夏祭りや花火大会に浴衣で歩くのはうれしいもの。ただ、暑い中で肌に直接触れる着方をするため、汗の染み込みは避けられない。ライオン(東京・墨田)のお洗濯マイスター大貫和泉さんは、「汗がついた浴衣を放置するとにおいや黄ばみの原因になるので、一度着たら洗うのがお勧め。家庭で洗える浴衣も増えているので試してほしい」と言う。

  
洗濯表示を確認して 5つのポイント

まずは浴衣の洗濯表示を確認する。「洗濯おけ」「洗濯機」や「手洗い」マークがついていれば家で洗える。「洗濯おけに×」がついたものはクリーニング店にまかせる。あつらえたものなど「洗濯表示」がないものは、買った店に聞こう。
家庭で洗う場合は「洗濯機の弱流水コースで洗うか、手押し洗いをしよう」。ポイントは5つ。
(1) 浴衣はシワにならないよう簡易
   に「袖だたみ」し、洗濯ネットに入れる。
(2) 色移りを防ぐため単体で洗う。
(3) 色落ちを防ぐため30度以下の水で洗う。
(4) おしゃれ着用洗剤を使う。
(5) 洗濯機の「ドライコース」「手洗いコース」など弱流水を選ぶ。
さらに、汚れを落ちやすくするコツもある。浴衣の襟が汗や皮脂で汚れている場合には、おしゃれ着用洗剤をその部分に直接つけて、キャップの角で軽くたたいて前処理をしておく。また、「袖だたみ」についても、汚れがつきやすい袖と裾を内側に折るのではなく、表に出るように折って洗濯ネットに入れるといい。
洗い終わったら、アイロンがけが楽になるよう、手のひらでたたくなどシワを伸ばしてから陰干しする。着物用ハンガーを使って部屋干しするのが理想だが、着物用ハンガーがない場合には、写真のようにハンガーを3つ、あるいは角ハンガーを使って干せば形崩れを防ぐことができる。
連続して浴衣を着るなど洗濯できない場合、エリは水でぬらし硬く絞った手ぬぐいなどでたたき、浴衣を裏返しにして干して湿気を取る。「シワや汗のにおいが気になるならシワ取り消臭スプレーを活用し、すっきりした浴衣を楽しもう」と大貫さんは提案する。