March
 
東京五輪へ 小学生デザインの着物完成
2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて、日本のおもてなしの心を伝えようと、大阪府高槻市の市立芥川小学校の4年生が、オーストラリアをテーマにデザインした着物を完成させ、21日、同校でお披露目をした。
五輪に向けて、世界196カ国のそれぞれの自然や文化を表現した着物を作る「KIMONO PROJECT」の一環。プロジェクトは、福岡県久留米市の呉服店主らが設立した一般社団法人「イマジン・ワンワールド」が呼びかけて、2014年から始まっている。プロジェクトに共鳴した同校では昨年5月から、小学4年生が「総合的な学習の時間」にデザイン案を練った。
この日のお披露目会では、デザインどおりに、シドニーのオペラハウスや線路でかたどった国土などがあしらわれた着物が登場。コアラやクマノミ、サンゴ礁なども色鮮やかにちりばめられ、小学生たちから歓声が上がった。
着物はショーやイベントで活用される予定。4年生の藤田晏さん(10)は「足元のエアーズロックが赤茶色できれい。みんなで考えた着物がうまく仕上がってうれしい」と話した。

  伊勢型紙展示会 名古屋市
伝統工芸作品を通じて日本の文化に触れてもらおうと、名古屋市東区の徳川園で伊勢型紙の展示会が開かれている。31日まで。
伊勢型紙は、着物の布地に柄や文様を染める時に用いる伝統的工芸品で、3枚重ねた和紙を柿渋で1枚に貼り合わせ、彫刻刀で柄や模様を彫っていく。扇や花など細かい文様を彫る作業は、高い集中力と技法が必要だ。1000年以上の歴史があり、最近では美術品としても注目を集めている。
同園での展示会は3回目で、30点の作品を展示した。来場者らは精巧な文様に見入っていた。伊勢型紙

  100歳の工女が糸取り 80年ぶりとか
昭和初期の平野村(現岡谷市)の製糸工場で、工女として働いていた山梨県南アルプス市在住の大塩ふじ江さんが28日、岡谷蚕糸博物館を訪れ、約80年ぶりに糸取りを体験した。館内の体験コーナーにある座繰り機に座った大塩さんは、真剣なまなざしで「接緒せっちょ」を行い「指先が覚えていた」と、生き生きとした笑顔を見せた。
大塩さんが同館を訪れるのは今回が4回目。大塩さんに付き添ってきた通所先のデイサービス施設職員によると、以前に来館した時、同館の高林千幸館長から冗談半分に「ここでまた働きましょう」と声を掛けられたことをきっかけに、「昔の記憶が戻り、同館に連れてきてもらうことが生きがいになった」という。高林館長によると、この時は併設の宮坂製糸所で多条繰糸機の接緒を体験し、「手つきは現役の工女さんそのものだった」という。
大塩さんが糸取りを行う様子を見守っていた学芸員の林久美子さんは、「左手の使い方が糸を無駄にしない使い方で、工女さんとして働いていた時の高い技術がわかる」と感心。高林館長は、「昔を思い出して、ここに来るのが生きがいになったと聞きうれしい限り。産業の中にこんな力があるのかと感じた」と感嘆していた。施設職員らの介助で車いすから体験用の座繰り機に座った途端に大塩さんの表情は一変。真剣なまなざしで煮繭器の中にある繭から紡ぎ出される糸の動きを見つめ、慣れた動作で接緒を始めた。
※接緒 繰糸中に新たに別な繭を補充するため糸口をつけること。

  結城紬の魅力DVDで制作 羽田美智子出演
ユネスコ無形文化遺産に登録されている伝統産業「結城紬」の魅力を国内外に発信しようと、栃木県は、女優の羽田美智子さんらが出演するDVDを制作した。
「着て 見て 触れて~羽田美智子が出会った結城紬の世界~」と題し、国の地方創生加速化交付金を活用して500枚を制作。糸を真綿から紡ぐ「糸つむぎ」や、結城紬の代表的な柄「
絣柄」の説明などを実際の作業映像を交えながら、14分間で詳しく紹介する。
羽田さんが結城紬の着物を身にまとって日光市内を散策しながら魅力を話すほか、益子焼陶芸家・島田恭子さんとオペラ歌手・西口彰子さんも出演し、結城紬について語っている。
DVDは結城紬の展示販売会などで上映・販売される。結城紬

  若者向けに新ブランド きものブレイン
着物総合加工のきものブレイン(新潟県十日町市)は4月、20~30代の女性向け着物ブランド「和音わおん」を立ち上げ、ポリエステル地に特殊な加工を施すことで着心地と値頃感を両立させた着物を発売する。呉服店や百貨店で販売するほか、自分の写真を取り込み「バーチャル試着」ができる着せ替えアプリを用意し、ネット販売にも対応する。着物購入の中心層だった団塊世代の高齢化で新規購入の減少が見込まれる中、若い層への販売を強化する。
和音は、きものブレインが群馬県の繊維加工業者と開発した新素材を使用。ポリエステル地にシルクプロテイン加工と呼ばれる加工法を施すことで、従来のポリエステル着物にみられた静電気が起きやすいという課題を解消し、滑らかな肌触りを生み出した。さらに、生地の両面を異なる柄で染色し、裏地を付けない単衣(ひとえ)仕立てに対応。家庭で水洗いができ、日常的に着やすい仕様としている。

  西郷どんと別嬪さん 出水を着物で歩こう会
「着物で出水武家屋敷を歩こう会」が26日、鹿児島県出水市の麓武家屋敷群であった。節目となる10回目には、2018年放映のNHK大河ドラマ「西郷どん」のそっくりさんや本場大島紬クイーンも特別参加。県内外から集まった85人の一般参加者と記念撮影した。
西郷役を務めたのは地元の会社役員、中熊良定さん(69)。表情はもちろん、身長180㌢、体重103㌔と、体格も「本物」だ。浴衣姿で登場すると、参加者たちは「言われなくても西郷さんだと分かった」と大喜びした。記念撮影のリクエストが相次ぎ、本人は「これから出番が増えるかも。せっかくだから、もっと役作りしておきます」と語った。

  「CANDY GIRL」がポップな着物に 香里奈らが着こなしランウエー
大型ファッションイベント「第24回 東京ガールズコレクション(TGC)2017 SPRING/SUMMER」がこのほど、国立代々木競技場第1体育館(東京都渋谷区)で開催され、今回のTGCのキービジュアルを手掛けた天野喜孝さんの作品「CANDY GIRL」シリーズを表現したポップでカラフルな着物姿で、女優の香里奈さん、タレントの筧美和子さんらがランウエーを歩いた。
ステージは「ファッション×アート」がテーマ。天野さんの「CANDY GIRL」シリーズを、京都の老舗染匠「吉川染匠」の吉川博也さんが着物として表現した。キュートなキャラクターも描かれており、香里奈さんは大きなヘッドアクセサリーや三つ編みを組み合わせたアップヘアでコーディネート。筧さんは胸元に花のコサージュをあしらっていた。
TGCは「日本のガールズカルチャーを世界へ」をテーマに、2005年から年2回開催しているファッションイベント。24回目となる今回は、お笑いタレントの小藪千豊さんとフリーアナウンサーの森麻季さんがMCを務め、香里奈さん、山田優さん、桐谷美玲さん、河北麻友子さん、マギーさん、飯豊まりえさん、池田エライザさんら約100人がモデルとして出演。4月スタートのフジテレビ系の連続ドラマ「人は見た目が100パーセント」、人気テレビアニメ「進撃の巨人」とのコラボステージや、デビュー20周年を迎えた西川貴教さんのソロプロジェクト「T.M.Revolution」といったアーティストライブなどが行われる。

  和装で華やか街道巡り 中山道太田宿
岐阜県美濃加茂市の中山道太田宿で25日、26日、和装で街道巡りを楽しむイベント「華宴」があった。古い町並みの中を着物姿の女性らが行き交い、華やかな雰囲気に包まれた。
太田宿のにぎわいづくりの一環として、同市の起業家支援団体「姫biz事務局」が、沿道の老舗造り酒屋「御代桜醸造」の酒蔵開放に合わせて企画。和装で訪れるとオリジナル扇子がもらえ、太田宿の各商店で割引などの特典が受けられる。
初日は、昨秋の太田宿中山道まつりの姫行列に参加した女性5人も着物姿で来場。春めいた日差しの下、酒蔵などに立ち寄りながら、のんびりと通りを散策していた。

  遠州綿紬の魅力発信 静岡
浜松で生産の盛んな注染ちゅうせんの浴衣や遠州綿紬への関心を高めようと、魅力を発信する催し「いとへんのまち」が25、26の両日、浜松市中区千歳町のコミュニティースペース「Any」で開かれた。
注染職人や問屋、着物愛好家など繊維業に関わる8人でつくるいとまちプロジェクトが主催。昨年3月に続く2回目で、浴衣企画・卸販売の白井商事(南区)が手がけた新柄の浴衣30点を展示販売した。
注染は職人が専用のやかんを使って染める伝統技法で、棒状に細く伸びた注ぎ口から染料を布地に流し込み、細かな模様や柔らかな色合いを表現する。新柄として多彩な草花や水玉模様などを描いた浴衣が用意され、来場者は好みの浴衣を試着した。
会場では技術の実演があり、注染そめや着物に筆で絵を描くライブペイント、着物の仕立て、帯結びなどを各担当者が披露した。プロジェクト代表を務める白井商事専務の白井成治さん(50)は「浴衣や着物を着てみたいと多くの人に思ってもらえるように、魅力を伝えたい」と話した。

  「十三詣り」は大人への一歩 石川の天徳院
数え年13歳の子どもたちが健康や学業成就を祈る「十三詣り」が26日、金沢市小立野の天徳院であり、4月から中学校に進学する22人が参加した。
十三詣りは、七五三と成人式の中間にあたり、成人への自覚を持ってもらう催しとして、主に関西地方に伝わる。知恵を授かるようにとの願いから「知恵詣り」とも言われる。
県内では県和装振興会が主催し、17回目。数え年13歳から大人用の着物に袖を通すという風習もあり、参加者は梅や松などおめでたい柄が描かれたあでやかな着物姿で臨んだ。
読経が響く中、子どもたちは僧侶から経典を頭と両肩、手に当てられると1礼。健康と学業成就を祈った。

  岡谷の製糸業語る 諏訪倉庫が歴史資料室開設
諏訪倉庫は岡谷市の本社内に同社の歴史資料室を開設した。明治から昭和初期に掛けて製糸業が発展した岡谷市で、各地から集まる繭を巨大な倉庫群で保管し、社業発展の礎を築いた同社。資料室には、岡谷の製糸の歴史を知る上でも貴重な資料が多数展示されている。事前予約が必要だが、一般にも公開している。
同社は創業が1894(治27)年、会社設立は1909(同42)年。初代社長は製糸家への融資を積極的に行った第十九銀行の黒澤鷹次郎頭取が務めた。現在の大型商業施設「レイクウォーク岡谷」の敷地にはかつて同社の巨大な倉庫群として塚間倉庫があり、生糸の原料になる繭を大量に保管していた。
資料室は約20平方㍍で、展示品は黒澤初代社長のレリーフの原型、乾燥させた繭を入れていた17㌔入れの麻や紙の袋、諏訪倉庫や合併前の上田倉庫などの棟札、有価証券の1つ「倉荷証券」の変遷、社号入りの木版やかわら、貨物受け付け用のカードを作るための木版など約200点が並んでいる。
昨年3月に開設。収蔵品は塚間倉庫をはじめ、これまでの事業展開の中で廃止した施設の解体前に現本社内に運び込み、保管していたもの。
牛山英一会長(75)は「脈々と続く自社の歴史を社員に認識させたい思いと取引先や関係者の方々に当社のことをより深く知ってもらうために整備した」と話す。その上で「岡谷蚕糸博物館に近いという立地も生かし、博物館と連携しながら、希望者がいれば一般の方々にも見てもらいたい」としている。
文献を主体としたもう1つの資料室の開設も計画し、準備を進めている。

  芭蕉布を地域産業に 奄美の知名町
鹿児島県大島郡知名町知名町下城(奄美大島)の芭蕉布工房長谷川(長谷川千代子代表)の改修工事が終了し26日、現地で落成式があった。
工事は2015年度地方創生加速化交付金を活用した町伝統工芸品確立事業の一環で、改修後の施設は「沖永良部芭蕉布会館」と命名。
町は長谷川さん(78)が技術継承してきた芭蕉布製造技術の後継者育成施設、観光体験ツアーの受け入れ施設と位置付けている。喜如嘉の芭蕉布

  室生犀星の暮らし」披露 孫の洲々子さん
加賀棒茶を中心とした日本茶製造「丸八製茶場」が金沢市東山で展開する和風カフェ「茶房一笑」で4月1日、金沢3文豪の1人、室生犀星の孫室生洲々子さんを招いたトークイベント「祖父 室生犀星と着物・和の暮らし」が開かれる。参加無料。
トークイベントは、茶房一笑と、京都にある「西村兄妹キモノ店」とのタイアップ企画の一環。和の文化を身近に感じてもらおうと、茶房一笑を会場に1、2両日、西村兄妹キモノ店が珍しいデニムの着物や帯15点を展示。甘味とほうじ茶とのセット(1080円)も用意される。
洲々子さんのトークイベントは1日午後2時~2時45分で、和装を好んだ犀星のおしゃれを、身内だからこそ知るエピソードも交えて紹介する。定員15人(予約優先、先着順)。西村兄妹キモノ店☎075(417)6886。

  単行本紹介 中川なをみ著『晴れ着のゆくえ』
戦後すぐ、おじいちゃんが孫娘のために、染料を栽培するところから丹念に作り上げた「むらさきの着物」が、その後60年間に渡って世界各国を回り回って、様々な人の手で大切にされたのち、年老いた「孫娘」の手の中へ帰るまでの物語。
特筆すべきは、染め物の美しさの描写である。語り手は章ごとに変わり、彼らが育ってきた国も環境もまるで違うのに、誰もが、その美しさに魅せられる。そして清らかな心を取り戻す。
そう、美しさが、持つ人を癒やす。その背中を押す。だから「むらさきの着物」が誰かの手の中に落ちるとき、あるいは次の誰かの手へ渡るとき、そこには体温がある。想像力がある。自分の前にこの品物を愛していた誰かは、きっとこんな気持ちだったに違いないと、彼らは根拠なく思う。互いの顔を見ることは決してないけれど、でも彼らは深く深くつながっている。文化出版局 1600円+税。

  藍染め多彩 京都・亀岡で展示
京都府亀岡市保津町の藍染め教室の作品展が、余部町のガレリアかめおかで開かれている。地元で栽培した藍で染めたのれんなどが並び、さまざまな藍の表情を楽しむことができる。
藍染め教室を開く「ほづあい研究所」が開催した。3回目の今年は、教室に通う22人の作品約100点を展示した。同研究所はかつて京都で栽培されていた「京藍」を復活させようと、藍の栽培にも取り組んでいる。
会場には、栽培した藍で染めたのれんやかばんをはじめ、大型のタペストリーや衣服、小物が並んだ。絞りや抜染で模様を描いた。訪れた人たちは個性的な柄や濃淡のある色合いを味わっていた。27日まで。阿波藍

  絵画と着物で織り成す日本の情景 茨城
日本画の名作とともに晴れ着の着物などを展示して、四季で彩られる日本の風景を楽しんでもらおうという展覧会が、笠間市の笠間日動美術館で行われている。5月14日まで。
横山大観の屏風画などの絵画約30点と、数10年前に東京・銀座の呉服店でしつらえた個人所蔵の大振り袖や訪問着など15点が展示されている。伝統的な糊を使った友禅や、着物全体に箔をはりつけた訪問着など、今では担い手となる職人がほとんどいなくなった技法をふんだんに用いた豪華絢爛さが特徴だ。
長谷川徳七館長は「都会では着物姿の人はほとんどいなくなり、普段の生活から着物が消えてしまった」としつつ、「日本画も着物も季節で絵が変わる。新しい試みの展覧会として、四季がある日本独特の繊細な季節感を楽しんでほしい」と話している。
期間中の毎週土曜日は、着物で来館した人に粗品をプレゼントするほか、4月8日には茶会を開く。有料。問い合わせは同館☎0296(72)2160へ。

  職人さん 紙布作家・妹尾直子さん
和紙から紡いだ糸で布を織る「紙布」に魅せられ、茨城県に移り住んで間もなく2年がたつ。陶芸家ら芸術家が集まる笠間市内に工房を構える。「和紙が何より好き。何時間でも触っていられます」。和紙に恋した。
「紙の博物館」(東京都)によると、紙布は江戸期、木綿が貴重品だった山陰や東北地方で盛んに織られたが、近代以降は廃れた。
作業は糸作りから始まる。常陸大宮市の和紙職人に特別にあつらえてもらった頑丈な和紙を、4つに折って、2㍉幅に裁っていく。ぬれタオルで水を含ませてから、平らな石の上で転がすようにもむ。「もんでも切れない。和紙はすごいんです」。細くなった和紙をよって、糸車にかけると、ピンと張った糸が出来上がる。
機織り機で着物などに織り上げるが、着物1着分の糸を作るのに1カ月もかかる。「何でも1から作りたいから苦ではない。素材から作れるなんて、すてきでしょ?」と笑う。
京都市出身の37歳。大学で油彩画の表現方法を模索していた20歳のころ、「小川和紙」で知られる埼玉県小川町で紙すきを見学し、和紙に出合った。「さまざまな工程を重ねて、仕上がるのは紙一枚。何て尊い仕事なんだろう」と心を打たれた。大学卒業後、全国各地の和紙の産地を訪ねた末、福井県越前市の手すき和紙会社に就職した。
和紙の染色の手法を学ぶ中、織物にも興味を持ち、沖縄県に移住して首里織の工房で働いた。そこで地元の紙すきの職人から、将軍家に献上した門外不出の工芸品「白石紙布」を独学で復元した水戸市の桜井貞子さんの存在を聞いた。居ても立ってもいられなくなり、水戸に飛んだ。実際に目にした桜井さんの糸作りは繊細で、作品は力強かった。「とにかく美しい。紙が喜んでいるように感じた。どうしてこんなことが和紙でできるのか」。衝撃を受けた。これまで和紙と織物を追い続けてきて、「紙布こそ、自分のやりたいことだ」と行き着いた。桜井さんに師事するため2年後、茨城移住を決断した。
今月18日、紙の博物館で始まった桜井さんの作品展に、初めて帯と着物の計4点を出品している。「紙布を受け継ぐために移住した。先生とたくさん話し、学び、その後ろ姿を見ていきたい」と目を輝かせる。
「紙布~桜井貞子作品展~」は紙の博物館で開催中。月曜休館。6月4日まで。問い合わせは同館☎03(3916)2320へ。

  西陣織デザイン画展 山口
長門市在住の西陣織図案家、西村勉さん(60)の個展「吉祥花鳥文様展」が下関市の長府庭園で開かれている。京都の伝統工芸・西陣織のデザイン画など約20点を展示している。26日まで。
西村さんは学生時代に過ごした京都で西陣織の基となるデザイン画を学び、1989年に独立した。中国・蘇州で技術指導や制作に携わり、2000年には長門市内にアトリエを構えた。
個展では、ハスの花に青いカワセミが止まる様子や、赤く色づいたカエデなど新作を中心とした作品が並ぶ。西村さんは「着物が作られる最初の工程となるデザイン画の魅力を知ってほしい」と話している。
鑑賞無料だが長府庭園の入園料が必要。問い合わせは長府庭園☎083(246)4120。

  「和」を感じさせる洋服 BPパリコレ初挑戦
東京コレクションへの参加を続けてきた日本のブランド「ビューティフルピープル」が、2017~18年秋冬パリコレクションに初挑戦した。
日本ブランドらしくテーマを「WAFUKU」に設定する一方、スタイリストにフランス版ヴォーグなど数々のモード誌で活躍するカミーユ・ビドー・ワディントンさんを迎えた。
プレゼンテーションでは、コート、ニット、ドレスなどの洋服を和服のようにアレンジした新作が目立った。幅の広いベルトと細いベルトを組み合わせた茶色いウールのドレスや白いシャツドレスは、着物の帯や帯締めから着想したという。
かんざしを意識したような大きな髪飾りやランドセルに似た形のバッグ、
下駄風のサンダルも「和」を感じさせた。
これまでトレンチコートなどの定番服をアレンジし、ユニークなファッションを発表してきた同ブランドらしいプレゼンテーションだった。
デザイナーの熊切秀典さんは「東京のポップさとパリのシックさを合わせるように服づくりをした。とても面白く、いい経験になりました」と話していた。

  日高高麗神社で絹文化フォーラム 埼玉
埼玉と養蚕や絹織物の関係を知ってもらおうと、「さいたま絹文化フォーラム」が26日、日高市新堀の高麗神社参集殿で開かれる。さいたま絹文化研究会の主催。
午後一時から、パリ・コレクションで活躍する有名デザイナーに生地を提供するマルナカ(飯能市)社長の中里昌平さんが、「渡来人から現代のファッションまで」と題して講演。アジアの服飾・染織の歴史に詳しい道明三保子・文化学園大名誉教授が「染織を通してみる古代日本と大陸」をテーマに、豊富な画像を駆使して解説する。
同研究会は養蚕と織物の絹文化を守り、次世代に引き継ぐのを目的に2013年、養蚕や織物にゆかりのある高麗神社、秩父神社、川越氷川神社の宮司と、着物による町おこしを続けるNPO法人川越きもの散歩などが発足した。
参加費は一般500円。申し込みは、川越氷川神社へファクス049(277)8491。

  祇園店オープン 着物レンタルVASARA
東京を中心に若者向け着物文化を発信する「着物レンタルVASARA」が、本場京都へ遂に上洛。かねてより予定していた祇園店を24日、オープンさせた。続けて4月には新京極店,
伊勢神宮店(三重県)iの開店を予定している。
若者向け着物レンタルサービス大手のバサラホールディングス(東京都千代田区)は、米国旅行雑誌最大手『Travel+Leisyre』誌の読者投票ランキング「World’s Best Awards」で2年連続1位を獲得するなど千年の古都・京都における着物レンタルサービスへの高まる期待を受け「本場・京都で着物を忘れた日本人自体に着物文化を喚起すべく京都第壱號となる祇園店をオープンさせました。今後、同年4月下旬オープン予定の新京極店など京都に複数店舗の出店を計画しています」と、VASARA。

  ちりめんの町の卒業式 着物姿で小学生
丹後ちりめんで知られる京都府与謝野町の小学校では、子どもたちが着物姿で卒業式に臨んだ。
色鮮やかな着物を着付けてもらった子どもたちは、旅立ちの日を迎えた小学6年生たち。それぞれに「すごくきれいです」、「新鮮です」などとと話した。
丹後ちりめんの産地として栄えてきた与謝野町では、子供たちに着物の良さを知ってもらおうと、地元の婦人会が毎年、小学校の卒業式のために着物を用意して実施している。
20人の卒業生たちは着物をまとった大人びた姿で校長先生から卒業証書を受け取ると、拍手に送られて学び舎を巣立っていった。丹後ちりめん

  春の着物に足袋用タイツ 福助
春は着物を着て出かけたい!という人におすすめ商品がある。福助株式会社(東京都)の、足元の痛みと寒さを軽減してくれる “足袋用タイツ” だ。
同タイツ は、昨年9月に発売以来、好評を博しており、肌寒い季節には欠かせない和装のマストアイテムとなっているようだ。ストッキングがベースとなりながらも指先が足袋型になっており、上から足袋を履くことができるすぐれもの。
「これからの季節、お花見などのお出かけに加え、これからの卒業式や入学式、冠婚葬祭などで着物を着用する機会が増えるかと思います。この春は “足袋用タイツ” をはいて、より快適に着物を楽しんでみませんか?」というのがメーカーからのメッセージ。

  組紐作り体験引っ張りだこ 福岡
映画「君の名は。」がきっかけで、伝統工芸品の組紐が注目されている。
組紐作り体験ができるのは、組紐・着付け教室の「真澄結びのKTP(Kimono Total Produce)」(中央区)。昨年8月、組紐体験に2人の女性が参加した。「映画を見てきました」。女性の口から出たのは「君の名は。」というタイトル。代表のちょう真澄さんは知らない映画だったが、劇中で組紐が登場すると聞いて見に行った。体験希望者はその後も増える一方で、「本当にびっくりでした」。
長さんは25年ほど前、着物教室で組紐に出会い、5年前にKTPを設立して組紐も教え始めた。糸の色鮮やかさと、組む過程で重し玉同士がぶつかり合って「カロン、コロン」と音を立てるところに引かれ、その魅力を発信したいと考え続けていた。
組紐作りの体験者は年に4、5人程度だったが、「映画を見て」という問い合わせが昨夏から増え、今では月に50人ほどが体験に訪れる。人気はブレスレット作り。主人公やヒロインがつけていたようなものをつくりたいと、赤や茶の糸が好まれるという。
長さんは「『組紐を広げたい』と言ってきたことが映画をきっかけに実現しつつあり、うれしい。この追い風を背に、組紐の魅力を世界に発信していければ」と話す。
要予約。問い合わせはKTP☎092(751)0832。伊賀組紐
 江戸組紐
  簡単キモノ開発 茨城の岩田さん
1人でも手軽に着られる「簡単キモノ」を、ひたちなか市で着付け教室を主宰する岩田晶子さん(51)が開発した。洋服の上からでも着られる構造でありながら、見た目は本格的。「着物革命」をうたう岩田さんは「『着物を着るのは大変』というイメージを変えたい」と意気込み、実用新案登録を目指し特許庁に出願中だ。
簡単キモノを考案するきっかけは、40兆円分もの着物がたんすに眠っているという調査結果を知ったことだった。「本当に大事な物には、はさみを入れない」主義だが、着物を少しでも身近に感じてもらおうとリメークを思い立った。
3年間の試行錯誤の末、完成した簡単キモノは、上着部、スカート部、着丈を合わせるために腰の辺りで折り返す「おはしょり」部の3つのパーツで構成される。
おはしょり部を独立させることにより、位置が調節しやすくなり、見た目も美しく仕上がるという。上着とスカートの切れ目は、飾り結びをかたどった帯を上から装着して隠す。帯板には、あらかじめ帯揚げを取り付け、結ぶ手間を省いている。
上着やスカートには多数の面ファスナーが取り付けられており、張り合わせを調節することで体形に合わせてフィットさせることができる。汚れやすい上着の襟は、取り外して洗濯できるようにした。慣れれば、5分以内の着付けも可能という。
簡単キモノは、茨城空港で先月開かれた着付け体験会で、初めて披露され、2日間で約30人が華やかな着物姿を体験した。イベントで着物を着る機会がある空港スタッフにも、「着やすく動きやすい」と好評だったという。
岩田さんは「着物は、相手に与える印象も良くなるなど良いこと尽くし」と力を込め、「簡単キモノを入り口に着物に親しみを持ってほしい」と呼び掛けている。

  クルベジ農園で藍の種まき 京都府亀岡市
保津町でNPO法人ふるさと保津が営むクールベジタブル農園に、春の足音が近づいてきた。亀岡福祉会のかめおか作業所の人たちが、今シーズン最初の作業として藍の種まきに心地よさそうな汗を流した。24日にはガレリアかめおか(余部町)で藍染め作品展も始まる。27日まで。
竹炭を土に混ぜ込んだ農園では、保津町の市民グループ「ほづあい研究所」が戦前の京都品種の子孫から藍を栽培し、服飾や小物づくりなどに取り組む。
農業塾の参加者と共に、かめおか作業所の利用者やスタッフが昨年から藍の栽培に加わった。作業所が手作りする福神漬などの食品は無添加で、野菜本来の味を生かしていると幅広い地域住民から根強く支持される。
同農園は農業体験の場という枠にとどまらず、福祉や文化などを通じて地域内外の幅広い人々がつながる場へと役割は着実に広がっている。阿波藍

  谷崎潤一郎「和の美」 記念館で特別展
常に美に満ち溢れていた谷崎潤一郎の作品世界。それは、「和」の伝統美を背景としながら生み出されてきたものだ。
兵庫県芦屋市の市谷崎潤一郎記念館では、25日から春の特別展「和らんまん~谷崎の愛した絵画、工芸、着物~」が始まる。
同展では、谷崎の妻・松子やその姉妹たちが愛用した華やかな着物類を初め、俵屋宗達の画軸「源氏物語屏風切」や、小磯良平が描いた「細雪」の口絵原画、愛用の琴や三味線といった工芸品など約100点を展示。谷崎文学の核をなした『和の美』を堪能できる。
有料。6月25日まで。詳しくは同記念館☎0797(23)5852。

  「静岡まつり」 駿府大御所時代絵巻
駿府大御所時代絵巻 第61回「静岡まつり」が、31日(金)~4月2日(日)の3日間、徳川家康公ゆかりの駿府城公園とその周辺市街地で繰り広げられる。
祭りのみどころは、絢爛豪華な「大御所花見行列」、趣向を凝らした「登城行列」、大通りを埋め尽くす「城下総踊り 夜桜乱舞」。夜桜乱舞は今年大きくリニューアルし、4月1日は夜に「総踊り」を、2日は「城下さくら踊り」として日暮れ前に開催する。
家康公ゆかりの駿府城会場(駿府城公園)は、人も屋台も江戸一色に染まる催しが目白押し。さらに今年は、青葉会場(市役所静岡庁舎前)で、新企画「宵まつり」を3夜連続で開催。31日のプレミアムフライデーのにぎわい創出にも一役買う。
また、4月1日・2日に開催される和装時代調限定のコスプレイベント「桜の城の満開の下」には全国からコスプレイヤーが集結。
さらに着物で静岡まつりに行くと素敵なプレゼントがもらえる「まつりは、やっぱ、着物だね!」キャンペーンも実施しされる。
問い合せは静岡まつり実行委員会事務局☎054(221)0182。

  清水焼や西陣織 逸品ずらり 京都駅ビル
京都駅ビル(京都市)のインフォメーションセンター前で、京都の伝統工芸品の魅力を発信する作品展示が行われている。清水焼や西陣織などの逸品が観光客の目を引いている。
市が定める「伝統産業の日」(春分の日)に合わせて3年前から京都駅ビル開発などが実施。これまでに、匠の技を使って新商品を開発するプロジェクト「いまのわ」や、若手技術者でつくる「わかば会」などの作品を展示してきた。
現在開かれている後期展では、市が「未来の名匠」として認定する中堅技術者の作品約20点を展示。加茂川石の釉薬ゆうやくを用いた黒楽茶碗や、舞妓の花かんざしをかたどった工芸菓子などが並んでいる。30日まで。

  着物にハイヒール・・ 奈良で「和モダン」ショー
「和モダン」をテーマにした着物ファッションショーが20日、大和郡山市柳の郡山八幡神社で行われた。昨年始まった「弥生の宴―さんにい市」(同実行委員会主催)の一環で、神社周辺は着物姿の来場者らでにぎわった。
同神社の上本博之宮司の妻の直子さん(46)が、着物を題材にしたイベントを発案し、市内の有志らと企画を練り上げた。ファッションショーは昨年に続くもので、今年の主題は「人生儀礼」だった。
ショーでは市内の着付け師と美容院の協力で、市民11人がモデルとなって七五三や成人式などの衣装を披露。はかまにネクタイ、着物にハイヒールなど、遊び心満載の和洋折衷の衣装が次々と登場し、来場者を楽しませた。一般向けの和モダン衣装体験もあった。
また参道などには、飲食店や雑貨店のブース約20店が出店。同神社周辺の店舗でもイベントが行われ、多くの行楽客らが訪れた。
直子さんは「郡山は本当に着物の似合うまちだと実感した。郡山柳町商店街には呉服店が多い。着物文化を発信して商店街を活気付けられれば」と話した。

  丹後ちりめんのショー 70歳の成人式
「70歳の成人式」が20日、京丹後市の道の駅・丹後王国「食のみやこ」であった。京丹後よさこい連が「20歳の成人式に振り袖を着ることができなかった人」を対象に参加を呼びかけ、15人の女性が応募。華やかな振り袖姿で登場し「長年の夢」を実現した。
京丹後よさこい連は、着物を着て踊ることで丹後や丹後ちりめんの魅力を発信している。谷康子代表は「着物を着ても自由に動けます」とあいさつした。
式では、女性たちが1人1人登場。ゆっくりと舞台を歩いて笑顔を振りまいた。参加者を代表し、岡眞子さんは「2020年には丹後ちりめん創業300年を迎えます。これまで何10年も生きてきて今が一番幸せ」とあいさつした。
小森明美さんは娘が成人式に着た振り袖で登場。「こんな華やかな舞台に立ててうれしい。舞い上がっています。娘の着物は長年、たんすの肥やしになっていました。私が20歳の成人式の時は地味でした」と話していた。丹後ちりめん

  東京五輪へ 小学生デザインの着物完成
2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて、日本のおもてなしの心を伝えようと、大阪府高槻市の市立芥川小学校の4年生が、オーストラリアをテーマにデザインした着物を完成させ、21日、同校でお披露目をした。
五輪に向けて、世界196カ国のそれぞれの自然や文化を表現した着物を作る「KIMONO PROJECT」の一環。プロジェクトは、福岡県久留米市の呉服店主らが設立した一般社団法人「イマジン・ワンワールド」が呼びかけて、2014年から始まっている。
プロジェクトに共鳴した同校では昨年5月から、小学4年生が「総合的な学習の時間」にデザイン案を練った。
この日のお披露目会では、デザインどおりに、シドニーのオペラハウスや線路でかたどった国土などがあしらわれた着物が登場。コアラやクマノミ、サンゴ礁なども色鮮やかにちりばめられ、小学生たちから歓声が上がった。
着物はショーやイベントで活用される予定。4年生の藤田晏さん(10)は「足元のエアーズロックが赤茶色できれい。みんなで考えた着物がうまく仕上がってうれしい」と話した。

  花と着物を楽しんで パセオ通りはな祭り
花と着物をテーマとした「第3回パセオ通りはな祭り」は4月9日、福島市の街なか広場とパセオ通りで開かれる。特設のブースで花の販売などを行うほか、無料の着物のレンタルなども予定している。
市内外の花店約10店舗がパセオ通りなどに出店するほか、飲食店なども並ぶ。街なか広場では福島ウィンドアンサンブルや∞Z(ゼロゼロゼット)などによるステージを予定。先着100人に着物の無料レンタルと着付けのサービスが行われ、着物姿で祭りに参加することもできる。スタンプラリーも行う。
時間は午前10時~午後4時。着物のレンタルは現在申し込みを受け付けており、希望者はNPO法人福島ライフエイドホームページから申し込む。
祭りの問い合わせは実行委員会☎024(521)2342へ。

  島嶼の魅力作り推進 小池知事八丈島を視察
島嶼とうしょ振興を掲げる小池百合子知事は19日、伊豆諸島の八丈島(東京都八丈町)、青ケ島(青ケ島村)を相次いで視察した。
八丈島では島最大のイベント「第51回フリージアまつり」(4月2日まで)のオープニングセレモニーに出席し、「八丈島に若者やお年を召した方にもお越しいただけるような環境作り、魅力作りを一緒に進めていきたい」と意気込みを語った。
小池氏は八丈島に伝わる草木染の絹織物「黄八丈」の着物姿でセレモニーに登場。テープカット後、郷土芸能である「八丈太鼓」が披露されると、島民らとともに聞き入っていた。
小池氏は黄八丈をつくる「黄八丈めゆ工房」や、八丈病院を視察した。黄八丈

  藍染めで地域おこしを 京都府南丹市
耕作放棄地などを活用して育てた藍で糸を染め、織物にして販売する「南丹藍活プロジェクト」がスタートした。京都丹波の新しい特産品を目指し、地元の織物会社と農地を管理する住民がタイアップ。このほど学生らも加わり、南丹市園部町で苗作りのための種まき作業を行った。
同町でビロードを製造する日本天鵞絨ビロード工業の藤本義人社長が発案した。人材募集してもビロード職人の応募はないため、織りを手軽に体験してもらうことで職人の裾野を広げようと、藍染め糸での織りに着目。ビロードよりも簡単に織ることができ、商品化にもつながりやすい。しかも藍は園部町でも育つことを実証した。
アイデアを知った市地域おこし協力隊のメンバーが、野菜の朝市を開いている「口人の郷」(西田正憲代表)に相談したところ、地域活性化につながると承諾。試みに空いている田畑を使って栽培することになった。
種まき作業には地元の人やフェイスブックで知ったという大学生ら15人が参加。徳島県の藍栽培農家から無償で譲り受けた種を約1200ポットに数粒ずつまいた。種は江戸時代に徳島の農家が京都の農家から受け継いだ種類といわれ、いわば里帰り。ハウスで苗に育てた後、畑に植え、7月後半には収穫できるという。
実際の染めは亀岡市の染色作家の指導を受け、その染め糸を使って天鵞絨工業で織物を試作する。一般の人や子どもたちに染織体験してもらうほか、藍染めの仕込み材料「すくも」や藍染料、藍染め糸を使った織物などの商品化も検討する。阿波藍

  舞台に開く花4輪 京都ミス着物
京都市が定めた「伝統産業の日」の20日、和装の魅力を発信する「京都・ミスきもの2017」が決まった。左京区の京都コンサートホールなどで最終選考と発表があり、4人が選ばれた。
同志社大大学院1年河野紗季さん(23=伏見区)、医療事務伊谷英里子さん(27=同区)、保育士境沙織さん(28=中京区)、会社員桑原彩さん(28=大阪市中央区)。
ミスきものは、京都織物卸商業組合(下京区)などでつくる開催委員会が、京都府内と近隣の18~30歳の未婚女性を対象に募集している。今年は138人の応募があった。1次選考を通過した20人が最終選考に臨んだ。
4月から1年間、全国のイベントで京都の観光や着物を宣伝する。桑原さんは「着物は帯と組み合わせて感謝の気持ちを表す特別な服装。魅力を全国に伝えたい」と抱負を語った。
この日は、着物姿の客を対象にした「きもの×京響 彩コンサート」もあった。開演前にミスきものが発表され、大きな拍手が送られた。

  小学校卒業式はかま人気じわり 過熱案じる声も
小学校の卒業式に、はかま姿で臨む女児が増えている。兵庫県西宮市内では、今年の予約が昨年の3割増になった貸衣装店もあるという。大学の卒業式で、はかま姿を経験した母親が好んだり、女児がファッション雑誌の和装モデルに憧れたり、背景はさまざま。17日に阪神間であった卒業式でも多くの児童が着飾った。
17日朝、西宮市の貸衣装「近藤衣裳店」には約40組の親子が来店し、着付けを済ませて卒業式に向かった。和装にした芦屋市立朝日ケ丘小の児童は「去年の卒業生のはかま姿を見て、きれいだなと思って」と笑みを浮かべた。
スエヒロ衣裳西宮本店でも5年ほど前から増え始め、昨シーズンは約100人が予約した。同店は、NHKの連続テレビ小説「花子とアン」や、競技かるたに打ち込む少女の映画「ちはやふる」などで関心が高まったのではとみる。
全国の呉服店などでつくる「日本きもの連盟」(京都市)の担当者は「東北の一部地域では伝統的にはかまをはくが、最近は全国的に都市部を中心に広がっている」と説明する。
ただ、着慣れない和装で壇上に上がると転倒の危険性もある上、洋服に比べて割高。過熱すれば各家庭の負担増にもなりかねず、芦屋市教育委員会は「流行も分かるが、華美になり過ぎないようにしてほしい」と話している。

  着物で彩る蓬莱橋 島田で歩くイベント
「世界一長い木造歩道橋」としてギネス認定されている静岡県島田市の蓬莱橋で19日、着物を着て歩くイベントが開かれた。同市在住の彫刻家土屋誠一さん(67)が地元の観光資源をアピールしようと初めて企画した。市内外から和装姿の男女約10人が集まり、橋からの眺めや写真撮影を楽しんだ。
同市には帯まつりや髷まつりなど着物に縁のある祭りが多いことや、蓬莱橋や大井神社などの着物が合う雰囲気の場所が多いことなどから、土屋さんは「島田を着物姿でいっぱいにしたい」と考えたという。
参加者は談笑しながら橋を往復したり、記念撮影したりしてイベントを満喫した。長女(4)と一緒に参加した女性(37)は「茶会などのイベントでは敷居が高いが、歩くだけなので気軽に参加できた」と笑顔を見せた。
土屋さんは「着物を着たいという思いがある人は多いが、機会がない。皆で楽しむ場をつくることで、県外から人を呼び込むきっかけになれば」と話した。今回を皮切りに、市内各地で定期開催していきたいという。

  華やぐ水上おひな様 柳川を女の子がパレード
川下り観光で知られる福岡県柳川市で19日、着飾った女の子たちが、どんこ舟で掘割をめぐる「おひな様水上パレード」がにぎやかに繰り広げられた。
薄く化粧をした着物姿の女の子と母親が主役。鰻屋などが軒をつらねる沖端町を厳かに演奏する雅楽隊とともに出発し、12隻が4㌔先の三橋町高畑にある道雪公・宗茂公が祀られている三柱神社まで進んだ。
橋や堀端には観光客や家族らが鈴なり。女の子を呼ぶ声。手を振る母。そんな光景のそばで、小さく芽吹いた柳の葉があたたかそうな風にゆれた。

  特産麻織物品の展示販売 滋賀で催し
滋賀県愛荘町特産の麻織物など手工芸品を展示販売する催し「苧麻化衣(からむしころもとなる)」が、同町愛知川の近江上布伝統産業会館周辺一帯で開かれている。20日まで。
県麻織物工業協同組合が、苧麻ちょま布と大麻布の新ブランド「アイショウアサコ」「アイショウアサマル」をPRするため開いた。それぞれの素材で作ったシャツやかばんなどさまざまな商品を展示販売し、訪れた人は手に取って肌触りの良さを確かめていた。
機織り体験のワークショップもり、参加者は大麻の繊維をほぐして地域独特の手法でより合わせて糸にした後、織機の一種「地機じばた」で幅15㌢、長さ24㌢ほどの麻布を織り上げた。後日、カードケースに仕立てて参加者に届けられる。
大津市螢谷の大学職員木下明美さん(51)は「腰も使うので、まっすぐ織るのが難しい。大麻糸はすごくしっかりした手触りで、細いのに強くて驚いた」と話していた。

  倉敷市美観地区 「鹿鳴館」ムードに
アンティークな着物やドレスを見直してもらおうと、日本各地で着物などを着るイベントを展開している「きもの鹿鳴館倶楽部」の倉敷支部(三城誠子代表)が18日設立され、岡山県倉敷市美観地区内で初のイベントを開催。約100人が、白壁の町をあでやかな振り袖姿などで彩った。
きもの鹿鳴館倶楽部によるこうしたイベントは、平成27年に横浜市でスタート。明治期に国賓らを招き、和洋の晴れ着姿でにぎわった社交場「鹿鳴館」の華麗さを再現させようと、全国各地で実施している。
倉敷支部の三城代表は「キャンディ・キャンディ」で知られるマンガ家、いがらしゆみこさんの美術館を同美観地区で運営。同館で女子のはかまを貸し出すなど、和装文化に造詣が深く、きもの鹿鳴館倶楽部本部の須藤紀子代表理事とも親交を重ねて倉敷支部を立ち上げた。
本部として15回目となった18日の倉敷開催では、関東や中部方面なども含む約100人が参加。年齢は20~70歳代と幅広く、大正建築の銀行跡、大原家別邸の有隣荘などを訪ねたり、パーティーを楽しんだりした。
須藤代表理事によると、屋外での開催は今回が初めて。美観地区について「さすがに着物の似合う町ですね」と喜んでおり、三城代表は「倉敷支部として今後、毎年開催したい」と意欲を見せていた。

  龍馬の姉乙女の帯初公開 高知
坂本龍馬の3歳上の姉、坂本乙女(1832~1879年)が着用していた帯が初めて公開され、高知市立龍馬の生まれたまち記念館に展示されている。乙女の数少ない遺品の1つで、龍馬の生まれたまち記念館の学芸員は「大変貴重な史料。ぜひ見に来て」と話している。
帯は長さ約3.5㍍で、黒地に花や和歌が刺しゅうされている。乙女の娘で、児童養護施設「博愛園」(高知県香美市)の初代園母を務めた岡上菊栄が乙女の死後に形見として引き継ぎ、子孫が代々保管してきた。現在は乙女のひ孫に当たる岡上汎告(山梨県在住)が所有しており、「志国高知 幕末維新博」に合わせて展示されることになった。
帯の刺しゅうは菊栄の手によるものとされ、他にも菊栄が刺しゅうを施した帯など7点も展示。龍馬の生まれたまち記念館の森本琢磨学芸員(35)は「帯という生活に密着したものから乙女さんの実在性を感じてもらえたら。菊栄さんの繊細な刺しゅうの美しい世界も堪能していただきたい」と呼び掛けている。
展示は5月18日まで。龍馬が暗殺される時に持っていたとされる刀「吉行」と同じ刀工の手による脇差しも、5月末まで展示される。

  一竹の「辻が花」無料展示 京王プラザ
今年は国内外で高い評価を得た久保田一竹の生誕100周年。一竹は31歳のときに抑留されていたシベリアから帰国し、400年前に忽然と消えうせた幻の辻が花染めの研究に没頭、そして60歳の時に「一竹辻が花」を発表し国内外で大きな反響を巻き起こした。77歳で芸術家として愛した富士山が夢のように美しく見える地に美術館を建設し、85歳でその生涯を閉じたあとも、数々の作品がその美術館で大切に保管されている。
京王プラザホテルでは、28日(火)から4月30日(日)まで、生涯に亘って美を追求していた一竹の作品と、世界を旅して収集した貴重な“古代とんぼ玉”のコレクションをホテルのロビー等に無料展示する。
4月25日(火)には久保田一竹美術館(山梨県河口湖町))の名誉館長宮原作夫氏のトークと、この日限定の特別ランチコースも用意されとぃるという。
詳しくは同ホテル企画広報☎03(5322)8010。

  東京からの息吹 東京友禅若手作家2人
どうしたら着てもらえるのか。東京手描友禅の若手作家2人は、現代に合った「風情」を敏感に表現し、新しい風を呼び込んでいる。
水橋さおり(40)はサンタクロースやハロウィーンのカボチャ柄の帯など、現代に合う柄を描いてきた。代表作は、着物には珍しいとされる「羊柄」だ。だが遠目には古風な柄にも見える。伝統の技を生かしつつ、モダンさを表現している。「安心感のある伝統柄も大切にしながら、今の感覚を提案できたら。グッチなどの洋服のコレクションも見ています」 。
短大と専門学校で学んだあと、師匠の元で10年間修業。2010年に独立した。心がけるのは「遊び」を入れることだ。
伝統工芸士の染谷洋(45)は、愛らしい子どもたちを描く「唐子模様」に定評がある。「日本伝統の唐子は赤ちゃんが多い。僕のは、小学生くらいのやんちゃ盛り。かわいいと喜んでもらえています」と笑う。
東京芸大で日本画を学び、修業を経て10年ほど前に独立した。着物需要が縮小するなかで、ずっと東京の友禅、しかも現代に映える絵柄とは何かを考えてきた。「寺社に合う京友禅とは違い、東京はビルの乱立した都会。時代に合ったものを作っていかないと」 。
繊細な幾何学模様「華紋」をアレンジし、レースのように見える友禅も作ってきた。
海外からの観光客らの着物や浴衣への関心は高い。まず着物文化に触れる場を増やせば、高級な友禅への道も開けてくる。ネットを使い、入りやすい小売店も増えてきた。「呉服屋ののれんをくぐるのは勇気がいる。ハードルを下げていければ」と話す。

  若手職人織りなす拠点 上京の団地に開設
伝統産業の若手職人を支援する拠点が17日、堀川出水団地(京都市上京区)の一角にオープンした。1950年に完成した鉄筋コンクリート造り店舗付き集合住宅で、府住宅供給公社が管理。1階の空き店舗を改装して京友禅や京仏具、清水焼、西陣織などの「京もの認定工芸士」らに開放し、情報発信や他業種との交流の場にしてもらう。
拠点は「ファインド クラフト&ワークス京都」。2016年9月に設立した合同会社が運営を担う。堀川通に面しており、広さは約50平方㍍。コンクリートの壁と床のレトロな雰囲気を残し、展示や交流会などのイベントに利用する。
23日までは第1弾として、職人と京都市内のイタリアンやフレンチなどのシェフが協力して製作した食器の展示会を開催。イメージを話し合い、それぞれの料理に合った食器を職人が試作した。イタリアンと京友禅や京漆器の調和を目指した作品は、金を彩った濃い赤のガラス皿に。沖縄やアジア各国の創作料理と京仏具の組み合わせでは、サンゴに
銀箔を散らした箸置きを作った。
展示会に参加した職人12人は30~40歳代。ほとんどが独立した個人事業者で、手がけた工芸品の情報を発信したり、安定して受注量を確保したりするのが難しいという。今回の展示会をきっかけに、各飲食店での利用につなげたい考えだ。
呉服
金箔工芸の上仲昭浩さん(47)は「このような拠点があるのはありがたい。これまでは良い品を作っても、置いてもらえる場所がなかった。職人の技を知ってもらうきっかけになれば」と話す。
運営会社代表の矢野雅也さん(42)は「この拠点を伝統産品の作り手と使い手を結びつける場にしたい。伝統を守りながら革新性もある工芸品を世に出していきたい」と意気込んでいる。

  米大型客船入港 清水港で思い出を
静岡県の清水港に15日、2016年度最後となる大型客船の「フォーレンダム」(6万1214トン)が入港した。米国、カナダを中心に約1400人が乗船し、岸壁近くの清水マリンターミナルで日本文化体験会に参加したり、バスで三保松原の観光などを楽しんだりした。
清水マリンターミナルでは、ボランティア団体がお茶や着物着付け体験会を開き、外国人観光客をもてなした。参加者は華やかな着物を着せてもらい、大喜びの様子。志美津きものボランティア会の石橋志津枝会長は「清水で日本の楽しい思い出をいっぱいつくってもらいたい」と話した。

  人間国宝の染織展 群馬県立近代美術館
人間国宝(重要無形文化財の保持者)の5人の染織作家の着物や帯など約20点を、群馬県立近代美術館(群馬県高崎市)で4月9日まで展示している。
今回は、紬織りの分野で人間国宝である志村ふくみが、1959~99年までに制作した同美術館所蔵の、藍、あかねなどの植物染料で染めた絹糸で織った紬織りを中心に、人間国宝に認定された染織作家の作品を展示。故芹沢銈介の型絵染による着物も紹介されている。
一般300円、大学・高校生150円。休館日は月曜(20日は開館)、21日。詳しくは同美術館☎027(346)5560。

  ぐんま絹遺産3件追加登録 計97件に
群馬県は13日、県内に残る養蚕、製糸に関わる文化財など3件を「ぐんま絹遺産」に追加登録した。過去6回の登録と合わせて97件になった。
追加登録されたのは ①大型養蚕農家建築「河合家住宅(主屋)」(みなかみ町) ②「富岡製糸場土台石採掘場跡」(甘楽町) ③蚕の飼育法「いぶし飼い」を考案した永井紺周郎の妻の肖像画「永井いと像」(片品村)。
ぐんま絹遺産推進委員会(高木賢委員長)が2月に開いた第7回委員会で、いずれも登録が適当と答申した。

  白鷹で児童が紅花染め 荒砥小3年生
山形県白鷹町の特産品で、県内生産量の約7割を占める紅花について学んでいる白鷹町荒砥小の3年生49人がこのほど、学習の仕上げに紅花染めを体験した。
去年4月の種まきや7月の花摘みなどを児童たちに指導してきた「白鷹紅の花を咲かせる会」(布施信弘会長)から、白鷹紬を生産する小松織物工房(十王)代表の小松寛幸さん(46)を先生に迎えた。児童たちは「染めに使う紅餅は400~600輪から3~4㌘しか作れない」との説明を聞いた後、早速、紅花染めに挑戦した。
染めたのは30㌢四方の白い木綿のハンカチ。白く模様に残したい部分を輪ゴムや割り箸を軸に縛り、紅花の色素とクエン酸を合わせた溶液に5分間浸してもみ込んだ。輪ゴムを外して水洗いすると、花やレモンの輪切りのような多彩な模様が仕上がった。
竹田あおいさん(9)のグループは「色が染まった時はうれしかった」「模様がすごくきれいにできて驚いた」と満足そう。小松さんは「家の人によく見てもらってね」と声を掛けていた。最上紅花

  京友禅出来栄え競う 京都で競技大会
京友禅職人の技を評価する競技大会の審査会が14日、京都市左京区のみやこめっせであった。意匠を凝らした振り袖や帯などが出品され、和装関係者らが出来栄えを吟味した。15日に同会場で一般公開する。
府や京都市、京都友禅協同組合が共催し、68回目。型染めと手描き、インクジェットの3部門で審査した。
御所車と桜をデザインした華やかな振り袖や、黒地の裾におめでたい群鶴をあしらった留め袖など古典柄の着物が並んだ。東京五輪のエンブレムを意識した市松文様の着尺もあり、関係者の注目を集めていた。入場無料。

  震災6年 東北の伝統工芸支えて展示会
東北の伝統工芸品を展示、即売する「東北の手仕事展―伝え残したい―」が、高松市中野町のギャラリー「珈笛カフエ画廊ほのほ」で開催されている。東北の職人を支えることで震災からの復興を支援しようと、青森県十和田市で工芸品店を営む田中陽子さん(62)が企画。「丹念に手作りされたものが暮らしの中で使われ、受け継がれていってほしい」と話している。14日まで。
多年草の繊維を糸に用いた福島県の「からむし織」は透明感と光沢が特徴。このほかにも、ゼンマイの綿毛と綿を交ぜて織った山形県の「ぜんまい織」を施した帯や着物、ストールなど、布製品を中心に約200点を展示する。
十和田市で「暮らしのクラフトゆずりは」を営む田中さんは、全国で東北工芸の展示会を開催して魅力を伝えてきた。
震災で、そうした伝統工芸は窮地に立たされた。津波で職人を失ったり、工房が流されたりしたほか、人々にとって生活必需品の確保が優先になる中で工芸品の注文は減った。「俺たちはこんな物を作っていていいんだろうか」という職人たちの悩みを聞き、「被災した職人が作った物を世の中の暮らしにつなげるのが自分の使命」という思いを新たにした。
田中さんは「復興にはまだまだ時間がかかる。手仕事で作られた品を使うことで、東北で暮らす人たちの誇りを支えてもらえたら」と力を込める。
入場無料。問い合わせは珈笛画廊ほのほ☎087(833)2308。

  三木「染め型紙」の魅力発信 地元男性に畑崎賞
江戸~明治期に兵庫県三木で盛んに生産され、着物を染める際に使われた「染め型紙」の収集や展示などを通して魅力を発信している筒井俊雄さん(87=三木市)がこのほど、第4回畑崎記念ファッショナブルエージング賞(知的活動分野)を受けた。「三木の染め型紙が社会的に認められた。三木の歴史の新たな1ページ」と喜んでいる。
同賞は大手アパレルメーカー「ワールド」(神戸市)の創業者畑崎廣敏さんが設立した畑崎財団が2013年に創設。年齢を重ねても健康で充実した生き方を実現し、地域密着の社会活動をする5人と1団体を選んだ。
筒井さんは約30年かけて三木の染め型紙を約1500点、コピーも含めると約4千点を収集。自宅で営む「ギャラリー湯の山みち」で年5回ほど展示するほか、代表を務める「三木の染形紙の保存と活用を考える会」が冊子「三木の染形紙」を3冊発行している。
活動に長く光が当たらなかったというが、みき歴史資料館(同市)が昨年12月~今年1月、企画展「三木の染形紙展」を開いたことに「伝統産業だったと市が認めてくれたと感じた」といい「地域の文化財となり、保存できる体制ができれば」と期待を込める。
現在、細かな模様が特徴の「上方小紋」に焦点を当てた4冊目の冊子を準備中。「生産体制も研究したい。収集も進めば」と意欲は衰えない。伊勢型紙

  大島紬と食堪能 鹿児島
「本場大島紬と鹿児島の食を楽しむ夕べ」が9日、鹿児島市の鹿児島サンロイヤルホテル(鹿児島市与次郎)であった。大島紬の和洋装や小物を身に着けた約180人が、地元食材のディナーやファッションショーなどを堪能した。
県特産品協会と旗印の本場大島紬織物協同組合、同ホテルが主催した。ステージでは、昨年12月にあった新作コンテストの内閣総理大臣賞受賞作を仕立てた着物のほか、鹿児島純心女子短期大学生がデザインした洋装が披露された。料理はサクラダイ、知覧茶などを使ったコースが出された。

  留学生や中高生ら150人着付け体験 京都
着物の着付けを体験してもらう催しが12日、京都市左京区の国立京都国際会館であった。初めて募集した留学生を含め、中高生ら約150人が、華やかな和服の着こなしを楽しんだ。
市が「伝統産業の日」(20日)に合わせて毎年催している。和装の体験会などを行うNPO法人インターナショナルフレンドシップ京ごころ(中京区)のメンバーが講師を務めた。
参加者は着付けを終えると市内を散策。トルコから京都大に留学中のマブク・オズグンさん(28)は「柄がきれいで、日本の文化を感じる」と話した。

  紫根・茜染が商店街彩る 秋田
秋田県鹿角地域伝統の染め物「紫根染・茜染」のタペストリーを商店街のアーケードに飾るシティープロモーション事業が、鹿角市花輪の大町・新町商店街で始まった。みやびな色合いの布が風になびき、買い物客の目を楽しませている。20日まで。
初日には商店街の一角でオープニングセレモニーが行われ、関会長が「紫根染・茜染は1300年前に鹿角に伝わったとされ、緑豊かな自然と先人の努力によって育まれた宝物。優美な染め物の町として発信したい」とあいさつ。地元の女性たちが紫根染・茜染の着物姿で日本舞踊を披露し、花を添えた。

  着物で歌謡曲 ロシア人グループ
冬の観光イベント「稚内サハリン館」(わっかない観光活性化促進協議会主催)で、ロシア人メンバーが着物姿で日本の童謡や歌謡曲を披露する「JAPAN DAY」がこのほど、稚内副港市場(北海道稚内市)で行われた。
今年で2回目。ユジノサハリンスク市のアンサンブルグループ「ルースキー・テーレム」が、「うれしいひなまつり」や「桜」、「宗谷岬」など約10曲を披露。おひなさまとお内裏さまの格好をした子供たちも出演し、100人を超える観客を沸かせた。

  福島の親子支援 京都で友禅体験料を活用
東京電力福島第1原発事故で影響を受けた福島県の親子を支援するグループ「ミンナソラノシタ」(向日市)が、京都市の京友禅体験工房「丸益西村屋」と協力し、友禅体験で使うオリジナルの染め型を設置した。この染め型を選ぶと、体験料の一部が同グループの基金に入り、福島の子どものために使うという。
ミンナソラノシタは、向日市内の母親らが2013年に設立。福島の親子を京都の幼稚園に招く「幼稚園留学」などを続けている。
染め型は、愛らしい天使や山や花など自然の風景、扇子など15種類。趣旨に賛同した福島市出身の梅沢富美男さんやイラストレーターの黒田征太郎さん、郡山女子大短大部の学生らが原画を寄せた。
同会の林リエ代表(38)は「福島のことを忘れていないよ、という思いを当事者に届けたい」と期待する。オリジナル染め型は4月1日から丸益西村屋に置かれる。

  夢二の意匠コレクション展 石川
大正ロマンを代表する画家、竹久夢二がデザインを手掛けた絵はがきや版画、刺しゅう半襟などを集めたコレクション展「竹久夢二の『小美術』」の後期展が金沢市湯涌町の金沢湯涌夢二館で開かれている。現代にも通じるおしゃれな美術品や日用品約140点が展示されている。4月9日まで。
美人画などで知られる夢二は、鑑賞用の高価な作品だけでなく、市井の人々(庶民)が家庭で使う品々もデザインした。東京や大阪で販売され若い女性たちに大人気となり、絵はがきだけでも10年足らずのうちに約500枚の絵柄を手掛けたという 。
コレクション展には他にも、きのこやツバキをあしらった色鮮やかな千代紙や着物姿の女性を描いた羽子板などがそろう。太田昌子館長は「夢二のデザインは優しく心地がいいのが特徴。自分の生活を少し工夫するアイデアにしてほしい」と話す。
有料。問い合わせ先は、同館☎076(235)1112。

  三重で着物満開 厄年女性が参拝
松阪市中町の岡寺山継松寺の「初午大祭」に合わせ、厄年の女性が着物姿でかごに乗って参拝する「宝恵駕籠ほえかご道中行列」がこのほど、にぎやかに繰り広げられた。時折風花が舞う寒さの中で、あでやかな着物姿の参詣風景が祭りに彩りを添えた。松阪呉服商組合や市観光協会などでつくる実行委員会の企画で今年で8回目。
午後2時、同市日野町の八雲神社を出発し、継松寺までの約2.5㌔を2時間かけて行進した。途中で乗り手が交代し計36人がかごに乗り、一緒に歩いた約300人の家族と共に厄よけ参りを楽しんだ。

  半世紀続く「針供養」 和裁連盟と和裁士会
長野県の上伊那和裁連盟と日本和裁士会県支部第3地区は8日、「針供養」を伊那市山寺の常円寺で行った。約20人の会員が参加。役目を終えた針に感謝し、さらなる裁縫の上達を願った。
針供養は折れたり曲がったりした針を柔らかいコンニャクに刺す行事。同連盟設立当初の1965年から、半世紀にわって毎年続けている。この日の供養も厳粛に挙行。着物姿の会員が本堂で静かに手を合わせ、花や線香などを供えた。
1968年には同寺に「針塚」も建立しており、供養では針塚の歌も全員で合唱。同連盟会長で第3地区長の福澤幸子さん(75=駒ケ根市)=は「昔は針1本で家計を支え、子どもたちを学校に出した。今も針は私たちにとって欠かすことのできない存在。先輩が築いた伝統を今後も守っていきたい」と話した。
通常の針供養は「事始め」の2月8日に営まれるが、上伊那では寒中を避けて1カ月遅れで行っている。

  「蚕玉社」のほこら新調 諏訪市中洲神宮寺
長野県諏訪市中洲神宮寺の南町は、養蚕の守り神である「蚕玉こだま社」のほこらを、「神宮寺石」と呼ぶ地元産の安山岩を使って建て替えた。木造のほこらが老朽化したため、「養蚕が盛んだった往時の歴史を伝えるほこらを後世に残そう」と取り組んだ。製造を請け負った町内の石材店「石柳北原」が9日、現地に据え付けた。
かつて養蚕が盛んだった神宮寺区内には南町のほか、長沢、仲町、宮之脇の各町内に蚕玉社がある。地元の古老によると、昭和40年頃まで町内の山の斜面には桑畑が広がっていた。村の豊かさの象徴でもあり、「蚕玉神」への信仰は厚かったという。
南町蚕玉社は、諏訪大社の摂社である若宮社の裏に祭られている。築70年以上という従来の木造のほこらは老朽化が激しく、修繕をしながら町内で守ってきた。町内会長の古河一浩さん(50)が昨年、所有する山から出た神宮寺石を石柳北原に寄贈したことがきっかけとなり、ほこらを新調することになった。
この日は、同社が設置作業をした。重機を使い、石の土台の上に高さ約80㌢のほこらを慎重に据え付けた。北原大貴社長(44)は「後世に残る仕事ができて光栄。これを機に子どもたちにも関心を持ってほしい」と願った。
古河町内会長は「周辺の掃除も定期的に行い、見守ってきた蚕玉社が新しくなって喜ばしい。末永く大切にしていきたい」と話していた。
12日に住民にお披露目をする。諏訪大社の神職による神事に続いて、餅投げをする予定だ。また町内全戸に記念品を配ることにしている。

  女たちの仕事展 勝山文化往来館
真庭市勝山の勝山文化往来館ひしおでは、岡山県内在住の女性作家が手掛けた着物や刺しゅう、小物などが並ぶ「女たちの仕事展」が開かれている。12日まで。
ひしお館長の染織家・加納容子さん(69=同市)の母校・女子美術大(東京)の同窓生で、岡山、真庭市で活動する20代~70代の11人が計約100点を出品。淡い青や黄色の縦しま模様が美しい着物のほか、アジサイをあしらった浴衣、額に入った刺しゅうのひな人形が目を引く。アクセサリーもあり、時計の部品を加工したネックレス、ゾウや白クマといった動物を刺しゅうと絵の具で描いたブローチなど、多彩な作品が会場を彩っている。
加納さんは「女性ならではの感性や繊細な仕事ぶりを楽しんでほしい」としている。
有料。問い合わせはひしお☎0867(44)5880。

  有田雛のやきものまつり 着物で散策
有田焼のひな人形が通りを飾る「有田雛(ひいな)のやきものまつり」(有田観光協会主催)が、有田町一帯で開かれている。散策用の着物の貸し出しや、江戸時代から残る町屋を巡るツアーなどで焼き物の里の春を彩っている。20日まで。
期間中毎日行われる着物の貸し出しは、小紋やつむぎなど女性用約40着、男性用約15着から好みの1着を選んでもらう。福岡市から訪れた合澤陽子さん(63)と児嶋和美さん(58)は、有田独特のトンバイ塀のある通りを散策。「風情があってタイムスリップしたみたい」と写真を撮り合っていた。
このほか、ガイドとともに着物でレトロな町並みを歩いた後、ハワイアンリボンレイの小物を作る「きもので女子旅」(11日)や、小学生以下を対象にした「きもので歩こう 有田のひなまつり」(19日)、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された町屋などを巡る「有田の町屋とひな巡り」(期間中の土、日、祝日)などもある。
問い合わせは有田観光協会☎0955(43)2121。

  西陣550年復活の道探る 有識者会議スタート
京都・西陣の地名誕生から550年を機に地域の将来像を考える「西陣活性化有識者会議」の初会合が8日、京都市上京区の西陣織会館で開かれた。基幹産業である西陣織の出荷額が四世紀で9割減少する中、打開策を探ろうと西陣織工業組合が設置。観光やまちづくりも含めた「西陣ビジョン」を今秋をめどに策定するため、メンバーの織物業者や学識者らが議論をスタートさせた。
西陣の地名は1467年に始まった応仁の乱で西軍の陣地が置かれたことに由来することから、同組合は今年、西陣発祥550年として記念事業を展開している。有識者会議はその一環で、織物の生産体制の再編や歴史を生かした観光振興策などを考える。
この日は、織物業者や大学の研究者、金融機関、西陣地域にある神社関係者ら委員約50人が参加。同組合が、産地の厳しい実態として、組合員の企業数が2014年までの40年間で3分の1の321社に減り、出荷額も1990年の2795億円に比べて14年は334億円にまで落ち込んだと報告した。
続いて委員が「西陣の持ち味、魅力」をテーマに議論し、「職住一体が地域の魅力。職を維持することが大切」「大学が多い利点を生かし、学生の若い力を活用してはどうか」などと意見を交換した。
今後も定期的に会議を開催し、11月11日の西陣の日までにビジョンを策定する。

  きものブレイン養蚕に力、生産能力5倍
着物加工・販売のきものブレイン(新潟県十日町市)は事業拠点を再編する。旧本社工場など2工場で手掛けていたクリーニングや修復業務を8日に稼働した新本社工場に全面移管。旧本社工場は無菌状態と人工飼料で高品質の蚕を育てる独自の養蚕拠点に転換する。生産能力が既存工場の5倍の年間50㌧の生産設備を導入し、繭のたんぱく質を使ったサプリメントなど新規事業を本格化させる。
8日に稼働した新工場は延べ床面積約3600平方㍍の鉄骨2階建て。本社機能を移し、着物のクリーニングや修復などの加工業務を集約した。投資額は約12億円。従来は本社工場で縫製やはっ水加工、上川町工場で着物のアイロンがけやクリーニングといった業務を分担しており、作業効率が悪かった。
新工場の稼働で着物のクリーニングや修復、縫製や出荷まで一貫して手掛けられるようになり、業務効率化につなげる。また、2工場で4台あった着物洗浄機械のうち2台を刷新し、最新のはっ水加工機も導入。設備拡充で受注拡大を目指す。新工場稼働に伴い上川町工場は閉鎖する予定。
一方、旧本社工場は今後、改装し養蚕拠点として活用する。同社は16年1月、新規事業として同市内の上島工場の2階にクリーンルームなどを導入、養蚕に乗り出した。生産ノウハウの蓄積が進んだため、製糸以外に繭のたんぱく質を生かしたサプリメントなどの需要拡大に備える。
上島工場の生産能力は年間10㌧。旧本社工場には同50㌧の新しいクリーンルームを導入し、20年までに年20㌧の生産を目標とする。人手に頼っている選別作業を自動化。将来は年産100㌧体制をめざす。投資額などの詳細は今後詰めていく。
同工場では美容に良いとされるフラボノイドを多く含む緑色の繭を中心に生産する予定。東京農業大学や製薬会社と協力し、繭を粉にして練り込んだサプリメントやせっけんなどを開発・生産。18年7月までに商品化を目指す。インターネット通販や百貨店のほか、シルク関連商品の専門店約30店を全国に展開して販売する計画だ。
呉服関連市場は縮小傾向にある。矢野経済研究所の調査によると、16年の国内市場規模(予測)は約2800億円と、10年前に比べて約4割縮小した。きものブレインは新規事業の拡大を進め、16年7月期で約27億円の売上高を25年7月期までに約40億円に引き上げることをめざす。
また、新本社工場には縫製など着物加工の作業をガラス越しに見学できるスペースを設け、繭ができるまでの過程がわかるように生きた蚕も展示する。一般消費者が訪れることができる観光拠点として5月から公開する方針だ。岡元松男社長は「十日町市がシルク産業文化都市として世界に知られるように発信していきたい」と意気込む。

  気軽に着物関連商品登場 北陸3県
繊維産業が盛んな北陸3県で、観光客などの着物初心者をターゲットにした関連商品やサービスが相次いで登場している。ワンタッチで締められる浴衣の帯や、アンティーク着物の低価格レンタルなど手軽さが売りだ。着物や浴衣の良さを認識してもらうとともに、観光地の雰囲気づくりにも一役買う。
浴衣帯製造の小杉織物(福井県坂井市)は今年5月下旬、数10で締められる女性用の浴衣帯を発売する。「着物が廃れたのは手間がかかる帯が原因」というのが持論の小杉秀則社長が考案した。これまでも男性用のワンタッチ帯などを開発してきたが、初めて女性用にも挑戦する。帯の長さは約1㍍30㌢と一般的なものの半分以下だが、その分、誰でもフィットするようにゴム製のベルトを帯の内側に取り付けた。まずベルトで腰に固定し、帯は面ファスナーで留め、最後にリボンの位置を調整するだけだ。同社によると帯を締めるには慣れている人でも3分程度、初めての人だと15分ほどかかるという。新製品は直感的に締め方が分かるよう工夫し、時間も数10秒で済む。
富山県射水市の新湊地区の内川沿いにある着物レンタル店「おきがえ処KIPPO」は、アンティーク着物を低価格で貸し出す。番屋や蔵が立ち並ぶ昭和の街並みにふさわしい着物を着て散策してもらおうとの趣向だ。地元客や観光客ら普段は着物になじみのない層を開拓する。冠婚葬祭用の着物をレンタルしていた地元の川口貸衣裳がまちづくり会社と連携し、古民家を改修して開いたもの。町に住むおばあちゃんたちから譲り受けた「小紋」を貸し出す。同店オーナーの川口貴巳さんは「昭和を感じる町、内川を盛り上げたい」と期待する。
障害者の就労を支援しているヴィスト(金沢市)は、手軽で着物に映える折り紙のアクセサリーを開発した。金沢市内のレンタル着物店「色葉」に供給しており、着物姿で街歩きを楽しむ観光客や訪日外国人向けの需要を見込む。色葉が取り扱っているのは、ヴィストのピアス、イヤリング、ストラップの3種類。いずれも約4㌢4方の和柄の折り紙で作った鶴や立方体を、樹脂で強化してアクセサリーにしている。様々な柄の折り紙を使うことで、豊富なバリエーションを用意した。折り紙は障害者に折ってもらうため、就労支援にもつながる。

  キッズ着物ショー 滋賀の観峰館
東近江市五個荘にある博物館「観峰館」で4日、3~12歳の子供たちによる「キッズ着物ショー」が開かれた。クラシックカーや西洋アンティーク家具などに囲まれた特設ステージには、2回の公演で計43人が登場した。赤や青、黄色など華やぐ和装姿の子供たちが姿を見せると、館内に春が舞い込んだ。
子供にも和服に親しんでもらいたいと同館が企画し、一般からモデルを募集。地域の着付け教室が協力した。着物は、一般家庭に保存されていたもので、大正時代から現代のものを中心に約50点。中には、室町時代の子供用の装束で、男の子用の「童水干わらわすいかん」や女の子用の「袿袴けいこ」なども登場し、来場者の関心を集めていた。
薄緑色の着物を身にまとった野洲市立野洲小4年、上條天衣さん(10)は「今度は三味線など和楽器にも挑戦したい」と話した。

  精緻極めた彫りの技 伊勢型紙の小林さん
一見、無地のように見える着物に目を凝らすと、極細の線が無数に入っているのがわかる。伊勢型紙で染めた江戸小紋だ。1寸(約3㌢)の幅に20本のしまが入っているものは毛万けまん筋と呼ばれる。髪のように細く、集まっているという意味で、縞が多くなるほど上級品とされている。
「これまで1寸幅に45本の縞を彫ったことがあり、自分で微塵みじん縞と名付けました」と話すのは鈴鹿市の伊勢型紙伝統工芸士小林満さん(58)。刃先が鋭利な小刀を振るう。
「刃物も彫る姿勢も違うので、技法を極めるには長い歳月がかかります。一人1技法です」と語る小林さんは引き彫り専門。この道40年になる。
ただ、和装離れや、スクリーン印刷など染色技術の進歩で注文は激減している。「伊勢形紙協同組合」の理事長、林
庸生さん(79)は「精緻な文様は優れたデザインとして海外からも注目されています。本来の染め型紙と、その技を応用した商品開発を進めて伊勢型紙を守っていきたい」と生き残りを模索する。額入りの美術型紙やランプシェード、障子など、室内装飾にも力を入れている。
日本の美を伝える伊勢型紙は、黙々と型紙に向き合う職人の根気と忍耐によって生み出されてきた。継承されてきた熟練の技を絶やしてはならない。伊勢型紙

  群馬の伊勢崎銘仙 英博物館で永久保管
伊勢崎市民有志が昨年、本格的な生産が終わってから半世紀ぶりに復活させた伊勢崎銘仙の一つ、併用の反物が、芸術とデザイン分野で世界最高峰とされる英国のビクトリア・アンド・アルバート博物館に永久保管される方向で調整が進んでいることが4日分かった。
同日、市内で開かれた銘仙のファッションショーで、いせさき銘仙の会代表世話人の杉原みち子さんが明らかにした。
杉原さんらによると、反物をデザインしたテキスタイルデザイナー、須藤玲子さんのもとに、2年前に同市を訪れ銘仙の展示などを視察した同博物館のアジア部門の責任者から打診があった。今後、3種類あるデザインのどれを保管するか詰める。杉原代表世話人は「世界的な博物館に評価され、夢のよう」と話している。
併用絣は同市で独自に発展した世界唯一の技法。型紙を使って
経糸緯糸の両方に絵柄を先染めし、ずれなく織り合わせて色鮮やかに表現する。技術が完全に失われる前に記録して次代に継承しようと、職人ら約20人に呼び掛けて昨年完成させた。
  着物姿で街道巡り 関宿でひなまつり市
「東海道のひなまつり亀山宿・関宿」実行委員会は5日、三重県亀山市関町の旧東海道関宿一帯で「関宿ひなまつり市」を開いた。
街道では地元産の野菜や亀山茶、あめ細工を販売し、旧落合家では「関宿の町並み案内」と題した手づくり紙芝居を上演。市観光協会が甘酒を振る舞った。
同町新所の足湯交流施設では、鈴鹿市大池町の自宅で組ひもや着付け教室を開いている草川さき子さん(76)が着物の無料着付けを実施し、観光客らが着物姿で街道巡りを楽しんだ。
同市桜島町の美容師、井上和紀さん(38)は「着物を着ると、気持ちが凛とします。風情のある町並みがいいですね」と話していた。

  英国イメージの着物展示 伊勢崎銘仙
群馬県伊勢崎市名産の伊勢崎銘仙をPRする催し「いせさき銘仙の日」が4日、同市曲輪町一帯で開かれ、銘仙ファッションショーなどに大勢の人が訪れた。いせさき明治館では、英国のウェストミンスター寺院と王冠などの絵柄が精巧に織り込まれた珍しい着物の展示が始まり、5日までの2日間限定で公開した。
着物の展示は同館で4月16日まで開催中の「至宝のいせさき銘仙展」の一環。1953年の英国女王エリザベス二世の戴冠式に合わせて織られたとみられ、市内の収集家が昨年入手したという。伊勢崎特有の技法「併用絣」で織られ、絵画のように鮮やかな色彩と複雑なデザイン。
着物の前側は図柄が上下逆さまになり、着るためではなく、鑑賞用に作られた高級品とみられる。伊勢崎市観光物産協会書記の小沢洋一さんは「色の数がとても多くて絵も細かく、すごい技術が使われている。超が何個つくか分からないお宝だ」と話していた。
みどり市から着物姿で訪れた会社員の女性(29)は「上毛かるたで伊勢崎銘仙の名前くらいは知っていたが、実際に見て職人技に感動した」と感心した様子だった。

  着物姿で城下町散策 静岡
掛川市の中心街を着物姿で巡るイベント「きものが似合う街掛川」が4日、開かれた。市内外から参加した着物を愛好する38人が、色とりどりの着物を着こなし掛川城下町を散策した。
 市民有志でつくる「掛川城下町景観活性化プロジェクト」(中田繁之代表)が、交流人口拡大につなげようと企画した。参加者はJR掛川駅を出発し、掛川城や二の丸茶室、竹の丸などの文化施設を見て回った。日当たりのいい場所では河津桜や掛川桜が咲いていて、美しい景観を楽しんだ。
中田代表は「掛川は駅を出てすぐに歴史的な施設がある。そうした魅力に多くの人が触れるきっかけをつくれたら」と話した。

  加古川で「大人のひな祭り」 着物着て集合
兵庫県加古川市のコミュニティースペース「びぃぷらす」で3日、「第1回大人のひな祭り」が行われた。主催は和物専門リサイクルショップ「呉美屋」。
店主の嶋原晴美さんは「着物が好きなので、ひな祭りなら着物を着て日本の文化を楽しむ機会がつくれたらと考えた。男のお子さんしかいない方や、ひな祭りをあまり経験したことがない大人も楽しめるように企画した」と話す。
当日は、着物を着た50から70代の女性約10人が参加。「投扇興とうせんきょう」と呼ばれる伝統遊戯や「じゃんけん大会」を開催。投扇興では、参加者らが畳1帖ほどの距離から扇子を投げ、胡蝶こうちょうと呼ばれる「的」を落として点数を競った。
嶋原さんは「投扇興は、やってみると思ったより難しかったが、みんなで楽しむことができた。最後にはひな祭りの歌をみんなで歌ってとても盛り上がった」と振り返る。「2回、3回と続けていけたら」とも。
今後について、「他にも海外の方を交えた異文化交流会を考えている。それぞれの国独自の衣装を交換して着ることにより交流を深めていけるような場をつくれたら」意気込む。

  ひな人形と着物の競演 長野の田中本家博物館
桃の節句の3日、長野県須坂市の田中本家博物館のひな祭りイベント「おんなの節句」に市民らが詰めかけた。
同館では、江戸時代から昭和にかけて「豪商の館 田中本家」の初節句に飾られたひな人形約150体に加え、それらと同時代の女性たちがまとった着物を公開中だ。江戸時代の婚礼衣装もある。同館は「フラッシュを使わない写真撮影は可能なので、多くの人に足を運んでもらいたい」とPRする。
4月2日まで(期間中無休)。開館時間は午前9時半~午後4時半。入館料は大人750円、高校生350円。中学生以下無料。問い合わせは同館☎026(248)8008。

  絽・紗を使った高品質ストール開発 「横正」が三越に進出
明治時代に創業した新潟県の老舗繊維メーカー、横正機業場(五泉市)が絹織物の絽や紗を使った珍しい高級ストールを開発し、今年2月から三越日本橋本店(東京都)で常設販売されている。絽や紗の柔らかな手触りと高品質な色合いから、「世界最高級のブランド品にも負けない」(三越のバイヤー)と評価され、昨春から期間限定で販売されていたが、消費者の評判もよく、常設販売に“昇格”した。
横正機業場は絽や紗のほか、羽二重や塩瀬などの絹織物を手掛け、着物や染め物のメーカーに納品してきた。ただ、和服離れや少子化を背景に着物の販売は頭打ちとなっており、新たに洋品向けの需要を開拓しようと染織会社などに売り込みを図ったものの、なかなか受注できなかった。
3年ほど前から消費者向け商品としてストールを製作。評判を知った三越のバイヤーが横正機業場の工場を訪れて実物に触れて評価され、昨年4月から期間限定で扱われることになった。
その後、三越側の要請に応えて次々、新商品を開発してきた。「新しい商品がないと顧客からあきられてしまう。その点、横正機業場には商品開発の意欲も力もある」と評価する。
札幌、仙台、新潟、高松の三越でも常設販売されることになった。横野専務は「メーカーに納入するのと違い、店頭での反応が出ることで、職人もやりがいが出てきた。これからも技術を生かして新たなものに挑戦したい」としている。

  水戸徳川の家紋に類似 特許庁登録商標取り消し
水戸市のイベント企画運営会社の商標が、水戸徳川家の家紋に類似しており誤認の恐れがあるとして、特許庁は2日までに商標登録を取り消す決定をした。水戸徳川家の子孫が理事長を務める公益財団法人「徳川ミュージアム」(東京都)が、取り消しを求め異議を申し立てていた。
イベント会社の代理人によると、同社は伝統芸能の上演などを実施している。特許庁によると同社は平成27年12月、家紋に似た商標をお守りや日本酒の他、伝統芸能の上演で使う目的で登録した。
特許庁の決定に不服がある場合、30日以内に知財高裁に訴訟を起こすことができる。同社は「対応を検討中」としている。家紋のこと

  着物と梅うららか 鳥取
着物姿で街を散策するイベント「着物で歩こう会」が4日、鳥取市内で開かれた。50~70歳代の男女計11人が参加し、同市上町の樗谿おうちだに公園では梅の花を観賞した。
着物を着る機会を作ろうと、呉服店「創作きものいこい」(鳥取市)などでつくる実行委が主催。今回で3回目。昨年4月は桜、11月は紅葉を楽しんだ。参加者は、薄紫や青などのつむぎやかすりを着て、同市尚徳町のとりぎん文化会館から同公園まで約1㌔を散策。公園では青空の下、ほころんだ梅の花に見入っていた。
3回連続で参加した同市西品治の無職中村恭子さん(76)は「今月は母の命日。母の着物を着て、母のことを思い出しながら、うららかな日を満喫できた」と笑顔だった。

  古の技を受け継いで 野田双子織伝承活動展
江戸末期から明治中頃にかけて埼玉県入間市の野田でさかんに織られた野田双子ふたご織の伝統、技術、魅力に触れることができる。入間市博物館で8~12日まで。入場無料。
細い綿糸を2本引きそろえた絹のような光沢と手触り、綿織物の逸品を伝統縞とオリジナルの反物と着物展示で紹介する。小物の販売も行われる。
一度は消えかけた同織物。それを、昭和55年に「川唐」の織元、西村芳明さん夫妻(入間市仏子)によって復元され、現在は、野田双子織研究会の手によって、伝承活動が行われている。詳細は同博物館☎04(2934)7711・.野田双子織研究会。

  織りと染め学びの成果作品展 川島テキスタイルスクール
緞帳どんちょうなど美術工芸織物製造の「川島織物セルコン」(京都市)の子会社が運営する「川島テキスタイルスクール」(同)の在校生による作品展が5日まで、京都市美術館別館で開かれている。入館無料。
在籍する約20人とフィンランドやスウェーデンなどからの交換留学生の計約50点を展示。羊毛を葛などの自然素材で染めて紡いだ糸で手織りしたマフラーや、壁掛け(縦約2㍍、横約3㍍)のほか、絹を織って仕立てた絣の着物などが並ぶ。
ブドウの実をイメージした壁掛けを出品した関杏里さん(29=向日市)は大学を出て4年間、会社に勤めた。だが、若い時に訪れた沖縄での織物体験が忘れられず、「本格的に勉強したい」と退社して昨年4月に入学。「これからも織物に関わりたい」と話していた。
同スクールは川島織物の創業130周年記念事業として、1973年に設立。染めと織りの技術を本格的に学べる学校は少なく、留学生も受け入れている。最長で3年間、学ぶことができ、卒業後は衣料品メーカーのデザイナーとして就職したり、伝統工芸作家の工房で職人として働いたりすることが多いという。

  着物姿で・・・ 二条城など40施設無料
京都市民や観光客に伝統産業などに親しんでもらうため、京都市は1日から1カ月間、着物姿の人に限り、市内の文化観光施設など40施設に無料で入場できる取り組みを行っている。
市が無料配布する、イベント情報などを掲載したガイドブック「伝統産業の日2017」についている「きもの無料入場券」を提示すると、入場料が無料となる。
31日までの期間中ずっと無料になるのは、北野天満宮宝物殿(上京区)や京都国立近代美術館(左京区)、月桂冠大倉記念館(伏見区)など28施設。14~20日までは京都市美術館(左京区)▽茶道資料館(上京区)▽二条城(中京区)など11施設。18~20日までは京都文化博物館(中京区)が無料で入場できる。
市では、平成13年度から春分の日を「伝統産業の日」と定めており、14年度から春分の日の20日を中心にさまざまな事業を実施している。
ガイドブックは京都総合観光案内所や市内の百貨店やホテルのほか、無料入場実施施設などでも無料で配布している。

  2月度生産実績 丹後織物工業組合
衰退する産地のニュースも聞こえる中、相変わらずインバウンドを含めた着物姿が躍動する。京都の金閣寺で筆者も体験した。また、観光地でのレンタル着物店の開店も活発だ。
そんな中、2月の丹後産地の総生産量は25.321反で、昨年同月の28.277反を2.956反下回り、2カ月連続で昨年の生産量を下回った。操業日数は21日間で前年同月より1日少なかった。
品種別の生産量は次の通り。単位反。()内は前年。▼一越・古代=76(159)▼変り無地=4.341(4.971)■小計=4.417(5.130) △紋綸子(軽)=3.011(2.730)▼紋綸子(重)=2.971(3.642)△銀意匠・朱子一重=53(3)▼紋意匠・朱子二重=12.325(13.681)▼絽織・紗織=1.073(1.190)▼その他の紋=90(258)▼金・銀通し=1.061(1.343)△縫取・絵羽=320(300)■小計=20.904(23.147) ■合計=25.321(28.277) ▼パレス=949(954)△紬=361(231)。
前年比、白マークはプラス、黒マークはマイナス、±は0。
丹後ちりめん
  京鹿の子絞 滋賀・守山で作品展
国の伝統的工芸品「京鹿の子絞」を集めた作品展「京の絞り職人展」が滋賀県守山市のギャラリー美秀で開かれている。京都で代々受け継がれてきた技法で作られた約50点が並んでいる。
絞り染め職人でつくる京都絞栄会(京都市中)が主催し、3回目。京鹿の子絞で表現した風神の几帳きちょうや、色鮮やかな着物などを展示している。約1300年の歴史があるとされ、京都独自の技法「疋田ひった絞り」や「帽子絞り」などで作られている。
同会の竹内雅雄さん(56)は「二つとして同じものは作れない。熟練の技をじっくりと見てほしい」と話す。2日まで。無料。

  京都×三越伊勢丹ものづくり 三越日本橋本店
京都府と株式会社三越伊勢丹は、京都府内における伝統的な技術・文化・美意識と、三越伊勢丹の商品開発・展開ノウハウの融合により、伝統産業の新たな商品展開と販路の拡大を目指す「京都府×三越伊勢丹ものづくり事業」を昨年5月より連携して実施してきたが、三越日本橋本店 本館1階中央ホールで、伝統を活かしつつ、今の暮らしにフィットするアイテムを紹介する企画「京都ものづくり しつらえる、自分の京都を」を8日(水)~14日(火)の会期で開催する。会期中、京都の風土を伝えるプレゼンテーションとともに、職人によるワークショップや実演イベントも行われる。
イベントの連携事業者は、歌舞伎や文楽の舞台衣裳を専業で制作している(株)宇野商店、疋田絞の絞彩苑 種田 、竹工房 喜節、京手描き友禅の染匠富宏染工(株)、(有)中村ローソク、京染悉皆業の(株)日根野勝治郎商店、藤布の遊絲舎、墨流し染めの(株)遊禅庵、帯の柄絵箔、模様箔(引箔)の製造(有)楽芸工の9社。藤布

  自ら栽培の和綿で着物作り  岡山の岡さん
自ら栽培した和綿を使った着物作りに、岡山市中区の岡咲江さん(46)が挑戦している。綿は既に収穫しており、今後、糸紡ぎなどの作業に取り掛かる。「岡山で育てた上質な綿の魅力を知ってもらうきっかけになれば」と意気込んでいる。
岡さんは着物好きで2014年4月から1年間、倉敷本染手織研究所(倉敷市)に通い、織物の技術を学んだ。その後、業者から購入した綿を材料に帯地などを趣味で作っていくうちに「1から綿を育て、着物を作ってみたいと思うようになった」。木綿の着物は汗をよく吸い丈夫で、着心地が良いのが特徴だ。
昨年5月から、知人に借りた瀬戸内市の畑など計約50平方㍍に種をまき、栽培を開始。水やりなどの世話を続け、10~12月に白と茶色の2種類の綿計1㌔程度を収穫した。「岡山は日照時間が長く、暖かいため、弾力があってふわふわした綿が育つ」と言う。
着物を作る作業は、糸車や機織り機をそろえた自宅の一室で行う。現在は綿を乾燥中で、3月ごろから数カ月かけて糸を紡ぎ、植物で染色する。機織り機で約15㍍の反物を織り上げた後、呉服店に仕立てを依頼して来年3月ごろ、1着を完成させる計画だ。
製作過程の写真と反物は岡山市内で展示する予定。岡さんは「約2年がかりの構想だが、こつこつと作業を進め、すてきな着物を作って岡山の綿の良さを伝えたい」と話す。

  桃の節句 京都で昭和の着物展示
昭和初期の女の子の晴れ着を紹介する「子供の着物とひなまつり展」が、NPO法人京都古布保存会のギャラリー百合庵(京都府宇治市)で開かれている。桃の節句を祝うピンクや赤の華やかな着物40点が並ぶ。
同保存会が所蔵する着物を、御殿飾りのひな人形とともに展示する。着物は、高級絹織物の綸子や錦紗に、色とりどりの花や鶴、御殿などが細かく描かれている。背中に糸を垂らした「背守り」が施された着物もある。似内惠子代表理事(62)は「生地が良く、友禅の技法を駆使しており、昔の人の子供への思いが伝わる」と話す。
入場無料。3月5日まで。午前11時~午後5時。3月4日に着付けの実演もある。講演・実演は有料。問い合わせは同保存会☎L0774(39)5298。

  着付け体験後に散策 徳島でイベント
徳島県勝浦町坂本地区の住民有志で構成する「さかもと元気ネットワーク」は同地区で開催中の観光イベント「おひな様の奥座敷と坂本おひな街道」で、着物の着付け体験を初めて実施する。着物姿でひな人形を飾った街並みを散策できるようにし、若い女性などを呼び込みたい考えだ。
「風趣ある坂本の街道へ和装でお出かけしませんか。現地でお着物の貸し出しから着付け・ヘアセットを受けられ、カジュアルなスタイルで動きやすく気軽に和服散策を楽しんでいただけます。ガイドによる街道のご案内もあり、シャッターポイントで記念写真も撮って思い出を残せます」と主催者の弁。
11、12日開催。着付け会場は勝浦町坂本字宮平の坂本集会所で、料金は3000円。詳しくはふれあいの里さかもと☎0885(44)2110。

  「古河華むすめ」 新たに2人
茨城県古河市の市観光協会は、市内のイベントなどに花を添える2017年度の「古河華むすめ」に、いずれも市内在住で会社員の神原彩瑛さん、大学生の中村優花さんを新たに選んだ。2016年度から務めている、いずれも大学生の増田絵菜さん、渡辺朝美さんと共に4人でPR活動をする。
4人での初仕事は、18日に開幕する「古河桃まつり」。会場を訪れた観光客らを笑顔で出迎える。今月から着物の着付けやマナーなどの研修を受け、本番に備える。
神原さんは「歴史的な魅力がある古河をイベントを通して盛り上げていきたい」、中村さんは「『古河ってすてきな所だな』と、たくさんの方に思ってもらえるよう頑張りたい」と抱負を語った。

  クルーズ客もてなそう 踊り子隊が公開練習
クルーズ客船で舞鶴を訪れる観光客を着物姿でもてなそうと、地元の女性らが結成した「舞鶴小町踊り子隊」(仲井玲子代表)の公開練習がこのほど、京都府舞鶴市の舞鶴東体育館であった。今年の1隻目が寄港する4月9日にデビューする。
NPO法人京小町踊り子隊プロジェクトの岩崎裕美代表理事ら3人が指導。踊り子9人が同隊のオリジナル曲「華の乱」などを、応援の京丹後小町踊り子隊とともに、扇子を手に華やかに舞った。メンバーの府職員新井ゆりさん(24=福知山市)は「初めて舞鶴を訪れるお客さんにわくわくしてもらいたい」と話していた。
舞鶴小町踊り子隊はメンバーを募集している。また、舞鶴小町踊り子隊の着物は京小町踊り子隊が開発した、着付けが簡単な3部式の「dricoo着物」。舞鶴小町踊り子隊は地元の貸衣装店などと連携し、クルーズ客船で舞鶴を訪れる外国人にもレンタルを検討している。

  杉岡華邨書道美術館 所蔵品から50点を展示
奈良市杉岡華邨書道美術館の「冬から春へ―華邨が書くよろこびの歌」が、同市脇戸町の同美術館で開かれている。4月16日まで。
所蔵品の中から、季節の変化や迎春、春の喜びをテーマにした故杉岡華邨の作品約50点を展示。
厳しい冬を乗り越え、春の到来を感じた万葉人の歌「春日の山」(平成6年)、若山牧水が冬の雄大な富士山の姿を詠んだ「富士の白雪」(昭和49年)をはじめ日展出品の代表作のほか、着物に書をしたためた「春光」など、冬から春への移ろいを書いた作品に来場者が見入っていた。
開館は午前9時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)。休館日は月曜。問い合わせは同館☎074(22)44111。

  着物やびょうぶ 漁港の風景描く 中村光哉展
横須賀ゆかりの友禅作家・中村光哉(1922~2002年)の作品を紹介する企画展「中村光哉展」が、横須賀市鴨居の横須賀美術館で開かれている。同美術館、美術館連絡協議会などが主催。
展示されているのは、着物やびょうぶなどの作品約80点と、下絵などの資料約30点。ロープにつながれた漁船と漁網、雲、太陽を描いた「好日」など、三浦半島の漁港を描いた作品も多い。4月16日まで。有料。問い合わせは同美術館☎046(845)1211。
 
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