5月のニュース





話  題

サムライアロハ2万円から
着物再生アロハ
パリでも販売へ
サムライアロハ
宮城県・古着の着物をアロハシャツに加工するサムライアロハ(仙台市)は、フランス・パリでの販売に乗り出す。セレクトショップ「レクレルール」に出品し、生地や和柄の良さを武器に市場を開拓する。新宿伊勢丹メンズ館やアパレル大手アダストリアの店舗でも販売。電子商取引(EC)中心から実店舗での展開を拡大し、新たな産地ビジネスとして知名度を高める。
レクレルールのセレクトショップでは6月中に発売する予定だ。フランスでは着物などの和柄へ関心が高い。サムライアロハのデザイナーの人脈を通じて、レクレルールの社長の目にとまり、取り扱いが決まった。
新宿伊勢丹メンズ館では7月3日から、アダストリアでも7月中には東京を中心とした店舗で発売する。パリと日本国内で当面、400着を販売する計画だ。
価格は約2万円からで、素材はシルクとポリエステル、ウールがある。形はスリムとワイドの2種類あり、それぞれSMLのサイズをそろえる。ボタンは伝統的なアロハシャツに使われている竹ボタンを輸入している。
サムライアロハは、ブランド品の買い取り・販売を手掛ける仙台買取館(仙台市)の桜井鉄矢社長が昨年に設立。15年から買い取った古着の着物をアロハシャツにする事業を始めており、分社化した。
着物の縫い糸を外して反物にする作業は、仙台市近郊で子育て中の母親に委託し、コストを抑えるとともに家計を支援している。その後工程は福島の永山産業(白河市)と岩手のフアッションセンター盛岡(盛岡市)が縫製工程を担っている。
事業の先駆性が評価され、15年には復興庁の「復興ビジネスコンテスト」で優秀賞を受賞。受賞をきっかけに事業化の専門家やデザイナーとのつながりができ、本格的な商品開発に着手した。
販売はECが中心だったが、18年夏には原宿にあるアダストリアの旗艦店で販売すると、1カ月間で70着が完売した。1枚の着物からアロハシャツ1着しかできないことから、「一点もの」の価値が20歳代男性中心に支持されたという。
アロハシャツだけでなく、他社とのコラボや着物の帯を使ったクッションの製造も進めている。ご存知ですか?(アロハシャツ)

きものニュース
作品と木村さん
日本新工芸展で初入選 室蘭の木村さん
室蘭市港北町の和染織作家の木村亮さん(44)の着物「春到来」が、第41回日本新工芸展で初入選した。念願の入選に「ひと安心です」と喜びの表情を浮かべている。
木村さんは和染織職人である母・みちよさんに影響され、20歳ころから本格的に和染め織りを始めた。受賞作の「春到来」は北海道の春の訪れを、あや色やもえぎ色などの糸を使い市松模様をつくった。雪が解けて土が顔を出し、山が色づき緑が芽生えてくる様子をイメージした。
デザインを考え、設計図面を作るなど織りの作業に入るまでがひと苦労。「一つでも作業を誤ると模様がずれる。何寸か測りながら織っていく。織りの作業だけで半年ほどかかりました」と振り返る。
東京国立新美術館で5月に開かれた展示会に足を運んだ。「自分の作品が展示されているのは不思議な感覚だった。多くの作品を見て、厳しさや新たな刺激を感じることができた。評価されたことを糧にして今後も制作活動に励みたい」と新たな意欲を見せる。みちよさんは「亮には独特な世界観がある。これからもどんな作品が出来上がるのか楽しみ」と期待を込めている。

ハウスの紅花が満開
紅花ハウスで見頃 河北の資料館で満開
山形県・西村山郡河北町の紅花資料館内にある加温ハウスの紅花が、露地物より一足早く満開になっている。鮮やかに色付いた花が来場者の目を楽しませている。
町民有志でつくる河北べに花会紅花栽培部(斎藤祐市代表)が育てている。露地物の咲き始めは例年7月上旬~中旬ごろだが、加温ハウスは1カ月ほど早い。今年は5、6の両月に暑い日が続いたため、先週の中ごろに満開になったという。
約175平方㍍のハウス内は一面が紅花色に。町をPRするユニット「かほくべに花おとめ」のゆきりさんは「紅花は県の花。県外の人に見てほしい」と話していた。最上紅花

アイヌ文様刺しゅうが並ぶ会場
アイヌ刺しゅうの作品展 白老町で62点
北海道・白老町内のアイヌ文様刺しゅうサークル「チシポの会」(石井シゲ代表)による作品展が末広町のしらおいイオル事務所チキサニで開かれており、アイヌ文様刺しゅうを施した62点が並んでいる。が、展示期間は未定ということらしい。
着物やタペストリー、コースター、ボタン、箸入れ、小物入れ、巾着、鉢巻きなど。着物は子ども用も展示されている。ほかに首飾り、耳飾りも。
「チシポ」はアイヌ語で「針入れ」を意味する。「アイヌ刺しゅうの素晴らしさに触れ、この文化を私たちの手で伝えていく覚悟と使命感を持って取り組んでいます」とのメッセージが添えられている。

詳細はウエブサイトを
企画展子どもの着物 共立女子大学博物館
東京都・共立女子大学博物館(千代田区/館長:長崎 巌)は、企画展「小さきものへの思い ―子どもの着物― 」を開催している。7月30日まで。
江戸時代から昭和時代初期までの子どもの着物と子どもに関する工芸品などを展示。また、会期中の6月29日には関連イベントとして講演会も開催。共立女子大学博物館の長崎館長が「江戸・明治・大正時代の子どもの着物 ―親の思いが生み出した造形― 」と題して子どもの着物に関する講演を行う。入館無料、事前申し込み不要。
同博物館は「和と洋が出会う博物館」をコンセプトとして、着物を中心とする日本の服飾資料や工芸品、明治以降の洋装の背景を知るために収集された西洋の服飾資料や工芸品などを一般に公開している。
   17日~23日
藍の苗植えをする利用者
「西室苑」利用者が藍の苗植え 阿南
徳島県・阿南市長生町の障害者支援施設「西室苑」の利用者8人が、施設の農地で藍の苗を植えた。7月末から10月上旬にかけて収穫と乾燥の作業を行い、乾燥葉約100キロの出荷を目指す。
農地は約10㌃の広さがあり、利用者は3月末から施設で育てていた10~15㌢ほどの苗を植え付けた。金澤政義さん(61)は「いっぱい収穫して質の良い乾燥葉を作りたい」と話した。
施設は昨年4月に県の農福連携とくしまモデルに指定され、利用者の就労支援や藍栽培の後継者育成を目的に藍の乾燥葉を作っている。昨年は22キロを収穫し、徳島市の藍師に出荷した。徳島の藍

今年もやりました
浴衣 IN LAFORET 今年も開催
東京都・ラフォーレ原宿では25日~7月24日の期間、2F CONTAINERにて「浴衣」の集合催事「浴衣 IN LAFORET」を開く。5 回目の開催となる今年は、期間を3つに区切り、伝統とモダンを融合させたデザインが人気の着物ブランド「ろっこや Summer Shop」 、デザイナー・和装モデルの川原マリアが手掛ける京都のブランド「MICO PARADE」など、計9 店舗が出店する。期間中は、メインビジュアルのADを務めたカタヤマトモコ(airlines incデザイナー/着物着付け教室「エアポートラウンジ」主宰)によるフォトスポットやディスプレイも楽しめる。
また、期間中には、1F entrance spaceeに、毎年恒例の「月影屋」も出店し(7月18日まで)、今年は令和元年にふさわしい日の丸をモチーフにした浴衣を販売する。
「夏を彩る個性的な浴衣や、浴衣にも洋服にも合うアイテムを探しに、ぜひラフォーレ原宿にお越しください」と、主催者。月影屋

西陣織の帯地を用いたバッグ
和服にも洋服にも 西陣織バッグ
京都市・医学書出版の永末書店(上京区)は、自社で手掛ける西陣織の雑貨ブランド「樹英麗(きえれ)」の新商品を、下京区の京都高島屋1階で展示販売している。上質な夏の帯地を使った涼しげなバッグが並んでいる。
西陣地域に所在することから、西陣織の魅力をPRしようと3年前にバッグ制作をスタート。唐織やつづれ織りの新しい帯地を仕入れ、加工している。
今回は絽など夏の帯地のクラッチバッグやトートバッグを中心に出品。金箔を貼った「引箔」を使ったきらびやかな帯地や、流水やモミジをモチーフにした帯地を使い、和服にも洋服にも合うように仕上げた。
担当の永末幸代取締役(37)は「西陣織の素晴らしい伝統技術を、おしゃれに身につけてもらえればうれしい」と期待している。
がま口ポーチやワインボトルカバーも販売している。25日まで。

車椅子の人に着物を
車椅子利用者の着付け 和歌山で育成講座
車椅子利用者の着物の着付けを手伝う「福祉車いす着付師」を育成しようと、NPO法人「日本理美容福祉協会」(東京都)が7月、講座を開く。2016年に創設された民間資格で、講座は難易度別に3コース用意している。同協会は「障害のある人にも着物を楽しんでもらえるよう、補助できる人材を育成していきたい」としている。
「今まで、車椅子の方の着付けをする技術者が不足していたため、着物を着たいと思われても諦めてこられた方が 大勢いらっしゃると思います。 私たちは、10年以上、車椅子着付けボランティアに携わってきたそのノウハウを生かし、車椅子に座っておられる方々に、着付けが出来る人材、「福祉車いす着付師」を育成し、より多くの方々に日本の文化である着物を楽しんで着ていただけるよう、全国各地で講座を開講して参ります」(日本理美容福祉協会)。問合せ先協会本部事務局☎03(6903)3055。

根路名まり作天照大御神
全国作家の陶器や着物など展示 松坂屋美術館
陶器や着物など全国の工芸品が集められた「第41回日本新工芸展」(主催=公益社団法人日本新工芸家連盟)が名古屋の松坂屋美術館で開かれている。25日まで。
勢いよく流れる溶岩や燃え上がる炎をイメージした2種類の漆を使ったダイナミックなオブジェが、目にとまる。
そのほか、会場には陶器や着物など全国の作家による工芸品およそ150点が展示されている。また、3本の足で立つ姿がユニークな作品では、薄く加工した竹がしなやかに曲げられ、生き物の生命感が感じられる。
有料。会期中は無休で開館時間は10時~19時30分。 ただし、最終日は18時閉館。問い合わせは同美術館☎052(251)1111。

展示されている天蚕のブラウス
天蚕100%の洋服 岡谷蚕糸博物館で展示
長野県・野外でクヌギやナラを食べて育つ「天蚕」を飼育している伊藤よう子さん(67)=安曇野市=が、天蚕から取った糸のみで仕立てた洋服の展示会を岡谷市の岡谷蚕糸博物館で開いている。約10年にわたってためた糸を使ったブラウスやストールなど計3着を展示。「天蚕ならではの光沢を楽しんでもらえたら」と話している。
同市有明地域の特産品である天蚕の飼育は一時期途絶えていたが、復活を試みた義父の影響を受けたという伊藤さん。屋外のクヌギの木に網目の細かいネットを掛けて、虫や動物に食べられないよう気を配りながら、10年以上飼い続けているという。「自分で育てた天蚕から取った糸で洋服を作ったのは初めて。風合いを生かすためにどんな服がいいのかこれから考えていきたい」と話している。
7月1日まで。有料。問い合わせは同博物館☎0266(23)3489へ。安曇野穂高の天蚕糸

オペラ座で美のコラボ
着物はアートだ オペラ座で美のコラボ
フランス・パリのオペラ座でこのほど、和と洋の美しさのコラボレーションが見られた。
大階段にずらりと並んだ着物姿の女性たちの帯を、着付け師が華麗な手さばきでさまざまな形に仕上げていく。140年以上の歴史を誇るパリのオペラ座で、東京の着物教室が開催したこのイベント。実に圧巻であった。
主催者は、メイクや髪型も伝統にとらわれすぎず、着物を「アート」としてアピールすることで、未来に受け継ぎたいとしている。

実態調査しましたよ~
夏着物スタイリングショー 共立女子大
東京都・共立女子大学・共立女子短期大学(千代田区)は7月2日に「2019夏着物スタイリングショー」を神田一ツ橋キャンパス2号館にて開催する。本イベントでは、学生たちが神田明神をテーマとしてオリジナルデザインを施したプリント柄の夏着物を披露するとともに、夏の着物の中でも代表的な「浴衣」に関して、女子学生の視点で実施した実態調査の結果のプレゼンテーションも行う。本企画は、同大学の「2019年度 地域連携プロジェクト」として実施される。
同イベントには神田明神が特別協力するほか、帝人フロンティア(株)、豊島(株)が協力している。入場無料。事前申込不要。

懸命に取り組む3年生
ちりめん産地で着付け教室 峰山中
京都府・和装振興の一環としてこのほど、着物の町に存する京丹後市立峰山中学校3年生の家庭科で「浴衣着付け教室」が行われた。
1クラス1時間の学習時間の中で、「浴衣を着て」「作法を学んで」「浴衣をたたむ」という盛りだくさんの内容を、熱心に真剣に取り組んでいた。
教室では、学校支援ボランティアに登録している8名が指導、「挨拶がしっかりでき、一生懸命取り組む生徒の皆さんに感心した」と褒め言葉が出た。
「今回で2回目だったけど、改めて日本の伝統について学ぶことができました。着るのがとても難しかったし、たたむのもすごく難しかったです。教えてくださった方が帯のアレンジの仕方などをていねいに教えてくださったので、着物について興味を持つことができました。私は今まであまり日本の伝統について興味が持てなかったけど、今回の体験で着物は奥が深いなぁと思いました」と3年生。丹後ちりめん

ストラップと荻島社長
キヤノンとコラボ開発 組紐でアルヴォリ
組紐など伝統工芸品のEC(電子商取引)を展開するアルヴォリ(東京都、萩島貴社長)はこのほど、キヤノンマーケティングジャパン(以降CMJ)とカメラストラップを共同で開発した。CMJと同社の両ECサイトで販売する。開発は同社が、販促はCMJが主軸となり行っていく。同社としては、今回の共同開発を機に、CMJとともに開発する、カメラ関連のコラボ商品のCMJラインアップを拡充させていきたい考えだ。
共同開発した商品は、「東京くみひもカメラストラップ」。500本限定で5月15日から販売している。CMJは、既存顧客に対するメルマガを中心に同商品を訴求している。現在の注文数は非公開としている。
同社では、「受注ペースは当初予定していたとおりで、堅調。9月末までの完売を目指している。カメラのファンだけでなく、着物を好むお客さまにも相性がよい商品だと思う。当社としても多方面に認知拡大を図る」(萩島社長)と話す。
同社としては今後も、CMJとのコラボ開発を積極的に行いたい考え。コラボ商品の拡販などにより、19年9月期は、前期比2倍の売上高となる見通しだ。
コラボ開発した商品は、「レッド」と「ブルー」の2色を展開。それぞれ250本ずつを用意している。

花菖蒲の中を優雅歩く参加者
花菖蒲まつりに合わせて着物で散策 館林
群馬県・和装で散策を楽しむイベントが16日、館林市のつつじが岡第二公園で開かれ、着物に身を包んだ来園者がハナショウブの咲き競う園内を晴れやかな表情で歩いた
同イベントは開催中の「たてばやし花菖蒲まつり」(市観光協会主催)に合わせて企画されたもので、期間中は花菖蒲苗の販売や、花菖蒲の種をプレゼント。花摘み娘による花がら摘みなどのイベントも 開催される。花は公園や駐車場前を含め、約270品種の白やピンク、紫色が咲き乱れ、その景観は華やかで美しく、訪れる人の目を心ゆくまで楽しませてくれる。同まつりは23日まで。

感謝状を贈られる渡辺理事長(中央)
芸舞妓に夏物の衣装寄贈 渡文社長
京都市・帯地製造会社「渡文」(上京区)社長で、西陣織工業組合理事長の渡辺隆夫さん(80)が17日、花街・祗園東の芸舞妓に夏物の衣装を寄贈したとして、祗園東お茶屋組合(東山区)などから感謝状を贈られた。
渡辺さんが送ったのは、演奏担当の芸子「地方」が着る黒紋付きの絽の着物8枚と、祗園東の行事の一つ「花笠巡業」(7月24日)で、祗園東の舞妓が八坂神社(東山区)で奉納する「小町踊り」で用いる帯8本。絹の着物は、6月29、30日に南座(同)で開催される5は五花街合同公演「都の賑わい」で披露される。
この日、中京区のホテルで感謝状の贈呈式があり、祗園東お茶屋組合の中西三郎取締(61)らから感謝状2枚を受け取った渡辺さんは「芸舞妓さんに喜んでもらえたらうれしい」と話した。

かすりの着物で国語の授業を体験
かすり姿で授業 磐田の旧見付学校
静岡県・磐田市見付の国指定史跡「旧見付学校」で16日、子供たちが明治・大正期の授業を体験する講座が開かれた。市内を中心に1~6年の児童21人が参加し、かすりの着物姿で昔の授業に臨んだ。
1875(明治8)年完成の施設内に再現された教室で行い、施設職員やボランティアが先生役を務めた。体験授業はオルガンのメロディーをバックに「かたつむり」「富士山」の合唱でスタート。国語の時間には、ノート代わりの石盤に石筆で名前を書いたり、当時の読本などを元に作った教科書の文章を音読したりした。
折り紙工作や羽子板、竹とんぼ、こま回しといった遊び体験も行った。旧見付学校は現存する国内最古の木造擬洋風小学校舎。

繭の品質確認をする生産者ら
純白の繭 小山で出荷作業始まる
栃木県・小山市出井のJAおやま桑青果物集出荷センターで16日、今年最初の繭の出荷作業が行われた。
同市内外の養蚕農家と社会福祉法人の9軒が丹精して育てた繭計約2㌧を同センターに集荷。長さ約4㌢、重さ約2㌘の純白の繭が詰められた袋の重さを量ったり、目視による品質確認で汚れた繭などを取り除いたりしていった。作業後、繭はトラックで群馬県安中市の製糸業者へ運ばれ、生糸を経て着物などに使われるという。
同市三拝川岸、JAおやま養蚕部会長五十畑茂さん(71)は「乾燥した日が続き、(飼料の)クワの成長がよくなかったが、申し分ない品質となった。よい着物になってほしい」と話した。

写真はイメージ
小林美術館 着物で行くと入館料が2割引
大阪府・小林美術館(高石市羽衣2丁目)では、夏季特別展がスタートさせている。テーマは『うだるような暑さ、涼を求めて』。9月8日まで。
同展では生活の中で親しまれてきた夏の風情、山や海の自然の中で感じる涼しさを日本画を通して紹介するとともに、学芸員による展示解説も行われる(申込不要)。
今回、着物(浴衣、甚平も含む)で来館すると、入館料が2割引になっている。詳細は同美術館HPか☎072(262)2600。

実践ワザ満載
書籍紹介 素敵な大人の半幅帯
浴衣に必須の半幅帯。紬・木綿に半幅帯のふだん着物スタイルも人気。こなれてお洒落な着姿を印象づける帯結びだが、体型に関わりなく「太って見える」「お尻が目立つ」のが悩みどころ。どんな体型の方も「ほっそり見える!」着付けワザを、着物コーディネーターのオハラリエコが大公開。メリハリボディを作る着付け、帯結びの位置や形の黄金バランス。自身のコンプレックスを解決した実践ワザが満載されている。
目次。●半幅帯は太って見える!? 3つの「苦手」を克服すれば、ほっそり着姿に大変身 ●帯結びがキレイに決まれば、ほっそり体型に! 誰でも成功する4つのテクニック ●後ろ姿が華奢に見える「大人カッコイイ」ペタンコ系とお太鼓系の帯結び 矢の字 くノ一 貝の口 吉弥 片ばさみ カルタ 結びの基本&バリエーション等。
刊行概要
 監修:オハラリエコ 定価:1512円(本体1400円) B5判 96P 発行:株式会社世界文化社。

専用サイトをPRする熊切社長
ネットで着物レンタル 群馬のワクラッチ
和柄デザインのバッグを企画販売するワクラッチ(みどり市笠懸町鹿=熊切理香社長)は、インターネットを活用した着物レンタルの新事業を始めた。30~50代の女性をメインターゲットに据え、全国から厳選した約300点を用意。独自にコーディネートした着物と帯の組み合わせを提案するなどして、着物文化の普及につなげる。
運営を始めたレンタル専用サイトは「KIMONDOU」。熊切社長(46)が全国を巡り、1点ずつ仕入れた着物をそろえた。人間国宝の職人や有名作家が手掛けた商品もある。全体や柄を拡大したものなど1点の商品につき7枚の画像を表示。細部までイメージが伝わるように工夫した。

アドバイスを受けながらの着付け
着付け講座開講 会津若松
福島県・(株)まちづくり会津(会津若松市)主催の講座「ふくふく和の講座2019夏『和文化に触れる~ゆかたを着る・着せる』」が、同市の商業文化施設「福西本店」で始まった。民族衣裳である着物の着付けや歴史について学び、和文化の魅力を探る。
講座は、着付けの技術を広め、着物をもっと身近に感じてもらおうと初めて開いた。7月20日まで全6回の講座を開き、浴衣の着付けや所作、和服が生まれた背景などについて指導する。最終回には、同施設内の和室や庭園を背景に浴衣姿で撮影する。
初回は、民族衣裳文化普及協会福島支部の小林佳奈子副支部長が講師を務めた。受講者に手ほどきしながら、色とりどりの浴衣の着付けの仕方を伝えた。小林副支部長は「自分の感性で楽しく和服を着てほしい」と語った。
セミナーは午後の部と夜の部を設けた。受講者は随時受け付けている。参加費はいずれも税別で、浴衣付きが8900円、浴衣持参が5500円。大学生までは500円引き。問い合わせはまちづくり会津☎0242(38)2822へ。
   10日~16日
会場の様子
女性伝統工芸士展 天神で京友禅など
福岡市・「第23回女性伝統工芸士展~作家とともに~」が、アクロス福岡(中央区天神)で開催されている。
全国の女性伝統工芸士・作家の作品を一堂に集めた同展2階「交流ギャラリー」と「匠ギャラリー」をメイン会場に、2階「メッセージホワイエ」と「セミナー室」、1階「コミュニケーションエリア」の5会場で展開。1997(平成9)年から毎年開かれている。
今回は、初出展の有松鳴海絞(愛知)と讃岐かがり手まり(香川)をはじめ、博多人形(福岡)、三川内焼(長崎)、京友禅(京都)、信州紬(長野)など15都府県から21工芸品、27人の女性伝統工芸士と女性工芸作家が出展している。入場無料。17日まで。有松鳴海絞

長谷川コレクションの作品が並ぶ
紅花文化たどる作品群 山形美術館
山形市・文化庁の日本遺産「山寺が支えた紅花文化」に追加認定されたことを記念した展覧会「紅花商人長谷川家の上方由来コレクション」が、山形美術館(大手町)で始まった。紅花がもたらした豊かな文化を感じることができる。
長谷川コレクションは同美術館の3大コレクションの一つで、江戸から明治にかけて、狩野派や文人画などを系統的にたどることができる作品群。記念展には約300点のコレクションの中から、「紅花屏風」(横山華山、県指定有形文化財)、「奥の細道図屏風」(与謝蕪村、国重要文化財)、「出羽三山短冊」(松尾芭蕉、県指定有形文化財)など15点を展示している。入場無料。23日まで。最上紅花

3分着つけの早咲羅
車いすの人も晴れ舞台で着物を 明日櫻
着物レンタル業の明日櫻(つくば市)が行っている車いす用着物(早咲羅)の貸し出しが、障害者や高齢者から人気を集めている。社長の浅倉早苗さん(55)は「結婚式などで振り袖や留め袖を着たい気持ちは障害者も一緒。お客さんの笑顔が何よりうれしい」と手応えを感じている。
早咲羅は、浅倉さんが8年前に考案した。きっかけは、特別養護老人ホームに入所し車いす生活を余儀なくされた祖母の一言だったという。
「もう、着物は着られない…」 暗い顔でつぶやくおしゃれだった祖母の姿に「もう一度着物を着せて、笑顔を取り戻してもらいたい」と強く思った。浅倉さんはリサイクルの着物を購入して研究を重ね、車いす利用者でも着用できる着物が仕上がった。 「柄もひどく、とんでもない着物で怒られるかと思ったら、祖母は本当に喜んでくれた」 。
今では100着以上の振り袖や留め袖のほか、男性用の羽織袴も用意している。今年の成人式では25人の障害者が同店の振り袖などを着用した。

試着お気軽に
浴衣イベント 武蔵野吉祥寺のQHA
東京都・アンティーク浴衣と帯の試着販売会「ゆかたとあなた」が6月21日から、吉祥寺のアンティークショップ「QUEEN'S HOTEL antiques」(吉祥寺)で開かれている。
同店は、生活雑貨や食器、インテリア、布など、大正・昭和を中心とした日本の古道具を扱う。2012年から毎年行ってきた同イベントは今年で8回目になる。店主の井出里美さんは「カラフルな浴衣が流行っていた頃、古い藍染や絞りの浴衣の良さを伝えられたらと思って企画したのがきっかけ。敷居が高いイメージがあるかもしれないが、洋服の上に気軽に試着して、楽しんでもらえるようになればと思った」と振り返る。
昭和40~50年代のものを中心に浴衣約80着、帯は約70本を揃える。「柳にトンボ、アザミや椿をモチーフにしたものなど、夏や秋をイメージした涼やかなデザインが多い。浴衣は似合う柄が人それぞれなので、じっくり試着して好みの1着を見つけてもらえたら」と井出さん。
「毎年来てくださるお客さまもいらっしゃる。白地や青地のもの、モダンな柄、帯との色の組み合わせなど、着ているうちに楽しくなってくるのも魅力の一つ。初心者の方も気軽に足を運んでもらえたら」と呼び掛ける。 7月8日まで。問い合わせは同店☎0422(42)8879。
 
着物タンブラー
西陣帯使った着物タンブラー 浅草たつみや
創業80年の東京浅草の老舗呉服店「浅草たつみや」の3代目、渋川智一さんが考案した西陣着物帯を使った「着物タンブラー」が2年前から国内始め海外旅行者などから人気となり飛ぶような売れ行きをみせているという。「海外にも日本文化の素晴らしさを広めたい」と、このほどニューヨーク・ブルックリンのJコラボ内のセレククトショップ「J+Bデザイン」(7番通り300番地、佐賀関等代表)で展示販売されることになった。
渋川さんによると、長さ4㍍50㌢の帯の丁度背中の部分に来る真ん中にあたる部分の、一番の見せ所「まぐろで言えば大トロの部分」(渋川さん)を切り取って帯そのものをタンブラーの中に入れたもの。印刷などではなく本物の帯が入っているのが特徴。
もともと紙1枚しか入ることのできない隙間に裏の糸を職人が上手に表側でほどけないよう切り取って加工する高度な職人の技術が求められたという。雅びでダイナミックな柄、美しい色柄など、同じものは2つとない一品ものばかり。将来は米国内の美術館などにも販路を開拓したいと渋川さんは意気込みをみせる。
価格は380ミリリットル入りが日本国内で2万円と3万円、220ミリリットル入りが1万8000円から2万5000円で販売されている。

作品と諏訪さん
コンゴの大自然表現 米沢で五輪の着物
山形県・東京五輪・パラリンピックに向け「KIMONOプロジェクト」で、米沢織に取り組む諏訪豪一さん(44)=米沢市=がアフリカのコンゴをモチーフにした着物を製作した。同国の雄大な自然、珍獣などを図柄に採用。全国の各種イベントで披露される。
諏訪さんは同市内で米織の野々花染工房を経営する。同プロジェクトでは2016年に手掛けたペルーに続き2作目の出品。昨年1月に製作に入った。出来上がった着物は、右肩から背中、左のすそにかけて、大きく藍染めした糸を使い、国の中央を流れるコンゴ川を表現した。左袖には国を代表する動物で、キリンの仲間とされているオカピのしま模様を施した。さらに、すそ部分にはアフリカの大地と大河、赤く大きな太陽も入れた。すその先端には、国旗に使われている色の3本の線を引いた。アフリカ諸国は歴史的に独立や分断など複雑な状況を経てきたことが多く、諏訪さんは「政治的な主張を感じないデザインを心掛けた」という。
「オリンピックを通し、日本の文化を広げていくことに貢献できるのはうれしい。世界に話題が広がることを期待したい」と話している。五輪の着物

藍葉を乾燥させる工程
濃いきれいな藍を 上板で「藍粉成し」始まる
徳島県・藍の葉を刻んで乾燥させる「藍粉成あいこなし」が12日、板野郡上板町下六條の佐藤阿波藍製造所で始まった。製造所は、5月20日に日本遺産に認定された「藍のふるさと 阿波」を構成する藍製造技術を持つ。作業は9月中旬まで。
一番刈りした藍の葉を裁断機で1.5~2㌢ほどに刻んだ後、送風機で飛ばして茎を取り除き、竹ぼうきなどで葉を作業場の床一面に広げた。少雨の影響で例年より1週間ほど遅いという。
9月上旬に葉の発酵作業を始め、12月上旬に藍の染料「すくも」が出来上がる。
藍師の佐藤好昭さん(55)は「色の濃い、きれいな藍を作りたい」と話している。徳島の藍

並ぶ300点超のもんぺ
もんぺ見本市 佐賀で300点超展示
久留米絣のもんぺを展示する「もんぺ見本市」が、サガテレビ1階の「JONAI SQUARE」で開催されている。
小城市出身の白水高広さんが運営するものづくりアンテナショップ「うなぎの寝床」(福岡県八女市)とサガテレビによるコラボ企画。開催は2018年に続き今年で2回目。
「うなぎの寝床」は、日本の「もんぺ」を農作業着だけでなく日常着として履いてほしいとの思いから、久留米絣で2011年から着方の提案や布の開発を行っている。現在のトレンドに合うよう改良を重ね、デザインと気心地、履き心地など機能性を兼ね備えた久留米絣もんぺを提供している。
SQUAREフロアディレクターの坂田和馬さんは「フロアの受付、カフェスタッフのユニホームでももんぺを着用している。イベントは好評で少しずつ認知されてきた。もんぺは女性が履くものと思われがちだが、世代問わず、男性にもぜひ試着してもらい心地よさを感じてほしい」と話す。23日まで。久留米絣

浴衣の着装を体験する生徒
体験教室で伝統文化に親しむ 日光の大沢中
栃木県・大沢中学校(日光大沢市)で11日、浴衣を着て茶道を体験する「浴衣着装・茶道体験教室」が開かれ、1年生約120人が日本の伝統文化に親しんだ。
着装と茶道を組み合わせ、より日本の文化を体感してもらう同校の取り組みで、今年で4年目。
着装は、着物文化の継承に取り組む「和装文化伝承会」(那須塩原市)の田沢ひめさん(58)ら6人が講師を務めた。生徒は、「身八つ口みやつぐち」と言われる脇の下部分の穴の有無など、男女の浴衣の違いを学んだ後、着装に挑戦した。初めての生徒も、講師のサポートで無事に着付けを終えた。和装教育

桑の木になった甘い桑の実
桑畑知って、味わって 甘楽くわの実桑園
群馬県・養蚕業の衰退とともに姿を消しつつある桑畑を知ってもらおうと、甘楽郡甘楽町は同町小幡に「甘楽くわの実桑園」を設けた。近くにある道の駅甘楽や「古民家かふぇ 信州屋」で買い物や飲食をした人に、無料で桑の実を収穫してもらう。8日に始め、20日ごろまで楽しめそうだという。
収穫は道の駅甘楽で1000円以上の買い物や飲食をした人か、信州屋で買い物か飲食をした人が対象。持ち帰り用の容器に入るだけ摘むことができる。時間は午前10時~午後4時。問い合わせは甘楽町役場☎0274(74)3131へ。

右は講師の相浦さん
浴衣で着物文化学ぶ 佐賀の龍谷中
浴衣の着方や畳み方を学ぶ和装教室が10日、佐賀市の龍谷中で開かれた。1級着付技能士らが指導し、授業を受けた中学2年生18人は慣れない着方に苦戦しながらも、笑顔で和装に触れていた。
市内で着装教室を主宰する相浦充子さん(73)の「着物文化を伝えたい」という思いを受け、始めて実施した。生徒たちは、着る前の畳み方である「夜着畳み」や浴衣の構造についての説明を聞いた後、県和裁士・技能士連合会の講師らのアドバイスを受けながら、浴衣の着付けに挑戦した。 中学校の技術・家庭科には「洋服と和装の構成の違いや和服の着方を知る」という学習目標があるが、道具や講師不足が理由で、県内で目標を達成している学校はほとんどないという。講師の相浦さんは「和装に触れる機会がないことを寂しく思う。授業を通して着物を好きになってもらえれば」と語った。和装教育

トークする栗山さん
栗山千明さん着物トーク 京都
和装と洋装が競演するショー「ファッションカンタータ」(8日)を前に、関連イベント「きものdeパーティー」が7日、京都市下京区のホテルであり、俳優の栗山千明さんと渡辺大さんが着物姿でトークショーに登場した。ファッションカンタータ開催委員会の主催。約170人の和装ファンが着物姿で参加した。
和装の魅力について、栗山さんは「着物を着ると心が豊かになる感じで美しい所作につながる」と語った。渡辺さんは「着物は暑さ、寒さに柔軟に対応できて今の気候に合っている」と話していた。

気軽に涼しく
浴衣を新提案 長野のたちばな
長野県・着物店が新たに提案した「夏の装い」。涼やかな花柄やスタイリッシュなデザインの浴衣。長野市鶴賀の着物店「たちばな」が夏でも気軽に着られるオリジナルブランドの浴衣「yuuワイユー」を発表した。生地は合成繊維で綿の着物と比べて涼しく家で洗濯も可能。
同店の松本よね子さんは「浴衣を超える浴衣で好きなように着ましょうというのがポイント」と話す。
柄は女性用が16種類、男性用は4種類と豊富。「ワイユウ」の浴衣は、県内の各店で取り扱うという。夏姿ゆかた心得

追悼藍田正雄展
江戸小紋の魅力を今に伝える 高崎で藍田正雄展
群馬県・高崎市内に工房を構え江戸小紋の魅力を多くの人に伝えた故・藍田正雄さんの作品を紹介する展示会が7月8日まで高崎市の県立日本絹の里で開かれている。江戸小紋は小さい文様の型紙で染めるのが特徴で、展示会では藍田さんが手がけた着物や帯など約60点が紹介されている。
2017年7月に亡くなった藍田さんは、江戸小紋では難しいとされる「縞」の名手として知られ、これまでに文化庁長官賞などを受賞し、2008年には伝統文化ポーラ賞を受賞するなど、その確かな技は高く評価されている。伝統を受け継ぎながら独自の製作を続ける一方で、江戸時代の伊勢型紙による文様の再現や海外での江戸小紋染めの実演、さらには後進の育成とその活躍は多岐にわたっていた。伊勢型紙

与那嶺さんの花織の名古屋帯
人間国宝与那嶺さん 読谷山花織復元
沖縄県・与那嶺偵さんは存亡の危機にあった沖縄の伝統織物の読谷山花織ゆんたんざはなういの復元に尽力し、1999年に人間国宝に認定されたが、残念ながらその4年後にこの世を去った。90歳を過ぎてからの認定は、人間国宝としては最高齢だった。
与那嶺さんの優れた点は、ただ単に技法を復元しただけでなく、素材を木綿から 絹に変更し、地機を高機にすることにより、より生産性、芸術性を高めたことだ。「過去にだけこだわっていると、伝統文化は伝承できないのです」。その可憐な花柄に、秘めたる想いを織り込んだ読谷山花織。与那嶺さんの尽力により、読谷の人々の祈りは今日も受け継がれている。沖縄の染織

カンタータのフィナーレ
和洋美の競演 ファッションカンタータ
京都市・和装の伝統と最先端の洋装の美が競演する「ファッションカンタータ」が8日、下京区の京都劇場で開かれた。「平安幻想」をテーマに繰り広げられるショーを、招待客約3200人が楽しんだ。
京都で活動する手描き友禅の羽田登、蝋纈染の丹下雄介、和染紅型の栗山吉三郎、濡れ描き友禅の高橋優子の4人と1団体が、「陰陽」「鬼」「仮名」など、平安京とその時代を想起させる文化や精神性を、友禅やろうけつ染めで表現した着物25点を発表。洋装ブランド「マーク ジェイコブス」の最新コレクションとともに披露した。
女優の栗山千明さんもモデルを務めたほか、歌手の平原綾香さんもステージに上がり、着物姿で代表曲「ジュピター」を歌い、客席から大きな拍手を浴びた。
和装団体などで構成する開催委員会と京都商工会議所の主催で、今回で27回目。

ポーズをとる女性たち
着物で宿場を町歩き 奈良井宿で撮影会
長野県・塩尻市の奈良井宿で8日、着物で散策する人を撮影する催し「きもの町歩き&フォトコンテスト」があった。モデル39人と写真愛好家103人が参加。雨も降ったが、古い木造建築が残る通りで散策や撮影会を楽しんだ。
町歩きの参加者は、番傘を差したり、縁側に腰掛けたりしてポーズ。写真愛好家は「目線ください」「笑顔でお願いします」と声を掛け、夢中でシャッターを切った。
南アフリカ出身の英会話講師コラリー・ベンターさん(33)=塩尻市=はモデルを務め「(着物は)ワンダフル、エレガント」と笑顔。プロ写真家を目指しているアルバイト吉川創太さん(21)=松本市=は「歴史的な町並みに感激した。撮影の修業にもなった」と話していた。「木曽漆器祭・奈良井宿場祭」の実行委員会が主催し。フォトコンテストの応募作品は7月上旬に審査する予定で、入賞者には旅行券などを贈る。

講座参加者が甲府城跡を和装で散策
タンスの着物活用へあれこれ 山梨県
着物で街に繰り出そうと呼びかける女性が県内にいる。この春、県生涯学習推進センターが企画した連続講座「ふだんきもの」で講師を務めるなど、積極的に活動している。
南アルプス市の古屋美香さん(40)。地元で着付け教室を開いている。小学生のころ、お琴の発表会に着物で行く「よそ行き感」が好きだった。「かわいいね」と言ってもらえるのもうれしく、着物にのめり込んだ。
「ふだんきもの」には定員の倍の応募があり、先着で20~80代の約20人が参加した。「祖母の着物を自分もきれいに着てみたい」。甲府市の小学校教諭小川万佑佳さん(25)はそう考え、甲斐市のパート従業員小沢佳以さん(32)は「どの帯が合うかな、と考える時間も豊かです」と魅力を語る。
講座では甲府城跡までを歩いた。参加者は帯揚げにレース生地を合わせたり、着物の下にプリーツスカートを重ねばきしたり。「いつもと違う自分になれた」「歩くだけで写真に映える」。思い思いの着こなしに声が弾んだ。
古屋さんは気軽に着こなすことを提案する。
「きょう私は100均(100円ショップ)コーディネートで来ました。どこかわかりますか?」。講座で尋ね、「帯揚げのスカーフと帯締めに使った靴紐です」と種明かし。ブローチや箸置きも帯留めに使うという。
4年前からは、着物を着て観光地などに繰り出す「キモノでジャックin山梨」を企画。ブログやSNSで募った人たちと楽しむ。和装で集まるグループ「甲州きものを着る甲斐」にもかかわり、10人ほどのメンバーで食事会や新年会をして、「普段着物」を広めている。着物は「非日常感のあるおしゃれ着」として、気分が高揚すると実感する。「私たちは祖母のタンスに着物がある世代。着物を着る仲間や機会を増やし、ファッションとして楽しめるようにしたい」。
問い合わせは古屋さん090・2562・0308へ。

コラボ浴衣
セーラームーンの浴衣再販 バンコレ
人気アニメ「美少女戦士セーラームーン」と老舗着物メーカー「京都丸紅」がコラボした浴衣「美少女戦士セーラームーン 浴衣セット」(バンダイ)が再販される。全6種で、価格は各1万8144円。
商品は、セーラー戦士をイメージし大きなリボンをデザインした浴衣と、コスチュームのリボンをイメージした作り帯がセットになっている。それぞれのセーラー戦士をイメージした全6種。紺ベースと白ベースの2色展開のセーラームーン柄のほか、セーラーマーキュリー柄、セーラーマーズ柄、セーラージュピター柄、セーラーヴィーナス柄がある。
バンダイのアパレル関連の公式ショッピングサイト「バンコレ!」で予約を受け付けている。7月に発送予定。
 
浴衣で出かけよう
弘前市内で浴衣レンタル 観光コンベンション協会
青森県・弘前観光コンベンション協会が、「浴衣れんたる」を始めた。8月18日まで。
貸出窓口は弘前市内のホテル、着物店など計6カ所。3日前までに希望する窓口へ申し込み、好きな浴衣を選んで着付けてもらう。返却は貸し出し翌日の正午まで。同窓口では、着崩れを無料で直すサービスも実施する。
料金は浴衣・帯・げた一式で、女性用フリーサイズのレンタルプランが4320円、購入プランが8640円(いずれも税込み)。男性用の浴衣も用意しており、有料で帯飾りや巾着のレンタルもある。市内協力美容院12店では、有料で女性のヘアセットも受け付けている。(事前予約1620円、当日2160円)。
同協会によると、昨年は144人の貸し出しがあった。同協会観光振興課の齋藤元伸主事は「8月の弘前ねぷたまつりや宵宮などを普段と異なる装いで楽しんでもらえれば」と話している。
申し込みや貸出窓口の詳細などは同協会☎017(235)3131。
   1日~9日
彩り豊かな浴衣地が並ぶ
絞りの浴衣で祇園祭へ 京都で200種展示即売会
祇園祭を浴衣で楽しんでもらおうと、山鉾町近くの銭湯「錦湯」(中京区)で8日、絞りの浴衣の展示即売会が始まった。10日まで。
絞りの浴衣は生地に凹凸があり、軽くて発色が豊かなのが特徴。図案作りから染色まで6、7人の職人が関わるという。
店内には、花やうさぎをあしらった約200種の生地が並び、注文を受けて約1か月かけて仕立てる。
錦湯主人の長谷川泰雄さん(72)は「これだけ多くの種類を1度に見られる機会はめったにない。気軽に立ち寄ってほしい」とPR。東京都港区から訪れた生方英子さん(51)は「職人の技術を肌で感じた」と話していた。問い合わせは錦湯☎075(221)6470。

和装宝飾事業本部
ヤマノホールディングス 3月期減収も営業益
着物の訪販事業などを展開するヤマノホールディングスの19年3月期の連結売上高は前期比5.6%減の141億500万円となった。営業利益は同11.8%増の2億4500万円だった。赤字続きだったスポーツ事業を18年3月期中に売却したことから、増益となった。決算説明会に登壇した山野義友社長は、18年11月に和装宝飾事業に導入した新決済手段「集金型ショッピングクレジット」を武器に、長期的な利益確保に取り組む姿勢を見せた。
中核事業の和装宝飾事業においては、複数店舗が合同で行う大型催事販売会を19年3月期中に18会場で開催した。総来場者数が前期比12%増になり、催事での売上高も同10%増となったとしている。集客に成功した催事販売の事例を今後、別の店舗で共有していく予定だという。和装宝飾事業の売上高は前期比0.8%減の105億2700万円だった。

会場の模様
九州の伝統工芸発信 G20の歓迎式典
福岡市で開幕した20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の歓迎レセプションが8日夜、会議会場のホテル「ヒルトン福岡シーホーク」で開かれ、女性たちが着物姿を披露し、会場の雰囲気を盛り上げた。
世界から集まった政府や報道の関係者らに、地酒や九州名物の豚骨ラーメンなどが振る舞われたり、伝統工芸が紹介された。
開催した福岡市などは、参加した海外メディアに発信してもらい、外国人旅行者の呼び込み拡大につなげたい考え。

ショーの予想風景
着物パーティー開催 川越プリンスホテル
川越プリンスホテル(川越市)1階のロビーラウンジ前22日、「着物パーティー」が開かれる。主催はKoedo Friendly Guide。
テーマは「川越と夜」。着物を着た参加者による2部制のファッションショーで、1部と2部の間にはコンサートも行う。コンサートは、さくまゆきさん率いる歌、チェロ、ピアノのトリオで約15分間を予定。この時期にふさわしい日本の曲をオリジナルアレンジで演奏を披露するという。14日まで、ショーの参加者を募集している。参加条件は着物を着ること(浴衣OK)。
担当者は「夜の川越を盛り上げようと発足した。出演者もスタッフもボランティア。川越の方々へ向けて行うイベント。夜の川越の魅力を発見していただけたら。着物好き仲間を探す機会にも」と参加を呼び掛ける。開催時間は18時30分~19時30分。予約問い合わせは同ホテル080・5407・0624。

テープカットに臨む福田知事ら
結城紬後継者育成へ拠点開所 小山市
栃木県・本場結城紬の振興を図るため、市が福良の絹公民館敷地内に整備した「桑・蚕・繭・真綿かけ・糸つむぎのさと」がこのほど開所し、関係者や地元の児童ら77人が参加して記念式典が行われた。市は手つむぎ糸や袋真綿などの原料作りを支える後継者育成の拠点として位置付けており、国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産でもある地域の伝統工芸を次世代へ継承する役割が期待される。
延べ床面積約120平方㍍の木造平屋。糸つむぎや真綿かけなどの技法を学ぶための部屋を備えた。7月に体験会、9月以降に講習会を実施する予定。
観光客にも訪れてもらえるよう、養蚕農家などで実際に使用していた道具や蚕を展示し生産工程を紹介する展示室も設けた。
式典で大久保寿夫市長は「産地の皆さん、県と一致協力して、本場結城紬の復興振興に向け取り組みを強化していきたい」とあいさつ。来賓の福田富一知事も「当施設や関係機関と連携を図りながら一層の産業振興に取り組んでいく」と述べた。 式典には授業で結城紬を体験学習している絹義務教育学校の6年生31人も参加し、開館を祝った。館内を見学した野沢佳鈴さんと市川万葉さんは「知らない道具がたくさんある」「もっと詳しく蚕のことを知ることができた」と目を輝かせていた。結城紬

浴衣姿で来店客を出迎える社員
色とりどりの浴衣姿の社員 松屋銀座
東京都・松屋銀座(中央区銀座)1階の正面口で5日、社員が色とりどりの浴衣を身に着けて来店客を出迎えた。
この日から同店の浴衣の取り扱いは約20ブランドで1000点に拡大された。「インパクトのある大きめ花柄」が「今年のおすすめ」で、7階呉服売り場には定番のボタンや菊のほか、ハイビスカスやストレリチア、月下美人、ボタニカル調など様々な柄の浴衣が並ぶ。
メールマガジン会員を対象に行った意識調査を踏まえ、約100種類の反物からオーダーできる「誂え浴衣」にも力を入れる。
リビング・呉服・美術部MD課バイヤーの菱沼麻紀さんは「プロの採寸でぴったりのサイズに仕上がり、体形に合った浴衣が着る人を美しく見せてくれるのがあつらえ浴衣。着付けがしやすく着崩れしにくい上、好みの反物を選んで柄の調整もできるなど長所が多い」と話す。

吉岡里帆
エンジェルハートがやまととコラボ 浴衣を製作
ウエニ貿易(東京が自社で企画開発をしている腕時計ブランド「Angel Heartel 」(以下AH)は、浴衣に似合う腕時計第1位獲得を記念して、「やまと」とコラボを実施し、浴衣を製作。7日より数量限定(10着)で発売する。販売店は、東ではきものやまとルミネ立川店、ルミネ大宮店、伊勢丹新宿店。西ではルクア大阪(梅田)。
AHは、5月16日、時計に関心のある10代~20代の女性400名を対象に、『浴衣に似合う腕時計』についてのアンケートを実施。TH23PGが最も『女性の浴衣に似合う腕時計』という結果を得た。調査結果を記念してやまととのコラボを実施、オリジナルの浴衣を製作した。5月16日に開催した「AH”浴衣に似合う時計”第1位獲得発表イベント」ではイメージキャラクターの吉岡里帆さんが浴衣を着用している。
問い合わせは伊勢丹新宿店☎03(3352)1111、ルクア大阪☎06(6151)1351。

浴衣姿の雄ライオン
ライオン像が浴衣姿に 広島三越
広島市・広島三大祭りの一つで浴衣の着始め「とうかさん」に合わせて7日から9日まで、広島三越(中区胡町)正面入り口のライオン像が浴衣姿で来店客を出迎える。
これまで広島カープの優勝セールにはユニホーム姿、クリスマスシーズンはリース装飾を行ってきたライオン像。当日始まる浴衣商戦を盛り上げようと初めて浴衣姿を披露する。
ライオン像の性別は雄で、江戸の粋な柄に茶の帯を締めるという。浴衣生地は濱甼髙虎はまちょうたかとらで、生地文様の「廓繋くるわつなぎ」には、「来るわ来るわ」で客が途切れることのないように、そして、人と人のつながりが強く広がるようにとの思いが込められている。
同店によると、今年の浴衣のトレンドカラーはグリーン。女性向けだけでなく、子ども向け浴衣や甚平も好調で、小物は普段使いもできる商品が人気という。

鮮やかカメルーンの着物
カメルーンをイメージした着物披露 大分
県内の女性経営者らでつくる「OITA MOTTOの会」(藤沢桂子会長)は3日、カメルーンをイメージした着物を大分市内のレストランで披露した。
着物は、来年の東京五輪・パラリンピックに向け、213カ国・地域の着物をイメージした着物を制作する企画「キモノプロジェクト」で制作。寄付金を募って各国をイメージした着物をつくっており、同会は、2002年のサッカーワールドカップ以来大分と深い交流があるカメルーンのスポンサーになった。着物はカメルーン国旗の色である赤、緑、黄を使って同国の自然を表現。チョウもあしらっている。
県内ではほかに、大分商高同窓会がジャマイカのスポンサーとなっており、会場にはジャマイカやフィジー、グアテマラの着物も展示された。藤沢さんは「大分でも多くの人にプロジェクトのことを知ってもらい、10月のラグビーワールドカップでは大分に来る選手や観光客に自国の着物を見てもらいたい」と話した。五輪の着物

着物を紹介する越路さん
麻央さんイメージ 西陣織金襴使った着物展
京都市・西陣織金襴のパッチワークでできた着物の展示が、中京区の料亭「神泉苑平八」で開かれている。乳がんで亡くなった元アナウンサー、小林麻央さんをイメージした衣装などを展示している。
下京区のパッチワーク作家越路百合子さん(69)がファンだった小林さんの三回忌を前に開いた。作品は、小林さんの遺族である父子3人の舞台衣装を想像しながら2年かけて制作した。大人用の着物は1000以上のパーツを縫合。小林さんを思わせる清楚なハスの花をアップリケし、水面の輝きを白地の金襴で表現した。7日まで。無料。

4月に行われた鉈屋町のまち歩き
「ゆるキモノ集会」開催へ 岩手県盛岡市
着物好きによるイベント「ゆるキモノ集会 着付け練習会&お譲り会」が8日、「イトウタカムネ写真事務所」(鉈屋町)で開催される。
イベントを企画したのは盛岡の「着物好き」によるグループで、主宰を務める山口茜里さんは大学生。山口さんの「同世代の人と一緒に着物を着たい」というSNS上での書き込みをきっかけに着物好きが集まり、昨年12月に初めてのイベントを開いた。その後も「気負わずに、ゆるく楽しむ」をテーマに、着物で街を散策するイベントを続けている。4月には旅行会社と協力し、ガイド付きで鉈屋町を巡る「まち歩き」企画も実施し、外国人の参加者もいた。
当日は希望者と主催者メンバーが一緒に着付けの練習を行うほか、参加者らが持ち寄った着物や小物の譲渡や販売を行う。着物を着たことがない人も歓迎し、手ぶらでの参加も可能。着物を着るのが簡単だと感じてもらい、これから着物を着る人にとっての第一歩となるイベントを目指す。
開催時間は14時~16時30分。参加無料。参加申し込みはフェイスブックから受け付ける。着物・小物の譲渡希望者は前日までの連絡が必要となる。

桑やりを体験する児童
お年寄りと養蚕体験 万場小児童
群馬県・施設内で養蚕に取り組む神流町の特別養護老人ホーム「シェステやまの花」(今井牧仁施設長)はこのほど、神流町立万場小学校の3年生5人を、同所へ招いた。児童は蚕に餌の桑の葉をあたえる桑やりを体験、利用者と楽しく交流した。
児童は蚕をスケッチした後、利用者からこつを教わり、桑の葉を蚕にあたえた。あげた。「たくさん食べてる」「触るとふわふわしてる」と興味深そうに観察していた。
 
カメラに収まる参加者
桐生の街を着物で満喫 プレDCイベント
群馬県・桐生市内を着物で巡るイベント(市主催)が1日開かれ、群馬県など4都県の男女26人が歴史的な町並みや寺院を散策し、地元グルメに舌鼓を打った。
参加者は桐生織物記念館(桐生市永楽町)で華やかな着物に着替えた後、和傘の下などで記念撮影した。その後5コースに分かれ、徒歩や低速電動バス「MAYU」で、本町1、2丁目などの重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)や、宝徳寺などを散策。JR両毛線沿線地域の観光キャンペーンと、今月まで開く大型観光企画「プレDC(デスティネーションキャンペーン)」の一環で行った。桐生織

表彰を受けた佐々木さん夫妻
養蚕で農水大臣賞 那須塩原の佐々木さん
東京都・大日本蚕糸会(千代田区=小林芳雄会頭)主催の第7回蚕糸絹業提携確立技術・経営コンクールで、栃木県那須塩原市の農業佐々木一郎さん(68)・啓子さん(66)夫妻が、高品質な繭生産を評価され、最高賞の農水大臣賞を受賞し、表彰式がこのほど、有楽町の蚕糸会館で行われた。
同コンクールは蚕糸絹産業の維持継承と活性化を図るため、高度な養蚕技術や経営手法を駆使して純国産絹製品の生産販売活動に携わる優秀な養蚕農家や農家団体などを表彰している。今回は養蚕農家や農家団体などから35点の応募があり、佐々木さん夫妻が最高賞を受賞した。

動画の1シーン
着物の着付け3分で 無料動画に反響
京都市・着付けを無料動画で手軽に学んでもらおうと、山科区の着付け講師すなおさん(29)が、動画投稿サイト「ユーチューブ」で専用チャンネルを開設した。約5カ月で登録者が1万人を超えるなど反響を呼んでおり、「動画をきっかけに、タンスで眠っている着物を着てもらえたら」と願いを込める。
すなおさんは「きもの装いコンテスト世界大会」での入賞や呉服メーカーでの勤務経験があり、現在は自宅で教室を開いている。教室やツイッターで寄せられた質問に答える際、動画が最も分かりやすいと考え、今年1月に「すなおの着物チャンネル」を開設した。
「波立たない半衿の縫い方」「帯揚げのキレイで簡単な結び方」など着物愛好家向けの解説動画をはじめ、着物でお宮参りした際の授乳のコツや簡単な浴衣の着方など、初心者向けのコンテンツも充実。長襦袢の状態からわずか3分台で着物を着る様子を紹介する動画では、速さに驚きの声が寄せられた。
長女(1)の育児の合間を縫い、撮影から編集まで自ら手がけている。周囲には「教室で教えればいいのに無料公開はもったいない」とも言われたが、動画をきっかけに教室を訪れる生徒も。50~60代の視聴者が多いといい、10万再生を超える動画もある。すなおさんは「家に着物を持っている人は多く、動画で着付けを学べれば全くお金をかけずに楽しめる。気軽に着物を着る人を増やし、文化の活性化につなげたい」と意気込んでいる。

伝統重視でIT導入
ITで加賀友禅のデザイン多彩に 金沢の心結
石川県・レンタル着物の心結ここゆいが着物づくりや店舗運営のIT(情報技術)化を進めている。加賀友禅のデザイン決めをデジタル化して独自の色や模様を出せるようにした。予約管理には人工知能(AI)を導入した。人手不足の中、業務を効率化しながら顧客の満足度を高める。
「加賀友禅の着物で『金沢らしさ』を体験してもらいたい」。同社の越田晴香代表はこう強調する。金沢だけでなく京都や東京・浅草でも着物のレンタルは多いが、そのほとんどはきらびやかな合成繊維製だ。心結は上品さが特徴で絹で作った金沢伝統の加賀友禅に力を入れる。
女性の友禅作家と組んで専用のソフトを使い昨年、パソコン上で色や模様を決めた加賀友禅の着物を試作した。デジタル化したのは下絵のもととなるスケッチの工程だ。通常は複数のスケッチを手描きしてから、友禅に下絵を描いていた。
デジタル化でデザインの修正や調整が簡単になった。これまでは古着の着物などを仕入れており、デザインは限定されていた。今後は作家と話し合いながら独自性の高いデザインの着物を貸し出す。一方でデザイン決定後の下絵や染めなどの工程は手作業にこだわっていく。

五枚朱子ちりめん
5月度生産実績 丹後織物工業組合
京都府・令和元年。銀行へ行っても、何処へ行っても、令和と書けずに平成と書くのは私だけでしょうか。とにもかくにも元年なので、私のつたないコメントは控えまして、業界には新たに頑張ってもらいます。
丹後織物の5月度の生産量は14.796反。残念ながら昨年の総生産反数20.935反を、6.139反も下回った。足を引っ張ったのは変り無地、紋意匠・朱子二重。10連休が原因か・・・。操業日数は17日で、前年より1日少なかった。
品種別の生産量は次の通り。単位反。()内は前年。
▼一越・古代=30(140)▼変り無地=2.494(3.414)■小計=2.524(3.554) ▼紋綸子(軽)=1.206(1.752)▼紋綸子(重)=1.685(2.592)△銀意匠・朱子一重=24(19)▼紋意匠・朱子二重=7.970(10.881)▼絽織・紗織=650(939)△その他の紋=178(161)▼金・銀通し=435(842)▼縫取・絵羽=124(195)■小計=12.272(17.381) ■合計=14.796(20.935) ▼パレス=445(522)▼紬152(175)。
前年比、白マークはプラス、黒マークはマイナス、±は0。
丹後ちりめん

大柄が華やか
令和元年の浴衣は「モダン」 大丸東京店
東京都・昨年までの浴衣は「レトロ」「古典」な柄が人気を集めたが、今年は「モダン」な柄が注目を集めているという。大丸東京店のゆかたぎゃらりぃでは総点数約500点の浴衣を用意し、合わせる帯や帯留めも取り揃え、顧客に合わせた今年らしい着こなしを提案していく。
期間は5日から8月13日。期間中にゆかたコンシエルジュ(30日まで。10階くるり=事前予約制)、鼻緒すげ実演販売(7月5日~8月4日。10階和ぎゃらりぃ=職人がお顧客の足に合わせて鼻緒を調整)、ゆかた着付けサービス(5日~8月13日。10階ゆかたぎゃらりぃ=浴衣を買った顧客に無料で着付ける)などの企画も用意し、顧客満足度を上げていく考えだ。

柚奈さんと久夏さん
きもの装い世界大会で上位入賞 伊賀のいとこ同士
三重県・東京で4月に開かれた「全日本きもの装いコンテスト世界大会」(全日本きものコンサルタント協会主催)で、いずれも伊賀市在住の市立上野西小学校6年磯尾柚奈さんが「子供の部」で優勝、県立上野高校1年磯尾久夏さんが「振袖の部」で3位に入賞した。
2人はいとこ同士。「子どもたちに着物を着てほしい」と考える親の影響で、保育園に通っている頃から着物に親しんできた。着物をいかに美しく着こなしているかなどが審査されるコンテストに向けて、昨年春から伊賀市小田町の着付け講師、佐藤敏子さんの教室に通うなど、本格的な稽古に取り組んだ。同年10月に伊賀市であった東海・中部大会でそれぞれ上位に入賞し、世界大会への出場を決めた。
大会では、審査員ら約20人が「装い」「容姿」「言葉遣い」など6点を審査。小学生約20人が出場した子供の部で1位となった柚奈さんは「まさか優勝できるとは思わなかった。これからも着物を学びたい」。高校受験勉強と両立させながら稽古に励んだ久夏さんは「日本の文化をたくさんの方に知ってほしい。今後も夏祭りなどで着ていきたい」と話していた。

浴衣の帯の締め方を学ぶ生徒
着物文化普及へ講習会 長崎の市立橘中
NPO法人和装教育国民推進会議県支部(永尾聖詞支部長)はこのほど、長崎市かき道4丁目の市立橘中学校(中田富士男校長、482人)で、浴衣の着付け講習会を開いた。着物文化の普及を目指し、同支部が長崎市近郊の中学校で毎年実施している。
橘中では、2年生約140人が技術・家庭科の授業の一環として受講。10人の講師が浴衣の着方や帯の締め方、たたみ方などを指導した。
生徒は笑顔を見せながら浴衣に袖を通した。林田みなみさん(13)は「帯を締めるのが一番難しかった。友達と夏祭りに行くときに着てみたい」と話した。

出演者一同が舞台に
鮮やかな着物で魅了 鶴岡八幡宮でショー
神奈川県・鶴岡八幡宮(鎌倉市雪ノ下)でこのほど、着物ショーが開かれた。色鮮やかな着物や浴衣を身にまとった男女が、観客約500人を魅了した。
モデル役の約20人がピンクや黄緑、紫などの着物や浴衣を着用し、直会殿に設けられたステージや舞殿を歩いた。また、しの笛奏者の佐藤和哉さんの演奏も行われた。
家族で訪れた市内に住む倉元菊子さん(82)は「赤い着物が特に目立っていて、とても華やかで感動した」と話した。

反物などについて説明する受講生
生糸文化継承 染織講座閉講式
愛媛県・伊予生糸いよいとの産地、西予市野村町の野村シルク博物館でこのほど、第22期染織講座閉講式があり、県内外の受講生3人が、1年間学んだ技術や知識を生かし伝統継承や作品制作を続けていくことを誓った。
講座は生糸文化を次代に残そうと1997年から実施。1年目は基礎コースとして繭からの糸作りや染色、手機織りを学ぶ。2年目の創作コースは、自分でテーマを決めて作品制作に挑む。
閉講式には自分で仕立てた着物で出席するのが恒例で、修了証を受け取った受講生は同様に完成させた反物も含めて、糸の太さによる質感の違いや染料などを解説した。
創作コースに進む女性(29)=東京都=は「糸作りから織りまで一貫して学べる講座はここしかないと思って来た。今まで扱っていた糸と違うつやや光沢を感じ、かけがえのない経験ができた。将来は個人的に制作を続けていきたい」と話していた。

展示されているパネルと袴
羽生結弦着用の仙台平はかま展示 藤崎
宮城県・仙台出身のフィギュアスケーター・羽生結弦選手が国民栄誉賞授賞式で着用した「仙台平せんだいひら」のはかまが、百貨店藤崎本館(仙台市青葉区)大町側ウインドーに展示されている。4日まで。
仙台平は、江戸時代に仙台藩が始めたはかま地の最高峰と称される絹織物で、作る技術は国の重要無形文化財に指定されている。
展示初日は県内外から多くの羽生選手のファンが訪れたほか、足を止めてスマートフォンのカメラを向ける地元民や観光客の姿も見られた。藤崎の広報担当者は「この機会に、仙台平の素晴らしさや日本フィギュアスケート発祥の地である五色沼など仙台の魅力を多くの方にお伝えできれば」と話す。
藤崎では多くの観光客が訪れる仙台七夕まつり期間中の展示も検討している。

巧みな技を鑑賞する入場者
第53回日本伝統工芸染織展 岡山市
北区の天満屋岡山店6階葦川会館で開催中の「第53回日本伝統工芸染織展」岡山会場は、和服姿の女性らが次々に訪れ、友禅や紬織の着物、刺しゅうが施された帯など計77点の多彩な表情を楽しんでいた。
染め、織りの工芸作品を対象に毎春行われる公募展。入賞・入選作と重要無形文化財保持者(人間国宝)らの作品を全国4会場で巡回展示する。巧みな技を駆使して自然を描いた力作が並んでおり、入場者は、小さな点の集合だけで小菊の姿を浮かび上がらせた藍田愛郎さん(群馬県)の「江戸小紋着尺『ねじり菊』」=奨励賞・大丸松坂屋賞、そよ風がさわさわと葉を揺らす音まで伝える溝口あけみさん(熊本市)の「型絵染帯『稔』」=同・京都新聞賞=などをゆったり堪能。
夫婦で訪れた玉野市の女性(71)は「藍染めや透ける織物は本当に爽やか。見ているだけで背筋がしゃんとして、日本っていいなぁと思います」と話していた。日本工芸会など主催。2日まで。入場無料。

大輪を付けるボタン
鮮やかな大輪ボタン見ごろ 小樽貴賓館
北海道・小樽市祝津3丁目の小樽貴賓館(旧青山別邸)でボタンが見ごろとなった。昨年より5日早く開花し、ピンクや紫のあでやかな大輪が庭園を彩る。500株のボタンに続いて200株のシャクヤクが咲き競い、見ごろは6月中旬までという。庭園は入場無料。
6月30日までの「牡丹・芍薬まつり」の期間中は、着物姿で来館すると国登録有形文化財の旧青山別邸の入館料(1080円)が無料となる。
青山家は明治・大正を通じ、鰊漁で巨万の富を築き上げ。その3代目、政恵が17歳の時、山形県酒田市にある本間邸に魅せられ大正6年から6年半余りの歳月をかけ建てた別荘が旧青山別邸。家屋の中は6畳~15畳の部屋が18室、それぞれに趣が異なり、金に糸目をつけず建てられた豪邸。

電子化に取り組む鳥居助教
加賀友禅の図案電子化 データ公開
石川県・県の伝統工芸、加賀友禅の図案を電子化する取り組みを、北陸先端科学技術大学院大の鳥居拓馬助教(33)が進めている。加賀友禅は草木や風景などを手描きした品格のある伝統的な文様が特徴。整理した図案のデータは公開し、友禅作家の熟練した技術を後世に継承したい考えだ。
電子化するのは金沢市の加賀友禅作家、寺西一紘さん(78)が制作した黒留め袖約200点の図案。1点につき縦約119㌢、横約84㌢のA0判の紙が2枚あり、計約400枚を大型スキャナーで読み込む。検索しやすいようタイトルや作成日などで分類する。
加賀友禅は藍、古代紫など5色が基調とされ、草花の色の濃淡や虫食いの様子まで描く。図案作成は線の描き方や配置で作家ごとの違いが出て、熟練度が分かる重要な工程。一方、着物は一点物ゆえに図案を使い回すことはなく、手元に残す職人は少ないとされる。
「落ち着いた品格ある加賀友禅が市場で少なくなっている」。写実的な伝統文様を描ける若手作家が減り、業界の衰退に危機感を抱いた寺西さんの思いを受け、鳥居助教が2018年秋から電子化を始めた。
加賀染振興協会(金沢市)によると、18年度の加賀友禅の生産額は推計約25億円で、20年前に比べ約90億円減少。後継者の育成が課題となっており、寺西さんは「職人の仕事を次の世代に保存しておきたい」と語る。
現在は図案のみを電子化しているが、鳥居助教は着物の写真を併せて提供し、全体の配色も分かるようにしたいと考えている。「データの使い道は多い。加賀友禅の価値を見直すきっかけになれば」と話している。加賀友禅

みやび店長の池田雅さん
うわさ信じ貸し衣装代払わず 店側相次ぎ提訴
福岡県・派手な衣装の成人式で知られる北九州市で、「貸し衣装代を払わなくてもよい」という誤ったうわさが広まったことから、踏み倒せると信じた新成人の支払い拒否が増え、貸衣装店が相次いで訴訟を起こす事態になっている。店側は「成人のスタートに汚点を残さないで」と呼び掛ける。
北九州市では近年、一部の新成人が金や銀の羽織はかま、真っ赤な着物といったいでたちで成人式に出席。人気なのは小倉北区の貸衣装店「みやび」だ。今年は、福岡県外用も含めて約800人分を手掛けた。
ところが、店側によると、6~7年前から不払いが始まった。うわさの出どころは不明だが、一部の客は「先輩も払っていないが問題ないと聞いた」などと話し、支払いを拒否したという。不払いはこれまでに約200件に上る。
悩んだ店側は、平成29年から弁護士を通じて交渉し、連絡が取れないなどやむを得ない場合に限って裁判で支払いを求めている。提訴したのは今年3月までに約30人、請求額は計約900万円という。小倉簡裁では現在も複数の訴訟が続く。

写真は昨年のイベント
ビアガーデンで「浴衣会」 着付け講師が企画
宮崎県・日向市の「ホテルベルフォート日向」の屋上ビアガーデンで30日「夏を愉しむ浴衣会」が開催される。着付け教室「美結」(財光寺)の主催で2015年から行っている同イベントは、今年で5回目。浴衣を着て夏の夜を楽しんでもらおうと、和装着付け講師の桂木初美さんが企画した。当日は浴衣を持っていない人向けに貸し出しも行う。
桂木さんは「小学生の娘が二人いるため実感しているが、子育て中はどうしても動きやすい服装ばかりを着て、着物や浴衣を着る機会が少なくなる。男性はそもそも着ない人も多いと思う。浴衣は着るための装具が少なく、アクセサリーなどと合わせてもよく、人それぞれのおしゃれが楽しめる。初めは浴衣を恥ずかしがっていたが、和装の良さを知り今では毎年参加されている男性もいる。和装で多くの人に夏の夜を楽しんでいただければ」と話す。
問い合わせ、申し込みは美結☎0982(60)3670。締め切りは6月20日。
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