4月のニュース





話  題

新車両デザインの外部と内部
新車両デザイン
近未来的外観と和風内装に
京都市地下鉄

京都市交通局は、市営地下鉄烏丸線で開業後初めて一新する車両デザインを決定した。前面に丸みを多用した近未来的な外観と、華やかな和風カラーが特徴の内装を市民や利用者による投票で選んだ。開業40周年の2021年度末から順次導入していく。
新しい車両デザインの選定作業は17年に着手し、有識者懇談会での議論を基に交通局が外観と内装で3案ずつ考えた。投票は3月に同局ホームページや地下鉄の駅などで受け付け、3122票の中で最も多く支持された案を選んだ。
外観は、シルバーと緑を基調とした現在の配色を引き継ぎつつ、先頭車両の前面全体に緩やかな丸みを持たせる案が42%の票を獲得し、京都市電を連想させる箱形の案などを上回った。
内装は「華やかでみやびなカラー」が41%の票を集め、「現代的でさわやかなカラー」など他の2案を上回った。座席のカバーを若草色や茜色、床をにび色など和の色で彩る。機能的には、先頭と最後尾の車両の3分の1は座席を取っ払った「おもいやりエリア」とし、車いすやベビーカーに加え、キャリーバッグを持つ旅行者にも対応する。
1981年に開業した烏丸線では延伸のたびに車両数が増えているが、デザインは当初から変わっていない。デザインの変更は、現在の20編成120両のうち、開業時から使っている9編成54両の車両更新に合わせて実施する。
市交通局は「京都らしさとバリアフリーを両立させたデザインで、多くの人に親しんでほしい」と期待している。烏丸線全駅での転落防止用可動式ホーム柵の設置に向け、自動で定位置に停車する装置も搭載する。

きものニュース
入選した300点が並ぶ
伝統工芸展に嘆息 札幌三越
北海道・染め物や陶器などの伝統工芸品が並ぶ「第59回東日本伝統工芸展」(日本工芸会など主催)が、札幌市の札幌三越本館で開かれている。道内開催は9年ぶり。
日本工芸会東日本支部所属の作家らが、陶芸、染織、漆芸など7部門に計412点を応募。その中から、入賞、入選した約300点を展示している。26日までの午前10時~午後7時(最終日は午後6時)。
「人間国宝」約20人も出品。深い藍色が美しい着物や複雑な文様が入った陶器など、細部まで技巧が凝らされた作品が並び、来場者はその美しさと技術の高さに嘆息しながら眺めていた。

美しい文化が続きますように
艶やかな着物姿を披露 モデルのローラ
ローラが21日、自身のインスタグラムに艶やかな着物姿を披露。写真をみたファンからは、「めっちゃ綺麗」「素敵」といった声が続々と届いている。
着物を着ると「なにか深い歴史を感じて美しい気持ちになるんだ」というメッセージと共に投稿されたのは、着物を見事に着こなす自身のショット。1枚目はカラーで艶やかな色合いの着物姿、2枚目はモノクロで大きな髪飾りが付けられた美しい横顔が印象的だ。
続いてローラは「年々と着物屋さんが減ってきているけれどいつまでも引き継がれていく美しい文化が続きますように」と心境をつづっている。
ファンから「綺麗すぎる羨ましい」「美しすぎる」といった絶賛コメントが殺到しているほか、「着物は、日本の誇る伝統ですね」などの声も寄せられている。

大型扇風機を使っての藍粉成し
「阿波藍」が日本遺産に 徳島県
日本各地の文化や伝統を観光資源として国内外に発信する今年度の「日本遺産」に、徳島県特産の「阿波藍」が認定され、20日、東京で認定証の交付式が行われた。これは、藍の染料の日本一の産地である吉野川流域に残る豪農の屋敷や染料を作る伝統的な技法などの「阿波藍」をめぐる文化が認められたもの。
県の文化や伝統が単独で日本遺産に認定されるのは今回が初めてで、おととしから吉野川流域の市と町の代表として申請を続けてきた藍住町の高橋英夫町長は、「徳島を代表する文化のひとつである阿波藍の歴史や人々の営み、さらに今後の可能性を高く評価していただき大変喜ばしい限りです。共同申請した関係市町と連携を図りながら、阿波藍の魅力を国内外に発信していきたい」とコメントした。徳島の藍

縫製をする従業員
廃校が着物工場や養蚕研究所に 京都府
丹後ちりめんの産地京丹後市の旧網野町。2012年閉校の旧三津小学校が地元雇用の約20人が働く縫製工場となった。
子ども向け写真館を展開するスタジオアリスの衣装製造子会社の豊匠(京都市)が運営する。旧教室に作業用の机を置き、子ども向けの着物を縫製する。ミシンもあるが、研修期間中の従業員は手縫いを多くして手順を覚えるという。府北部には縫製工場があり、従業員に経験者もいる。
主力の中国工場の人件費などの上昇に対応し、京丹後市に工場を設けた。中国からの生産移管で、3年後の生産能力は現在の4倍以上の年4万5000着に引き上げる計画だ。「サンプルをもとに実際に着物をつくるかどうか、迅速に判断できる」(豊匠)利点もある。市からの賃料は月40万円程度。同社の要望や新たな雇用の場としての期待から、当初予定の半分になったという。
また、京丹後市は16年、京都工芸繊維大学(京都)と連携し、養蚕の研究拠点「新シルク産業創造館」を旧溝谷小学校に整備した。今年1月、人工飼料で蚕を20万頭育てることに成功。同大学の遺伝子組み換え技術を生かし、再生医療の培地や化粧品原料となる物質のみの糸を吐く蚕の大量飼育を目指す。将来、ヘルスケアや医療分野での実用化を目指しており、市は「成功すれば、関連企業をさらに集めることも可能」(商工振興課)とみる。

車いすでもOK
簡単に着られる着物提案 刈谷の市川呉服店
愛知県・東海で呉服販売を手掛ける市川呉服店(刈谷市広小路=市川裕大社長=電話0566・21・5050)は、簡単に着られる着物の提案に力を入れ頑張っている。
既存の帯をあらかじめ袋帯の形に加工し、着用時は巻いてひもで結ぶだけにするなど、着付けの手間を大幅に減らした。今春には、車いすに乗っていても体に負担なく楽に着られる着物をラインアップに追加した。カンタン着物で着物ファンの増加を狙う。

江戸時代の風情を残す有松地区
有松地区を日本遺産に認定 名古屋市
有松絞りの産地として知られる緑区の有松地区が20日、文化庁から「日本遺産」に認定された。江戸時代から残る古い町並みや、伝統工芸の絞りの技術を今に伝えていることなどが評価された。県内の日本遺産は、瀬戸・常滑両市が2017年にやきもの産地として選ばれて以来、2件目。
地元の有松絞商工協同組合の成田基雄理事長(67)は「狭き門で厳しいと思っていたので驚いた」と話す。同組合は10年ほど前から、町並みの統一感を出そうと、民家や商店に有松絞りののれんを配布。重伝建に選ばれてからは、日本遺産を目指すことを決め、市にも働きかけてきた。「400年続いてきた有松絞りを知ってもらうチャンスにしたい」 。
有松絞りの職人は現在、150人ほどいるという。若手の職人やデザイナーの参入もある。その一人、佐藤真世さん(36)は夫の貴広さん(38)とともに、有松絞りの技法を生かしたバッグなどの革製品を作り、有松に構える店で販売する。海外からの観光客も訪れることが多いという。日本遺産認定について、佐藤さんは「有松絞りの技術の高さが国内外に知られるきっかけになれば」と期待した。
有松地区では6月1、2日に「第35回有松絞りまつり」が開かれる。伝統工芸士の実演のほか、着物や浴衣など作品の販売、体験教室、町並みツアーなどが予定されている。「ミス絞り」の林佳歩さん(20)と「有松福男」の野村洋貴さん(23)は「盛りだくさんのイベントがあり、地域こぞってご来場をお待ち申し上げます」などと話す。問い合わせは有松・鳴海絞会館☎052(621)0111。有松鳴海絞

玉泉院丸庭園を散策する参加者
金沢城公園など散策 別宗流の30人
石川県・楽で簡単、きれいな帯結びを実践する着付け流派、全日本和装着付技術伝承会「別宗流」(白山市)の第3回総会が19日、金沢市内で開かれた。参加した会員ら約30人は、和装文化に親しみながら金沢城公園などの散策を楽しんだ。
別宗流は、独自開発の帯板やゴムベルトなどを用い、自分自身できれいに着付けできるよう教えるのが特徴。金沢東急ホテルであった総会で、宗家の別宗香緒里さんは「皆さん、きれいに着ていただき感無量。着付けの技術を手から手へ伝承していってください」とあいさつ。新たに先生(宗師)以上の資格を取得した9人に免状が交付された。
昼食の後、全員そろって市街地をそぞろ歩き。金沢城公園では思い思いの場所で記念撮影するなどして楽しいひとときを過ごした。振り袖を着て参加した加賀市の会社員下出悦美さんは「自分の着物を自分で着られてうれしい。和装の機会をもっと増やしたい」と話した。

刊行されるこぎん刺しの写真集
青森の古作こぎん着物 魅力を写真集に
2006年に閉館した青森市歴史民俗展示館「稽古館」で展示され、現在は青森市が所蔵している古作こぎん刺し着物の写真集「コギン<1>」が23日、刊行される。「オモテ」と「ウラ」の2冊組みで、県有形民俗文化財など33着の表と裏が掲載される。
著者は、おいらせ町出身で東京都在住のデザイナー山端家昌さん(36)。「繊細で大胆でもある古作こぎんのかっこよさを感じてほしい。古作をベースにした作品づくりにも生かしてもらえれば」と話している。
青森県の地域ブランドであるこぎん刺しは、弘前市で製作されている。農家の野良着の麻布を木綿糸で刺して補強し、こぎん模様がほどこされたもの。津軽藩は農民の衣服を紺の麻に制限していたため、着物の保温と補強を目的に木綿糸で刺子がほどこされた。幾何学的に模様が刺繍され、曲線は使用しない。東こぎん・西こぎん・三縞こぎんの3種類に分けられる。青森県伝統工芸品。
 
子どもをモチーフにした人形
交通安全マスコット個寄贈 着付け講師ら
栃木県・子どもの交通事故防止に役立ててもらおうと、宇都宮市の着付け教室講師鈴木喜久子さん(75)と教室の生徒3人が17日、子どもをモチーフにした手作りのマスコット人形100個を宇都宮中央署に贈った。保育園児らが死傷した大津市の交通事故を受け、寄贈を思い立ったという。署から4人に感謝状が贈られた。
製作したのは、鈴木さんと、いずれも同市の森村興さん(75)、福富初江さん(81)、佐藤啓子さん(70)。
マスコット人形は、色とりどりの古い着物の生地を使って作った。優しい気持ちになるような、かわいらしい表情を浮かべている。体の部分に洗濯ばさみが入っており、服にはさんだり、複数の人形をつなげたりすることができる。
感謝状を手渡した岡広志署長は「子どもたちへの思いが込められている。有効に使わせてもらいます」と感謝を述べた。署は交通安全教室の参加者に配るなどして活用する。

濱松丸邊デニム
デニムやチノパン 浜松で新ブランド
静岡県・古くから紡績や織布などが盛んで、遠州綿紬、浜松注染といった伝統織物が生まれた「繊維のまち」浜松市。今、伝統生地の普及拡大とは異なるアプローチから、新風を吹き込む動きが相次ぎ生まれている。
店舗や住宅の設計内外装を手掛ける邊装(浜松市)が新規事業として始めたのが、デニム生地の製造だ。「濱松丸邊デニム」のブランドで、5月から販売を始めている。 昔からデニム好きで、国内有数の産地の岡山県にも何度も足を運んだという渡邊泰史社長が「繊維のまち浜松でもつくりたい」と立ち上げた。
織物製造の成和第一産業(浜松市)は7月、チノパン「HAMAチノ」を発売する。歴史や技術がありながら、生地製造など最終製品メーカーからの受け仕事が多かった浜松地域。「繊維のまちの新しい活路を開きたい」(高林均幸社長)と、初の自社オリジナル製品の開発に乗り出した。さらにトヨタ自動車グループ創始者の豊田佐吉が開発した旧式の織機「GL-9」を使ってゆっくりと織り上げることで「ふくらみや立体感を感じる質感になっている」(高林社長)。

観光客の前で行われた着付け
伝統の美宮廷衣装 田母沢御用邸で展示
栃木県・日光市本町の日光田母沢御用邸記念公園で、大嘗祭だいじょうさい新嘗祭にいなめさいで天皇陛下が着用する「天皇御祭ごさい服」と、平安時代から現在の皇室へと続く宮廷衣装「十二単」の特別展示が開かれている。初日は十二単の着付けの実演が行われ、着物専門学校の講師らが古式の作法に沿ってモデルの女性に緋色や萌黄色など色とりどりの衣を重ねていき、観光客らは優雅な宮中衣装に魅了されていた。
これまでも年1回開催されてきたが、今回は改元も記念して、初めて天皇御祭服を展示した。6月2日まで。

顧客の「晴れの日」彩
呉服店のホンダン お遍路無料接待所に
高知市・四国八十八ヶ所を巡るお遍路さんに気軽に休憩してもらおうと、長浜に「お遍路無料接待所 岸上呉服店」がグランドオープンした。33番札所雪蹊寺と34番札所種間寺の間に、お遍路さんが休憩できる場所を作ろうと、周辺住民らが整備したもの。
建物は築100年以上と言われている呉服店で、市の補助を受けて耐震補修されており、延べ床面積はおよそ90平方㍍で、フリーWi−Fiが整備され、お茶を飲んだり、観光案内を受けたりできる。元呉服店らしく鮮やかな着物が飾られているほか、日本庭園を眺められるのが特徴。
市は「南部地域の活性化に繋がる起爆剤の一つになってほしい」と期待している。
   13日~19日
斉藤さんと宮本さん
群馬県勢が最高位に きもの装いコン世界大会
このほど開かれた全日本きものコンサルタント協会が主催する「きもの装いコンテスト」世界大会(東京)で、関東地区代表で出場した群馬県の宮本香織さん(47)=伊勢崎市=と斉藤優子さん(37)=渋川市=が、それぞれ留袖の部とカジュアルの部で最高位の準女王に輝いた。同じ地区から複数の準女王が出るのは珍しいといい、2人は驚きながらも快挙を喜んでいる。
コンテストは、まず舞台上で鏡を見ずに着付け、その美しさと仕上がりを審査。部門ごとに7人がファイナリストとして次の審査に進み、立ち居振る舞いや言葉遣い、着物にまつわる1分程度のスピーチなどを基準に成績を決めた。大会は外国人の部を含む7部門で行われ、6地区の予選を勝ち抜いた約160人が出場した。女性は振袖、留袖、カジュアルの3部門あり、大会最高位の「装いの女王」は振袖の部から選ばれた。

舞妓と会って、話せる」舞妓ショー
MAIKO SHOW SATUKI 御池別邸
京都市・京都着物レンタル夢館(下京区)は、町家を改装した趣のある御池別邸で、舞妓をお座敷に呼び『2019MAIKO SHOW SATUKI/皐月』を5月25日(土)に開催する。回を重ねるごとに好評を博し、今回で5 回目の開催となる。舞を鑑賞した後は、舞妓と歓談しながらお抹茶と菓子が楽しめる。10時半と11時半~の2部制となっている。各回約50分で英語通訳がついている。「お座敷なので舞妓さんの舞が間近で鑑賞出来ますよ」と主催者。予約問い合わせは着物レンタル夢館 御池別邸 ☎075(254)8920。

東京高等裁判所
控訴審で「判決重すぎる」  はれのひ元社長
東京都・昨年1月に新成人が晴れ着を着られない混乱を招いた着物販売・レンタル「はれのひ」(横浜市、破産)による融資金詐欺事件で、詐欺罪に問われ、1審・横浜地裁で懲役2年6月の判決を受けた元社長篠崎洋一郎被告(56)の控訴審第1回公判が17日、東京高裁(栃木力裁判長)であった。弁護側は「1審判決は重すぎる」と主張し検察側が控訴棄却を求め結審した。判決は24日。
篠崎被告はこの日の被告人質問で「成人式を迎えられず悲しい思いをした方に申し訳ない」と改めて謝罪。一方「(社会復帰後は)今回の経験を生かし、経営コンサルタントとして相談を受けたい」などと述べた。
1審判決によると、篠崎被告は、同社の営業利益を水増しした2015年9月期の決算書類などを二つの銀行に提出し、16年9月に両行から計約6490万円の融資金を詐取した。

イワシの大漁を祝った万祝
漁村の衣類に宿る信仰など紹介 海の博物館
三重県・鳥羽市海の博物館(同市浦村町)で、伊勢志摩や東紀州地域で使われてきた漁村の衣服を紹介する「漁村コレクション“ギョコレ”」が開かれいている。衣類に込められた安全への願い、信仰などを130点で紹介する。7月7日まで。
漁師が寒さや潮から身を守る防寒着「ドンザ」は、昭和30年代まで使われた。古くなった木綿の着物などを再利用しており、表面に施された幾何学模様などの刺し子は生地の強化とともに、無事に帰ってきてほしいという妻らの願いも込められた。
急勾配の多い漁村で背負子しょいこを使う際に着けるベスト状の「ショイバンコ」、大漁を祝って船主が漁師らに配った派手な服「万祝まいわい」などが並ぶ。海女の磯着、海草を採る際に指を守る「ユビブクロ」のほか、網の補修道具を入れる竹筒「アバリツボ」もある。
祭礼関係では、2015年を最後に行われなくなった鳥羽市の離島・坂手島の棒練り、熊野市の六方行列、尾鷲市のハラソ祭り、松阪市のかんこ踊りなどの装束を展示。海神を喜ばせようと色合いが鮮やかだったり、厳かな祈りとして白を基調としたり、祭りの方向性の違いも伝える。 同館では「海辺で暮らす人の工夫や苦労、喜びを衣類から感じてほしい」と話している。問い合わせは海の博物館☎0599(32)6006。

梅ノ橋で踊る女性たち
浅野川で「女川祭」 金沢
石川県・金沢市中心部を流れる、嘗ては常時見られた友禅流しでも有名な浅野川の河川敷でこのほど、「女川祭 水の音」が開かれ、三味線の音に合わせた踊りや幻想的なキャンドルライトに観光客や住民が見入った。浅野川の生き物を守るために清掃などを続ける地元住民グループ「女川に菜の花油の灯をともす会」が主催した。
作家が色とりどりのちりめん布や竹細工で作ったり、地元の子どもたちが飲料パックで仕上げたりしたキャンドルライト計800個を並べ、夕方に点灯。午後7時ごろからは、会が作曲した「平成金沢女川節」の生演奏に合わせ、着物姿の女性たちが橋や河川敷で踊りを披露した。
職場が近くにあり、河川敷で日ごろ散歩をする市内の会社員高村沙希さん(35)は「ずっと見ていられるきれいな川。この先もそうであってほしい」と願い、ライトを眺めていた。 

110点が並ぶ会場
希少種のムラサキで染色 高崎市で企画展
群馬県・高崎市染料植物園の企画展「この木なんの木どんな色?―染料植物の道を歩こう―」が7月7日まで、同園の染色工芸館で開かれており、日本古来の植物で染めた着物や布、糸など110点を紹介
飛鳥・奈良時代から現代まで使われてきたクチナシやベニバナ、アイといった植物をパネルで説明し、その植物で染めた羽織やストールなどを展示。絶滅危惧種のムラサキで染めた高松塚古墳壁画婦人像の再現衣装(今月19日まで)もある。65歳以上、中学生以下は無料。問い合わせは同園☎027(328)6808へ。

技術力向上目指して記念撮影
織り手らが交流 八重山と久米島
沖縄県・八重山のミンサー織の手織りや販売に携わる人たちでつくる「いつよ会」(大浜公江会長)の会員27人がこのほど久米島を訪れ、「久米島紬を語る交流会」(主催・久米島紬事業協同組合)を楽しんだ。織りや染めを体験して互いの知識を深めた。 久米島紬事業協同組合は、今年で組合創立50年となる。
「八重山ミンサー」は素材が木綿、組織が平織り、生産地が石垣市と竹富町とする織物。最大の特徴は、5つと4つの絣に「いつ(五つ)の世(四つ)までも、末永く・・・。」という想いが込められていること。
元々は、藍一色の「ミンサーフ(ウ)」という帯であり、これを愛する男性に贈っていた。近年まで竹富島にこの帯としてあったものが今日の「八重山ミンサー」の原型となっている。
17~18世紀頃の琉球王朝時代に綿の栽培や交易記録があり、木綿発症の地といわれるインダスから伝来したと推定されているが、詳細は不明。
久米島紬

最大260倍のプラチナチケットに
12公演が即完 YOSHIKIのディナーショー
東京都・ロックバンド、X JAPANのリーダー、YOSHIKIが、8月9日から六本木のグランドハイアット東京で開催するプレミアムディナーショー(同9~12日と23~25日の7日間で昼公演を含む)のチケットが先行受付直後に全公演が即完売したことが14日、分かった。
6年目を迎えたディナーショーは、YOSHIKIにとって令和最初のショーで12公演は自身最大規模。2003年開業の同ホテルとしても史上最多のショー公演数だ。
ショーは昼公演が7万5600円、夜公演が8万6400円と決して安価ではないが、本人が監修したフレンチのフルコースや弦楽四重奏を従えた彼のピアノ演奏、米国から招いたゲストボーカリストやオペラ歌手の歌唱を堪能できることはもちろん、本人の私物のチャリティーオークションや
自身プロデュースの着物ショーなど来場客を楽しませる趣向を凝らした演出が満載で、しかもすべてにおいてハイクオリティーの内容となっている。

国際通りを歩く中国人
浴衣レンタルが沖縄でヒット 台・中・韓の観光客
浴衣や着物で着飾り、那覇市内を散策する観光スタイルが、外国人観光客の人気を集めている。那覇市の久茂地や国際通りで着付けレンタルを展開する店は、ここ2~3年で利用客が1.5~2倍に増加。利用客の7割を外国客が占める。「爆買い」に代表される旅先でのモノ消費から、体験を求めるコト消費へと趣向が変わる中、沖縄でも日本文化を求める外国客の需要が増えている。
那覇市のちゅら桜(大嶺千恵子代表)は外国客の需要を見越し、2017年に開業。今では年間7千人以上が利用しているという。 開業のきっかけはホテル勤務時代、外国客や国内外の旅行社から「日本文化を体験できるところはないか」との問い合わせを多く受けたこと。浴衣・着物の着付け体験に需要があると実感した。「沖縄は琉装文化で、なじまないのでは」と半信半疑の声も多かったが、利用客は年々増加。初年度の利用者は1日20人ほどだったが、現在は1日30~40人に増え、1カ月の売り上げも2倍以上に増えたという。台湾や中国、韓国などアジア圏の観光客に人気で、中には3度も利用するリピーターもいる。
那覇市牧志の「ちゅら美人」(前泊恵子代表)も利用客がここ数年で1.5~1.8倍に増加。中国客を中心に、口コミやSNSを見て来店する利用者が多い。浴衣の着付け体験をした利用者が、家族や、親戚を連れて再来店するケースも多いという。
中国から社員旅行で訪れた女性は「沖縄は東京よりも旅費が安く、一番近い日本だ。かわいい浴衣に憧れがあったので、体験できてうれしい」と話す。
大嶺代表は「外国客は今後も増える。沖縄が日本の一つの地域として見られている意識を持つことも大切だ。日本文化をきっかけに、沖縄への興味も持ってほしい」と願っている。

伝統からポップなものまで並ぶ
金沢で伝統工芸士4人展 加賀友禅
五彩を基調に美しい自然の息吹を感じさせる加賀友禅染展が、金沢市広坂の金沢・クラフト広坂で開かれている。19日まで。
加賀染振興協会所属の伝統工芸士4人が新作を持ち寄った。訪問着やタペストリー、額、鼻緒、信玄袋、カードケースなど約100点が展示されている。
出品者の田野美恵さんと瀬端由美子さんの作風は優しい絵画調。中出学さんは印象的な古典模様の図柄。金沢中日文化センター講師の浜田泰史さんは、写実的な表現が特徴。
手描きの美しさと作家の個性が感じられる作品ばかり。期間中は不定期で、出品者の伝統工芸士が会場で彩色の実演も披露している。加賀友禅

高橋市長と委嘱状を持つ松岡さん
養蚕業復活へ 岩手で「担い手」決定
北上市で盛んだった養蚕を復活させようと、市が募集していた養蚕農家をめざす新たな担い手がこのほど決まり、高橋俊彦市長が委嘱状を交付した。衰退が著しい養蚕だが、市は養蚕業の再生を、サナギを応用した健康食品生産などの新産業創出につなげたい考えだ。
養蚕業を担う地域おこし協力隊員として委嘱されたのは東京都大田区出身の松岡冴さん(25)。奄美大島(鹿児島県)の織物会社で働いた後、市の計画に可能性を感じて応募した。松岡さんは「復活させることにロマンを感じる。養蚕の魅力を発信していきたい」と意気込んでいる。
京都造形芸術大学で染織テキスタイルなどを学んだ松岡さん。大学時代は自分で飼育した5千頭のカイコからつくった絹糸で、卒業制作として着物を縫い上げた経験もあるという。
任期は3年。カイコの餌になる桑の葉で茶生産に取り組む市内の「更木ふるさと興社」で養蚕技術を学びながら、養蚕農家として自立をめざす。SNSを通じた養蚕のPRや親子で養蚕にふれあう体験交流プログラムなどにも取り組むという。松岡さんは「何千年にもわたって品種改良され人と共生してきたカイコの命に魅力を感じる」と話す。松岡姫 和木沢絹 今は無き石西社

境内で「オーレー」
和装でフラメンコ 青島神社
宮崎市の青島神社に12日、華やかな浴衣や着物姿の女性ら16人が現れ、境内でフラメンコを披露した。異色の組み合わせに観光客らは驚きながらも、興味津々の様子で見入っていた。
全国の名所を舞台に、和装でフラメンコを踊る映像を制作するプロジェクトの撮影のひと幕。23番目となった宮崎県では地元の愛好家が全面的に協力し、音楽に合わせ軽快なステップを踏んだ。
企画、撮影した東京都在住のフラメンコダンサー永田健さん(45)は「フラメンコの魅力を、青島の魅力と融合させ世界中へ届けたい」と熱く語る。見る人の心まで躍らすPR映像が撮れたようだ。

志村ふくみ「夕顔」
栃木で「志村ふくみ展」 学芸員ミュージアム談義
あまり知られていませんが、茨城県は古くから染織と関わりの深い地域です。『万葉集』では常陸国(茨城)は桑や絹の豊かな地として詠まれています。和歌だけではありません。奈良時代に常陸国から朝廷に納められた麻布は現在でも正倉院に伝わっています。
今日、国の重要無形文化財に指定されている結城紬も、その起源は奈良時代まで遡るとされ、江戸初期の書物である『毛吹草』には結城紬の名が諸国名産品の一つとして記されています。
結城紬は絹でありながら一見、木綿のように見えることから、江戸時代、都市部の裕福な町人に人気を博しました。近代以降も改良が行われ、その生産量は大正時代に全盛期を迎えました。私が他県から茨城県に来た平成10年頃にも、結城紬の着物を「一つは持っている」という話をいろいろな人から聞きました。
志村ふくみの作品も結城紬と同じ紬織です。紬織には結城紬のような各地に伝わる伝統工芸品の他に、養蚕地帯の農家の女性たちが、屑繭など商品にならない繭を使い、家族のために織るものがありました。
志村は昭和30年頃まで残っていたそうした紬織を目にし、その素朴な美しさを継承しつつ、さらに自分らしい表現を行いたいと考えました。農村に伝わっていた紬織の柄は縞や格子が主で、色も藍や茶などに限られていました。しかし、志村は植物染料を深く研究することで、赤や紫、黄色、ピンクなど多彩な色を得て、グラデーションにより光を表現した作品や『源氏物語』から着想を得た作品など、それまでの紬織にはなかった世界を創造することを試みました。
ぜひこの機会に志村ふくみの芸術をご堪能下さい」(県近代美術館首席学芸員今瀬佐和)。
企画展「志村ふくみ展-滋賀県立近代美術館コレクションを中心に-」は水戸市の茨城県近代美術館で6月2日まで開催中。問い合わせは同館☎029(243)5111。結城紬

万華鏡絞りと藤井さん
新ブランドで世界へ 有松鳴海絞海外で6月にも発売
愛知県・400年の歴史がある有松鳴海絞の新たな可能性を見いだそうと、独自の技法「万華鏡絞り」で知られる絞り染めアーティスト藤井祥二さん(30)=豊田市足助町=とデザインプロデュース業今枝和仁さん(50)=名古屋市北区=らが新ブランド「ARIMATSU SHIBORI SOME」を立ち上げ、6月にも米ニューヨークで手ぬぐいなどの販売を始める。藤井さんは「有松絞の新たな工芸価値を世界に伝え、次の400年につなげたい」と意気込む。
昨年7月、ニューヨークのフォトスタジオであったPRイベント。人種や肌の色もさまざまなゲスト1000人は、藤井さんが染めた30種ほどのストールから気に入った柄を選び、ショールのように肩に掛けたり、ターバンのように頭に巻いたりして楽しんだ。青やグレーなど落ち着いた色合いと並び、意外にも手に取られたのは南国的な色合い。藤井さんは「身に着けるには抵抗があるかなと思ったものが海外では好まれ、カルチャーショックを受けた」と振り返る。
藤井さんは名古屋市立大在学中に有松鳴海絞に出合い、卒業後、有松に作業場を借りて絞りを研究。染め上がりの柄が雪の結晶や花のように見える雪花絞りを基に、複雑な模様が連続する「万華鏡絞り」を開発した。ワークショップなどで有松鳴海絞の魅力発信に努める中で、着物離れや生産の海外委託による産地衰退の危機を感じた。「絞の価値を高め、高く売れるようにしないといけない」と思いを強めた。
有松絞染は、国内でも存在感を示し始めている。今年3月には、若者に人気のブランド「メルシーボークー、」と組み、過去に販売された商品に大帽子絞りや板締め絞りを施す企画を展開。ジェイアール名古屋高島屋のほか東京、大阪などで巡回販売された。
今枝さんは「現代のライフスタイルに合わせられれば、有松絞を次の400年につなげられる。海外で受け入れられれば、日本での価値も上がる」と期待する。有松鳴海絞り

展示されている丹波布
丹波布500点を展示 丹波市柏原町
兵庫県・丹波布技術保存会技術者協会(塚口佳代会長)が丹波市柏原町の旧西垣和子邸で「丹波布VOL.7―エバーラスティング・ビューティー」を開いている。丹波布伝承の第一人者、足立康子さんや、同会員16人、丹波木綿保存会(丹波篠山市)の作品約500点を展示している。13日まで。
足立さんの作品は反物2本と着物1枚を展示。また、丹波布技術保存会初代会長の金子貫道さんの妻、金子三八子さん作の小切れ1点や、足立さんの織物をサポートした蘆田文子さんの反物、足立さんと同時代に活動してきた足立清子さんの着物、テーブルセンター、縞帳などを並べている。
会員は主に新作を展示。反物や帯、着尺などのほか、バッグやストール、名刺入れなどの日常使いの小物を展示、販売している。丹波木綿は1昨年以来、2回目の展示。
塚口会長は「丹波の大切な文化である丹波布を地元の方々をはじめたくさんの方に知っていただきたい」と来場を呼び掛けている。

写真は読谷山花織
織物普及「後押しを」 組合が知事に要望
沖縄県・喜如嘉の芭蕉布や琉球絣など、県内で織物事業をする10協同組合の代表者らは9日、県庁に玉城デニー知事を訪ね、知花花織のかりゆしウエアや、宮古麻織のネクタイなど各組合の織物で作った衣類を贈った。
沖縄県庁のデニー知事を訪ねたのは、久米島紬、宮古上布、読谷山花織、琉球絣、首里織、与那国織、喜如嘉の芭蕉布八重山上布、琉球びんがたなどの組合代表。

令和を記念して「皇宮典礼」を展示
大島紬匠の技展 熊本県伝統工芸館
県伝統工芸館1階展示室で、14日から19日まで「大島紬 匠の技展」が開催される。入場無料。鹿児島県絹織物工業組合主催。
鹿児島県の特産品である大島紬は絹糸を泥染め、平織りした絹布で独特の渋みと色合いが魅力。伝統技術を継承すべく織元の若い世代が中心になって開催する同展は、今年で8回目。各織元が手掛けた作品が多数展示、販売される。絹布や着物はもちろん、コートやベスト、ストール、ネクタイなど洋装にアレンジされたアイテムのほか、ポーチ、箸入れなどの小物も多く並ぶという。
「軽くて着心地が良いと評判の高い大島紬はおしゃれのアクセントにおすすめです。アンケートに答えると、抽選で豪華な大島紬製品のプレゼントも。会場には駐車スペースが少ないので注意して」と主催者。
問い合わせは鹿児島県絹織物工業組合☎099(256)0488。

風情あるつるや伊藤
染め物「つるや伊藤」 本物の技術次世代に
千葉県・つるや伊藤は、165年前の1854(安政元)年に藍染め紺屋として創業した。当時と同じ船橋市本町の地で、安政から令和まで数えて10の元号の時代で商いを続けてきた。近くには江戸時代に徳川家がタカ狩りの際に宿にした「御殿」があり、「御殿の鶴紺屋」と呼ばれていたという。
現在は着物全般に「印染め」と呼ばれる旗やのぼり、はんてんなどから、祭り用品に緞帳など幅広く扱う。1985年には建設業登録し、内装業も手がける。73年に就任した5代目の伊藤吉之助社長(75)は「時代の要請と社会情勢の移り変わりとともに変化してきた」と話す。
着物の丸洗いしみ抜き職人は技能グランプリ全国大会・内閣総理大臣賞受賞の日本一のしみ抜き職人。日本の伝統技術「染物・織物」を暮らしに生かし続けて160年、さらに先々代が唱えた「薄利永続」の精神を大切にして150年先の信頼』を目ざす。

ワンピースを着た當山さん
戦火くぐったバサージン ワンピースに直し保管
沖縄県・「これは戦の時に着ていたバサージン(芭蕉布の着物)」。国頭郡今帰仁村平敷の當山弘子さん(96)は16歳で絹織物、18歳で芭蕉布の着物を作った。戦火をかいくぐったバサージンを戦後、ワンピースに仕立て直し、戦後74年の今も「最初に自分で作った着物だから」と大切に保管している。
i一方同じ時代を生き、沖縄の芭蕉布を守ってきた人間国宝の平良敏子さん(97)は、大宜味村喜如嘉の芭蕉布会館で語る。「芭蕉布は、その材料すべてが沖縄の自然にあるものからつくり出されます。機械も一切使いません。これは私の母や祖母、そのまた祖先たちが何百年も前から守り伝えてきた、大切な郷土の技術であり文化なのです。今、私たちがやめてしまったら、沖縄から芭蕉布はなくなってしまいます。それは余りにも申し訳ないという気持ちで、私たちは今日まで様々な苦労を乗り越えてきました」と。戦前、芭蕉布の価値が見失われかけたころ、その生産に情熱を燃やしたのが敏子さんの祖父であり父だった。喜如嘉の芭蕉布
   6日~12日
千代大龍「目立ってナンボ」
F・Mと加賀友禅のコラボ着物 関取に贈呈
大相撲の幕内・千代大龍と千代翔馬(ともに九重)に10日、加賀友禅とスイスの高級腕時計「フランク・ミュラー」が初コラボした染め抜き(着物)が支援者から贈呈された。
スイスの本社にデザイン使用の許可を受け、加賀友禅染元の奥田勝将氏らが約3か月をかけて作り上げた。加賀友禅の着物は1000万円するものもある。奥田氏によると、海外ブランドとのコラボは前例になく、値段はつけられないほど貴重なものだという。背面には「フランク・ミュラー」の文字と鮮やかな藤の花も手書きされ、9色のグラデーションは「九重」をイメージした。
東京都墨田区の九重部屋で初めて袖を通した千代大龍は「ありがたいです。目立ってナンボ。15日間着ます。(相撲ファンが)どういう反応をしてくれるかも楽しみ。紫色も気に入っている」と笑顔。初日は関脇・栃ノ心(春日野)戦に決まり、「夏場所の目標は三賞と12勝」と気合もみなぎった。十両・豊ノ島(時津風)と初日に胸を合わせる千代翔馬も、「素晴らしい着心地です」と話していた。

力作が並ぶ会場
津山工芸展 最高賞に津山の奥田さん
岡山県・「第50回津山工芸展」(津山工芸愛好会主催)が、津山市新魚町のアルネ・津山4階市立文化展示ホールで開かれている。12日まで。
作州地域の愛好家ら37人が木竹工芸、漆芸、諸工芸、染色織物、陶芸、彫刻、人形の7部門に計54点を出品。
50回の節目を記念して設けられた最高賞の津山工芸愛好会50周年記念賞には、津山市の奥田瑞江さん(65)のベンガラ染めの着物が選ばれた。全体に筆で細かく模様を付け、溶かした金で陽光をイメージし津山の朝焼けを表現しているという。
チョウやタンポポを再現した竹細工、アジサイ柄がちりばめられた作州絣の着物、勝間田焼のつぼなども並び、同市の男性(65)は「どれも素晴らしく、作品から物づくりの道を究めた作者のこだわりが伝わる」と話していた。入場無料。

阿部家ゆかりの着物などが並ぶ
「纏いの色々」展 福山城博物館
広島県・江戸時代に福山藩主を務めた阿部家に伝わる正装や部屋着などを集めたテーマ展「纏いの色々」が、福山市の福山城博物館1階展示室で開かれている。訪れた人が華麗で細やかな装飾に見入っている。5月19日まで。
江戸期から昭和初期の着物約30点のほか化粧道具や刀など、計約40点を展示している。着物のうち14点は初公開で、ひときわ目立つ赤い振り袖は、大正期から昭和初期にかけ阿部家の奥方が所有した「阿部家家紋入振袖」。赤い生地が四季折々の花で彩られ、来場者の目を引いている。
木や花、波などさまざまな模様が細かく刺しゅうされた福山藩主阿部正方(1848~67年)の奥方着用と伝わる室内用の羽織のほか、化粧道具を収納する黒漆塗りの箱や鏡、紅入れなども並んでいる。
東京から観光で訪れた女性(76)は「時代がたっても色鮮やかで豪華な着物がすてきですね」と話していた。有料。問い合わせは同博物館☎084(922)2117。

運営者の木村さん(奥)
伊勢型紙を学ぶ 伝統工芸に没頭する宿
三重県・着物の柄や模様を染めるための伝統工芸品「伊勢型紙」を基礎から学べるテラコヤ伊勢型紙(鈴鹿市)は修行型のゲストハウス。3つのコースがあり、「弟子入りコース」では宿泊して深夜までじっくり作業に向き合うことができる。
参加者は切り絵や着物好きから職人志望の夢を持つ一般職の人など、各地からやってくる。外国人も多く、直近では英国の服飾学校生が参加した。参加者の半数が宿泊して型紙を制作している。
大学で都市設計を学んだ運営者の木村淳史さんは「自分の中では型紙を作っているつもりはなく、町づくりをやっている。型紙があるからこその町であり、歴史があり、必然性がある。ここを拠点にファッションクリエーターが挑戦できる町にしていきたい」と語る。伊勢型紙

西尾、高橋、知事、度會さん
着物姿の小池知事を表敬訪問 ミス日本
東京都・19年ミス日本グランプリの度會わたらい亜衣子さん、ミス日本「海の日」高橋梨子さん、準ミス日本の西尾菜々美さんは8日、東京都庁で、小池百合子知事を表敬訪問した。世界中で取り組みが進む「SDGs(持続可能な開発目標)」に関する活動を続けているとして、来年の東京五輪・パラリンピックでのボランティア活動を通じた大会への協力に意欲を伝えた。「ミススポーツ」の肩書も持つ度會さんは、「スポーツを盛り上げる活動に協力させていただけたら」。クリーム色の着物姿で臨んだ小池氏は「今年はラグビーW杯、来年はオリンピックとパラリンピックの年で、日本から世界に発信するいいチャンス。皆さんからもいろいろな発信を心がけてほしい」と、激励した。

縫取ちりめん
4月度生産実績 丹後織物工業組合
京都府・ゴールデンウイークの間、各地の新聞を拾い読みすると、着物をメインにしたイベントが数多くある。例えば今月だけでも、鴨川で提灯行列(京都)、大島紬をイベントの素材としたもの(鹿児島)、くるめ楽衆国まつりなどなど。観光地のレンタルきものも、プリント地だけでなく、加賀友禅や京友禅、銘仙や結城紬などの伝統品が着られるようになってきていることは確かだ。
4月の総生産反数は23.299反。昨年同月の25.842反にマイナス2.543反と、現在の総生産数を分母にすると、大はばダウンと言えよう。操業日数は22日間で前年より1日少なかった。
品種別の生産量は次の通り。単位反。()内は前年。
△一越・古代=142(137)▼変り無地=3.743(4.575)■小計=3.885(4.712) ▼紋綸子(軽)=1.897(2.245)▼紋綸子(重)=2.837(2.864)△銀意匠・朱子一重=57(18)▼紋意匠・朱子二重=12.301(13.097)▼絽織・紗織=1.179(1.333)▼その他の紋=194(222)▼金・銀通し=791(1.045)▼縫取・絵羽=158(306)■小計=19.414(21.130) ■合計=23.299(25.842) ▼パレス=728(831)▼紬220(238)。
前年比、白マークはプラス、黒マークはマイナス、±は0。
丹後ちりめん

記念撮影する麻央ちゃんと晃大ちゃん
子どもに昔の着物 くらしの博物館
石川県・子どもたちが着物を着て五月人形やこいのぼりと記念撮影できる催しが3日、金沢市の金沢くらしの博物館であった。
昭和30~50年代を中心とする着物100点から好きな絵柄を選べる。金沢市の友達同士で7月生まれの山本晃大ちゃん(2)と小沢麻央ちゃん(2)は、手をつないで記念撮影した。
たくさん並んだ五月人形を前に、晃大ちゃんは「お家のより大きくてかっこいい」。麻央ちゃんは「大きくて怖い」と目を潤ませた。母親の小沢真樹さん(46)は「本格的に着付けをしてもらえるから、記念になりますね」とほほえんだ。
6月16日まで開催中の企画展「端午の節句展」に合わせて実施した。同展では、五月人形をはじめ、人形の後ろや横に飾られ、武将に由来する「座敷のぼり」にも焦点を当て、戦前から戦後の品を紹介している。展示品は市民から寄贈された。座敷のぼりは、中国の神様や日本書紀などに登場する神功皇后が戦前に描かれ、戦後は加藤清正や豊臣秀吉といった戦国武将が題材になった変遷などがうかがえる。五月人形21点と、こいのぼりや吹き流し38点を展示している。会期中は無休。

DOUBLE MAISON
ドゥーブルメゾン19年新作ゆかた 綿麻素材使用
ドゥーブルメゾン「装苑」など各誌で活躍するスタイリストの大森伃佑子さんがディレクションするブランド。着物と洋服を「身につけるもの」という大きな視点で捉え、従来のルールに制約されない生きたコーディネートを提案している。
2019年の新作ゆかたは、静岡県浜松の伝統技法「浜松注染染め」を用いて制作。布の上に注がれた染料が混ざり合うことで生まれる、プリントでは生まれない手染め独特のぼかしやにじみが特長となっている。
絵柄は、新作のマリンボーダーに加え、過去のアーカイブから人気の高かったパターンを「浜松注染染め」によって新しく染め上げている。波と帆船を黒で上品に描いた「ヴァーグ」や、水色と白の縞模様の上を赤い蝶が飛ぶ「今日、空を飛びながら」など、前回のデザインやカラーをアレンジした絵柄が並ぶ。
生地には、さらりとした肌触りの綿麻素材を使用。ゆかたのモチーフに合わせた丸いボーダーの帯やシックな黒い下駄も取り揃えており、トータルコーディネートを楽しむことが可能だ。
問い合わせはやまとお客様サポートセンター0120・18・8880。夏姿ゆかた心得

ちょうちんを手に鴨川を
鴨川でちょうちん行列 京都
天皇陛下の即位と令和時代の幕開けを祝うちょうちん行列が5日夜、中京区の鴨川河川敷で行われ、着物姿の市民ら約100人が自作のちょうちんなどを手にパレードした。
主催は、夜の京都を町歩きで楽しむ企画を打ち出す「夜の京都まちあるき実行委員会」。一行は午後7時前に四条大橋を出発し、夏の風物詩、納涼床が張り出す鴨川沿いを三条大橋までゆっくり練り歩いた。
昭和3年に昭和天皇の御大典が京都御所で行われた際、ちょうちん行列が盛大に行われたことを踏まえ、市民らが気軽に新しい時代を祝うことができる催しとして企画した。
京都市左京区の事務職、松谷真佐子さん(40)は「2人の子供と一緒に着物を着て歩き、いい思い出になった」と話した。同実行委員会は、来年以降も5月5日に同様の催しを計画している。

大島紬の新しい着こなし提案
大島紬の着こなし提案 鹿児島で和装フェス
大島紬などの着物文化を発信するイベント「NEO和装フェスティバル」は3日、鹿児島市のJR鹿児島中央駅周辺であった。ファッションショーでは、小学生が大人用を工夫して着たり、洋装とミックスさせたりと、誰もが気軽に楽しめる着こなしを提案した。
鹿児島市のスタイリスト緒方千奈さん(42)らが昨年10月に設立した「NEO和装スタイル協会」の主催。着物文化を身近に感じてもらおうと企画したもの。

「蝶々夫人」の1シーン
「蝶々夫人」衣装担当 米国で押元さん
パシッフィック・オペラ・プロジェクトによるオペラ「蝶々夫人」の公演がこのほど、ロサンゼルスのリトル東京のアラタニ劇場であった。3日間行われたが全て満席の盛況ぶりで好評を博した。ハリウッドを中心に映画やテレビ、舞台などで活躍する衣装デザイナーの押元須上子さん(沖縄県北中城村出身)と、寺内健太郎さんのコンビ「キモノSK」が衣装を担当した。
役者30人の着付けは押元さんの弟子の着付師6人が担当し、押元さんが育てた弟子たちの晴れの舞台ともなった。舞台裏の技がステージで光り、「お弟子さんやヘアメークみんなの力のおかげで舞台ができて幸せ」と押元さんは喜んだ。
公演はイタリア語は一切使用せず、日本人、米国人それぞれの役者が母国語で歌う、2カ国語の画期的なステージだった。
押元さんは「今までになくとても珍しいオペラ。美しいコーラスの出演者たちが着物を着て歌うシーンは圧巻。衣装デザイナー冥利に尽きる」と感激で声を詰まらせていた。

無料茶会の様子
十日町きものまつり 新成人も参加
着物の街十日町市があでやかに装う「第43回十日町きものまつり」が3日開かれ、成人式に出席した新成人も着物姿で参加、祭りに華やかさを添えた。
毎年3日に行われる「十日町きものまつり」は、織物の街としての伝統を誇る十日町市の春の一大イベント。市街地中心部の本町通り・駅通り・高田町一丁目が歩行者天国となり、色とりどりのきものを着た老若男女で溢れた。
きもの貸出しや着付けを行う「きものの里をきもので歩こう」や、きもの掘り出し市、十日町きもの女王撮影会、無料茶会などのイベントのほかに、十三詣り、稚児行列などの伝統行事も開催された。
豪雪地帯である十日町市にとって、春の訪れは何にも代えがたいもの。うららかな春の日差しの中、お気に入りのきものを着た参加者ははじけていた。

(右から)秀樹さんとナホさん
沖縄県が紅型アピール パリの見本市
フランス・パリ北東郊外にある「パリヴィルパント」見本市会場でこのほど、「メゾン・エ・オブジェ(家とオブジェ)」が開かれ、紅型を活用した日常製品を創作する「アラヤプラニング」社(宜野湾市=下地秀樹代表)が出展した。同社は「BINRYU」というブランド名で伝統的な染め物の紅型を日常品に取り入れるコンセプトの下、バッグやポーチ、クッションカバーをはじめ、紅型模様を取り入れたコップや皿などのガラス・陶器を展示した。
見本市は家庭品や家を飾る目新しい製品発掘を求めて、世界中からバイヤーや関連メディアが集まる。紅型の美しい色とデザインが好評で、壁紙や包装紙に使用したいとの商談もあった。
今回の出展は県産業振興公社の支援を受けて実現した。デザインを担当する下地ナホさんは「出展者は皆、レベルが高く勉強になった。フランスのみならず、オランダやイタリアなどの企業からも激励や賛辞の声があった」と振り返る。
工芸に関心があり、熱心に耳を傾けてもらった一方、沖縄の紅型を知らない人がほとんどだったという。「今後も弊社ブランドで紅型の素晴らしさをアピールし、県内の染めや縫製の職人育成、沖縄の工芸の盛り上げにつなげたい。フランスで得たインスピレーションを大事に来年も出展し、沖縄の伝統紅型を広く知らしめたい」と語った。沖縄の染織 喜如嘉の芭蕉布 久米島紬

作品の解説をする英吾さん
江戸友禅の技鮮やか 青梅の3人が作品展
東京都・青梅市内で手描き友禅を制作している「腰原きもの工房」の作品展が、同市の「澤乃井かんざし美術館」で開かれている。薄紅や黄色を使った鮮やかなチョウや花の絵柄を、黒い絹の上に際立たせた振り袖などに、観光客らが見入っていた。
同工房では、腰原淳策さん(72)、英吾さん(40)親子と、英吾さんの妻の信子さん(40)が、江戸友禅の技法を使い、研さんしながら制作に携わっている。出品したのは計16点で、生地に文様を描き、染料を手差しするなどして仕上げた着物や帯などだ。3人がそれぞれの個性を生かしている。英吾さんは「青梅の豊かな自然が創作の役に立った」と話す。
小平市から鑑賞に訪れた女性(67)は「着物の柄がとても繊細で、海外の人に見てもらいたくなる日本の伝統作品」と感激していた。
26日まで。有料。問い合わせは同美術館☎0428(77)7051。

休館日は月曜
画中のよそおい 人物の衣服に着目した企画展
栃木県・県立美術館(宇都宮市)で、企画展「画中のよそおい」が開かれている。6月16日まで。
作品の中に描かれた人物の衣服などに着目し、近世から現代まで、国内外のアーティストらによる絵画や版画、彫刻など95点を展示する。
展示作品からは、女性の社会進出が進むなど時代の大きな変化とともに、ファッションは現代のものへと変わっていくことがうかがえる。国内の作品では、女性の装いが着物から洋装が多くなっていくことも分かる。このほかに、人物を描かず衣服のみを描いた作品など、作風もさまざまで、興味深い。
同館の杉村浩哉さんは「衣服や装いに注目するという違った視点で作品を見て、楽しんでいただければ」と話す。問い合わせは同美術館☎028(621)3566。

選りすぐりの製品が集結
繊維の未来を考える 倉敷で展示会
岡山県・繊維産業の街として長い歴史を誇る倉敷が、倉敷で生まれた逸品を集める「倉敷繊維孝房」開催している。26日まで。
時代が変わり「メイドインジャパンの良さ」が再認識されつつある今、倉敷には連綿と受け継がれてきた伝統産業を支え続けるメーカーや、伝統産業を礎に新たな価値を生み出している革新的なメーカーが数多く存在している。
デニムをはじめ、学生服・い草など日本を代表する繊維産業の町倉敷が「倉敷から、繊維の未来を考える」をテーマに選りすぐりの製品が展示紹介されている。
和からは、「ポリエステルの着物ばかりではなく、デニムの着物やアンティーク着物を中心としたお店です」と、着物浪漫(倉敷市本町)が出品している。デニムの着物
   1日~5日
儀式に臨む片山議員
片山さつき大臣が着物を選んだ理由 剣璽等承継の儀
1日、皇居・宮殿の正殿松の間。新たに即位された天皇陛下が、歴代天皇に引き継がれてきた三種の神器の剣と勾玉などを受け継ぐ「剣璽等承継の儀」がとり行われた。
皇族方は儀式にドレスで出席されるという中、片山大臣はどうして着物を選んだのだろうか。
「この1300年(続いている)という元号の変わる歴史ですね。それから憲政史上初めて女性が剣璽等承継の儀に臨むということで、多くの女性が、今まで歴史に関わってこられて、そういう方々に思いを致すと、やはり長きに渡ってという意味で、礼装はお着物の方が長いですから、そのように致しました。さらに、前例になりますので、宮内庁式部官にも問い合わせをし、それから議員の女性の先輩という意味では、扇千景元参議院議長・元国土交通大臣にもお伺いし、やはり色留袖ということに決めました」。
このように、衣装に着物を選ぶ際には、多くの人に相当アドバイスをもらったことを明かした。そして数ある着物の中から選んだのが薄紫色の着物だった。「何種類か白襟紋付の色留袖は持っているんですけれど、当日の儀式に即したお色ですね。薄い紫系、後は季節感がない柄で、かつ菊の紋様が入っているものを選びました」ということだ。

2000点が並ぶ藍の美展会場
藍住町で「藍の美展」 藍染師矢野藍秀さん
徳島県・板野郡藍住町矢上の藍染師矢野藍秀さん(55)の作品展「藍の美展」が、町歴史館・藍の館(徳命)で開かれている。5日まで。
鶴100羽が新しい時代に飛び立つ様子を表現したタペストリー(縦横約2㍍)や着物など約2000点を展示。矢野さんは「伝統技法の天然灰汁発酵建てで染めた深い藍色に注目してほしい」と話している。
会場には、鳴門市の大谷焼窯元が制作した藍色の陶器や、徳島市の生花店が手掛けた藍色の造花も並ぶ。国重要無形民俗文化財の古代布・太布織の実演も行われている。徳島の藍

作品と大西さん
友禅和紙きものアート作品展 大西鏡子
アメリカ・「大西鏡子─友禅和紙きものアート作品展」が開かれている。30日まで。入場無料。
同イベントでは、ニューヨークを拠点に活動し、着物コンサルタントとしても活動する日本舞踏家の大西鏡子さんによる友禅和紙を使用した着物アートを展示している。作品は、江戸時代から始まったとされるきもの友禅模様を手すき和紙に写したもので、日本舞踏の振りや動きをデザインに取り入れた躍動感のあるアートとなっている。
会場は、主催となる着物のコンサルティング会社Kaede Kimonos(ニューヨーク)のショールームで、アートディレクターには米国でさまざまなイベントを手掛ける河野洋さんを迎える。作品販売による収益金の一部は、アーティスト支援活動を行う非営利団体CUPA(CATCH US Performing Arts)に寄付される。

提灯行列のイメージ写真
提灯を手に着物で歩こう 鴨川
京都市・京都の伝統文化を生かした新たな風物詩を目指し、市内の文化やアート関係者で構成する団体が、提灯を手に着物姿で鴨川を練り歩く催し「京都鴨川提灯行列」を5月5日に初めて開く。改元による新たな時代の幕開けを祝うとともに、市民らが和の文化に触れる機会を作ろうと企画。行列への参加者を募っており、毎年の定期開催も視野に入れている。
市内のデザイナーやプロデューサーでつくる「夜の京都まちあるき実行委員会」の主催。
催しでは、オリジナル提灯を持った和装の参加者約50人が、四条大橋を起点に鴨川河川敷をそぞろ歩く。宵の鴨川の風情を楽しみつつ、光の列で幻想的な景観を創出する。
昭和天皇の即位の礼(1928年)が京都御所であった際には、市民による提灯行列が行われた記録も残っており、まちを挙げての祝賀ムードを再現する狙いもある。
メンバーで建築士の大島祥子さんは「令和の幕開けを祝い、伝統工芸や和装を見つめ直す機会になれば。着物姿で美しい景色を楽しんでほしい」と参加を呼び掛ける。

着物姿で接客に取り組む生徒
生徒が着物で接客 栃木の百貨店
栃木市・栃木商業高(片柳町)の販売実習活動「栃商デパートIN TOBU」が2日、万町の東武宇都宮百貨店栃木市役所店で始まった。4日まで。「蔵の街・栃木」をPRしようと、着物姿の接客にもチャレンジ。取り組みを動画で撮影し、国内外に発信していくという。
毎秋の学園祭で食品や衣料品を売るイベント「栃商デパート」を行う同校。2017年からは同店の一角を間借りし、校外実習に取り組んでいる。接客業などを志望する生徒たちにとって、陳列やマーケティングを学ぶ貴重な体験になるという。

見学する親子連れ
養蚕の発展支えた弥三郎を紹介 伊勢崎
群馬県・地元の歴史に親しんでもらおうと、伊勢崎市の有志でつくる「島村蚕のふるさと会」はこのほど、同市境島村の田島善一さん宅(進成館)で「二代目 田島弥三郎展」を開いた。養蚕の発展に貢献した二代目弥三郎について説明する資料や写真約30点が飾られた
イタリアで蚕の卵「蚕種」を売り、顕微鏡を持ち帰った二代目弥三郎の功績を紹介。当時使われていたはかりや蚕種を保管した台紙なども展示された。
進成館は、喚起重視の養蚕技法「清涼育」のための換気用のやぐらが残る大型養蚕農家。

多彩な色柄が魅力
アフリカンプリントの浴衣展 自由が丘
東京都・アフリカ産伝統染織ブランドの展示販売会「アフリカンプリントの浴衣展」が3日、自由が丘駅前のギャラリー「 DIGINNER GALLERY WORKSHOP」(目黒区)で始まる。12日まで。
同ブランドは、鈴木仁美さんによるアフリカ産伝統染織・手工芸品ブランド。沖縄県立芸術大学在学中からアジア、インド、アフリカなどを訪ねて現地の染織技法を学び、卒業後は国内のテキスタイルメーカーや機屋で服地の生産に携わってきた。2011年、西アフリカ・ナイジェリアで現地の染織や手工芸の研究・ものづくりへの取り組みを始め、2017年に日本で同ブランドを立ち上げた。
今回浴衣用生地として使う「アフリカンプリント」は、現在は工業生産されたプリント布だが、インドネシアの「ジャワ更紗」をルーツに持つ綿100%生地。西アフリカでは老若男女問わず幅広く愛されている。「しっかりした綿生地で、カラフルな色柄と花や植物、幾何学などを図案化した連続柄が特徴。デザインは星の数ほどあり、布を通して見えてくる民族ごとの多様な世界が面白い」と話す。
同展では、ギニア、ナイジェリア、ガーナ、ブルキナファソ、トーゴなどの西アフリカ諸国の市場で買い付けたアフリカンプリントを使った「仕立て上がり浴衣」と、好きな布を選んで仕立てる「セミオーダー浴衣」を用意する。
開催時間は11時~19時。問い合わせは同ギャラリー☎03(6421)1517。

展示された「キモノプロジェクト」の着物
くるめ楽衆国まつり 15万人がくりだす
福岡県・第4回くるめ楽衆国まつりが4月29日、久留米市六ツ門町の久留米シティプラザから西鉄久留米駅東口までの一帯で開かれた。雨も影響し、昨年より5万人少ない約15万人の人出(主催者発表)だったが、歩行者天国となったシティプラザ前の明治通りには物産ブース約100店が並び、多くの家族連れらでにぎわった。
久留米商工会議所や市などでつくる「オール久留米で盛り上げ隊実行委員会」の主催。シティプラザの六角堂広場では、3対3の「ストリートラグビー」やボルダリングなどのスポーツ体験イベントがあり、最大2時間待ちになるなど人気を集めた。 シティプラザ館内では、東京五輪・パラリンピックでの披露を目指して参加各国をイメージした着物を制作する「キモノプロジェクト」の作品を展示。同市で五輪の事前キャンプを行うケニアとカザフスタンの民俗衣装も並び、来場者が見入っていた。五輪の着物

自分のペースで選べる予約システム
宅配レンタルキャンペーン開始 VASARA
バサラホールディングス(東京)が、訪問着宅配レンタルのWEB予約でお得なキャンペーンを実施。5月31日まで。
WEB予約で31日申込み分まで全品5000円OFFで利用できる。最速級で届けられ、3日前の14時まで受け付け。最短即日発(翌日到着)も可能。好きなときに自分のペースで簡単検索&申込ができ、WEBカタログで最新コーディネートをじっくり選べるという優れもの。
「結婚式、結納、七五三、入学式、卒業式、コンサーなどなど、大切な記念日やイベントの思い出の1ページで、VASARAの着物が優雅で素敵な女性へと美しく彩っていきます」とVASARA。 宅配レンタルVASARAWEBサイト

元山功大さん(右)
和裁士が提案する新しい着物 洋服地がベース
東京都・誰でも1分で着ることができ、着崩れない洋服生地の着物で常識を覆す。そんな着物サロンを、江東区清澄白河にOPENしたのは巧流合同会社。現在、簡単に着れ、着崩れない着物の意匠権を出願中。
何といってもその特徴は、洋服生地を素材にしていることだ。そのことが、洗濯ができ手入れが簡単、保管が手軽、自由な着方で洋服と合わせたコーディネートもできるなど、多くの提案を持つ。価格も国内縫製によるフルオーダーで3万円からとリーズナブル。
同社の代表者は元山巧大(兄)、元山誠也(弟)兄弟。2人の祖父は、着物縫製会社兼和裁士訓練校である和裁学院を設立。全国和裁着装団体連合会13代会長に就任し、和裁の進歩に精力を注いだという。
元山巧大さんは、中学卒業後東京へ和裁の修行に上京し、1級和裁技能士取得後、和裁学院を継いだのだが、年々着物を着る人が減少し、下請けである和裁士の報酬は減少し続け、その結果経営は困難になり全和裁学院を閉校となった。
現在は縫製会社を新たに設立し、国家検定の審査員をしながら、手縫いのみの伝統的な技法のみで着物を縫っている。事業内容は、着物の仕立て販売、着物の手入れ加工、着物トータルコーディネート。問い合わせは同サロン☎03(6458)6497。

帯の刺繍もステキ!
黒柳徹子の平成元年の着物姿 ファンが反響
タレントの黒柳徹子が自身のInstagramにて、“平成元年”に仕立てたものだという、貴重な着物を身に着けてのオフショット画像を公開。その魅力あふれる美しい着物姿に、画像を見たファンからは称賛の声が相次いでいる。
投稿の中で彼女は、「この着物は、平成元年に作っていただいたものです。昭和62年の大河ドラマ「独眼竜政宗」を見ていたら、正宗のお母さんが着ていた着物がとっても素敵だったので、衣装担当の方にお願いして作っていただいたのです」と紹介しつつ、平成元年に仕立てたものだという着物を身に着けた姿を公開した。
NHKの大河ドラマで使用した衣装を元に、当時の衣装担当者がわざわざ作ったという、なんとも貴重な着物を身に着けての1枚に、ファンからは「徹子さんにとてもピッタリ似合われてて素敵ですね」「春らしくて華やかですね」「とても素敵です。裾などの刺繍や帯の刺繍もステキ!!ボーダーの部分は染めですか!?いつもステキなお着物見せていただきありがとうございます」「流石に徹子さん 幾つになってもお似合いです♪」といった称賛の声が寄せられることとなった。
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