February
 
「芭蕉布ベア」誕生 伝統継承へ平良さん発案
沖縄県の大宜味村喜如嘉の平良美恵子さん(68=喜如嘉芭蕉布事業協同組合理事長)が「芭蕉布ベア」を発案した。世界中で愛されているくまの縫いぐるみ「テディベア」を芭蕉布で製作。着物や帯など従来の伝統工芸品から懸け離れたアイデアは、伝統を絶やしてはいけないとする作り手の思いからだった。
涼しげで軽やか、それでいて丈夫。テディベアのような柔らかさはないが伝統織物ゆえ、りんとたたずむ姿は気品漂う。発案者の平良さんは「世界中にテディベアのコレクターがいるのは分かっていた。手応えは感じている」と語る。
昨年11月には米国ニューヨークで県内工芸品の展示会を実施した。芭蕉布ベアは一つ千ドル(約10万円)にもかかわらず三つ売れた。芭蕉布の名を世界に広げるためにも、継続して生産・販売を続ける構えだ。
芭蕉布の里喜如嘉は、人口減が進み作り手も高齢化している。原材料となる糸芭蕉の原木の伐採から完成までの工程は20を超える。畑から始まる芭蕉布作りには、重労働がつきものだ。
技術や文化の伝承は、人材不足からの焦りもある。だが、先人たちは沖縄戦を乗り越え、伝統技術の継承に尽力し時代とともに新たな命を吹き込んできた。「先人たちの思いを知っているからこそ余計に守らないといけない」と美恵子さんは話す。芭蕉布の挑戦はこれからも続いていく。喜如嘉の芭蕉布

  39回目のきもの議会 米沢
紅花、置賜紬、白鷹お召し、製糸の松岡姫などを持つ繊維どころ山形県。
そんな山形の米沢市定例会議が27日始まり、着物姿の議員や市長ら市幹部が議事に臨んだ。恒例の「きもの議会」で、地元の織物業界の振興と活性化を支援しようと1979(昭和54)年に始まり、今回で39回目。この日は中川勝市町が新年度の市政運営方針を説明し、新年度の一般関係の当初予算案などが提案された。松岡姫
 最上紅花
  稚内で「キモノでジャック」 SNSで発信
着物を着て北海道稚内市の観光スポットなどで記念撮影し、会員制交流サイト(SNS)で発信する催し「キモノでジャック」が26日、稚内市内で初めて開かれた。参加者たちは、普段あまり着る機会のない着物に身を包み、稚内の観光資源を世界にPRした。
「キモノでジャック」は着物文化を広めようと2010年に京都で始まり、世界約35カ国、国内は札幌など約20カ所で開かれている。市内で着付け教室を主宰する竹内ひとみさん(56)が催しの存在を知り、稚内での開催を企画した。
時折ふぶくあいにくの天気の中、参加者は、全国犬ぞり大会が行われる大沼や副港市場、旧瀬戸邸などに着物姿で集合。このうち、副港市場には男性や子供を含む約30人が集まり、公演中のユジノサハリンスク市のアンサンブルグループ「ルースキー・テーレム」と記念撮影して、SNSでイベントの様子を発信した。

  卒業留学生招き着物パーティー 室工大
室蘭工業大学を来月卒業する外国人留学生を招いた「さよなら着物パ^ティーが26日、室蘭市の中島会館で開かれた。留学生たちは、はかまや振袖を着て記念撮影やファッションショーに臨み、室蘭での生活の思い出をつくった。
室蘭交流センターが室蘭を離れる留学生のため毎年開いている。会員は運営や手作り料理を振るまったほか、装道礼法きもの学院北海道認可連盟室蘭・登別の實松千恵子さんら指導者が着付けなどで協力した。
中国やネパールなどからの留学生24人が参加、この日初めて着る人も多いはかまや着物に大喜びの様子で、撮影会では晴れやかな表情で記念写真に収まっていた。
ネパール出身で4月から東京でIT関連の仕事に就くことが決まったスレス・スレスタさん(31)は「室蘭は道内でも雪が少なく、勉強もできて良いところ」と振り返り「和装を楽しみにしていた。母国の子どもたちにこの経験を伝えたい」と話した。この後ファッションショーやパーティが行われた。

  日本新工芸展審査員に選出 北海道の木村さん
室蘭市の草木和染め・手織り紬作家の木村みちよさん(69=日本新工芸家連盟会員)が、5月に国立新美術館で開かれる第39回日本新工芸展(同連盟主催)の審査員を委嘱された。道内から審査員に選出されるのは初めて。栄誉を担い「専門分野以外の眼力も必要で緊張はあるが、1点ずつ丁寧に審査したい」と抱負を語る。
室蘭周辺に自生する草木や室蘭岳の湧き水を使い、日本古来の伝統技法で染め織物を制作してきた。作家歴は半世紀に及ぶ。2006年(平成18年)には、第28回日本新工芸展の一般公募に出品した着物作品が最高賞の東京都知事賞を受賞。10年に道内でただ1人の会員に推挙された。
20日には自ら仕立てた着物をまとい、制作に協力している夫・武久さん(74)と共に室蘭市役所を訪れ、青山剛市長を表敬訪問した。和染めの歴史や手間と時間を要する工程などを説明。審査員委嘱について「自分が賞をもらったときの感激を思い返しながら、丁寧に作品を審査したい。良い経験にしたいです」と話していた。
7月には作家歴50年を記念し、市内で集大成となる個展の開催を予定している。

  小学校の卒業式 和装にチャレンジ
まもなく卒業式シーズン。小学校では制服がない学校が多く、子どもたちが思い思いの装いで列席する。きっちりしたブレザー姿が主流だが、最近では、はかま姿も人気だという。
「問い合わせは年々増えています。和装を楽しむ糸口になればうれしい」。着物の着付けやレンタルサービスを提供する「深川きものさろん」(東京都江東区)代表で1級着付け技能士の宇佐美幸子さんは、2012年から小学生用のはかまレンタルを開始。当初は近隣の客に着付けも含めて提供、地方からの問い合わせが多くなったため宅配でのレンタルサービスを始め、ネットショップを導入した。16年には全国から100件以上申し込みがあった。
「ご両親が望むケースもあるけれど、お子さん自身が『周囲とはひと味違う格好をしたい』『この機会に和装にチャレンジしたい』と望む方も多いです」 と宇佐美さん。

  梅も私もきれいでしょ? 神奈川で着物イベント
着物姿で花をめでるイベント「集まれ!きもの女子!」が26日、小田原市久野の小田原フラワーガーデンで開かれ、参加した約15人が遅咲きの梅を楽しみながら園内を散策した。
春らしい和の催しとして初めて行われた。参加者は、レンタルの着物を着付けしてもらい、陽光が降りそそぐ春の雰囲気を味わった。
ピンク色の着物を着た秦野市の大学1年、杉本理恵さん(19)は、菅原道真が好きで梅も好きになったという。「遠くから見ても、いろんな色の梅があってきれい。道真もこのような梅を見ていたのかな」と思いをはせていた。

  草木染手織り 山形の山岸さんが銀座で展示会
米沢市赤崩で絹糸の生産から機織りまで自ら手掛け、草木染創作を続ける山岸幸一さん(70)がこのほど、同地区に「赤崩草木染研究所」を開設して40年を超えたのを記念し、東京都銀座の呉服店・銀座もとじが記念の展示会「志を織る―山岸幸一の紬織」を開いた。会場には機械織りにはない柔らかさが特長の68反と糸のサンプルなどが展示された。
山岸さんは先染め織物の産地・米沢で、祖父がはかま地を織る家系に生まれ、昭和30年代には織りの現場を任された。しかし、急速な機械化が進む中、山岸さんは手織りの風合いがなくなりつつあるのに気付いた。
そんな中、上杉家伝来の刈安染と呼ばれる装束は、数百年を経ても金茶色があせていないことに衝撃を受け、草木染の手織りを追い求めるようになった。有名な染織作家との交流もあり、1975(昭和50)年に水環境が染織に最適な現在地に工房を開設した。紅花を自分で栽培し「寒染かんぞめ」の技法を確立した。一つの色を出すのに3年、時に10年を要することもあるという。
山岸さんの作品を知った銀座もとじの泉二店主が「どうしても会いたい」と米沢に向かって22年。その後「自分の目で確かめた品を届けたい」と販売の了承を受けた。今回作家と客の橋渡しになりたいと展示会を開催した。訪れた人は「人生に寄り添うような美しさを求めたい」などと話していた。
最終日には山岸さんが店に滞在し、ギャラリートークも行われた。

  養蚕農家を応援 前橋で60人が桑の苗植樹
養蚕農家を応援して日本の絹を守ることを目的にした今年の「桑の苗木植樹プロジェクトが26日、前橋市小坂子町の糸井文雄さんの畑で始まり、群馬県内の呉服店やデパートなどで働く約30社60人が、1週間かけて、苗木500本を植樹する。
2011年に参加した撥水加工のパールトーンでは、日本の伝統文化を支える国内養蚕・製糸業をまもるため、パールトン加工1点につき2円を桑の苗木購入や栽培・管理にあてる「桑の木プロジェクト」を現在も続けている。
桑の木は数年から10数年で葉が生えなくなるため、植替えが必要になるという。
  児童が染めた草木染展示 京都市
立命館小学校(北区)の児童が草木で染めたふくさ布の展示が、中京区立命館大学朱雀キャンパスで開かれている。無料。26日まで。
染織家の志村ふくみさんと洋子さん親子の監修。昨年5月から、二人が主宰する都機工房(右京区)のスタッフが児童を指導してきた。会場では、4年生119人がヨモギやビワ、クリなどで染めた緑やオレンジ色などの布を展示。3~6年生が制作した茶碗なども出品されている。
同小では5年生から茶道の授業があり、今後、この布を縫ってふくさに仕上げて使うという。
指導に当たった工房の横滝友貫さん(27)は「草木染を通して自然と触れあう意味を感じ取ってもらえた」と話す。
問い合わせは同キャンパス☎075(813)8315。

  着物美人に姫野さん きものクイーンコンテスト
着物美人日本一を決める「きものクイーンコンテスト2017」が25日、東京・浅草公会堂で行われた。
同コンテストには6435人が応募し、きものクイーンには、東京都出身の慶応大学2年、姫野美南さん(20)が選ばれた。姫野さんは「このような素晴らしい賞をありがとうございます、まさかいただけるなんて思っていなかったので、今は感動で胸がいっぱいです」と喜びをかみしめた。
ゲストとして登場したタレントのニコル(19)は、「しっかりしてる。この髪形が似合う人はすごいと思う。オーラが白くて、美人です」と絶賛した。姫野さんはアナウンサーを目指しているといい、好きなアナウンサーにはフジテレビの永島優美アナウンサー(26)を挙げた。永島アナのトークショーに参加して会話をしたことがあるといい「お話しする機会があって、すごくすてきだなと思いました」。また、成人式でも着たという着物でこの日もステージに立った。「初めて振り袖を買ってもらって、1回だけじゃもったいないなと思ってコンテストに応募しました」。自身のチャームポイントに「1度も染めたことのない髪の毛です」と話すと、ニコルから「いつか染めるよ~」と突っ込まれ、笑いが起きていた。

  「染の小道」始まる 早春の新宿
染色の職人や作家らが集まる東京都新宿区の落合・中井地区で24日、川と街を反物やのれんなど染め物で彩る恒例の「染の小道」が始まった。着物姿の女性や外国人らが訪れ、写真を撮るなどして和の風情を楽しんでいる。26日まで。
新宿区などを流れる神田川・妙正寺川沿いは、昭和30年代まで、染色に関連する業者が集まっていた。染めた生地を川で洗う風景は街の風物詩だった。落合・中井地区では明治時代に染色業が興り、昭和初期が最盛期だったという。現在も約30軒の工房がある。
「染の小道」は、染め物で街を再び活性化しようと住民や染色業者、商店などが2009年から毎年開催。
妙正寺川を使った「川のギャラリー」は、長さ約300㍍に色鮮やかな反物144点が川の上に架かり、寒風にそよぐ。染色と川のつながりを知ってもらおうと、昭和30年代までの風景をイメージしている。
商店街で繰り広げられる「道のギャラリー」は、商店など116軒に、染色作家らが手掛けた、のれんを展示している。1920(大正9)年創業の工房「二葉苑」は、大作「染が実る木」を出した。幅6㍍ル、高さ2㍍ある。2011年から毎年、更紗や小紋などの技法で絵柄を加えており、21年の完成を目指す。
実行委の樋口智幸副代表(44)は「のれんをたどって路地を歩き、染色の技法や昔ながらの人情残る街を知ってほしい」と話した。
「川のギャラリー」は午前10時から午後5時、雨天は中止。問い合わせは実行委☎080(4098)5311へ。

  着物コンテストを初開催 大分
「第19回城下町中津のひなまつり」が25日、中津市中心部で始まった。城下町の風情が残る諸町通り沿いを中心に旧家や店舗、施設など約60カ所で、江戸中期から現代までの多彩なひな人形を展示している。3月12日まで。
メイン会場の南部まちなみ交流館(市内諸町)の他、中津城や福沢旧居、大江・村上両医家史料館などでも展示。豪華絢爛(けんらん)な有職(ゆうそく)びなや押し絵(おきあげ)びな、道具類などが並んでいる。
 初日はJR中津駅構内での開会式に続き、着物コンテストや仮装パレードがあった。初開催の着物コンテストには市内の一般女性10人が参加。一人ずつステージに立って着物姿を披露し、「菊の花がポイントです」「多くの人に着物を着てほしい」などとアピールした。

  着物レンタルバサラ 西日本に初進出
株式会社バサラホールディングス(東京都)が、着物レンタルサービス店 着物レンタルバサラ(英語表記:VASARA KIMONO RENTAL)の6号店目となる、「倉敷店」を24日オープンした。今後、4月末までに西日本エリアに8店舗を展開する予定。
同社は、1号店開店からわずか1年以内で10店舗を超える出店予定と急成長を続けており、3月には「京都祇園店」と「新京極店」、その後も三重県伊勢市に「伊勢店(仮称)をオープン予定。
今後とも、20代女性を中心とした観光客を中心とした国内の韓国客はもとより、海外からの客にも着物文化をより身近に体験できるサービスを提供していく。

  はかた匠工芸 最終黒字に転換
博多帯の製造、販売、男きもの専門店「SAMURAI」を有する株式会社はかた匠工芸(福岡県大野城市)は、女性用和装の卸事業が好調。従来の帯に加え、生地の取り扱いも開始し大幅増収。男性用の着物事業で市場開拓のための費用膨らむ。仕入れ商品の見直しなどで原価率の改善進み補う。営業、経常益は増える。減損損失がなくなり最終黒字に転換へ。成長投資を優先し無配を継続する。
  長野できびそで織物 第一弾はソファ
蚕が繭を作る時に最初に吐き出す「生皮苧きびそ」を活用した織物を「silkkio(シルッキオ)」と名付け、新たな岡谷シルクのオリジナルブランドとしてさまざまな商品開発につなげる「silkkioプロジェクト」が動き出した。関係者がこのほど、岡谷蚕糸博物館で、クッションカバーにsilkkioを利用したソファ「silkkioSOFA」の完成を発表した。
「silkkio」開発は岡谷市で家具工房「SCALEWORKS」を営む花岡正太郎さん(31)が、「展示会で見た手織りシルクの帯が美しく、いつかこんな生地を家具にも使いたい」と願ったことがきっかけ。花岡さんは、既存の生地以外で家具に利用できる生地を模索する中で、高林千幸蚕糸博物館長の助言できびそと出会った。
プロジエクトでは今後、silkkioを家具をはじめさまざまな製品へ利用していくほか、岡谷発のブランドとして地域内での連携による商品開発、海外市場を目指し域外との連携による商品開発などを目指す。4月からは県創業支援センターで、耐久性なども含め研究開発に取り組むという。

  「井原デニムフェア」 とっとり・おかやま新橋館
東京都港区新橋の首都圏アンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」を会場に、24日(金)から「井原デニムフェア」が開催される。
ショップでは、新作のジーンズやシャツ、バック、小物などの定番アイテムのほか、スーツや着物などのひと味違ったものも多数展示、同時販売も行われが、井原産デニムを使用したDENIMU着物は、1枚ずつ1人の職人の手で縫製され、長く着ることで得られる色落ちや柔らかな風合いが楽しめそう。
「ちょっぴり贅沢。デザインから生産まで高品質の『井原産デニム』の良さを味わってみませんか」と主催者は呼びかける。デニムの着物

  染色補正で総理大臣賞 技能グランプリ
全国の熟練技能者が技を競い合う「技能グランプリ」がこのほど、静岡県で開かれ、酒田市寿町の「中谷しみ抜き店」の職人、中谷敬さん(39)が、布の汚れ落としや模様の復元などを行う「染色補正」で最高賞の金賞と、成績優秀者に贈られる「内閣総理大臣賞」に輝いた。6度目の出場での栄冠、「納得いくまで練習してよかった」と笑顔を浮かべた。
大会は2年に1度開かれている。今年は「染色補正」のほか、「建築大工」や「造園」など計30の職種に、全国から職人514人が参加した。「染色補正」には17人が出場し、家紋の一部を消す「紋様消し」や、墨やすき焼きの汁で汚れた布の色を復元する「汚れ落とし」など四つの課題で技術を競った。
中谷さんは前回、前々回と2位の銀賞を獲得しており、「あとは一番上(金賞)だけ」という気持ちで臨んだが、「大会のことが頭から離れず、眠れない日もあった」という。大会1か月前からは、不安を振り払うかのように午前1~2時頃まで練習に励んだ。
迎えた当日、「最も難しかった」と振り返るのは「紋様消し」。生地と同じ色を作るために、何度も色を調合し、染め直しを繰り返した。周りが苦戦する中、経験に裏打ちされた技術で、課題別で2番目の成績を収めた。見本の布の色のグラデーション通りに染める「ぼかし合わせ」でも2位に食い込み、総合点でトップに立った。
「着物と言えば京都というイメージが強い中で、『酒田の中谷さんのところに持って行けば安心だね』と言ってもらえるようこれからも努力したい」。全国1位の誇りを胸に、さらなる精進を誓った。

  大島紬で伝統産業PR 鹿児島県議会
県議会3月定例会の22日、県議31人と三反園訓知事ら県幹部が大島紬姿で本会議に臨んだ。伝統的工芸品産業振興議員連盟(永井章義会長、47人)が音頭を取り、今年で10回目。シックな雰囲気に包まれた議場で伝統産業の魅力をPRした。
議会では、平成29年度当初予算案に関して、知事の県予算に対する基本的な認識と初めての当初予算編成作業を終えての所感について、県の来年度予算編成における県税収入や地方交付税の見積りについてなどの、質疑が行われた。

  着物でチンドン鑑賞を 市内電車無料の特典
富山市で4月7~9日に開かれる第63回チンドンコンクール(富山商工会議所、富山市など主催)の実行委員会は22日、同商工会議所ビルで開かれ、開催要項と行事内容案を承認した。中心市街地の回遊性向上を狙い、着物でチンドンを鑑賞した来場客の市内電車の無料乗車券を配布する。
チンドンコンクールとは、全国から100人近くのチンドンマンが集結する全国唯一のチンドンマンコンクールで、富山の春を彩る祭り。

  パリで大規模「着物展」 国立ギメ美術館
パリのフランス国立ギメ東洋美術館で21日、大手百貨店松坂屋が中心となって収集した「松坂屋コレクション」の呉服約120点などを展示する「着物展」の内覧会が開かれた。アーティスティックアドバイザーを務めるデザイナーのコシノジュンコさんは「伝統的な着物に現代のデザインを織り交ぜ、日本のエスプリ(精神)を世界に広げていきたい」と話した。
同美術館、J・フロントリテイリング史料館、国際交流基金が「婦人の幸福」と題して共催する展示は、今月22日から5月22日まで。オランダでのきものショー

  外国人女性30人が着物姿に 栃木
外国人に日本の伝統や文化を体験してもらう「日本文化ふれあいの会」が19日、宇都宮市役所で開かれ、人気の着物の着付け体験では、外国の女性計30人が色とりどりの着物を楽しんだ。
NPO法人宇都宮市国際交流協会が毎年開いている。着付け体験は、抽選になるほど多くの人が希望。着付けしてもらった後は会場のステージに上がり、来場者に披露した。
あでやかな赤い着物を着たベトナム人のヴォン・シー・ティ・ヒエンさん(22)は「初めてで、とてもうれしいです。赤がきれい」と笑顔を見せた。着物に合うように、友人に髪を結ってもらったという。
このほか、書道や華道、茶道が体験できるコーナーが設けられ、和菓子作りの実演などもあった。

  着物で歩こう会参加者募集 鳥取の着物店
創作きもの いこい(鳥取市)は、3月4日に開催する「第3回着物で歩こう会」の参加者を募集している。締め切りは28日。
着物を持っているが、着る機会が少ない。そんな人のために企画された。着物姿の参加者らが午前11時に同店を出発し、とりぎん文化会館で昼食後、樗谿おうちだに公園(同市)まで散策する。
公園では梅の鑑賞や抹茶の振る舞いを楽しむ。着物レンタルや着付けの相談も受け付ける。
参加費1000円。問い合わせは同店☎0857(21)0055。

  阿波藍を日本遺産に申請 徳島県の8市町
藍染の歴史や文化を国内外の観光客らに発信しようと吉野川流域の8市町が、阿波藍の栽培技術や文化財などを「日本遺産」に申請したことが分かった。審査結果は4月にも発表される見込み。
申請したのは、藍住、石井、徳島、北島、板野、吉野川、美馬の各市町。徳島市と石井町に伝わる藍の技術や、石井町の国重要文化財「田中家住宅」、藍住町の県有形文化財「奥村家住宅」など、8市町の35の文化財を対象に選んだ。
遺産のタイトルを「藍のふるさと~日本の染色文化を支えた吉野川中下流域」と名付け、阿波藍が全国を席巻した時代から現在までの歴史の流れが伝わるようにしている。
昨夏以降に藍住町が中心となって準備を進め、2日付けで県教委を通じて申請した。阿波藍

  二分の一成人式? 京都府
京丹後市丹後町の市立間人たいざ小で19日、「二分の一成人式」があった。10歳となった4年生8人が20歳の成人式にならい、将来の希望を語る場で、初めての試み。
4年生は住民らが提供した丹後ちりめんの着物姿。伝統産業の丹後ちりめんの衰退が続く中、住民たちは町の歴史と文化を大切にしてほしいと願い、着付けもした。大勢の住民が駆けつけ、4年生に励ましの言葉を贈った。
学校近くの東世津子さん(87)と坪倉隆枝さん(82)が中心となり、4人の女性が着物姿を演出した。丹後ちりめん

  アオバナで染色体験 滋賀の小学生
子供たちに江戸時代からの草津の名産品「アオバナ」に親しんでもらおうと、草津市立草津宿街道交流館と県立湖南農業高校(同市)の生徒らが18日、地元の小学生を対象にしたアオバナの染色体験教室を同市草津の市民センターで開いた。
アオバナは、絞り汁をいったん紙に染みこませ、友禅染の下絵を描くための画材として使い、江戸時代は草津一帯で生産されていた。しかし、着物の生産の減少に伴い需要も減り、現在生産農家は3軒のみ。
同校の生徒たちはアオバナの名産品としての可能性を広げようと、平成26年度にアオバナの絞り汁をそのまま染色に使う手法を開発。以来、同校では体験コーナーを開くなどの普及活動を行い、現在もアオバナを使ったろうそくなどの商品開発に取り組んでいる。
この日は、市内の小学生19人がバンダナ作りに挑戦。高校生からアドバイスを受けながら、袋に布とアオバナの絞り汁、薬品などを入れて模様を付ける「絞り染め」を行い、きれいな青に染まったバンダナを友達と見比べていた。
市立草津小5年の市川あかりさん(11)は「模様まできれいに染まって楽しかった。色も好きで、もっとアオバナについていろいろ知りたいと思った」と話した。

  十日町「きもの女王」 新女王は3人
十日町雪まつり(新潟県)最終日の19日、「十日町きもの女王コンテスト」本選会が十日町市本町6のクロス10で開かれた。1次審査を勝ち抜いた12人が出場し、十日町市出身で川崎市の専門学校生保坂美和さん(20)、柏崎市の専門学校生品田涼花さん(21)、新潟市出身で東京都の大学1年井口萌子さん(19)の3人が新たな女王に選ばれた。
ことしは、市内外の18~47歳の41人から応募があった。本選会に進んだ12人は華やかな着物姿で登場。1人ずつ着物や十日町への思いを語るとともに、優雅な立ち居振る舞いを披露しながら自己PRした。
きもの女王の3人は今後1年間、十日町市の観光親善大使として各地で活動する。保坂さんは「十日町の魅力は数え切れないほどある。一つ一つを大事にして、いろいろな人に伝えていきたい」と抱負を語った。

  着物で所信表明 新潟県知事
県議会2月定例会が20日開会し、総額1兆2548億円の2017年度一般会計当初予算案など41議案が上程された。米山隆一知事が所信表明を行い、「県の総合力を高め、魅力にあふれる県を創り上げ、次世代に引き継いでいくことが県政の王道だ」と強調。原発問題の徹底的な検証や医療福祉、教育分野に重点を置いて取り組む考えを表明した。日本海横断航路計画の中古船購入問題を受けた組織改革や、学校のいじめ対策を進める考えも示した。
和服姿で臨んだ所信表明で米山知事は、知事選で示した「六つの責任を果たすと強調。東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に関し「(福島原発事故の原因など)三つの検証がなされない限り、再稼働の議論は始められないという立場を堅持して対応する」と改めて述べた。

  平舘高生が女学生装束制作 岩手
岩手県八幡平市の平舘高の家政科学科3年生3人らが、県立博物館の依頼で夏から制作に取り組んできた「近代女学生装束(着物と女袴)」が完成した。同校で14日、同学科の1~3年生に披露し、博物館に引き渡した。
作ったのは身長100㌢程度と150㌢程度の児童生徒らが着られる二つのサイズ。女袴は3年生の佐藤滉也さん、高橋輝さん、及川渚さん、着物は2年生6人が担当した。
完成した女学生装束は、県立博物館内の体験学習室「身につける」コーナーで、着用体験ができる。

  「銀座もとじ」が5周年 大島紬姿で350人お祝い
呉服店「銀座もとじ」(東京都)の開店五周年記念パーティーが18日、千代田区の帝国ホテルで開かれ、約350人が大島紬姿で祝った。
「銀座もとじ」(1979年創業)の泉二もとじ弘明社長(67)は大島紬の本場、鹿児島県・奄美大島の出身。2010年の奄美豪雨で大島紬の産地も被害を受けたことから、12年、大島紬を守ろうと専門店を開いた。
泉二社長はあいさつで「東京・銀座の店を奄美大島の文化の発信基地にしたい」と語り、謝辞を述べた。日本文学研究者のロバート・キャンベル東京大学大学院教授は「大島紬はやさしくて、やわらかくて、覚悟を秘めたような色。素晴らしいものづくりで、世界にも出していきたい」と語った。
朝山毅・奄美市長も来場。奄美大島出身の歌手、はじめちとせさんとあたり孝介さんによるライブもあった。
帽子と着物を粋に着こなした中央区の不動産業、岡田靖夫さん(56)は4年前、店の前を通りかかって大島紬に魅了された。「今では銀座を歩く時には、大島紬を着るようにしています。サックス奏者として演奏する時にも。もっと男性にも着てほしいですから」と話していた。
奄美大島
  紙芝居で丹後ちりめんのルーツ 26日披露
ちりめんの里、京都府与謝郡与謝野町のルーツに迫る紙芝居が誕生した。「町の歴史を子どもたちに伝えたい」という町商工会の思いに応えようと元小学校教諭の森山道子さん(71)が筆を執った。生き生きとした描写からは、加悦谷の青年が遂げた決死の冒険がリアルに伝わる。
江戸時代の話を基にした物語。『凶作続きで年貢が重くのしかかり、苦しむ百姓たちを救うため、丹後紬の商人、木綿屋六右衛門は、京都・西陣から織りの技を学び取りに行ってくれる若者を探した・・・・・』。
町商工会機業部会が森山さんに紙芝居の製作を依頼したのは昨年1月。挿絵は同町加悦出身の小巻正直さん(兵庫県)が協力した。地元の古老を訪ね、西陣への取材も重ねて約40分間の大作が完成した。お披露目は26日午後2時~3時半に、ちりめん街道の旧尾藤家住宅で。入館料200円。紙芝居は町教委に寄贈する。町内の小学校での勤務が長かった森山さんは「時代が変わっても織物を抜きに与謝野町は語れない。子どもたちに町の歴史を語り継ぎたい」と話している。
ちりめんを織っている安田和司さん(57)は「私たちも大変な時代に挑む志が必要だ。未来を開く努力の大切さを先人に学びたい」と語る。丹後ちりめん

  和太鼓演奏や着物着付け ならこども文化祭
伝統文化を継承し、子供たちの成長を促そうと、奈良こども伝統文化協会などが19日、「なら100伝統芸能こども文化祭」を、奈良市のなら100年会館で開いた。
伝統文化を学ぶことで子供の豊かな成長を図るとともに、県内で活動する団体が協力し、伝統文化の魅力や価値を広めていくことを目的に毎年開いている。
文化祭に参加したのは、同協会に所属する県内6団体の幼稚園児~高校生の計約60人。和太鼓や尺八の演奏、日本舞踊、礼儀作法を含めた着物の着付けなどで日頃の練習の成果を披露すると、会場から拍手がおくられていた。
力強く和太鼓を演奏した桜井市の和太鼓サークル「さくらい歌垣舞楽団 和のーと」のメンバーの小学5年、福岡胡萌さん(11)は「緊張したけど、上手く演奏できて良かった」と話した。

  ショーで伝統美紹介 久米島紬
6日の久米島紬の日を記念し、久米島紬ファッションショーが、沖縄県の久米島紬の里ユイマール館で開かれた。
伝統的な久米島紬をはじめ、色鮮やかな草木染めの着物、ウエディングドレスに身を包んだ35人の一般、学生のモデルが美しく作品を披露した。会場内外に立ち見が出るほど多くの町民が見学に訪れ、久米島紬の伝統的な美に目を奪われていた。
色鮮やかな草木染めの久米島紬を着てファッションショーに参加した中村柊真さん(久米高3年)は「とても着心地が良いので成人式でも着てみたい」、饒平名唯さん(同高2年)は「紬を織っているお母さんに似合うと言われ、うれしかった」と笑みを浮かべながら感想を話した。久米島紬

  世界最大の周年無菌養蚕工場 熊本に3月完成
クモ糸シルクや傾向シルクなど高付加価値カイコ飼育へ。
熊本県山鹿市に年3月末、年50㌧の絹糸を生産できる環境制御型の養蚕工場が竣工する。総工費23億円で、建屋面積は4174平米。世界最大の養蚕工場としている。
京都工芸繊維大学の松原藤好名誉教授らが開発した「蚕の周年無菌養蚕システム」をベースとしており、年24回の繭生産が可能という。建設は大成建設が担当している。起工は昨年7月27日。熊本地震の影響で3カ月遅れになった。

  丹後王国「食のみやこ」 100万人感謝祭
バンナグループの道の駅、株式会社丹後王国(京都府京丹後市)は、来園者が100万人に到達する見込みとなったことを記念し、『丹後王国「食のみやこ」100万人感謝祭』を3月18日(土)~20日(月・祝)開催する。本イベントでは、府内産・丹後産の肉を使った料理を販売する『肉祭り』や、丹後のぼたもち作り体験などができる『ぼたもち祭り』、長寿にまつわる料理作り体験やお弁当などを販売する『百寿祭り』など、様々な食にまつわるイベントのほか、19日(日)には、100万人目の来園者に記念撮影や記念品を贈呈する記念セレモニーを実施する予定。
曽田「20歳de着物days」では、
期間中に着物での来園者、もしくは20歳の来園者にはプレゼントが提供される。
お問い合わせ丹後王国☎0772(65)4193。

  「大和木綿」展 市歴史博物館
奈良県の葛城地域の木綿産業に焦点を当てた冬季企画展「大和木綿」が、葛城市忍海の市歴史博物館で開かれている。3月12日まで。
同館によると、県内では戦国時代には輸入綿による生産活動が行われ、江戸時代には綿の栽培も始まった。葛城地域の大和木綿は、1960年代まで海外輸出も盛んだったという。
企画展では、市民から寄せられた衣服や県立民俗博物館(大和郡山市)の所蔵品など江戸時代から60年代までの資料約60点を展示。嫁入りする孫のために機織り機で作られた木綿の着物、江戸時代に使われた夜着のほか、各地の名産を紹介する江戸時代の本などが並ぶ。市立当麻小などの児童も学習の一環で訪れた。
有料。問い合わせは同館☎0745(64)1414。

  観光振興アワード 山口の「着物で歩こう会」
観光振興に取り組む団体と個人を表彰する中国運輸局の「中国地方観光振興アワード」に、「着物をもっと気軽に普段の生活に取り入れて楽しんでみませんか?着物姿で山口の風情を楽しむお手伝いをいたします」をかかげる、山口市の「山口の街並みを着物で歩こう会」が選ばれた。表彰は2014年に始まり、山口県内では初めての受賞。活動拠点の同市の菜香亭で17日に表彰式があった。
同運輸局は、中国地方の観光の活性化や観光振興につながることを目的に、観光振興等に功績が顕著な団体又は個人を表彰する「中国地方観光振興アワード」制度を設けている。

  若冲の絵西陣織で再現 京都で作品展
江戸時代の絵師伊藤若冲(1716~1800年)の生誕300年を記念して代表作「動植綵絵」を西陣織の掛け軸や額に仕立てた作品の展示会が17日、京都府精華町光台のけいはんなプラザ2階ギャラリーで開かれている。
西陣美術織工房(京都市上京区)が企画した。「梅花群鶴図」「諸魚図」など23点。帯幅に合わせ、掛け軸は実物の3分の1、額は4分の1ほどの大きさにしている。金や銀など12色のたて糸2700本、よこ糸2万本を使い、西陣織職人が伝統技法を駆使して若冲の色鮮やかな作風を再現している。20日まで。無料。

  きもの女王コン本選会 十日町雪まつり
新潟県の十日町雪まつりのメインイベントの雪上カーニバルが18日、十日町市学校町の城ケ丘ピュアランドで開かれた。ステージには竜宮城や火焰型土器の雪像が造られ、観客は音楽や花火に酔いしれた。
ダンプ2800台以上の雪を使って造られたステージは幅約35㍍、奥行き約18㍍、高さ約15㍍。雪まつり初登場のアイドルグループ「NGT48」らがパフォーマンスを披露した。
新潟市西蒲区の小学5年、佐藤颯晟君(11)は「ステージが幻想的で、(花火の)ナイアガラもきれいだった。来年も来たい」と話した。
最終日の19日は午後1時から、十日町市本町6のクロス10で、十日町きもの女王コンテストの本選会が開かれる。

  M&A効果で増益 一蔵
和装事業、ウエディング事業を展開する株式会社一蔵(東京証券取引所市場第一部)は、M&A(企業の合併、買収)効果で増益。
2017年3月期は京都きもの学院の買収で連結決算に移行。同学院との連携効果もあって主力の着物販売・レンタルが伸びる。ウエディング事業は日本人客の少ない平日の稼働率を訪日客需要で引き上げる。大幅増益。記念配5円実施。2018年3月期も着物販売・レンタルが堅調で増収増益。

  紬原図コン134点を審査 奄美市
第29回本場奄美大島紬原図コンテスト(公益財団法人 奄美群島地域産業振興基金協会主催)の作品審査会が16日、鹿児島県奄美市名瀬の本場奄美大島紬会館であった。
消費者ニーズに対応し、新感覚デザインの導入と本場奄美大島紬の需要拡大のため、「翔けあまみ」で象徴される産地のリード
商品づくりを目指して実施されたコンテストには、全国から前年より10点多い17人計134点の応募があり、製造業者や図案師ら7人が審査に当たった。17日午前10から午後4時まで、同館6階催事場で一般公開している。奄美大島

  木琴・マリンバ奏者の通崎さんが講演 関西中堅企業の会
独創的な技術や商品の開発に取り組む企業の親睦団体「関西中堅企業の会」(幹事=小野謙治・ジャトー社長、佐藤勉・サトウ花店社長)の新年講演会が15日、大阪市内のホテルで開かれ、木琴・マリンバ奏者の通崎つうざき睦美さんが「1935年をめぐって」をテーマに講演した。
通崎さんは米国でも活躍した木琴奏者、平岡養一についての講演・執筆活動や木琴の演奏活動に力を入れ、また大正~昭和の着物と帯約600点を収集し、戦後に廃れた文化の継承にも情熱を注いでいる。
講演では平岡の生涯や、木琴が戦後にマリンバに取って代わられた歴史などを解説。大正~昭和に北関東地域で生産されていた着物「銘仙」も紹介した。
通崎さんは「木琴、着物を通して、日本の文化が戦前と戦後では全然違うことが分かる。いまは継承の最後のチャンス」と話した。

  外国人が着物で松江散策 島根
山陰両県(島根・鳥取)の官民でつくる山陰インバウンド機構(米子市)のインターネットサイトを通じて松江市を訪れた外国人観光客が12日、市内を着物で散策し、城下町の魅力を体感した。
海外からの観光客誘致を進める同機構は1月、着物での町歩きや、どじょうすくいといった体験メニューを、事前にインターネット上で予約、決済できるシステムを導入。受け入れ環境の整備や、消費拡大に向けた実証事業を2月末まで行っている。
この日は台湾人女性2人と米国人男性2人が来県。着物レンタル専門店「堀川小町」(同市)で気に入った着物を選んで着付けしてもらった4人は、番傘を持ってゆっくりと歩き、城下町の風情を堪能した。
4人とも着物、松江観光は初めて。米カリフォルニア州出身の会社員スコット・ダフィさん(30)は「静かで落ち着いた松江の雰囲気を味わえた。友人に紹介したい」と満足そうに話した。

  「大名タペオ」着物参加で1杯無料 福岡
大名エリアで19日、飲食店をはしごするイベント「大名タペオ」が開催される。
大名の飲食店を回遊して飲食を楽しんでもらおうと開く同イベント。5回目を迎える今回は、国産ウイスキースタンドバー「スタンドバーBEM」、バー「CORONA」、タイ料理店「バンコクタイム」など17店舗が参加。「つながる、ほっとな、はしご酒」をテーマに「ホット」「激辛」な限定メニューをそろえる。
大名の街を着物で歩いてもらおうと、着物レンタルショップ「レンタル着物マイン」も参加。着物での参加者は1ドリンクサービスを行う。
料金は、前売り=2000円(6枚チケット)、当日は500円増。チケット1枚でフードかドリンクを引き換えられる。チケットは参加各店で販売。

  着物本紹介 『KYOTO 着物さんぽ』
京都を着物で歩くためのガイド本、着付け&ヘアアレンジ動画も無料配信。
JTBグループで旅行関連情報の出版・販売、Web関連事業を手がける株式会社JTBパブリッシング(東京都)が、JTBのMOOK『KYOTO 着物さんぽ』を発売。
同書は、京都を着物で観光することに特化した新しいスタイルのおでかけガイドで、昨年9月に発売した『TOKYO着物さんぽ』に続く第2弾。観光客に人気の祇園や清水寺周辺、嵐山など定番エリアに加えて、地元女子にも人気の京都御所周辺や岡崎など中心部の8エリアと、町家カフェやお庭など12ジャンルのおでかけスポットなどを紹介している。
【定価】980円(税別)
【判型・ページ数】AB判・96ページ
【発行】JTBパブリッシング
【販売】全国の書店

  着物で飲み比べ 「新潟湊町SAKE25」
新潟市で日本酒、ワイン、ビールを製造する25蔵の酒を味わえる「新潟湊町SAKE25 すべて飲みつくそう」がこのほど、新潟市中央区で開かれた。約100人の参加者は県産食材を使った和洋の料理を楽しみながら、酒を飲み比べた。
本県の文化を発信する市民団体「新潟和学」が初めて開催した。参加者は9千円で25蔵の酒を1杯ずつ飲める。着物での参加が推奨されたため、あでやかな姿の女性が目立った。
友人と参加した新潟市中央区の女性(51)は「たくさんの蔵のお酒を着物で楽しめる機会はめったにない。初めて飲んだお酒もおいしい」と話した。

  自動繰糸機を動態展示 駒ケ根ミュージアム
長野県駒ケ根市の駒ケ根シルクミュージアムは、大正から昭和にかけて地域の養蚕や製糸産業を支えてきた組合製糸・龍水社の「歴史遺産」として保管している自動繰糸機の動態展示を始めた。これまで展示してきた機械を整備し、稼働する様子を再現。操業停止から20年ぶりに、龍水社の繰糸の音がよみがえった。
同館はかつて上伊那地方で盛んだった養蚕文化を後世に伝えようと、龍水社で使用していた大型機械をはじめ、古い蚕具類や糸繰り器、機織り道具などを展示。中でも自動繰糸機は製糸産業の中核を担った機械として、常設展の中心に位置付けている。
展示している自動繰糸機は、1980年に同市の赤穂工場に導入され、同社が幕を下ろした97年まで稼働していた日産自動車製の一部。長さ約6㍍、幅約2㍍、高さ約2㍍の大きさで、煮繭から糸口を取り出す索緒装置や、生糸を繰る繰糸機、その周りを巡回して繭を補給する給繭機などで構成されている。
動態展示では、繭の入った約50個の給繭機が機械の周りを回ったり、繰糸機が繭から生糸を繰り取る動き、生糸の繊度(細さ)を感知する装置などの働きを見ることができる。
同館は「機械が動いたことで、当時の工場の情景が浮かび上がってくるようで感慨深い。実際に動く様子や音を体感し、製糸業が盛んだった頃をイメージしてもらえれば」と話している。
有料。水曜日休館(祝日の場合は翌日)。問い合わせは同館(電話0265(82)8381へ。松岡姫 和木沢絹

  中世の装束で華麗な舞 広島の高校生
広島県の海田高校(海田町)の女子生徒によるファッションショーが12日、福山市西町の県立歴史博物館であった。中世の装束のほか、海外の民族服、着物をリメークした洋服といった幅広いジャンルの衣装が披露され、来館者を魅了した。中世の装束は博物館に寄贈され、今後イベントで活用される。
家政科3年生21人が参加。中世の装束では、色とりどりの衣を重ねた十二単や、旅用に裾を短く着付けた「壺装束」などで登場。武家の礼服だった白色の「狩衣かりぎぬ」を着た生徒は、扇子を使って華麗な舞を見せた。
来館者約100人は生徒がポーズを決めるたびに拍手を送った。三原市の女性(72)は「色合いがよく研究されている。若者が伝統文化に触れるよい機会だ」と話していた。
博物館には中世の町・草戸千軒町遺跡を実物大で復元した展示室がある。現在、海田高校も含む県内の高校かから譲り受けた12着を体験イベントなどで使っている。
狩衣を着ていた生徒(18)は「実際に着てみて昔の人たちの生活を想像してほしい」としている。

  養蚕を身近に感じて 高山社情報館で繭クラフト 
群馬県藤岡市の世界文化遺産、高山社のガイダンス施設「高山社情報館」は、来館者に養蚕を身近に感じてもらおうと、繭クラフト体験を行っている。館内には同館職員が手作りしたひななどの繭人形が並び、季節感を演出している。
昨夏の特別展で行ったクラフト作りが好評だったため、観光客との交流を図る目的で常時体験できるようにした。
ピンクや赤、黒など色とりどりの繭から一つ選び、職員の指導で鳥などの人形を作ることができる。同館は「30分程度あれば完成する。ぜひ気軽に訪れて」と呼び掛けている。
体験は無料。問い合わせは同館☎0274(23)7703へ。松岡姫 和木沢絹

  着物ショーにうっとり 益子で雛めぐり始まる
栃木県芳賀郡の益子町内88の店舗や公共施設などにさまざまなひな人形が飾られる「第7回益子の雛めぐり」(同実行委員会主催)が11日始まり、長堤の道の駅ましこではオープニングイベントとして着物に益子焼の和装小物をコラボさせた「カジュアル着物ショー」が行われた。3月5日まで。
町内の女性有志らが実行委を組織し、「2月の観光の目玉に育てていこう」と2011年にスタート。期間中は益子焼販売店などで陶雛や和装小物が展示販売されるほか、ひな人形作りのワークショップなど多彩な催しが開かれる。
オープニングイベントでは小山、足利両市や、真岡市観光協会などが協力し、小山の本場結城紬、足利銘仙、真岡木綿の着物に益子焼の和装小物をコラボさせた着物ショーを道の駅ましこで初開催。買い物客らが足を止め、あでやかなショーに見入っていた。結城紬
 真岡木綿
  東北の伝統織物紹介 宮城
東北各地に伝わる織物を紹介する展示販売会「東北の手仕事 伝え残したい」がこのほど、仙台市青葉区のギャラリー「メリーメリークリスマスランド」で開かれた。十和田市のクラフトショップ「暮らしのクラフトゆずりは」が主催したもの。
ぜんまい織(秋田)、置賜紬(山形)、紅花染(同)、からむし織(福島)など東北の厳しい気候の中で育まれた着物地や帯地約200点を展示。ホームスパン(岩手)の薄手ストール、南部菱刺し(青森)と皮を組み合わせたバッグなど現代風にデザインしたオリジナル製品も並んだ。
店主の田中陽子さん(61)は「伝統工芸は地元で愛され、伝わってきた。糸を作り出すところから始まる東北の布地文化をもっと多くの人に知ってほしい」と話した。
古代布
  幻の結城縮ずらり展示 茨城
結城市の地場産業、結城紬の老舗問屋「奥順」が市内で運営するミュージアム「つむぎの館」で、結城ちぢみを一堂に集めた展示会が開かれている。結城縮は、かつて主力の織物だったが、今は生産反数が限られ「幻の結城紬」とも呼ばれている。26日まで。
結城縮は、よこ糸に強く撚った糸を使って織り上げ、表面に細かいしわ「しぼ」ができた織物。仕立てた着物は裏地を付けない単衣ひとえが主流で、大変、軽く、涼しげな肌触りが特徴という。
昭和30年代ごろまでは、結城紬では「縮織り」の生産量が多かったが、撚りのない糸を使った「平織り」が国の重要無形文化財に指定されたのを機に主流になった。現在、縮織りを生産する職人は、わずか数人まで激減してしまった。
生産反数が少なくなる中、「伝統の織り方を知ってもらい、守っていければ」と展示会を企画した。反物だけでなく、仕立てた着物や常総市内で織られている「いしげ結城紬」も紹介している。週末には、実際に結城紬に袖を通し、風合いや着心地を肌で感じる体験会もある。
奥順の専務の奥沢順之さんは「小千谷縮(新潟県)が有名だが、原料は麻。結城紬は真綿のため、肌触りが良く、縮はさらっとした風合いから高温多湿の日本の気候に合っている」と話している。
問い合わせは同館☎0296(33)5633へ。結城紬

  びんがた組合が40周年展 沖縄
琉球びんがた事業協同組合(屋冨祖幸子理事長)の設立40周年記念組合展「いるふくらしゃや」が9日から12日の4日間、那覇市の県立博物館・美術館で開かれ、数多くの来館者があった。
同組合は紅型復興を目的に、1976年に設立。84年に国の伝統的工芸品に指定された。展示会では、職人らの多彩な作品約50点が展示されたほか、体験ワークショップなども行われた。
風格ある作品の数々を鑑賞した仲田和佳奈さん(35=那覇市)は「とてもきれいで、自分も身に着けたいとの憧れが増した」と話した。沖縄の染織

  女性に日本文化体験を 空き町家でプロの着付け
滋賀県大津市の中心市街地で空き町家の利活用に取り組む企画会社「まち波」が18日、着付けなど日本文化を体験する女性向けイベントを企画している。同社が再生した国登録有形文化財の町家で行う初のイベントで、参加者を募っている。
再生したのは、江戸時代後期に材木問屋の家として建てられた「木村家住宅」(大津市長等)。参加者は、昔ながらの町家の中で、プロによる着物の着付け体験の後、叶匠壽庵が提供する抹茶と和菓子を頂く。
宿場町として栄えた大津市中心部には江戸時代以降に建てられた町家が多く残るが、空き家となり駐車場やマンションへと変わるケースが増えている。まち波は空き町家を生かして地域全体の価値を高めるため昨年2月に発足。空き家持ち主に利活用を働きかける活動を続けている。木村家住宅では、撮影会や会議などレンタルスペースとしての貸し出しも行っている。
申し込みなど詳細はホームページで。http://machinami53.net/service/event

  広重の東海道五拾三次 伊勢型紙で再現
美濃加茂市蜂屋町の「みのかも文化の森」展示ホールで、同所で伊勢型紙の制作活動をしているサークル「游の会」の作品展「伊勢型紙で旅する東海道五拾三次」が開かれている。19日まで。
同会は毎月1、2回のペースで活動をしており、今回は14人の会員が計17点を出品した。伊勢型紙は三重県鈴鹿市に伝わる国指定伝統的工芸品。渋を塗って加工した和紙に描いた図柄を彫刻刀で切り抜き、着物などの型紙にする技術。美術工芸品や家具などにも利用されているという。
会場には江戸時代の浮世絵師、歌川広重が描いた版画「東海道五拾三次」を写し描き、細部まで丹念に切り抜いた作品がずらりと並び、浮世絵展のような雰囲気となっている。観覧無料、月曜休館。伊勢型紙

  女性が支える3グループが活動 浜松の繊維産業
かつて隆盛を誇りながら衰退が続く静岡県浜松の繊維産業。その優れた技術や特性を地元の消費者にアピールしようと、三つのグループが活動の輪を広げている。いずれも、業界で生まれ育った訳ではない女性たちが奮闘。5月には3団体合同で、昨年に続き展示・販売会を開く。
浜松伝統の織物に再び光を当てる活動は、「遠州じまプロジェクト」が先駆けとされる。県の旧浜松繊維工業試験場の研究員だった小杉思主世さん(71)ら女性4人が2004年に始めた。
浜松では江戸期から、農家が綿花栽培の傍ら綿紬を作ってきた。中でも黒に近い紺色の地に細い絣糸を配した縞柄が伝統的な特徴で、遠州縞と呼ばれる。高度経済成長期に盛んに出荷されたが衰退。浜松生まれの小杉さんですらよく知らなかったが、先輩研究員のコレクションを見て「なんて斬新な」と目を奪われた。普通の平織りで、徹底的に庶民的。丈夫で汚れにくく、普段着にも作業着にも座布団にもなる。「それがいいと思った」と言う。
卸会社を軸に勉強会や見学会を重ね、商品開発もした。07年に「グッドデザインしずおか」の大賞を受賞。作り手と使い手を結ぶため年2回開く「ぬくもり市」は25人の作家が出品し、1日に150万円売り上げた年もある。
チームは昨年、NPO法人になった。市内の綿紬もわずかながら増産傾向にある。小杉さんは「大学生など『第3世代』が育ってきた」と手応えを感じている。「大切なのは遠州縞マインドを忘れないこと。少数精鋭でも伝統を守ってほしい」。後進たちにそう呼びかける。
優しい色合いの浜松注染に魅了されたのは廣上明子さん(46)。一昨年、「染め紡ぐ浜松」という団体を作り、綿紬の着物も含め着付けや見学会などを開催。2年弱でのべ450人を集めた。「私の周りには『着物を着たい』という人が大勢いる。浜松の繊維業界を再興するのは絶対無理じゃない」と頼もしい。
もう一人は、小杉さんの後進の1人水野さえ子さん(51)。プロの作家(デザイナー)の道に進みつつあった30代後半、浜松のある店で綿紬の存在を知る。父の要望で、定年退職した男性がスーツの代わりに着るシャツを考えていた頃だ。小幅と呼ばれる和服用の生地は幅が狭く、男物の洋装のシャツを作るには足りない。だが、縞柄が豊かで軽い着心地の遠州縞を何とか使いたい。そこで足りないことを逆手に取り、身頃の左右を違う布で作るなど工夫し、評価された。地元の作家仲間らと12年に「はままつシャツ部」を立ち上げた。「産地で製品を作り、産地の人に着てもらう」目標に向かって進んでいる。

  着物で街ブラ 福島で着付けスペース
着物で街なかを散策しませんか。民族衣裳文化普及協会は、福島市中心部の商業施設アクティ21で、着物着付け体験スペース「華福」を開設している。3月中旬までの期間限定。
福島医大新学部の建設によって解体されることが決まっている同施設の空きテナントを活用した。施設のオーナーのふくしま未来研究会(佐藤勝三代表理事)が「街なかのにぎわいを絶やさないように」と協力を呼び掛け、着物文化の継承に取り組む同協会が賛同して実現した。
「きもので街ブラ」をテーマに、着物レンタルと着付けサービスを行う。料金は、着物一式レンタルと着付けで2000円から。着たまま外出する場合は別途500円が必要となる。着物の持ち込みも可能で、着付けのみは1000円から。華福代表の菅野福代さんは「気軽に着物を楽しんでほしい」と利用を呼び掛けている。
問い合わせは華福(電話090・8252・8974)へ。

  伝統的工芸品展 東部百貨店
日本各地の伝統的工芸品が集う「伝統的工芸品展WAZA2017」が東武百貨店池袋店の8かい催事場で16日から開催される。21日まで。
会場では国指定の伝統的工芸品87品目のほか、各地のふるさと工芸品の展示販売を実施。一部の商品は、その場で製作工程も知ることができる実演を交えて紹介される。
着物に関しては19日、料理や雑貨など暮らしをベースにしたスタイリングを手がける伊藤まさこさんのトークショーが企画されており、出産地PRと「暮らしの中に工芸品」がテーマになっている。
伊藤さんは「着物を日常的な洋服の延長線上で着用、選ぶ時もワンピースを選ぶ感覚で。ただし、帯などを買うときは手持ちの着物をお店にもっていくこともありあmす」と話している。

  着物本紹介 きもの文化と日本
今回の書籍は、日本人が着物を着なくなった理由や、若者を中心に復活しつつある背景をさまざまな観点から探っている。伝統産業が復活を探り奮闘する姿を対談形式で楽しく知ることができる。
対談するのは経済学者の伊藤元重さんと、今年で創業100周年を迎える呉服専門店やまと(東京)の会長、矢島孝敏さん。
内容の一つを紹介すると、「普段から着物を着こなしている方はそう多くはないように思えます。実際、着物の市場自体は、40年前のピーク時に2兆円規模といわれていたのが、現在では2800億円ほどです。しかし、市場が縮小している中で、非常に面白い動きが二つあります。まず、成人式で振り袖を着る比率がかつてないほどに高いこと。実はいま女子の98%は成人式で振り袖を着ているそうです。次に、花火大会などでゆかたを着る若者の比率が高まっていることです」とある。
振り袖の増加の現象を、伊藤さんと矢嶋さんは「成人式といえば振り袖」と記号化されていて、いわば、成人式の制服になっていると指摘する。
新書:きもの文化と日本
著者:矢嶋 孝敏 伊藤 元重
出版:日本経済新聞出版社
価格:940円(税込み)

  染織や工芸 技光る 日本絹の里で企画展 
群馬県産のシルク製品を一堂に集めた「群馬の絹展」が、高崎市の群馬県立日本絹の里で開かれている。14日まで。
会場には伝統に培われた染織や、独自の加工技術を駆使した織物、工芸品など約380点が紹介され、染められた状態の意図を織り込む技法で作った「伊勢崎絣」も展示され、3万5千本の横糸で表現された浮き上がるような独特の模様が異彩を放つ。
最新の養蚕技術のコーナーでは、遺伝子組み換えの蚕を使って緑色や青色に光る蛍光色の繭や生糸が紹介されているほか、訪れた人たちは、着物の着付けを体験し、振り袖姿で記念撮影などもた楽しめる。
着付けを体験した前橋市の60代の女性は「着物はとても柔らかく、肌になじみました。富岡製糸場も世界遺産に登録され、この展示会は群馬の絹を知ってもらう良い機会だと思いました」と話していた。

  着物文化に親しむ展示会 青森
八戸ポータルミュージアム「はっち」(八戸市)3階の和のスタジオ八庵で、着物を展示し着物文化に親しむ「春の展示会2017」が開かれている。
同展は、気軽に着物文化に親しんでもらおうと、和装店「きもの処 喜好」(柏崎)が企画。着物に興味はあるが着物店には入店しにくいという人にも、気軽に着物文化に親しみ、専門のスタッフに質問し理解を深めてもらいたいという狙いがある。
同展では着物や和装小物などを展示し、龍村美術織物(京都市)伝統の文様を着物に写した「龍村美術きもの」も展示している。同社の製品は映画「シン・ゴジラ」の首相執務室のテーブルセンターや北海道新幹線グリーン車の内装などにも使われている。
「暮らしの中の紬展」も同時開催し、小倉商店(結城市)の本場の結城紬を紹介。重要無形文化財にも指定されている結城紬の「独特の温かい風合いに直接触れる機会となる」という。
喜好がデザインしたオリジナルの着物や和装小物も展示し、新しい和のスタイルも提案している。
同展を企画した喜好の類家通さんは「着物はなじみにくいと思われがちだが、最近では洗濯機で洗える着物もある。これからお祭りシーズンで浴衣が身近になる時期。気楽に楽しむ気持ちから始めて着物に触れ、着物を楽しんでもられれば」と話す。入場無料。11日まで。結城紬

  着物格安「えびすぎれ」始まる 今治
愛媛県の今治呉服商同盟会(渡部晃会長)の加盟3店が着物を特売する「えびすぎれ」が9日、市中心商店街で始まり、140年以上続くとされる名物行事に大勢の買い物客が詰め掛けている。13日まで。
同会によると、商売繁盛の神様を祭る今宮戎神社(大阪市)の「十日えびす」にあやかり、明治時代初期に今治の呉服商が着物の端切れを安く売ったのが始まりとされている。

  裁縫上達願い 各地で針供養
折れたり曲がったりして使えなくなった針に感謝する針供養祭が各地で行われている。
岐阜の服飾専門学校「コロムビア・ファッション・カレッジ」では、着物を着て出席したスリランカからの留学生サンダルワニ・ウィジィティラカさん(26)が「針供養は日本の良い文化。今年もしっかり勉強をしたい」と話す。
川越市の蓮華寺では大きなコンニャクが用意され、和服姿の和裁士らがこの1年間で折れたり曲がったりした針を次々と刺して納めていた。
洲本市本町の厳島神社では和裁や縫製に携わる人たちが参拝し、本殿の2カ所に「お針立て」としておかれたコンニャクに針を刺して供養していた。
木更津市富士見の成就寺では和・洋裁学校や衣料品店などの関係者ら約100人が訪れ、折れたり曲がったりして使えなくなった縫い針を豆腐やコンニャクに刺し、針に感謝の気持ちをささげた。

  与謝野ブランド戦略シンポジウム 京都府
与謝野町は丹後ちりめんの里。40年ほど前は町中に機音が響いた。養蚕も盛んだったが、いまや繭から着物ができるのを知らない子どもが多い。農家も高齢化する一方。町を支える産業を次の世代につなごうと、町が11日に野田川わーくぱるで「与謝野ブランド戦略シンポジウム」を開く。繭から糸を取り出す体験などを催し、改めて産業の原点に触れる企画を準備している。
1月30日、同町四辻のシルク研究室に、三河内小の3年生14人がふるさと学習に訪れた。丹後ちりめんが繭から生まれることを知っていた子は、わずか3人。加藤縁君(9)は「家の近くでガチャガチャ音(織機の音)がするけど、蚕の糸がシルクになるとは知らなかった」と話した。塩見心春さん(8)は七五三の着物を思い出し「私は虫の糸を着ていたの?」と目を丸くした。
三河内小の近くには織物の神をまつる倭文しどり神社がある。織物が身近な地域でも分業化は進み、蚕を育てて糸を紡ぐ伝統産業の根幹は暮らしの中から消えている。その現実を受け止めることから始めようと、町は11日午前10時からのシンポで、繭から糸を巻き取る「座繰り」やミニ機織りでコースターを手作りする体験コーナーを設けた。東京農大の学生らが「シルク美容液」作りを実践し、隣の町商工会館に設置するフードコーナーではシルク入りの豆腐やチョコレートも販売する。地産地消な昼食も楽しめる。
会場でシールを三つ集めると、町特産の有機質肥料「京の豆っこ肥料」とヒマワリの栽培キットがもらえる。先着30人。無料。町は魚のあらとおからで作る豆っこ肥料を増産し、遠方にも売り込む準備を進めている。町農林課は「地元の親子にも元気な土が育つ手応えを感じてもらいたい」としている。
ブランド戦略に関する講演は午後1時半から。山添藤真町長は「蚕の糸の美しさや何かを作る面白さを体感してほしい」と話す。丹後ちりめん

  裁縫針に「お疲れ様」 和裁研究所で針供養
使い古した裁縫針に感謝を捧げ、技術の上達を願う針供養が8日、山形県と香川県でそれぞれあった。
山形市諏訪町の竹田和裁研究所内で行われ、研究所で働く和裁士や系列の専門学校の学生ら約60人が自ら仕立てた着物姿で参加。生地を縫うために使ってきた針をいたわろうと、柔らかい豆腐に刺していった。和裁士の丹野紀恵さん(43)は「1年間、一緒に頑張ってきた針に『お疲れ様』と気持ちを込めました」と話した。
一方、香川県高松市でも同日、針を柔らかいものに刺して感謝し、和裁の技術向上を願う「お針祭り」が高松市木太町の八坂神社であった。県和裁技能士会と県和裁職業訓練協会が毎年開いており、約30人が参加。和服をまとい、使えなくなった針を祭壇に設けられた豆腐に刺し、手を合わせてねぎらった。和裁の針は普段かたい布を縫うことが多く、年に1度針を供養するために柔らかい豆腐やこんにゃくなどに刺すという。県和裁技能士会の坂東七津代会長は「着物文化に触れる機会が減り和裁に携わる人も少なくなったが、こうした行事を通じて着物文化を後継に伝えていきたい」と話した。

  「京あるきin京都」 八重洲の京都館
東京・八重洲口の京都市アンテナショップ「京都館」など都内各所で、京都の歴史・文化のPRイベント「京あるきin東京2017~恋する京都ウィークス」が開かれている。主催は、京都市、京都商工会議所、京都市観光協会、京都創生推進フォーラムの4団体。
今年で7回目を迎える同イベント。京都の芸能や食、工芸、文化を楽しむ企画や、地元の大学による「知」を深める講座など、京都にゆかりのある121団体が約1カ月間にわたり、歴史、観光、伝統産業など京都の魅力を伝えるプログラムを展開する。
同館では13日~21日、伝統技術を次世代へつなぐ「京と今の和プロジェクト」として京友禅や京焼・清水焼等の職人による普段使いの新作工芸品展示や、若手職人「京の一番星」による和雑貨の展示販売を行う。
同館支配人の渡邉恭夫さんは「今回は、京都の春をいち早く東京で感じていただけるイベントを用意した。4月には、実際に現地にお越しいただき、京の春を満喫してほしい」と話す。

  和装の競演 京都みやこめっせ
京都をはじめ全国の和装産地の着物や帯、反物などを展示したPR展が、左京区の京都市勧業館「みやこめっせ」地下1階のギャラリーで開かれている。28日まで(19日休館)。入場無料。
全国15市町で構成する全国和装産地市町村協議会(会長・門川大作京都市長)などの主催で、2013年以来4年ぶりの開催。西陣織や京友禅、丹後ちりめんなど府の名産品をはじめ、新潟県の小千谷縮、群馬県の桐生織、石川県の加賀友禅、鹿児島県の大島
など約30点を展示。
二条城としだれ桜が描かれた京友禅の着物、バラをデザインした加賀友禅の訪問着など鮮やかな柄物のほか、大島紬のカジュアルバッグも並ぶ。主催団体の一つ、京都伝統産業ふれあい館の玉邑周平学芸員は「各地の伝統和装品が一堂に集まるのは珍しいので、ぜひ見てほしい」と話している。奄美大島
 小千谷の織物 桐生織 加賀友禅 丹後ちりめん
  大島紬作品審査 龍郷町商工会
鹿児島県大島郡龍郷町商工会(重野寛輝会長)は7日、第18回龍郷町民フェアに向けて大島紬作品審査会を行った。町内在住の織工が手がけた紬45点を審査。結果は12日の町民フェアで発表される。
同審査会は大島紬振興を目的に毎年開催。町内在住の織工者が手がけた紬が対象となっており、今年は町内の4業者から寄せられた45点の中から、「龍郷柄」「13ヨミ」「9マルキ」「8マルキ」「7マルキ」「男もの」「よこ」の7部門に分けて審査。県工業技術センター企画支援部の平田清和さん、徳永嘉美さん、本場奄美大島紬協同組合の岩崎フミ子さん、井ノ上五十助さんが審査員を務めた。
審査は▽すぐれた技術であること▽同町内在住で納税状況が優良であること―などが表彰基準。審査を終えた平田さんは「審査では織の技術がきれいなもの、見栄えがするものなどを考慮し、バランスを見ながら選定した。全体的にも良く織れており、昨年と同様に、織の技術も高レベルを維持している」と語った。奄美大島

  着物姿に笑顔 兵庫・姫路独協大の留学生
姫路独協大(姫路市)で学ぶ外国人留学生に着物を楽しんでもらう和装体験が6日、イーグレひめじ(同市本町)で開かれた。台湾や中国、オーストラリアからの留学生たちが着物に袖を通し、日本の伝統文化を体感した。
地元企業や市民らで構成する「姫路独協大学播磨会」が主催し、今年で14回目。和装体験には、卒業を控えた4年生を中心に12人が参加した。
ヘアメークは、市内の美容師が担当。着付けも含めて約1時間かけて準備が行われた。留学生たちは赤や紫など華やかな着物で着飾ると、イーグレひめじの屋上で姫路城を背景に記念撮影。その後もお互いの着物姿を写真で撮り合うなど、和装体験を楽しんだ。
オーストラリアの大学から交換留学生として日本語を学んでいるギーチ・ハナさん(21)は「ずっと着物にあこがれていたので、言葉にならないほどうれしい」と笑顔で話した。

  着物姿であでやかに 山口の天津乙女の会
着物文化を大事にしようという山口市の「天津乙女の会」(伊藤美代子会長、20人)の会員がこのほど、着物に身を包んで山口県立美術館で開かれているコレクション展「没後70年・兼重暗香」を鑑賞し、暗香の日本画にも負けないあでやかな着物姿が展示会をひきたてた。
伊藤会長と2014年に同会を立ち上げた同市中央の中野雅恵さん(80)によると、大金をかけた着物や帯がたんすに眠っていることが共通の話題になり「着物に袖を通してあげれば着物も喜ぶし、自分も思い出になる」と意見が一致。単に着るだけでなく、着物文化のアピールにもなる。活動で再認識してもらおうと賛同者を集めたという。
同展の鑑賞は、暗香が同市出身の女性画家なので、会にふさわしいのではと企画した。参加したのは13人で、着物での参加は8人。今回が初めてという柴田瑛代さん(76)が着ていた着物は35年前に求めたもので、帯は染め直して使っているという。「お雛さんの柄が入っていて季節感も楽しめる。会には忙しくてなかなか参加できず、楽しみにしていた」と話した。

  小学生が絹糸作りに挑戦 京都
科学体験イベント「科博連サイエンスフェスティバル」が5日、京都市伏見区の市青少年科学センターなどで開かれた。繭からの絹糸作りや発光ダイオード(LED)を使った工作など、多彩な分野の体験教室を親子連れらが楽しんだ。
京都市内の博物館などでつくる市科学系博物館等連絡協議会(科博連)が毎年開き、11回目。連携協定を結ぶ同センターと市動物園、府立植物園、京都水族館の4施設が初めて共同ブースを設けた
共同ブースでは、繭から絹糸を巻き取る体験が人気を集めた。あらかじめ温水で柔らかくした繭から、子どもたちがピンセットで糸をつまんで糸繰り機に設置。手動で車輪を回して細い糸が張ると、触感をそっと確かめていた。京極小1年の池田瑞生君(7=北区)は「糸が出るのがすごい。家でも試してみたい」と話した。松岡姫 和木沢絹

  金沢老舗よもやま話 加賀友禅作家が語る
老舗料亭などを会場に、地域の伝統文化にまつわる話を聞いて食事を楽しむ「金沢老舗よもやま話」が3日夜、始まった。初回は、金沢市橋場町の料亭金城楼であり、加賀友禅をテーマに作家の柿本市郎さんと加賀友禅の魅力を発信する活動をしている鶴賀雄子さんが講師を務めた。
参加者34人を前に、柿本さんは、机に向かっていても何もアイデアは出てこないとし「外に行って花など(下書きの)スケッチをすることが大事」と話した。教えを受けた重要無形文化財保持者(人間国宝)だった故木村雨山氏とのエピソードも語り、怒られたり、雑用させられるばかりの日々の中、見て覚えるという当時の下積みの苦労を振り返った。
鶴賀さんは、加賀友禅と京友禅の違いに触れ、「京友禅は絞りで色を出す着物、加賀は手描きでぼかしも入れられ、迫力がある」と強調した。
講演後、講師を囲んだ宴席があり、参加者らはズワイガニやフグといった冬の味覚を素材にした料亭ならではの味を満喫した。
よもやま話は、県の食文化を楽しむ祭典「フードピア」事業の一つ。19日までの間に、食談会が計11回開催される。加賀友禅 

  銀の馬車道日本遺産へ 着物でアピール
明治・大正期に生野銀山(兵庫県朝来市)と飾磨港(同姫路市)を結んだ「銀の馬車道」(総延長49㌔)を、カメラマンと着物姿のモデルを乗せたバスで巡り、撮影するツアーを神姫バスが5日、試行した。県などは、銀の馬車道を観光振興に生かすため、日本遺産認定を目指しており、プロが撮った美しい写真を通して認定を後押しする狙いがある。 銀の馬車道は1876年、欧州から当時最新の舗装技術を導入して完成した日本初の高速産業道路。2007年に国の近代化産業遺産に認定された。沿線には美しい自然が広がり、石の橋や道しるべなど当時の様子を伝える遺構が多い。県や沿線6市町などは観光などに生かそうと、日本遺産認定も目指しているが、15年度は選ばれなかった。
ツアーには、日米の20代の女性4人がモデルとして参加。写真館の石田直之社長(44)がカメラマンとして同行した。一行は馬車道のルートに沿って姫路市内から生野銀山まで北上。途中の神河町では、明治時代の建物が残る中村地区や、明治期から馬車道を見守ってきた杉の大木がある神社、外国人に人気の棚田などを巡った。
神姫バスでは、今回の試行を参考に、客が貸衣装の着物で参加し、プロに写真を撮ってもらうツアーの商品化を目指す。同社の岡田勉・地域マーケティング課長は「日本遺産登録に向け、地域の人たちと連携しながら馬車道の魅力を発信していきたい」としている。

  麻の着物・絹の着物展 東京
様々な染色技術が施された麻と区ぬにまつわる着物のの展示が、渋谷区の文化学園服飾博物館で開かれている。20日まで。
縄文や弥生時代の遺跡からの出土品や、『魏志倭人伝』の記述で知られているとおり、日本人は古代より衣服の材料として麻と絹を利用してきた。麻は高温多湿の日本の気候において良く育ち、絹もまた蚕蛾の育ちやすい環境である日本においては、自分たちで管理し身近に手に入れられる材料であった。
本展では、着物50点が展示されているほか、麻と絹、それぞれが糸となるところから、織られて布となり、着物になるまでの経過をたどり、それぞれの材料の特色や染織技術との結びつきも見ることができる。有料。
11日と20日にはギャラリートクも行われる。問い合わせは☎03(3299)2387。

  雪国の風情着物姿で満喫 飯山「かまくら村」
着物を着てかまくらの前で記念撮影をする催しが、飯山市外様地区で開催中の「レストランかまくら村」の会場で開かれた。訪れる外国人に日本の着物文化に触れてほしいと中野市内の美容室が初めて企画。海外観光客らが着物姿になり、会場内を歩いて楽しんだ。
レストランかまくら村は、かまくら内で鍋料理を楽しむイベント。今回用意した着物は男女計6着で紺や赤、黄、オレンジなど色とりどり。服の上から羽織ることができ、帯は着物に付いている。
香港から訪れた男性客2人は鍋料理を味わった後、スキーウエアの上から紺色の着物を羽織り、かまくらの前で記念撮影。簡単に羽織れたことから、「ベリーシンプル」と喜んでいた。
企画した美容室「ハクナマタタ」店長の山崎穂摘さん(41)は「旅の思い出になったのではないか」と話していた。かまくら村は28日まで。着物の催しは22、23日も行う。

  西陣織・京焼など ものづくりの現場間近に
伝統産業や先端技術によるものづくりの現場を見学し、職人と交流するイベント「デザインウイーク京都」が19~26日、京都市内の工房で開かれる。
イベントでは「オープンファクトリー」と称し、西陣織や京焼、寝具など約30の工房が公開され、作業の様子を見学できる。昨年に続き2回目の開催で、職人と訪れた人隊の交流を通じて、新商品のアイデアやビジネスの創出につなげるのが狙い。企画会社などでつくる実行委員会の北林功さん(37)は「単なる『工房見学』ではなく、興味のある人たちが集い、京都のものづくりの創造性を高めるきっかけにしたい」と話す。
公開される工房や見学日時、予防方法などは実行委のHPで確認できる。また、イベント期間中はJR京都伊勢丹(下京区)にインフォメーションセンターを開設(午前10時~午後8時)する。問い合わせは実行委☎075(202)8886。

  江戸時代の着物も発見 釈迦大涅槃図
京都市右京区の浄土宗の寺院・轉法輪てんぽうりん寺が所有する「釈迦大涅槃ねはん図」の修復完了を記念し、特別公開が行われている。壇信徒以外への公開は初めて。
釈迦大涅槃図は、同寺が創建された6年後の宝暦14(1764)年に制作され、縦5.3㍍、横4.9㍍もの大きさ。釈迦の入滅に際し嘆き悲しむ人物や猫などの動物が、表情豊かに表現されている。
これまで、涅槃会など特別な行事の際に壇信徒に公開されていたが、傷みが激しく、3年あまりの歳月をかけて修復作業を行っていた。
また、修復の際に、大涅槃図の裏打ちに江戸時代の着物の切れ端約60点が使われていたことも判明。すべてに「南無阿弥陀仏」の文字が書かれていたといい、これも公開されている。
特別公開の期間中は、兼岩和広住職(46)が3㍍の竹棒を使って大涅槃図の物語を解説する「絵解き説法」や、特製の御朱印も企画されている。兼岩住職は「地域の人たちからも公開を望む声が多かった。多くの方に見てもらえれば」と話した。
26日まで。有料。問い合わせは同寺☎075(464)2668。

  奄美大島紬グランプリ 県知事賞に興紬商店
2017「本場奄美大島紬グランプリ」(本場奄美大島紬協同組合主催)の審査会が3日、鹿児島県奄美市名瀬の本場奄美大島紬会館であった。紬グランプリでは(有)興紬商店が最優秀賞(県知事賞)、翔けあまみでは(株)夢おりの郷が最優秀賞に決まった。表彰式は10日(午前10時から)に行われる。
同グランプリは本場奄美大島紬の活性化を図るため、本場奄美大島紬の品質向上と、多様化する消費者ニーズにあった製品作りを推進し、「生産意欲の高揚と活力ある産地づくり」に役立つことが目的。審査会には小売店各社や流通各社、地元関係者が審査員として参加した。
紬グランプリでは▽斬新性▽市場性▽色彩性▽デザイン性▽意匠性▽仕上がり想定などを総合的に審査し、部門ごとの入賞作品と全作品の中から最優秀作品が選ばれた。また、翔けあまみは奄美群島地域産業振興基金協会主催の「本場大島紬原図展・コンテスト」入賞作品を製品化したものを審査し、入賞作3点を決定した。
一般公開は10日から12日。会場は同会館6階催事場。奄美大島

  静岡のMOA美術館 あす再オープン
昨年3月から改修工事のため休館していたMOA美術館(熱海市)が5日に開館する。展示空間に屋久杉や畳など日本の伝統素材を使うとともに、最新の照明技術を駆使して所蔵品が制作された時代の自然光に近い状態で展示し、作品を際立たせる工夫を凝らした。
再オープンに先立ち、3日に内覧会が開かれた。基本設計を担当した新素材研究所の現代美術家・杉本博司氏(68)は「ここには室町時代からの作品がたくさん収蔵されている。最高のテクノロジーで足利義政が銀閣寺で見た光を再現した」と述べ、画期的な鑑賞環境であることをアピールした。
同館の代表的な所蔵品である国宝「
色絵藤花文茶壺」(野々村仁清作)は、黒漆喰しっくいの壁に囲まれた特別室に置かれた。国宝「紅白梅図屏風」(尾形光琳作)は畳敷きの展示ケースに飾られている。
仏料理主体のレストランやカフェを新設。
隣接の「光琳屋敷」では着物の着付け体験も始める。今月5日~3月14日は「リニューアル記念名品展」として、所蔵の名品を展示する。問い合わせは同美術館☎0557(84)2511へ。
  着付け&和装小物販売イベント 鹿児島
中町のサロン「Beauty and Beauty」で4~5日、着物の着付けレッスンと和装小物の販売を中心としたイベント「鹿児島 KIMONO PARADISE」が開催される。
イベントを主催するのは、中町で着付けレッスンや着物のレンタルを行う「きもの数寄 美々」を運営する、一級着付け講師の畑添あや乃さん。畑添さんは「鹿児島の女性にもっと着物を身近に、おしゃれに楽しんでほしくて企画した」と話す。
着付けレッスンでは、大阪を中心に活動するYuki Fukudaさんを講師に招く。半襟を簡単に取り外しする方法を教える「奇跡の半襟つけレッスン」や、「普段着着物や浴衣に最適」な半幅帯の結び方を指導する「カラテアレッスン」「Wバタフライレッスン」を開催する。
和装小物の販売では、オリジナルのげた・草履、ヘッドドレス、アクセサリー、型染め半襟、創作帯揚げなど鹿児島初出店のアイテムがそろう。中でも「注目」なのは福岡の老舗「戸部田はきもの店」。オリジナルの鼻緒を販売するほか、草履やげたの鼻緒のすげ替えも対応する。
詳しくは畑添さん☎070(5480)6880まで。

  デニム着物 「OMOTENASHI」賞
東京都江東区清澄白河の「京呉服 田巻屋」の「デニム着物」がこのほど「OMOTENASHI SELECTION2017」を受賞した。
OMOTENASHI NIPPONが主催する同賞は、「日本のおもてなしを世界のOMOTENASHIIへ、おもてなしは世界共通である」をスローガンに、日本国内から該当する製品やサービスを発掘し、世界へ紹介するもの。
1924(大正13)年に創業した同店は、着物、和装小物、お祭り用品、宝石などを取り扱う。富岡八幡宮の例大祭ではほぼ夜通しで営業していることで、祭り好きにも知られている。
同商品は通常より薄いデニム生地で作り、毎日でも着られることを重視。外国人だけでなく40~70代の日本人にも好評で、月に30着ほど売れているという。今回、「周囲の勧めがあり応募した」と同店社長の田巻雄太郎さん。
「今まで着物を着ていた層が着なくなったと感じる。だから洗濯もできて気楽に着られ、もっと親しみも持ってもらえる着物をと考えた。この辺りは外国人も多く、デニム生地だと受け入れられやすいようだ。これからも着物の素晴らしさを国内外に向けて伝えたい」とも。デニムの着物

  振袖あでやか 京都の神社で厄除祈願
女性の災厄を払う「女人厄除まつり」がこのほど、京都市下京区の市比売神社で営まれた。厄年の女性たちが振り袖姿で祈とうを受け、豆まきをして1年の無事を祈願した。
女性の守り神として知られる同神社の恒例行事。今年に本厄を迎える数え年の19歳と、その前後にあたる女性が参列した。
華やかな着物に身を包んだ参加者らは、本殿でおはらいを受けた後、全員で五条大橋に行き、鴨川に向けて豆をまいた。今夏にドイツへ留学する立命館大1年の上野真知さん(18)は「渡航先での生活がうまくいくように祈りました」と話していた。

  新たな活用模索 西陣織の細尾
西陣織の細尾(京都市中京区)が、和装以外の異分野への展開を加速させている。以前からインテリアや雑貨の市場に進出して業績を伸ばしてきたが、織物にバイオテクノロジーや電子部品を組み合わせたり、芸術作品に生地を提供したりするなど、応用範囲を拡大。新たな需要の開拓を目指している。
芸術関連では、2015年春に現代芸術家スプツニ子!さんの企画で、遺伝子組み換え技術で開発された光る絹糸で展示用ドレスの生地を製作。昨年秋には、米国の映画監督デビッド・リンチさんが描いた絵を生地で表現した展示会も東京都で開いた。
電子分野では、昨年秋にパナソニックと連携し、西陣織の多層性を生かしてセンサーを織り込み、表面に触れると音楽が流れるスピーカーのカバーを制作した。工芸と技術を組み合わせた「クラフテック」と呼び、4月にはイタリアでも展示して世界に発信する。
このほか、西陣織を自立する建材として活用できないかや、AI(人工知能)やロボットとの連携なども検討しているという。
こうした取り組みが評価され、昨年7月には細尾真孝取締役が米マサチューセッツ工科大(MIT)でデジタル技術を研究する「メディアラボ」のフェロー(研究員)に任命された。海外研究者と交流し西陣織の新たな活用策を模索している。
細尾真生社長は「日本的な美しさを持つ西陣織と最先端の科学技術や文化、アートを融合させ、イノベーション(革新)を生み出したい」としている。

  砺波の用具を答申 
重要有形民俗文化財
国の文化審議会(馬渕明子会長)は1月27日、富山県の砺波市が保管する生活・生産用具6900点を、重要有形民俗文化財に指定するよう松野博一文部科学相に答申した。県内の重要有形民俗文化財は、富山の売薬用具、高岡御車山、立山信仰用具に次いで4件目。
県教委などによると、答申の対象は、着物などの衣類▽飯びつなどの食生活用具▽あんどん、湯たんぽなどの住生活用具▽冠婚葬祭関連用具▽くわやすきなどの農耕用具▽投網、びく、おのなどの林業・漁業用具--など江戸から昭和にかけて、人々が日々の暮らしの中で使ってきた昔懐かしい道具類。市が長年かけて収集を続けてきたもので、「北陸地方の農村の生活や、地域的特色、変遷ぶりをよく示し、平野部の典型的農村の生活や生業なりわいを総体的に理解するうえで重要だ」と評価された。
県教委は「ふるさと教育の重要な資産でもあり、砺波市の新たな魅力として情報発信できる」と、指定を歓迎している。

  1月度生産実績 丹後織物工業組合
「一陽来復」の冬至から1カ月余りが過ぎ、日ごとに日脚が伸びているのを実感する。3日の節分、4日の立春を境に太陽が存在感を徐々に増してくる。とは言うものの、寒さはまだまだ続く。2月は陰暦の如月きさらぎ。語源は、寒さで着物を更に重ねて着ることから「衣更着きさらぎ」とする説が有力だが、一説に気候が陽気になる季節で「気更来」とする。如月の語源には、草木の芽が張り出す「草木張月さきはりづき」、草木が生え始める月から「生更木きさらぎ」が転じたという説もあるそうだ。いずれにせよ、生命の躍動の兆しを感じる言葉だ。先染め産地も、白生地産地も、産地の努力と共に今ある小さな着物ブームに乗っかり、躍動の1年にして欲しいものだ。
1月の丹後産地の総生産量は19.191反で、昨年同月の22.012反を2.821反下回った。操業日数は17日で前年同月より1日多かった。
品種別の生産量は次の通り。単位反。()内は前年。▼一越・古代=63(97)▼変り無地=3.630(4.742)■小計=3.630(4.742) ▼紋綸子(軽)=1.980(2.108)▼紋綸子(重)=2.159(2.398)△銀意匠・朱子一重=3(0)▼紋意匠・朱子二重=9521(10.358)▼絽織・紗織=717(910)▼その他の紋=27(286)▼金・銀通し=778(853)△縫取・絵羽=313(260)■小計=15.498(17.173) ■合計=15.498(17.173) △パレス=668(666)△紬=175(127)。
前年比、白マークはプラス、黒マークはマイナス、±は0。
丹後ちりめん
  着物本紹介 半幅帯むすびかんたん106種
「扱いやすい半幅帯で気軽に着物を着てみませんか」
半幅帯の結び方かんたん106種を、分かりやすいオールカラー写真で紹介。基本からアレンジまで、結ぶプロセスを、初めての人にもわかりやすく丁寧に解説されており、浴衣だけでなく、帯を変えれば振り袖にもOK。
「さて、この本だが、うすいわりには盛沢山。結び方によって種類わけしてある。すげぇ・・さすが106種というだけあるわね。いちばん見たかった貝ノ口もテを下に出すやり方なんかもあるみたい。おもしろーい・・」とは購入者。
出版社:中日新聞社 著者:小久保美代子(小久保美代子着物学院 学院長) サイズ:単行本(オールカラー128頁) 定価:2.674円(本体価格2.476円)。
  染み抜きで技能GP「金」狙う 岐阜の職人
日本最高峰の技術を競う第29回技能グランプリに、着物染み抜き職人の瀬川俊介さん(45=高山市川原町)が出場する。「人生を懸けて頑張ってきた。高山の素晴らしい伝統や文化をアピールしたい」と話し、13回目の挑戦で初の金メダルを目指す。
瀬川さんはこのほど、市役所を訪れて西倉良介副市長から激励を受けた。出場する染色補正部門では、墨やすき焼きの汁の汚れ落とし、小紋模様の復元など、4つの課題に2日間、計10時間で取り組む。瀬川さんは、本番に向けて練習した布を見せ「染みを抜くと、元の生地の色まで抜けてしまう。元通りの色に合わせるのが大変」と話した。
瀬川さんは高校を卒業した18歳から家業を継ぎ、一心に技術を磨いてきた。グランプリには26歳から出場し続けており、4年前には銀メダルを獲得。「長く出続けていると精神的、肉体的、経済的にも大変」と振り返る。だが「飛騨では冠婚葬祭でかみしもや着物一式を着る文化が残っており、全国でもなかなかないと思う。古里にも匠の技術をPRしたい」と意気込む。
大会は10~13日、静岡市で開かれる。西倉副市長は「今年は金メダルを取れる年だと思って、気持ちを高めていただきたい」と激励した。

  着物姿で鎌倉観光を 和食店などで特典も
鎌倉市観光協会(鎌倉市)は1日から、着物を着て訪れた人にさまざまな特典がある「鎌倉讃歌・着物サービス」を提供する。
同サービスは鎌倉のイメージ向上と発展に伴う観光客誘致や地域の活性化を目的に推進している「鎌倉讃歌事業」の1つで、「和」をテーマに企画した。「着物の似合うまち鎌倉」を発信し定着させていくためにスタートし、前回は740人が利用した。昨年8月には同様に「ゆかたサービス」も行った。
ステッカーを貼って迎えるのは観光協会加盟店のうち45店。着物を着て食事をした人に「井上蒲鉾店 茶寮いの上」ではコーヒーか紅茶、「創作和料理 近藤」ではウーロン茶か生ビール、「季節料理あら珠」では抹茶わらび餅を、「福来鳥」ではオリジナル根付けを、「鉢の木」では特選茶葉を進呈する。
「きものせいた」や「藍 ウィンディかまくら」「手づくり弁当 バニー」などでは買い物が10%引きに、「鎌倉屋」「OKASHI0467」「大くに」などでは同5%引きに。買い物をした人に「nugoo鎌倉」では手拭い巾着を、「香司 鬼頭天薫堂」では文香を、「鎌倉はんこ」ではオリジナルはがきを、「鎌倉四葩」ではあぶらとり紙1個(6枚入り)を進呈。「高徳院」では鎌倉大仏由来記(カード)を、御霊神社では絵馬を進呈、鎌倉文学館では入場料50円引きなど特典を用意する。
同観光協会の大川美紀子さんは「着物は敷居が高いイメージがあるかもしれないが、レンタルも用意している。昨年は値段が手頃で楽しめたという声もいただき、外国の方の利用もあった。古都鎌倉の雰囲気にぴったりなので、1人で、カップルで、お友達と市内をゆったり散策していただければ」と話す。3月1日まで。
 
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