January 21日~27日
  キサブローさん講演 ジェンダーにも言及
着物デザイナーのキサブローさん(33)が19日、佐賀市呉服元町のリフトコーヒーで「ボーダーを超えて自分自身を生きる」と題したトークライブを開いた(既報)。既成の概念にとらわれず本質を追求する着物デザインや性差を超えて自分らしい生き方を語り、和裁士や大学生など40人が耳を傾けた。
佐賀市出身の母を持つキサブローさんは、芸術ユニット「明和電機」のスタッフや番組ADなどを経て2015年に自身のブランドを設立。将棋の羽生善治さんやタレントの内村光良さんらが着る衣装のデザインなども手掛けている。着物の魅力を生かしながら新たな表現を追求する自身の考えを、作品とともに紹介した。
キサブローさんは自身のジェンダー(社会的・心理的性別)にも言及。女性の体で生まれたが「自分を女性と認識したことがない」と振り返り、「他人と比べても仕方ない。自分を許し他人を許せるように生きていきたい」と語った。
来年から染色を学ぶという佐賀大学芸術地域デザイン学部1年の岩本夏月さん(19)は「ジェンダーの話も聞けて良かった。それらも含めた人生経験がキサブローさんのものづくりにつながっていると感じた」と話していた。

  華やかに着物ショー 太田市役所ロビー
群馬県・太田きもの愛好(金井美由紀代表)の「新春きものショー」が21日、太田市役所ロビーで開かれた。会員やモデルに応募した市内の女性が、緑やピンクなど華やかな和服姿を披露した
モデルは思い思いの訪問着やはかまを着て登場。「嫁入り道具だった着物を着られてうれしい」などと喜んでいた。振り袖の帯結びや十二
の着装の実演も行われ、会員が手際良く着付ける姿に、来庁者から大きな拍手が送られた。
  十二単にうっとり 太田の大隅俊平美術館
群馬県・平安時代の貴族の装束を再現する王朝装束実演が19日、太田市大隅俊平美術館で開かれた。十二単が完成すると観衆から感嘆の声が上がった。
この日の講師は、ハクビ京都きもの学院群馬校(高崎市)の金井美由紀さんが務め「十二単といっても着物は8枚重ねだったり、十二単と言っても12枚と限らない。十二分という意味」と分かりやすく解説。ともにミス八瀬川の石島百華さんが十二単、深野綾香さんが文官の着物を着た。石島さんは「こんな貴重な機会を得られて感謝している」と笑顔を見せていた。

  琉球絣デザインなど学ぶ 南風原で研修会
沖縄県・琉球絣事業協同組合(城間律子理事長)はこのほど、沖縄型産業中核人材育成事業の一環として、デザイン技術研修会を町本部のかすり会館で開いた。琉球絣のデザインを学ぶとともに、和裁士山本きもの工房代表の山本秀司さんが、和裁仕立ての技術を実演を交えて教えた。
同事業は、県経済の発展に向けて、観光業等のリーディング産業の高度化・多様化を促進するとともに、ものづくり産業等の経済の基盤となる産業の底上げを図るなど、沖縄の産業全体の生産性を向上させる観点から、業界団体等が主体となって人材育成カリキュラムを開発し、県内企業の人材を対象に研修を実施し、本事業を通じて、県内企業の人材の抜本的な能力向上及び継続的な人材育成を目指している。沖縄の染織 喜如嘉の芭蕉 久米島紬

  西陣織紋屋の技 紋図など20点展示
京都市・西陣織の帯づくりの技術の高さを紹介する展示会「帯は芸術だ! 紋屋の力」が、上京区の織成館で開かれている。31日まで。
帯の図案を実際に立体感を持たせて織りあげるため、絹糸の太さを選んだり、糸の場所を決めたりする工程を担う「紋屋」の仕事を紹介している。江戸期の画家・伊藤若冲の絵を帯に再現したり、観世流片山家所蔵の能装束を復元する事業を通して培った技術を帯づくりに応用したりした作品約20点を展示している。
紋屋による“設計図”である紋図と、それによって作成した帯を並べて屏風に仕立てた展示品もある。要入館料。問い合わせは同館☎075(431)0020。

  日本刺繍など展示 江戸川の伝統工芸士
東京都・江戸川区在住の4人の伝統工芸士の作品を紹介する企画展示「刺繍と人形」が、区内の篠崎文化プラザ(篠崎町)で開かれている。3月17日まで。
日本刺繍の片倉玲子さん、吉田順子さん、江戸絽刺ろざしの渡辺靖子さん、創作人形の新倉綾子さんが計90作品を寄せた。会場では、一針、一針などから生み出される上品できらびやかな美の世界が広がっている。
吉田さんの作品は、多様な刺し技で十二単の細かな柄を表現した「和泉式部」、満開の桜にとまる「雀」など。
片倉さんは、松竹梅や鶴亀などをあしらった着物「宝づくし」、渡辺さんは浮世絵を表現した作品などを出展した。
新倉さんの人形は、源氏物語に登場する姫君「浮舟」など。桐の原木から作品が完成するまでを示した写真パネルや、彫刻刀なども展示されている。
会場を訪れた区内の田中治子さん(72)は「その道を究めた方々の作品は本当に素晴らしい。自分でも体験できるものがあれば、ぜひ体験してみたい」と笑顔で話していた。

  西郷妹からのお礼の着物を保存 東市来の田代さん
鹿児島県・西郷隆盛の妹市来琴が、西南戦争時に避難した日置市東市来町養母の民家に、お礼として贈られたとされる若草色の絹地が残されている。
2羽の鶴の絵が描かれ、羽織の裏地として使われてきた。当地に住む田代ミキ子さん(83)が今も大切に保存している。
田代さんや地元の郷土史家によると、夫の俊則さん(故人)の曽祖母が西郷家に奉公していた縁で、田代さん宅がある場所に琴が避難した。他にも着物の生地をもらったが、太平洋戦争時にモンペなどに使ったらしいとされている。
    14日~20日
  玉ネギや栗でシルク染め講座 岡谷蚕糸博物館
長野県・岡谷市郷田の岡谷蚕糸博物館は19日、小学生の親子らを対象とした教室「親子de染め講座」を同館の体験スペース「まゆちゃん工房」で開いた。市内を中心に児童と保護者ら6組15人が参加。身近な素材として玉ネギの皮と栗のいがを染料に使い、自然の優しい色合いでシルクのスカーフを染めた。
子どもたちに岡谷のシルク文化を伝える事業の一環として昨年7月、岡谷ロータリークラブ(RC)から工房内に染色体験設備1式の寄贈を受けたのを機に初めて企画した親子向けの講座。水道やシンク、ガスコンロなどが備わったことで、以前は別の場所で行っていた染色作業を工房内で行えるようになった。
講座には同RCの会員も参加。同館学芸員の林久美子さんから染色の手ほどきを受けた。林さんは自然の色が鮮やかに映える繊維としてシルクを紹介。玉ネギの皮と栗のいがを煮込んだ染液を使い、絞り染めを指導した。
参加者らはスカーフに輪ゴムを巻いたり、割り箸で挟んだりして模様付け。完成品の色合いを想像しながら好みの染液にスカーフを漬け込み、水で洗う作業を繰り返した。おばと一緒に参加した同市小井川小学校4年の松山実誉(みのり)さんは「花で染めたことはあるけど栗は初めて。きれいに染まったらハンカチとして使いたい」と話していた。

  門出の晴れ着母が手織り 新成人の長男にエール込め
福岡市・「成人の日」、伝統工芸「博多織」の手織り作家、盛かおるさん(45)が自ら織り上げた羽織、はかま、着物、帯の和装一式で、長男の那儀さん(20=東京大2年)を送り出した。高い技術が必要なはかま地にも初めて取り組んだ盛さん。大人社会に旅立つ1人息子に、母は挑戦することの大事さを織り込んだ。
那儀さんと一緒に絹糸から吟味し、昨年秋から羽織と着物の生地作りに着手。年末までに一式仕立て上げた。羽織と着物は柔らかな紬のあや織りで、着物は細かいひし形模様、羽織は洋装に多いヘリンボーン柄。はかまは紺地にグレーと赤のしま模様で、光沢のあるしゃれた雰囲気だ。
母の労作に初めて袖を通した那儀さんは「着物は想像以上にかっこよく、同級生たちに自慢したい」と喜んだ後、「博多織作家として常に向上心を持つ母を誇りに思う」と引き締まった表情を見せた。
盛さんも息子を見上げながら「挑戦したことで、難しさと楽しさが同居した織物の面白さを思い出した」とほほ笑んだ。

  大岡川の桜で草木染 横浜市の呉服店
両岸5㌔にわたって桜並木が続き、毎春多くの花見客でにぎわう横浜市の大岡川。並木整備のために伐採された枝を使い、「桜染め」を施した着物作りに、地元の呉服店が取り組んでいる。
大岡川からほど近い「ぐみょうじ車屋呉服店」(南区)を訪ねると、3代目店主の吉原慎太郎さん(30)が桜染めの帯を広げてくれた。優しい色目の表には、護岸から自然に生えた桜の木が満開を迎えた大岡川の様子が描かれている。
桜染めを始めたのは、慎太郎さんの父で2代目の清次郎さん(65)だ。2008年、川沿いの遊歩道の再整備に伴い、伐採した桜の幹や枝のもらい手を区が募集。さっそく20束の枝を譲り受け、新潟県十日町市の職人に依頼して紡ぎ糸を染め反物や帯を織ってもらった。すると、人気が集まり、ショールや長襦袢など小物も桜染めでそろえたり、桜染め以外の着物や帯に大岡川の桜を描いてもらったりして作品の幅を広げた。
同店では18~21日、桜染めの帯や、大岡川の桜を描いた着物など50点あまりを集めた展示会「桜の会」を開いている。問い合わせは同店☎045(731)6108。

  京の伝統工芸品 パリの国際見本市でPR
欧州最大級のインテリア・デザインの国際見本市「メゾン・エ・オブジェ」が18日、フランス・パリ市で開幕した。竹工芸や京友禅など伝統工芸品を手掛ける京都府内7社が出展し、来場者に魅力をアピールした。
伝統工芸品の海外展開を支援する府と市、京都商工会議所の事業の一環で参加した。
織物製造の加地金襴(上京区)は金襴織りのインテリア生地を展示。竹工芸製造販売の「竹又 中川竹材店」(京都市中京区)は、仏デザイナーと制作した竹材アートパネルを、建築デザインのデザイン橡(京都府与謝野町)はステンレスワイヤの織物をそれぞれ出品した。ほかにも北山杉や漆塗りの内装パネルや友禅のインテリア生地、絞り染めのアクリルパネルが並んだ。
また、京都市とパリ市の芸術家10組による作品展示もある。22日まで。

  京都でポップな「着物」 老舗も相次ぎ参入
着物は着付けが難しい。そんな考えを一変させる新しい着物が登場している。老舗の西陣織メーカーと染匠がタッグを組んだポップなセットアップ(二部式)や、訪日観光客でも自分で着られる簡単着物が、手軽に和のおしゃれを楽しめると注目されている。
手織りの帯で知られる「渡文」(上京区)と、京手描友禅の「吉川染匠」(北区)が昨夏、プロデュースした着物ブランドが「レ・モン」。袖が着物の「ジャケット」とファスナー付きスカートを着用すれば、着物姿が完成する。ファー素材の簡易な帯など、洋服のような感覚で楽しめるのが特長だ。「レ・モン」はフランス語で「ふたつの世界」という意味。ブラウスなどと組み合わせて着ることもできる。
パリコレなどに詳しいスタイリストや雑誌編集者らとともに制作し、生地の上質さや着姿にこだわった。吉川染匠の吉川博也社長(51)は「式服は素晴らしいが、それだけでは消費者と距離ができてしまう。ファッションとしての着物を確立したい」と意気込む。タレントを用いたイベントや期間限定店舗を東京で開き、若い女性に人気となっている。
一方、訪日観光客が自分で着られるレンタル着物を提案するのが、ネスレ日本の元常務執行役員、神永勉さん(54)が京都で起業したカミーズ・ポップ(東山区)。米国で着物姿が尊重された経験から異業種に参入した。
女性用は二部式で、襟合わせは最初から縫い付けてあり、上部は被るだけ。巻きスカートのように下部を履き、へこ帯を結ぶ。ホテルで自分で着てそのまま観光に出かけられ、気に入れば購入できるシステムを考案した。昨年末、市内のホテル1店舗が試験的に導入。外国人向けに開いた日本文化体験イベントでは「足を広げて歩きやすい」「帯結びが簡単」と好評だった。神永さんは「日本文化を世界に広げる入り口になればうれしい」と期待している。ヤングの着物試行

  19年成人式大島紬着用率 奄美大島
鹿児島県・本場奄美大島紬協同組合(前田豊成理事長)は,
奄美群島12市町村14地区(奄美市は名瀬、住用、笠利の3地区)の2019年成人式紬着用率をまとめた。それによると、奄美全体の着用率は前年を4.6ポイント上回る23.1%となった。奄美市名瀬では着用者数が昨年の約2倍となった。
同組合は奄美群島で開かれる成人式(2~4日)で例年、新成人の大島紬着用率調査を実施。各自治体に依頼し、着物着用のほか、大島紬を利用した羽織、ジャケットなども着用者としてカウントしている。集計表によると今年は奄美全体で、男性529人、女性542人の計1071人が各地区の成人式に出席。そのうち紬着用者は男性129人、女性118人の計247人だった。着用率・着用数が前年を上回る結果となったことについて前田理事長は、「奄美市と龍郷町の行っている購入費助成制度が一般に浸透してきたからか」と推察。「大島紬は世界に類を見ない“島の宝”。振り袖とは違い、成人式以降も一生着られるので、多くの人に袖を通してもらい、産業全体を元気にできれば」と語った。奄美大島

  時々の世相を反映 成人式
平成の始まりはバブル景気のまっただ中。式典では歌手のコンサートが催され、新成人は振り袖などの晴れ着を購入して臨んだが、バブル崩壊とともに一変した。
出版社「きものと宝飾社」(京都)によると、着物の販売・レンタルなどの市場規模(推計)は、89年の1兆4600億円から昨年は2875億円まで縮小。安価なレンタルの需要が高まり、バブル世代の親から振り袖を受け継ぐ「ママふり」も主流となりつつある。
スマホの登場は成人式の重要イベントといえる記念撮影を根底から変えた。総務省によると、1世帯あたりの年間の写真現像代は、99年の8617円をピークに減り続け、2017年には2611円に。
関西学院大の難波功士教授(若者文化論)は「平成初期の新成人は、趣味やファッションにお金を注ぎ、人生に楽観的だったが、不景気や人口減を経て『そこそこ』の人生を求め、費用対効果を重視するようになった」としている。

  小山産結城紬に新作 小山市で展示会
栃木県・地場産繭を使用した独自ブランドの展開を目指す市の結城紬第4弾となる新作着物が完成し、JR小山駅西口、ロブレ1階の「おやま本場結城紬クラフト館」で展示が始まった。初代小山氏・小山政光の妻寒川尼さんがわにの人生をイメージした4種類で、地機織りと染色は市内の伝統工芸士5人が手掛けた。
小山独自の結城紬ブランドの展開は、2013年度から始まった。三拝川岸、養蚕農家五十畑茂さん(70)が育てた繭を使用している。今回は初めて藍染めや飛び柄を用いたデザインも採用された。
デザインは、東京の着物スタイリスト石田節子さん(63)に依頼した。寒川尼が乳母としてつかえた源氏の紋「笹竜胆ささりんどう」を飛び柄であしらった「京都」、源頼朝との面会に向かった舟の川下りを表現した藍染めの「隅田宿」など4種類。製作費は約160万円。問い合わせは同館☎0285(32)6477。結城紬

  1000個の繭玉展示 甘楽富岡蚕桑研究会
群馬県・地元の養蚕農家ら25人で構成する甘楽富岡蚕桑研究会(高橋純一会長)は、富岡市の富岡製糸場東置繭所で繭玉の飾り付けを行った。20日まで展示している。
繭玉飾りは繭の豊作を祈願する伝統行事で、かつて養蚕農家が各家庭で小正月に行っていた。米粉を丸めて作った白や緑、ピンク色の繭玉1000個を、会員や観光客が高さ約4㍍のヤマクワの枝先に一つ一つ丁寧に付けた。
同会は、県内の製糸・加工業者等と連携して数々のオリジナル製品を開発・販売し、養蚕農家の所得確保に貢献するなど、地域の伝統産業である養蚕・製糸の維持、発展に向けた活動を展開している。

  十日町の桐屋が倒産 負債総額は約7億円
新潟県・株式会社桐屋(十日町市明石町3 )は、平成30年12月28日、新潟地裁長岡支部において破産手続き開始決定を受けた。負債総額は約7億円。
破産管財人には、佐藤明弁護士(弁護士法人一新総合法律事務所長岡事務所、新潟県長岡市旭町2-1-3、電話:0258-30-3500)が選任されている。
同社は、十日町市の老舗の絹織物製造業で、明治に創業、従業員は27名で、「辻が花」の創作に特徴を持つ。
財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成31年4月22日午後1時30分。新潟地方裁判所長岡支部破産係。

  一蔵増収減益  着物の販売やレンタルが堅調
京都・和装事業、ウエデイング事業の大手、株式会社一蔵(千代田区丸の内・さいたま市=代表取締役社長河端義彦=証券コード6186)は、着物の販売やレンタルが堅調。
学生向け情報交換サイトの運営や大学サークルの支援で学生の名簿を獲得。販促に活用して成人式の着物需要を取り込む。競争激化で苦戦する結婚式場事業を補い、増収。
結婚式事業の中国進出費用がかさむが、営業増益を確保。前期に特別利益を計上した反動で純利益は減少。

  藍染めと編み組作品展 ふるさとの森芸術村
福島県・西白河郡矢吹町のふるさとの森芸術村で27日まで、藍染めと編み組の作品展と、5歳児による絵画展が開かれている。
ふるさとの館には、白河市の菊地蘭子さんが手掛けた藍染めのタペストリーや着物、夫の清男さんが作った編み組の花入れや手提げなど約50点が並んだ。
あゆり館には、同町のあさひ、ひかり両保育園の園児らが楽しかった出来事や思い出、好きなものなどを描いた34点を展示した。
いずれも時間は午前9時~午後5時(最終日は同3時)。月曜日は休館。問い合わせは同芸術村☎0248(42)4506へ。阿波藍

  こぎん刺し再興に尽力 高橋寛子さん展示会
青森県・こぎん刺しの再興に尽力した弘前市の高橋寛子さん(1925~2015年)の未公開作品などを並べた展示会「こぎん 冬の陣」が、同市の藤田記念庭園考古館で開かれている。美しく整った約200点の作品や、モダンな印象の独特なデザイン図案に多くの来場者が見入っている。21日まで。
15歳で木村産業研究所(現弘前こぎん研究所)に入った高橋さん。夫の一智さんが古作こぎんの着物の模様をデザインとして研究し、高橋さんが刺して作品にするなど、二人三脚でこぎん再興に取り組んだ。作品集を出版することがなかったため、その存在を知る人は多くなかったが、近年雑誌の紹介などをきっかけに脚光を浴びている。
展示会は、高橋さんに師事した同市のこぎん作家佐藤陽子さんが監修した。一智さんが手描きした図案の片隅には思案の跡が見られ、「今日までこぎんを残した二人の苦労に涙が出る」と佐藤さん。「先生の作品は奇数と偶数がうまく混在していて、出合ったことのない斬新な模様。見た人がここからヒントをもらい、こぎんに新たな広がりが生まれれば」と話す。
黒石市から訪れた相澤尚子さん(30)は「すごいの一言に尽きる。昔っぽくない現代に通用する模様で、一つ一つの意味を思うと感動する」と話した。
会場には佐藤さんや、高橋さんのこぎん教室に通った生徒の作品も並んでいる。

  馬鹿者が晴れ着にソース 杉並で男逮捕
東京都・杉並区のJR荻窪駅近くの路上で、成人式に出席予定の女性(19)の晴れ着にソースを掛けたとして、警視庁荻窪署は14日、暴行の疑いで埼玉県蕨市の無職、斎藤拓容疑者(23)を逮捕した。容疑を認め「将来に不安があり、逃れるためにやった」と話している。
荻窪署によると、女性は別の晴れ着に着替えて式に参加したという。現場周辺では同日朝、晴れ着にソースを掛けられる事件が他にも3件発生しており、関連を調べる。
同署によると、女性は同駅近くの美容室で着付けを終え、歩いて自宅に向かっている途中、斎藤容疑者に後ろから「きれいな着物ですね」などと声をかけられた。帰宅後、母親に指摘され液体がかけられていることに気付き、交番に届け出た。
別の振り袖に着替えて式典に向かった女性が、同駅付近で斎藤容疑者を発見。逃走したが、警戒に当たっていた同署員に取り押さえられた。現場付近の防犯カメラに斎藤容疑者が液体をかけている様子が映っており、所持品からは小袋入りのソースが複数見つかったという

  日本中に晴れ着満杯 三十三間堂では通し矢
京都市・成人の日の14日、全国各地で平成最後の成人式が盛大に行われた。
そんな中、東山区の三十三間堂では、弓の伝統競技「通し矢」に由来し、新成人が腕前を競い合う大的全国大会が開かれた。寒空の下、振り袖にはかま姿の女性や道着姿の男性ら約1600人が、約60㍍先の的を狙って次々と矢を放った。
山口県岩国市出身の女子大生(19)は「弓道をやっていた母の着物を借りて参加した。これまで育ててくれたことに感謝し、新成人として頑張りたい」と話した。
京都府弓道連盟によると、通し矢は江戸時代に盛んになり、武士が本堂の長さ約120㍍の軒下で、一昼夜で射通した矢の数を競った。大的全国大会は新成人に参加資格があり、一般の部もある。

  東ティモールの着物支援 オリジンコーヒー
佐賀市・2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて参加国をイメージした着物を製作する「KIMONOプロジェクト」で、「オリジンコーヒー」がスポンサーとして名乗り出ている。製作する着物の国は、コーヒーの生産が盛んな東ティモール。下永吉伸一さん(61)と妻の知恵さん(48)の2人で営む小さなコーヒー店が、着物に平和への願いを込める。
東ティモールはインドネシア東部のティモール島の東半分が中心の小国。16世紀にポルトガルが島を占領、後にオランダに西半分を割譲した。第2次大戦中は日本が占領し、戦後は再びポルトガル領に。1974年にポルトガルが撤退を決めた後、独立派とインドネシア併合派の対立で内戦になり、76年インドネシアが併合を宣言。独立派はゲリラ闘争を続け、推計10万人以上が死亡したとされる。99年の住民投票を経て2002年に独立した。
2年半前、2人は東ティモールの映像を見たという。知恵さんは「子どもたちは笑顔だけど悲しい目をしている。子どもたちに未来への光をつなげたい」と目頭を熱くした。 プロジェクトを知ったのは昨年の春。着物を通じて世界の平和を呼び掛ける事業に、「おいしいコーヒーを飲めるのは幸せなこと。お金ではなく、平和への思いをつなげるのが使命」と賛同した。
振り袖は京都の京友禅が手掛ける。「太陽の昇るところ」を意味する国名から太陽や伝統織物「タイス」などを盛り込むという。2人は製作途中の写真を見ながら「わくわくする」と完成を待ちわび、「平和の輪に、コーヒーが交わっていければ」と胸を膨らませる。

  「体験教室」で収益が1.7倍 紅型工房のt挑戦
沖縄県・紅型製造・販売のぐすく紅型染工房(浦添市)が、紅型染め体験教室での集客を強化し、収益向上につなげている。売り上げの7割を占めていた問屋などへの卸販売を2017年に全て止め、利益率がいい自社店舗での直売に転換。SNSを使い、海外へも体験教室情報を発信し、観光客も含めた参加者は強化前に比べ1.7倍に増えた。参加者の購入も加わって直売が伸び、利益率も改善。売上高は方針転換前から35%増えた。
正月休みの3日午後、工房では香港からの観光客8人が紅型染めを楽しんでいた。日本人観光客もいる室内は中国語や英語も飛び交い、にぎやかな雰囲気。同社営業企画部長の山城信吾氏は「天候に左右されないのも体験教室の売り。子どもと一緒に楽しめると家族連れに特に人気がある」と話す。
17年に卸販売よりも利益率が2倍ほど高い自社での直売に方針転換。店舗への集客の柱として、体験教室を打ち出した。
地域の小学生らが対象だった体験教室だが、観光客を主要のターゲットに位置付けた。フェイスブックやインスタグラムといったSNSで週3回ほど、教室の様子や紅型の歴史などを発信。英語と中国語でのSNS発信のほか、台湾と香港の旅行博覧会にも体験教室を出展した。
旅行博覧会では、工房で紅型染めを体験した人たちがブースを訪れたり、ブースで体験した人が数日後に友人を伴って工房にやって来たりと効果が大きいという。今後は韓国やシンガポールにも営業を広げていく考えだ。

  岡谷蚕糸と連携企画展 東京農工大科学博物館
東京都・岡谷市の岡谷蚕糸博物館と連携協定を結ぶ東京農工大学科学博物館(小金井市)で3月30日まで、連携記念企画展「繭から糸を繰る~技術の変遷と未来~」が開かれている。協定締結後、両館の連携による初の催し。製糸技術の変遷に焦点を当てた企画展で岡谷側からは製糸業の隆盛を支えた諏訪式繰糸機のレプリカや製糸工場で働く工女の仕事量が分かる資料など約15点を展示している。期間中の2月2日には両館関係者や研究者らによる記念シンポジウムもある。
展示は動力化以前の糸繰りから自動繰糸機に至る技術の変遷を紹介する内容。明治以降一大製糸業地として発展した岡谷からは、宮坂製糸所が所蔵する大正時代から昭和初期にかけて使用された諏訪式繰糸機のレプリカをはじめ、工女の1日当たりの仕事量を示す繭や生糸、当時の写真などを展示した。
岡谷蚕糸博物館は「岡谷の製糸業を知ってもらう良い機会」と歓迎。両館の連携により、今後「蚕の品種改良など東京農工大の強みや研究成果を岡谷で紹介することができれば」と期待している。

  はれのひ後遺症 和装業の独特商慣習見直し進む
「はれのひ」の破産が成人の日に起こした晴れ着のトラブルから1年がたった。和装業界のイメージを悪化させかねない問題だけに、着物の一大集散地である京都では商慣行を見直そうとする機運が高まった。和装需要が低迷する中、消費者目線の商いを定着できるかが注目されている。
「成人式に着物を着る人が減るのではないかと心配したが、思ったより影響は少なかった」 京都に本拠地を置く着物小売店グループの関係者は胸をなで下ろした。
振り袖市場はレンタル着物の普及と人口減少で縮小傾向にある。昨年も一部の大手小売りや問屋が減収だった中で、売り上げを伸ばした業者もあった。和装小売最大手やまと(東京)は昨年4~12月の売上高が前年同期比7%増え、京都高島屋(下京区)も昨年1年間で約1割増えた。老舗呉服店ゑり善(同)も新規顧客が増えて好調だったといい、業界内で明暗が分かれた。複数の業界関係者は、はれのひ問題の反動で「消費者が大手や老舗などを中心に慎重に店を選ぶ傾向がより強まった」と口をそろえる。
成人の日を前に突然営業を放棄したはれのひ。無責任な経営に批判が集まったが、問題の背景の一つとして光が当たったのが、和装業界に根付く特殊な商取引だった。
業界には支払い期日が長期の手形のほか、在庫を抱えたくない小売店や問屋が商品を買い取らずに借りて売る委託販売が慣習として残る。事業リスクを回避するこうした取引が、結果的に消費者をないがしろにしているとの指摘もある。経済産業省の和装振興協議会商慣行分科会で座長を務める矢嶋孝敏やまと会長は「資金や信用がなくても商売でき、成長できるような着物業界固有の商慣行のツケが、消費者に回ってしまった」とみる。
はれのひ問題で、和装業界は改革を加速させた。小売り、流通、産地の業界4団体は商慣行の改善を話し合う協議会を設置。昨年9月に京都で開いた「きものサミット」では、不適切な業者との取引を自粛する指針が採択された。京都織物卸商業組合の野瀬兼治郎理事長は「業界のモラルをただすのが重要だ」と強調する。
京都でも昨年末、西陣織工業組合と京都織商、西陣織物産地問屋協同組合が定期的な会合を発足させた。今後は口頭が主流だった契約の書面化を推進する予定だ。発注者が代金を一方的に値引きする慣行などは、まだ一部ではあるが、見直す業者も出てきた。全国の小売店でつくる日本きものシステム協同組合(下京区)の佐々木英典理事長は「産地と消費者の保護につながる商慣行の改善なくして業界は成り立たない。今年はどう具体化するかが問われる」と気を引き締める。
和装業者には、もう一つの懸念材料がある。2022年度に予定される成人年齢の18歳への引き下げだ。大学受験や就職を控えた18歳の時期に成人式を開くとなれば、振り袖需要が落ち込む恐れもあるからだ。
多くの若者が華やかな晴れ着をまとう成人式は、和装に親しむ入り口でもある。「成人」の定義変更で式典自体の行方が不透明になる中、健全で持続可能なビジネスモデルをどう築くのか、業界の知恵と本気度が問われている。

  ジャマイカをイメージした着物 大使館で披露
東京都・元麻布のジャマイカ大使館で8日、大分商業高校(大分市)の生徒がデザイン案を出したジャマイカの着物を披露した。大使のリカルド・アリコック氏は終始にこやかに対応した。
2020年東京五輪・パラリンピックに向け、日本文化を発信する「KIMONOプロジェクト」の一環で、同着物は、国旗の緑や黄色を基調としており、2年生の女子6人が「100カ国完成披露式典」(昨年4月、福岡県久留米市)にモデルとして参加している。
プロジェクトは一般社団法人イマジンワンワールド(同市)が企画。196カ国それぞれをイメージした着物を作り、国際交流イベントなどで活用する取り組み。同校は昨年10月、プロジェクトに関わる同窓生に依頼され、生徒が着物のデザイン案を考えることに賛同。
国際経済科の約240人を対象に「希望の国」をアンケートし、1番人気のジャマイカに決定。着物を作る東京手描友禅の作家に、「レゲエ、陸上のウサイン・ボルト、自然、尾の長い国鳥」など生徒が持つ同国のイメージを伝え、一部がデザインに取り入れられた。製作費は同窓会などが200万円を負担している。

  振り袖を「バーチャル試着」 富山のファボーレ
振り袖を「バーチャル試着」できる装置がこのほど、北陸で初めて富山市の商業施設「ファボーレ」に登場した。「きものブティック乃奈」(同市)が導入し、「きものブティックファボーレ乃奈」の店頭に設置した。着物を本当に試着すると、時間が掛かるが、バーチャルならば短時間でいろいろな柄の振り袖を試すことができ、買い物客の評判を呼んでいる。
バーチャル試着は、画面から約2㍍離れた場所に立って、カメラが捉えた人型にバーチャルの振り袖が重なる仕組み。振り袖は、試着する人物の身長や体形によって変化し、画面の前で手をスライドさせると次の柄を試せる。
通常、振り袖1着を試着するのに約15分掛かるが、バーチャル試着では次々に柄や色が異なる振り袖に「着替える」ことができる。古典柄からトレンドの柄まで50種類の振り袖が用意されており、気に入れば、実際に試着することもできる。
店では、再来年の2021年に成人式を迎える女性を対象にしているが、目新しさから成人式を終えた女性や、男性も含め幅広い関心を呼んでいる。成人式の振り袖以外に今後、入学式や七五三の着物、夏の浴衣などもバーチャル試着できるようにする。
バーチャル試着を体験した富大3年生の山本優樹さん(21)は「いろいろな柄が試せてよかった」と笑顔を見せた。乃奈の角内太朗社長は「着物を楽しむきっかけにしてもらい、着物文化の間口を広げていきたい」と話した。
    7日~13日
  振り袖選び安心第一 借りるより購入も
福岡市・14日は「成人の日」で各地で式典が行われる。昨年は「はれのひ」が成人の日に突然、営業を取りやめ、晴れ着が届かないトラブルが発生。この騒動を受け、今年は新成人の晴れ着選びに変化が出ている。慎重にレンタル業者を選ぶ、レンタルではなく購入する、母親が着た振り袖を仕立て直して使用するなど、安心して成人式に臨みたいとの思いが強まっている。
中央区天神のレンタル着物店「きものレンタル まゆの会」。店の専用スペースに赤、青、緑など色鮮やかな振り袖約100着が並ぶ。全て今年の成人式用。顧客は当日朝、店で着付けをして、式の会場に向かう。同店によると、昨年の騒ぎで、レンタルへの不安を口にする客もいるが、コミュニケーションをより密に取り、不安の解消に努めてきたという。成人式担当の店員は「皆さんが笑顔で成人式を迎えられるように、万全の態勢を整えています」。ただ、保護者側の懸念は拭えない印象だ。
一方、振り袖の販売が今季、好調という。博多大丸によると、成人式用の振り袖の売り上げは2018年は、前年に比べて4割増。この5年間で最も多いという。購入者の半数超が来店時、昨年の「はれのひ」騒動を口にしており、「自分のものになるという思いや、百貨店の信頼度の高さが寄与したのでは」(広報担当者)と分析。地元の大分県中津市で振り袖を購入した福岡大2年の和才はるひさん(20)は「自分の手元に残るので安全で安心。妹にも着てもらう予定です」と話す。
母親の振り袖を仕立て直して着る「ママふり」需要も今年の特徴だ。まるきん呉服店(福岡市)の持永晃次店長(41)は「例年より、親の着物の仕立て直しや、その着物に合った小物を求めるお客さんが多い」。福岡市など九州で12の呉服店を営む谷呉服店(同)の担当者も「昨年の『届かない晴れ着』の影響かと思う」と仕立て直しが増えた背景を語った。

  西陣織の手仕事の美 あばれ絣
京都市・西陣織の産地として知られる上京区。昨年11月半ば、京町家が立ち並ぶ一角にある「葛西絣加工所」では、イッセイミヤケが今年1月に出荷する男性服用の生地づくりが大詰めを迎えていた。デザインチームが「あばれ絣」と呼ぶ、不規則な染めが特徴的な素材だ。
大正時代から受け継がれてきた「巻き台」という機械でたて糸を整えて巻き上げると、鮮やかな柄が浮かび上がった。生地幅は1㍍。通常は着物の帯用として、約40㌢幅が大半だ。ここまで広い幅の生地を織ることができる機械は希少で、西陣で1台しかないという。
「イッセイさんの生地は、素材がコットン。普段扱うシルクの糸に比べて太くて重く、扱いが難しい」。あるじで絣加工職人の葛西郁子さん(42)は丹念に糸の並びをチェックしながら、そう語る。綿は絹に比べて滑りが悪く、無理に巻き上げると切れてしまう。滑りを良くするためスプレーで油を吹きつけ、慎重に作業を続けた。
葛西さんが手がけた生地が初めてパリのランウェーで披露されたのは昨年1月にあった、2018年秋冬コレクションだった。淡いグレーに白の模様が印象的なセットアップで、店頭に並ぶと早々に完売。同6月にあった、今年の春夏に向けたコレクションでは「あばれ絣」のコートとパンツをモデルが着用して歩いた。
伝統産業の現場では、後継者不足が深刻な問題になっている。西陣には絣加工職人が7人いるが、葛西さんは「私以外は70代と80代。見事な絶滅危惧種です」。前職は大学の非常勤講師だったが11年、そんな危機を知って職人に弟子入り。「美しい柄と、手仕事が伝わるぬくもりを感じるのが西陣織の魅力」と語る。15年に独立すると注目され、メディアの取材もいくつか受けた。
長く生地素材の企画・調達を手がけてきたイッセイミヤケの担当者は、葛西さんの存在をテレビ番組で知り、「彼女のような若い人となら、また一緒に新しい絣が作れるのではないか」と直感したという。同社では80年代半ばにも西陣絣の服を発表したが、担当していた職人が他界して以降、作ることができなかった。葛西さんは「西陣絣を今とこれからの時代に生かすことが使命だと決意して独立した。とてもありがたい依頼だった」と振り返る。
三宅一生は代表作のプリーツプリーズをはじめ、日本の生地の産地や職人を大切にして仕事を続けてきた。その精神は社内に浸透しているといい、今後も葛西さんらによる生地の服を作り続ける。17日にあるパリ・メンズの19年秋冬のショーで新作が発表される

  着物姿で意気込み 菊地絵理香と成田美寿々
東京都・菊地絵理香と成田美寿々がそろって2019年の活躍を誓った。11日、所属契約を結ぶオンワードホールディングスが千代田区のホテルニューオータニで開催した「新年賀詞交歓会」に出席した2人。その席で、艶やかな着物姿を披露した。
撮影後、今年の目標を聞かれた2人は、「昨年は未勝利で、1つ勝つことも簡単じゃないと感じていますが、今シーズンは公式戦で勝ちたいです。特に日本女子オープンで頑張りたい」(菊地)、「平均ストロークが704以上だと賞金女王になれる可能性は低くなる。リカバリー率などを上げて703にすれば賞金女王も見えてくると思います」(成田)と、それぞれが新シーズンに向けて意気込んだ。

  変わる成人式、学校ごと開催の開催増加
14日は成人の日。多くの自治体で成人式が開かれる。成人式といえば、1カ所の大会場に集まり自治体の首長らの祝辞を聞くのが伝統的なスタイルだが、最近は私立学校が卒業生の新成人を招いたり、自治体が中学校の校区単位で開いたり「友人と旧交を温める場にしたい」という新成人の意向を背景に変化が表れている。
成人式のルーツは1946年11月に埼玉県蕨町(現蕨市)が開いた「成年式」との説がある。成年式は終戦後の若者を励ますため地元青年団が企画した青年祭のイベントの一つだった。当時の開催要項を見ると、成年式の後に懇親会があり、おでんや焼き芋、おしるこ、甘酒、紅茶が振る舞われたとみられる。
実践女子学園(東京)では学校に卒業生を集めて「成人の会」を毎年開く。富山県高岡市は「より地域に密着した成人式にしたい」と、17年から市内に12ある中学校の校区ごとに会場を分けた成人式を開催している。そのほか、2006年開校の全寮制の海陽中等教育学校(愛知県蒲郡市)も同様である。
昨年6月に成人年齢を現行の20歳から18歳に引き下げる改正民法が成立し、2022年4月から施行されるが、成人式はどうなるのだろうか。

  京友禅や絞りの端切れ 金沢で販売会
石川県・京都市にある着物の染織メーカーなどから買い集めた着物地や帯地の端切れの販売会が、金沢市竪町の「加賀友禅の店 ゑり華」で開かれている。
端切れは全て絹糸で織られた未使用品で、価格は200~6000円が多い。京友禅や絞り生地、花柄の縫い取りがされている生地など種類は5000以上ある。
店主の花岡央至さん(60)は、「ポーチやかばんに加工してもよいし、額に入れても見栄えがする。他では手に入らないものばかりなので、ぜひ手に取って見てください」と呼び掛けている。14日まで。加賀友禅

  老舗呉服店90年の歴史に幕 福岡県
創業約90年の老舗「中川呉服店」(小倉北区)が近く、店を閉めることになった。2代目の中川紘一さん(78)は父の急死を受け、北九州市役所を退職して後を継ぎ、商売や和服の知識を一から身に付けながら約50年間店を守った。世間の着物離れや自身の体調不良などで閉店を決めた中川さんは「『閉めないで』と言ってくれる人もいる。お客さんには感謝しかない」と話している。
父の富次さんが小倉で呉服店を持ったのは1929年ごろ。50年代前半に現在地を拠点とした。当時、一帯は「朝日市場」「朝日通り」といい、食品や日用品が何でもそろう商店街。着物を日常的に着た時代で、店は多忙を極めた。
中川さんは63年、5市合併で誕生した北九州市役所に「1期生」として入庁。区政や人事部門を経験した。転機は70年。富次さんが心筋梗塞で亡くなり、店を継ぐことに。「父は私に継がせるつもりはなかったし、私も市役所を辞めたくなかったけど、親孝行と思い決心した」と振り返る。
役所とは全く勝手が違う自営業。寝る間を惜しんで勉強する日々が続いた。「呉服は信用が第一」を信条に、本場の京都で自ら反物を買い付けたことも多い。親子2世代の客もいるが、最近は日常生活で着物を着る場面が減り、同業者の廃業も増えた。
2000年、一緒に店を支えた妻の佐喜子さんが58歳で死去。自身の体には17年、初期の肺がんが見つかり、手術を受けた。体力の低下もあり、閉店を決断。中川さんは「『他の店に入りにくいから困る』と言ってくれる人もいる。残念だけど、やり切ったと思う」と話す。現在、在庫品の整理に入っており、遅くとも本年度中には歴史に幕を下ろす。

  加賀友禅工房華やぐ 金沢で新作の彩色進む
石川県・金沢市本多町3丁目の加賀友禅「毎田染画工芸」で、新春の展示会に向けた新作の彩色作業が進んでいる。あでやかな色彩の生地が並び、工房内は華やかな雰囲気に包まれている。
8日は、加賀友禅作家の毎田健治さん(78)と長男の仁嗣さん(44)ら職人12人が作業に励んだ。毎田さんは紫と黄緑色を柔らかくぼかした地に、高山植物をモチーフにした花を黄色や青色などで描いた。展示会は22、23日に京都で開かれ、毎田さんと仁嗣さんは訪問着を出品する。
毎田さんは「年齢を問わず、幅広い季節に利用してもらえるデザインを心掛けた。心を豊かにする着物をもっと多くの人に着てもらいたい」と話した。加賀友禅

  「糸からつくる」博多織 糸島市で展覧会
福岡県・糸島市で蚕を育て、紡いだ生糸で博多織を織る作家らの作品展が8日、福岡市で始まった。目玉は3千個の繭を使った着物「夏柳」。柳をイメージした緑色の糸と清流に見立てた水色の糸を織った作品で、昨年の県美術展覧会で県美術協会賞を受賞した。
現在、博多織の原料の糸のほとんどは輸入に頼るが、作家の荒木希代さんらは2011年から博多織を「糸からつくる」活動に励む。糸島市の住居を借りて養蚕をしていたが、1月末で使えなくなるため移転先を探しているという。 荒木さんは「活動を続けるのは大変だが、今後も国産生糸の魅力を伝えていきたい」と話す。同市中央区の村岡屋ギャラリーで13日まで。

  ええかげんにせい! はれのひ元社長
神奈川県・昨年の成人の日に晴れ着トラブルを起こした振り袖の販売・レンタル業「はれのひ」(破産)が粉飾した決算書類で銀行から融資金を詐取したとして、詐欺罪に問われた元社長、篠崎洋一郎被告(56)が、懲役2年6月の実刑とした横浜地裁判決を不服として1日付で控訴していたことが分かった。
昨年12月19日の1審判決によると、篠崎被告は、同社の営業利益を水増しした2015年9月期決算書類などを横浜銀行(本店・同市西区)と東日本銀行(同・東京都中央区)に提出し、16年9月、両行から計約6500万円の融資金をだまし取った。

  和の新春演出 金沢できものパレード
石川県・県和装振興会の会員らが着物姿で街中を練り歩く恒例の「新春きものパレード」が5日、金沢市内であった。小雨が降る中、新春らしい華やかな装いで人々の注目を集めた。
吉村一会長をはじめ、会員ら約30人が尾山神社で業界の発展と着物愛好家の増加を祈願した。その後、ミス加賀友禅の二人を先頭に大和香林坊店前までゆっくりと歩いた。
同店前では和装小物が当たる福引を買い物客に呼び掛けた。一行のあでやかな姿に、観光客や通行人が「きれい」と写真を撮影する姿も見られた。
ミス加賀友禅の茶山由衣さん(25)は「晴れの日の着物もいいが、今日は和傘を差して風情ある雨の金沢を歩けてうれしい。着物と加賀友禅の美しさを知ってもらえれば」とにっこり。同じくミスの加藤紗也佳さん(23)も「今年は加賀友禅の魅力を全国や世界に発信していきたい」と語った。加賀友禅

  「紬の日のつどい」開催 奄美大島
鹿児島県・紬の日の5日、奄美市名瀬のAiAiひろばで第41回「紬の日のつどい」があった。シマ唄などのステージ発表や、抽選会などのさまざまなイベントを実施。幅広い年代から参加者があり、“紬三昧”の半日を満喫。恒例の紬大行進では華やかな紬が名瀬の街を彩った。
「紬の日」は旧名瀬市時代の1978年に制定。奄美の伝統産業である本場奄美大島紬への認識を深めるとともに、大島紬の振興による豊かな街づくりの推進、全市民がこぞって紬を着用することで、その良さを再認識することを目的に毎年1月5日に「紬の日のつどい」を開催している。
生産反数が減少し続ける現状について本場奄美大島紬協同組合の前田理事長は、「技術料としてしっかりと賃金が払える体制を作る必要がある。島の人に着用してもらい、観光客に触れてもらえる『紬の薫りがする街づくり』をしたい」。同組合は産地振興のため、3月に奄美市、龍郷町と連携し、東京で産地主導の販売会を実施する予定で、「今後、積極的に開いていきたい」と続けた。
恒例の「紬大行進」には約30人の紬着用者が参加。雨天のため、名瀬中央通りアーケード内から出発し、大島紬の魅力をPR。イベントは八月踊りと六調でにぎやかに幕を閉じた。奄美大島

  京友禅が眼鏡拭きに活路 経営者4人がブランド立ち上げ
京都市・「正絹を染める技術は世界一。京都の『ほんまもん』を気軽に手に取ってほしい」。京友禅の会社を経営する4人が立ち上げたブランド「SOO(ソマル)」は、着物用の絹の生地で色とりどりの眼鏡拭きを作っている。着物の需要が激減する中、伝統技術を残すため商品の開発や販売に工夫を凝らす。
京友禅は、白い絹織物に型紙や手描きで色鮮やかな模様を染める伝統技術。分業によりデザイン、色合わせ、染め、蒸しなど約20もの工程を経て、主に着物の生地となる。生産量はピーク時の昭和46年の約2%に落ち込み、別の販路を見いだそうと平成28年にSOOが設立された。
第1弾の商品は、目が細かく滑りがいい絹の特性を生かした眼鏡拭き「おふき」(1620円)。普段染める着物用の生地の上に、水玉や鳥獣戯画、祇園祭の提灯など4人がデザインした柄を重ね、染め上げる。下地の柄と、上に重ねる柄と色の組み合わせは「一期一会」で、同じものは1枚もない。パッケージにもこだわり、本物の着物と同様、湿気から生地を守る「たとう紙」で包んだ。
本物の京友禅が手軽に楽しめるとして、土産や贈り物として人気になり、現在では市内の百貨店や雑貨店など約40店舗で販売中だ。
期間限定ショップなどでメンバー自らが店頭に立ち、染めのワークショップを開催したり、染色工程を説明したりする。「興味を持ってくれる人が想像以上に多く、驚いた」と代表の日根野孝司さん(42)。「売れればいいとは思っていない。京友禅の良さ、染色文化を知ってもらうきっかけにしたい」と話す。
昨年5月には、第2弾としてスマホ拭き「おふきmini」(810円)を発売。4人は、毎週作戦会議を欠かさず「技術を残すには、自力で新しい市場をつくっていかないと。挑戦を続けたい」と意気込んでいる。

  ときめく着物づくり 京の女性作家ら結集
京都市・京手描友禅や西陣織、イタリア彫金など、京都で呉服関連のものづくりに取り組む若い女性たち5人が「女性がときめく着物づくり」を目指したグループを結成した。今秋、恋の和歌を多く残した西行をテーマにした展示会を、公家山科家の元別邸「源鳳院」(左京区)で開く。
京手描友禅のブランド「京きもの蓮佳」を手掛ける野原佳代さん(36)が呼びかけた。参加したのは西陣織メーカー「紫紘」の野中彩加さん(39)、イタリア彫金作家の中村ゆき子さん(36)、京扇子製造卸「大西常商店」の大西里枝さん(28)、フランス刺しゅう作家の松田沙希さん(23)。着物や帯、扇子、帯留めなどをトータルコーディネートで提案する。長く男性が制作や販売を担ってきた業界で、消費者の女性に近い感覚で女性に寄り添う着物づくりを目指す。
最初の展示会は、院政期の代表的歌人西行の和歌をテーマにする。西行は鳥羽天皇中宮の待賢門院に憧れ、彼女を月や花にたとえ、恋心を歌に詠んだとされる。展示会を開く山科家の元別邸は、待賢門院、西行ら文化人が集った法勝寺があった辺りで、院政期の文化の中心だったという。5人は和歌の精神性や奥行きを表現できるよう、歌人の冷泉通子さんから手ほどきを受け、制作に生かす。
野原さんは「着物に興味のある女性の相談相手となり、30年後、娘やめいが着ても輝きを失わない和装を提案したい」と意気込んでいる。

  共立女子大学博物館が企画展開催中 東京
共立女子大学博物館(千代田区)が、企画展「染 ~人の手が創る美~」を開いている。2019年2月6日まで。江戸時代から昭和時代初期にかけての染色作品を展示する。また、会期中の2019年1月26日には関連イベントとして、菊池理予氏(東京文化財研究所)による講演会「無形文化財の視点から見る染織工芸技術について」を行う。
本展では、日本の代表的な染色技術である、「絞り染」「型染」「友禅染」で制作された作品を中心に、日本の染色技術の多様性を紹介していく展示となっている。江戸時代から昭和時代初期の着物や帯などの服飾資料のほか、桃山時代から江戸時代初期にかけての貴重な作品である「小袖裂」なども展示している。このほかに、着物を制作する際に使用された図案帳や型紙などの関連資料も同時に紹介している。問い合わせは同博物館☎03(3237)2665。
同館のポスターおよびチラシは、同大 家政学部 建築・デザイン学科グラフィックデザイン研究室の田中裕子准教授による監修のもと、同大学生とインターンシップ契約を結び制作を行っている。

  着物レンタルするとタクシー無料 金沢
石川県・金沢らしい上品でモダンな着物をテーマに、2010年の創業以来、年間1万人以上にサービスを提供してきた心結ここゆい(金沢市本町)が、新年だけの特別なキャンペーンとして、15日より2月末日までの間に利用の学生限定で、東茶屋街または兼六園へ行けるタクシー券プレゼントを開始する。
「テストが終わったら旅にでようと卒業旅行シーズンの1月末から2月の予定を考えている方も多いはず。そんなときに、数ある旅行先の中から金沢を選んでくれた学生さんに、心からのプレゼントを実施します。是非思い出作りにご利用ください」と心結。問い合わせは同店☎076(221)7799。加賀友禅
    1日~6日
  アイデア生かした着物で対応 下諏訪の美容室
長野県・下諏訪町西四王にある美容室「スーパーカットコバヤシ」(藤森志穂代表)は4日、スタッフの5人全員が和服を着て仕事をした。仕事始めに合わせて毎年続ける試み。店内は多様な和服の着こなしで、華やいだ雰囲気に包まれた。
和服離れが進む中で着物を見直し、正月らしさを演出する目的。装いは思い思いで、シックな小紋柄の伝統的な着こなしの一方、着物丈を膝まで上げたり、ブーツ、スカートといった洋風衣装とを調和させた組み合わせも。スタッフそれぞれが自分のアイデアを生かした。
来店者の中には「毎年楽しみにしている」と、この日を予約して訪れた常連の人もいるそうで、藤森代表は「来年以降も続け、和服の良さを多くの人に伝えていきたい」と話していた。

  大島紬姿で仕事始め 奄美大島信金
鹿児島県・奄美市名瀬の奄美大島信用金庫(築愛三理事長)の本店は仕事始めの4日、職員らが伝統織物の本場奄美大島紬を着て業務に当たった。窓口を訪れた来店客は「晴れやかな気持ちになっていいですね」と笑顔を浮かべた。
地場産業の活性化やPRを目的に1992年に始まった恒例の取り組み。今年で28年目。本店、本部の女性職員6人がそれぞれ紬姿で出勤し、店内は普段とは一味違う改まった雰囲気に包まれた。
1階の営業部で窓口を担当した大城真弓さん(33)は、年末に新調した紬に初めて袖を通した。「大島紬を着る機会が増えることで地域に貢献できる。子どもの卒業式や入学式に着て、将来は娘に引き継ぎたい」と話した。奄美大島

  再び地域見守る 沼田の蚕神
群馬県・養蚕信仰の対象となってきた「蚕神」の文字塔が、沼田市上発知町で地元住民によって修復された。数年前から倒れたままになっていた。かつて養蚕農家の心のよりどころだった蚕神は、蚕糸業の衰退とともに存在が忘れられてしまう危機に直面している。蚕神の調査分析を進めるボランティア団体「富岡製糸場世界遺産伝道師協会」(近藤功会長)は「他の地域でも資料の修復や見直しをするきっかけになればいい」と喜んでいる。
文字塔は高さ70㌢、幅40㌢。丸みを帯びた石で、正面に「衣笠神社」と彫られている。同協会によると利根沼田地区で唯一の絹笠信仰の蚕神。側面に寄進したとみられる高山作右衛門、戸丸光五郎という名前が刻まれている。

  ミッキー着物で出迎え 浦安TDL
千葉県・浦安市の東京ディズニーランド(TDL)では、着物姿のミッキーマウスとミニーマウスが来園者を出迎え、新年を盛大に祝った。
恒例の「ニューイヤーズ・グリーティング」では、正月の定番曲「1月1日」に合わせ、ミッキーとミニーの乗ったフロートが登場。ミッキーの呼び掛けで来園者と一緒に「ハッピーニューイヤー!」と声を上げて1年の幕開けを喜び合った。
2019~20年の東京ディズニーリゾート・アンバサダーに就任した野口歩美さんもドナルドダックたちとグリーティングに参加した。
兵庫県から来ていた主婦(33)は「和装のキャラクターがかわいかった。正月には初めて来たのでいつもと違う雰囲気を味わえた」と笑顔で話していた。
正月イベントは6日まで、TDLと東京ディズニーシーで行われる。

  大島紬もっと楽しもう 大島支庁着装クラブ
鹿児島県・県大島支庁(奄美市名瀬)の女性たちは支庁着装クラブ(小濵美保会長)を立ち上げ、自分たちで着付けの練習に取り組んでいる。活動は5年目を迎え、会員は現在14人。新年の仕事始め式のほか、ランチ会や織元見学会も定期的に開いて普段着の紬も楽しんでいる。
 サークルは装道師範の資格を持つ支庁健康企画課の武部あゆみさんを講師に、火曜日の終業後月に3回程度を目安に実施。会員たちは「自分で着付けができるようになる」ことを目標に、夏場は浴衣、秋からは大島紬を中心に活動している。
一昨年奄美に赴任した小濵会長も昨年5月に本場奄美大島紬を購入し「せっかく買ったのだから自分でたくさん着ないと」と練習中。武部さんにアドバイスをもらいながら、難しい1人での帯結びにも挑戦中だ。
着付けの習得とともに会員たちが大切にしていることは「着る機会をどんどん増やす」こと。昨年12月8日には、瀬戸内町のホテルでランチ会を開き、思い思いの装いで着物を楽しんでいる。
 奄美大島が初勤務地で1昨年入会した冨田美里さん(24)は、昨年9月に購入した大島紬で参加。「日光の下では緑色に光って見える片身変わりのデザインにひと目ぼれ。メイクも着物に合わせました」と笑顔を見せていた。
赴任してすぐに入会し、今年4年目の大久保史菜さん(30)は、祖母の反物を仕立てた泥藍大島にベレー帽やブーツ、ハイネックニットを組み合わせた現代風の着こなし。「洋装ミックスをずっとやってみたかった。普段着ならではの楽しみ」と話し、他の会員からも好評価を受けていた。奄美大島

  早くも成人式 長野できものが一杯
伊那市の2019年正月成人式は同市長谷で1日、同市高遠町で2日に行われた。晴れ着に身を包んだ新成人達が友との再会を喜びながら20歳の節目を祝い、社会の1員としての1歩を踏み出した。
伊那市高遠地区は高遠さくらホテルで開き、対象者51人(男30、女21)のうち48人が出席した。女性は振り袖で、男性はスーツ姿で式に臨み、伊那市民憲章の唱和や意見発表などで成人としての自覚を深めた。
伊那市長谷地区は長谷公民館で開いた。16人(男性9、女性7)の対象者のうち12人が出席し、振り袖やスーツ姿で元日の式に臨んだ。同公民館の池上眞澄館長は式辞で、リニアの開通や情報通信技術の発達などによる伊那地域の変化について触れ、「これからは長谷に戻って活躍することも十分可能になる。この長谷の地に誇りを持って、社会のために誠実に生きてほしい」と期待した。

  平成から新時代へ 結城紬の織士今泉さん
栃木県・静まり返った結城紬の作業場「機場はたば」に、織機の音が響く。真剣なまなざしで経糸たていとの間に緯糸よこいとを通していく。文様のずれに気を配る。最後の工程、織りの地道な作業が続く。「平成人」は、新時代にどんな希望を抱き、どこに翔び立つのか。
高級絹織物として知られる伝統工芸の技を伝承するため、産地の小山市が新設した「紬織士」という職種の第1期生として2014年度に採用された今泉亜季子さん(28)。市内の伝統工芸士、坂入則明さん(62)、幸子さん(56)夫婦が営む「坂入染織店」に通う。機場で技術を磨き、その合間に市工業振興課の職員として結城紬をPRする。
栃木市出身。新潟県の大学で染色を専攻し、将来、布に関わる仕事に就きたいと思い、職人たちに囲まれる世界に飛び込んだ。ものづくりへの憧れもあった。
結城紬は、小山市や茨城県結城市などで生産され、手つむぎならではの風合いと絣の文様が特徴で、軽くて温かい。奈良時代の文献に登場し、江戸時代には町人に好まれた。
糸をつむぐ、染める、地機じばたと呼ばれる最も原始的な手織り機で仕上げる、など20ほどの工程に分かれた分業制。工程の1部は、国の重要無形文化財となっている。
研修を始めて5年目。染めなどさまざまな技を習ってきた。今は絣の柄を出すために必要な「絣くくり」に携わる。紡いだ糸束に綿糸を括り、後の染色で色がつかないようにする。これまで七つの反物を完成させた。もうすぐ全工程を習得するという。
「全部人の手が携わって仕上げる着物は全国唯一。この伝統の文化、技術を後世にバトンタッチしていくのが自分の使命です」。紬織士としての誇りを、少しずつ抱けるようになった。結城紬

  福島の「伝統織物」知って 今泉女子専門学校
東京都・「福島の伝統織物の魅力を引き出したい」。郡山市の今泉女子専門学校の学生たちが会津に伝わる会津木綿と、昭和村に古くから受け継がれるからむし織の特性を生かした洋服や小物の制作に取り組んでいる。制作した約50点は12日、日本橋の県のアンテナショップ、日本橋ふくしま館「ミデッテ」で販売される。
制作に取り組んでいるのはプロフェッショナル科の木内怜菜さん(4年)、小林友理英さん、佐藤真生さん、神山愛梨さん(3年)、きものコースの佐藤りほさん(2年)の5人。昔から親しまれている伝統織物の魅力を発掘し、東日本大震災に伴う風評の払拭につなげようと商品を考案、開発した。
からむし織は、軽くて通気性が高いことから、着物の上に着るちりよけコートとして仕立てている。透け感があるため、ファッション性も高い。
保温性が高く、着たり洗濯するたびに丈夫になっていく会津木綿は、汗をたくさんかき、動き回る機会が多い子ども用の服や、柄足袋を中心に制作している。
会津木綿で男児用の洋服を制作している小林さんは「着る子どもに、会津木綿のように温かくて丈夫な子に育ってほしいという思いを込めて作っている。福島にこんなにいい伝統織物があることを知ってほしい」と話している。

  「着物 IN LAFORET」開催 ラフォーレ原宿
東京都・ラフォーレ原宿(渋谷区)では、4日から23日の期間、着物と振袖の集合催事を開催する。日常のファッションに溶け込むコーディネートの提案をする「大塚呉服店」(京都市)と、アンティーク着物から現代リサイクルといった幅広いアイテムを豊富に展開する東京初出店の「雅星本店」(岡山県)ほか、着物 IN LAFORET初出店5店舗を含む、バリエーション豊かな着物や振袖、服飾雑貨を取り揃えた合計11店舗を登場させる。成人式や卒業式などのイベントに向けたアイテム、洋装でも使えるアイテムも多数展開するという。
また期間中「着物 IN LAFORET プレゼントキャンペーン」を初開催。各店舗で試着または購入したアイテムを身につけている画像をハッシュタグ付きでインスタグラムに投稿すると、抽選で各店舗の着物やファッション小物がプレゼントされる。
「遊びを効かせた個性豊かなアイテムが勢揃いする、ラフォーレ原宿の着物・振袖の集合催事『着物 IN LAFORET』にぜひお越しください」と主催者。

  18年12月度生産実績 丹後織物
京都府・日本海側を中心に大雪となった年末。2018年を締め切る12月の丹後産地の生産実績はいかなるものであったろうか。
12月の生産量は24.012反で、昨年同月の25.672反を下回り、2か月連続で昨年同月を上回ることはできなかった。操業日数は21日で前年同月より1日多かった。
品種別の生産量は次の通り。単位反。()内は前年。▼一越・古代=84(193)△変り無地=4.134(3.619)□小計=4.218(3.812) ▼紋綸子(軽)=2.028(2.584)▼紋綸子(重)=2.471(3.573)▼銀意匠・朱子一重=0(10)▼紋・無地意匠・朱子二重=12.748(12.832)▼絽織・紗織=1.226(1.264)△その他の紋=167(159)▼金・銀通し=982(1.124)▼縫取・絵羽=172(294) ■小計=19.794(21.860) ■合計=24.012(25.672) ▼パレス=583(888)△紬=247(135)。
前年比、白マークはプラス、黒マークはマイナス、±は0。丹後ちりめん

  上毛かるたで絹文化を紹介 高崎で特別展
群馬県・県民に長年親しまれている郷土かるた「上毛かるた」から県内の絹文化を紹介する展示会「上毛かるたでめぐる絹文化」が、高崎市金古町の日本絹の里で開かれている。取り上げられているのは「ま」「き」「め」など九つの札。さて、どんな内容か思い出せるでしょうか。
上毛かるたは1947年に誕生し、群馬の地理や風物、人物などを詠む。群馬の蚕糸業は盛んで歴史もあり、札の中にもたびたび登場する。
展示室に出かけて、まず目に入ったのが「ま」の「繭と生糸は日本一」。説明によると、今でも群馬は繭の生産量で全国の約4割、生糸で約6割を生産、全国1位だ。
続いて「に」の「日本で最初の富岡製糸」の展示では、富岡製糸場の開業まもない頃の写真も紹介している。「き」の「桐生は日本の機どころ」と、「め」の「銘仙織り出す伊勢崎市」のコーナーでは、着物など絹織物も飾られている。
ほかにも「れ」の「歴史に名高い新田義貞」つながりで、義貞の末裔まつえいの当主が描いた猫絵も展示。養蚕飼育の大敵だった鼠を追い払うために、猫絵は信仰の対象になった。
特別展は2月4日まで。問い合わせは日本絹の里☎027(360)6300へ。

  トークライブと着物展 着物デザイナー・キサブローさん
佐賀市・呉服元町のカフェ「リフトコーヒー」で19日午前10時半から、新進気鋭の着物デザイナー・キサブローさんのトークライブと着物展示が開かれる。自らの経験を基に、ボーダーを超えて自分らしく生きることの大切さを軽やかに語る。
母親が佐賀市出身というキサブローさんは、創業100年の仕立屋・岩本和裁(東京都)の4代目。2015年にブランドを立ち上げ、羽生善治さんの竜王戦衣装やNHK総合テレビ「LIFE! スペシャル 忍べ! 右左ヱ門」(12月19日午後10時放送)で内村光良さんらの衣装を手掛けた。
女性として生まれた自らの性別に違和感を持ち、戸籍の性別を変えた。和服の現代的な再解釈に取り組み、和服の形状を生かした斬新なデザインで世界的に注目を浴びている。
トークでは枠にとらわれず本質を見つめて生きる大切さを伝える。自身がデザインした着物も展示し、素材や制作過程を解説する。
参加費は100円(リーフレット代)で、要1ドリンクオーダー。問い合わせはNPO夢の学校の山下さん☎070(4704)4216。

  伝統工芸の拠点を市に要請 沖縄
那覇伝統織物事業協同組合(那覇市首里桃原町=赤嶺真澄理事長)と琉球びんがた事業協同組合(那覇市前島=安里和雄理事長)が、首里当蔵町の「首里当蔵公社住宅」跡地に、生産販売・体験などの機能を備えた「琉球王府関連伝統工芸染め・織会館(仮称)」の整備を計画しており、那覇市に支援要請を申請している。
1429年に成立したとされる琉球王国は第一尚氏王統、第二尚氏王統と続き、そして後半は日本の薩摩藩によって支配された。薩摩藩によって支配されたあとも国としてその文化を継続し、琉球紅型と首里織(那覇伝統織物)が王朝の衣装を一手に引き受けていた。沖縄の染織

  モダン美人誕生 岡田三助と近代のよそおい展
神奈川県・「新しきニッポンの美人、ここにはじまる」見どころは、現代に通じる「モダン美人」の原点。足柄下郡箱根町のポーラ美術館で、百貨店や雑誌とのコラボレーションで大きな瞳や卵形の輪郭といった近代の美人イメージを創出した岡田三郎助(1869~1939)らの絵画約40点の展示が始まっている。同時に、明治から昭和初頭の化粧道具や着物、宝飾品、ポスターも展示。
「明治から平成も終わりを迎える現代まで、生活スタイルの変化と共に、女性の生き方は多様化し「美」の概念も大きく変化しました。西洋文化の流入や女性の社会進出などの時代背景と共に、女性のよそおいや美意識が変遷した様相をご紹介します」と美術館。2019年3月19日までのロングラン。途中展示替えあり。
一般1800円。問い合わせは美術館☎0460(84)2111。
 
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