6月のニュース




話  題
幻想的に浮かび上がる松山城とオブジェ
夏の夜は幻想的な松山城を
光のおもてなし
「恐竜」などオブジェ輝く

愛媛・松山城(松山市)の本丸広場などを夜間、光のオブジェやイルミネーションで彩る光の散歩道が始まり、多くの家族連れらでにぎわっている。点灯は午後6時半~9時半。8月14日まで。
松山市の「光のおもてなしin松山城2017」で、オブジェは冬季に広島市で行われる「ひろしまドリミネーション」で使われた電飾などを移設して使用している。両市が市民交流の活性化をめざしてコラボした。
天守前には「恐竜」や「みかんの馬車」などのオブジェを展示し、筒井門も「宮島の大鳥居」などを置いて幻想的なムードに。オブジェとイルミネーションは31種あり、計26万球が夏の夜に輝く。福岡市から帰省しているという河野小春ちゃん(5)はみかんの馬車に乗り、「お姫様になった気分で楽しい」と喜んでいた。
イベント期間中の金・土・日曜と祝日、最終日はロープウエーの運行を午後9時半まで延長。8月11~14日は天守も同9時まで夜間営業し、夕方は本丸広場でビアガーデンを開く。
この4日間は点灯時に浴衣や着物で訪れるとロープウエー乗車が無料になる「ゆかたデー」も行う。

きものニュース
博物館にある桑畑
桑の木増やして 岡谷で桑の木配布
長野・岡谷市の岡谷蚕糸博物館(高林千幸館長)は、8月6日に開く開館3周年記念イベントで、桑の苗木50本を無料配布する。児童たちの蚕学習に力を入れている同館に、岡谷市と下諏訪町の蚕糸関連企業経営者らでつくる「蚕糸懇話会」(会長・星野伸男)が協力して、「一家に1本桑の木運動」を推進しようと初めて企画。カイコ飼育に必要な桑の供給支援に協力してもらうほか、「シルク岡谷にふさわしい桑の緑あふれる岡谷のまちに」(高林館長)との願いも込めている。
博物館が力を入れる蚕学習では、昆虫としての蚕の生態や養蚕、出来上がった繭から糸を取る方法、取った糸を使い織物などの製品に加工することなどを学んでもらう。学習を通じて岡谷の製糸業の歴史や、先人の英知と努力なども学ぶきっかけになる。同館では、「こうした学習の中で郷土愛が生まれ、故郷に対する誇りと愛着が生まれ、長い目で見れば生命科学への興味を芽生えてくる」と期待している。
蚕学習を積極的に進める課題の1つが、蚕を飼育するために必要な桑が手に入りにくい現状。蚕糸懇話会では広範な市民に学習を支援してもらおうと、「一家に1本桑の木運動」を進めることになった。蚕の餌としての桑の供給だけでなく、桑の葉に含まれるタンパク質や豊富なミネラルは機能性食品としても注目されており、蚕糸懇話会の会員でもある高林館長は「健康づくりにも役立つのでは」と話している。
桑の苗木は山梨県の栽培農家から蚕糸懇話会が購入。無料配布は8月6日午前9時から、博物館の芝生ひろばで行う。配布する苗木と一緒に育て方の説明文を用意する。先着50人。問い合わせは同館☎0266(23)3489へ。

優雅に、手際よく
着付けの“技”披露 神戸で「全日本選手権」
兵庫・着物の着付けの速さや所作の美しさを競う「全日本きもの着付選手権大会」が23日、神戸市中央区のホテルで行われ、地区予選を勝ち上がった約150人が参加。あでやかな着物姿に、来場者が盛んな拍手を送っていた。
着付けを学ぶ「日本和装学園」を全国展開しているNPO法人「日本礼美協会」が主催し、全国13地区の代表が参加。45回目の今年は、神戸開港150年記念事業として行われた。
大会は「振袖」「留袖」「目隠し着付」の3部門。17人が参加した振袖の部では、8分以内に着付ける予選に続いて、制限時間を6分以内に短縮して決勝を実施。参加者は優雅にかつ手際よく、日ごろの練習の成果を発揮していた。
県内関係では、神戸教室から留袖の部に参加した福田恵子さん(神戸市)が、神戸開港150年記念事業実行委員会賞を受賞した。

城下町の風情を楽しむ参加者
彦根ゆかたまつり 高橋ひかるがトークショー
滋賀・小江戸情緒が残る城下町彦根を、浴衣姿で粋に楽しむ「彦根ゆかたまつり」が22日、彦根市本町の夢京橋キャッスルロード一帯で開かれた。市や彦根商工会議所、商店街振興組合などでつくるひこね夏まつり実行委員会ゆかたまつり部会が主催。同ロードの約350㍍を歩行者天国として、近江高校(彦根市)吹奏楽部の演奏やミニライブ、大道芸などが披露され、露店や屋台が立ち並んだ。
NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」に出演中で、大津市出身の女優高橋ひかるさんのトークショーもあり、「去年の夏に家族で彦根に来て以来。歴史を感じる建物が多く、いい街ですね」と彦根の印象を語った。
浴衣で訪れた人を対象にした抽選会も行われ、夕涼みにそぞろ歩く市民でにぎわった。夏姿ゆかた心得

選ばれた安倍さんと沖田さん
「ゆかたキレイコンテスト」 山形大会
山形・浴衣の着こなしと立ち居振る舞いを競う「ゆかたキレイコンテスト」山形大会が23日、山形市の山形グランドホテルで開かれ、出場者が夏らしく、かつ涼しげな装いで会場を華やかに彩った。審査の結果、大江町の会社員沖田響さん(23)がグランプリに輝いた。
浴衣のすばらしさ、着る楽しさを広めようと、民族衣裳文化普及協会が主催して20回目。山形大会は宮城・山形支部(吉田寿子支部長)が開催し、県内の男女10人が出場した。第一印象、歩き方、姿勢、笑顔、トーク力など内面の美しさも審査対象となった。
出場者は紺や青、白色を基調とし、アジサイやボタンなど花柄をあしらった浴衣を着て、帯の結び方にも個性を表現。壇上で1人ずつウオーキングを披露し「母のために祖母が作った浴衣を受け継いだ」「浴衣を着て新たな自分を発見できた」などとスピーチした。
会員約20人が審査。沖田さんと、準グランプリに選ばれた山形市の団体職員安部明子さん(52)が全国大会(8月27日東京)出場権を得た。沖田さんは「夏らしく、日本人らしい着物。着ると夏のイベントをより楽しめると思う。全国大会までにトーク力を磨きたい」と話していた。

苧引きを披露する職人
「からむし織」魅力堪能 フェアにぎわう
福島・昭和村の道の駅からむし織の里しょうわで22、23の両日、「第32回からむし織の里フェア」が行われた。
会場では、来場者がからむし織の魅力を堪能し、さまざまなイベントを楽しんだほか、国選定保存技術に指定されているカラムシの外の皮を除いて繊維を取り出す技術「苧引おびき」や「苧績おうみ」などのからむし織の全工程が披露された。職人の手作業で丁寧に繊維を取り出す姿に来場者が見入った。
からむし織体験生3人がからむし織で作った着物でステージに登場し、来場者の写真撮影に笑顔で応じた。出店には来場者が列を作り、演奏や踊りのイベントが来場者を楽しませた。
開会式に合わせて、昭和小の児童らは鼓笛パレードを披露し、校歌などを美しい音色で奏でた。

宮城県からの女性客
浴衣姿で古都満喫を 太宰府でイベント
福岡・古都の夏を浴衣姿(和装)で楽しむ「ゆかたde太宰府~古都の夏」が、今年も太宰府市内で展開されている。太宰府ブランド創造協議会(市や太宰府天満宮、太宰府観光協会、市商工会で構成)の主催で7回目。8月7日までの期間中、36の店舗や施設を和装で訪れると料金割引など「おもてなし特典」がある。
太宰府天満宮参道近くの着物レンタル店「花水木」によると「平日でも浴衣レンタルがあり、多い時で1日30件ほど。日本人だけでなく、韓国や台湾、香港から観光に来て『浴衣を着たい』と希望する男女が目立つ。ブログで情報を入手しているみたい」という。宮城県から2泊3日で九州観光に来た20代女性の5人グループも、同店で浴衣を借りた。「いろんな種類があって選ぶ時間も楽しく、浴衣を着ることで太宰府の雰囲気をより深く味わえた」などと語った。
最もにぎわうのは7月24、25日に太宰府天満宮である「夏の天神まつり」。菅原道真公の誕生を祝う祭事で、25日は約1000本のろうそくをともす千灯明。天満宮で両夜、開催される「ゆかたコンテスト」に合わせ、両日の午後2時~9時に参道近くの太宰府館で「ゆかた着かた教室」(浴衣レンタルと着付け、有料)がある。
「浴衣で出かけたくなる催しが盛りだくさん。『涼』をまとって、古都を散策してみませんか」と主催者はアピールしている。

左から佐藤、明田、大河原さん
ゆかたキレイ女子決定 3人全国へ
福島・民俗衣装文化普及協会福島支部はこのほど、郡山市の郡山ビューホテルアネックスで第20回ゆかたキレイコンテスト福島大会を開き、グランプリには会津美里町の介護職員明田真希さん(30)が輝いた。
同大会には県内各地から約30人が出場。浴衣の着こなしをはじめ、歩き方や姿勢、表情、自己PRなどのトークを通して審査した。
明田さんと準グランプリに選ばれた福島市の巫女佐藤友美さん(28)、伊達市出身で独協大3年の大河原瑞希さん(21)の3人は、8月27日に東京のホテル椿山荘で開かれる全国大会に出場する。
明田さんは「母の浴衣を着てこの場に立てて幸せ。全国大会は全力で楽しみたい」、佐藤さんは「全国の舞台で自分をアピールしたい」、大河原さんは「笑顔で楽しみたい」とそれぞれ話した。
夏姿ゆかた心得

牛山、恒、敦子さん
諏訪産着物作り6年目 絹プロジェクト
長野・諏訪産の蚕糸で純国産着物を作る「諏訪の絹」プロジェクトはこのほど、諏訪地方唯一の養蚕農家、牛山金一さん(66=茅野市)が育てた春蚕の繭を引き取り、6年目の着物作りをスタートさせた。販売開始は来年2月の予定。
牛山さんの繭を下諏訪町の松澤製糸所が生糸にし、諏訪市の呉服店「染と織やまだ」が着物に仕上げる取り組みで、牛山さん宅の上簇室(カイコが繭になる部屋)で、JA信州諏訪職員が繭の重さと品質を検査。やまだの山田敦子店主(52)と、先代の父恒さん(77)が見守った。
牛山さんによると、5月29日に約10万匹のカイコの飼育を開始。桑の葉を1日2~3回与えた。牛山さんは「霜がなく雨も適度に降って桑が育った。カイコも体長10㌢に大きく育ち、病気もなかった。ここ5、6年で一番よい」と太鼓判。今年の繭は総量約170㌔の「上繭」だった。例年より10㌔ほど多いという。
生糸は9~10月ごろ滋賀県長浜市の白生地の反物にする。例年より4反ほど多い30反前後の反物ができる見込み。一部は徳島県で藍染めにして、藍色の糸で藍やリンドウの花の刺しゅうを施す。諏訪地方の風景や花をあしらった柄を念頭に、作家と相談しながら図案を固め、絹織物に仕上げていく。
山田店主は「1点ものの諏訪産の着物なので地元の皆さんを中心に『思い出になる』と喜ばれています。(プロジェクトに関わる)養蚕農家、製糸工場、職人、作家の仕事が回っていくよう地道に続けていきたい」と話している。問い合わせは、同店☎0266(58)0694へ。浜ちりめん 徳島の藍 養蚕と製糸

象牙に精密に彫られた「鮑に蟹」
粋な「石見根付」展示、石見美術館
島根・和服で印籠いんろうやたばこ入れを身に着ける時に使った装身具・石見根付ねつけのコレクション展「粋―石見根付を愉しむ」が、益田市有明町の県立石見美術館(県芸術文化センター・グラントワ内)で開かれている。江戸時代の人たちがちょっとした小物にもおしゃれ心を発揮し、「粋」な遊び心を競い合った世界を紹介している。8月7日まで。
根付は印籠などを着物の帯に提げる時、落ちないようにひもの先に付けて帯に挟んだ留め具。美術館によると、展示作34点は江戸後期に江の川周辺(現在の江津市)を拠点にした根付師、清水巌(号は富春)とその一門の作品が中心。イノシシの牙や象牙にクモやセミ、亀、ムカデなどの生態を生き写したかのように精密に掘り、「石見もの」「石見派」と称されて人気を博した。清水巌は三代続き、石見根付の名を海外にまで広めたとされている。
初代の「あわびに蟹」(1795年制作)は穴がいくつも開いたアワビの殻にカニがのった作品で、象牙に精密に彫られている。
根付は実用品としてだけでなく、芸術性の高い工芸品としての評価も高く、海外にもコレクターがいるほど。数千万円で取引されることもあるという。
担当する専門学芸員の左近充さこんじゅう直美さんは「江戸の昔に思いをはせながら根付の世界を楽しんでほしい」と話した。
有料。火曜休館。詳しくはグラントワ☎0856(31)1860。
   17日ー23日
バサラと舞え!
着付け付き浴衣レンタル バサラ
東京・着物レンタルVASARAがJR新宿駅新南改札外の「Suicaのペンギン広場」で浴衣セット(一式)レンタルと着付けサービスを夏季限定でスタートさせた。9月17日まで。
これまで京都駅で着物・浴衣レンタルと着付けができる唯一の店舗「京都駅中央改札前店」を常設店では運営してきたが、レンタルと着付けができる店として「新宿駅店」を夏季限定の新宿特設店として新たにオープンした。
「浴衣を纏い併設するビヤガーデンでビールを嗜む大人の時間を満喫するもよし、花火大会に出かけるもよし、高温多湿な日本の夏を風流に吹き飛ばす「いつでも気軽にレトロで新しい私」をお楽しみいただけます」とバサラ。夏姿ゆかた心得

参加を呼び掛けるミスうねめ
浴衣コンテスト参加者募集 うねめまつり
福島・郡山市や郡山商工会議所などでつくる郡山うねめまつり実行委員会は、同まつり期間中の8月4、5の両日、郡山市のJR郡山駅西口駅前広場特設会場で開く「第16回ゆかたdeうねめコンテスト」の参加者を募集している。
コンテストはファッションデザイナーの小篠ゆまさんが特別審査員を務めるが、グランプリ、準グランプリなど各賞のほか、全員に参加賞がある。各日先着20組。浴衣の着付けサービスや、浴衣姿で各店でサービスが受けられる「ゆかたdeトクトク」などの特別企画も実施される。第53代ミスうねめ(郡山市)の堀川沙紀さんは「ひと夏の思い出に浴衣を着て楽しんでほしい」と参加を呼び掛けている。
受け付けは当日午後1時30分~同2時30分、同会場で。コンテストの時間は午後3時~同5時。

浴衣を着て笑顔を見せる野田中生
善意の浴衣で着付け教室 野田中
岩手・九戸郡野田村の野田中学校(菊地理校長、生徒96人)は19日、東日本大震災の復興支援で贈られた浴衣の着付け教室を同校で開き、1年生31人が和服文化に触れた。
同村野田の着物インストラクター小野寺タキさん(70)ら地域住民5人が着付けを担当し、生徒たちはマナーや帯の結び方などの指導を受けた。女子生徒は色鮮やかな浴衣を身にまとい、大人びた互いの姿を見比べてほほ笑んだ。
女子生徒10人分の浴衣は、盛岡市みたけの着物販売業「きもの織絵屋」(松山和年社長)から11日に贈られたばかり。男子生徒分は、小野寺さんが地域住民に協力を求め、借り受けた。

講師(左)に教わる生徒たち
浴衣で夏の思い出を 名取高で着付け講座
宮城・岩沼市の名取高でこのほど、伝統行事の浴衣着付け講座があり、家政科3年の女子生徒36人が一般財団法人「民族衣裳文化普及協会」(東京)の講師の指導の下、着付けに挑んだ。
同法人仙台支部の遠藤公子講師ら4人が指導。講師が浴衣を着てみせた後、生徒たちが4グループに分かれ、持参した浴衣を使って襟の合わせ方や帯の締め方などを習った。被服専攻の生徒5人は自ら縫った浴衣を身に着けた。
4月から浴衣を作り始めた被服専攻の佐藤萌さん(18)は「今年の夏祭りは教わった結び方で、自分の浴衣を着て行きたい。大切な日に着物を優雅に身に着けるすてきな大人になりたい」と話した。外部講師から服飾や調理を学ぶ同校家政科スキルアップシリーズの一環で本年度初の講座。

着物と長谷川さん(左)
芭蕉布の着物 西郷どん役の俳優に寄贈
鹿児島・大島郡の沖永良部島にある、知名町の沖永良部芭蕉布会館の長谷川千代子代表らはこのほど、NHK大河ドラマ「西郷どん」の放送決定を記念した芭蕉布の着物を制作した。芭蕉布の伝統工芸士資格を持つ長谷川さんは「西郷隆盛役を演じる役者さんに着てもらえたら」と、俳優の鈴木亮平さんに着物を届ける計画を立てている。
芭蕉布といえば沖縄の喜如が有名であるが、ここ沖永良部島にも古くからの織物として芭蕉布が伝承されてきた。
長谷川さんは知名町下城出身。町立紬織子養成所で30年にわたり指導者を務め、平成10年に退職し、芭蕉布を習い始めた。きっかけは、同町瀬利覚に住む技術継承者、栗尾ハルさん。ある日、養成所を訪れ「昔、いい着物はエラブから(琉球へ)献上していた。芭蕉布をなくすわけにはいかない、あんたにしかできない」と、切々と訴えられたのがきっかけだという。
沖縄の伝統的な芭蕉布を沖永良部でも、と始めた長谷川さんの芭蕉布工房。精根こめてつくられた芭蕉布は貴重で美しく、丈夫な逸品。長谷川さんは、全国伝統工芸士に認定されている。
喜如嘉の芭蕉布

浴衣デーの1コマ
アパレルメーカーが「浴衣デー」 岡
岡山・市内に本社を置くアパレルメーカー「ストライプインターナショナル」(北区)がこのほど、浴衣を着て勤務する「浴衣デー」を行った。
昨年に続き2回目で、社員約70人が浴衣で通常業務を行った。全国24ブランド1200店以上を出店する同社では、17ブランド23種類の浴衣を製造販売している。「若い世代にもっと和装に親しんでほしい」という思いを社内でも体感し、実践しようという試み。
文化企画部の大月沙菜恵さんは「社内が見た目にも華やかで高揚感がある。背筋が伸び、気持ちがいい。通勤時から浴衣で来た社員も数人いて、着慣れれてくると楽しめるようになる」と話す。
同社では約90%が女性社員で、育児休業制度や短時間勤務制度・残業削減など働き方改革にも力を入れている。同日はプレミアム・フライデーで、「勤務後は社内行事として浴衣を着て後楽園へ行く予定」と話していた。

松江の景色を楽しむ学生ら
浴衣でゆるり城下散策 島根の大学生
島根・島根大学(松江市)と県立大学短期大学部(同市)の学生がこのほど、色とりどりの浴衣を着て、堀川遊覧船の乗船や松江城などの散策を楽しみ、城下町・松江の魅力に触れた。
参加した18人の学生は、市内の着物レンタル専門店で赤や青、ピンクなど気に入った浴衣を選び、堀川遊覧船に乗船。華やかな雰囲気の中、北堀橋付近で国宝の松江城天守が見えると、一斉にスマートフォンをかざし、写真撮影した。
その後、カラン、カランとげたを鳴らしながら松江城や塩見縄手を散策し、歴史や文化に触れた。
米子市から進学した島根大法文学部2年の加納愛菜さん(20=松江市)は「松江の良さを知ることができた。この景観は大事にしていきたい」と笑顔を見せた。
松江市観光振興公社と両大学の学生サークルでつくる「みんなの堀川委員会」が、県外から進学した学生に松江の魅力を知ってもらおうと企画した。

独立したての志々目さん
加賀友禅に新風吹かす 県内唯一の30代作家
石川・担い手が高齢化している加賀友禅の世界に30代の作家が誕生した。金沢市窪の志々目哲也さん(31)だ。県内に約160人いる作家のうち唯一の30代。「若さをパワーに、自分だけの表現を見つけたい」と新しい息吹を吹き込む。
加賀友禅との出合いは偶然だった。高校卒業後に働いていた市内の飲食店を訪れた加賀友禅の作家に絵を描くことが好きと伝えると、「友禅作家になれば」と誘われた。それまで縁のなかった加賀友禅だったが、好きな絵を仕事にできると思い、作家を目指そうと決意。市内の工房に出向き直談判。半年間、訴え続けて2006年に20歳で弟子入りを果たした。修業は厳しかった。工房では下絵から糊置き、彩色とすべての工程を行っているが、誰も教えてくれない。師匠、兄弟子たちの筆の動き、糊の置き方を何度も見てまねる。作品展で素晴らしい友禅に触れると、他の工房の作家にも教えを請い、学ぶこともした。独自の技が流出するとしてタブーだったが、「いい着物を作りたい一心だった」。
弟子入り3年目からは、自分の作品を作って伝統加賀友禅工芸展などに出品するように。朝から晩まで工房での仕事があったが、時間をやりくりして打ち込んだ。出品を続け12年の同工芸展で金賞に選ばれた。
「日本一の作家になりたい」。師匠に独り立ちを宣言し、11年の修業をへて今年5月に独立した。
目指すのは洋服のようにコーディネートできる友禅。帯、帯留めなどトータルで着る楽しみを味わってもらいたい。「加賀友禅の品格も残しつつ、時代に合わせた着物を生み出したい」と意気込んでいる。
業界で30代の作家が生まれるのは5年ぶりだが、着物の需要が減り、後継者不足が課題として横たわる。金沢市が創設した一般社団法人「金沢クラフトビジネス創造機構」によると、バブル期の市場規模は200億円を超えていたが、現在は28億円程度。友禅作家の1人は「仕事が減り、職人を雇う余裕がない。本当に職人になる覚悟があるか、確認してからでないと取れない」と明かす。
修業制度も壁だ。工房を営む師の下で7年以上の修業を積み、師匠と問屋からの推薦を受け、協同組合加賀染振興協会の承認を得て独立ができる。10年近く修業するケースがほとんど。女性の作家志望は多いが結婚や出産でやめてしまい、独立までに至らない。
金沢市は3年間を上限に、伝統技術を学ぶ人と、雇用する側に奨励金を出して支援している。協会の小川甚次郎理事長(67)は「新たな需要を掘り起こし、消費を拡大していくことで若者を受け入れられる工房を増やしていかなければ」と話している。加賀友禅

手作りのランウエイを歩く生徒
浴衣姿で涼しげ 横須賀の緑ヶ丘女子高
神奈川・日本の伝統文化に親しもうと、私立緑ヶ丘女子高校(横須賀市)でこのほど、浴衣の着付け教室が開かれ、リサイクル着物店から講師を招き、2、3年生計約220人がファッションショーなどを楽しんんだ。
着付け教室は、同校の生徒会が企画しているが、今年で3回目。昨年よりり美しい着こなしに挑戦しようと、3年生が体育館でファッションショーを開催した。
アップテンポな曲が流れる中、涼しげな浴衣姿の生徒たちが赤いじゅうたんを敷いた手作りのランウエイに登場。はにかんだ笑みを浮かべながらポーズをとると、「かわいい」「きれい」などと感性が上がった。
生徒会長の渡辺由紀絵さん(18)は「着付けを習うだけでなく、みんなで盛り上がれてよかった」と話していた。夏姿ゆかた心得

恋の象徴恋まゆ
“愛蚕蚕”玉繭恋守り 白山の工房が制作
石川・白山市白峰地区に伝わる県無形文化財の絹織物「牛首紬」を扱う西山産業開発(同市)は、白山開山1300年を記念して牛首紬に使う「玉繭」を包んだお守り「恋まゆ」を制作。雄と雌の蚕が入った玉繭を恋の象徴として、若者を中心に伝統産業をPRしていく。
繭は通常1匹の蚕が作るのに対し、玉繭は雄と雌の蚕が共同で作り上げる。玉繭は繭全体の2~3%の割合でできるが、2匹の糸が絡み合って紡ぐのが難しい。牛首紬には玉繭が使われていて、所々に糸の節が残ったような跡ができるのが特徴になっている。
制作のきっかけは、県外で開いた物産展で同社の西山博之専務が玉繭の説明をすると、若い女性から「玉繭を恋愛のお守りにしたい」との声が相次いだこと。数年前には、物産展で西山専務から特別に玉繭を譲り受けた20代の女性2人が共に結婚の報告に来たという。
15、16の両日に同市白峰の織りの資料館白山工房であった「織座市」では50個が先行販売された。西山専務は「牛首紬は着物のイメージが強いが、お守りで気軽に白峰の伝統に触れてほしい」と話した。
8月から市内の特産品販売店「くろゆりの里」(三宮町)や「おはぎ屋」(白山町)、道の駅瀬女(瀬戸)などで販売する。牛首紬

賑やかコンテスト参加者
浴衣姿で夏をお得に 盛岡
岩手・約200の協賛店を浴衣姿で利用するとサービスを受けられる「ゆかたのまち盛岡」キャンペーンが、盛岡市内で開かれている。初日には肴町商店街でゆかたコンテストが開かれ、夏らしい色鮮やかな浴衣姿が競演した。
伝統さんさ踊りのステージに続いて行われたコンテストには、市内の専門学校生や岩手大留学生のグループ、夫婦など8組が参加。浴衣選びや着こなしのポイントをPRした。
11人による「ミスゆかたのまち盛岡」のコンテストも行い、ミスに選ばれた岩手大人文社会科学部3年の佐藤杏菜さん(20)は「浴衣が大好きで毎年着ているのでうれしい。好きな浴衣を着て盛岡の街を歩きたいと思ってもらえるようにPRしたい」と喜んだ。
同キャンペーンは12年目。城下町盛岡で幅広い年齢層が浴衣に親しむことで、地域のイメージアップや活性化を図る。8月16日まで、飲食店や呉服店などの協賛店舗がワンドリンクサービスや対象商品の割引などの特典を用意。29日は着付け教室や交流会も開く。問い合わせは市経済企画課内の実行委事務局☎019(613)8389へ。

案内する木村さん
草木和染め50周年 木村さんが艸滴展
北海道・室蘭市の草木和染め手織り紬作家、木村みちよさん(70)の創作活動50周年の集大成を披露する「艸滴展そうてきてん」が、このほど市民美術館で開かれた。日本新工芸家連盟の会員である木村さんは、北海道の自然をテーマにした趣のある染め織物が多くの来場者を魅了した。
半世紀にわたり日本の美を再現してきた木村さん。室蘭に自生する草木や室蘭岳の湧き水を使い、化学薬品は一切用いない日本古来の技法にこだわる。長年の研究でよみがえらせた伝統色は、優しく落ち着いた風合いで、どこか懐かしい雰囲気を醸し出していた。
着物10点を展示。「春の予感」は市松模様が目を引く。「朝き夢」は太平洋から昇る朝日とけあらしをイメージ。「左小牡鹿さおしか」はシカをモチーフに横じまと無地の片身替わりのデザイン。着物のほかびょうぶ2点も披露した。いずれもサクラやカシワ、ヨモギ、アカネ、カリヤスなど多彩な植物で染められている。
来場した市内港南町の山本美栄さん(66)は「繊細で柔らかな色使いがすてきです」、同白鳥台の木田則子さん(69)は「織りで複雑な模様を出す技術の高さが素晴らしい」と話し、1点ずつじっくり鑑賞していた。
木村さんは多くの来場に感謝し「染め織り活動を通じて、室蘭の故郷の空気と元気をお伝えできたら」と、今後さらなる創作意欲を膨らませていた。夫の武久さん(74)や次男の亮さん(42)、生徒の5作品も並べられていた。

“日本の夏”満喫
浴衣美女が続々 モスクワでコンテス
ロシア・モスクワ中心部のゴーリキー公園で15日、日本文化の紹介イベント「J-FEST」が開催され、多くの市民が盆踊りや日本食、勇壮な和太鼓演奏などを楽しんだ。イベントでは浴衣の愛好家らが出場する「浴衣コンテスト」も行われ、会場を盛り上げた。
出場者のエカテリーナさん(20)は「原宿ファッションが大好き。この浴衣も“キラキラ”しているので好き」と語り、東京・原宿を訪れた際に購入したという浴衣を着て笑顔を見せた。日本語を6年間学んでいるというアンナさん(19)も、母親とともに購入した青色の浴衣が自身の金髪に似合っていると感じており、気に入っていると語った。来年は両国政府が相互の交流強化で合意していることから、「何かの役に立ちたい」とも述べた。
モスクワは今年、異常な冷夏に見舞われ、強い雨や雷の日が続いているが、この日は夏らしい天候に恵まれ気温も上昇。来場者らは、珍しい日本の夏祭りの雰囲気を楽しんでいた。

藍を収穫する参加者
藍を特産品に 染織家ら収穫商品化目指す
京都・南丹市で藍を育て、糸を染めて織物にする「南丹藍活プロジェクト」の実行委員会が15日、同市園部町の畑で収穫作業を行った。厳しい暑さが続く中、汗をぬぐいながら刈り取った。
藍を特産品にして地域活性化につなげる狙い。同町若松町の織物会社、日本天鵞絨びろ-ど工業の藤本義人社長(49)が発案した。同町口人区の耕作放棄地約600平方㍍を借り、3月に種をまいた。
藍は高さ約40㌢に育った。地元住民や染織家ら10人が手作業で雑草を取り除いた後、根元を約15㌢残して鎌で刈り、ハウス内に並べて乾燥させた。
今後、徳島県の農家に依頼し、染料の原料に加工する。秋には織物の試作を始めるという。藤本さんは「収穫できてほっとした。来年以降に商品化を目指したい」と話していた。阿波藍

始まった特別展
特別展皇室の養蚕と信州 駒ケ根M
長野・駒ケ根市東伊那の駒ケ根シルクミュージアムで15日、第45回特別展「皇室の御養蚕と信州」が始まった。明治時代から歴代の皇后に継承されている皇室の養蚕や、かつて養蚕が盛んだった上伊那地域や県内との関わりを紹介している。8月20日まで。
同施設によると、皇室で使用する蚕具などの展示は群馬県で開かれた2回の展示に次ぐもので、県内初。館内で常設展示している皇室関連のパネル写真の更新を打診したことがきっかけで、宮内庁の協力を得られることになり今回の特別展が実現した。
皇居内にある紅葉山御養蚕所で使用する給桑籠や蚕箔さんぱく、産卵台紙といった蚕具をはじめ、皇后さまが桑摘みや繭切りに取り組まれる様子などを記録した写真など、宮内庁所蔵の45点を展示。県内で育成された品種との説があり、皇室で飼育されている「小石丸」もある。「皇后さまお手製の改良藁蔟わらまぶし」は、皇后さまがわらを使い昔ながらの製法で編まれた。
このほか、県内の博物館などが所蔵する宮中の養蚕の様子を描いた明治時代の錦絵や、大正の貞明皇后が1949年に同市の組合製糸・龍水社赤穂工場を見学された際の写真なども合わせ、計75点を紹介している。
関宏夫館長は「皇室の養蚕について、実際に使われている道具とともに知ることのできる貴重な機会。地域とのつながりも感じてもらいたい」と話している。 有料。
特別展関連イベントとして、23日午後1時から、紅葉山御養蚕所の主任を務める農学博士代田丈志さん(下伊那郡下條村出身)の講演会「皇室の御養蚕について」を同館に隣接する駒ケ根ふるさとの家セミナーハウスで開く。定員100人。参加無料。要予約。申し込み、問い合わせは同館☎0265(82)8381へ。信州紬

浴衣や甚平で得するキャンペーン
みなと横浜 ゆかた祭り2017
神奈川・浴衣を着て出かけると対象の施設やお店でサービスが受けられる「みなと横浜 ゆかた祭り2017」が始まった。
今回で3回目となる同祭は、「夏の横浜は、ゆかたがパスポート」がキャッチフレーズ。8月13日までの期間中、対象の施設・店舗に浴衣や甚平で出かけることで、割引やプレゼントなどの特典が受けられるキャンペーン。イメージモデルを杉本美穂さんと塗木莉緒さんが務める。主催はみなと横浜ゆかた祭り2017実行委員会。
今年は8月11日から13日の3日間、そごう横浜店2階「はまテラス」で同祭のフィナーレを飾るイベントを開催する。初回から応援大使を務める8人組男性音楽グループ「SOLIDEMO」のミニライブステージも行われる。
対象施設は横浜ベイクォーター、ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル、ポートサービス、そごう横浜店のほか、マリーンシャトル、シーバス、ル・グラン・ブルー、ロイヤルウイングなどの観光クルーズや、横浜駅東口~みなとみらい~山下町~金沢シーサイドエリア~上大岡エリアの飲食店などで、割引やサービスが受けられる。

長期手形・値引き販売禁止
旧態依然の商慣行の改善指針 経産省
東京・長期低迷が続く和装業界の活性化を目指す経済産業省の和装振興協議会がこのほど、下請け法や景品表示法などに抵触しかねない旧態依然とした商慣行を抜本的に改める指針を定めた。長期手形など前近代的な取引や、「値引き販売」など不透明な販売手法を禁止し、契約書作成や適切な価格表示などの原則を示した。和装は和文化の象徴としてユネスコの世界無形文化遺産登録を目指す動きもあり、若い女性の憧れというだけでなく新たな需要も期待される中で、業界の早期の体質改善が迫られる。 経産省によると、着物の出荷額はピーク時の1975年には1.8兆円あったが、近年は3000億円弱と6分の1にまで減った。戦後の急速な洋装化で日常着としての需要は減少していった。この傾向を背景に供給側は高付加価値商品にシフトし、消費者にとって手軽に買える商品ではなくなり、限定的な市場が形成されてしまった。
業界内には200~300日といわれる長期の手形によるものや、一方的に請求金額から一定の割合(3~5%が多い)を差し引いて支払う「歩引き」、さらには下請け法では親事業者側に交付が義務付けられている契約書や請求書、納品書などの書面を作らないなど古い慣行の取引が常態化していたという。続きを読む

PRポスター
全国の匠の技の祭典 東京都産業労働局
東京・都は伝統と革新をテーマに日本を支えてきた伝統的な匠の技と最先端のものづくり技術の魅力を発信する「ものづくり・匠の技の祭典2017」を、夏休み期間中の8月9日(水)・10日(木)・11日(金・祝)の3日間、東京国際フォーラムで開催する。
本祭典は、各地から集まった日本のものづくりの伝統を継ぐ約80団体が、“衣” “食” “住” “工”および“伝統工芸”、全国のゾーンに分かれ、各ブースで匠の技術の実演や逸品の展示紹介をする。工芸品づくりなどを体験できるブースもあり、イベントでは五感で感じることができる。
期間中は、ステージプログラムも多数開催されるが、オープニングイベントでは国内外で活躍する左官職人の『挾土秀平』氏が登場、匠の技が結集した作品を披露してオープニングを盛り上げていく。その後のステージイベントでは、ペイントアーティストの『さとうたけし』氏によるライブペイントパフォーマンスや、重要無形文化財総合指定保持者の『善竹十郎』氏たちによる狂言、『四條流宗家』による包丁式の実演、『和装の匠』による着物ファッションショーなど、匠たちが磨きあげてきた素晴らしい伝統技が披露されるなどなど多彩だ。
主催:ものづくり・匠の技の祭典2017 実行委員会・東京都、東京都中小企業団体中央会、一般社団法人東京都技能士会連合会、東京都職業能力開発協会、東京都伝統工芸品産業団体連絡協議会、東京都伝統工芸士会、東京商工会議所、東京都商工会議所連合会、東京都商工会連合会、株式会社東京国際フォーラム、公益財団法人東京都中小企業振興公社、地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター。入場無料。
   10日ー16日
参考写真
西陣織で若冲の世界 八王子で展示
東京・江戸時代中期の絵師・伊藤若冲(1716~1800年)の作品を西陣織で表現した掛け軸の展覧会「西陣美術織 若冲 動植綵絵さいえ全30図展」が、八王子市学園都市センターで展示されている。昨年の若冲生誕300年からブームが続くなか「織物のまち」の八王子で、西陣織を通し若冲の美に触れてもらう狙いだ。
動植綵絵は松と鶏など動植物を描いた30幅の作品で、相国寺(京都市)が明治天皇に献上し、現在は宮内庁に収蔵されている。展覧会は、西陣織技術の伝承に取り組む「西陣美術織工房」(京都市)関係者で作る「西陣美術織 若冲・全国巡回展実行委員会」と、工房とつながりのある「きものにしわ」(八王子市)が共催した。
実行委員長の同工房会長、蔦田文男さん(70)によると、作品の幅は着物の帯に近い約30㌢。「通常の帯は縦糸に約900本の絹糸を使うが、作品は白い縦糸を約2700本、彩色の横糸は15色で約1万5000本を使った。60~70代の職人5人が300年前の織機で3年かけ織り上げた」という。若冲の細かい筆致が精巧に再現され、来場者は会場で貸し出されるルーペで作品を拡大して見たり、そっと触ったりすることもできる。動植綵絵30幅のほか釈迦三尊像3幅も展示されている。今年は西陣織産地が応仁の乱(1467~77年)をきっかけに「西陣」と呼ばれ始めて550年といい、蔦田さんは「西陣織職人の匠の技を通し、若冲作品の立体美を見てほしい」と話す。展覧会は18日まで、入場無料。問い合わせは蔦田さん090・3165・4325。

セパレートタイプの浴衣
進化する子どもの浴衣 セパレートやドレス風も
静岡・
夏祭りや花火大会のシーズンを前に、子ども向け浴衣商戦がピークを迎えている。ここ数年は着崩れしにくいセパレートタイプが充実し、フリル付きの“浴衣ドレス”も定着して商品が多様化。「気軽に着せられる」と母親たちから好評を博す一方、選択肢が増えて「古典的な浴衣にしたいが、娘がドレスタイプを欲しがる」などと悩む声も上がる。
駿河区のアピタ静岡店では、6月下旬に子ども向け浴衣の特設コーナーを開設した。今年は伝統的なタイプに加え、短い上衣に巻きスカートを合わせるセパレートタイプが豊富。セットの作り帯を巻けば見た目は普通の浴衣になる。価格は6千円台が中心。
身長別にサイズがあり、はしょりを作らずそのまま着られる1枚のタイプも人気。買い求める母親からは「難しい着付けはできないが、浴衣らしい浴衣を着せたい」という要望があるという。
セパレートタイプでは、低年齢向けの“浴衣ドレス”も並ぶ。襟や袖にフリルやレースをあしらい、膨らみのあるフレアスカートを合わせる洋服との中間のようなデザイン。価格は4千~5千円で、「幼い時期ならではのかわいさ」と一定の支持がある。
葵区の松坂屋静岡店は今年、特設売り場での子ども向け浴衣の扱いを増やした。「帰省する孫のために」「幼稚園や保育園のイベント用に」といった需要が目立ち、売れ行きがいいためという。
特設売り場では2万円台(帯別)を中心に伝統的な浴衣のみ扱うが、館内に出店する子ども服ブランドの浴衣は多様。女児服の「メゾピアノ」では、下が単体でも着られるワンピース型のセパレートタイプが好評で、売り切れの柄もある。広報担当者は「古典的な浴衣との二極化が進んでいる」と話す。
浜松市の浴衣製造、卸「白井商事」では近年、子ども向けの浴衣柄を一新した。モダンな大柄など大人の着物風の柄に反応がいい。浴衣ドレスも定番で扱うが、白井成治専務は「気軽に着られるカジュアルな浴衣を入り口に、いずれは伝統的な染め地で仕立てる本物の良さを知ってほしい」と期待する。

着物を披露した学生たち
卒業式用の着物 新大生がプロデュース
新潟・県の織物の良さを若い世代に知ってもらおうと、県内の大学生が卒業式用の着物をプロデュースし、西区の新潟大学五十嵐キャンパスでこのほど、撮影会が開かれ、地域活性化モデルの今井美穂さん(27)や学生があでやかな着物姿を披露した。
新潟大学経済学部でマーケティングを専攻する学生が2012年から毎年実施。十日町市の着物メーカー「滝泰」と新潟市中央区の「とまつ衣裳店」が協力し、同大学のほか、新潟国際情報大や敬和学園大など県内5大学の学生16人が、昨年10月からデザインを考えた。
今回作ったのは、約20年前の振り袖を現代風にアレンジした古典柄と、花と御所車をデザインした矢がすり柄の2種類。いずれも3色ずつ用意した。
同大経済学部3年の石田装子さん(21)は「かわいらしくもあり、大人っぽさもあるデザインに仕上がったので、晴れの日に着てほしい」と話した。
着物は中央区の新潟伊勢丹で26~31日に開かれる展示会でお目見えする。

華やかに浴衣姿で業務
祇園囃子に接客涼やか 京都中信浴衣姿に
京都・祇園祭の前祭さきまつりの宵々々山を前日に控えた13日、京都市下京区の京都中央信用金庫本店で職員が浴衣姿での接客を始めた。
本店を同区四条通室町東入ルの函谷鉾町に移転した1975年から毎年続けている。店の前に函谷鉾がお目見えし、祇園囃子の音色も響く中、浴衣を着た職員36人が涼やかな装いで来店客を出迎えた。
ボタン柄の浴衣を着た窓口担当の藤村彩さん(28)は「祇園祭に参加している気分になる。一緒に盛り上げていきたい」と話した。
浴衣の着用は14日まで。京都銀行も同日に本店営業部(下京区)と三条支店(中京区)の行員が浴衣姿で業務に当たる。

吉澤武彦氏
吉澤武彦氏が理事長に 十日町織物工業協組
十日町織物工業協同組合では、瀧澤泰之輔理事長(滝泰社長)の任期満了による後任選考について、このほど開かれた理事会において審議の結果、同組合の第18代理事長に、吉澤武彦氏(吉澤織物代表取締役社長)の就任が決定した。なお、副理事長に根津亮一氏(根広織物社長)が再任され、水落邦夫氏(水国織物社長)が新任された。
新理事長に就任した吉澤氏は、昭和39年生まれの52歳で、7月4日にクロステン(十日町市)内の織物組合事務所で就任の記者会見を行っている。

織りで再現された源氏物語絵巻
西陣織で「源氏物語絵巻」 作品展示
京都・平安時代に制作された国宝「源氏物語絵巻」を、西陣織で忠実に再現した作品の展示が、中京区の京都新聞2階ギャラリーで行われている。髪の毛より細い糸を用いて色や形を精緻に表現しており、来場者の目を引きつけている。
西陣の地名が生まれるきっかけとなった応仁の乱が起きてから今年で550年を迎えるのに合わせ、西陣美術織工房(上京区)が手がけた。
制作には1年かけた。現存する絵巻19面を模写した木版画をコンピューターで解析。そのデジタルデータを元に、改良した300年前の織機で丹念に織り上げた。縦20㌢、横40㌢の1面分で使用したよこ糸は約1万本に上り、登場人物の表情や、時代を経た絵巻の退色も忠実に再現した。
同社の吉田秀高常務(49)は「細密な表現ができる伝統技術の素晴らしさを見てほしい」と話している。入場無料。14日まで。

金賞受賞の加賀友禅を鑑賞する関係者
加賀友禅 県立美術館で工芸展
石川・伝統加賀友禅工芸展が、金沢市出羽町の県立美術館で開かれている。17日まで。加賀友禅の振興発展と技術の保存を目的に、友禅の技術者らでつくる加賀友禅技術保存会(金沢市)が毎年開き、39回目。
県内の作家らが手掛けた着物や帯の66点を出展。1枚1枚の花びらの色が違うカサブランカを大胆に配置した着物や、娘のためにあつらえたという虹が描かれた濃いピンクの着物などが並ぶ。
保存会の中町博志会長(73)は「若い世代が手掛ける着物は時代性が反映されていて、私たちでは考えつかないデザイン、色彩で素晴らしい」と話した。
有料。期間中の午後1時半から、作家による解説がある。

テーマは真夏の夜の薔薇
こだわりの着物地で 紐育でメンズウエアショー
アメリカ・昨年ニューヨークコレクションに公式出展し、史上初の着物ランウェイショーを実現したアメリカ在住のデザイナーHiromi Asaiは、着物をつくる職人技を次世代に引き継ぐことをめざし、全て着物の生地を用いたメンズウェアを製作している。
6月の2度目となるピッティ・ウオモへの出展に続き、17日から19日までニューヨークのジャビッツ・センターで開催されるカプセル・ショーに、テーマ「真夏の夜の薔薇」で2018年春夏コレクションを出展する。 ニューヨーク発のファッションブランドHiromi Asaiは、着物をつくる職人に依頼作製した生地を用い、メンズウェアを製作し、世界市場に挑んでいる。
2017年1月と6月のイタリア・フィレンツェで開催された世界最大級の紳士服展示会ピッティ・ウオモでコレクションを発表し、大きな反響を得ての今回だ。期待できる。

刷毛を使って布を染める西さん
お店紹介 甲府の西染物店
山梨・部屋の隅から隅にかけて白い布がピンと張られている。店主の西清志さん(38)が木製のはけで、青い染料と水を少しずつ均一に重ねていく。「シャッシャッ」と音が響いた。「手の感覚で染めているんです」。そう話し、そばで見守るのは、デザインを手がける妻でグラフィックデザイナーの芙美子さん(37)だ。みるみるうちに、白い布は青いグラデーションがかった手ぬぐいに変わった。甲府市幸町の商店街から一本入った住宅街に店舗を構える。隣にあるのは「西紋店」。
1907年ごろ、清志さんの曽祖父が始め、今は父・清春さんと母・弥生さんが営む。着物の家紋入れが専門だったが、時代と共に新たな手法を取り入れ、着物のしみ抜きや、しみを隠す柄足しも手掛ける。手作業であることだけは、創業当初から変わらない。
4代目となる清志さんは父の仕事ぶりを見て育った。「こつこつやる職人気質が合っている」と感じ、高校卒業後に京都で染色技術を学んだ。染め物の工房などで約10年修業した後、県内に戻った。
父の下で紋入れの修業に励む傍ら、2011年に、着物や手ぬぐい、のれんなどのデザイン、染色、縫製までを扱う「西染物店」を開店させた。はけで布を染める「引き染め」の技法を生かし、県内外の飲食店などから注文を受けている。
14年には甲府市の中心街活性化事業に参加。名産品などをモチーフに、芙美子さんがデザインし清志さんが染色して、中心街に飾る幕を制作した。これがきっかけで2人は結婚。清志さんの職人技と、芙美子さんのポップなデザインが合わさった商品が人気を集めている。
注文を受けると、何度も依頼主に会ってイメージを膨らます。店や企業の目指す姿を聞き、現場にも出向いて色や雰囲気、日当たりなどを確認する。デザインの文字や色、生地やサイズを選んでもらい、1、2カ月で完成する。清志さんは「全てオーダーメード。長く使ってほしいので、お客さんが表現したいものを作る」と話す。依頼主の持ち込んだデザインにも対応する。「細かい柄は難しいが、逆に闘志が湧きます」
染色は湿度や風に左右されやすく、夏場に窓を閉め切って暖房を入れて作業することもあるという。それでも手作りにこだわるのは「一度途切れると復活が難しい伝統的な技法を残したい」から。着物に関心を持ってほしいとの思いから、今後は浴衣のデザインや染色に力を入れていくつもりだ。2人は「技術を守りながら、時代に合わせて細く長く続けていきたい」と願う。

準クイーンの西岡舞子
町田でゆかたファッションショー SNS映えが人気
東京・花火大会や夏祭りなど、ゆかたを着る機会が増える時期を前に、「ゆかたファッションショー」がこのほど、小田急百貨店町田店(町田市)で開催された。
ショーでは、「きものクイーンコンテスト2017」準クイーンの西岡舞子さんをはじめ、着付け教室の生徒や一般公募で選ばれた総勢12名がモデルとなり、パフォーマー「もも」さんのトークを交えながら約1時間のステージを披露。帯結びの実演、日傘や帯留めといった小物の紹介も行われた。
「毎年トレンドが大きく変化するわけではないが、今年は『SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)映え』する比較的大き目の花柄が人気。涼やかな雰囲気をかもし出す、白地やアイボリー、水色、グリーンが地の色も今年は好まれている」と同店広報担当の野田隆弘さん。価格は3万円台が中心という。

日本橋をPRする三四四会
浴衣で気軽に日本橋散歩 三四四会
東京・地域のにぎわいに一役買おうと、日本橋料理飲食業組合(中央区)の若手でつくる「日本橋三四四みよし会」の会員ら約90人が9日、浴衣姿で地元の名所などを歩き、「着物が似合う街・日本橋」を来街者にアピールした。
1959年に発足した会には現在、すしやうなぎ、天ぷらなどの店の後継者ら20~40代の約60人が参加。地元神社でそれぞれの店の屋台を出したり、百貨店で開くイベントに出店したりと、食文化を通じた地域活性化に取り組む。
着物という切り口も、まちづくりの一環。夏に日本橋三越本店で開かれる浴衣ファッションショーに一昨年から参加し、今回初めて街に出る試みを企画した。
会員やその家族らは、福徳神社(日本橋室町)に集合。日本橋仲通りを歩き、日本橋三越本店で記念撮影をした後、日本橋を渡った。
佐久間一郎会長(49)は「江戸時代からにぎわう日本橋は、上品で和装が似合う街。気軽に和装で出掛けられる街を、日本橋から発信したい」と話した。

着物を披露する学生
タイ王国のKIMONO 麻生塾の専門学校
福岡・博多区の学校法人麻生塾の専門学校で10日、デザインを学ぶ学生たちが振り袖などの色や柄を考案した「タイ王国のKIMONO」がお披露目された。
久留米市の社団法人イマジン・ワンワールドが企画。全国の学校などに協力を呼びかけ、東京五輪に向けて世界196カ国をイメージした着物の制作を目指している。
タイは56カ国目で、着物にはゾウ、竜の柄などがあしらわれている。同法人は「東京五輪の開会式では、各国風の着物姿でおもてなしをしたい」と意気込む。
=「一般社団法人イマジン・ワンワールドは「KIMONO」で平和に貢献するプロジェクト「KIMONOプロジェクト」を運営しております。日本伝統文化の華とも言える着物は、世界中の美を受けて日本で構築されたものであり、身にまとうことのできる芸術です。 そんな動く芸術である「着物」に世界各国を描き、一堂に展示・着装することで「世界はきっと、ひとつになれる」というメッセージを発信します。2014年7月に始動し、現在までに18ヶ国の「KIMONO」が完成。完成した「KIMONO」は、パレードやファッションショー・展示会にて、国内外問わず多くの方にご覧いただいております。日本が世界から注目される2020年には、世界196か国の「KIMONO」をご覧頂き、平和を発信したいと考えておりますので、ぜひ楽しみにしていただけたらと存じます」=イマジンワールドWEBサイトより。微笑みの国タイランド

伊勢型紙で五十三次再現
浮世絵で「五十三次」 伊勢型紙で再現
三重・熊野市木本町の西垣内弘さん(86)が歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」を伊勢型紙で再現した企画展「伊勢型紙で旅しよう」が同市紀和町の市紀和鉱山資料館で開かれている。17日まで。
西垣内さんは同市の市民会館で月に2回、伊勢型紙教室の講師を務めている。約20年前、「伊勢型紙技術保存会」の彫り師だった故小川容明さん(紀北町)の展覧会で作品に魅せられ、週に1度小川さんの教室に通い、技術を学んだ。
同展では55枚の作品に加え同資料館の担当者による各宿場の解説や、生涯をかけて伊勢神宮の式年遷宮の復興に寄与した旧入鹿村(紀和町)出身とされる尼僧、慶光院清順上人像などの展示もある。
西垣内さんは「細かいところも見てほしい」と話している。
問い合わせは同資料館☎0597(97)1000へ。伊勢型紙

   [1]      [2]     [3]
浴衣ひも結ぶだけ 簡単浴衣紹介
夏本番のこれから、各所で続々と開かれる花火大会。浴衣で出かけたいけれど、着付けに自信がなく二の足を踏んでいる人は多いのでは。簡単に着られる浴衣や、現代的で着やすい浴衣を紹介する。
浴衣のハードルは何と言っても着付け。着物の老舗「やまと」が2015年、20代の未婚女性約700人に実施したアンケートでは、「浴衣を着る際に最も気がかりなこと」として「自分で着られない」と答えた人が41%と最多で、「着崩れ」を挙げた人は22%いた。そうした心配を解消しようと、やまとは1人でも短時間で着られる「クイックゆかた」の販売を今年4月から始めた。
クイックゆかたは、[1]着崩れしやすいおはしょりが縫い留めてあり、襟先に付いた腰ひもを巻いて結ぶだけの作りになっている。[2]帯は完成した状態に固定されていて、内側の接着テープを留めて[3]ぐるりと回せば着付けが終了する。やまと広報の青木聡子さんは「身長や腕の長さに合わせて加工するので、着姿が美しく見えます。生地や帯にハサミを入れず、縫い目をほどけば元に戻せることが特徴です」と説明する。
水色が涼しげな「ぶどう唐草」という古典柄は、ポリエステル100%で通気性が良い素材。「浴衣と帯を同系色で合わせると、着物っぽく上品な着こなしに。淡い色同士ならより清涼感が増します」と青木さん。紺地が落ち着いた雰囲気の「つわぶき格子」は「柄に奥行きがあり、上質感が出て大人の女性にぴったり。大きな柄は浴衣ならではです」。
洋服感覚で着られるモダンな浴衣もある。高島屋は、大正から昭和にかけて流行した着物「銘仙」の柄を復刻した浴衣を販売している。銘仙は鮮やかな色遣いや幾何学柄といった現代的なデザインが特徴で、近年、各所で展覧会が開かれ再注目されている。赤、青、黒が大胆に配された「トンボ」は、伊ローマ日本文化会館と栃木県の足利市立美術館で昨年開催された「VIVID MEISEN」展の中から、大妻女子大の学生が投票で選んだ柄を採用した。
青と黄のドットを使った格子柄は、グラフィックデザイナーの前島淳也さんが銘仙を元に考案。麻入りのへこ帯は柔らかく、チョウ結びするだけで良い。ターコイズブルーのビーチサンダルを合わせて現代風に。高島屋の呉服バイヤー、伊藤ゆ香さんは「インスタグラム(写真共有アプリ)などの影響で浴衣も写真映えするものが人気。個性を出したい人におすすめです」と話す。夏姿ゆかた心得

ニューヨークで着付けする藍田さん
藍田さん死去 群馬の絹文化牽引
群馬・江戸小紋師の藍田正雄さんが9日、肝不全のため高崎市の自宅で死去した。77歳。通夜は13日午後6時から、告別式は14日午前11時からともに同市の市斎場で行われる。
藍田氏は1940年、茨城県生まれ。77年に旧群馬町に工房を構えた。日本伝統工芸染織展で文化庁長官賞など受賞多数。99年、県指定重要無形文化財保持者に認定された。日本工芸会正会員。
13年3月には米ニューヨークの国立デザイン博物館で同館所蔵の「伊勢型紙」の復刻版を使った染色を実演。伊勢型紙を復刻した突き彫師、内田勲さん(72=三重県鈴鹿市)は「彫師は染めた作品まで見る機会は少ないが、藍田さんは彫師を大事にして染めた生地を見せてくれた」と振り返り、「人間国宝になってほしかった」と惜しんだ。

足袋職人から解説を聞く
生産日本一の「日本遺産」 行田の足袋
埼玉・行田の足袋作りは江戸時代中期から盛んになり、最盛期の1938年には全国シェアの約8割を占めた。江戸時代後期以降には商品倉庫の足袋蔵が多く建てられ、約80棟がいまなお残る。
NPO法人「ぎょうだ足袋蔵ネットワーク」が運営する「足袋とくらしの博物館」は、かつて足袋工場だった建物で、年代物の足踏みミシンが並ぶ。売店には花柄やネコ模様、裏地がカラフルで折り返してはく足袋など「足袋=白」の常識を覆す商品が多い。
毎月第2日曜には「My足袋作り体験」のイベントもある。伝統工芸士の足袋職人らから生地の裁断や縫い方を教わり、約2時間かけて完成させる。お気に入りの布を持参したという同県北本市の女性(32)は「最近着物を始め、足袋にも興味を持った。自分だけの足袋を履くのが楽しみです」と笑顔を見せていた。
博物館では、好きな柄の布を使って足袋を注文でき、既製品の足袋が足に合わない場合は足首の太さや甲の高さを微調整できる。同ネットワーク副代表理事の中島洋一さんは「足袋の新しい文化を発信したい」と語る。

切手を手にする庭崎局長(右)
播州三木染形の切手発行 県内外で販売
兵庫・日本郵便が、三木市の染め型紙を基にした切手「播州三木染形」を発行し、北播磨5市1町の郵便局で5日から販売が始まっている。姫路市や市川、神河、福崎町の県内に加え、大阪、京都府と奈良県の一部郵便局でも販売。
4日には、完成を記念し、発案した三木福井郵便局(三木市福井)の庭崎信之局長(62)ら郵便関係者が、型紙を選んだ市民グループ「三木の染形紙の保存と活用を考える会」に切手を贈った。
染め型紙は着物を染める際などに使われ、現在は三重県鈴鹿の伊勢型紙が有名だが、三木でも江戸時代に型屋や染め物屋が数多く存在していた。伊勢型紙

浴衣で対応する四万十市の職員
浴衣姿でPR 四万十の職員や企業、高校生
高知・七夕の7日、四万十市役所の職員や土佐くろしお鉄道の社員、県立幡多農高の生徒など約100人が浴衣姿で勤務したり、乗客を迎えたりした。
土佐の小京都といわれる四万十市をPRし、日本文化の象徴の1つでもある着物を見直してもらおうと、3年前から実施。今年は郵便局、金融機関など市内の9企業も協力した。
市役所では中平正宏市長や市民課、観光商工課など34人が自宅から持参した色とりどりの浴衣で勤務した。また県立幡多農高では生活コーディネート科の女子生徒20人が体育館で浴衣に着替えた後、感想文を書いた。また、土佐くろしお鉄道中村駅では、男女2人の駅員が浴衣姿で特急列車が着くたび、改札口で出迎えた。

新博物館外観
新十日町市博物館 実施設計まとまる
新潟・東京五輪開幕目前の平成32年6月の開館を目指す「新十日町市博物館」の実施設計の概要がまとまり、このほど市議会総務文教常任委員会に示された。昨年末に示された基本設計に続いて設計作業が進められてきたもので、「国宝・火焔型土器のふるさとー雪と織物と信濃川」を全体テーマに、現在の市博物館と遺跡広場から道を挟んだ東側用地に建設される。今年8月中旬に入札を行い9月に着工を予定しており、全体事業費は23億8千万円を見込んでいる。
   1日ー9日
来場を呼び掛ける荒さん
染め物の質感を楽しむ 陶工房冬樹窯で個展
福島・郡山市出身の染色家荒姿寿あらしずさん(38)の個展「こだまする―空と光とレディと土の下」が、同市熱海町の陶工房冬樹窯で行われている。来場者がタペストリーや着物などを眺め、色の深みや質感を楽しんでいる。入場無料、8月11日まで。
荒さんは、友禅など日本の伝統的な染色技術を基本に自身の表現を追求、綿や麻などの布に色を何重にも重ねることで、作品の色合いに深みや奥行きを出しているという。
会場では、青を基調とした濃淡さまざまなタペストリーや着物、パネルなど約20点を展示。手染めのコースターや手拭いなどの販売も行っている。荒さんは「染色の面白さ、奥深さを身近に感じてほしい」と来場を呼び掛けている。
金、土、日曜日、祝日のみの開催(8月1~7日は開催)。問い合わせは同工房☎024(984)3078へ。

銘仙柄の浴衣を着る学生
銘仙柄浴衣で復刻 高島屋と学生がコラボ
神奈川・横浜高島屋(横浜市)は、大妻大学家政学部被服学科の学生とコラボした「銘仙デザイン」の浴衣を販売している。約100年前、大胆で生き生きとしたデザインがはやった着物の銘仙。その荒野30種類のうち、学生120人のアンケートで人気だった4柄を浴衣で復刻した。
トンボ柄や亀甲とツバキの花柄、黒いミナモと波しま柄など、SNS(会員制交流サイト)での写真写りの良さも意識した。同大学3年生の塩崎美里さんは「着心地もいいです」とPRした。
8日は、同店で同大学の学生がモデルとなってトレンドや着こなしを紹介するフロアショーも開催し、商戦をを盛り上げる。問い合わせは横浜高島屋☎045(311)5111。夏姿ゆかた心得

見頃はまもなく
紅の花出羽路彩る 天童でまつり開幕
山形・松尾芭蕉が句に詠んだ紅花をめでる「おくのほそ道天童紅花まつり」が天童市上貫津で始まり、広さ約70㌃の紅花畑でオレンジ色の花が咲きだした。
貫津紅花栽培組合の指導を受け、地元の津山小、干布小、山口小を含む過去最多の11団体が紅花メイトとして栽培に当たった。荒沢正博組合長によると、ここ20年で生育は最も遅いといい、見頃は週明け以降になりそうだ。
開園式では、津山小児童が湯の上太鼓を披露、山形学院高の生徒が特製の紅花入りクッキーを配った。仙台市太白区の星良一さん(61)は「もうちょっと咲いてるかと思ったけど、かわいらしいね」と話した。
2日には撮影会、期間中の土日曜は紅花染め体験会を開く。見て、染めて、食べるのが天童流で、30回目を記念して来月31日までアイデア料理レシピコンテストのメニューを募集している。最上紅花

学ぶ中学生
浴衣美に笑顔 気仙中で着付け教室
岩手・本年度で閉校する陸前高田市矢作町の気仙中は5日、同校で浴衣の着付け教室を行った。生徒は帯の巻き方などを学びながら、色とりどりの浴衣を身にまとい、和服文化に触れた。  着付け教室は同校の家庭科授業の一環として2015年から始め、今年で3回目。これまで2年生を対象としていたが本年度で閉校するため1年生も加わり生徒31人が参加した。 陸前高田市の「前結びこんの着付教室」の金野ヨシ子代表ら5人が講師になり、裾の長さや首の後ろを少しあけるなどアドバイス。京都市のNPO法人から震災支援として贈られた紺色や白色など彩り豊かな練習用浴衣を着せ、さまざまな帯の結び方も実際に見せて教えた。夏姿ゆかた心得

委嘱状を受け取るナンシーさん
着付け大会優勝のナンシーさん 愉快市民に
栃木・宇都宮市は、4月に東京都内で開かれた「全日本きもの装いコンテスト世界大会」の外国人の部で優勝した市内在住のカナダ人、ナンシー・マースデンさん(30)に市をPRする「宇都宮愉快市民」を委嘱した。市によると、外国人への愉快市民の委嘱は初めて。
ナンシーさんは幼少期から日本に興味を持ち、日本に留学して三味線などを習った経験を持つ。2012年に上三川町のALT(外国語指導助手)として来日。14年から市内に移り住み、翻訳や通訳の仕事をしながら、着物教室に通って着付けを学んできた。
大会では鏡を使わず、12分以内で着物を着て、立ち振る舞いの美しさを競った。約100人の参加者の中から優勝したという。
市役所で委嘱式があり、紺色の着物に身を包んだナンシーさんは、佐藤栄一市長から委嘱状を受け取ると「優勝は先生たちのおかげで、愉快市民にも選ばれて光栄。宇都宮は住みやすい街なので日本人、外国人の友人に魅力を伝えたい」と意気込みを語っていた。

カラムシの作品が並ぶ
カラムシで作った工芸品紹介 クラフトゆずりは
京都・福島県昭和村で栽培される植物カラムシからできた工芸作品を紹介した「東北の夏衣」展が、中京区寺町通三条上ルのギャリエヤマシタで始まった。涼しげで手作りの柔らかな風合いが、訪れた人の目を楽しませている。
東北の伝統工芸品を販売する「暮らしのクラフトゆずりは」(青森県十和田市)の店主田中陽子さん(62)が、職人の技を継承しようと全国各地で開いている。今回は、ユネスコ無形文化遺産に登録された「越後上布」の原材料供給地である昭和村のカラムシを使った作品を中心に約250点を並べた。
会場には藍染めのショールや帽子、バッグに草履、帯がそろった。触れるとひんやりと感じ、風通しが良く夏の着物地として最適だという。ほかにも南部鉄瓶や漆器、ヤマブドウのかごバッグなども飾った。
田中さんは約20年前に昭和村を訪れ、現代の暮らしに取り入れやすい作品づくりを提案してきた。「着物離れで需要も激減する中、カラムシを守っていこうと努力をしている。多くの人に魅力を知ってほしい」と話す。古代布

帯の巻き方も学習
浴衣の着付け 織物の町の中学生が学ぶ
京都・与謝郡与謝野町の町立江陽中で4日、1年生の生徒たちが浴衣の着付けを学んだ。織物のまちの伝統を家庭科の授業で学ぶ初めての取り組みだ。
地元で織物業に携わってきた牛田育絵さんら「和装教育国民推進会議」のメンバー6人が指導した。奈良時代に天皇に献上した「あしぎぬ」に始まり、安土桃山時代の衣装が現代の着物の原点にあることなどを紹介。丹後ちりめんの産地として発展した歴史に触れた牛田さんは「着物のおかげで与謝野町の今があるのですよ」と話した。

浴衣を着て参加しよう
浴衣で博多まち歩き 1日先着10名
福岡・8月31日(木)まで、博多区祇園町のレンタル着物マイン博多店と「博多町家」ふるさと館(同区冷泉町)が、レンタル浴衣と着付けのサービスを提供する。
浴衣を着たまま博多の町の散策を楽しめるという趣向で、多数の種類から選べる浴衣(巾着、帯、肌着、下駄付き)と着付け、同館展示棟の入館料を含んで1人3200円。男女不問で1日先着10人。子ども用の浴衣はない。また、同館では「いけどうろう」制作体験の参加者も募集。22日(土)と29日(土)の2日間で、お盆に博多の子どもたちが玄関先に飾っていた箱庭「いけどうろう」を作る。定員15組(小学生は保護者同伴)。有料。どちらのイベントも電話で申し込む。同館☎092(281)7761。夏姿ゆかた心得

ロックンローラ作務衣
作るぞ世界にひとつの作務衣 (株)一杢
京都・常識を覆す驚きのデザインで、世界に1つの作務衣5年で50着作るというのは、作務衣を中心とした和装メーカーの株式会社一杢(中京区)。
「もっと気軽に、世界中の人々に和装・作務衣を楽しんでほしい」とスタートさせたプロジェクト第一弾は、和装の常識を覆すという」ロックンローラー作務衣。
社長の人見幾生さんが古希(70歳)を迎えるにあたっての奇想天外の作務衣作り。過去、「おでかけ作務衣」「樹亜羅」着物スーツ「門」などの製造販売を手掛けてきたメーカーならではの発想だ。
「ロックンローラーならどんな作務衣を着たいかな、と考えて作りました。隅々までこだわったディテールにぜひご注目を」とは人見さんの弁。期待してみよう。

友禅の下絵描きに使う青花紙
2軒になった青花紙生産者 中村繁男さん
滋賀・午前5時台には畑に立つ。6月末から8月初旬にかけて、高さ1㍍ほどに育ったアオバナ(ツユクサ科)に、鮮やかなコバルトブルーの花が咲く。「こんな色……。ほかにはないと思う」。しわを刻んだ顔に笑みがこぼれた。花びらを指でつまんではかごに集めていった。草津市生まれ。花摘みは10歳の頃から手伝ってきた。今は妻・久枝さん(88)との共同作業だ。集めた花びらは黄色い花粉をふるい落として両手でもみ、絞った汁を半紙大の和紙にハケで塗る。「塗っては天日に干し、乾いてはまた塗る。それを80回は繰り返す」。根気がなければ、また、暑さに耐えられなければ続かない。
白い紙は色を染み込ませることで、明るい青から黒く見えるほど濃くなる。これが青花紙。48組(計96枚)を一束に、仲買人が買い取り、京都、金沢、名古屋などの染料店や友禅染の絵師らの元に届ける。
絵師らは、青花紙を小さく切って絵皿に置き、少量の水で色を戻して、下絵描きに使う。その上から色づけし、水で流せば下絵だけきれいに落ちる特性が重宝された。
草津、栗東の旧栗太郡地域では、古くから米などとの兼業でアオバナが栽培されていた。大正時代には青花紙を作る家は約500軒を数え、戦後の混乱期も地域を支えたという。 しかし、今夏、わずか2軒に。「昔はひと夏に20束出していたが、今は1、2束です」と話す。
草津市は1981年に市の花に指定した。大学の研究者によって食品に活用できる成分の研究が進められ、市はアオバナの栽培や食品向けの活用を行う事業者や個人と「草津あおばな会」を設立。自身も生産者として、活動を推進している。
85歳を迎えた2014年の秋、長年の尽力に対し黄綬褒章が贈られた。16、17年度には、栽培と青花紙生産の技術を次代に伝えようと、東京文化財研究所(東京都)が市立草津宿街道交流館と共同で、映像と文書で残す記録を行っている。
夫婦はもうすぐそろって卒寿を迎える。これからも続けるかどうかの決断を迫られているかのようだ。記録にとどまらず、実際に伝えてくれる人を残したい。思いは強く、県立湖南農業高での栽培指導、小学生向けの体験学習などへの労を惜しまない。
「頼まれて全国各地に苗を送るが、なぜか花が咲かない。草津だけで咲いてくれるかわいい花です」。いとおしそうにアオバナを見つめ、腰を伸ばした。
※「草津あおばなフェスタ」。8日午前10時~午後5時、草津市のイオンモール草津1階。青花紙を使った京友禅の下絵描き実演、民話紙芝居「青花の紙」と十七絃箏の演奏、青花紙でうちわ塗り絵体験など。問い合わせは、草津あおばな会事務局☎077(561)2455へ。

玉串を奉てんする商工会の沖田会長
「あしぎぬ」顕彰祭 丹後織物振興誓う
京都・絹織物の元祖とされる古代織物「あしぎぬ」の顕彰祭が2日、京丹後市弥栄町鳥取の「あしぎぬの碑」前で営まれ、織物関係者らが先人の遺徳をしのび、丹後織物の振興を誓った。
あしぎぬは撚らずに集めた太い蚕糸で織り上げた織物。739(天平11)年、丹後国・鳥取郷で織られたあしぎぬが聖武天皇に献上され、奈良・正倉院に保管されている。
顕彰祭は市商工会が毎年催し、49回目。織物業や行政の関係者、地元住民ら約20人が出席し、碑前に設けた祭壇に玉串を奉てんするなど神事を営んだ。
市商工会の沖田康彦会長は、「丹後ちりめん回廊」の日本遺産認定や2020年の丹後ちりめん創業300年にふれ、「長年培ったものづくりの創意工夫を生かし、丹後織物を次代につないでいきたい」と話した。

京都らしいデザインのおふき
共同ブランド立ち上げ 京友禅の4社
京都・日根野勝治郎商店(上京区)など着物「京友禅」の製造メーカー4社は、京友禅の共同ブランド「SOO(ソマル)」を立ち上げた。着物など和装需要が低迷する中、京友禅の良さを気軽に知ってもらう狙いがある。7~8月に期間限定ショップも設ける。
第1弾商品として、絹製の「おふき(布巾)」を開発し、今年3月から販売を始めている。おふきは「祇園祭」「朝顔」など京都らしいテーマのデザインで染織された絹製の京友禅の生地を、17㌢四方に裁断。眼鏡のレンズやスマートフォン、タブレット端末の画面をふく掃除グッズとして提案する。
SOO代表で同社の日根野孝司社長は「着物で培った高い染織技術にふれてもらい、京都の本物を知るお土産になれば」と話した。
おふきのデザイン・柄は現在約30種を用意。SOOの期間限定店を7月に京都マルイ(下京区)、8月上旬にJR京都伊勢丹(同区)でそれぞれ開く。

復刻柄の浴衣が並ぶ
新作浴衣のショー 京女大と高島屋
京都・京都女子大(東山区)と高島屋が共同製作した新作浴衣のファッションショーが2日、下京区の京都高島屋であった。京都ゆかりの機械捺染の図案家・寺田哲朗氏(1908~2000年)が監修した図案をもとに彩り豊かに仕上げた品々を、学生がモデルとなってアピールした。
高島屋が今夏の新作を作るにあたり、1月に同大学の青木美保子准教授(服飾史)に協力を依頼。寺田氏の遺族が京都工芸繊維大美術工芸資料館(左京区)に寄贈した図案約3千点の中から、学生の意見を取り入れて柄を選び、配色も現代風にアレンジした。
浴衣は深い青と黄の対比が鮮やかな「芙蓉」や「矢絣に百合」など計4点。紫を基調とした「七宝ストライプ」、青と白をベースにした「秋草」など落ち着いた色合いの浴衣もある。
ショーは呉服売り場のある5階フロアで開かれ、青木准教授の授業を受ける1、2年の計13人が身にまとって紹介。2年庄司絵美衣さん(19)は「今の人にも受け入れやすいきれいな色。自分がほしいほど」と笑顔だった。浴衣は京都高島屋と大阪高島屋(大阪市)で販売している。夏姿ゆかた心得

そのまま街へ
レッスン後浴衣を持ち帰り JAFがあ開催
京都・「夏の準備をお得な価格で!上質な浴衣がもらえる着付け教室が4,500円?!あなたもすぐに浴衣美人」をうたい文句にJAF(日本自動車連盟)京都支部(南区上鳥羽大溝)は、親睦イベント「JAFデー」を8日(土)同支部を会場に開催する。
同イベントは毎月開催されているもので、今回は、かんたんできれいな浴衣のきつけを習得できる着付け教室を行う。
イベントでは着物店の浴衣の中から自分好みの浴衣・帯・下駄を選び、選んだ浴衣を使ってプロ講師から簡単で綺麗な着付け方法(帯結び含む)を習得できる。参加費用4.500円には、浴衣や帯・下駄・レッスン料が含まれているばかりでなく、選んだ浴衣はそのまま持ち帰ることができるというサービスも含まれている。
着付け教室は、3回で募集定員は各回15名。協力はきものサロン川崎と山野流着装。応募フォームhttps://jafnavi.jp/jyyk/pa/detail.php?。問い合わせは京都支部☎075(682)6000。

近江麻ちぢみの浴衣
今年の浴衣は「着物風」 大丸松坂屋
東京・大丸東京店10階で「ゆかたぎゃらりぃ2017」が、開設されている。8月8日まで。
「7月半ばから、関東地区では花火大会が目白押しです!花火大会に浴衣を着ておでかけされる方も多いのではないでしょうか。今年特に注目なのは、帯締めや帯留めを使って浴衣を「着物風」に着ること!着物風に着こなしやすい、伝統的な古典柄をモダンにアレンジしたデザインや、色数が少ないシックなデザインが人気です。さらに今年の大丸東京店〈ゆかたぎゃらりぃ〉では、商品数を強化!昨年より商品数・売り場面積を約10%増やしました!」と、同百貨店。夏姿ゆかた心得

古代ちりめん
6月度生産実績 丹後織物工業組合
京都・今年も浴衣の季節がやってきた。日本各地はもちろん、ドイツのデュッセルドルフやアメリカの各地で浴衣を楽しむイベントが数多く開かれている。そんな中、丹後産地もパリコレへの生地提供など、ブランド力を上げようと日々努力しており、なんとか素材力をあげていってほしいものだ。
さて、半年を過ぎようとしている丹後織物の6月度の生産量は28.370反で、今年に入って初めて昨年の総生産反数26.552反を、1.818反プラスした。前年比106.8%となり、2本柱の変わり無地、紋・無地意匠などが貢献した。操業日数は22日で、前年より1日多かった。
品種別の生産量は次の通り。単位反。()内は前年。
▼一越・古代=180(197)△変り無地=4.883(4.262)□小計=5.063(4.459) △紋綸子(軽)=2.746(2.597)△紋綸子(重)=4.123(4.073)△銀意匠・朱子一重=49(10)△紋意匠・朱子二重=13.651(12.622)▼絽織・紗織=1.284(1.305)▼その他の紋=84(158)△金・銀通し=1.056(957)▼縫取・絵羽=314(371)□小計=23.307(22.093) □合計=28.370(26.552) ▼パレス=717(991)△紬269(261)。
前年比、白マークはプラス、黒マークはマイナス、±は0。
丹後ちりめん

案内チラシと関館長
皇后さまの養蚕道具展示 駒ケ根シルクミュージアム
長野・駒ケ根市の駒ケ根シルクミュージアムの特別展「皇室の御養蚕と信州」が15日に始まる。皇后さまが皇居・紅葉山御養蚕所で実際に使われる養蚕道具や、育てている蚕と同じ品種「小石丸」の繭の標本など、宮内庁所蔵を含む約70点を展示する計画。23日には、御養蚕所の代田丈志主任(下伊那郡出身)が「皇室の御養蚕について」と題して講演する。
皇居での養蚕は、明治時代から歴代皇后が受け継いでいる。特別展では、皇后さまがわらを網目状に編んだ「まぶし」などを展示する予定。同館によると小石丸は県内が原産との説もあるといい、そうした信州と皇室の養蚕の関わりにも光を当てる。
同館は皇后さまの養蚕の様子を写したパネルを展示しており、更新に合わせて同庁に特別展への協力を依頼した。関宏夫館長(76)は「皇室の養蚕に関わる品が見られるめったにない機会」とし、来場を呼び掛けている。
8月20日まで。有料。講演会は同館隣の「駒ケ根ふるさとの家」で午後1時から。無料。定員100人で要予約。問い合わせは同館☎0265(82)8381へ。

写真は昨年のイベント
浴衣スタイリングショー開催 共立女子大学
東京・共立女子大学(千代田区/学長:入江和生)家政学部被服学科は、5日(水)に「浴衣スタイリングショー」を開催する。これは、江戸の総鎮守としての歴史を持つ神田明神との地域連携事業、および株式会社田中直染料店(京都)、帝人フロンティア株式会社、豊島株式会社との産学連携事業の成果として開催するもの。およそ20名の学生が、自らデザインや染色、制作した浴衣を着装して、観客らに披露する。なお、本事業は、平成29年度「千代田学」に採択されており、千代田区の助成を受けて実施する。
家政学部被服学科では、日本の伝統文化である着物に関する教育・研究について、長年来、和裁教育、服装史研究の側面から取り組んできた。この取り組みを基に、新たな視点で、着物をファッションとして捉え、デザインや染色、制作、表現の各プロセスを学ぶことを目的に、地域連携事業として、江戸の文化と伝統を受け継ぐ「神田明神」との交流をすすめ、社殿見学や博物館見学、講話受講、作法習得などを行ってきた。
その一環として、昨年度は学生が「神田明神」のイメージから発想したデザインをもとに、学生が浴衣を制作。産学連携事業として、繊維商社である帝人フロンティアと繊維専門商社である豊島が、浴衣の反物を提供した。また、その浴衣を披露した「2016浴衣スタイリングショー」では、各種メディアに取り上げられるなど好評を博している。
昨年度の実績を踏まえて今年も開催。およそ20名の学生が、デザインや染色、製作した浴衣を自ら着付け、神田明神関係者や協賛企業関係者、千代田区役所の職員、地域住民、同大の学生らといった観客に披露する。

8640円
呉服店が「レノファ浴衣」 J2とコラボ
山口・老舗呉服店「近江屋」(山口市)が販売している「レノファ浴衣」が話題を呼んでいる。
サッカーJ2のレノファ山口とコラボした同商品は、左胸にエンブレム、背中にサポーター番号の「12」をあしらった鮮やかなオレンジ色の浴衣。男性用と子ども用の甚平も用意する。
販売開始から約1カ月。女性のファンを中心に売れているという。同社営業本部の北條栄太郎さんは「浴衣の帯のオレンジと黒のリバーシブルが好評。着る人の年齢を問わないところが浴衣の良いところ」と話す。
コラボのきっかけについては「観戦グッズに和装がなく、スタジアムの盛り上げに一役買うことができればと話を進めてきた」といい、北條さんを中心に企画、デザイン制作を行い、約1年掛けて完成までこぎ着けた。
「県内唯一のプロスポーツチームを応援していきたい。夏の勝負服は浴衣。呉服店としても、いつもと違う角度から和の文化の発信をしていきたい」と北條さん。

提供を呼び掛ける関係者
五輪の民族衣装作りへ 登別アイヌ協会
北海道・2020年の東京五輪・パラリンピックの開会式で、アイヌ民族の伝統舞踊が披露されることを受け、登別アイヌ協会(上武和臣会長)は、舞踏で使用する民族衣装作りに取り掛かる。開会式には登別からも約60人が参加する予定だが、現在所有している衣装は半数程度。人数分の衣装を用意するため、同協会は「使わなくなった着物を衣装作りの生地として提供してほしい」と呼び掛けている。
東京五輪・パラリンピックを、アイヌ文化を世界に発信する機会と捉え、北海道アイヌ協会が開会式でアイヌ民族の伝統舞踊を披露することが決定。登別協会も会員や賛助会員約60人が参加する。今年2月の冬季アジア札幌大会では、2020年の前哨戦として伝統舞踊などが披露されており、東京五輪・パラでも同様の内容が行われる見通し。
本番に向けて同協会はアイヌ民族衣装作りの準備に入る。衣装は1から作らなければならず全て手縫い。1着の完成には半年から1年ほどの日数がかかるという。今年10月に講師を招いて衣装の図案を決定。来年4月から衣装作りを始める計画だ。
登別協会の芳賀美津枝さんは「実際に衣装を着て踊りの練習をする期間も設けるので、来年末までに30着ど作る必要がある。材料として着物の生地が必要になるので、提供してもらいたい」と呼び掛 けている。
問い合わせは同協会、電話0143・85局1062番(月曜と祝日の翌日は休み)へ。

花嫁ドレスに変身
「振り袖」を花嫁ドレスに 愛知の着付け師
愛知・思いの詰まった振り袖を切ったり縫ったりせず、ドレスのように着る技術「ザ・オリエンタル和装」を弥富市の着付け師、村井昭子さん(58)が広めている。村井さんは「贈ってくれた家族にも感謝の気持ちが伝わるはず」と話す。
「振り袖を一度しか着ないのはもったいない」と思っていた村井さんが平成22年に始めた。着物を体の前から羽織り、帯は腰で締めて背中で花のように結ぶ。余った布地を腰回りですっきりと折り畳み、振り袖の裾の柄がスカート部分を彩るようにするのが技の見せどころで、詳しくは企業秘密だ。
10分ほどで完成するため披露宴でのお色直しのドレスとして人気。肩を露出しない着方もあり、中高年の女性が利用することも。振り袖を贈ってくれた祖母に見せようと1人で記念撮影に訪れた女性もいた。
今月挙式する同県岡崎市の株野さゆりさん(29)は、母親に買ってもらった振り袖のドレスを参列者にお披露目する。だいだい色とチョウの柄が気に入り母娘で選んだ。「この着方なら、重なって隠れてしまう柄も見てもらえる」と笑顔。母親手作りの髪飾りとブーケも身に着ける。着物の魅力を「振る舞いもおしとやかに変わる。まるで魔法のよう」と話す村井さん。門下生が開いた代理店は10店舗に増えた。昨年12月には米ロサンゼルスでファッションショーに参加、現地にも教え子がいる。村井さんは「ドレスとして着れば、体格の大きい欧米の人にも似合う。着物の価値を広く伝えたい」と目標を語った。
6月のニュースはこちら  ▲ この頁の最初へ