織物神社
新潟県は塩沢紬の産地である魚沼盆地に織物神社(名前は失念)があり、そこの祠には格子超しに数多くの絣の裂地が収めてあった。説明では、昔この地の女性は機織技術が嫁入りの必須であった。そのため技術向上を仏神に願い、裂地を供えたという。
アロハシャツ
アロハシャツの基は、日本のきものにあります。カメハメハ大王の時代、ハワイに移民として渡った日本人が、暑い気候に合わすため、きものをシャツに作り変えたことに端を発します。
優佳良織の素材
木内綾さんによって誕生した優佳良織、以前はユーカラ織と呼ばれていました。その言葉からも、私自身優佳良織に出会うまではユーカリの木の表皮を使用した植物繊維とカン違いをしていました。実は緬羊、そうウールなのです。
泥染め
大島紬の染めの行程に泥染めというのがあります。これは文字通り泥田につけるわけですが、その昔大変高価であった絹糸を何故泥の田んぼにつけたのでしょうか。一説によりますと、当時の厳しい人頭税を逃れるために、高価な絹糸を泥田に隠したところ、泥田の鉄分がうまく絹糸にからんだことが一因だとされています。

芭蕉布
沖縄県喜如嘉で産出されるのが芭蕉布ですが、その素材は文字通り芭蕉の木の表皮です。で、民家の庭に植えられている芭蕉でもできるのか、と言われれば否です。芭蕉の木にも種類があり、各地の民家の庭に見られるのは殆どが花芭蕉です。そして、バナナなどの実をつけるのが実芭蕉で、芭蕉布の素材となるのは糸芭蕉と呼ばれる種類です。

網織
滋賀県長浜などで織られていますが、昔は魚網も絹糸で作られており、絹の高価さから使い古された魚網を適当に切り、増量のため織物の1分に使用していたのです。切って織り込まれているためところどころからひげのように魚網糸の先端が出ているため、ひげ紬とも呼ばれています。

半夏(はんげ)ひとつ咲き
山形県最上地方に植物染材として有名な紅花があります。この花が不思議な習性を有しているのです。それが「半夏ひとつ咲き」です。半夏というのは夏至より11日目の日を指し、この頃に作付け面積の大小を問わず、必ず1集団にひとつの花が咲きます。咲く前の先兵として、季節を偵察するのか、不思議な現象です。
藍染の不思議
皆様もご存知の日本ブルーの藍染め。普通の染料は、それが化学染料であれ草木染料であれ、糸の中へと染料は入っていきます、しみこんでいきます。が、藍はそうではありません。藍は付着染料なのです。糸の表面に染料がくっつくだけで糸の中には入らないのです。そのため、何度も何度も時間を開けて上塗りするように浸染しなければならないのです。藍独特の「色落ちしながら風合いを出す」のはそこに原因があります。

終という字の意味
その昔、新潟や石川などの豪雪地帯では、長い冬の間の仕事は糸を紡ぐことでした。そしてそれは女性の仕事でした。豪雪のため他にすることはなく、女性たちは一心不乱に長い冬を糸を紡ぐことによって生活の糧を生み出していたのです。ナガーイ「冬」に「糸」が紡げたころ冬が終るのです。糸辺に冬、すなわち「終」はここからきたのです。

十三参り
これは今でいうところの成人式にあたります。昔は数えの13歳になると、大人のきものを着て厄除けのため神社を参拝していました。ことのおこりは公家の元服らしいのですが、京都虚空蔵法輪寺への参拝が始まりとされており、当初はこの寺だけで行われていたのですが、江戸時代の呉服商が、商い増強のために動いたのが全国に広がったといわれています。バレンタインデーのチョコと同じですね。

ぜんまい織
山野辺にぜんまいというのが植えています。そうです、山菜です。先っぽがクルリと巻いたやつです。よーく見ていただくとクルリと巻いた穂先に真綿のような産毛があります。その産毛を摘み、紡いで織ったものがぜんまい織りです。水のはじきが良いので雨コートなどに使われます。

型紙製作の技術
染めの型紙、今は化学紙などもありますが、ここでは三重県の鈴鹿などで作られている和紙の型紙のことです。1枚約1メートル四方の和紙と想像してください。立てかけた2a厚の板にハケで糊を塗りまず1枚をタテ向けに貼りつけます。そしてその和紙にまた糊を塗り、2枚目はヨコ向けに貼ります。次にはタテ向け、次にはヨコ向けと何枚も張り合わせます。和紙のベニヤ板です。何が凄いかというと糊をつけ貼りあわせるそのスピード、しかも角々は寸分の違いも無く合わされておりシワひとつありません。余談ですが車のウインドウにフイルムを貼りますが、この職人さんに頼めばなんて思ってしまいます。


藍といえば徳島、そして独特の紺色ですが、藍は紺色だけではないのです。薄い赤や黄色などの色も持っています。その証拠に徳島市にいくつかある藍染め会館に藍で描かれた絵が飾られている。
男の羽織
女性の羽織の場合はもともとおしゃれとして、あるいは防寒用として着られていた。だから女性の正装は羽織を着ない。が、男性の羽織の場合はスーツだと考えてください。クロークに預けて宴会場へなんてのは駄目ですよ。
ぜんまい織U
上記のぜんまい織の続きです。山野辺に生えるぜんまいの穂先の真綿が素材と説明していますが、生息場所の土壌や環境で真綿の色も様々です。色々の所から集めたぜんまいの真綿で製織すると、想像はつくと思いますが、まだらな生地ができあがります。趣味的にはいいのかもしれませんが、商品的にはやはり価値がありません。そこで、織り手は農家に栽培を依頼しているそうです。面白いのは、穂先以外は、出荷するなり自家の佃煮にするなり、自由になっているとか。
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