前10時~午後2時(5月2、3日除く)。
女性は大正袴と着物(着物のみでも可)、男性は坂本龍馬か高杉晋作風の着物のレンタルと着付けで各3000円。旧下関英国領事館での写真撮影(フレーム付きプリントサービス)とスイーツ&お茶セットの特典付きで「レトロ気分で街を散策してもらえればうれしい。観光のお客様だけでなく、市民の方にもぜひ利用してほしい」と呼び掛けている。希望者は事前予約が必要。旧下関英国領事館☎083(235)1906。

  3月度生産実績 丹後織物工業組合
京都府・「年々縮小が続く呉服市場」。矢野経済研究所によると、2017年の市場規模は推定2760億円と08年(4065億円)から3割以上減少。
着物を着る機会が減少し、訪問着や留袖を中心に需要が減り続けているという。通信販売やリサイクル販売は好調だが、低価格帯に人気が集中し、業界全体は苦戦が続く。全国の呉服店などでつくる日本きもの連盟会長の奥山功さんは「着物が生活の中からどんどん消えていく」とため息。こんな記事を目にした。忌々しきことではあるが、一方で、信号が変わると同時に、レンタル着物の男女の波が交差点を埋め尽くす。京都市東山区の祇園周辺で、ここ何年も続く光景だ。宿泊施設や店舗の需要が増えていることを背景に、3月27日に発表された今年の公示地価で、府は商業地で全国一となる6.5%の上昇率を示した、との記事も。どちらも着物だ。どうとらえるかが問題だ。
そんな中、丹後産地の3月の生産実績はいかなるものであったろうか。残念ながらじり貧傾向が続くのが産地の状況だ。
3月の生産量は23.373反で、昨年同月の23.533反を僅かではあるが下回った。操業日数は20日で前年同月と同じであった。
品種別の生産量は次の通り。単位反。()内は前年。△一越・古代=140(128)▼変り無地=3.725(3.896)■小計=3.865(4.024) ▼紋綸子(軽)=2.016(2.580)▼紋綸子(重)=2.861(2.964)▼銀意匠・朱子一重=24(68)△紋意匠・朱子二重=12.028(11.383)△絽織・紗織=1.114(1.072)▼その他の紋=113(129)△金・銀通し=1.107(969)▼縫取・絵羽=245(344) ■小計=19.508(19.509) ■合計=23.373(23.533) △パレス=669(631)▼紬=241(312)。
前年比、白マークはプラス、黒マークはマイナス、±は0。丹後ちりめん

   藤三郎紐会長太田耕吉さん
滋賀県・着物の帯が型崩れしないように巻く帯締めは、組紐の一つ。長さ約1.6㍍、幅はわずか1~1.5㌢の紐は色とりどりの糸で模様や柄が表現され、眺めるほどに引き込まれそうになる。
父は大津市の無形文化財で三代目・藤三郎。「自分の名前で勝負する」と名刺にはあえて、四代目・藤三郎と書かなかった。だからこそ、父に劣らない実力を証明しようと、赤、紺、ベージュの糸を使い、浮世絵で描かれる女性を連想させる作品を組紐で仕上げた。
藤三郎紐会長太田耕吉さん(80)=大津市逢坂1丁目=。組紐作りに設計図はなく、長年の経験と勘のみが頼りだが、組む前にイメージができあがっているという。傘寿を迎えた今も組紐と向き合う。
自身は4人兄弟2番目で、跡取りとして育てられた。組紐は常に身近な存在で「組み方を教わった記憶はない」。地元の中学に進学し、京都府内の高校を卒業。家業を継ぐため、父のもとで働き、技術はそばで見て盗んだ。
藤三郎紐は、糸を草木で染めて自然の風合いを大切にしている。染色方法や使う染料を見極め、帯への色移りも防ぐ。若い世代に興味を持ってもらおうと帯締めだけでなく、ネクタイや携帯ストラップなども製作し、普及にも努めている。
息子の浩一さん(52)は「伝統を絶やしたくない」との思いからIT企業を辞めて、父と同じ道へ。息子に「後を継ぎたい」と打ち明けられた時、業界の今後を思うと、安易に賛成できなかった。それでも、長い歴史を誇る藤三郎紐のことを気に掛けていてくれたことは、素直にうれしかったという。
着物の需要が減少するにつれて、業界は厳しさを増している。多くの同業者がいた時期もあったが、今では全国的にも極めて少なくなった。「うちが店じまいすれば、大津の地場産業とも呼ばれた組紐が途絶えてしまう。やめられないんですよ。「体が続く限りは、帯締めを作り続けたい」。今日も1人、内記台の前に腰を下ろして黙々と作業に打ち込む。江戸組紐
伊賀組紐
  飛鳥~江戸時代の装束展 万葉文化館
奈良県・飛鳥・奈良時代から江戸時代までの女性の装束や、装いが分かる日本画など約80点を展示した「万葉の装い-額田王から淀殿、そして今へ」が、明日香村飛鳥の県立万葉文化館で開かれている。5月6日まで。
展示される衣装は、昭和初期に染織業の振興を目的に京都市内で開かれた「染織祭」の衣装行列で復元・着用されたものが中心。奈良時代の宮中に仕える女性の衣装や、室町時代の機織りに従事した女性の着物、江戸時代後期の晴れ着など、各時代の装束が並び、衣装文化の変遷をたどることができる。
奈良時代以前の装束は、襟の合わせ方が左前になっているなど、当時の着用方法も再現され、大阪府八尾市から訪れた清水純子さん(70)は「時代によって着物や着方が異なることがよく分かる」と熱心に見入っていた。
有料。月曜休館。問い合わせは同館☎0744(54)1850。

  銘仙まとい街中散策 伊勢崎の小中学生
群馬県・伊勢崎銘仙の着物で街中を散策する「銘仙を着て春さんぽ」(伊勢崎市観光物産協会主催)が3月31日、同市のいせさき明治館を発着点に開かれた。県内外の小・中学生が銘仙の魅力を体験した。1日も実施する。
集まった子どもたちは同館が保有する銘仙の「併用絣」や「くくり絣」など約30着から好みの色や柄を選び、着付けてもらうと出発。近くの茶専門店「茂木園」でお茶を楽しみ、伊勢崎神社などを歩いて回った。対象は小学3年~高校生で定員20人。無料。当日参加も可能。問い合わせは同館☎0270(406)885へ。銘仙が面白い

  投稿 「着物文化に親しんでみよう」
熊本市・職場の先輩が着物に目覚め、彼女の行きつけの着物屋へ私も誘われた。着物には堅いイメージを持っていたのだが、店員さんも面白く、快く歓迎してくれた。
驚いたことに、私たちが店に入るとすぐに着物を着た外国人の2人組がやってきた。英語で会話をしながら楽しそうに着物を眺めている。店員さんが声をかけると「羽織を探しています」とよどみない日本語で答えた。日常的に着物を着ているそうで、着物の専門用語もたくさん使っていた。
「日本語がとても上手ですね」と話しかけると「アメリカの大学で勉強しました。着物が大好きで日本に興味を持ちました」と答えてくれた。学生の頃は外国人と触れ合う機会があったが、社会人になってからその機会がほとんどなかったので、新鮮な体験だった。
日本文化に触れることは日本を知ることであり、同時に外国の文化を知る機会や、外国人との交流まで生んでくれるのだと感じた。私も着物文化にもっと親しんでみようと思った。=熊本市中央区会社員 水本麻美(29)。
 
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