December
 
議長席に着物「女性」 柳沼氏が議事進行
福島県・12月定例県議会一般質問で、副議長の柳沼純子氏が女性で初めて議長席に座り、議事進行した。
約10年間にわたり、自身の代表質問や一般質問の際には着物で登壇してきた柳沼氏。この日も着物姿で臨み、「初めて女性が議長席に座る重みを感じ、伝統と文化を重んじて、自分にとって一番の正装で臨んだ。気が引き締まる思い」と話した。
柳沼氏は今年10月の臨時会で副議長に選出され、女性では県政史上初の副議長に就いた。定例県議会の一般質問では慣例で、議長と副議長が前後半で交代し、議事進行する。

  一度は途絶えた地場産品 若者の手で復活の動き
兵庫県・一度は途絶えた地場産品を、若手の力で現代に通用する製品として復活させる動きが高砂市内で見られる。おしゃれに敏感な層を意識し、昭和初期に廃絶した「高砂染」の柄を生かしたストールもその一つ。
同市で6月、高砂染の再興を目指す会社エモズティラボが発足した。高砂染の魅力に引かれた寄玉昌宏さん(32=加古川市)が代表、創始家の一つ尾崎家当主の尾崎高弘さん(51=同)が相談役を務める。
高砂染の特徴は、全面に散らされた松葉柄。かつて祝いの席に欠かせなかった謡曲高砂に登場する「高砂神社の相生の松」がモチーフだ。高砂染は江戸期に幕府への献上品に用いられ、姫路藩の保護下で全盛を極めた。幕藩体制の崩壊で後ろ盾を失うと、技術や質が低下し、昭和初期には姿を消したという。
エモズティラボは復刻版の着物作りと同時に、松葉柄をアレンジしたストールの開発を進めている。いずれも古布から写し取った柄を基に型を作り、型染めの技法を再現。生地は西脇市の織物業者に依頼し、来年春の完成を目指す。
寄玉さんは「高い技術や、祝いの精神を詰め込んだ復刻版を土台に、現代版の高砂染を作りたい」と意気込む。

  減産率縮小も前年割れ続く 17年産大島紬
鹿児島県・奄美市の本場奄美大島紬協同組合(山田伸一郎理事長)は29日までに、本場奄美大島紬の2017年生産実績をまとめた。
検査反数は4.402反で前年比330反の減。減産率は6.97%で前年の7.3%より若干縮小した。生産額は3億5730万2千円(前年比2823万9千円減)だった。
本場奄美大島紬協同組合は「締め機や図案などの技術者の後継者育成が課題。行政や大手呉服店と連携し、後継者育成強化に取り組みたい」としている。奄美大島

  草乃しずか展 東尾理子が振り袖で登場
東京都・27日から松屋銀座で開催されている「草乃しずか展~煌く絹糸の旋律~」にゲストとして東尾理子(42)が、振り袖姿で会場見学をした。
生地全体に手刺しゅうが施された、製作期間4カ月の大作着物で登場した東尾は、成人式以来となる振り袖姿を披露した。日本刺しゅう作家の草乃しずか氏から東尾の家族をイメージして着物を選んだことを説明されると、「さらに愛着が沸きます」と笑顔を見せた。
本展では、草乃しずかの代表作に加え、歴史観を取り入れた新作など約200点が展示されている。特に目を見張るのは“日本刺繍の技法”を駆使した日本の伝統模様110点と“心に着せて”をテーマにした13人の歴史に残る女性たちへの振り袖。 日本刺繍の基本技法から華麗な着物の数々まで、幅広いラインナップの展示となっている。2018年1月25日まで。

  議場華やぐ「紬議会」 奄美市議会
鹿児島県・
大島紬産地の活性化を目指し、紬の着物姿で議案を審議する奄美市議会の「紬議会」が26日開かれた。議員、市当局側の計約50人全員が紬姿で議場に集い、活発な論戦を展開した。
旧名瀬市議会が1977年、12月定例会最終本会議での紬着用を始めた。議員が率先して紬の町をアピールし、今では低迷する紬産業の再生を狙う。
この日は議案や陳情など26件を審議。報告や討論などで何度も登壇する議員もおり、そのたびに議場が華やいだ。
母親の形見という着物で席に着いた師玉敏代議長は「普段、着けていないだけに、やっぱり身が引き締まる。紬業界の浮揚につながればいいと思う」と話した。奄美大島

  名鉄名古屋駅前の「ナナちゃん」 振り袖姿に着替え
愛知県・名鉄百貨店本店(名古屋市)前の「ナナちゃん」人形が25日夜、振り袖姿に着替えた。
赤地に金色の花柄模様の振り袖に、身長6㍍10㌢の「ナナちゃん」のスラリと伸びた手足が通された。「邪気や悪いものをはね(羽根)のけ皆さまに幸せをお届け」する意味を込めた「羽子板」のモチーフを手元に持たせ、「願いを込めて天に届ける」という、ナナちゃんや鯛、ダルマなどめでたい柄の「連凧」を後ろに向かって飾る。
頭には髪飾りを付け、顔には羽根つきで負けた際に墨で書かれたように目の周りに「○」、頬に「×」を付けている。振り袖姿ナナちゃんは2018年1月9日まで。

  緑色蛍光繭 宮坂製糸所で繰糸
長野県・岡谷市郷田の岡谷蚕糸博物館併設の宮坂製糸所(宮坂照彦社長)で、群馬県前橋市内の養蚕農家が民間レベルでは世界で初めて量産化した遺伝子組み換えによる緑色蛍光繭から糸を取る繰糸作業が行われている。同社で生産された「緑色蛍光シルク」は全量が京都の織物業者に納入され、インテリア製品として商品化される。遺伝子組み換え蛍光シルクの商業ベースでの生産も今回が世界初。同社の高橋耕一専務(51)は、「高付加価値化で養蚕農家から製糸工場へとつながる蚕糸業の活性化につながる」と期待を込めている。
遺伝子組み換えカイコを開発した国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の飯塚哲也上級研究員、高橋専務、高林千幸岡谷蚕糸博物館長が11日、同館で発表した。 飯塚上級研究員によると、遺伝子組み換えカイコは2000年に開発。これまでに蛍光シルクや細胞接着機能のある絹糸、通常のシルクより強度のあるクモ糸シルクなどが開発されてきた。
蛍光シルクの生産について高橋専務は、「先細りの蚕糸業にあって高付加価値は、カイコの新たな可能性を感じさせてくれる」と期待。高林館長は、「遺伝子組み換え繭の繰糸は宮坂製糸所でしかできない特化した『ものづくり』といえる。市内で遺伝子組み換え繭の生産ができれば、繭から糸、さらに製品化まで岡谷で行うことが可能で、岡谷ならではのブランド化も期待できる」としている。

  割烹着が人気 京都きものまち
京都市・割烹着はもともと着物の上から着用できるよう考案されたもので、エプロンと同様に前から羽織ることができ、やや長めの丈で、着物の袖が納まるよう袖幅がゆったりと、服の前面と袖全体の汚れを広範囲でカバーできる形になっている。
洋装のときにも、着物のときと同様に広い範囲で衣類を守り、汚れを気にすることなく家事や作業に取り組めるとあって、近ごろ、割烹着ユーザーが増えているという。
デイリーユースにぴったりのオリジナル柄を多数揃えているのが、京都の和装ブランドKIMONOMACHI本店(下京区)。ネコやクマ模様、花柄やレモン柄などのかわいらしいデザインを取り揃えている。「ベーシックな和柄もあり、コーディネートの幅が広がります。日々の気分やシーンに合わせて選びたくなるカラフルな色柄は、毎日の家事が楽しくなりますよ。また、親しい人へのギフトにも最適です」と同店。販売元・問合せ先は同店☎075(354)8511

  新春催事「京の祝い事」 阪急うめだ本店
大阪市・京都職人工房が、新春に合わせ「祝い事」をテーマとした催事を、阪急うめだ本店10階うめだスークで1月10日より開催する。16日まで。
28名の職人による250点以上もの工芸商品をテーマに沿って展示する。会期中には京都の若手職人たちによるトークセッション・ワークショップ・実演も行われる。「京都の工芸とふれあえる7日間、お楽しみください」と主催者。
3つのエリアを設け、それぞれにまつわる商品を展開・販売をしていくが、信仰では、扇子、魔鏡、金箔ブックカバー、御朱印帳 etc、装いでは、着物、帯、ストール、財布、アクセサリーetc、飾では、陶磁器、漆器、西陣箔箸、金彩箸置きetc。問い合わせは京都リサーチパーク株式会社産学公連携部(担当山口)☎075(315)8491。

  池田重子横浜スタイル展 そごう美術館
神奈川県・そごう美術館(横浜市)で「引き継がれる美意識 池田重子 横浜スタイル展 昔きもの~現代KIMONO」が開かれている。海や船、異国情緒をモチーフにコーディネートされた着物など約150点が展示されている。1月8日まで。
池田重子さん(1925~2015年)は横浜で生まれ育ち、着物のコレクター、デザイナー、コーディネーターとして活躍した。類いまれな美意識で選ばれた和装品のコレクションは「池田重子コレクション」として知られている。「時代布と時代衣裳 池田」を東京都内で創業し、「昔きもの」ブームの火付け役となった。
会場には、ハイカラなセンスを感じさせる装いやクリスマス、お正月など冬の集まり向けの衣装などを展示。婚礼衣装や振り袖などのコーディネートに加え、重子さんと次女の由紀子さんが美容家のIKKOさんのためにデザインした着物、再現された重子さんの私室なども公開されている。
同美術館の二宮一恵学芸員は「池田さんは亡くなるまで横浜で展示会がしたいとおっしゃっており、遺志をくんだ展示になっている。これを機会に若い人にも着物に関心を持ってもらえればうれしい」と話している。
来年1月6日の午後3時から、展示室内で池田由紀子さんによるギャラリートーク(無料、入館料は必要)が開かれる。入館料は大人1000円、大学生・高校生800円、中学生以下無料。会期中、一部展示替えあり。

  着くずれ110番設置 足利の成人式会場
栃木県・成人式の際、新成人の着物の乱れを直すボランティアグループ「着くずれ110番」が1月7日、足利市内の各会場で活動を行う。葉鹿南町の着付け教室「前結びさちこ和装学苑」の生徒ら約30人が参加してブースを設け、無償で新成人の着崩れに対応する。
「着くずれ110番」は1996年、同教室代表の故箱田佐知子さんと、義理の妹の洋子さん(59)の2人で始めた。当初は1カ所のみだったが、現在では市内の9会場全てで実施。ボランティアのメンバーも増えていった。
当日は成人式会場の一角に看板を設置。メンバーは薄いブルーの専用Tシャツを着て対応する。各会場に2~4人を配置し、帯や袖の乱れを直す。

  丹後ちりめんきもの大賞 藤織りの白岩さん等2人
京都府・丹後織物工業組合(京丹後市)は22日、今年度の「丹後の職人」に藤織りの白岩光子さん(54)を認定し、「丹後ちりめんきもの大賞」に「喫茶ブルータンゴ」経営、亀田昌子さん(71)を表彰した。
「丹後の職人」は丹後ちりめんが産業として縮小し、担い手の高齢化で技術伝承が困難になる中、職人の目標となる人を認定して産業振興を図るもので、2014年度からスタートした。
白岩さんは1988年、府指定無形民俗文化財の藤織りを手がける帯製造の「小石嘉織物」に入社。藤織りの技術伝承講習会を受講し、藤糸を使って製糸した帯地が丹後織物工業組合認定の「丹後帯第1号」となった。藤糸は太さ、色目の違いから紋様や配色の全体のバランスが必要とされ、卓越した技術は京都市の取引メーカーからも高く評価されているという。
白岩さんは「仕上がりがきれいにできた時は本当にうれしい。これからもできる限り(この仕事を)続けたい」と話した。
亀田さんは1年を通して着物姿で接客を続けており、着物の普及への貢献が大きいと評価された。「丹後ちりめんは冬に暖かく、夏に涼しいことが一年中着てみてわかりました」と話した。藤布

  正月の昔遊び 小金井市
東京都・小金井市の江戸東京たてもの園で1月6、7日の午前11時~午後3時、イベント「正月の昔あそび」が行われる。
イベントでは、おはやしや雅楽の演奏、茶会、ベーゴマ大会、羽根つき、書き初め、コマの絵付け、ミニたこづくりなどが楽しめる。材料がなくなり次第終了のものや、人数に限りがあるものも。
両日は着物で訪れると入園料2割引きになる。
開園は午前9時半~午後4時半(入園は午後4時まで)。一般400円。
スケジュールなどの問い合わせを同園☎042(388)3300.。

  着物カジュアルに 手染めのデニム地に革の帯
北海道・ポップな印象の着物をそろえる「キモノ ハナ」(札幌市北区)で、美容師でスタイリストの佐藤一樹さん(HAIR Position)がまず選んだのは、紺地にダイヤの模様やストライプ柄をあしらった1枚。帯もストライプ柄。トランプ模様の半襟と、ハートマークの帯締めが愛らしい雰囲気だ。
帯の色は今回、着物の模様にもある赤を選んで統一感を演出したが「黄色など反対色の帯を合わせてもOKです。着物は華やかさや遊びがあってもいい」と佐藤さん。化繊の生地で、家庭で洗濯ができる。
2着目は男性の着物から。手染めのデニム地で、全く同じ模様のものは他にない「1点もの」。白いシャツとズボンの上に着て、革製の帯を締める。「ジーンズにジャケットを羽織る感覚でコーディネートしてみました」と佐藤さん。足元はスニーカー。中折れ帽とちょうネクタイが粋な印象敵だ。
近年は男女を問わず、夏に浴衣を着る人が増えてきた。「着物も全体的に、伝統的なものから洋服的なものに近づいてきています」と佐藤さん。「特に今回選んだ化繊やデニム地は、どちらも普段から洋服で慣れ親しんでいる素材なので、着物でも違和感なく着やすいと言います。あまり堅苦しく考えず、まずはお正月から挑戦してみてはいかがでしょう」と佐藤さんは薦める。デニムの着物

  着物手帳2018 5人にプレゼント
東京都・「和の生活マガジン 花saku」編集部が、伝統とモダンを融合させ、四季を鮮やかに彩る「着物手帳 2018」を5人にプレゼント。23日消印有効。はがきに住所、氏名、年齢、電話番号を記入のうえ、〒103―0024、東京都中央区日本橋小舟町9の4、イトーピア日本橋小舟町ビル4F、PR現代「花saku」編集部、「着物手帳」プレゼントK係まで。
今年の手帳は、名物裂、古代裂の「あらいそ」とコラボレーションし、和のエッセンスが満載されている。定価1350円(税込送料別) サイズA6版(文庫サイズ)2
12頁 オールカラー 透明カバー付き 柄提供あらいそ。

  小紋で博多町歩き 12月28日まで
福岡市・「博多町家」ふるさと館(博多区冷泉町)が提供する、レンタル着物と着付け(マインキューブ川端店)のサービス。着物を着たまま博多の町の散策を楽しめる。小紋(肌着など込み)と着付け、同館展示棟の入館料を含んで1人3300円。1日先着10人。子ども用の着物はない。事前に申し込む必要。
{博多町家」ふるさと館は、明治中期の博多織織元の町家(住居兼工房)を移築復元し、福岡市の指定文化財に登録されている「町家棟」のほか、「みやげ処」「展示棟」の3棟で構成されている。
明治・大正の時代を中心に博多の暮らしや文化を広く紹介しており、博多の歴史、祭り、伝統などが楽しめる。「櫛田神社」がすぐ近くにあり、博多の祭とともにさまざまなイベントで賑わい、多くの観光客が訪れる博多の観光スポットとなっている。予約は同館☎092(281)7761。下秋月の博多織

  久留米絣100年前の旧式織機 久工大が織機の部品製造
福岡県・筑後地区の伝統産業、久留米絣の織元が集まる広川町で、100年前の旧式「織機」や、独特のかすれた柄を出すための防染用「くくり機」のメンテナンスの問題が浮上している。部品交換が必要なのだが旧式で既にメーカーも製造をしていないからだ。絣組合は久留米工業大(久留米市)に部品製造を依頼、11月下旬から部品の鋳造が始まった。
組合が最も熱望するのが、織機のモーターの回転を機械に伝える「ロッド」と呼ばれる鋳物の部品。大学は別の金属加工なども検討したが、硬さが同程度でないと別の部品を損傷する恐れもあることから、同じ鋳造技術で製作することにした。
今月7日には学生らが中央で二つに割ったこの枠を砂に埋め込み、溶かした鋳鉄を流し込む型づくりを行った。8日に高校生の実習と合わせ、1500度に熱した鋳鉄を型に流し込む作業を実施し、3台分が完成したという。
指導した鳥栖工業高の森祐二教諭は「鋳造は物づくりの基本となる技術。3Dプリンターという新しい技術も加わって社会に貢献できることは喜ばしい」と語った。
同大によると、近く大学内に織機を持ち込み、鋳造した部品を装着して耐久試験などを行う予定という。同大機械システム工学科3年の内木場凌太さん(21)は「部品製造に携わることで、鋳造を初めて経験することができた。これからも絣の製造現場の期待に応えていきたい」と意気込んでいる。 久留米絣

  芭蕉のウーハギ始まる 知名町
鹿児島県・大島郡知名町下城の沖永良部芭蕉布会館(長谷川千代子代表)では、糸芭蕉の木の切り倒しと繊維をはぎ取る「ウーハギ」作業などが、中旬から始まっている。来年3月まで作業は続き、1年分の原材料(糸)を採取する。
16日は、会館近くの畑で栽培する糸芭蕉の木を切り倒した後、スタッフ6人が集まって会館中庭でウーハギの作業を行った。切り倒した糸芭蕉の幹は、長さ1.2㍍ほどで、3年間育てたものが繊維を取るのに適しているという。採取する部分で硬さが異なり、外側は硬く、芯の近くになるほど柔らかくなる。
糸芭蕉の木からはぎ取った繊維は、鍋で煮詰めて柔らかくし、余分な繊維を取り除く。この工程を3月末まで繰り返す。
今年7月から芭蕉布を学んでいる福田かおりさん(石川県=38)は「自然の素材で作る芭蕉布に興味があって沖永良部島に来た。ウーハギの作業は初めての体験。先輩らの指導を受けながら、少しずつ上手くなっていきたい」。
工房の長谷川代表(78)は「糸取り作業の体験もできるので、子どもからお年寄りまで多くの人に工房に来てもらいたい」と話した。喜如嘉の芭蕉布
 奄美大島
  伊勢型紙のすばらしさを伝えたい 京都女子大生
京都市・京都女子大学(東山区)家政学部3年の犬飼日菜さん(21)は11月上旬、三重県鈴鹿市白子地区で開かれた「匠の里 伊勢型紙フェスタ」に参加した。伊勢型紙は友禅などの着物を染める際に用いる道具で、千年以上も同地区を中心に技法が引き継がれている。昭和58年に伝統的工芸品に指定されたが、職人の後継者不足に悩まされている。
イベントは伊勢型紙をPRしようと毎年開催。10回目の今年は工房を巡るスタンプラリーなどが行われた。ゼミで伊勢型紙を研究する犬飼さんはこの道に励む職人にインタビューし、技法の奥深さを実感。「伝統工芸のすばらしさを同世代に伝えたい」と話した。
白子地区と隣接する三重県四日市市で生まれ育ち、伊勢型紙は身近な存在だった。「デザインに魅了された」という犬飼さんは今年から始まったゼミの研究テーマに据え、実地調査を進めている。
学科ではアパレル領域を専攻するが、デザイン力を養える意匠領域にも興味を持ち、カリキュラムを受講。指導する出井豊二特任教授の勧めで地元の東山消防署(東山区)のポスターのイラストを制作し、感謝状を贈られた。デザインを手がけたキャラクターは区報にも登場した。
「自分のやりたいことに挑戦できる環境が大学の一番の魅力」と犬飼さん。イベントの翌日には市内で開かれた「大学・地域連携サミット」に参加し、ポスターセッションで伝統工芸の復興活動を紹介した。「将来は社会ニーズに応えられるデザインを開発したい」と夢を広げている。伊勢型紙

  男性着物の隠れたおしゃれ 西陣で展示
京都市・上京区大宮通一条上ルの「西陣くらしの美術館冨田屋」で、男性の着物の裏地にあたる羽裏をテーマにした「秘蔵アンティーク男の着物展」が開かれている。見えない部分に凝らした美麗なデザインの羽裏を施した着物約30点を展示している。
明治、大正、昭和にわたる男性の着物の中で、脱いだ時にしか見られない羽裏を表側に出して披露している。織物を中心に京都らしい嵐山や近江の琵琶湖の風景、歌舞伎の「勧進帳」の場面、富岡鉄斎が描いた羽裏などさまざまな図柄があり、京都の隠れたおしゃれを感じ取れる。
19日まで。有料。問い合わせは冨田屋☎075(432)6701。

  着物で「自撮り」ポストカードに 金沢
石川県・着物レンタルショップ「心結ここゆい」は、観光客が「自撮り」した着物姿の写真を使い、ポストカードを作って自宅に届ける取り組みを始めている。思い出の写真で利用者の再訪につなげる。
ポストカードは、裏面に観光地で撮影した写真が大きく掲載され、写真に合わせたひと言を利用客が記入できる仕組みとなる。
同店の店頭に掲示された専用のQRコードを読み込んだ後、接続先のサイトの指示に従って写真を選び、金沢での訪問先や体験したことなどを問うアンケートに答えれば手続きが完了する。1週間前後で自宅にポストカードが届く。

  着付けの英語覚えて広めて 高松の呉服店
香川県・高松市丸亀町の「ふくや呉服店」が、近くの英会話教室と協力して、外国人と接する機会の多い学生やホテルの従業員向けに、1月から浴衣の着付け講座を始める。訪日外国人が気軽に着物の魅力にふれてほしいとの願いからだ。模擬講座を開いたところ評判は上々で、企画した同店従業員の浜野由絵さん(38)は「交流の輪が広がれば」と期待している。
今月13日に店内で開いた模擬講座には、香川大の留学生2人と学生2人が参加した。浜野さんと、英会話教室「えいたLanguage Shelter」のフィリピン人講師が指南役だ。着丈を合わせ、帯を結ぶという一連の作業に、みんな悪戦苦闘。それでも、留学生は英語でポイントを教わりながら帯をきれいに結び終えると「So great!(すごい)」と笑顔を見せた。
ピンクの花柄の浴衣に水色の帯を合わせたブルンジの留学生ダンシル・ニゼイマーナさん(25)は「着物は美しく、ずっと憧れていた。自分で着られて自信になる」と満足そうだった。
「着物にもっと気軽にふれてもらうために、着付けを教えられる人を増やしたい」。浜野さんはそんな思いに駆られ、英会話教室「えいた」に協力を打診。講師と一緒に英語のマニュアルを作り、着付けを覚えてもらって講座を開く態勢を調えた。
講座は1月27日にスタート。詳しくは同店☎087(851)2179。

  たんす屋仙台店 移転オープン
宮城県・イオン仙台店(青葉区)で営業していたリユース着物ショップたんす屋仙台店が、このほど青葉区中央の庄文堂ビル1階に移転オープンした。
リサイクル商品は、正絹訪問着や留め袖、振り袖など種類が豊富なのはもちろん、色・柄もさまざま。全て丸洗い後、消臭・抗菌加工を施されている。
リユース着物は1万円前後から用意。新品着物や端切れを合わせて1000点以上取りそろえる。この他、買い取りや丸洗いも受け付けている。
2018年1月3日(水)〜8日(祝)は初売りでは、着物・帯の詰め放題3240円と正絹端切れの詰め放題1080円を行う。

  年賀状受け付け開始 着物で登場チャンプ村田
東京都・2018年配達の年賀状受け付けが15日、始まった。日本郵便はJPタワー(丸の内)で記念式典を開き、晴れやかな着物姿で登場したプロボクサー、村田諒太選手(31)とフリーアナウンサー、高島彩さん(38)がそれぞれの年賀状を披露した。
10月に世界ミドル級王者となった村田選手は「応援ありがとうございましたと年賀状で伝えたい」と笑顔。高島さんも「感謝の思いを改めて手書きで伝えてほしい」と勧めた。
年賀状を52円で配達するのは2018年1月7日まで。期間を過ぎると通常はがきと同じ62円となり、追加で10円切手を貼らなければならない。2人は「返信は早めに、お得なうちに」と呼びかけた。
元日に届けるには25日までに投函する必要がある。年賀状の販売は1月5日までで、お年玉くじの抽選は1月14日。年賀はがきの当初発行枚数は約25億8600万枚で、前年比約2億7千万枚減った。

  訪問着と振り袖 千総が京都市に寄贈
京都市・京友禅の老舗「千総(ちそう)」(中京区)が女性用の訪問着2組と振り袖3組(469万円相当)を市に寄贈した。1555(弘治元)年創業で株式会社改組50周年の1987年から毎年寄贈を続けており今年で31回目。
西村総左衛門会長と仲田保司社長が今月8日、中京区の市役所を訪れ、門川大作市長に引き渡した。寄贈された着物は、左京区にある「市ひとり親家庭支援センター」(☎075(708)7750)で、1人親家庭や児童養護施設に入所中の子供たちに5000円以下の有料で貸し出している。結婚式や成人式、卒業式用などに役立て、昨年は34件の利用があった。

  日本の美テーマに2本上映 小倉昭和館
福岡県・北九州市小倉北区の映画館「小倉昭和館」は16日から、「日本の美しさ」をテーマにした映画2本を上映する。来年1月5日まで。
圧政を敷く豊臣秀吉に花の美しさで一矢報いる華道家元、初代・池坊専好を主人公にした野村萬斎、市川猿之助、中井貴一主演の「花戦さ」(2017年)と、川端康成の名作「古都」をベースに、2組の母と娘の人生が交差する様子を描いた松雪泰子、橋本愛主演の「古都」(16年)。作品には多くの生け花や美しい着物、京都の町並みが登場する。
初日は池坊小倉支部員が松や竹などを使った正月らしい「立花」を実演。
正月3が日は、着物の来館者に小倉織の端切れで作ったしおりをプレゼントする。
問い合わせは昭和館☎093(551)4938へ。

  加賀友禅 着物ショーや音楽で魅力発信
石川県・「加賀友禅に魅せられて」(一般財団法人北國芸術振興財団主催、一般財団法人石川県芸術文化協会、加賀染振興協会等共催)は13日、金沢市の北國新聞赤羽ホールで開かれた。女性音楽家ユニット「Kotoha」が新曲「加賀友禅」をお披露目するなど、満席の観客が、コンサートや着物ショーを通じ、優雅で美しい加賀友禅の魅力を感じ取っていた。
コトハは加賀友禅特使の横笛奏者藤舎眞衣さん、箏奏者の北村雅恋さん、ハープ奏者の上田智子さんが結成した。今回がデビューコンサートとなり、上田さんが作曲した「加賀友禅」では、浅野川の友禅流しや、美しい色を音に込め、和洋の響きを広げた。「アメイジング・グレイス」や「雪の華」も披露した。
着物ショーでは加賀友禅大使が、加賀友禅技術保存会員の所蔵する気品あふれる訪問着などをまとい、高い芸術性を伝えた。スペシャルトークでは陶芸家の十一代大樋長左衛門さんと茶道裏千家今日庵業躰ぎょうていの奈良宗久さんの兄弟が、金沢に根付く着物文化について語った。加賀友禅

  成人式に向け着付け師が練習会 宇都宮
栃木県・来年の成人の日まで1カ月を切った12日、宇都宮市大通りの着物店「しゃなり」で、着付けの練習会が行われた。
着付け師ら32人が着付け担当とモデル役に分かれ、仕上がり時間を15分に設定して作業を開始。完成後は、新成人らしい華やかさと若々しさを演出できるよう、襟合わせの位置や躍動感のある帯の結び方などを確認した。
マネジャーの若林千夏さん(45)は「一生に1度の晴れ着。良い思い出をお手伝いできるよう万全な準備で臨みます」と話した。
県内市町の成人式式典は1月3日と7日に行われる。同店では2日間で計400人に着付けるという。

  期間限定ショップ 久留米絣のもんぺなど
大分市・ 府内五番街商店街にある「n406」(府内町)で期間限定ショップ「うなぎの寝床の冬支度」が開かれている。
同ショップは、商品開発から広報、空間デザインまでを総合プロデュースする「ブンボ」(日田市)の大分市事務所。同商店街の「名店ビル」406号室にこの秋開設したばかりで、取締役の中村由佳さん(50)が運営に当たる。
同ショップの代名詞ともなっている久留米絣のコーナーには、もんぺ、ワンピース、スカートのほか、座布団やクッションなどを取りそろえる。柔らかな手触りと風合いを利用したもんぺは日本のジーンズとして、太もも部分をすっきりと見せる現代風にアレンジ。農作業を考えて付けられた右前のポケットと膝当てをそのまま残し、普段使いしやすいように裾を絞るゴムを通した。中村さんは「色は紺が人気。パンツの選択肢があまりない男性が興味を示して買っていくケースが多い」という。自宅で作れるように型紙も用意している。
筑後市の宮田織物は創業100年で今なお完全自社製造。目玉の半纏は「軽さと暖かさにこだわっただけでなく、首回りなど肌に当たる部分を柔らかく仕上げている」と中村さん。
中村さんは「地場商品には良いものがたくさんあることを発信していきたい。商品の背景も含めて伝えたいので、一度足を運んでほしい」と呼び掛ける。17日まで。久留米絣

  帯で手作り緞帳寄贈 深川の和裁技能士会員
北海道・深川市老人福祉センター内のステージの傷んだ緞帳に胸を痛めた地域の年配の女性たちが、ボランティアで古い着物の帯を縫い合わせて幕を手作りしこのほど、寄贈した。
手作りしたのは、深川地方和裁技能士会の70~80代の女性会員7人。同センターは開館から30年以上経過し、サークル活動や会合に利用される「教養娯楽室」の緞帳は色がくすみ、所々切れるなど見栄えが悪くなっていた。このため、知り合いから古い帯や着物を譲り受けていた同会会員の1人が「緞帳に利用すれば着物を切り刻まずに使え、持っていた人の気持ちを生かせる」と他の会員に協力を呼びかけ、9月に製作を始めた。
新しい緞帳はステージの左右に掛ける2枚分。大きさはそれぞれ高さ約2.8㍍、幅2.6㍍で、帯9枚を縫い合わせ、裏地に着物を使用した。会員たちは「みんなに喜んでもらえたらうれしい」と話す。

  針に感謝の思い込め 専門学生ら2000本
奈良市・針仕事の技術向上を願い、針に感謝する「針供養」が8日、大原和服専門学園(富雄元町)であり、学園で和裁を学ぶ生徒ら約60人が参加した。
宮司が祝詞をあげた後、自作の着物などに身を包んだ生徒らが特注の大きな豆腐に、折れたり、曲がったりした針を次々と刺していった。使えなくなった針は1年を通して集められ、この日は約2000本を供養した。
2年の森井万葉さん(27)は「針にありがとうという気持ちで刺した。きれいに縫えるよう日々の練習を頑張ろうと思う」と上達を誓った。

  「京友禅のメガネ拭き」 西陣の職人ら企画
京都市・マルイ京都店(下京区)で9日、京友禅のメガネ拭き「おふき」作りワークショップが行われた。主催は西陣織の若手の職人らで作るsoo(ソマル)。
現在、同店で出店しているマチマチ書店(伏見区)イベントの一環。柄の入った正絹の襦袢の生地と、好きな版を選び、顔料をはけで染めることで自分好みの「おふき」を作る。
版はドット柄のポップなものから、
まりや更紗といった着物に使われるものを用意。通常は染料で染めて蒸すなどして色を定着させるが、イベント用に黄色や赤、緑などの速乾性の顔料を使うことで、たとう紙をメーカーが作るパッケージに入れて持ち帰れる。
9日にワークショップに参加した11歳の女の子は鞠の型を使い、赤や緑、紫などカラフルな色にはけを使って染め分けた。「おばあちゃんのプレゼントなので、おばあちゃんをイメージして作った。上手にできたので喜んでもらえそう」と笑顔を見せていた。
soo代表の日根野孝司さんは「生地も染めもパッケージも京友禅と全く同じ工程を踏んでいる。着物を購入するのは大変だが、このサイズであれば気軽に購入できる。呉服の扱いのない京都マルイや東急ハンズ、CD店のJEUGIAに自分たちが商品を説明して、販路を切り開いた。染めや着物に興味を持ってもらう機会につなげたい」と話していた。

  華やかに競う 「ミスきもの」1次選考
京都市・和装や京都観光の魅力をPRする「2018京都・ミスきもの」の第1次選考会が10日、中京区の京都烏丸コンベンションホールで開かれ、最終選考会に臨む女性20人が選ばれた。
京都織物卸商業組合などでつくるオーディション開催委員会の主催で8回目。書類審査を通過した応募者のうち123人が参加した。京都府内に在住か在勤在学中の18~30歳の女性が、あでやかな振り袖姿などを披露した。
最終候補に選ばれた同志社大2年の谷村栞里さん(19=上京区)は「高知県の出身だが、母の古里である京都で着物をアピールできるのは光栄」と笑顔で話した。
来年3月の最終選考会で4人の京都・ミスきものを選ぶ。

  友禅染に魅せられて 86歳女性が創作活動
福岡県・行橋市行事の元教師、上畑ヨシ子さん(86)が作る友禅染作品が多くの人の評判を得ている。定年後の趣味が講じて、一時は教室を開くまでに上達。多くの仲間を得ての創作活動は衰えを知らない。
「唇は濃いピンクで色づけしてね」。月に1度開かれる上畑さんが主宰する趣味の会。5人の主婦が参加している。上畑さんの気の置けない仲間だ。
6日にあった会のテーマは来年の干支(えと)にちなみ「戌年(いぬどし)を描こう」。ウォルト・ディズニーのアニメーション「101匹わんちゃん」をモチーフに上畑さんが見本を描いた。5人はその見本を下敷きに、筆で輪郭をなぞって染料で色づけ。その後、染料を定着させるためにアイロンをかければ出来上がりだ。
色づけの際、誤って染料をハンカチに落とし、SOSを出す仲間には「大丈夫だから」と手を貸して素早く修正。「失敗してもどうにでも修正できるよ」と上畑さんは笑顔を見せた。

  着物女子が巨大豆腐に献針 織田学園
東京都・JR中野駅周辺で5つの専門学校を運営する織田学園(中野区)の織田きもの専門学校と織田ファッション専門学校が合同で8日、針供養祭を行った。会場は織田学園第8校舎地下ホール。
同祭は、普段より裁縫道具として針を使っている両校の恒例行事。着物や洋服を縫う際に変形した針の労をねぎらうもので,
10時から会場の特設祭壇に準備されたお神酒・海の幸・山の幸・果物の前で、中野氷川神社の神主による神事が執り行われた。
神主が玉串を奉納した後、両校の校長や教員・職員、着物姿の女子生徒約100人らを含む約300人による「針供養」が行われた。針を刺す豆腐は30丁(30×50×20㌢)サイズの特注豆腐2丁。祭壇に5人から8人ずつ登壇し、各自持ち寄った針を豆腐に刺して針をねぎらった。

  若手職人と詩画作家がコラボ 弓浜絣ののれん
鳥取県・弓浜絣協同組合(境港市)の若手職人3人と地元の詩画うたえ作家が共同制作した弓浜絣ののれんが完成し9日、米子市久米町のANAクラウンプラザホテル米子内にある日本料理「雲海」の入り口に掲げられた。大山開山1300年祭にちなんで「大山と雲」がイメージされており、温かな雰囲気で客をもてなす。
米子全日空ホテルから名称を変えてリニューアルオープンしたことに伴って企画。詩画作家のはらだとしこさん(65=米子市)が、大山と雲を象形文字で表現した原画を元に、中村武志さん(39=西伯郡)と山下智香さん(38=境港市)、佛坂香奈子さん(33=同市)の職人3人が、県西部に伝わる伝統工芸品・弓浜絣ののれんに作り上げた。全体のコーディネート役を、伯州綿利活用研究会の稲賀すみれ代表が担った。
のれんは、幅2.1㍍、縦1㍍。4月からデザインの打ち合わせを行い、8月末から約3カ月間かけて制作したという。織りを担当した山下さんは「筆遣いをかすりで表現するのが難しく、新しいチャレンジだったが、いい感じに仕上がってよかった。地域に弓浜絣がさらに浸透していってほしい」と話した。日本の絣

  迎春きもの女子会 ドレスコードは着物
愛知県・2018年1月14日、着物をドレスコードとした「迎春きもの女子会」が名古屋市の“アルカンシエルガーデン名古屋”で開催される。イベント主催はZERO GRAVITY。
同女子会は、普段着る事の無い着物を着て非日常的な1日を体験することで“プリンセス”の様な時間を楽しもうということがコンセプトとなっている。イベントは前半と後半とに分かれており、前半は着物女子100名で熱田神宮を参拝、後半は神宮から車で豪華結婚式場「アルカンシエル」へと移動、セレブ感を満喫できる企画となっている。テーブルには豪華な料理と大人気のスイーツ、アルコール、ノンアルコール等全て飲み放題バックにはプロの演奏家達による楽器の生演奏が流れるという演出。
参加費6500円。詳しくはZERO GRAVITY
0120ー888ー127。

  琉球藍が足りない 沖縄各産地
沖縄県・琉球には含藍植物が3種類あり、いずれも各産地染織物の染色材料として使用されている。最も多く利用されている植物はキツネノマゴ科のリュウキュウアイで、藍玉づくりは国頭郡本部町伊豆味が中心になっている。
二つ目はマメ科のインドアイで、八重山郡竹富町小浜島が有名だ。重要無形民俗文化財・結願祭と関連し、祭りの参加者全員が藍染め着物を着ることで知られる。そこでは植物の栽培から藍玉づくり、発酵染色まで一貫して行われている。最近は石垣島、宮古島、更に本島でもインドアイの栽培から藍玉づくりまで行われている。その要因は本部町の藍玉づくりが県内需要を満たしていないことにある。
琉球藍とインド藍はそれぞれ異なった特徴がある。前者は葉や茎に色素を含むが、台風や干ばつに弱いほか、年2回しか収穫できない。後者は葉のみに色素を含み、大きく伸びる茎や枝には含まれていない。しかし台風には比較的に強く株枯れがない。しかも年に数回の藍玉づくりができる。
三つ目は、宮古島で古くから利用されているタデ科のタデアイである。宮古上布の主原料は琉球藍であるが、発酵染色液の色素補給として蓼藍(たであい)は使用されている。
かつて沖縄の染織物は藍染めが中心であった。絣織物は琉球紺絣として知られている。昭和初期に本部町が琉球藍の産地として有名になったのも県産染織物のほとんどが紺地だったことによる。例えば、琉球舞踊の「花風」や「浜千鳥」などの衣装は紺絣であり、民謡の西武門節でも片袖は紺地、片袖は浅地と謡っている。復帰直後でも宮古上布や琉球絣はほとんど紺絣であった。
今、本部町伊豆味の琉球藍製造は低迷しているが、今後、碗型の製藍施設を再興すれば多くの者が従事でき、昨今の数量不足は乗り越えることができよう。
i以下の沖縄の染織はどの地も大なり小なり琉球藍を使用している。 琉球の染織 芭蕉布 久米島紬 

  「デニムダウンはんてん」販売中 Denimman
神奈川県・キャンピングカーで走るジーンズショップ「Denimman」(平塚市)は現在、オリジナルデザインで発したデニムを素材とした「デニムダウンはんてん」を販売している。
今春、同社を運営する新倉健一郎さんが、マルシェで意気投合した埼玉県狭山市にある日本羽毛製造と連携して商品開発をすることになり誕生したもの。国産デニム素材で作ることにこだわり、素材やデザインの検討を経て11月上旬に販売をスタートしたところ好評で、初回生産分は短期間で完売した。
現在、販売を開始したのは12月追加製造分。デニム素材のため外出が可能で、「毎日着ている」、「部屋着と外出着か兼用できる」、「ファッショナブル」などの声が利用者から上がっているという。
新倉さんは「岡山県産12ozワンウォッショデニムによるしっかりした着心地と、ECOなリサイクルダウンを使用していることなどが受け入れられた。長財布も入る大型ポケットやセルビッチを使い結びやすく作られた前紐なども好評」と話す。同社ではネット販売も開始している。

  南風原の「ぬぬさー」 京都で初の催し
沖縄県・琉球絣や南風原花織の産地である島尻郡南風原町はえばるちょうで、絣や花織の魅力を発信し人とのつながりを広げる試みに取り組む3人組のユニット「NUNUSAAA」がこのほど、京都市の浮島ガーデン京都で展示販売とトークイベント「琉球の美しいもの展」に参加した。NUNUSAAAが県外でイベントを開催するのは初めて。メンバーは「手応えはあった。絣や花織を知ってもらうきっかけになればうれしい」と今後に期待を寄せている。
3日間開かれたイベントでは、NUNUSAAAが作ったストールや、わずかな糸のほつれなどがあり一般的な市場に出回らない反物が展示販売された。トークイベントでは、製作工程を動画で解説しながら「伝統ってなに?」をテーマに、絣や花織の製作にかける思いなどを語った。
メンバーの1人、大城幸司さん(36)は「販売よりむしろ情報発信が目的」と指摘。「産地の代表としてこういう場所に出て、これをきっかけに絣や花織を知ってもらえればうれしい。継続してノウハウを積み重ね、次の世代にも引き継いでいきたい」と振り返った。
NUNUSAAAは来年1月か2月にも福岡県でトークイベントを開催予定。沖縄の染織
 日本の絣
  人物紹介 技能五輪和裁で金賞の桐山さん
奈良県・栃木県で11月に開かれた技能五輪全国大会に出場した大原和服専門学園(奈良市)の4年、桐山志穂さん(24)が和裁職種で金賞に輝いた。
和裁の競技は11月25、26日の2日間行われ、計9時間で「付下」を完成させた。桐山さんは序盤で布に血を付けてしまい、しみ抜きに時間を取られた。「間に合うか不安でずっと気が抜けなかった」と振り返る。
昨年も出場し、銅賞だった。今年は「自己流になってしまっていた」という縫い方を猛特訓で矯正して臨み、最高位をつかんだ。発表の瞬間はうれしさと安堵で涙があふれたという。「いろんな種類の着物が縫えるように、まだまだ勉強したい」と意欲的だ。
技能五輪は原則23歳以下(和裁など3職種は24歳以下)の若者が日ごろ磨いた技術を競う。和裁職種には専門学校生など15人が出場した。きものの種類

  刺繍と着物がコラボ 米沢で作品展
山形県・米沢市の日本刺繍作家中嶋朱実さん(58)の作品展が、市のまちなかギャラリーアートステーションで開かれている。緻密で繊細な刺しゅう作品と古い着物が組み合わせて展示され、和のコラボが来場者を楽しませている。
刺繍約30点、着物約15点を展示。米沢織の生地に絹糸でカエデを縫い込んだ額装品や、菊をあしらったびょうぶ、桜がモチーフのブローチのほか、明治から昭和にかけての年代物の着物が並んでいる。
中嶋さんは羽二重織物の産地としてかつて栄えた福島県飯野町(現福島市飯野)出身で、実家も機屋だった。結婚を機に米沢に移り住み、米織との出合いについて「赤い糸で結ばれている」と語る。今回は自らの生い立ちを見つめ、作家生活30年を振り返る回顧展として企画。「見て触れて、風合いや肌触りを味わってほしい」と話している。10日まで。時間は各日午後1~5時。入場無料。

  マレーシアの着物の図案完成 久留米高生アイデア
福岡県・2020年の東京五輪に向け、世界196カ国を表現した着物を作る「KIMONO PROJECT」の一環で、久留米高校英語科の2年生が取り組んできたマレーシアの着物の図案がまとまった。京友禅の匠の手で来春、色鮮やかな着物が完成する予定だ。
同校の取り組みは昨年の2年生の「着物文化」の調べ学習がきっかけ。プロジェクトを知って「久留米高でもやろう」と学校側に提案し、後輩にあたる現2年1組の40人が、4月から総合学習の時間に制作に挑むことになった。
マレーシアを選んだのは英語科に同国出身の留学生、邱子恩ヒューズアンさん(1年)がいた縁だ。2年生は彼女から多民族で多言語という国情について説明を聞き、六つの班ごとに民族衣装や歴史、世界遺産などについて調べた。何を図案に採り入れるか考え、40人それぞれが描いた。
制作を担う京友禅の「タケハナ染匠」(京都市)の竹鼻進さんが、40人の図案を総合する形で先月末、3通りのデザインを生徒に提示。今月7日の授業で、完成した図案が紹介された。
基調は黄色。マレーシア国旗にある星を袖に、月を身ごろに、赤と白のしま模様を袖や裾にそれぞれあしらった。国花のハイビスカスを、1組の人数に合わせて40個ちりばめた。
「イマジン」スタッフの刑部おさかべ優美帆さん(29)が竹鼻さんから届いた図面を広げて説明すると、生徒たちが歓声をあげた。信國春菜さんは「私が描いた星の図案が採用されていて、びっくりした。完成が楽しみ」。怡土いど真里奈さんは「黄色はマレーシアで好まれる高貴な色だと学んだ。その黄色がベースになるなんてうれしい」。授業を主に担ってきた刑部さんは「生徒たちは着物とマレーシアへの興味をどんどん深め、一生懸命取り組んでくれた。すてきな着物になると思います」と話した。
タケハナ染匠では、図案をもとに制作に入る。制作費は、液化天然ガス調達でマレーシアに縁のある西部ガスが負担。来年春に完成し、3月21日に久留米市役所でお披露目の予定だ。

  草履+足袋=キツネ 学生ら共同開発
京都市・組み合わせて履くとキツネの顔に見える女性用の草履と足袋を、同志社大学(上京区)の学生や京念珠の製造業者、和装卸が共同開発した。観光客がよく利用するレンタル着物業者に販売する予定で、メンバーは写真共有アプリ「インスタグラム」を通じて人気が広がることを期待している。
同大商学部の高橋広行准教授(マーケティング)のゼミに所属する3年小森凉太さん(21=守山市)ら学生4人が、京念珠の新しい用途として考案。京念珠製造販売の中野伊助(下京区)や和装卸の近江屋(同)と商品化した。
商品名は英語でお守りを意味する「アミュレット」。草履の鼻緒の両側に、念珠に使う直径7㍉の黒オニキスをあしらった。キツネの耳やひげなどを描いた足袋と合わせて履くと、念珠が目のように見える仕掛け。写真共有アプリ「インスタグラム」で画像が映えるよう工夫した。
小森さんは「京念珠が観光客の旅を守るという意味に加え、京都らしく、新しく、かわいいものを意識した」と狙いを語る。中野伊助の中野恵介社長(55)は「最初は足元に念珠を使うのに抵抗があったが、学生の提案を見てイメージが変わった」と振り返り、近江屋の商品開発担当の大城研志郎さん(28)も「足袋と草履が一緒になって顔が完成する商品は見たことがない」と胸を張る。
好評だった場合、ネコなどのほかの動物でも作りたいという。問い合わせは近江屋☎075(341)4181。

  伊勢崎銘仙 市民の手で復活
群馬県・伊勢崎市は昭和初期、銘仙の一大産地として栄えた。市民の有志団体「いせさき銘仙の会」代表世話人の杉原みち子さんによると、当時は「現在の金額で年間2兆円を売り上げるほどの人気だった」という。
伊勢崎銘仙の最大の特徴が、独自の技法「併用絣」。型紙を使ってたて糸とよこ糸の両方に、銘仙のデザインに合った色を先染めし、ずれのないよう折り合わせる。熟練された技術が必要で、絵画のような模様を出せるのが特徴だ。杉原さんは「全く古さを感じさせない。モダンアートのよう」と併用絣を評する。
生活様式の変化で着物の販売は落ち込み、併用絣の本格的な生産も約50年前に途絶えたという。職人の高齢化も進む中、杉原さんは銘仙を後世に伝えようと、2010年に有志で「いせさき銘仙の会」を立ち上げた。同じく併用絣に魅了された会員の金井珠代さんとともに、一般家庭に眠っていた銘仙を集め、市内を中心に企画展を開いてきた。展示だけでなく、併用絣の技術を現代によみがえらせようと2人が立ち上げたのが「21世紀銘仙」プロジェクトだ。市内の職人に協力を仰いだが、長いブランクや当時の工程へのこだわりを理由に人集めは難航した。「ある職人のもとには10カ月間通い続けた」(金井さん)という粘りで職人たちを説得し、約20人の協力を得た。
こうした取り組みの成果もあり、今年8月にはロンドンのビクトリア&アルバート博物館に併用絣が永久保存されることが決まった。展示会などで世界から訪れる来場客に披露される。杉原さんは「世界的な博物館から評価されたのは喜ばしいこと」と話す。「伊勢崎市民でも銘仙の存在を知らない方はまだ多い」。今後も未来へ向けた取り組みを続けていく。

  着物染み抜き全国大会 都城の桑山さんが3部門制覇
宮崎県・染色補正1級技能士の桑山大実さん(32=都城市)が、着物の染色補正の技術を競う第57回染色補正技術競技会(京都染色補正工業協同組合主催)の「疋田ひった直し」部門で1位に輝いた。同大会は3部門あり、桑山さんは過去に漂白技術を競う他の2部門でも1位となった実力者。今回の受賞で全部門制覇を達成した。
同競技会は10月に京都市であり、部門ごとに事前課題が出され作品を提出。「疋田直し」部門には全国から40点の応募があった。
桑山さんは来年1月、京都市で行われる表彰式に出席する。
3部門で1位を獲得したことに「ほかの技術者と力を比較する機会があまりないので、自分の技術を認めてもらえてうれしい。自信がついた」と笑顔で話した。

  ボロ市に700店20万人 世田谷
東京都・世田谷区世田谷1丁目の通称「ボロ市通り」周辺で15、16日、世田谷ボロ市がある。約440年の歴史があり、都の無形民俗文化財にも指定されている。日用品や食品、植木、着物、古美術品などを販売する約700の露店が並び、名物の代官餅も販売。1日の人出は20万~30万人といわれ、来年1月15、16日にも開かれる。両月とも15日には5年に1度の代官行列も実施。午前9時~午後8時。
ボロ市の始まりは、遠く安土桃山時代まで遡る。当時関東地方を支配していた小田原城主北条氏政は、天正6年(1578)世田谷新宿に楽市を開いた。楽市と言うのは市場税を一切免除して自由な行商販売を認めるというもので、毎月1の日と6の日に6回開いていたので、六斎市とも呼ばれていた。

  青花を使ったウエディングドレス 草津特産
滋賀県・草津市の特産品で市の花「アオバナ」から絞った青の染料をウエディング関連用品などに活用しようという動きが広がっている。かつて友禅染の下絵を描くための画材として用いられ、江戸時代は草津一帯で生産されていたものの、着物の需要減少などから生産農家もわずかとなったアオバナ。新たな活用策を目指した取り組みが始まっている。同市の「クサツエストピアホテル」は、アオバナから絞った青の染料を用いたウエディングドレスを製作し、注文の受け付けを始めた。花嫁が身につけると幸せになるとされる「サムシングブルー」にちなみ、ドレスのベルトなどをアオバナの青で染め上げた。
アオバナの染料は、ベルトのほか、髪飾りなどに使用。地域振興の一環で同ホテルが考案した。アオバナの染料は水に溶けやすいが、今回は化学薬品などを用いて抽出し、水に溶けにくくさせた技術を活用。アオバナの研究などに取り組む湖南農業高校花緑科の生徒らが抽出した。
製作発表会でモデルを務めた2017年のミス・ユニバース県代表の山口成美さん(19)は「さわやかな青に受け継がれてきた伝統を感じた。見るだけで幸せな気分になる」と話した。
オーダーメードで、価格は25万円から。同ホテルの担当者は「地元の伝統と技術がつまった一品。“消えないブルー”で消えない幸せを手にしてほしい」と話している。問い合わせは同ホテル☎077(566)3336。

  群馬県内繭生産量 前年並み維持
群馬県・本年度の県内の繭生産量は45.75㌧で前年と同量を維持したことが、県のまとめで分かった。高齢化を背景に養蚕農家は121軒と前年から4軒減ったが、初冬蚕の生産量が4割近く増えた。
蚕期ごとの生産量は春17.83㌧(前年比0.7%増)、夏6.98㌧(11%減)、初秋2.91㌧(12.2%減)、晩秋14.72㌧(1.3%増)、初冬3.31㌧(39.3%増)。夏蚕の時季が暑く、掃き立て量の多い晩秋に雨や寒さが続いたことが響いた一方、作柄の良い初冬蚕に取り組む農家が増えた。
県内の繭生産量は1968年度の2万7千㌧をピークに右肩下がりで14年度に46.91㌧まで落ち込んだ。打開策として県が蚕糸業継承対策事業を拡充した15年度に増産を目指す農家や新規参入が相次ぎ、前年度比0.45㌧増の47.36㌧となり32年ぶりに増加した。
1日の県議会一般質問で、渋谷喜久農政部長は「引き続き、JA、市町村などと連携し、蚕糸業の維持継承にしっかり取り組みたい」と答弁した。

  着物姿の女性集結し着物の魅力語る 川崎
神奈川県・着物の女王といわれる奄美大島(鹿児島県)の絹織物「大島紬」をはじめ、着物の良さを見直してもらう集いがこのほど、川崎市幸区で行われ、市民や業界関係者らが参加した。
大島紬などの着物を着た女性らが集まり、着物の魅力などを語り合った。企画した同区の主婦三上信子さん(70)は「着物は母親の形見として残っていても、手入れが大変なのでなかなかタンスから出されることがない。それを着る機会をつくり、すばらしさを知ってもらいたい」と話していた。

  五輪参加国の着物 唐津がボスニア担当
佐賀県・2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて参加196カ国・地域をイメージした着物を制作する「KIMONO PROJECT」(代表高倉慶応)が唐津でも始動する。
唐津市では唐津商工会議所が中心となって着物や茶陶、茶道など「和文化の薫るまちづくり」を提唱しており、高倉さんらが制作を打診。候補国を探す中で、大志小が14年から交流を重ねるボスニア・ヘルツェゴビナが浮上した。
来年秋の完成を目指し、費用は着物、帯の制作費を含め300万円。商工会議所に事務局を置き、市民や団体、企業に寄付を呼び掛けるとともに、旧大島邸などを会場に各国の着物展示会やファッションショーを計画。金子財団の支援を受け、唐津市とも連携していく方針で、11月29日には峰達郎市長に支援を要請した。
ボスニア・ヘルツェゴビナでは1992年、独立と民族間の対立が絡んで内戦が勃発。首都サラエボ包囲戦は市民が無差別に殺りくされ、84年のサラエボ冬季五輪施設も破壊されるなど深い傷跡を残しており、高倉代表は「戦争の惨禍と平和の希求を土台にした唐津の取り組みはプロジェクトの象徴そのもの」と評価。地元中心メンバーとなる呉服店主の田中勝幸さん(67)は「着物が似合う唐津の風土を内外に発信する機会にもしたい」と話す。問い合わせは唐津商工会議所、電話0955(72)5141。

  北部の工芸ずらり 国頭初の専門店開店
沖縄県・
本島北部で活動する工芸家の作品を展示・販売する「山原工藝店」がこのほど、ローソン国頭浜店隣にオープンした。店内には、名護以北(大宜味・国頭・今帰仁・本部・名護)の作家21人の陶芸、ガラス、木工、琉球藍、紅型など、思いのこもった多彩な作品が展示されている。国頭村で工芸品を取り扱う専門店舗は初めてで、やんばるで活動する工芸作家の情報発信の場にもなっている。
店内は、作品の展示には適度な広さで、都会では見られない「田舎の良さ」を感じることができる。「やんばる」の生き物や植物をイメージした作品のほか、「やんばる酒造」と関連した泡盛用の「陶器サーバー」「おちょこ」なども販売されている。壁の所々には福木梁(はり)をイメージした「のれん」を展示するアクセントを加え、細部にまでこだわっている。
12月10日から約1カ月間は、「アクセサリー展」を予定している。営業時間は正午~午後6時(火曜定休)。問い合わせは☎0980(41)3070。

  着物バザーで障碍者支援 与謝野町
京都府・丹後ちりめんで知られる与謝郡与謝野町の住民が立ち寄った着物のバザーが3日午前10時~午後3時、同町石川の農業構造改善センターで開かれる。収益は同町内にある障碍者グループホームの運営資金に活用する。
丹後地方の社会福祉法人「よさのうみ福祉会」のうち、同町内の障害者施設を支援する「夢織りのさとを支援する会」が主催。福祉会は障害者が地元で暮らせる環境を作ろうと、町内で5つのグループホームを運営し、35人が生活している。
これまで開催したバザーの収益もあり、1月にはアパート型施設を開設。今後も運営資金を確保し、障碍者への理解を深める機会を作ろうと、今回で5回目となるバザーを企画した。
支える会によると、トラック1台分ほどの着物を用意したといい、500円~2万円で販売する。財布やかばん、袋などに仕立て直すための生地としてもい人気という。問い合わせは夢織りの郷☎0772(43)0380。

  和紙の着物で定例会議 美濃市議会
岐阜県・美濃市で1日、市特産の美濃和紙をアピールするため市執行部と市議全員が和紙製の着物で市議会定例会に臨む「美濃和紙議会」が開会した。
美濃和紙議会は「日本の手漉てすき和紙技術」が2014年11月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録されたのを受け、15年の12月定例会から始まり、今年が3回目。
山口育男議長ら市議13人と、武藤鉄弘市長ら市執行部14人が和紙製の美濃紙衣かみこを羽織って議場入り。議長席の横には和紙花が飾られ、議員席前には各議員のネーム入り和紙製らんたんが置かれた。4階通路には色とりどりの美濃和紙やあかりアート作品が展示された。
本会議の冒頭、武藤市長は「ユネスコ無形文化遺産登録を忘れず、地域の誇りである美濃和紙の歴史や文化価値を発展させたい」と決意表明した。

  X’masパーティー 創作きものいこい
鳥取市・創作きものいこい(西品治)は、16日にJR鳥取駅前のホテルニューオータニ鳥取で開くクリスマスパーティーの参加者を募集している。申し込みは同10日まで。
午後6時開始。染色作家の横山優氏のトークショーや空くじなしの大抽選会など多彩な催しを企画。
参加費(食事・ドリンク付き)は1人7千円。複数参加の場合、1人の参加費を割り引く(2人参加6500円、3人参加6000円、4人以上参加5500円)。
着物で参加したい人にはレンタルや着付けの相談も。問い合わせは☎0857(21)0055。

  日本伝統工芸展から 広瀬絣「秋の声」
島根県・第64回日本伝統工芸展松江展(日本工芸会など主催)が6日、松江市の県立美術館で開幕する。伝統美あふれる280点を24日まで展示する。県内からは4人が入選した。
そのうちの1人永田佳子さんの(65)作品は、藍色と白が基本の広瀬絣「秋の声」。微妙な藍のグラデーションが図柄に奥行きをもたらす。永田さんが表現しようとしたのは「秋の空の澄んだ冷たさのある空間」。その情景から心に浮かんだ「静謐せいひつ」という言葉のイメージを文様に投影させたという。
基本にした図柄は、何年か前に1度描いたものの作品として展開せずにいたものだった。基本のモチーフは単純な形でも、それが繰り返されて文様になるとそこに別の世界が生まれる。「人も1人の時と大勢が集まった時では全く違うのと同じ」 と話す。
亡き父天野圭さんは藍染め業を営む紺屋の3代目だった。永田さんは20歳を過ぎてから織りを始める。父の跡を継いで工房を開く弟の天野順さん(59)とともに作品を送り出す傍ら、技術を引き継ぐ伝習所で指導する。約30人が文様の設計から織りまでの工程を学んでいる。
文様を出すには、染色前の白い糸をビニールテープで括り、染まらない部分をつくる。括られた糸の中で、藍と白の間の微妙な中間色が生まれる。そこに人知を超えたものが作用していると感じるという。
「着てもらってこその絣。心地よく着てほしい」と願いながら織り上げる。「その時々で人の思いが込められてきた絣。そういうものを作った人たちがいたことを伝えられれば」と永田さん。日本の絣

  師走の街慌ただしく 特別警戒や街頭募金
大分県・師走がスタートした1日、県内の警察署には年末特別警戒部隊が設置され、繁華街などでの巡回警戒や飲酒運転の取り締まりが強化された。「歳末たすけあい運動」も始まり、大分市の中心市街地には協力を求める声が響いた。
市の大分東署で行われた年末特別警戒部隊の発隊式には、署員で構成する「臨海部隊」や大分東地区防犯協会連合会、同地区少年警察ボランティア協会から計約70人が参加した。
同市のトキハ本店前では、県共同募金会のスタッフと
全日本きもの文化学院(同市)の講師や生徒ら約10人が募金活動。着物姿の講師らが「ご協力をお願いします」と大きな声で呼びかけると、買い物客らが早速、応じていた。
参加した同学院の緒方美智子学院長は「活動をすることで、困っている方々の役に少しでも立つことができれば」と話した。

集まった浄財は児童養護施設への助成や高齢者支援などに使われる。
  11月度生産実績 丹後織物工業組合
京都府・10月、西陣の日記念式典が西陣織会館で行われ、渡辺孝夫西陣の日事業協議会長が「観光地で着物がはやっているが、産業の振興には至っていない。皆様と手を携え、一層まい進していきたい」とあいさつした。観光地での着物の柄や素材を見ていると「さもありなん」であるが、悪いことではない。
11月の丹後ちりめんの生産量は、23.926反で、昨年同月の24.839反に対し913反のマイナスとなり、今月も昨年対比で1.000反近くの減少で終わった。目立ったのは変わり無地の昨対85.8%。気になるところだ。操業日数は20日で前年同月より1日少なかった。
品種別の生産量は次の通り。単位反。()内は前年。△一越・古代=169(145)▼変り無地=3.598(4.193)■小計=3.767(4.193) ▼紋綸子(軽)=2.100(2.432)△紋綸子(重)=3.122(3.065)▼銀意匠・朱子一重=4(23)△紋意匠・朱子二重=12.494(12.293)▼絽織・紗織=1.236(1.365)△その他の紋=136(97)▼金・銀通し=854(1.010)△縫取・絵羽=223(215)■小計=20.159(20.501) ■合計=23.926(24.839) ▼パレス=803(809)▼紬=173(315)。
前年比、白マークはプラス、黒マークはマイナス、±は0。
丹後ちりめん
  からむし織 国の伝統的工芸品に
福島県・昭和村で約300年の歴史をもつとされる「奥会津昭和からむし織」が11月30日、国の伝統的工芸品に指定された。苧麻ちょまとも呼ばれるイラクサ科の植物からむしから繊維を取りだし、糸にして織り上げる過程は手作業で、着物やシャツなどの製品は夏向きの高級品として知られている。
村では1994年から「からむし織体験生」を募集。村で生活しながら畑作業から織りまで一連の工程を学ぶ事業を続けている。
30日の記念セレモニーで馬場孝允村長は「次の世代に受け継いでいくためには将来を見通せる仕事にすることが重要だ」と指摘。「指定を契機に、製品を労力に見合う価格で市場に評価してもらうための意匠開発や販路開拓を、村としても支援していきたい」と語った。

  連携協定へ 蚕糸博物館と農工大科学博物館
長野県・岡谷蚕糸博物館(岡谷市)と東京農工大学科学博物館(東京都)が22日、連携協力に関する協定を締結する。日本の近代化を支えた絹産業を見直し、連携を通じて所蔵資料の有効活用や博物館活動の活性化を図り、学術・文化の発展に寄与する目的。蚕糸博物館が協定を結ぶのは初めてで、製糸にとどまらない「幅広い活動ができる」(高林千幸館長)と期待している。
高林館長が同大学OBだったことから、昨年、大学側から連携協力の提案があり、協定締結に向けて準備を進めてきた。協力の内容は、資料の相互貸し出し、共同企画展・巡回展の実施、共同シンポジウム・講演会・科学教室などのイベントの開催、グッズの相互販売、職員の研修-など12項目。調印式は蚕糸博物館で開き、同大学科学博物館の高木康博館長と高林館長が協定書に調印する。
高林館長は「蚕糸博物館は製糸に特化しているが、科学博物館は養蚕から繊維全般にわたっている。研究機関の持つ知見や資料を活用し、もっと幅広い活動ができる」と期待。「来年度から、できることから始めていきたい」と意欲を示した。
今井竜五市長も「蚕糸博物館は岡谷のシルクの歴史や文化を伝承していくとともに、新しいシルク文化を生み出す目的もある。大学の新しい知識や収蔵資料を活用させてもらったり、パイプが強くなったりすることは大変ありがたい」と話している。

  着物でパラ選手迎えたい 狛江の鈴木さん
東京都・2020年の東京五輪・パラリンピックで来日する選手らを着物で歓迎しようと、狛江市の鈴木富佐江さん(81)が着付けセミナーを開いている。特に力を入れているのは、障害や車いすの女性も簡単に着られる着物の普及だ。自らも右手に障害があり、考案した着物だ。「パラリンピックで、ぜひ外国の方に日本の着物の美しさ、良さをアピールしてほしい」と話している。
小さい頃から着物好きだった鈴木さんは節目の行事などの際はいつも着物に袖を通してきたという。しかし、65歳の時、脳梗塞を患い、後遺症が残った。右手が背中に回せなくなり、帯が結べなくなった。病気の後、着物への愛着は一層強くなった。「きっと障害や高齢で体が不自由になっても着物を着たい女性はたくさんいるはずだ」。自分の経験を生かそうと思い立った。「簡単に着られる着物をつくろう」 、折り紙をヒントに、考えたのが、あらかじめ帯を結んだ形にして縫い付けておく方法だ。これだと手を後ろに回さなくてもいい。さらに、車いすの女性らも着られるように工夫した。ボタンで止める長じゅばんや、ファスナーを使った着物もつくった。
鈴木さんには今、もう1つの思いがある。53年前に東京であった第2回パラリンピックに、ボランティアとして参加した。代々木の選手村で着物姿で出迎えたところ、「私にみんなが集まってきた。スターになった気分でした」。そして2度目のパラリンピック。前回大会より認知度は格段にアップした。自分もバリアフリーへの意識が高まった。だからこそ「障害がある女性や、車いすの女性にもユニバーサルデザインの着物を着てもらい、日本の良さを海外に伝えてほしい」と願っている。
3日午後1時半から、中央区築地5丁目の朝日新聞東京本社2階の読者ホールで「着物体験会」を開く。定員150人。無料。問い合わせはマイベストプロマーケティング本部☎0800(888)3600へ。着付けセミナーは、要望に応じて別途開くこともできる。問い合わせは鈴木さん090(3691)0055へ。

  森星着物姿を披露 着物ロボットも
東京都・歌舞伎俳優の中村獅童、モデルの森星が11月30日、表参道ヒルズで行われた『KIMONO ROBOTO』のオープニングセレモニーに出席。この日のためにイギリスの人気モデル、ケイト・モスも来日して会場へ駆けつけた。
同エキシビションは、日本の着物や伝統を受け継ぐ職人と、世界を代表するアーティストたちがコラボレーション。1級品の着物とロボットを融合させ、新しい魅力を発信する。1日から10日まで同所で開催。
着物姿でひと足早く来場した森は「日本の伝統と職人、世界を代表するアーティストの力強いコラボは五感を刺激される。久しぶりに高ぶっています」と興奮しきり。獅童も「私自身も伝統と革新をテーマに活動しているので、こういう場にお招きいただいて刺激を受けています」と笑顔で話していた。

  九州の「絞り」一堂に 朝倉
福岡県・企画展「九州絞り大全~甘木絞りと博多絞りを中心に」が朝倉市の甘木歴史資料館で開かれている。遠藤啓介副館長は「九州の絞りを一堂に集めたのは初めてだろう。
見応えがあるので、ぜひ訪れてほしい」と話している。12月10日まで、入場無料。
甘木絞りは、「城郭文様」や、「松に鷹文様」などなど、久留米絣のデザインと見間違うようなデザイン性があり、相互の関連例が大きいことが伺える。他産地の絞りとはデザイン性で全く異なっていることに大きな特徴を持つ。その他、豊後・別府絞り、熊本の高瀬絞りなどが展示されている。
詳しくは歴史資料館 ☎0946(22)7515。

  ネット小口出資CF活用 鈴鹿の伊勢型紙
三重県・特定のプロジェクトのために個人がインターネットを通じて小口のお金を出資するクラウドファンディング(CF)が成長している。出資の形態も多様化し、利回りなどの見返りを求めない手法が地方活性化に一役買い始めた。お金を出す個人が求めるのは「応援してよかった」という充実感だ。新しい地方支援の形に注目が集まる。
後継者不足に悩む地場産業にも個人マネーが浸透し始めている。例えば和の世界。伝統的な着物生地の染色に使う「伊勢型紙」の産地、三重県鈴鹿市。若手職人の木村淳史さん(27)は今年3月、古民家を後継者育成の道場に改装する資金をCFで募り、当初目標を上回る290万円を集めた。
木村さんはいま、県内外から訪れる生徒に道場で型紙作製を指導する。伊勢形紙協同組合の林庸生理事長は「デザイナーやクリエーター、職人の卵などが集まり始めた」と効果を実感している。
「CFは打ち上げ花火にすぎない」と指摘する声もある。お金を集めて終わりなのではなく、事業を成長させていく成功事例が出なければ一過性のブームで終わってしまうかもしれない。木村さんは「若手の職人を増やして伊勢型紙の商品力を高めていきたい」と意気込んでいる。
国内CF市場は急成長している。矢野経済研究所によると、17年度は前年度比46%増の1090億円の見込み。今のところ高い利回りを提示して出資を募る「貸付型」が9割を占めるが、市場拡大とともに新しいタイプも登場している。それは「寄付型」という仕組み。貸付型と異なり、出資者に金銭の見返りはない。伊勢型紙

  2つのホテルで着物体験プラン 高松
香川県・施設管理の穴吹エンタープライズ(高松市)は運営する高松市内の2ホテルで、着物体験が楽しめる宿泊プランの販売を始めた。日本文化を楽しみたい訪日外国人客が増えており、気軽に体験できる企画を用意し、宿泊需要を取り込む。
リーガホテルゼスト高松とロイヤルパークホテル高松で予約受け付けを始めた。宿泊客は両ホテルの近くに立地する、ふくや呉服店(高松市)で着物のレンタルと着付けサービスを利用できる。店内での写真撮影のほか、午前10時から午後5時まで街歩きできるプランもそろえた。
宿泊(1泊)と店内撮影などが楽しめるプランはリーガホテルで8500円から、ロイヤルパークは1万7600円から。街歩き付きのプランはさらに2000円高い。国内の宿泊客も利用できる。

  「現代の名工」木村さんの作品展 長野
可愛らしい淡いピンクのリンゴの花や雪が積もった枝、紅葉する山々といった信州の自然が描かれた着物。昭和の町並みを描いたキャンバス。須坂市の旧小田切家住宅には繊細なタッチで描かれた作品が並ぶ。いずれも「現代の名工」に選ばれたばかりの草木染友禅の染め物職、木村不二雄さん(57=須坂市)の作品だ。
優しく温かみのある色合いが草木染の特徴で、ヤマモモの樹皮から取れる黄色、クリの葉からの茶色、サクラの樹皮からの赤みのある茶色といった染料で作品が作り上げられる。木村さんはオオイヌノフグリなどあまり題材には選ばれない雑草も取り上げ、「身近な自然の良さを感じてほしい」と語る。
東京都出身で、神奈川県職員として約10年働くうちに「自然に関わる物作りがしたい」と思うようになった。草木染友禅の繊細な絵柄に引き込まれ、長野市に工房を持つ小山仁郎氏に弟子入りした。
9年間の修業後、2000年に独立。最初は牟礼村(現飯綱町)に工房を構え、約10年前からは須坂市に拠点を移し、草木染工房「風(ふう)」で作品づくりに励んでいる。目に付いた植物や景色を記録するのが日課で、自宅には「ネタ帳」である大量のスケッチブックが積み上がる。木村さんは「作品から生命の力強さを感じてもらえれば」と語る。
24日までで、着物や帯など作品計26点が並ぶ。16、23日には木村さんが展示会場を訪れる。問い合わせは旧小田切家住宅☎026(246)2220。
 
  December
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