きもの風土記
梅雨時に樹齢8〜10年の木を伐採し外皮を剥ぎ芯を抜き取り中皮を剥ぎとる。
灰汁炊きの2日前から水に中皮を、浸けておく。
       (写真)
寒期、1月頃に採集される。傷がついていないもの枝の少ないものを選び小束にまとめそれをたばねて大束を作る。
5月下旬から7月中旬までの間に葛の蔓を刈って、8の字の輪にする。
きもの風土記 8月に、木灰汁で2−3日の間煮込み樹脂を取り除いて柔らかくする。 煮る前にコシキをかぶせて3時間程度蒸し、皮を剥ぎやすくするため急冷する。その後すぐに皮を剥ぎ灰汁で煮る。
       (写真)
釜ゆでにし、沸騰させたらすぐに引き上げ、流水で冷やす。
きもの風土記 清流に晒し、石や竹の棒で皮をこき、不純物を流し柔らかい繊維を取り出す。
       (写真)
木槌でたたき柔らかくしさらに籾がらをまぶし足で踏む。その後、流水で洗いそのまま石の重しをして一昼夜置く。 土中に埋め草などをかぶせて2昼夜寝かし醗酵(床入れ)させる。
きもの風土記 薄く剥いだ皮を1−2日間、糖漬けにする。
       (写真)
3日間、日陰の原野にひろげ、表裏を返しながら凍らせる。よく凍らせるほど繊維は柔らかくなる。 その後、清流にさらし皮をむき繊維だけにする。
きもの風土記 漬け込んだ苧を清流でで洗い、晩秋まで陰干しにする。(写真) 乾燥させる。 石や草の上に並べ天日で乾燥させる。
きもの風土記 11月中旬から苧をぬらして細かく裂き糸状にしていく。それを1束に束ねて再度乾燥させる。 繊維皮を2−3_程度の太さに裂き、8の字にまとめる。 繊維を指で裂いて細くしつないでいく。
きもの風土記 裂かれた糸状の科を撚りをかける前の原糸へと紡いでいく。 つなぎ合わされた糸を水につけ軽くしぼる。それを糸車を使って紡いでいく。(写真) そして紡ぐわけだがこの地では、「つぐり」と呼んでいる。

以上の工程の後に撚りがかけられ、枠に取り、整形が行われ製織されるが、一応にして「績み」 がいっとう大事だと答える。織機は手機ではあるが、居座機や高機とそれぞれである。そして製品は今風にアレンジされ、味を生かしながらインテリアや帽子など、今すぐ使えるものが作られている。