12月のニュース




話  題
コシノジュンコ琳派ファッションショウ2015
京都市がパリでファッションショー
能楽とコラボ
コシノジュンコ監修

仏・京都市とパリ市が姉妹都市60周年を迎える今年6月、パリで行われる記念式典で世界的なデザイナーのコシノジュンコさんが能とコラボしたファッションショーを行うことになった。記者会見したコシノさんは「パリコレは長年やっているが、初めて行うような感覚で臨みます」と抱負を語った。
記念式典は6月19日にパリ市庁舎で開催。京都からは門川大作市長をはじめ市民らの代表団が訪問する。式典のメーンイベントとして、京都の文化をパリ市民に発信するため、平成29年度の文化功労者でもあるコシノさんプロデュースのファッションショーが企画された。
京都市役所で会見したコシノさんは、「パリ市庁舎は非常に天井の高い素晴らしい建物で、お囃子があそこに響くのがとても楽しみ。ヨーロッパの文化と日本の文化が交わるのは面白い結果になるのではないか」と述べ、観世流能楽師、分林道治氏は「京都で大成した芸能をパリの目の肥えた人たちに見ていただくことは、身の引き締まる思いがする」と話した。
コシノさんは琳派誕生400年記念となった平成27年、京都国立博物館で分林氏の能とコラボしたファッションショーを開催し、西陣織や京友禅などの技術を生かしたドレス約80着を披露した。パリでは、このファッションショーをベースに新作なども加えて開催するという。

きものニュース
普段着の選択肢に和装を
「きもの市」 深川のアートギャラリー
東京都・深川のアートギャラリー兼イベントスペース「chaabee」(江東区)で現在、日常使いの着物や和装小物を展示販売する「四人のきもの市」が行われている。
古い鉄工所を改装して作られており、カフェとしても利用できる同ギャラリー。オーナーのミミさんは気軽に和装を楽しむことを提案し、生地を細く割いてリメークする「割き織」の小物なども推奨している。同展には、「辰之助商店」「ゆびぬき堂」「タマ」「ぐらすふぉー」の4人が出展あいている。
辰之助商店の時田裕子さんは「タンスの肥やしにしておくのはもったいない、日本の伝統文化を生活の中に取り入れるいい機会。和装に靴を合わせるなど、自由な発想で和装の楽しみ方を発信したい。着物を着たことがない人にぜひ来てほしい」と話す。
入場無料。288日まで。問い合わせは同ギャラリー☎080(5409)5099。

業者に残された振袖
はれのひ顧客の着物 一部が京都に
京都市・振り袖販売・レンタル業「はれのひ」(横浜市)が突然営業を取りやめた問題で、顧客が同社に預けていた着物や商品などの一部約70人分を、同社と取引をしていた京都市の仕立て業者が、来年以降分を保管していることが22日、関係者への取材で分かった。はれのひ側の代金未払いのためという。
来年以降の成人式で使う顧客向けのもので、業者側は行政や京都和装産業振興財団(京都市)に連絡し、返還を検討している。
保管されているのは、はれのひが洗濯や仕立てのために業者に渡していた購入品、レンタル商品、顧客からの預かり物など。代金が支払われなかったので、業者が管理していた。今年の成人式用の着物も代金未払いだったが、トラブルを避けるため、はれのひ側に送っていた。
仕立て業者は「昨年11月、遅れていた支払いをはれのひに催促すると、同社社長は『月末には融資を受けられる。待ってほしい』と話した。だが、その後に連絡は途絶えた。このままではうちも倒産してしまう。どうしたらいいのか」と嘆く。

記念撮影に臨む和装振興議員連盟の議員
着物で初登院 和装議連
東京都・第196回通常国会が召集された22日、超党派の「和装振興議員連盟」(会長・伊吹文明元衆院議長)に所属する国会議員が和服姿で登院した。
通常国会開会日の恒例の行事。議連メンバーは、天皇陛下をお迎えした参院本会議場での開会式に臨んだ後、降雪のため、普段の国会議事堂正面玄関前ではなく、衆院正面玄関内ロビーに集合した。
華やかな着物姿の女性議員と紋付きはかま姿の男性議員らは全体での記念撮影の後、個別にスマートフォンで写真を撮り合うなどしていた。例年参加する野田聖子総務相は、インフルエンザに罹患(りかん)した影響で欠席した。
黒を基調とした着物に身を包んだ自民党の丸川珠代前五輪相は「参院予算委員会の次席理事にもなったので、気を引き締めて、という思いで今年は黒にした」と話した。会期は6月20日までの150日間。

金子議員と宇都隆史参院議員
金子衆院議員 大島紬で登院
東京都・第196回通常国会が召集された22日、和装振興議員連盟に所属する自民党の金子万寿夫衆院議員(鹿児島2区=奄美大島出身)は、今年を「奄振法の延長を実現させる年」と位置づけ、奄振交付金に設けられる「チャレンジ枠」などに官民一体で取り組んで持続可能な振興策を実現してもらいたいとした。
同議員連盟の撮影会は、日本人の倫理観を再確認し、国政にあたる気持ちの醸成と和装振興を目的に、国会へ和装での登院を呼びかけるもの。同党の保岡興治元衆院議員が大島紬を着用して登院したことをきっかけに同議連が発足され、毎年通常国会の開会式に合わせて実施しているという。
雪のため室内で行われた撮影会に参加した金子議員は今年の国政動向について、「新年度予算の早期成立を実現して、安倍政権の経済政策を前進させていく。様々な課題があるかもしれないが、いろんな議論に参加していきたい」と抱負を語った。
奄美関連については、「奄美は世界自然遺産を実現し、年度末に期限切れとなる奄振法は延長含みの予算を勝ち取りたい。奄振交付金のチャレンジ枠は、新しいアイデアを出してもらい人口減少に歯止めかけ持続可能な振興策を実現してもらいたい。チャレンジ枠の新たな観光産業や観光メニューなどは、官民一体となって取り組むが民が主役となるべき」と述べた。奄美大島

稲田朋美議員
初登院 晴れ着議員のコメント
東京都・丸川珠代前五輪相「気を引き締める」。稲田朋美元防衛相「(緑が基調の)この着物は福井で買い求めました。緑はイメージカラーですし、心機一転、髪の毛もばっさり切りましたから。今年は、去年の試練を乗り越えて頑張りたいと思います」。三原じゅん子氏「和服着ること大事だ」。松川るい参院議員(淡いピンクの加賀友禅)「日本の女性が淡々とした上品な着物を着るのはすごく良いと思うんです。母がとても着物が好きなので、私も昔からよく着てました。(国会への心構えは?)今年は日中関係改善、と言いながら接続水域に中国の潜水艦が航行する。改善は大事でも、領土主権に関してはわれわれは毅然とした態度で、そのための防衛力を高めないといけないことがはっきりした。日本の国は日本の力で守るという気概で取り組んでいかなければならない」。

40代以上の女性向け
おとなのときめきふだん着物 新刊出版
東京都・村山市在住のエッセイスト兼イラストレーターきくちいまさん(44)の新刊「おとなのときめきふだん着物」(河出書房新社)が出版された。40代以上の女性向けに、着物をおしゃれに着回すこつを指南。自身が愛用する着物や小物を使ったコーディネート例をイラストと写真で紹介する。
第1章は日々着物で過ごすきくちさん、「イベント大好きA子さん」「ワーキングマザーB子さん」の3人のライフスタイルを想定した。3、4枚の着物と帯4、5本で、カジュアルにもフォーマルにもなる着こなしをそれぞれ提案する。
特に勧めているのが、綿など洗濯機で洗える普段用の着物と、無地に近い「主演女優賞」のような着物。帯で表情が変わり、洋服と同じような感覚で着られるという。
第2章は着物愛好家の体験や悩みを描いた漫画。「成人式や結婚式の着付けが苦しかった」「高い着物を買わされた」といった多くの女性が共感できる内容をつづる。
雨の日対策や収納の工夫などの知恵も盛り込んだ。きくちさんは「洋服で当たり前の着回しは着物でも楽しめる。これから一式そろえる人や手持ちを生かしたいという人はヒントにしてほしい」と語る。A5判、128ページ。1500円(税別)。

完成した着物を見上げる児童
ノルウェーの着物児童が考案 舞鶴小
福岡市・2020年の東京五輪・パラリンピックの事前合宿で市がノルウェー選手団を受け入れるにあたり、同市中央区の舞鶴小の5年生が同国のイメージでデザインした着物がこのほど完成。披露会が20日、同校の体育館で開かれた。
五輪に向けて世界196カ国・地域の文化や風景を表現した着物と帯の制作を目指す一般社団法人「イマジン・ワンワールド」(久留米市)が企画、福岡市が協力した。児童約90人は、昨年4月から総合学習でノルウェーの伝統文化や風土、着物の制作工程などを学び、それぞれがノルウェーをイメージして柄を考案。東京友禅作家の佐藤洋宜さん(64)が染め上げた。
完成した振り袖にはバイキングの船やフィヨルドなどをイメージしたカラフルな絵柄が施され、児童や保護者から感嘆の声が上がった。

振り袖事業に力が入る
創業50周年の踏ん張り時 京都きもの友禅
東京都・「はれのひ事件」に呉服業界では困惑が広がっている。振り袖の販売やレンタルを主軸に事業展開する京都きもの友禅もその1社だ。購入せずレンタルで済ませる人は増えているが、成人式に晴れ着を着るニーズは変わらない。業績低迷にあえぐなか、どう顧客を開拓するのか正念場を迎えている。
「当社はこれまで通り万全の体制で対応させて頂きますので、何とぞご安心下さいますようお願い申し上げます」。同社は成人の日から3日たった11日、ホームページで顧客に呼びかける文章を掲載した。「安定した無借金経営を継続し、おかげさまで今年で東証1部上場16周年、また創業50周年の節目の年を迎えました」とも記し、経営の安定ぶりをアピールすることも忘れていない。事件の被害にあった2020年までの成人を対象に、成人式の衣装の無償レンタルも打ち出した。事件を契機に、晴れ着にお金をかけずに済ませる雰囲気がまん延すれば事業にとって大きなマイナスになる。顧客の信頼確保に必死だ。
同社はここ数年売り上げ不振が続き、16年3月期には最終損益が7億8300万円の赤字に転落した。18年3月期は売上高が前期比8%減の111億円、純利益は84%減の7000万円にとどまる見込みだ。年間配当は24円の計画で、前期実績から18円減らす。1999年にジャスダックに上場してから初の減配となった。
経済産業省によれば、約40年前に1兆8000億円あった呉服市場は近年、3000億円弱にまで縮小した。00年代には呉服屋の倒産が相次ぎ、大手のさが美グループホールディングスは12年2月期から5年連続で営業損益が赤字だったが、今はファンド傘下で再建をはかり黒字に転換している。株価は減配と業績予想の下方修正を発表した翌日の17年10月19日に前日比10%安の841円と切り下げて以降、軟調だ。はれのひ事件は人々に「信頼に足る業者」の選別をいっそう意識させている。成人式の晴れ着には、当の本人の着たいという気持ちだけでなく、子どもに晴れ着を着せたい親心も込められている。創業50周年に裏打ちされた商品とサービスの質でどこまで振り袖事業を拡大できるのか。今が踏ん張り時と言えそうだ。

着物姿で陽気に
陽気の兼六園散策楽しむ 着物姿の観光客ら
石川県・大寒の20日、県内は高気圧に覆われ、気温が上昇した。日中の最高気温は志賀10.3度、金沢、小松9.5度など、ほとんどの観測地点で3月上旬から中旬並みの陽気に包まれた。
金沢市の兼六園では、庭園を白く染めた雪が解け始めており、多くの人が週末の散策日和を楽しんだ。着物姿の観光客も目立ち、名木の緑が映える園内の風情を堪能した。
兼六園は朝7時から開園する(3月1日~10月15日)が、もっと早い早朝入園がおすすめ。通常開園の2時間前の朝4時から開園する4月1日~8月31日は、入園無料。人も少なくゆっくりと兼六園散策が楽しめるという。加賀友禅

展示された嫁入り衣裳
細工華やか嫁入り道具 愛荘町で展示
滋賀県・愛知郡愛荘町立歴史文化博物館で、企画展「愛荘町の結婚―花嫁衣装と嫁入り道具―」が開かれている。
古くから近江上布や秦荘紬など繊維産業が発達していた同町では、女性が結婚する際は、花嫁衣装に自ら仕立てた打ち掛けを着ることも少なくなかった。また、たんすや着物などに加え、「お細工もの」と呼ばれる手芸品が嫁入り道具の必需品だったという。
「お細工もの」には、パッチワークのような模様を施した米袋や、仏前に敷く「打敷」といわれる布などがあり、いずれも裁縫技術を駆使して作られた。このため、大正から昭和、平成の初め頃にかけての各家庭では、女性が結婚する年齢になるまでに、祖母や母親が裁縫を教え込むのが習わしだった。
企画展では、鮮やかな色彩の米袋や、ガラス瓶の中に碁を打って遊んでいる子どもの人形が入った「びん細工」、打ち掛けなど約50点を展示している。4月8日まで。
月、火曜と3月22日は休館(祝日は開館)。開館は午前10時~午後5時。入館料は一般300円、小中学生150円。問い合わせは同館☎0749(37)4500へ。

期待する齋藤マネ
着物で会津観光楽しもう! 4月からレンタル
歴史情緒あふれる城下町・会津若松市を着物姿で散策してもらおうと、同市のNPO法人素材広場(横田純子理事長)は4月から、着物レンタル事業「着物でまち歩き」を新たに始める。インバウンド(訪日外国人旅行)の拡大などで日本文化の注目度が高まる中、手軽に着物をレンタルできるシステムを構築し、会津観光の魅力を高める。
素材広場は福島の「観光」と「食」をつなげるため地産地消の推進や旅行などの各種事業に取り組んでおり、今回は旅行事業の強化の一環として着物のレンタルを始める。「会津のまち歩きを特別にしたい方へ」として、和装に関心の高い外国人などの観光客を中心に利用を呼び掛ける。
着用できる着物は小紋や会津木綿などで、順次さまざまな色をそろえていく。女性用のMサイズとLサイズが中心だが、開始までに男性用などもそろえる方針。帯半幅や細帯から選べる。
電話やホームページなどで事前予約後、同市八角町の素材広場事務所で着物と帯を選び、徒歩1分の美容室で着付けをするシステム。着付け小物や足袋、巾着なども用意されているため手ぶらでの利用が可能で、「まち歩き『楽』セット」は6000円(税別)などを用意する。
横田理事長は「『着物が似合う町』として、全国、全世界からたくさんの人に来てほしい」と呼び掛け、担当する斎藤友貴観光プロジェクトマネージャーは「着物姿でまち歩きする人が増えれば、まちなかも華やかになると思う。手軽に『非日常』の世界を楽しんでほしい」と話している。

マケドニア共和国の着物
高校生モデルを募集 KIMONOプロジェクト
福岡県・KIMONOプロジェクトは発祥の地久留米市から、いよいよ全国に発信。今年4月には100カ国の着物が完成する見通しとなり、4月29日、久留米シティプラザを会場にお披露目のファッションショーを開く。
「九州から日本を動かし、そして世界へ」と、モデル100人は九州各県代表が務める。東京五輪時、20歳になる高校2年生(新年度)が対象で、佐賀県からは5人を公募する。
着付けや歩き方など事前レッスンがあり、写真など書類審査の上、決定する。佐賀県関係は佐賀新聞社メディアコンテンツ部が窓口になる。締め切りは2月10日。
要項など問い合わせは☎0952(28)2162、メールはmedia@saga-s.co.jp
   15日ー21日
キャンパス新景
着物タンスに眠らせず 京都大
京都市・「ほんとにきれい!」「どこに着ていこうかな?」。色鮮やかな着物を身にまとった学生たちは笑顔。昨年12月、京都大(左京区)の講堂で、使われなくなった着物を全国から募って学生に寄贈するイベントが行われた。
この日は学生ら約50人が参加。寄贈者にお礼の手紙を渡し、着物の普及や活用法について語り合った。文学部4年の川道小百合さん(22)は「普段の生活でも着こなしたい」とにっこり。
イベントは学生がかかわる2団体が企画・運営。環境問題に取り組む「エコ~るど京大」の顧問、大学院地球環境学堂の浅利美鈴准教授(40)の呼びかけで実現した。昨年年6月から寄贈を募り、集まったのは100点以上に上った。浅利准教授は「リサイクルの心や伝統文化の大切さを学んでもらいたい」と話す。
イベントの責任者で学生団体「京都着物企画」で活動する工学部2年、芳井崇悟さん(20)は「日本のタンスには数億もの着物が眠っていると知り、若者の手で現代によみがえらせたかった」と話す。今後は学生が着ている様子をSNS(交流サイト)に投稿し発信していくという。和服に彩られたキャンパスが古都の新たな魅力になるかもしれない。

小田原城をバックにパチリ
城下町を着物で散歩 立春の小田原
神奈川県・「磯村みどりの着物遊び処 たんす屋」(小田原市栄町)は旧暦の新年に当たる2月4日、「立春の小田原小町散歩~小田原小町新年会と初詣散歩~」を開催する。
城下町小田原を着物で散歩し、元花街として愛され続けてきた「宮小路」にある老舗料亭「清風楼」での新年会を楽しむ同企画。新年会の後は、小田原の総鎮守・松原神社に新年のあいさつ詣でや、お土産ツアーも予定している。
プロデュースするまちあるきコーディネーターの佐々木藍さんは「一足早い春の訪れを感じながら、小田原の街をはんなりと歩く企画。清風楼の4代目が作る料理も格別。ご一緒できれば」と参加を呼び掛ける。
開催時間は12時~16時。参加費は、女性=5.000円、男性=6.000円(着物レンタル着付け料、食事代込み。税別)。自分で着付けができる場合と洋服での参加は3.500円(税別)。足袋、肌着は持参のこと。定員は30人。申し込みは同店☎0465(24)0210。

竹内、結城、内山さん
松阪でアイヌ工芸展 着物はじめ170点
三重県・松阪市出身で北海道の名付け親で知られる探検家、松浦武四郎(1818~88年)の生誕200年記念事業の一環の「アイヌ工芸作品展」が、松阪市外五曲町の同市文化財センターで開かれている。21日まで。
武四郎は江戸時代末期、アイヌ民族の悲惨な状況を克明に記録し、交流を深めた。作品を展示したのは北海道アイヌ協会員で、工芸品制作や古舞踊の伝承に取り組む竹内あけみさん、結城志穂さん、内山藤子さん。
アイヌ模様の刺しゅうを施した着物をはじめ、頭巾や木の皮を繊維にして編み上げたバッグ、草木を加工した花ござなど約170点を展示した。初日は約50人が参加して開会式典があり、竹内さんが作品を説明。「長い歴史を誇り、武四郎と深いつながりがあるアイヌ文化をぜひ見てほしい」と話した。

紅型の染め体験をする参加者
紅型次世代につなぐ 銀座で講座
東京都・沖縄の伝統工芸である紅型は、琉球王国時代の14~15世紀ごろに発展したと考えられている染色の技法で、古くは女性の礼装などとして用いられ、その華やかな色や柄は、王族や氏族・諸外国の人びとまでをも魅了してきた。現代では、暮らしの中で気軽に取り入れられる工芸品や装飾品としても親しまれ、作家や工房ごとに個性ある作品が登場してる。
そんな紅型について13日、琉球びんがた事業協同組合(沖縄県那覇市)が主催する「紅型染体験と講話」を、銀座の琉球伝統工芸館「fuzo」で行った。色塗りなどを身近に手ほどきを受けた参加者らは、約2時間をかけて作品を仕上げた。冒頭、同組合の屋冨祖幸子理事長が琉球紅型の歴史や当時の時代背景などを解説した。沖縄の染織

マチルダ・ブレジオン
丹後織物桃源郷プロジェクト ストール販売
大阪府・株式会社JTB西日本(大阪市))は、丹後地域の活性化を目的に、伝統産品である丹後織物をリブランディングし商品開発したストール6品を20日より、大阪市内のJTBグループ店舗や丹後地域の宿泊施設で販売開始する。
これらの商品は、2020年に丹後ちりめんが誕生300年を迎えるのを契機に、地域のブランド化につなげるため、同社が京都府丹後広域振興局や丹後の織物事業者とともに「丹後織物桃源郷プロジェクト」を2017年5月に立ち上げ、バイヤーや海外デザイナー等の外部専門家を起用し、共同開発したもの。パリコレクションでも採用されている世界品質の織物素材を使用し、織物を育んだ美しい自然、機織りの文化や技術を受け継ぐ日本の着物文化を生んだ絹織物のストーリー性を訴求した新商品。
参加機業は、民谷螺鈿(株)・創作工房糸あそび・(株)山藤・安田織物(株)・田勇機業(株)の5社。起用デザイナーはパリ在住のフランス人デザイナーMathide Bregeon氏。丹後ちりめん

伊勢型紙使用のひな人形
伊勢型紙使用のひな人形制作 鈴鹿
三重県・3月3日の「桃の節句」を前に、鈴鹿市平田新町のベビー用品販売業サカタ(阪田朋成社長)は市の伝統工芸、伊勢型紙で染めた着物のひな人形を制作。好調な売れ行きを見せている。
創業50周年を記念し、約1年かけて1点ずつイメージや作家を変えて7組(価格帯は20万円台―80万円台まで)制作。
着物だけでなく、屋久杉で組み上げたびょうぶにも伊勢型紙をはめ込んだ親王飾り(税込み54万円)は、ひな人形工芸士・清水久遊作の同店オリジナル。えんじ色を基調とした十二単は、同じく市の伝統工芸である鈴鹿墨の色合いを「墨色重ね」で表現した。十二単の裾広がりの美しさと前重ねの落ち着いた色合いが特徴的。阪田社長(53)は「『鈴鹿のおひな様』として大切にしてもらえれば」と話していた。伊勢型紙

新年賀詞交換会の様子
着物で世界へメッセージ 唐津
佐賀県・2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて参加196カ国・地域をイメージした着物を制作する「KIMONOプロジェクト」が全国の動きと連動して唐津で始まった。制作費の募金活動と並行して、「唐津のひいな遊び」とタイアップした着物展示会、着物制作の相手国ボスニア・ヘルツェゴビナの歴史を教材にした小学校での「国際理解授業」など、文化と平和をキーワードに唐津と世界をつなげていく。
唐津商工会議所が主催した4日の新年賀詞交換会では、和装の参加者が目立ち、呉服店主でプロジェクト副実行委員長の田中勝幸さん(67=唐津市)らが「時の人」として鏡開きに加わり、新春に彩りを添えていた。
プロジェクトの主題は2つ。城下町唐津に息づく着物、茶道、焼き物など和の文化を内外に発信するとともに、2年半後の東京五輪に向けて文化も国情も違う各国が着物で輪になり「世界は1つになれる」というメッセージを送ることだ。
着物は既に71カ国分が完成し、29カ国分を制作中。このうち出来上がった着物7、8着を「唐津のひいな遊び」期間中の3月、旧大島邸で披露する予定。
佐志、大志小では内戦を乗り越え平和国家を目指すボスニア・ヘルツェゴビナを題材にした授業を行う。講師には厳木町出身で同国を支援する伊藤登志子さん(72)を招く。原口毅・佐志小校長(57)は「唐津にいて海外を身近に感じる機会は意外と少ない。世界に目を開くきっかけにしたい」と話す。
同プロジェクトは、福岡県久留米市に事務局を置く一般社団法人「イマジン・ワンワールド」が提唱し、福岡市は東京五輪でホスト国となるスウェーデンとノルウェー、大阪府高槻市は青年会議所が姉妹クラブを結ぶネパールを担当するなど、取り組みと支援の輪が広がる。
年明け4日の東京証券取引所の大発会ではチュニジアとパプアニューギニアの着物を着た女性が花を添え、11日には九州経済連合会や九州商工会議所連合会など九州4団体による「応援する会」(会長・麻生泰九経連会長)が発足した。
唐津では事務局を唐津商工会議所に置き、300万円を目標に市民や団体、企業に寄付を呼びかけながら、デザイン案を仕上げ、10月の着物完成を目指す。

浴衣1人で着られた
浴衣の着付け学ぶ 高崎の城南小
群馬県・子どもたちに日本の伝統文化を学んでもらおうと、高崎市立城南小(佐藤教美校長)は16日、同校で着物の着付け体験教室を開いた
日本舞踊花柳流の舞踊教授、花柳寿名順すなよりさんと弟子の計7人が講師を務め、6年生29人に帯の締め方や美しくみせる着方を伝えた。
※ 花柳流=
日本舞踊の五大流派の中の一流派であり最大流派とも言われており、嘉永2年に初代花柳芳次郎(後に初代花柳壽輔)によって創立され、現代5代目花柳壽輔まで徐々に組織を全国に発展させ、古典舞踊の継承と共に時代即した舞踊を生み出し、代々家元は歌舞伎などの振付や創作的な活動の両面を行っており、若手の育成にも力を入れている。

京都で募集
和装を無形遺産に ロゴマーク募集
京都市・和装の無形文化遺産登録を目指す「和装(きもの文化)ユネスコ登録推進・連絡協議会」(中京区)が、活動のシンボルとするロゴマークを募集している。
無形文化遺産は、伝統芸能や工芸といった無形の文化を保護するために国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)が選定しており、国内からは歌舞伎や和食など21件が登録されている。
府内外の和装関係団体でつくる同協議会は、2020年の登録を目指しており、ロゴはポスターやホームページなどで使う。着物文化のイメージを親しみやすいデザインで表現する。
採用者(1人)には賞金10万円が贈られる。応募は2月15日までに作品を事務局に郵送、持参するか、電子データをメールで送る。問い合わせは事務局☎075(211)0015。

KIIRO限定ショップ
伊勢丹新宿店に着物ブランド 三松が展開
東京都・着物ブランドを展開する三松(新宿区)が17日、伊勢丹新宿店本館に新着物ブランド「KIIROキイロ」の期間限定ショップをオープンする(既報)。
「KIIRO」とは「効く色」の意味で「ライフスタイルそのものをファッションとして楽しむことができ、ハイセンスな大人の女性に向けたモードな着物ブランド」だという。創業85年を迎えた老舗呉服専門店が新しい解釈で着物ブランドを発表する。
期間中、タレントの久本雅美さんをはじめ、各業界で活躍する38人の女性が、それぞれの個性で着物を着こなす姿も披露し、インスタグラムでも公開する。
担当者は「酸いも甘いも知ったオトナの女性が、色や柄を効かせて自由に自分らしくファッションを楽しめるコンセプトとした。着物に対し新しい感覚で見てほしい」と呼び掛ける。
期間中、着物または帯の購入客先着10人に「末廣亭」(新宿)で着物を着て落語を楽しみ、舞台裏見学やはなし家と交流できるイベントも用意する。当日の着付けサービスもある。
場所は本館2階センターパーク/TOKYO解放区、7階呉服/着物語。29日まで。

着物アラカルト
華やかに着こなし 愛好会が着物ショー
群馬県・太田きもの愛好会(金井美由紀代表)の「新春きものショー」が15日、太田市役所ロビーで開かれ、11人が華やかな和服の着こなしを披露した。
同愛好会が着物文化を受け継ぎ、親しむ人を増やそうと毎年開いているもので、十二単の着装実演では、会員2人が慣れた手つきで紫や緑、ピンクなどの色を順番に重ね、モデルに着付けた。振り袖や訪問着など多彩な着物を紹介する「着物アラカルト」や、音楽に合わせて3分程度で舞うように着る「着付け舞」も行った。

圧巻の着物景色
着物で良縁願う 三寺まいり
岐阜県・縁結びのお参りとして知られる「三寺まいり」が15日、飛騨市古川町であり、ろうそくの明かりがまちを彩る中、着物姿の女性らが良縁を願った。
町内の円光寺、真宗寺、本光寺の三つの寺に詣でる300年以上続く伝統行事。明治から大正時代にかけ、出稼ぎ先から帰省した若い女性が着飾って町を流れる瀬戸川沿いを歩き、若い男女の出会いの場になったことから縁結びの行事として風習化した。
午後4時過ぎ、町内各所に設置された高さ2㍍の「雪像ろうそく」に火がともされた。瀬戸川沿いでは、着物姿の女性らが白や赤のろうそくをともして手を合わせた。白のろうそくで恋愛成就を祈願し、願いがかなうと翌年は赤のろうそくをともすという。
高山市から初めて訪れたNPO職員、本間あかりさん(23)は「まちは活気があふれていい雰囲気。良縁に恵まれるよう白いろうそくをともしました」と話していた。

岡部さん
ミス着物は東大生 18歳の岡部さん
東京都・「第50回ミス日本コンテスト2018」(日本ミスコンテスト事務局)が15日、新宿の京王プラザホテルで開催され、グランプリには愛知県出身の会社員市橋礼衣さん(23)が、ミス着物には岡部七子さん(18)が選ばれた。
岡部さんはファイナリスト最年少18歳の東大生。高校時代にはショウジョウバエの幼虫、つまりウジ虫を研究し、新たな抗菌物質を発見。科学研究の世界大会にも出場した。
将来の目標は薬学研究者で「知性と品格のある女性」を目指す“文美両道”の美女。
ミス着物は和装が美しい日本女性に贈られる賞。和の伝統美を装うことで世界に日本の美しさを伝える役割を担う。

熊本市での今年の成人式
なぜ定着? 成人式は振り袖で
はれのひ問題で、多くの新成人が振り袖を着られずに涙した。振り袖が成人式の「制服」となり、和装業界の営業も強まっているようだが、成人式を簡素にしようという動きもある。この問題をきっかけに、多様な式のありようを模索していいのかもしれない。
「2020年に成人式を迎える皆様へ。もう成人式準備なんて早すぎじゃない? そんなことないんです」。振り袖の販売・レンタル業者の中には、こんな文句をうたい、ネット上で早くも再来年の成人式に向けた営業を始めているところもある。なぜ2年も前から予約する仕組みなのか。全国展開するチェーン店の小売り担当者は「成人人口が減る中で、お客さんの奪い合いが激しくなっている」と打ち明ける。写真スタジオやブライダル産業など他業種の参入も影響している。「成約率を高めるには早めのアプローチが有利なので、営業時期がどんどん前倒しになってきた」。成人式シーズンに一気に需要が増えるため、料金も高くなりがちだ。
では いつから、振り袖が当たり前になったのか。
和装業界に詳しい着物プロデューサーの石崎功さんによると、第2次大戦中にぜいたく品が禁じられ、壊滅状態になった着物業界の復興策として、業界が昭和30年代に成人式に着目したのがきっかけだという。「成人の通過儀礼として古来からある『元服』をヒントに、未婚女性の礼装である振り袖を成人式に着てもらおうと、当時の百貨店が中心に動いた」という。成人式は着物業界にとってかき入れ時で、石崎さんは約2800億円の市場のうち700億円程度が成人式の振り袖関連だとみる。
一方で、成人式を簡素にしようという動きもある。和歌山県太地町では昨年、成人式の開催月を1月から8月に変えた。長く軽装での参加を呼びかけてきたが、派手になる傾向が強く、経済的な理由などから「着られない人に配慮した」という。石川県津幡町も家庭の負担軽減のため69年から8月に成人式を開いている。それでも、晴れ着志向も根強く、2014年に同町が行った調査では、1月開催を希望する人が約7割いた。理由の1位は「振り袖・着物を着たい」「着せたい」だった。
児童養護施設で育った東京都世田谷区の保育士、山本昌子さん(24)は「成人式では振り袖が当たり前」という風潮に疑問を感じている。自分は振り袖を用意できず、成人式に行けなかった。「成人式に振り袖を着られない人が毎年たくさんいることも知ってほしい。なぜ着るのか考え、自分を支えてくれる人に感謝することが成人式の最大の意味ではないでしょうか」と話す・・・。

横浜市市章
はれのひ被害支援を集約 横浜市
神奈川県・振り袖販売・レンタル業「はれのひ」が突然営業を取りやめた問題を受け、横浜市は15日、被害に遭った新成人を支援したいとの企業や団体からの申し出を、市のホームページ上につくる特設サイトにまとめて公表すると発表した。19日までに開設し、3月末まで運用する予定。
申し出はサイト上で受け付け、市が公益性の有無を判断した上で掲載を決定。希望者は企業などに直接申し込む仕組みとする。
市によると、これまでに着物の無償レンタルやヘアメークのボランティアなど約30件の申し出があった。

着用率がトップの笠利地区
成人式大島紬着用率 奄美全体で2割弱
鹿児島県・本場奄美大島紬協同組合(山田伸一郎理事長)は12日、奄美群島12市町村14地区(奄美市は名瀬、住用、笠利の3地区)の2018年成人式紬着用率をまとめた。それによると奄美全体の着用率は18.5%(前年比5.4ポイント減)。地区別では奄美市笠利地区が87.5%で、5年連続のトップとなった。
同組合は、奄美群島で開かれる成人式(1月2~5日)で、例年新成人の大島紬着用率調査を実施。各自治体に依頼し、通常の服装に加え、袴の上に紬の羽織を着た場合やジャケットなどの洋装もカウントして集計した。
集計表によると、今年12市町村で男性588人、女性523人の計1.111人が式に参加。そのうち紬着用者は男性114人、女性92人の計206人だった。
地区別の着用率をみると、笠利は前年85.2%より2.3ポイントの増。男女別でも男性81.8%、女性96.4%と、14地区の中で最も高かった。
次いで、龍郷町72.7%(男性75%、女性69.6%)、大和村38.5%(男性37.5%、女性40%)、名瀬地区は前年より14.6ポイントも減の22.8%(男性24%、女性21.6%)。奄美大島以外の4島では10%未満で、前年より向上したのは伊仙町7.2%(5.8ポイント増)だった。
着用数は、奄美市名瀬69人(男性37人、女性32人)、同笠利63人(男性36人、女性27人)、龍郷町40人(男性24人、女性16人)となり、この上位3地区で全体の8割強を占めた。
なお男女別では奄美市住用地区、宇検村、喜界町、天城町、徳之島町が男性ゼロ。知名町、与論町が女性ゼロで、和泊町は男女ともにゼロだった。
今回の結果について山田理事長は「着用率の減少は、名瀬の成人式があった5日の悪天候が大きな要因だろう」と推察。「紬協同組合と本場奄美大島紬販売協同組合や奄美市、龍郷町で構成する本場奄美大島紬産地再生協議会で、成人式着用率アップや大島紬振興などに取り組んでいる」と語った。奄美大島

3か国語をあやつる岡西さん
京で着物店半年 トリリンガル女性が経営
京都市・四条烏丸近くの着物店「KIMONO atelier Akane」(下京区白楽天町)が間もなく開店半年を迎える。
岡西あさこさんが営むアンティーク着物の販売やレンタルをする店の商品は約150点。「全て気に入って仕入れたもので、業界でも珍しいものや、凝った柄の入ったものなどもある」と岡西さん。
販売は5千円、7千円、1万円の3つの価格で、購入は全体の7割に上るという。レンタルはカジュアルな着物に刀や番傘を持って写真撮影ができるプランが6千円。侍(1万円)や甲冑(2万円)なども用意する。
フランスで着付けの経験も持つ岡西さん。英語とフランス語に対応することから、利用者の9割は海外からの旅行者が占める。忍者体験ができる道場の上のフロアにあることから男性の利用も多いという。
岡西さんは「海外の方は先入観がないので、襦袢をアウターのように着たり、羽織の裏側をリバーシブルに着られたりするが、これがよく似合われるなど発見も多い。ほかにも『なぜこんなに丈が長いの』と聞かれ、確かに『おはしょり』を作って調節するのは難しく感じるかもしれない、と裾を切ってガウンのように着られる商品も用意した」と話す。一方、1度はきちんと着物を着る体験をしてもらいたいと、着付けをして写真を撮るようにしているという。
フランスから帰国後、京都の呉服店で勤務して着物の知識をさらに実践的に深めた岡西さん。着物選び、着付け、撮影までお客さんとじっくりと向き合えるような店を出したいと独立した。「着物について話したり、質問にも答えたりを大事にしている。店内で飲み物を販売しているので気がつけば着物談義に花が咲いていることも。今年も着物の良さを伝えるために続けていきたい。フランスと日本をつなぐようなこともできれば」と抱負を話す。
   8日ー14日
メルカリで出品された一万円札
メルカリ第2弾 悪用対策に苦心続く
東京・成人式の当日に振り袖の販売業者が突然営業を停止した問題が、フリーマーケットアプリ大手のメルカリ(港区)を揺さぶっている。アプリの出品者が大量の着物を売りに出し、関連を指摘する声がネット上に相次いだ。メルカリは出品者を非表示とし、業者との関連の確認を急ぐ。急成長するフリマアプリ市場。使用済みの品物を流通させるプラットフォーム(基盤)として利用が広がるにつれ、不正も増える悪循環を招いている。
現金や盗品の出品も悪質だが、振り袖はとりわけ消費者の目を引いた。成人式を台無しにされた本人の悲しみが世の中の同情をかい、メディアが繰り返し報じたためだ。9日にツイッターで「妹の振り袖が売られていた」とメルカリを名指しし不正な出品が行われているとの投稿があった。
メルカリは同日、「規約に違反する法人利用の可能性がある」として複数の出品者を非公開にした。出品者に身分証の提示を求めて事実関係を確認している。問題を起こした「はれのひ」との関係性は「確認中だが、無さそう」(メルカリ)という。 この真偽は不明だが、成人式には約300人に晴れ着が届かない事態となった。前後してメルカリで複数の出品者による大量の振り袖が存在していたことがわかって騒ぎが広がった。一部の出品者は2カ月ほど前から70品以上の着物や帯などを売り出していたとみられる。販売済みのものもある。問題はほかのフリマアプリでも起きている。楽天の子会社が運営する「フリル」でも同様の出品者が見つかり、非公開になった。
メルカリは不正の監視人員を約250人から倍増させる方針を発表済みだ。昨年年12月には利用者の個人情報の登録を義務化した。監視業務に人工知能(AI)も試験的に導入。打てる手は打っているのだろうが、悪質な利用者は次々に新手の不正出品を仕掛けており、いたちごっこが続く。
13年7月にサービスを始めたメルカリは国内のダウンロードが6千万件を超え、米国と英国を合わせると1億件を突破した。メルカリに限らずフリマアプリはさらに拡大する見込み。利用者の利便性を縛らずに不正をあぶり出す仕組みが求められるが、解決策は見えていない。

成人の日当日の店舗
はれのひ 負債総額6億1000万円
神奈川・民間調査会社などによると、はれのひの取引先への支払いが1年以上前から滞り始め、半年前から支払いの遅延が急増。はれのひに振り袖や小物を納品していた京都市の着物商社は28年夏ごろに取引をやめた。督促しても全額は入金されておらず、1千万円以上の貸し倒れになったという。
はれのひをめぐっては、代金を支払ったのに振り袖を受け取れないといった相談が、神奈川県警などに10日までに計約500件寄せられており、県警は被害総額が数千万円に上るとみて、詐欺容疑を視野に経営状況などを調べている。
行政の相談窓口は、横浜市が☎045(845)6666、東京都八王子市が☎042(631)5455。

梅や扇柄に入れ替えられた会場
新春用に展示品入れ替え 桐生織塾
群馬県・桐生市東久方町の古民家「四辻よつじ斎嘉さいか」で開かれている着物の常設展「まちなか桐生織塾コレクション」の展示品が、新春をテーマにしたものに入れ替わった。梅の花や扇などの柄の着物10点が会場を華やかに彩っている。土日祝日のみ公開。
四辻の斎嘉。 辻とは十字路のことを指し、ちょうど桐生新町の起点となった桐生天満宮近くの交差点の角にあり、古くから桐生の人々に親しまれてきた斎藤織物の経営者であった斎藤家の本宅の建物のこと(斎嘉とは当主・斎藤嘉平の略)。現在は、㈱桐生再生が、地元桐生でも古くから有名なこの伝統的建造物を購入し、本社敷地内の象徴的建物として大切に保存しながら、桐生の産業観光の拠点として活用している。
今後も季節に合わせて展示品を替える予定。問い合わせは桐生再生☎0277(467)6916へ。

太っ腹・西野
はれのひ被害者に成人式プレゼント 西野亮広
キングコングの西野亮広(37)が、「はれのひ」のトラブルに巻き込まれた新成人を対象に、着付けやヘアメイクなどを無料で提供する成人式を開催すると発表した。
西野は12日ブログを更新。「このたびは思いもよらぬ災難で、大変だったことでしょう。楽しみにしていた晴れの日を迎えることができず、また、慰めてくれた御両親の姿に胸を痛めた方もたくさんいらっしゃったと思います」と、被害に遭った新成人をおもんばかった。
「大人になる日に大人が裏切ってしまったことを、同じ大人として、とても申し訳なく、そして恥ずかしく思っています。本当にごめんなさい。大人が面白くない未来は面白くないので、今回失った信用はキチンと取り戻したい」という思いから、今回のトラブルによって成人式に参加できないなどの被害にあった新成人を対象に「成人式をプレゼントさせていただくことにしました」と西野。2月4日に無料イベント「新成人祝いの会@横浜」を開催すると発表した。
参加は先着150人限定だが、着物レンタルや着付け、ヘアメイクなどを無料で提供するほか、プロのカメラマンによる無料の記念撮影、さらには船上でイタリアンビュッフェやデザートビュッフェ、飲み放題など無料のクルージングディナーも提供するという太っ腹企画。西野は「楽しい成人式を取り戻しましょう。笑顔で終われるのなら、スタッフ一同、いくらでも御協力します。これが大人です」と呼びかけた。

西野のブログ

華やかな着物姿に変身中
着物でパシャリ 仙台の藤崎百貨店
宮城県・藤崎百貨店(仙台市青葉区)の呉服売り場が展開する「着物でパシャリ」は、店員がしっかり着付けをしてくれるとあって、外国人に人気が高い。着物姿で屋上のえびす神社にお参りし、スタッフが撮影のサポートをするAコースと、撮影後そのまま2時間の街歩きができるBコースの二つがある。
「和装で神社に参拝という、絵になるシチュエーションが喜ばれます」と、仙台ツーリストインフォメーションデスクの髙山佳さん。仙台市中心部商店街周辺は、晩翠草堂や昔ながらの商店といった趣ある建物、辻標など、日本らしい写真が撮れるスポットも多く、旅の思い出づくりにぴったりだ。
大柄な外国人が利用した際、足のサイズが大きくて足袋の留め具がかからないハプニングもあったとか。店員が手縫いで足袋を直して事なきを得たが、「お客さまには、かえって面白い体験になったと喜んでいただけました」と髙山さん。想定外の出来事に遭うほど、人と人の交流が深まるのかも。日本人もOKですよぜひ参加を。

狛猫
丹ちり300年 徒然なるままに
京都府・今年はいぬ年。初詣の神社でこま犬を見掛けるが、丹後ちりめん発祥地には珍しい「狛猫」がいる。「機織養蚕の守護神」に仕える猫だ。江戸時代に養蚕家や糸商人らが金刀比羅神社(京丹後市)の境内の木島神社に狛猫を奉納した。猫は繭や蚕を食い荒らすネズミを追い払う大切な動物だった。狛猫は今も参拝者らに親しまれている。
「300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊」が昨年、日本遺産に認定された。峰山の絹屋佐平治が西陣で技術習得したのが1720年。加悦谷では木綿屋六右衛門が手米屋小右衛門、山本屋佐兵衛を西陣に送り、技を地元に持ち帰った。新年早々にも加悦谷の3人をたたえる紙芝居が地元児童向けに上演されるなど、郷土の偉人として顕彰されてきた。
丹ちり創業300年の2020年は東京五輪の年だ。参加国をイメージした着物をあつらえる計画が全国で進んでおり、丹後でも取り組むという。パリコレには2年連続で生地を提供しており、世界への発信が続く。
日本遺産は金刀比羅神社や伝統建築が並ぶ「ちりめん街道」(与謝野町)など48の構成文化財から成る。
丹ちりの生産量は昭和40年代の最盛期から程遠いが、丹後では「300年」を機に地域の財産を生かして地場産業を盛り上げようと動きだしている。丹後ちりめん

西陣織工業組合の着物ショー
晴れ着トラブル 被害者に着付け無料
京都市・「はれのひ」が店を閉じ、成人式で晴れ着を着られない人が出たことを受け、西陣織の生産者でつくる西陣織工業組(上京区)は被害を受けた人たちに着物体験を無料提供すると決めた。
フェイスブックで募集を始めた。京都での振り袖のレンタルや着付けのほか、組合主催の着物ショーに出演する機会も提供する。
辻本泰弘専務理事は今回の問題について「新成人だけでなく着物の作り手の思いも踏みにじる行為で、許せない。成人式の代わりにショーに出て、着物でいい思い出を作ってほしい」と話す。問い合わせは同組合☎075(432)6131。

着付けをする西室さん
晴れ着トラブル ユーミン実家ももういちど
東京都・「はれのひ」が突如店を閉じ多くの新成人たちが成人の日に晴れ着を着られなくなった問題で、支援の輪が広がっている。「もういちど成人式を」。たくさんの被害者が出た八王子市では、呉服店などの有志が手作りの式典開催に向け動き出した。
「予約していた振り袖がもらえなかった。今から借りられないですか」――。8日午前6時ごろ。八王子市の「荒井呉服店」に、新成人の女性とその母親が駆け込んできた。
新成人たちが途方に暮れ、はれのひ八王子店の前に集まっている。あきらめて家に帰った友人もいる。専務の石毛立介さん(39)に、女性はそう訴えた。
人気シンガー・ソングライターの松任谷由実さんの実家としても知られる同店。すでに当日は約100件の着付けの予約で埋まっている。でも、「何とかしてあげたい」。インスタグラムで「振り袖を選び、ご準備させて頂けます」と呼びかけたところ、3人が訪れ、着付けをすることができた。「一生に一度の日。できる限りのことをさせていただきました」。.
呉服店「きものの西室」の西室真希さん(36)は8日午前8時ごろ、八王子市の職員から「晴れ着がない人が大勢いる」という電話を受け、急いで成人式会場に駆けつけた。 目を真っ赤にはらし、泣き崩れる女性たち。青ざめて具合を悪くする母親もいた。無償で着付けをしてあげた。女性たちは「晴れ着を着られてよかった」と、明るさを取り戻した。だが、晴れ着がなく式への出席を断念した人、前撮りの写真すらもらえなかった人もいた。自分が選んだ晴れ着と気に入ったヘアメイクで写真に残してあげたい、と思った。
「成人式をもう一度やり直せないだろうか」 。翌9日、「成人式プレゼントプロジェクト」と題し、友人たちと「実行委員会」を立ち上げた。ツイッターとフェイスブックで賛同者を募った。「大賛成!」「すてきな企画」「成功祈ります」「応援します!」「娘の振り袖お貸しします」「ヘアメイク、着付けできます」……続々と支援の声が寄せられた。共感を示す「いいね!」は11日までに約1300件集まった。
開催日は2月の4、10、11、12日のいずれか。会場はあの日と同じオリンパスホール八王子で調整中。120着の晴れ着を用意し、写真撮影もできるようにしたい。参加費は無料にする。運営費はクラウドファンディングで調達するという。大学や店舗向けにポスターを作製、八王子市や市教委も協力する構えだ。
「支援して下さった方々の温かい気持ちも届けたい」と西室さん。「市民の力で最悪だった日をすてきな日に変えて、笑顔にできれば」と願っている。

着物姿を披露した成田と菊地
菊地と成田が揃って振袖 新年賀詞交歓会
東京都・菊地絵理香と成田美寿々がそろって2018年の活躍を誓った。10日、所属契約を結ぶオンワードホールディングスが千代田区のホテルニューオータニで開催した「新年賀詞交歓会」に出席。艶やかな着物姿を披露した。
毎年恒例の同会。昨年はピンクの振り袖を身に着けた菊地だったが、今年は白を基調に鮮やかな色をちりばめたものを着用。成田は去年の情熱的な赤から一転、爽やかなブルーの着物で登場。コース上とは違った姿で、日本庭園の中でもひときわ華麗な姿を見せた。
3年前から行われているこの会は、2人にとって1年の門出のようなもの。成田は「ここに来て着物を着ると1年始まったな、という気持ちがします。昨年の反省をしながら新しい1年に向けて頑張っていきたいです」と語った。
撮影後、今年の目標を聞かれた2人は、「昨年1億円突破を目標にしましたが、けがもあってできませんでした。今年こそ1億円を突破できるように頑張りたい」(菊地)、「今年の目標は年間5勝です。それで賞金女王になれなかったら仕方ないです。2020年の東京五輪に向けても大事な1年。危機感を持ってやりたいと思います」(成田)と、それぞれ新シーズンに向けて意気込んだ。

アリーナでの成人式
はれのひ余波 横浜で成人式やり直し検討中
神奈川県・着物販売レンタルの「はれのひ」の店舗が閉鎖され、多くの新成人が振り袖を着られなかった問題で、横浜市が、被害を受けた新成人を対象にした式典の開催を検討していることがわかった。
市によると、8日に同市港北区の横浜アリーナで開催された成人式には新成人約2万4000人が出席。はれのひに着付けを頼んでいた人が少なくとも200人以上おり、そのうち100人以上が振り袖を着られず、式への参加をあきらめた人も多かった。
被害者の一部は、成人式当日に振り袖を受け取ることになっていたが、同社の店舗は現在も閉鎖されている。すぐに振り袖を用意できない新成人もいることから、市は今後、被害者の意向を確認した上で、開催時期や会場について検討する方針。

現在閉鎖中のはれのひのHP
「信頼揺らぐ」と和装業界憤り はれのひ関連
京都市・「はれのひ」問題で、和装業界に波紋が広がっている。同社に着物を卸していた京都の呉服問屋は、寝耳に水の事態に「代金が回収できるのか」と気をもむ。着物の小売やレンタルを手掛ける会社の関係者は「業界への信頼がゆるぎかねない」と憤り、影響を懸念している。
「どうなるのか、こちらが聞きたいくらいだ」。「はれのひ」に着物を販売していた中京区の呉服問屋の総務担当者は、困惑した様子だった。成人式の前日と当日には東京にいる社員が着付けの手伝いに行く予定だったが、直前になって、同社の店舗責任者から「来なくていい」という趣旨のメールが送られてきたという。
支払いは以前から滞りがちだったという。担当者は「何とか売掛金を回収しないと。先方と連絡がつかないが、今は情報収集しかない」と苦々しげに言った。
信用調査会社の信用交換所京都本社(中京区)によると、同社は、この呉服問屋を含む京都市の和装関連会社3社と取引があり、売掛金は計約7500万~8600万円に上ると見られるという。
振り袖の小売やレンタルを手掛ける全国の呉服店でつくる日本きものシステム協同組合(下京区)は9日、下京区のホテルで開いた例会で今回の問題を急きょ取り上げ、加盟業者は安心して利用できると消費者にアピールする宣言を出すことに決めた。
成人式の振り袖のレンタルや販売は1~2年前に予約しているケースが多く、加盟店に「大丈夫か」という問い合わせがあるという。佐々木英典理事長は「残念で心が痛む。業界全体が同じととらえないでほしい」と懸念する。加盟する「京都まるなか」(京都府八幡市)の中西英章社長は「経営理念の問題。今後はいっそう長年の信頼が求められ、地域密着の店が選ばれるのではないか」と話した。
繊維卸会社でつくる京都織物卸商業組合の野瀬兼治郎理事長は「経営者の資質の問題が一番だが、倒産などのリスクにどう対処し、消費者をどう保護するかも考えないといけない」と指摘した。

スマートフォン
メルカリに振り袖大量出品 「はれのひ」の関連?
個人が品物を売買できるサイト「メルカリ(フリマアプリ=東京)」で大量の振り袖が出品されていたことが10日、わかった。同じ出品者が70品以上の着物や帯などを売りに出していた。サイトを運営するメルカリは「規約に違反する法人利用の可能性がある」として同日までに出品されていた着物などの画像を非公開にしたが、2カ月ほど前から出品されているもようで、すでに複数の着物は販売済みだった。
振り袖の販売・レンタル業者「はれのひ」が突然、営業停止した問題と何らかの関係がある可能性もあり、メルカリは商品の入手先や出品者の確認を進めている。
※フリマアプリとは、オンライン上でフリーマーケットのように、主に個人間による物品の売買を行えるスマートフォン用のアプリ。

KIIRO
KIIRO、ウラハラな女、デビュー 伊勢丹新宿本店
東京都・ライフスタイルそのものをファッションとして楽しむハイセンスな大人の女性に向けたモードな着物ブランド『KIIRO』がデビュー!「効く色」を意味するKIIROはモノトーンのモードな着物の中で色や柄を効かせて楽しむことをテーマにし、スカーフや付け衿、付け袖など洋装アクセサリーを効かせた新しいスタイルが提案されている。
『KIIRO』のデビューに合わせて、本館2階のTOKYO解放区では《ウラハラな女~きもの、はじめちゃう!~》をテーマに、クラッチバッグやアクセサリーとコーディネートしたドレッシー洋風スタイリングでの「きもの」の着こなしを展開。
そして、本館7階の呉服/着物語では《ウラハラな女~着物、やめちゃう?~》をテーマに、従来の「着物」にはないモードな色柄で表現した新感覚の着物ファッションをご提案する。いずれも必見だ。
会期は17日~29日。会場は伊勢新宿店本館2階、本館7階。

横浜店はもぬけの殻
はれのひ続報 事業拡大で資金難に? 
神奈川県・横浜市の貸衣装業者「はれのひ」で予約した晴れ着を新成人が受け取れなかったトラブルで、同社の社長が今年に入って社員と連絡が取れない状態になっていたことが9日、分かった。
同社からの入金が滞っている取引先もあり、業界関係者からは「100店舗を目指す」としていた同社の急速な事業展開が資金繰りを悪化させた恐れがある、との見方も出ている。
8日に営業したはれのひの福岡市の店舗責任者は「我々も状況が分からない。社長は今年に入ってから(連絡が)ほとんど取れていない」と話した。同社と取引のあった横浜市のホテル関係者は、今年に入っても会場費約100万円の入金がなく、5日に電話確認した際には「社員から『社長と連絡が取れない』と言われた」という。
同社のホームページ(HP、8日までに閉鎖)によると、事業内容は振り袖のレンタルなどで、2011年3月の設立後、12年に初の直営店を横浜に、その後も福岡、東京、千葉などに出店。「今後も全国各地での出店計画は決定しており、20年までに100店舗を出店」との目標を掲げ、男性社長名で「数年後の上場も視野に入れて事業拡大を進めていきます」としている。
民間調査会社によると、16年9月期の売上高は前年比26%増の4億8千万円。HPは「ライバル店との差別化を図り、業績も好調に推移」していると説明している。
だが着物業界に詳しい「きものと宝飾社」(京都市)の松尾俊亮編集長によると「業界内では、昨年12月下旬ごろからはれのひの支払いが滞っており経営が厳しいとの情報があった」といい、「市況が悪化している着物業界で急速な多店舗展開はかなり難しく、資金繰りが悪化したのではないか」と話す。同社は「被害者の会」を立ち上げ、情報収集に乗り出した。
神奈川県警や警視庁八王子署によると、9日午前までに計180件超の被害相談が寄せられているといい、被害状況の把握を進めている。

振り袖が届かず、着付け会
場で立ち往生する新成人ら
佐賀の同名写真館が困惑 「はれのひ」トラブル
佐賀市・着物の着付けやレンタルを手掛ける業者「はれのひ」(横浜市=篠崎洋一郎社長)と連絡が付かず、新成人が晴れ着姿を披露できなくなったトラブルを受け、柳町のフォトスタジオ「ハレノヒ」に8日、無言電話がかかってきたり、ウェブサイトにアクセスが集中したためか一時閲覧ができなくなったりした。代表は「一切、関係がないのに」と困惑している。
ハレノヒは2015年に開店し、昨年10月からは呉元町で別名の貸衣装店も営んでいる。今月7日には佐賀市の成人式に合わせて、着付けや写真撮影を終えている。
8日午前11時ごろ、顧客からの問い合わせで騒動を知ったという。サイト上に「当社とは関係ございませんので、ご安心ください。悲しいニュースに心を痛めています」とコメントを出すなどして対応した。
笠原徹代表は「人の大事な時間や思いを扱う商売に背を向ける行為で、あり得ない」と業者に対して憤り、「私たちはこれからも、お客さまの特別な1日を全力でサポートしていく」と話した。

伝統産業ふれあい館内部
京都伝統産業ふれあい館 国内で5位に
京都市・左京区の京都伝統産業ふれあい館が、世界的な旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」の「無料観光スポットランキング2017」で国内5位に選ばれた。
同館は、みやこめっせ地下1階にある展示施設。市指定の伝統産業74品目約500点を紹介している。企画展や職人による実演も繰り広げている。
伝統産業関連施設が上位に入るのは珍しいという。担当者は「目立つ場所にあるわけではないが徐々に人気が広がった。京都の人に再認識されるきっかけにもなればうれしい」と期待する。

作品について解説する市田さん
名画着物で読み解く 市田さんトーク
京都市・京都画壇の画家による「描かれた“きもの美人”」展を開催中の美術館「えき」KYOTO(下京区)で7日、服飾評論家の市田ひろみさん(85)によるギャラリートークがあり、約200人が聞き入った。同展では、京都市美術館のコレクションから、上村松園や堂本印象ら34人の約40点を展示している。
市田さんは、縦じまの着物姿で犬の散歩をする女性を描いた菊池
契月の「散策」(1934年)について、「出品作で見られるのは、主にこうしたカジュアルな街着」と説明。「ぜいたくはできないものの、工夫しておしゃれをする女性の着物姿から、時代背景を読み取ってほしい」と語った。
奈良市の主婦、大西敦子さん(71)は「着物に着目すると、絵画を違った見方で楽しめた」と話していた。 同展は21日まで。

祝う介護施設の利用者
新成人に善意の振り袖 NPO法人
佐賀市・児童養護施設を巣立った女性がNPO法人の支援で、振り袖姿で成人式に参加した。職員が着物を貸し出し、着付けやヘアメークは、インターネットでの協力の呼び掛けに応えた人たちが手伝った。女性は晴れ着で職場の介護施設も訪れ、利用している人たちから祝福を受けた。
女性は20歳になった昨年9月、佐賀市の「聖華園」を退所し、県内の介護施設で働き始めた。「生活費を削ってまで振り袖を着なくても」と考え、今月の成人式にはスーツで出席する心づもりでいた。
振り袖での参加を提案したのは、児童養護施設で暮らす子どもたちの自立を支援しているNPO法人「ブリッジフォースマイル」の地方事務所(佐賀市)。事務局の福島めぐみさん(45)が協力を呼び掛けたところ、事務所の職員が着物を提供。フェイスブックの書き込みを見た佐賀市の奥津真由美さん(44)が着付けを、福岡県久留米市の中村路子さん(36)がヘアメークを買って出た。
式典当日は聖華園の相談室に早朝から集まり、2時間がかりで支度した。女性があでやかな姿で廊下に現れると歓声が上がり、女性は照れ笑いを浮かべて記念写真に収まった。
会場に向かう途中に立ち寄った職場では施設利用者や職員が拍手で迎えた。利用者の女性は「おめでとう。本当にすてき」と孫に接するように抱きしめた。
女性は式典で中学校時代の友人らと旧交を温め、「本当はこうして振り袖を着てみたかった」とつぶやいた。福島さんは「巣立った後も心の支えになるような存在であり続けたい」と見守っていた。

若冲の「釈迦三尊像」
若冲代表作を西陣織で 彦根で展示
滋賀県・江戸期の絵師伊藤若冲の絵を西陣織で再現した若冲「釈迦三尊像と動植綵絵さいえ展」が彦根市野瀬町のひこね市文化プラザで開かれている。
西陣美術織工房(京都市上京区)の主催。代表作「群鶏図」や「群魚図」など30点を展示している。縦糸2700本、横糸1万5千本の絹糸を使って、ぼかしや鳥の羽の1枚1枚を表現、横34㌢、縦76㌢の作品に織り上げている。
8日まで。11~14日は長浜市大島町の長浜文化芸術会館で開く。いずれも午前10時~午後5時。無料。

南風原花織の振り袖
晴れ着は母が織ったの南風原花織 新成人感謝
沖縄県・島尻郡南風原町はえばるちょうの織物工房で働く女性2人が、新成人の娘に南風原花織の晴れ着を贈った。母親たちは「成人式の着物を織れる機会は一生に一度だけで感無量」と喜ぶ。2人は「世界に一着だけしかないオリジナル」で式典に臨む。
野原織物工房で働く仲島孝美さん(47=南風原町)と新垣ミナ子さん(46=八重瀬町)は、工房の野原俊雄代表(66)に勧められ、昨年10月ごろに着手。浮き出た柄が特徴の南風原花織の中でも、工房のある喜屋武区に伝わる技法「喜屋武八枚」に挑戦した。新成人が着るためピンクや水色に染めた糸を使い、柄も大きくして明るい印象になるよう工夫した。
新垣さんは1カ月かけて織り、昨年12月に仕立てられた着物に「かわいらしくて胸がいっぱいになった」と喜ぶ。長女で専門学校生の美南海さんは「お母さんの気持ちが込められている。こんな着物が織れるなんてすごい」と話す。
「仕事でやってきた織で晴れ着を作ることができて感無量」と話す仲島さん。千葉県の大学に通う長女みずほさんは「伝統工芸品を織るお母さんはすごいと思った」と笑顔を浮かべる。
糸を染めるなど手伝った野原代表は「成人式で南風原花織を見た同級生や親たちが、関心を持ってもらえたらうれしい」と話した。沖縄の染織

雨山の初期の代表作
友禅人間国宝美と技共演 雨山と二塚長生
石川県・県立美術館の企画展「森羅万象をまとう―友禅人間国宝木村雨山・二塚長生おさおの仕事」は4日、金沢市の同館で開幕した。友禅に新たな表現を展開した雨山(1891~1977)と、線と色を追求する二塚さんの代表作63点が一堂に並び、来場者は地元ゆかりの友禅作家の多彩な美と技に触れた。
雨山の初期を代表する「友禅花鳥文訪問着」は、生き生きと描写されたキジと意匠化された花で構成され、帝展美術工芸部門で着物による初の特選となった。実験的な試み、作風の変化が感じ取れる作品群や、対応する図案も並び、来場者が目を凝らした。
二塚さんの作品は、制作の原点とも言える友禅訪問着「四季讃歌」をはじめ、「雲」「海」などのテーマごとに展示された。糊置見本や制作ノートも公開され、来場者は、糸目糊いとめのりの線による緻密な表現や、吟味された色彩を堪能した。東京国立近代美術館が特別協力した。2月12日まで。

図案も並ぶ展示会場
晴れ着や図案70点紹介 伊勢崎銘仙
群馬県・正月にちなんだ華やかな伊勢崎銘仙や着物のデザインの元となる図案を集めた展示会が4日、伊勢崎市曲輪町のいせさき明治館で始まった。着物と図案、反物など合わせて約70点を紹介している。2月18日まで。
同館は「図案の展示は初の試み。斬新なデザインと現代アートのような魅力を感じてほしい」と呼び掛けている。月、火曜休館。問い合わせは同館☎0270(40)6885へ。
   1日ー7日
ド派手を求める新成人
新成人が押し寄せる貸衣裳店 北九州
福岡県・貸衣装専門店「みやび」(北九州市小倉)に1月7日、衣装のレンタルをする市内外の新成人が続々と押し寄せている。
ブライダル中心の貸衣裳店だった同店。店主の池田雅さんによると「以前から成人式用も貸し出していたが、03年、幼稚園からの幼なじみという2人組みの男性がリクエストした『金銀』の衣装がきっかけとなって、翌年から続々と派手な衣装を求める新成人が来店するようになった」という。
この数年は、先輩たちの派手な衣装を見た後輩たちによる口コミも手伝って、毎年約1000着の貸し出しを行い、成人式前夜から早朝にかけて約40人の着付け師らが男性約300人、女性約100人の着付けを仕上げる。1年以上かけて伸ばした髪の毛をセトしてくる子もいる。
深夜1時ころから始まった着付けは、北九州市近隣の京都郡や行橋市、下関市の客から順に着付けを始め、ピークを迎える6時前後には市内の男性グループに取り掛かる。「男性は約15分~20分、女性はヘアメークもする場合があるのでその倍以上時間が掛かる」といい、成人式が始まる11時直前までに、約400人の着付けを仕上げる。
池田さんによると「ここに来る子たちは、見た目と違って礼儀正しい人たちばかり」といい、次々と「正装」が仕上がる新成人たちに「楽しんでおいでー」と声掛けしながら見送っていた。

作品約200点が並ぶ
鮮やかな織り柄の着物人形 佐賀錦展
佐賀市・手織り佐賀錦の愛好者でつくる「まゆの会」(前島梅子代表)の「わたしたちの佐賀錦展」が佐賀市城内のさがレトロ館で開かれ、鮮やかな織り柄の着物をまとったひな人形や小物など約200点が並んでいる。8日まで。
作品はいずれも、紗綾さや形や網代あじろ形など伝統的な文様が鮮やかな色彩で織り込まれており、1年間かけて織り直しなどを繰り返しながら仕上げた労作ばかり。ひな人形や今年の干支である犬の人形のほか、アクセサリー、バッグなど多様な作品が訪れる人の目を引いている。
会員(14人)は15年以上、佐賀錦に携わってきており、前島代表は「作品は織り手の個性やセンスがにじみ出た1点ものばかり。奥深い佐賀錦の世界を感じてほしい」と話している。

左がシャーロットさん(紬大行進)
外国人初の紬美人 紬の日のつどい
鹿児島県・紬の日実行委員会などは「紬の日」の5日、同市名瀬のAiAiひろばで奄美最大の紬イベント「第40回紬の日のつどい」を開催した。同イベントには、紬関係者をはじめ成人式を終えた新成人らも加わりそれぞれが自慢の出で立ちを披露。凛々しく艶やかな無数の紬が、名瀬の街を鮮やかに彩った。
にぎわいを見せる多くの来場者を前に、奄美高校郷土芸能部が三線サンシンを響かせ島唄でオープニングセレモニー。本場奄美大島紬協同組合の山田伸一郎理事長があいさつで「今回も紬に関するイベントを多数準備した。これを機に紬をより身近に感じていただきたい」と宣言し、イベントがスタートした。
毎年恒例となった「紬大行進」では100人を超す紬着用者が参加。実行委員長の朝山毅市長は「きょうは紬の香りを街中に届けたい」と述べ、同ひろばを出発点に商店街などの目抜き通りを練り歩いた。
昨年の12月15日に選考会で選ばれた2018年紬美人のお披露目式があり、新紬美人の三浦瀬奈(21=名瀬)さん、田原瑞希さん(25=瀬戸内町)、秋葉深起子(41=名瀬)さん、リントン・シャーロットさん(34)の4人が登壇。 初の外国人選出となったイギリス人留学生のシャーロットさんは、オックスフォード大の学生で「紬の仕事に関わることができるので楽しみ」と笑顔を見せた。
4人の任期は2年。紬をはじめとする特産品販売や観光関連のイベントなどで「奄美の顔」として活動する。奄美大島

生地の魅力海外に
パリの展示会へ初出展 近江上布
滋賀県・国の伝統的工芸品に指定されている愛荘町特産の「近江上布」が、フランスのパリで17~27日開催される日本の伝統工芸素材の企業向け展示会「ジャパン・アーティザン・マテリアル・プロジェクト」に初出展される。近江上布伝統産業会館(同町)は「さらなる活用につなげたい」と意気込む。
展示会は一般財団法人「伝統的工芸品産業振興協会」が主催。和紙や織物など日本の素材を海外のファッション・インテリア会社などに売り込もうと昨年からパリで開いている。同会館は、海外での近江上布の普及を目指して今回、展示会に初応募。
展示会には、伝統的な手織りの「生平きびら」や機械織りを近江上布の技法で染織したブランド「アイショウアサコ」など28種を出展する。
近江上布の素材自体を海外の見本市へ本格的に出展するのは今回が初めてといい、同会館の西川幸子さん(48)は「生地そのものの魅力を海外で周知できれば」と話す。

仲谷さん考案の飾り結び
車いすでも晴れ着楽しんで 飾り結びに工夫
滋賀県・米原市の着付師、仲谷由美子さん(49)は、成人の日に若者の着物姿を見ると、1人の女性を思い出すという。10年以上前、仲谷さんに電話をかけてきた10代後半の女性だ。
「私、車いすですけど着付けてもらえますか」「できます。できます。足はどんな感じで悪いんですか」。仲谷さんは車いす利用者の着付けは経験がなかったが、やれるだろうという気持ちで軽く答えた。何度かやりとりするうちに、電話は来なくなった。振り返れば、女性は不安そうだったという。仲谷さんは自分の対応が失礼だったと悔いている。
数年後、仲谷さんは本格的に車いす利用者の着付けに取り組もうと決めた。そのきっかけは長女の成人式。きれいな着物姿を見てうれしく思うのと同時に、電話の女性のことを思い出した。
仲谷さんが所属するNPO法人日本理美容福祉協会は2016年から、各地で「福祉車いす着付師資格講座」を開いている。これまでにのべ100人が受講し、飾り結びを車いすの背もたれの上に出し、背中を圧迫しない着付け方法を学んだ。仲谷さんの後悔が生みだした飾り結びだ。

接客に当たる女性職員
大島紬姿で来客対応 奄美大島信用金庫
鹿児島県・奄美市名瀬の奄美大島信用金庫の職員らが4日、伝統織物の本場奄美大島紬を着用して業務に当たった。店内はシックで落ち着いた雰囲気に包まれ、窓口を訪れた来店客にも笑顔が浮かんだ。
地場産業のPRや活性化を目的とした恒例の取り組みで今年で27年目。同金庫の女性職員7人はそれぞれ自前の紬を着用。男性職員は紬のネクタイ姿で出勤し、職場の上司や同僚、来店客と新年のあいさつを交わした。
1階の営業部で窓口を担当する池田あかねさん(29)は成人祝いで購入した紬を着用した。「久しぶりの紬着用でとても新鮮な気持ちになれた。お客さんにも大島紬を身近に感じていただき、伝統産業のPRに貢献できればうれしい」と話した。奄美大島

あでやか女性職員
加賀友禅で初仕事  金沢市経済局の女性職員
石川県・金沢の伝統工芸の加賀友禅をPRしようと、金沢市経済局の女性職員19人が4日、加賀友禅の着物をまとって今年の業務を開始した。
加賀染振興協会が協力し、今年で3回目となる。
女性職員は、黒や水色などあでやかな着物姿で電話対応などに当たったほか、山野之義市長に報告した。商業振興課の鰐渕美穗さん(29)は「着物をまとうと、身が引き締まる思いがする。金沢らしい華やかな仕事始めになった」と笑顔で話した。

着物姿で新たな1歩(市役所)
京都府150年 官公庁「仕事始め」
京都市・官公庁の「仕事始め」となった4日、京都府や京都市では知事や市長が職員を前に年頭のあいさつに臨み、新たな決意で職務に励むよう呼び掛けた。
上京区の府庁では、旧本館前に職員らが集まった。小雪の中、山田啓二知事は「今年は京都府の設置から150年。京都の存亡の機に直面した先人は、人づくりに投資した。これが府政の原点」とした上で、「平成が終わろうとしている今、残したい京都の文化を見つめ、今後の発展に大きく1歩を踏み出す1年にしよう」と力を込めた。
中京区の京都市役所では議場で年頭訓示が行われた。観世流能楽師の片山九郎右衛門さんが、約300人の幹部職員と一緒に「高砂」を謡って新年を祝った。
門川大作市長は「今年は市役所開庁120年、(市の)世界文化自由都市宣言40年となる節目の年。文化を基軸に、あらゆる政策分野を融合して京都の力を生かし切らなければならない」と意気込んだ。
府庁や市役所では、和装振興に貢献しようと多くの職員が着物姿で勤務した。

自覚胸に新たな一歩
着物がいっぱい 原村で成人式
長野県・
諏訪郡原村の2018年成人式は3日、同村中央公民館で開かれた。新成人83人(男45、女38)は来賓や恩師、保護者から温かい祝福を受け、大人としての自覚を胸に新たな一歩を踏み出した。
新成人代表で埼玉県の大学に通う小池大勝さん(20)は「常に前を向き、自らのできることを考えれば歩むべき道は見えてくる」。同じく神奈川県在住で大学生の小林加枝さん(20)は「これからは選択をする場面が増える。どの選択をしても最後まで自分の選んだ道を歩くことが大切」と決意を新たにした。
五味武雄村長は式辞で「皆さんの活躍する場は原村でも世界のどこであろうとも、古里の素晴らしさに誇りを持ち、自分の可能性を信じて道を切り開いてほしい」と呼び掛けた。 全員での記念撮影の後、新成人でつくる実行委員会が企画するパーティーが開かれた。パフォーマンスやゲームを楽しみながら、参加者たちは晴れの日を楽しんでいた。

全身熊本の上川さん
全身“熊本愛” 手作り衣装で成人式へ
熊本県・八代高出身で東京芸術大2年の上川桂南恵さん(20)は、7日に八代市である成人式に、熊本地震からの復興への願いを込めた手作りの衣装で臨む。熊本城など熊本の名所・名物を着物や髪飾りのデザインに盛り込み、あふれる“熊本愛”を全身で表現する。
幼い頃から絵や物作りが大好きで、作品を通して思いを伝えてきたという上川さん。地震発生は、同大美術学部先端芸術表現科に入学直後だった。「そのときはテレビにかじりつくことしかできなかったけれど、成人式で『熊本を着たい』と思った。1人でも多くの人に笑顔になってほしい、熊本を盛り上げたいという気持ちをいっぱい込めました」 。
白い振り袖の全面に描いたのは熊本城。帯は正面に家族の笑顔を描き、背中にはしゃちほこ型の帯飾りを付けた。靴は紙に布を張って石垣を表現。日本髪のかつらは、てっぺんに天守閣を据え、周りには崩れた石垣を運ぶ重機など復興を表現した紙粘土のオブジェを配置。阿蘇の火山やあか牛、中高時代を過ごした八代の妙見祭の亀蛇[きだ](ガメ)、出身地の人吉のキジ馬なども散りばめた。すべての制作に5カ月ほどかけたという。
絵画や立体などジャンルや素材にこだわらず創作活動に励む上川さん。成人式を控え、「将来は熊本を拠点に東京と往復しながら世界に発信し、自分の生きた証しや熊本への感謝の気持ちを作品で残したい」と笑顔で夢を描いた。

「春光」などが並ぶ会場
“きもの美人”展 上村松園
京都市・明治から昭和にかけての和装の女性を描いた絵画を展示する「京都市美術館所蔵品展 描かれた“きもの美人”」が2日、下京区の美術館「えき」KYOTO(ジェイアール京都伊勢丹7階)で始まった。日本画を中心に、時代の世相を映す41点が並んでいる。
同展は、再整備のため一部閉館している京都市美術館の所蔵品を展示した。春風に振り袖が揺れる町娘を描いた上村松園の「春光」など京都画壇の作品が並ぶ。望遠鏡をのぞいたり、ホテルのテーブルでくつろいだりと、近代化していく生活に合わせた女性の姿を描いている。皆川月華らによる友禅の着物作品3点も飾られている。
21日まで。有料。6~8、14日の午前11時と15日午後2時からは、ギャラリートークも開かれる。

多彩な伝統工芸作品が並ぶ
暮らしの中の伝統工芸紹介 熱海
静岡県・熱海市のMOA美術館で23日まで、企画展「暮らしの中の伝統工芸」が開かれている。「用と美」をキーワードに、日常生活で使える機能性と、伝統工芸の持つ美しさを兼ね備えた作品を紹介している。
漆芸の室瀬和美さん、陶芸の14代今泉今右衛門さんら人間国宝を含む作家約40人の食器や酒器、茶道具、着物、家具などが並ぶ。同美術館のコレクションの中から、江戸時代の琳派りんぱのすずり箱や着物なども併せて展示している。
期間中の休館日は毎木曜日と5日、9~12の各日。問い合わせは同美術館☎0557(84)2511。

福袋に突進
初売りに人・人・人 三越日本橋本店
東京都・中央区の三越日本橋本店で2日、「初売り」が始まった。開店前には福袋などを求める買い物客約4千人が集まり、店の前には長い列ができた。
午前9時50分、着物姿の店員らが出迎える中オープンすると、未明から並んだ人たちを先頭に、買い物客は一斉に店内へ駆け込んでいた。早い人は午前4時前から並んでいたという。
紳士服売り場では、下着など日常的に使える衣類が入った福袋が人気で、買い物客が殺到して補充するのが間に合わないほどだった。
30年前から初売りに通っているという江戸川区の長沢建男さん(44)は「新年から店員さんに気持ちよく出迎えてもらえるのがうれしい」と話していた。

地元の2人コラボ
西陣を和歌と写真で表現 写真歌集を出版
京都市・西陣をテーマにした写真歌集「京都西陣 うたを紡ぐ」を、地元に長年住む歌人の本郷住枝さん(83=上京区)と写真家の水野克比古さん(76=同)が、このほど出版した。織物業が全盛期だった時代の思い出や風情ある町並み、住民の営みなどを感性豊かな短歌と写真で表現している。
本郷さんは奈良県天理市の出身。西陣の帯問屋の男性と結婚し、京都に移り住んだ。短歌結社「コスモス」に所属し、これまでに歌集を2冊出している。新作では、生まれ育った京都を長年撮影してきた水野さんに短歌と合う写真の提供を依頼したところ、快諾を得た。
短歌約200首と写真120点を収録しているが「550年の歴史まもれる西陣のこころと技はたてよこの糸」という歌には、織機で作業する職人の写真を添えた。「七行の銀行ありし西陣の中央いまは一行もなく」という歌には、大手銀行の前を市電が走る1965年の写真を組み合わせ、7つの銀行があった織物業の最盛期の雰囲気を伝えている。
庭園や風景などを多く撮影してきた水野さんは「西陣が題材の写真集は初めて。人生の証を表現できた。西陣織は今も最高の技術がある」と力を込める。本郷さんと歌会を通じて交流があり、出版にも協力した国際日本文化研究センターの末木文美士名誉教授は「西陣で生きてきた重みのある歌が詰まっている」と評する。
本郷さんは「心に感じた西陣の音や風景を詠んできた。今年の西陣発祥550年に合わせて出版できて良かった。西陣の歴史を後世に残すことに貢献できれば」と話している。 2376円(税込)。購入は大垣書店(北区)☎075(414)0770。

我那覇、半井、安倍、櫻井、田北さん
安倍首相 着物姿の論客と語る
東京都・平成30(2018)年を迎え、安倍晋三首相は、ジャーナリストの櫻井よしこさん、気象予報士の半井小絵さん、沖縄で活動を続ける我那覇真子さん、産経新聞政治部の田北真樹子記者の女性論客4人を首相公邸に招き、外交・安全保障や憲法改正などについて大いに語った。対談の模様は5日午後9時から、櫻井よしこさんが主宰するインターネット番組「言論テレビ」で放映される。祖内容は・・・。
櫻井 明けましておめでとうございます。
安倍 おめでとうございます。
櫻井 平成30年は本当に大事な年になります。安倍首相が政権を奪還して6年目に入
   り、国際社会における日本の立ち位置は非常に強力なものになりましたが、日本
   周辺の安全保障環境は非常に厳しいですね。そんな中、昨年秋の衆院選で自民党
   が大勝したことはよかったと思います。
安倍 昨年の衆院選には批判もありました。ですが、北朝鮮が「政策を変えるので話し
   合いたい」と言ってくる状況を作るため、国際社会が連携して圧力を強めなけれ
   ばならない。このことを世界に訴えていくには国民の信任を得ることが大切でし
   た。おかげで選挙後のアジア太平洋経済協力会議(APEC)や東アジア首脳会議では
   各国首脳が私の主張に耳を傾けてくれた。国民から力を得て外交力を発揮するこ
   とができたと実感しました。
櫻井 今ほど日本が国際社会で存在感を持ったことは過去にないのでは?
安倍 一番というほど傲慢ではありませんが、長く政権が続いていることで、多くの首
   脳首と胸襟を開いて話をできる関係になったことは大きいですね・・・といった具合だ。

野村研究員(左)、諏訪准教授(中央)
芭蕉布製法分析 OISTの野村研究員ら
沖縄県・沖縄科学技術大学院大(OIST)の野村陽子研究員と琉球大の諏訪竜一准教授らの研究グループはこのほど、沖縄の伝統工芸品・芭蕉布の製造工程の一部を科学的に分析した結果を発表した。
芭蕉布はバナナの一種イトバショウの偽茎ぎけいの部分を原料とするが、茎を構成する「葉鞘ようしょう」を剥ぐ選別工程「ウー剥ぎ」の作業は「葉鞘」の中でも維管束が集まり、比較的長い糸を作りやすい外側の部分を取り出して糸作りを効率化していることが分かった。
維管束は中に穴があいた細い管が束になっており、表面積が増えるこの構造が水分の拡散に寄与し、蒸し暑い沖縄の夏に適した布として親しまれる要因の一つになっているとした。
原材料を木灰汁を薄めたアルカリ溶液に入れて煮沸する工程は繊維を柔らかくする効果に加え、原材料内に含まれ、かゆみのもとともなるシュウ酸カルシウムを減らす効果もあったことが確認された。
OISTの野村研究員は、乾燥した米カリフォルニア州から2014年に沖縄に赴任し、蒸し暑さに衝撃を受け「エアコンのない昔の人たちが何を着てこの環境下で生活をしていたのかと興味を持った」と研究のきっかけを振り返った。
研究はまだ始まったばかりとした上で「製作工程で無駄と感じられた部分にも役割があった。バナナ繊維は近年エコロジーの観点からも注目されており、伝統的な製法を発展させて利用の可能性を広げられるのではないか」と期待した。

参考写真
車いす着付け 資格講座人気
東京都・座ったまま、あでやかに。NPO法人「日本理美容福祉協会」(北区)が車いす利用者に着物の着付けをするための認定資格を創設し、全国で養成講座を開いている。利用者の負担が少なく、手持ちの着物をそのまま身に着けられる方法を同協会滋賀米原センター代表の仲谷由美子さん(49)が考案、既に100人近くが資格を取得した。
「引っ掛からないよう、裾を短く」。11月、名古屋市で開かれた「車いす着付師中級・上級養成講座」。受講者が仲谷さんの言葉に聞き入った。
講座で学ぶのは主に(1)あらかじめ着物と長じゅばんを敷いた車いすに座ってもらう(2)車輪に巻き込むのを防ぐため裾をすぼめて短く着せる(3)事前に整えた帯を体の手前で結ぶ、といった工程。サイズ調整などのために着物や帯を加工する必要はなく、利用者は最後まで座ったままだ。
車いすの背もたれと干渉する帯が極力薄くなるよう通常の「帯枕」ではなくスポンジ素材を使用。帯を固定するクリップを和紙で包み、安全面でも工夫を凝らした。
同市名東区の介護士宮川真奈美さん(54)は、車いすを利用する知人の女性から「着物で初詣に行きたい」と打ち明けられ、講座に参加した。受講生同士で手順を教え合うなど和やかな雰囲気ながらも、次第に真剣な表情に。着付けを終えて「練習を重ねて知人にも着せてあげたい」と顔をほころばせた。
講座は2016年7月スタート。当初は受講生が集まらないこともあったが、会員制交流サイト(SNS)などで情報が広がり、参加者が増えてきた。仲谷さんは「美容サロンに『車いす着付け』というメニューがあるのが当たり前になれば」と期待している。

出番を待つ着物たち
「三寺まいり」の着物をレンタル 飛騨市
岐阜県・飛騨市古川町の中心部で15日に開かれる伝統の「三寺まいり」に合わせ、市観光協会は当日の着物レンタルと着付けの予約を受け付けている。
まいりは200年以上前から続く縁結びの行事。昔ながらの着物姿で楽しんでほしいと、協会が貸し出しを始めた。鮮やかな黄緑が映える総絞りの羽織、黒地にカラフルなかすり模様入りのウールの着物など、上質な昭和期を中心に約300着がある。
着付けは予約優先。当日午後1時~5時半、同町壱之町の麒麟会館で行う。げたや小物、着付けも込みでレンタル料は3000円。担当者は「懐かしい着物でレトロな雰囲気を味わって」と話している。問い合わせは市観光協会☎0577(74)1192。

「振袖墨色」¥95.040
「着物 IN LAFORET」 10店舗参画
東京都・ラフォーレ原宿では、5日(金)から24日(水)の期間、着物と振袖の集合催事を開催する。京都・嵐山に工房を構え、着物・帯のデザインから制作までを一貫して行う「Modem Antenna」と、和×洋のレトロでオシャレな“大正ロマン”をテーマとする「Mariee Fleurir 大正ロマン店」の初出店2店舗を含む、バリエーション豊かな着物や振袖、雑貨を取り揃えた合計10店舗が参画。成人式や卒業式などのイベント、日常でも使えるアイテムを展開し、幅広い和の着こなしを提案していく。
今回、イメージビジュアル制作にスタイリスト相澤樹とアートディレクターCONCENT LANを起用。全10店舗より集められた目を引くアイテムがちりばめられた作品は、細部まで見応え充分で着物に新たなイメージを吹き込む仕上がりとなっている。
各店舗では、人気アイテムや新作、限定アイテムも数多くご用意。個性豊かな店舗が勢揃いする、ラフォーレ原宿の着物・振袖集合催事にぜひお越しください」と主催者。

鈴田滋人「叢葉」
「交わるいと」展 現代美術館
広島市・糸や布、繊維を素材とするアートを集めた「交わるいと〜『あいだ』をひらく術として」展が、広島市南区の市現代美術館で開かれている。同館などが主催で、3月4日まで。
開会式には福永治館長や出品作家たちが出席。福永館長は「いわゆるファイバーワークをテーマにした展覧会は、1989年の開館以来初めて。全国的にもあまりなく、いい機会になる」と語った。
広島市立大大学院出身の平野薫さんたち15人と1組が参加しており、和関係では、2008年に「木版摺更紗」での技で重要無形文化財保持者に認定された鈴田滋人さんが出展、熟達の伝統工芸から先鋭の現代美術やデザインまで、分野を横断する約70点が並ぶ。示唆に富んだ空間を生み出している。月曜(祝日の場合は翌日)休館。

小粋な町体験してみませんか?
ちょっと小粋な"まち体験 小京都津山市
岡山県・津山市では、市の歴史・文化・グルメを1ランク上の楽しみ方ができる7つの体験プログラムを開催する。期間は1月27日~2月27日で、着物姿で小京都津山をまち歩きしたり、津山ジーンズでデニムポケット縫い付け体験をしたり、伝統の手織り「作州絣」でコースター作りなど、特別なプログラムが用意される。
「期間中、市で特別な体験ができる企画をご用意しています。ぜひこの機会に津山で冬の旅を満喫してみませんか。ご応募は公式ホームページで受け付けております。定員がございますのでお早めにご予約ください」と呼びかける。
詳しくは「つやま小旅 体験プログラム」運営事務局(株)プロアクティブ内☎078(392)1515。

親子でモデル
「はじめての『男の着物』」出版 銀座もとじ
東京都・銀座もとじはこのほど、「はじめての『男の着物』」着付けDVD付き本を二見書房から出版した。「MEN'S KIMONO BOOK」と銘打ったA4版変形サイズの本の内容は、オペラやデート、カフェなどの行き先別や浴衣で夏祭りなどおしゃれでTPO別の構成。着付け・基礎知識・たたみ方などをわかりやすく解説している。
「男磨きは着物で」とPRする泉二弘明店主は自らモデルを務めたが、二代目の啓太さんが全面を飾り「ボクはダイエットしたのにわずか3枚だけ」と少々不満気味だが、「国際交流が進むなか、着物は自己表現の究極のおしゃれとなっている。世界で一番のエコな民族衣装だと思う。着物着ているともてますよ」と語る。価格は本体2千円プラス税。
これにあわせて27日に帝国ホテル東京で『「銀座もとじ 男のきもの」開店15周年記念・着付けDVD本出版記念パーティー』が開かれる予定で、予定参加者は500人、ドレスコードは着物となっている。

長尾山金光坊の閻魔大王
着物で散策極楽ツアー 寺社や歴史遺産
岡山県・“生”と“死”にちなんだ勝田郡勝央町の寺社や歴史遺産などを巡るユニークなバスツアー「あなたと行きたい極楽ツアー 冥土の旅体験」が、27日と2月10日に開催を予定。定員は各回10人。
「津山きもの学院(同町勝間田)が、歴史遺産の多い同町の魅力を広く知ってもらおうと企画。地域活性化事業を応援する「しょうおう志援協会」の支援を得て、今年度事業として、年4回の開催を予定している。 ツアーでは、日本神話の女神で、神を産んだとされる「イザナミ大神」を祭神とした「勝間田神社」で“生”を体感したり、生前の罪を裁くとされる、閻魔大王が鎮座している寺「長尾山金光坊」で自問自答や死後の世界を想像、パワースポット「東光寺油地蔵」で御利益を授かり、現世に感謝するなどで、各所をバスでめぐったり、町内歩きを楽しむ。
午前9時半~午後4時。参加料2千円(昼食込み)。要予約。問い合わせは同学院090・1013・4703。

古代ちりめん
29年12月度生産実績 丹後織物工業組合
京都府・毎度述べていることだが、昨年の観光地等での着物は相変わらずのブームに終始した。が、西陣の日事業協議会長の渡辺隆雄氏が「観光地で着物がはやっているが、産業の振興には至っていない」と挨拶で述べた。この言葉は各産地に当てはまる言葉だと推察する。この着物ブームが今年は業界全体に広がることを期待したい。
丹後産地の生産量だが、昨年は6月(23.307>22093)と12月(28187>26.428)の2度、昨年同月の生産量を上回った。2勝10敗だ。今年も勝率UP、これにも期待したい。
12月度の総生産量は25.672反で、昨年同月の28.187反に対し、2.515反ダウンに終った。紋・無地意匠朱子二重がマイナス1.361反に終始している。操業日数は22日で前年同月より2日少なかった。
品種別の生産量は次の通り。単位反。()内は前年。△一越・古代=193(144)▼変り無地=3.619(4.320)■小計=3.812(4.464)。
▼紋綸子(軽)=2.584(3.173)△紋綸子(重)=3.573(3.508)▼銀意匠・朱子一重=10(24)▼紋・無地意匠・朱子二重=12.832(14.193)▼絽織・紗織=1.284(1.402)△その他の紋=159(68)△金・銀通し=1.124(903)▼縫取・絵羽=294(452)■小計=21.860(23.723) ■合計=25.672(28.187)。
▼パレス=888(933)▼紬=136(453)。
前年比、白マークはプラス、黒マークはマイナス、±は0。
丹後ちりめん

概集に収載されている手くくり柄
貴重な手くくり柄 笹森儀助の大島郡織物概集
鹿児島県・明治中期の奄美大島の
島司とうしであった笹森儀助が、在任中に手掛けた「大島郡織物概集」(青森県立図書館所蔵)に収載されている大島紬のサンプル81種が、現代の締め機に代わる直前の手くくり(染色の際にその部分が染まらないよう柄部分となる糸を木綿糸などでくくる作業)柄ということが分かった。
鑑定した県大島支庁総務企画部奄美市駐在の技術主査、徳永嘉美さんは「大島紬の原点となる手くくり柄は資料がほとんど残っておらず、これだけまとまっているのは珍しい。紬の歴史を解明する上で大変貴重だ」と評価している。
笹森儀助
(1845-1915)は、もと陸奥むつの国弘前藩(青森県)藩士、明治時代の探検家。岩木山麓で農牧社を経営。明治25年千島列島,26年沖縄・奄美諸島を探検し,翌年奄美大島の島司となる。32年朝鮮,シベリアなどを調査。35年青森市長。大正4年9月29日死去。71歳。著作に「千島探験」「南島探験」などがある。奄美大島
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