2月のニュース





話  題

山ブドウのつるで作ったビスチェ(中央)などを披露した
ファッション・ウィーク東京
渋谷などで開幕
コシノジュンコ福島とコラボ

ファッション・ウィーク東京(以下AmazonFWT) 2019AA/Wが18日に開幕し、メイン会場の一つ表参道ヒルズ(渋谷区神宮前))でコシノジュンコさんがショーを行った。
2005年に日本のファッションビジネスの国際競争力強化を図る目的で始まった「東京発 日本ファッション・ウィーク」が前身の同イベント。毎年3月と10月の2回、渋谷ヒカリエ(渋谷)と表参道ヒルズをメイン会場に、国内外のファッションブランドの新作コレクションショーなどファッション関連のイベントを展開している。今回は約50ブランドが出展する。
コシノさんは、福島県とコラボレーションする「FUKUSHIMA PRIDE by JUNKO KOSHINO」として参加。同ブランドは、県が伝統的工芸品・地場産品のブランド力向上による販路拡大を目的に2016年から商品開発に取り組んできた。地方自治体が独自ブランドでAmazonFWTに出展するのは初めてで、コシノさんが東京でコレクションを発表するのは12年ぶりとなった。
これまで張り子や和ろうそく、陶器、カトラリーなどを手掛けてきたが、3年目となる本年度はファッションをテーマに商品開発。県から10社・組の事業者が参加し、山ブドウのつるを使い手作りしたビスチェをはじめ、川俣シルクを使ったドレスなど全55着をショー形式で発表した。
コシノさんは「『新しい風が福島』と考えた。福島は新しいことに挑戦することが大切だと思ったので、それをファッションを通して表現した」とコレクションを解説。「(福島には)ニットやシルクなど素材は美しいし技術はあるが、ノーマルになりがち。イメージを変えることがすごく大切なので、先入観を無くして思い切ったものをやった方がいいのではないかと考え、見たことがない面白い風が吹いてきたらと思いデザインした」とも。
内堀雅雄福島県知事は「伝統と革新が融合したことで、初めての福島オリジナルブランドが誕生した。震災からの復興の途上だが、素晴らしいデザインの力で『そんなことができるのだ』と驚きを感じている。この力をさらに前に進めるために生かしていきたい」と意欲を見せた。AmazonFWT2019A/Wは今月23日まで。

きものニュース
社長に復帰した吉田氏
創業者吉田氏が会長に復帰 日本和装
着物の仲介販売や着付け教室を展開する日本和装ホールディングスは20日、創業者で取締役の吉田重久氏が会長に復帰する人事を発表した。
吉田氏は個人で保有するクルーザーや高級車の維持費を不適切に会社に負担させていたとして、昨年10月末に会長兼社長の役職を辞任していた。
東京証券取引所の適時開示によると、同日付で吉田氏が代表取締役会長に就任。一方、道面義雄社長に付いている代表権を外した。同社は人事の理由を「経営体制の一層の強化を図るため」としている。
同社の特別調査委員会が昨年10月末に公表した報告書によると、吉田氏が所有するクルーザーの係留利用料など約2300万円(2014~18年)や、高級車ロールスロイスの自動車税、保険料など約180万円(16~18年)を会社が負担していた。特別委は吉田氏に計約6千万円の返還を要求し、吉田氏は全額を返還していた。
同社は無料の着付け教室を全国に展開しており、18年12月期の売上高は56億円。

広巾ジャカードの製織中
夏さわやか軽量スカーフ  五泉市の横正機業場
新潟県・絹織物を製造・販売する横正機業場は、重さ15㌘の軽量スカーフを発売した。贈答用ストールのブランド「絽紗(ろしゃ)」の一環で、青やオレンジなど12色をそろえた。販売価格は1万円(税別)。新潟三越(新潟市)で扱う。2020年の東京五輪・パラリンピックを契機に増える外国人客向けの土産品としての需要を見込む。
新商品「Air RO SCARF(エアロスカーフ)」は縦糸をねじる「からみ織り」と呼ばれる方法で隙間を生み出して軽量化した。「夏用の着物の生地にも採用されている織り方で、さわやかな風合いが楽しめる」(担当者)という。
同社は絹織物を現代風にアレンジした商品に力を入れており、乳幼児向け衣類のブランド「しろずきんちゃん」を販売している。

絵巻を基に復元した室町時代の小袖
和服の歴史京都で展示 奈良時代~現代
昭和初期に復元した奈良時代~江戸時代の着物を中心に、現代までの和服を着姿で振り返る特別展示「The KIMONO Styled&Restyled」が京都経済センター2階の京都産業会館ホールで開かれている。
京都の職人が当時の技術も含めて忠実に再現した着物や帯、小物など約120セットを紹介し、ファッションとしての着物の変遷をたどる。
京都織物卸商業組合と京都商工会議所の主催。京都織商の創立50周年事業で同ホールのこけら落としになる。
15日に内覧会があり、かつて「京都四大祭」の一つとうたわれた「染織祭」のために1931~32年に復元された着物など68セットのほか、京友禅着物の老舗、千總所蔵の明治の婚礼衣装など121セットが披露された。服飾研究家の深井晃子さんが監修した。
展示は、唐の文化が色濃い奈良時代の衣服から始まり、十二単の平安時代、現在の着物の原型「小袖」が出てきた鎌倉時代、友禅染が生まれ帯の幅も広がった江戸時代と、時代ごとに紹介。精巧な刺しゅうや手描友禅が着物の全面に施された作品など、高い技術で再現された逸品が並ぶ。ファッションデザイナー中里唯馬さんが未来の着物として制作した新作も展示されている。
京都織商の高田啓史副理事長は「歴史を振り返れば、着物は自由な衣服だったと分かる。インスピレーションを感じてほしい」と話す。29日まで。有料。きもの変遷史

営業時間9時~20時
着物レンタル店 大濠公園に新規出店
福岡市・行楽日和合同会社は、3月23日(土)に着物のレンタルの新規店舗を、大濠公園まで徒歩3分という立地にオープンし、着物文化を発信すると共に、福岡市内でのサービスを開始する。店舗名は「KIMONO Challenge」(中央区大手門2のチサンマンション大手門1階)。
「大濠公園近くでは、福岡城さくらまつりが23日~4月1日に開催されます。1年に1度しかない桜の時期にぜひ、着物を着てみてはいかがでしょうか。あなたの新しい一面が見つけられるよう、店内では着付けの他、あなたの素敵な着物姿を撮影致します」と同店。予約・問い合わせは同店☎050(3628)7739。

はいから気分満喫
春のはいからさん唐戸めぐり 大正袴でどうぞ
山口県・大正袴や着物姿で下関市の唐戸エリア周辺を散策するイベント「春のはいからさん唐戸めぐり」が24日から始まる。
同市の日本遺産「関門“ノスタルジック”海峡」の文化財が建ち並ぶ唐戸エリアなどを散策し、魅力を感じてもらおうと同市の重要文化財である旧下関英国領事館が(同市唐戸町)が主催する。
旧下関英国領事館をはじめ、旧秋田商会ビル、下関南部町郵便局、田中絹代ぶんか館など唐戸エリアの近代建築がある日本遺産「関門ノスタルジック海峡」の構成文化財は、インスタ映えしそう。
「大正袴を着て下関駅周辺から長府エリアあたりまでを『はいから気分』で散策してみませんか?、お着物での参加も着付けOKです」と呼びかける主催者。
開催日24日、31日、4月7日、14日、21日、27日、28日、29日、30日、5月4日、5日、6日、12日、19日、26日。
問い合わせは領事館☎0832351906。

戸敷市長に要望書を手渡す宮下理事
成人式20歳開催を 関係団体市に要望
宮崎市・民法改正で2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられることを前に、宮崎市でも呉服店や美容業の関係者は18日、成人式を現行通り20歳を対象に開催することを求める要望書を、宮下繁一郎県代表理事(きもの宮下社長)が、戸敷正市長に提出した。18歳は大学受験や就職を控えた年齢に当たるため、出席者が減り、式典の開催自体や着物文化の衰退が心配されるため。
成人年齢を現行の20歳から18歳に引き下げるとともに、女性が結婚できる年齢を16歳以上から男性と同じ18歳以上にする改正民法は、参院本会議で自民、公明、維新などの賛成多数により可決、2018年6月13日成立した。施行は2022年4月1日。成人年齢の見直しは、1876(明治9)年の「太政官布告」で満20歳とされて以来、約140年ぶりとなる。

着物の袖の扱いを教わる商店の女性
「江戸の日」に川越へ ちょんまげで接客
埼玉県・「小江戸川越」だ。もっと観光客に江戸時代を楽しんでもらいたいと、歴史的街並みの川越一番街商業協同組合(川越市)が今年も30日、「江戸の日」を催す。一帯各店の計約100人が、それぞれちょんまげや着物姿で接客して雰囲気を盛り上げる。関係者は「本番」に向け、当時のしぐさや言葉遣いを特訓中だ。
店主らは、店を閉めてから貸し着物店「美々庵」に集まり、女性たちは時代劇俳優で同店経営の舟橋園恵さんから、男性たちは舟橋さんの俳優仲間の伊吹謙太朗さんから、話し方や接客方法、着物での歩き方、袖さばきなどを教わっている。練習の合間にも参加者から「お店で出すチーズケーキは何と言えば」といった質問も飛んだ。
当日は通りに大八車などが並べられ、茶屋風の休憩所も立つ。ちょんまげを地毛で結う実演があり、有志による捕りもの寸劇も突発的に披露する予定。商店街のスタンプラリー「春夏冬二升五合市あきないますますはんじょういち」が29日まであり、集まったスタンプと交換された500円分や1千円分の木札(金券)は30日まで利用できる。

ふわり風合い生かす
高島ちぢみでウエディングドレス 滋賀県
服飾を学ぶ滋賀県立大生が、高島市特産の「高島ちぢみ」を使って仕立てたウエディングドレスが、市観光物産プラザ(同市新旭町)に展示されている。卒業制作の作品で、ちぢみのふわりとした風合いを生かした1着。「肌着の印象が強いが、それにとどまらない、ちぢみの用途の幅広さを知ってほしい」と話す。
作者は人間文化学部4年の遠藤颯希さん。創作のきっかけは昨夏、ゼミの授業で同市の工場を訪問し、高島ちぢみの反物が織り上がるのを見たことだった。「シボ」と呼ばれる凹凸がある独特の質感に「ボリュームがあってきれい。ドレスにも使えるのでは」と思いついた。
20~30代の「大人の女性」が身につける「品とかわいらしさを併せ持った」ドレスがコンセプト。ウエストから裾に向かって大きく膨らむスカートのラインや袖のフリルに、ちぢみの持ち味を生かした。
胸元や袖にラメ糸で刺しゅうをあしらい、ビーズなどで装飾を施した。「ちぢみは薄くてしわになりにくい。作り手としても扱いやすい布地だった」と話す。
遠藤さんは「高島の人は一目でちぢみと気づき、意外な組み合わせに驚いてくれる。刺しゅうなど細かな部分も含めて見てもらえたらうれしい」と語る。
展示は24日まで、同プラザ1階の「たかしま・まるごと百貨店」で。19日は休み。

「小町踊り」の少女らの衣装
昭和の幻の「染織祭」 女性衣装展示
京都市・葵祭と祇園祭、時代祭と並び、昭和初期に“京都四大祭”の一つと呼ばれた「染織祭」のパレードで使われた衣装が、複合商業ビル「京都経済センター」(下京区)で16日から全面開業する同ビルのこけら落とし事業の一環として、衣装を展示するイベントが開催されている。
染織祭は、昭和6年から毎年春、古代から江戸時代までの女性用衣装を披露するパレードが実施されたが、戦況の悪化でパレードは自粛され、戦後、祭りも中止になった。
会場では、平安装束をはじめ、農業以外の職業に就く女性が増えた室町時代の衣装、江戸時代前期の寛永期以前から京都で七夕に行われた「小町踊り」の少女らの衣装、江戸後期の公家や武家の女性の晴れ着など約120点をマネキンに着せて展示。衣装が使われた7~8年ごろの祭りのパレードの様子を撮影した貴重な映像も放映する。
主催する京都織物卸商業組合の高田啓史副理事長は、「時代とともに変わってきた着物をファッションとしてみていただきたい」と話している。
29日まで。有料。高校生以上または、着物着用で500円(中学生以下は無料)。問い合わせは同組合☎075(353)1010。

音楽を奏でるタイ族の織り手
織機が奏でる伝統音楽 天鵞絨美術館
京都市・機織りの際に織機で音楽を奏で、恋心を表現する伝統を持つ中国雲南省の少数民族・タイ族について学ぶ催しが24日、上京区の天鵞絨ビロード美術館で開かれる。研究の第一人者である国立民族学博物館の伊藤悟外来研究員が、現地の様子を伝える映画の上映や講演、演奏を行う。
西陣のまちにも共通する機織りの音の魅力を再発見してもらおうと、同館が企画した。
タイ族の1部には、糸を上下に動かす際に木がぶつかり合って音が鳴る特殊な織機が伝わる。昔は少女が布を織る音が村に響き、聴いた男性が笛で求愛。男女が自身の人となりを音楽で表現し、恋を深めていったという。
伊藤さんは「機織りの音でいかに思いを伝えていたのかを知ってもらえたら」と話す。午後2~4時。参加費1500円。定員28人で先着順。
予約、問い合わせは 株式会社杣長☎075(432)2266。

香遊びに興ずる参加者
家族で着物和の遊びや香り満喫 花香遊
花と香りをテーマにしたイベント「やない白壁花香遊はなこうゆう」(主催 柳井市観光協会)が17日、柳井市の白壁の町並み一帯であった。着物姿の家族連れたち約1万1千人(主催者発表)が、江戸期の商家や店舗で、かつての遊びなど41の催しを楽しんだ。
花と香りと昔ながらの遊びをテーマにした、特に大人の女性が楽しめる春のお祭り。普段は見られない白壁の建物の中を利用し、雅な遊びや、手作り体験・販売の店が出店、珍しいお香遊びや貝合わせ、投扇興とうせんきょうなどを楽しみながら すてきな着物に身を包み早春の1日を花の香りのなかで過ごした。
さらに今回は、柳井縞の会25周年を記念した着物コンテストも行われ、イベントにハナを添えていた。

テープカットを行う平さん(中央)
識名園を彩る芭蕉布 平良敏子展
沖縄県・重要無形文化財「芭蕉布」保持者(人間国宝)の平良敏子さん(98)の「白寿記念作品展」(主催・喜如嘉の芭蕉布保存会)が、那覇市真地の識名園で開かれており、芭蕉布の反物と帯約100点を、世界遺産の景観と合わせて楽しめる。15日はテープカットと内覧会があり、平良さんは「毎日いい糸が取れますようにと祈って仕事をしております。ごゆっくりご覧ください」とあいさつした。24日まで。
沖縄タイムス社の豊平良孝会長は「戦後27年、米国の支配下にあっても沖縄の人たちの魂は支配されなかった。平良さんは芭蕉布を復興し、誇りをもたらしてくれた」と祝辞を述べ、1958年から沖展に出品し、沖縄文化の振興を共に担ってきたことにも感謝した。作品展の入場は無料(識名園の観覧料が必要)。喜如嘉の芭蕉布

動画で紹介される座繰り糸引き作業
絹の魅力動画で配信 絹文化伝えたい
群馬県・絹文化の魅力を広げようと県は、県内で絹産業に携わる作家の技術や思いを伝える動画の発信を始めた。絹文化が過去の「遺産」だけでなく、現在も受け継がれていることを伝え、イメージアップを図りたい考えだ。
タイトルは「わたしの絹物語」。12日から配信を始めている。高崎市の座繰り染織家中野紘子さんと、桐生市で織物ブランド「OLN」を展開する井上忍さんの女性2人が登場する。
中野さんは「canoan」の名で、上州座繰りによる糸づくりや草木染、手織りなど全工程を自ら行う。井上さんは桐生織で着物の帯をつくるほか、生活雑貨も手がけるなどして活躍する。
動画は60秒と15秒の2バージョン。2人がそれぞれ、絹や織物に込めた思いや魅力について語り、制作の過程も紹介する。
「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、2014年6月に世界文化遺産に登録されたが、県世界遺産課は「遺産というと『過去のもの』という印象を持たれがち。群馬の絹産業は脈々と継承され、現在も様々な形で発展している。動画を通じて、今も輝く絹文化を広めたい」と話す。

きもので彩る町作り
懐かしのきもの展 豆田町
大分県・天領日田おひなまつりで賑わう日田市豆田町の豆田まちづくり歴史交流館(旧船津歯科)で、今年も『懐かしの着物展』が開催されている。23日まで。
展示会では、日田市内で眠っている着物だけを集めて飾られている。その着物はどれも美しく「このままではもったいない」と、着物を通じて日本の文化を伝え続けている“ひた琇未会”の主導で、開催に至っている。どれもが時代を感じさせない、色鮮やかで目を惹く文様や柄のためか、 連日、老若男女問わず多くの入場者でにぎわっている。
入場無料。問い合わせはひた琇未会代表小野090・3906・6604。

自由でいいんでねえの
小学校の卒業式、袴姿は華美ですか?
小学校の卒業式にはかま姿で出席する女子児童が急増している。一方で、華美な服装の自粛を呼びかける自治体も現れた。それぞれの言い分は。
業者=衣装レンタル・販売会社「晴れ着の丸昌横浜店」によると、小学校の卒業式用にはかまを借りる人が増えてきたのは2010年代。需要が増えてきた12年度から小学生のデータを集計しており、当初は数10件だったレンタル数は年々倍増。今年度は1000件を超えた。好みの衣装を借りようと注文時期も年々早まり、最近は卒業前年の夏ごろには問い合わせが殺到する。鹿島邦彦社長は「袴は日本の伝統文化。小学生の時から着てもらうことはありがたい」。
反対=宮城県東松島市の渥美巌市長は昨年12月議会で、卒業式でのはかま着用について問われ、「華美になりすぎている」「親の経済負担も大変」「(一部の児童が)はかまを着用できないことで劣等感を感じ、卒業式を心から喜べていないのではと危惧している」「トイレが難しい」などと答弁した。自粛を呼びかけた自治体もある。愛知県長久手市では一昨年度から、教育長名で保護者宛てに文書で和装の自粛を呼びかけ、2年連続で和装の生徒はいなかったという。
容認=東松島市に住む小学5年の娘がいる女性(43)は「批判も分からなくはないが、晴れの舞台でかわいい服装をしたいというのは自然な気持ち。行政が口出しし、強制的にやめさせるというのはおかしい気がする」。大阪大大学院の小野田正利教授(教育制度学)は「卒業式に何を着ていくかは私事で、教育機関が口を挟む話ではない。華美の線引きも現実的に難しい」と規制に批判的だ。「はかまを着る様々なリスクがあることも含めて各家庭が責任を持って判断すればよい。着崩れないよう保護者がアシストしたり、余裕を持ってトイレに行くよう促したりする配慮や工夫が必要なのでは」との考えだ得られていると思う」と話す。
   11日~17日
テープカットに臨む出席者
京都経済センターオープン、ポケモンC賑わう
京都経済界の新たな拠点となる「京都経済センター」が16日、下京区四条通室町でグランドオープンした。経済団体や産業支援機関など約50団体が集積する拠点で、多彩な店舗が入った商業ゾーンも開業。開所のセレモニーに関係者ら約200人が出席し、新たなビルのスタートを祝った。
セレモニーには、京都商工会議所や京都工業会、京都織物卸商業組合、行政などの代表者らが出席。同センターを運営する一般社団法人「京都知恵産業創造の森」の初代理事長を務める立石義雄京商会頭が「構想から10年の歳月を経て完成し、感無量だ。今後は多様な知恵、情報、技術をかけ合わせるクロスの発想が求められる。センターを起点に『クロスバリュークリエーション』で平成の先の未来をデザインしたい」とあいさつした。
四条通に面した1階では出席者によるテープカットが行われ、祝賀ムードに包まれた。2階の京都産業会館ホールでは京都織商と京商による着物展示会も始まり、「ポケモンセンターキョウト」などの商業ゾーンは多くの買い物客でにぎわった。
同センターは、地下2階地上7階(延べ面積約2万9千平方㍍)。建設費約100億円。京商などの地元経済団体のほか、京都府や京都市の産業支援機関、金融機関なども入居。各団体が連携して産業振興や起業家、中小企業のサポートにも取り組む。
 
「参加を」と出地さん
和装で歩こう三國湊 旧市街地
福井県・北前船交易で栄えた街並みを残す坂井市三国町の旧市街地「三國湊」で17日午前10時~午後4時、和装でまち歩きを楽しむ「三國湊 レトロdeゆらゆら」が催される。着物や法被、はかまなどの姿で北本町付近の協力店を訪れると、割引や特典が受けられる。男性の着物コンテストや茶会などのイベントも予定している。
地元の飲食店や雑貨店など11店舗でつくる「三國湊マチノミセ」が、毎月第3日曜を「レトロの日」と定めて行っている和装でのまち歩きを拡大し、初めて実施。一般社団法人三國會所や市商工会三国支所が加わった実行委員会で企画した。協力店は20店で、和菓子店「大和甘林堂」も先着100人に鶯餅をプレゼントする。
着物は現地でも調達でき、三国湊町家館で貸し出し、田島屋呉服店で着付けを受け付ける。予約優先で各500円。旧森田銀行本店には撮影担当の「スマホ撮影サポート隊」が待機する。午後1時から男性対象の「メンズきものコンテスト」がミニ資料館「マチノクラ」であり、茶会はアーバンデザインセンター坂井で随時楽しめる。
マチノミセ代表で、カフェ「三國湊座」マネジャーの出地かずみさんは「風情ある街並みを、あなたの和装で彩ってみませんか」と参加を呼び掛ける。問い合わせは三國會所☎0776(8)8392。

成果発表した10人
染め織り従事者研修の成果発表 南風原
沖縄県・琉球絣事業協同組合(南風原町字本部)はこのほど、内閣府から受託した「沖縄型産業中核人材育成事業」の成果報告会とシンポジウムを町立南風原文化センターで開いた。昨年8月から7カ月、90時間にわたってデザイン技術やマーケティング、経営について学んだ10人の研修生が会得したことや今後の抱負を発表した。
琉球絣は遠くインドに源を発し、東南アジア各地に広がった絣が、琉球王府の大交易時代の波に乗って、沖縄に入ったのが14~15世紀ごろ。それ以後、中国・日本や東南アジアの影響を受けながらも、琉球の気候・風土にマッチした独自の絣が沖縄各地でつくられ、その絣が、海を越え、薩摩絣、久留米絣、米沢琉球絣、伊予絣など日本の絣のルーツとなっている。
日本の絣 沖縄の染織

判型 A5 160頁
新刊紹介 お着物一年生
通信教育を手掛ける株式会社ユーキャン(新宿区)が、まったく着物経験の無い初心者向けの着物入門書『お着物一年生』を発刊した。全国の書店、ネット書店、同社WEBサイト内「書籍出版案内」で購入できる。
同書は、新進気鋭のきものコーディネーター・さくらの著で、「着物は、習わなくても着られる」をコンセプトに、知識ゼロの初心者向けに、ユーザー目線で着物の着かたが紹介されている。また、着物や帯の種類、用途といった基礎知識も掲載されており、文字通り初心者には役立つ内容となっている。
単行本(ソフトカバー)  3月8日発刊 著者:山口さくら 発行:ユーキャン 発売:自由国民社 価格:1728円(本体1600円)。

面白いかも
ポケモンで着物や帯 京都織物卸商業組合
人気ゲーム「ポケットモンスター」のキャラクターをあしらった着物や帯が完成し、販売元の京都織物卸商業組合(京都市下京区)が14日に披露した。京友禅や西陣織の伝統図柄と色調の中に、ポケモンのデザインをしのばせた。ポケモンが本格的な和装に展開されるのは初めてという。
完成したのは、人気キャラクター「ピカチュウ」が竹林で遊ぶ様子を裏地に描いた羽織や、水玉模様とピカチュウが織り出された絹の帯、ゲーム中の道具などを吉祥文様とともに配した着物など計8種類。伝統技術を活用し京都織商に加盟する老舗呉服問屋の啓明商事など3社が半年かけて商品化した。
ポケモングッズ店「ポケモンセンターキョウト」が16日に下京区四条通室町の京都経済センター2階に移転オープンするのを記念した取り組み。京都織商などが製造と販売を担う。
着物や帯の価格は1反7万~27万円程度。同店や府内の呉服店で取り扱い、今後も新作のポケモン和装品を販売する予定という。

伊勢型のハンカチと食材
伊勢型紙と三重県産食材を発信 鈴鹿市
東京都・今月23、24日に中央区の三重テラスで、三重県鈴鹿市の伝統工芸伊勢型紙と県や市の地元食材をPRする「伊勢型紙×お弁当ワークショップ」が開催される。市の伊勢型紙協同組合を中心に組織する伊勢型紙ブランディングプロジェクトチームが主催。
市では平成28年度から国の地方創生推進事業を活用した「伊勢型紙の戦略的ブランディングを通じたSUZUKA地域資源活用人材育成事業」に取り組んでおり、今回のイベントはその一環として初開催となる。
ワークショップのコンセプトは「鈴鹿づくし」。伊勢型紙で染めたオリジナルハンカチづくりや地元食材を使った弁当づくり体験のほか、伊勢型紙職人や食材生産者のトークショーなどがある。各日2回、計4回実施。
末松則子市長は「伊勢型紙の魅力の再構築、さらには鈴鹿の『食』の魅力発信につながることを期待する」と話した。伊勢型紙

14種のおふきmin
SOO 京友禅でスマホお手入れグッズ
京都市・着物離れに危機感を抱き、京友禅の会社を営む4人が立ち上げたブランド「SOOソマル」。自分たちが染めた生地を気軽に使ってほしいと、絹のスマホ拭き「おふきmini」(13㌢×8㌢=税込み810円)をつくった。大文字や東寺の五重塔といった京都ならではの柄で、市内の百貨店や京都駅近くのセブンイレブンなどで買える。土産品やプレゼント用に人気で数1000枚売れる月もあるという。「ぜひ手に取って京友禅を身近に感じてください」と代表の日根野孝司さん。
問い合わせは上京区西町 日根野勝治郎商店内☎075(417)0131。

スタッフに着付けを行う利用者
施設利用者が着付ける 御所のデイサービス
奈良県・御所市のデイサービス「ときの森」(三宅茂代表取締役社長)でこのほど「ときの森王国ひなまつり」があり、利用者ら約60人が参加。施設利用者が教える側にまわるイベントで、着付けや茶会など盛りだくさんの催しが行われた。
三宅社長は「今日は、長年着物に親しんで来られた方々に、私たちスタッフが着付けをしてもらいます。楽しんでください」と挨拶。
舞台では、着付けの心得がある80~90歳代の利用者数人が、3人の女性スタッフを相手に着付けを実施。着物は利用者から寄贈されたものや、スタッフに着てほしいと自分で持ち込んだもので、分担しながら慣れた手つきで楽しそうに着付けを行っていた。
同施設の福島玲子営業部長(61)は「ふだん利用者はされる側なので、する側に回ってとても輝いてみえる。療法としても非常に有効」と語った

京友禅競技大会の審査会
華やか振り袖 京友禅競技大会
京都市・友禅染の新作を披露する京友禅競技大会の審査会が12日、左京区のみやこめっせで開かれた。華やかな振り袖を中心に約250点が出品され、技術や意匠を競った。
京都友禅協同組合連合会の主催で70回目。型染めやインクジェット、手描きなどの振り袖、着尺、帯地などが並んだ。
振り袖は、80~100枚の型を用いて染め上げた型染めなど計108点。紺や赤、緑などの地色を古典的な吉祥文様で彩った作品が多く、大輪のボタンを大胆に配した型染めの作品やインクジェットならではのぼかしを多用した作品が目を引いた。金箔をあしらった豪華な留め袖もあり、審査員が1点ずつ評価していた。
13日午前9時~午後4時に一般公開する。京都いけばな協会の協力で、無地の着物といけばなを展示する企画展も開く。入場無料。
主な入賞者は、経済産業大臣賞=正木染工▽京友禅競技大会特別優秀作品賞=京染せい山▽経産省製造産業局長賞=鷲見染工、安藤染工▽近畿経産局長賞=万葉染織、関谷染色、塩谷染工▽京都府知事賞=吉村、小糸染芸、吉江染工場▽京都市長賞=吉村、万葉染織、薗部染工▽京都新聞賞=安藤染工。

ayaayaさん
「帯結ばない帯結び」 インスタで人気
大阪市・体に巻くだけの「帯結ばない帯結び」が、インスタグラムで話題になっている。帯結びの難しさが着付けのハードルを上げていると考える人が多い中、「簡単でキレイ」「時短で便利」と共感する投稿が増えている。
考えたのは淀川区で着付け教室を主宰するayaaya(大貫文美=38)さん。第2子を妊娠し、つわりで苦しんでいたころ、早くて楽に着られる方法はないかと考えていた。ある日、半幅帯をコルセットのように巻いてみたところ、「できてしまった」。帯結びの時間を計ると約25秒だ。
方法はいたって簡単。まず半幅帯を折って長さを半分にし、体の前でクリップを使って帯板に留める。そのまま2周巻き、帯の端が体の前にきたら再びクリップで留め、帯締めで締めて固定する。帯の端をずらしたり、ひだ状にたたんだりすれば、アクセントになるし、帯締め代わりに洋服用のベルトを使えば更に時間が短縮できる。
「妊娠7カ月の大きなおなかでも、楽に早く結べて着物を楽しむことができますよ」とるayaayaさん。

画面前に立つ女性
バーチャル試着機導入 海津市の花きぬ
岐阜県・東海地方に着物販売・レンタルの13店舗を展開する「有限会社かわむらや」(海津市)は、実際に試着することなく、デジタル上で試着シミュレーションができるサービス「バーチャルフィッティング」を、イオンモール東員の店舗「花きぬ」に初めて導入した。
店前に設置された55㌅の画面前に立つと、専用カメラとセンサーが、身長や体形を認識。その人に合うサイズの着物の画像が出てきて、着装した雰囲気が分かる。
着物の試着には時間がかかるため、気軽に色合わせをし、着た際のイメージを持ってもらうのが狙い。15種類ほどの振り袖の画像が試せる。
年末年始に導入して以降、店の前を通る人らが試しに利用することがあるといい、評判は上々のよう。同社の溜渕祥彦常務執行役員(51)は「気軽に使ってもらえれば。着物に親しみを持つきっかけになればうれしい」と話している。

作品「綺羅星」
日本伝統工芸展松山展 染織部門で村上さん
愛媛県・日本の伝統工芸の粋を集めた公募展「第65回日本伝統工芸展」の松山展が12日から、松山市の松山三越で始まる。
県内から唯一入選したのわ松山市の村上君子さん(70)。濃紺に染まった綿糸を織る機織り機の音がリビングに響く。織るのは1日5㌢ずつ。家事の合間を縫い、1年かけて作品を仕上げる。模様が浮かび上がると、一寸のずれも逃すまいと真剣な目をしていた村上さんから、柔らかい笑顔がこぼれた。作ること自体が好きで、完成した作品の多くはそのまま引き出しにしまっていたという。「見てもらえる機会があるなら」と最近になって工芸展への出品を始め、前回は初出品で初入選を果たした。
染織部門に入選した伊予絣の着物「綺羅星きらぼし」のモチーフは「宇宙」。小惑星探査機「はやぶさ2」と小惑星「リュウグウ」のニュースを見てひらめき、はやぶさ2やリュウグウ、宇宙に散らばる星々の形を交差する線で幾何学的に表現した。リビングにある織機は夫の寿雄さん(70)の手作り。作品に取り組みながら、食卓でくつろぐ寿雄さんと過ごす時間が幸せだという。「おばあちゃんも毎日頑張っているから」と部活動に励む孫の姿にも、元気をもらっている。
松山展は17日まで。入場無料。問い合わせは三越☎089(94)3111。

60着あでやかに和の装い
羽後町で着物ショー 300人を魅了
秋田県・着物の着こなしやリメークの仕方を紹介する「和の装い 着物ショー」が10日、羽後町文化交流施設・美里音(みりおん)で行われた。10回目の節目となった今回は、高校生から80代までの約50人があでやかな着物姿で登場し、来場者約300人を魅了した。県内の着付け教室や呉服店などでつくる実行委員会(黒澤テイ子委員長)の主催。
ステージにはモデルが次々と登場し、つむぎやウールなどの街着から、礼装着の留め袖、振り袖まで計約60着をお披露目した。黒澤委員長らが季節や場所に応じた着物と帯の合わせ方や、着付けに重宝するベルトなどの小物の使い方を説明した。

逆川沿いの桜並木を散策する女性
桜並木を着物で散策 掛川城下でイベント
静岡県・掛川市の掛川城下町景観活性化プロジェクトは9日、掛川城周辺を着物姿で散策するイベント「きものが似合う街掛川」を開いた。市内外から自前の着物をまとった男女約40人が集まり、逆川沿いの桜並木と歴史的建造物群を巡り歩いた。
城下町の情緒を残す街並みを華やかな着物で盛り上げてもらおうと、6年前から毎年続けている。掛川城、大日本報徳社、二の丸茶室などを巡り、茶やランチを楽しむコース。
城下一帯はちょうど早咲きの掛川桜が満開で、春めいた色合いの着物が一層映え、観光客らの注目を集めた。

着物で歩こう呉服町
着物レンタルサービス開始 静岡市の呉服町
きたがわ宝石(葵区呉服町)が、本店の姉妹店アニバーサリー店(同区紺屋町)にて着物レンタルのサービスを開始した。
同店がある呉服町は嘗ては呉服問屋の町だったが、現在、呉服店は1軒だけとなり、着物を着ている人なども見かけなくなった。「嘗ての着物の町から着物の文化を再発信し、多くの人にこの町で着物を楽しんでもらいたい」との思いが、オープンのきっかけになったという。
屋号は「きもののへや」。すでに小紋や紬など100着以上が用意されおり、着付けオンリーや子供もオーケーとなっいる。
問い合わせ、予約は同店📱090・8188・5827。

インドネシアの
伝統に新風
バティックに新風 黒田正人さんに聞く
東京都・インドネシアの伝統的な染め物である「バティック」の保存に取り組んでいる。近年は綿花から作った旭化成の再生繊維を生地に取り入れる試みも始め、展示会で注目を集めている。日本でバティックの着物を企画するなど、インドネシア人の妻と二人三脚で、伝統文化に新たな彩りを紡ぎ出そうとしている。
ろうけつ染めの布地であるバティックは独特の鮮やかな色使いが特長で、シャツや巻物に使われる。2009年に世界無形文化遺産に選ばれたことで見直されている。
素材にはシルクを使うのが正式だが、高価なためコットン製が多い。旭化成の素材「ベンベルグ」は光沢感があり、シルクに近いのに着目、作家を日本に連れてきた。ベンベルグはユニクロの肌着にも使われており、吸汗速乾性も優れている。
職人に染色を実演してもらったところ「発色の良さに驚き、使う作家が増えてきた」という。17年から伝統工芸の展示会で並び始めた。
仕事の関係で30年以上前にインドネシアを訪問してバティックに出合った。妻がバティックの保存や普及に熱心な王室とつながりがあったため、夫婦で「ロイヤルシルク財団」をつくり、バティックに関わるようになった。
インドネシアのシルク産業は中国からの輸入品が流入して壊滅的な状態にある。王室から譲り受けた土地で野蚕を育てて、インドネシア産のシルクづくりにも汗を流す。「普及させるにはストーリーづくりが大事」。歴史と革新を織り交ぜながら、色あせぬよう文化を守り続けたい。
黒田正人さん62歳。ロイヤルシルク財団(北区)特別アドバイザー。
   1日~10日
着物と紅梅、ピッタリ
筑波山梅まつり 着物女性ら散策
茨城県・筑波山梅まつりに合わせ、つくば市沼田の筑波山梅林で、着物姿の女性が筑波山に集まるイベントが開かれた。色とりどりの着物を着た女性ら15人が集まり、梅の香りを楽しみながら古き良き日本文化を味わった。
同市在住の女性市民有志によるグループ「筑波山華やぎプロジェクト」の主催。同グループメンバーで、同市の観光ボランティアガイド「つくば市観光ボランティア298」でガイドを務める浅野祥子さんが梅林内を案内し、参加者はゆっくりとしたペースで梅林内を巡り、咲き誇る紅梅、白梅を楽しんだ。
休憩所では、参加者のセラピスト、白木智子さんが、持ち運びできる小型の琴「真琴」を演奏。琴の音色を聞きながら、料理研究家、小川原智子さんが作った古代米を使った甘酒を味わった。
共に市内から参加した主婦の淀縄直子さんと高橋薫さんは「着物が好きなので、着物で集まる機会に感謝」「また参加し交流を深めたい」などと話した。同グループのメンバー、浅野弘美さんは「花の開花に合わせ年に4回ほどイベントを開ければ」と継続に意欲を見せた。筑波山梅まつりは21日まで。

写真は過去のイベント
さいたま着物さんぽ キモノでジャックとコラボ
さいたま市内を着物で散歩する「さいたま着物さんぽ」と「キモノでジャック!in埼玉」が10日、岩槻の「まちかど雛めぐり」をするコラボイベントを行う。
さいたま市内在住の着物愛好家らが「日常で着る機会が1日でも増えれば市内に着姿が増え、着ることにも慣れてくる。しかも、行事や名所を、みんなで着て街歩きをしたら楽しい」と企画した「さいたま着物さんぽ」は、2017年11月に1回目を行い今回で10回目。毎回「着物で散歩するのが似合う場所」を会場に行う。前回はさいたま新都心の「ギャラリー樟楠」に15人ほどが着物姿で集まったという。
京都発信の「ある場所を着物姿で埋め尽くす、キモノでジャック」は、「参加表明無用」「途中参加OK」「途中離脱OK」と参加しやすい形のイベントを行う。全国的に広がりを見せる中、埼玉支部は2010年から活動している。
さいたま着物さんぽの代表の岩瀬菜美さんは「まだ1年目だが、コツコツと活動を続け、名前を知ってもらえたらうれしい。気軽に参加していただけたら」と呼び掛ける。
スケジュールは13時に東武アーバンパークライン岩槻駅に集合。愛宕神社で13時30分ごろ再集合し写真撮影の予定。着物姿で参加のこと。

展示される織物メーカーの復元作品
松山の塩屋 京都のメーカーとコラボ
愛媛県・今年創業200周年を迎えた松山市銀天街商店街の呉服店塩屋が8~11日、同時期創業の京都の織物メーカーとコラボレーションした記念イベントを店舗で開く。織物メーカーが手掛けた染織品の復元作品展示や、共同創作品の販売などを行う。
 塩屋は1819年創業。イベントでは、織物メーカー「永治屋清左衛門」(京都市下京区)による、重要文化財「浅井長政夫人像」に描かれた小袖を忠実に再現した作品などを特別展示する。同社が手掛けた訪問着や袋帯など約160点を展示販売。塩屋創業200周年記念で、長さ13メートルの生地に縁起のいい80柄を織り込んだ色無地着尺「八重襲やえがさね」を共同創作し、11色を販売する。
塩屋の藤堂幸司専務(48)は「呉服店は減ってきたが、これからも世界に誇れる着物文化の魅力を発信できれば」と節目を迎えた思いを話した。

2018年の大杉さん
彫型画の大杉華水さん死去 91歳
三重県・鈴鹿市の伝統工芸「伊勢型紙」の技法を生かした美術作品「彫型画」を考案した同市寺家の大杉華水(本名睦)さんが7日、死去した。着物の染色技術として引き継がれてきた技を芸術の域まで高め、伊勢型紙の魅力を多くの人に広めた。通夜は9日午後7時半から、葬儀・告別式は10午後2時から鈴鹿市南玉垣、JA鈴鹿虹のホール鈴鹿で。喪主は長男匡生さん。
大杉さんは1927(昭和2)年、江戸時代から続く大杉家の長男として生まれた。5代目の型紙職人として創作に励む傍ら、日本画も学んだ。着物の染色だけでは伊勢型紙は廃れてしまうという危機感を持ち、55年ごろから彫型画に取り組んだ。
精巧に彫られた文様と陰影が生み出す立体感ある作品は、日本現代工芸美術展や日展などで入選や入賞を果たした。75年に彫型画会を結成し、会長として会員の指導にも力を注いだ。
「誰もやらないことをしないといけない。伝統を守りながらも、発展させて新しいものにつくり変えて残していくことが大切」と話していた大杉さん。80歳でがんを患ってからも、創作意欲を失わず、作品作りを続けてきていた。伊勢型紙

修復お見事
被災染織物修復終え展示 岩手県立博物館
東日本大震災の発生から8年の節目に合わせ、津波被害に遭って修復された織物や染め物の展示会が盛岡市の岩手県立博物館で開かれている。
いずれも被災した陸前高田市博物館の所蔵品で、破れた裾に当て布を施した国有形民俗文化財の法被、庶民の娯楽だった「高田歌舞伎」の衣装など16点を展示した。
修復は女子美術大相模原キャンパス(相模原市)の大崎綾子助教(染織文化財保存修復)らが担当した。展示会終了後、陸前高田市に返還される。丸山浩治専門学芸員は「修復作業は半分も終わっていない。丁寧に補修された資料を見て、関心を持ってほしい」と話す。12日まで。有料。連絡先は博物館☎019(661)2831。

川戸校長、安田社長、山添町長
卒業式で和服着て 男児用を学校に寄付
京都府・丹後ちりめんの産地、与謝野町三河内の万定織物の安田光孝社長(76)がこのほど、男児用の和服一式を近くの三河内小学校に寄付した。和服は20日に行われる同小の卒業式で男子児童5人が着用する。
和服は着物や羽織、はかまなど10人分(総額200万円相当)で、3サイズを用意した。着物は青や緑、紫といった鮮やかな色で「明るく伸び伸びと羽ばたいてほしいという思いを託した」という。同小の川戸久美子校長は「意思を受け止め、大切に使わせていただく」と感謝した。安田社長は4日、町役場加悦庁舎(同町加悦)で山添藤真町長から感謝状を受け取った。丹後ちりめん

きものステーション完成予想図
京都に和装の拠点 最先端の和装発信
京都織物卸商業組合は16日にグランドオープンする京都経済センター(下京区)に、和装文化の情報発信拠点「きものステーション・京都」を開設する。消費者が着物の購入や相談、伝統文化体験ができる施設で、日本全国から着物が集まる一大集散地の京都から最先端の和装を発信する。
センター1階の西側、室町通に面したガラス張りの約100平方㍍。赤や白の壁紙を用い、和モダンをテーマにした内装を施した。旧京都産業会館にあった同名の施設と比べ3倍の広さになる。
販売PRスペース(約20平方㍍)では、約100社ある加盟商社が月替わりで着物や帯、小物を消費者に販売する。6畳弱のワークショップスペースがあり、茶道や華道、和裁、型染め、帯締め作りなど、着物にまつわる伝統文化の体験教室を企画。専門の職人による染み抜きなど手入れの相談会も定期的に開く。京都織商職員や元「京都・ミスきもの」ら着物好きの女性が接客し、和装に興味がある人や初心者が入りやすい施設にする。
約4㍍のショーウインドーでは、季節や行事に合わせた和装の提案や、時代衣装、有名人が着用した着物などを紹介する。
京都織商の高田啓史副理事長は「着物をはじめ、京都の文化に身近に触れてもらい、消費者の声をものづくりや流通に反映させたい」と意気込む。営業時間は午前11時~午後7時。
 
和柄ビジャブ似合うよ
京都散策に和柄ヒジャブ レンタル店が貸し出し
イスラム教徒の女性が髪を隠すために巻く布「ヒジャブ」を、京都の着物レンタル店が和柄で作り、貸し出している。近年、訪日客が増え、イスラム教徒の観光客から「着物に合うヒジャブはないのか」との問い合わせが多くなったためだという。
2月から貸し出しを始めたのは「京都着物レンタル夢館」(下京区)。着物の端切れや、貸し出さなくなった着物をリサイクルして、25種類のヒジャブを用意している。
数年前からインドネシアやマレーシアなど、イスラム教徒が多い国の観光客からの問い合わせが増えたため、スタッフから「せっかくなら着物に合う和柄のヒジャブを作ってはどうか」と声が上がり、昨年12月から制作を始めた。インドネシア人でイスラム教徒のシャナス・ダフニさん(25)と、家族にイスラム教徒がいるフランス人のサマー・マンスールさん(29)の2人が制作を担当する。
ヒジャブは正方形の薄い布を三角形になるように半分に折って2枚重ねにし、頭に巻くものが多い。着物の生地を重ねると厚くて蒸れることがわかり、はじめから三角形に裁断することにした。巻いたとき柄が前に来るように工夫するなど何度も試作を重ねた。
初めての客はインドネシア人の中年女性。着物に合わせて黒地に和柄の入ったものを選んだ。ホームページで英語とインドネシア語で案内したところ、問い合わせはさらに増えた。
シャナスさんは「本物の着物の生地で作ったヒジャブなので、喜んでもらえると思う。ムスリム(イスラム教徒)だからこそできるおしゃれを楽しみながら、京都散策をしてほしい」と期待を込める。 今後は夏用のヒジャブもつくり、50種類ほどに増やす予定。当面は着物代に追加料金300円(税別)で貸し出す。問い合わせは同店☎075(354)9110へ。

着付け方を教わるモデル(右)
羽後町で着物ショー 50人が着こなし披露
秋田県・着物の着こなしやリメークの仕方を紹介する「和の装い 着物ショー」が10日、羽後町文化交流施設美里音みりおんで開かれる。10回の節目を迎える今回は、来場者に着物の魅力を再認識してもらおうと「着物っていいね!」をテーマにした。本番では県内の20~80代のモデル約50人が着こなしを披露するため、同町では着付けの確認が行われている。
ショーは県内の着付け教室主宰者や愛好家らで作る実行委員会(黒澤テイ子委員長)の主催。羽後町で「羽後着付教室」を開く黒澤委員長(64)が発起人となり、着物文化の振興と共に、生徒が着付けの練習成果を披露できる場にしようと2009年に始めた。
今回はコーディネートの参考となるよう、時間や場所に応じた着物と帯、小物の合わせ方を紹介する計画。メインの「花嫁行列」では、色打ち掛けや黒留め袖の女性らが列をなして会場を歩き、昔ながらの嫁入りを再現する。 お披露目する着物はモデルが持参するものや、県内の呉服店からレンタルするものなどさまざま。母親の振り袖を花嫁衣装として身に着けられるよう、小物で華やかにアレンジする人もいる。古くなった着物や羽織のリメークの仕方を紹介するステージもあり、着物を仕立て直したチュニックやコートに身を包んだモデルが登場する。
羽後着付教室では5日、本番に向け、実行委メンバーがモデルに美しく見える着こなし方を指導した。
黒澤委員長は「10回を目標にやってきたので、来年以降はショーとは違う形になると思う。ただ、着物の文化を継承していく活動はこれからも継続したい」と話した。
有料。問い合わせは羽後着付教室☎0183(62)3612。

着物を見るメンバー
大正期の着物でイベント 大正村で参加者募集中
岐阜県・恵那市明智町の日本大正村で22、23の両日「第2回大正文化祭」があり、23日には大正時代の着物をまとった「大正モード遊覧会」が初開催される。同村に寄贈された着物などをまとってファッションショーやパレードが繰り広げられることになり、参加者を募っている。「遊覧会」の中心メンバーは、独自の文化が花開いた大正期を見直そうと、東京・浅草を中心に有志で活動する「大正ロマンチカ」(稲本淳一郎代表)。
大正村には、東海地方を中心にした篤志家から大正期の着物数100点が寄贈されている。ロマンチカのメンバーは同村を訪れて着物などの整理作業を手がける一方、着物を活用したイベントを企画した。
当日は午後1時から村内の大正の館でファッションショー、同3時からは書生や「モガ(モダンガール)」、「モボ(モダンボーイ)」姿などでのパレードがある。
毎秋の恒例イベントにしながら、大正元年から100年目の2011年に催す「大正百年祭」につなげる計画。同村の平林典三理事長は「村に寄贈された大正期の品々を保存・伝承するとともに、活用しながら大正時代を見直す機会にしたい」と話す。
一般の参加者には着物などが貸し出される。問い合わせは大正村役場☎0573(54)3944へ。

ご機嫌な羽生さん
羽生九段に大島紬贈呈 鹿児島での対局で着たい
東京都・鹿児島県と本場大島紬織物協同組合は3日、千代田区有楽町のかごしま遊楽館3階の「鹿児島ブランドショップ東京店」で羽生善治九段への本場大島紬の贈呈式を行った。大島紬を贈られた羽生九段は、「これを着て、鹿児島で対局できるよう頑張りたい」と抱負を語っていた。
伝統工芸品である「本場大島紬」を贈ることとなったのは、羽生九段の祖父が西之表市出身で鹿児島県に縁があることや、羽生九段の永世七冠達成、国民栄誉賞、紫綬褒章などに輝くなど数々の偉業に対して、その活躍に敬意を表するとともに、今後の活躍を祈念したもの。
贈呈式は、スーツ姿で現れた羽生九段を三反園訓鹿児島県知事、岩屋左智雄・本場大島紬織物協同組合参事が迎える形で執り行われた。岩屋参事からは、着物が縁起のいい本亀甲という柄だということや「制作には半年間かかった」などの説明があった。
また、三反園知事は、「着物と羽織は、鳩森八幡神社(将棋神社)で祈祷を受けた」と報告した上で、「鹿児島の伝統工芸品である大島紬を着て、タイトル通算100期を達成していただけたら。新たな羽生時代を祈念したい」とエールを送った。
羽生九段は、羽織をまとうと「想像した以上に軽い。着心地もいいし温かい」と感想を述べて、「長い歳月をかけて築かれた伝統のすご味を感じた。この大島紬で対局できるよう、頑張らないといけない」。満面の笑顔にも、新たな対局を見据えるように、強い決意をうかがわせていた。奄美大島

並ぶ友禅染の布
染め型紙と友禅染の布展示 三木のギャラリー
兵庫県・三木市大塚のギャラリー湯の山みちで、江戸から明治期にかけて同市の特産だった染め型紙と、その影響がみられる友禅染の布が展示されている。館長の筒井俊雄さん(89)が約30点を出品した。12日まで。
友禅染はいずれも着物の1部で、筒井さんが京都市の古美術問屋から購入。優雅に泳ぐコイと松の木を組み合わせた柄や、茶せんと火箸など茶道具をあしらった模様、扇子を重ねてチョウに見立てた華やかな染め物が目を引く。
絵柄の基となる型紙の産地は不明だが、筒井さんは「三木の染め型紙の影響を色濃く感じる。絵柄からよそ行きの高価な着物のようだ」と話している。入場無料。問い合わせは同ギャラリー☎0794(82)7873。伊勢型紙

笑顔で別嬪さん
着物姿で城下町ぶらり 丸亀で「ひめフェスタ」
香川県・丸亀城などで3日、おもてなしイベント「丸亀城ひめフェスタ」(市観光協会主催)が開かれた。着物を着て商店街から丸亀城までを散策する「丸亀城下町 きものでぶらり」があり、参加者はお姫さまのように華やかに着こなし、城内で野だて体験や記念撮影を楽しんだ。
参加者は通町商店街のまちの駅「秋寅の館」で着付けをした後、丸亀城に向けてゆっくり歩いたり、人力車に乗ったりした。城内では天守をバックに記念撮影をしたほか、抹茶の接待などを受けながら城下町風情をたっぷりと満喫した。
城東小3年の平井つばささんと浜西歩花さんは「着物は洋服にはない模様や柄があってかわいい。着てみたかったのでうれしい」と声を弾ませていた。
おもてなしイベントは2016年4月から毎月1回、季節に合わせた内容で実施。今回はこのほか、プリンセスクラウン作りのワークショップ、丸亀城鉄砲隊の砲術披露、地元アイドルやダンスチームのステージなどがあった。

十二単を着せてもらう小学生
小中学生が十二単の着付け体験 西予市
愛媛県・ひな祭りに合わせて宇和町卯之町の県歴史文化博物館で2日、恒例の十二単や袿袴けいこの着付け体験があり、小中学生らが平安時代のお姫様気分を満喫した。
テーマ展「おひなさま」(4月3日まで)の一環で、市外からの応募もある恒例の人気イベント。十二単の着付けでは、子どもがとき色や赤色などの衣を次々と着せてもらい、扇を持ちすましてポーズ。保護者も変身ぶりにうっとりしながら、ビデオやカメラで撮影していた。
多田小学校4年の白武莉咲ローズさんは「こんな着物を着る機会はもうないかもと思い応募した。とても重かったけど、別人になったみたいで楽しい」と笑顔だった。
十二単は予約を終了したが、準礼装の袿袴の着付けは当日受付制で、3月中の土日祝日にも開催する。問い合わせは同館☎0894(62)6222。

門川市長 西村会長 仲田社長
和装振興に京友禅寄贈 株式会社千總
京都市・和装振興に役立ててもらおうと、京友禅の老舗「千總」(中京区)が4日、創業460年を記念して制作した振り袖「春秋京名所図」を京都市に寄贈した。
振り袖は、2015年に創業460年を迎えた同社が14年から5年かけて制作。友禅作家で人間国宝の森口邦彦さんの監修を受け、楓や桜、清水寺などが色鮮やかに描かれている。
この日、同社の西村總左衛門会長(76)と仲田保司社長(53)が市役所を訪れ、門川大作市長に目録を贈呈。西村会長は「振り袖には、100年後の職人の手本になるようにとの思いが詰まっている。多くの人に見てもらいたい」と語った。
市は振り袖をイベントなどで展示する予定で、16、17日の両日には、左京区の「みやこめっせ」で開かれる伝統産業イベントに出展出展される。

川越のシンボル時の鐘
「時の鐘」再建秘話 川越でフォーラム
埼玉県・1893(明治26)年の川越大火で焼失した川越市(当時川越町)のシンボル「時の鐘」の再建に当たり、横浜の生糸商人が多額の寄付をしていた。そんな歴史秘話を解き明かす「さいたま絹文化フォーラム vol.4」が9日午後1時から、同市宮下町の川越氷川神社境内の氷川会館で開かれる。川越と横浜の識者が、歴史を通じた両市の交流について語る。
川越大火は、当時の町中心部で約1300棟を焼き、1000人以上が焼け出された。この時、わずかに焼け残った蔵造りが防火建築として再評価され、復興に当たった川越商人が競って蔵造りの店を建てたのが、現在の「蔵造りの町並み」の始まりとなっている。
「時の鐘」は約400年前の寛永年間に、川越城主・酒井忠勝が城下に時間を知らせるために作らせたと伝えられている。たびたび火事で焼失し、現在の鐘楼は大火の翌年に再建された4代目となる。
鐘楼に残る銘文などによると、当時の高額寄付者には渋沢栄一と並び、原善三郎、茂木惣兵衛、平沼専造(蔵)と横浜を代表する実業家3人の名前が挙げられており、3人とも生糸や織物の取引で財を成した。茂木の経営する横浜・野沢屋の支配人には川越出身で生家が焼けた安斎羊造がいた。
フォーラムでは、横浜市史資料室の平野正裕さんが「『時の鐘』に名を刻んだ横浜商人~原・茂木・平沼」と題して基調講演。続いて川越市立美術館学芸員の折井貴恵さんが美術品コレクターでもあった安斎羊造と日本画家との交流について講演。横浜歴史資産調査会の米山淳一さんが横浜の歴史を生かしたまちづくりについて講演する。
さいたま絹文化研究会の主催。研究会は養蚕と織物の絹文化を守り、次世代に引き継ぐのを目的に2013年、養蚕や織物にゆかりのある高麗神社(日高市)、秩父神社(秩父市)、川越氷川神社の宮司と、着物による町おこしを続けるNPO法人川越きもの散歩などが立ち上げた。
フォーラムの参加費は一般500円。申し込みは、氏名、住所、連絡先を記載し、事務局にファクス049(277)8491。

琉球藍
琉球藍染め体験 米で沖縄文化普及会
テキサス州にあるNPO沖縄文化普及会(デービッド・ウィリアムズ会長)はこのほど、ジョーンズタウン市内で2日間の藍染めのワークショップを開催した。手作り藍染めの体験を通して沖縄の染織について学んだ。同州ヒューストン市やアラスカ州アンカレジ市で活躍する染織家のシャリン・カーシャフさんが講師を務め、オースティン沖縄友の会会員など10数人が参加した。
初日はカーシャフさんが沖縄の染織全般についてその美しさや種類、歴史、制作方法を解説。芭蕉布、琉球絣などについて自然の素材から糸が作られ、染めや織りを経て、生活の中でどのように使われてきたかを紹介した。
カーシャフさんはヒューストンに自身の藍畑を持っており、2日目はカーシャフさんが持参した藍の葉を使って染料作りや既に作られた泥藍を使って実際に藍染めをした。
参加者は藍を水に漬けて発酵させ、石灰を入れ、その後上澄み液を除き染料ができるまでの工程を体験。出来上がった染料に布を漬けたり干したりする工程を経て、鮮やかな琉球藍染めを完成させた。特に、緑色だった藍が空気に触れることで鮮やかな青に変わると感嘆の声が上がった。
カーシャフさんは「琉球藍について多少知識のある人、全く初めての人とさまざまだったが、お互いに教えあったりして全員が楽しそうに学んでいるのを見て私もうれしかった」と話した。

賑わう会場
からつ着物バザール大盛況 佐賀県
「唐津のひいな遊び」会場の一つ、唐津市北城内の埋門ノ館前庭で2日~3日、「からつ着物大バザール」が開かれ、開場直後から多くの女性が来場した。
着物に興味が出てきたという浜玉町の美容師川島瑠衣子さん(40)は大島紬など着物2点と帯4点を購入。「正装の時に着物で出かけられるよう着こなしを勉強していきたい」と話した。有田町の池田忠さん(60)はジーンズの上に着る羽織を購入し、「自分らしい楽しみ方ができるのがいい」と普段着としての魅力を語った。たんすに眠っていた着物や帯が新しい使い手のもとで再び装いの日を彩る。
和文化を生かしたまちづくりに取り組む「Re:からつプロジェクト」実行委員会の呼びかけに、着物と帯300点以上が寄せられた。会場では副実行委員長で呉服店主の田中勝幸さん(68)が質問に応じ、「着物は高価だけに、若い人は古着から始めてみるのもお勧め」とアドバイスしていた。

恋するきもの道
京都市とワコール共催 きものプロジェクト
株式会社ワコール(南区)は、京都市と共催する和装文化活性化プロジェクトの一環として、日常シーンでたのしめる“ファッションとしてのきもの”の着用促進を目指すイベント「~まいにちを彩る“おとなの嗜み”~恋する♡きもの道」を開催する。
本プロジェクトでは、日常的な着物着用者へのインタビューを行い、その分析結果から、きものとの接点が少ない人に向けてより身近に感じ、着用を促進する企画を検討してきた。そして今回、「きものを着て、なにげない日常を少し特別に感じたい」「きものを習うときには、着付けやアレンジなどトータルで提案してくれる先生から教わりたい」というニーズを網羅したイベントとして開催する。
また、ワコールスタディホール京都では、本イベント後も、着物を日常的に着用する提案をはじめ、日々の暮らしをより楽しむための講座を展開していくという。
日時:23日(土)14:00~16:30 受講料:540円(税込/1ドリンク付き) ゲスト:大川枝里子さん(着物スタイリスト) ※きもの着用者に特典あり。
イベント詳細は
 https://www.wacoal.jp/studyhall/school/event/article90352

今月のプレゼント(写真クリック)
2月度生産実績 丹後織物工業組合
京都府・「いきなり襟や袖を引っ張って呼び止められ、“裄が足りてない、だらしがないねえ”と説教をされた」。こういった着姿を注意する人のことを「着物警察」と呼ぶらしい。筆者も見たことはある。一種のハラスメントととらえ、着物離れに通ずると考える人など、マイナスにとらえる人が多いようだ。が、感謝する人もいる。「着物警察」って呼び名、ご存知でしたか?
さて、丹後産地の2月の生産実績はいかなるものであったろうか。残念ながらじり貧傾向が続くのが産地の状況だ。
2月の生産量は24.978反で、昨年同月の25.063反を僅かではあるが下回り、相変わらずの微減が続く。操業日数は22日で前年同月と同じであった。
品種別の生産量は次の通り。単位反。( )内は前年。▼一越・古代=130(155)
△変り無地=4.081(3.539)□小計=4.214(3.694) ▼紋綸子(軽)=2.239(2.586)▼紋綸子(重)=2.511(3.646)△銀意匠・朱子一重=8(0)△紋意匠・朱子二重=13.595(12.561)△絽織・紗織=1.354(1.212)△その他の紋=229(123)▼金・銀通し=688(918)▼縫取・絵羽=140(323) ■小計=20.764(21.369) ■合計=24.978(25.063) ▼パレス=627(1.027)△紬=319(239)。
前年比、白マークはプラス、黒マークはマイナス、±は0。丹後ちりめん

国旗色で制作した河村さん
キモノプロジェクト コソボの振り袖制作
岐阜市・美濃友禅のブランドを掲げて活動する岐阜市高岩町の染織作家河村尚江さん(47)が、2020年の東京五輪に向け、コソボをイメージした振り袖を制作した。呉服店などが世界各国の着物を制作する全国的なプロジェクトの一環で、県内で制作に携わったのは河村さんのみ。「五輪を機に、岐阜の文化も知ってほしい」と話している。
コソボは岐阜県とほぼ同じ面積ということもあり、昨夏に同プロジェクトから河村さんに制作の依頼があった。
コソボ大使館から写真などの提供を受け、昨年10月から制作を開始。国旗に使われている黄色と青色のみで描き、現地の国立図書館や首都に架かる橋のほか、民族衣装や崇拝されている土偶をデザインした。
河村さんはこのほど、神田町の岐阜商工会議所でお披露目の会見を開き、「独立から10年たち、平和と希望の思いを込めた」と説明。制作をサポートした老舗呉服店の柏屋商事(岐阜市)の武藤昭成社長(47)は「岐阜から新しい和の文化が出ることを応援したい」と話していた。制作した振り袖は、同プロジェクトが管理し、五輪開会式の行進などでの活用を検討している。

時間は午後6時~9時
桜小町行列参加者を募集 京橋東商店街
大阪市・JR京橋駅に近い京橋東商店街(都島区)で4月5日から3日間「平成最後の桜まつり」(同商店街協同組合主催)が開かれる。「桜小町行列」の参加者や桜の写真作品などを募集している。募集締め切りは3月15日。
「桜小町行列」は持参の着物で桜小町となり、商店街をあでやかに練り歩く企画で「和風コスプレや妖怪コスプレも歓迎」としている。同商店街のステージイベントでも、演奏やパフォーマンスでの出演者を募集している。
桜の写真は題名とメッセージを添えたものを募集しており、プリントでもデータでも応募可能。桜の漫画やイラスト、桜がテーマのエッセーや川柳、俳句も募集中で、優秀作品には記念品と金券を贈呈するとともに、商店街内の大型掲示板で披露する。
問い合わせは日本妖怪研究所桜まつり係☎06(6649)2510。作品の郵送先は、大阪市浪速区日本橋4丁目2の15梅澤ビル2階。

陳列台を埋めるウサギの変わり雛
ウサギ雛販売 天童の呉服店
山形県・天童市の「呉服のささき」には、ウサギをモチーフにした変わり雛がズラリと並ぶ。住宅事情を反映してコンパクトなセットが売れ線だが、手のひらに載る極小サイズも。バリエーション豊富で「ウサギ雛で飛躍し、運気を跳ね上げて」と売り込む。
店に足を踏み入れると、陳列台を埋める雛の数々に圧倒される。100種以上ありそうだが、おかみの佐々木康子さん(53)も数えたことがないという。月で餅をつく古来より幸運の象徴ウサギの内裏雛が定番。置き雛だけでなく、天井からつるし雛も迫ってくる。
丈20㌢のセットは大きい方で、小さなお膳や貝殻に載った雛人形は爪ほどの大きさだ。おかみの一押しは、まりの上に載った内裏雛。価格は400円からで、3000円台に人気が集まる。着物の端切れを生かしたエコ商品であることも、人気の要因になっているのかもしれない。
えとをあしらった縁起物、合格祈願グッズが同店の看板商品だ。イノシシの雛人形はどうかと問うと、女将は「悪くないけど、かわいらしさではウサギにかないません」ときっぱり。問い合わせ☎023(653)2947。

能登上布を織る部員たち
鹿西高生が能登上布の機織り指南 中能登
石川県・県立鹿西高校(鹿島郡)染織部の生徒は3日、中能登町で初開催される「能登上布市春の陣の機織り体験で指導役を務める。部員は日頃から、昔ながらの織機を使って県無形文化財の高級麻織物「能登上布」を織っている。部活で身に付けた技術を生かして織機の操作や能登上布の特徴などを来場者に教えるとともに、地元の伝統産業の継承にも一役買う。
染織部は2年生7人が所属し、鹿西高の敷地内にある施設「能登上布の里」で能登上布を制作している。部員は織り上げた布でポーチやコースターなど小物を作って文化祭で販売するなどし、魅力や技術を次代へ受け継ぐことを目指している。
上布会館で開催される能登上布市では、無料の機織り体験が用意されており、部員が能登上布のピンク色の作務衣を着て、参加者に織機の使い方や工程などを教える。
部長の梅木奈音さん(17)は「能登上布は自分好みの柄で世界に一つの布を織ることができる。昔からある文化や手織りの魅力を伝えたい」と話した。

住民グループが製作した帯
「平成」あしらった帯制作 ちりめん街道
京都府・与謝野町加悦のちりめん街道一帯で3月にイベントを開催する住民グループが、和装の魅力をPRする帯を制作した。帯は桃の節句や平成などをモチーフにしたデザインで、「着物を自由に楽しんでほしい」との願いを込めた。
街道沿いの地域住民らでつくる「ちりめん街道を守り育てる会」が手掛けた。ひな人形の展示を中心に多彩な催しを開く「ちりめん街道ひなめぐり」に合わせた。
帯は府天然記念物の「千年ツバキ」(同町滝)やぼんぼりをあしらって桃の節句をイメージした黄緑のものなど3点。元号「平成」の語源の一つ「地平天成」をアレンジした文字や着物を着た人たちを配し、それぞれに趣向を凝らした。いずれも丹後地域で織られたシルク生地にプリントした。イベント期間中に旧尾藤家住宅で行う「丹後の織物特別展」に出品する。
イベントは3月2日~10日。食事やアクセサリーを販売するマルシェやレンタル着物会社の代表が着物の魅力について話すトークショーなどもある。問い合わせは同住宅0772(43)1166。丹後ちりめん

加賀友禅「蒼天の樹
エッ、美術館内でお花見? 石川県立美術館
満開の桜や藤など、春の花をモチーフにした作品を中心に35点を紹介する企画展「美術館でお花見」が、金沢市の県立美術館で開かれている。3月21日まで。
満開の夜桜が着物を覆い尽くすように広がる加賀友禅「
蒼天の樹」や、風に舞う金色の花びらが白い器に描き込まれた九谷焼「爛漫」などの作品が、豪華な雰囲気を演出している。
同館の中沢菜見子学芸員は「一足早く美術館でお花見をして、暖かな季節を感じてほしい」と呼び掛けている。
有料。問い合わせは同館☎076(231)7580へ。加賀友禅

赤縮緬地吉祥文様刺繍振袖
御即位30年記念展より
皇室の至宝・国宝 記念フォーラムへ無料ご招待
文化庁、宮内庁などが官民連携で日本の美の保存・継承に取り組む「紡ぐプロジェクト」が始動したのを記念し、文化財を次世代に伝える意義や皇室と美術コレクションの関係などについてひもとくフォーラムを、28日午後1時30分~4時15分、よみうり大手町ホール(千代田区)で開催する(協力:文化庁)。
フォーラムでは、文化庁長官の宮田亮平氏がプロジェクトの意義について語るほか、美術史家で大原美術館長の高階秀爾氏による基調講演、九州国立博物館長の島谷弘幸氏、宮内庁三の丸尚蔵館学芸室主任研究官の太田彩氏らを加えたパネルディスカッションを行う。プロジェクトの一環として、東京国立博物館で開催される特別展、御即位30年記念「両陛下と文化交流―日本美を伝える―」(3月5日~4月29日)、「美を紡ぐ 日本美術の名品―雪舟、永徳から光琳、北斎まで―」(5月3日~6月2日))の見どころなども紹介する。
申し込みは、はがき、ファクス、インターネットから。当選者の発表は、参加賞の発送をもってかえる。はがき、ファクスの方は、住所、氏名、電話番号、年齢、性別、職業、参加人数(2人まで)を明記の上、下記まで。
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町1ー8-11 錦町ビルディング7階「紡ぐプロジェクト」記念フォーラム事務局まで 。FAX:03(5577)3043。締め切り18日必着。

小宮山さんと山下さん
八丈島の魅力を堪能して フリージアまつり
東京都・加賀藩前田家とゆかりのある八丈島で3月24日~4月7日、かれんなフリージアなど島の魅力を発信する「八丈島フリージアまつり」が開かれる。観光協会の一行が21日、金沢市の中日新聞を訪れ、「花畑の景観とともに、香りも楽しんでもらえたら」とPR活動を行った。
白や赤、紫、黄色のフリージア35万株が会場を彩り、花は20本まで無料で摘み取れる。伝統工芸「黄八丈」の着物を着られるほか、郷土芸能の八丈太鼓や樫立かしたて踊りが体験できる。カフェでは「八丈フルーツレモン」のスイーツなどが味わえる。島の歴史を振り返るパネル展示もある。
羽田-八丈島間は片道約55分で、1日3往復。自ら織った黄八丈を着たミス八丈島の小宮山千聖さん(22)は「黄八丈を着て太鼓をたたき、写真を撮っては」と提案。八丈島観光協会の山下芙美子会長(72)は「島の人と関われるまつりにしたい。ぜひおじゃりやれ」と方言で呼び掛けた。問い合わせは同協会☎04996(2)1377。黄八丈

unindustria
イタリア人デザイナーによる kimono展覧会
東京都・9日~14日、イタリア文化会館(千代田区九段南)で、イタリア人デザイナーによるkimono展覧会「kimonomania」が開催される。タリア大使館貿易促進部主催の、海を越えたカルチャーの交流。
イベントでは、イタリアの著名なデザイナーやSHOWCASEに出展する若手デザイナー達が、それぞれのクリエーションを着物で表現する。かつて支倉常長と慶長遣欧使節団がイタリアに滞在したことに由来した、着物へのオマージュでもある。
トータルプロデュースを手がけるのは、ローマのオートクチュール最高峰でもある"メゾン・ガッティノーニ"の代表であり、ラツィオ州・ウニンドゥストリア(ラツィオ州工業連合)のファッション部門(生地・アパレル・アクセサリー)の最高責任者を務める、 Mr.Stefano Doninella氏です。開催時間は、期間中連日11時~18時。入場無料。詳細は公式サイトから。

繭の芸術が並ぶ会場
繭の芸術 鮮やか 高崎でクラフト展
群馬県・絹糸や繭を使った着物、工芸作品などを紹介する第86回特別展「まゆクラフトと絹の作品展」が高崎市金古子町の県立日本絹の里で開かれており、プロが創作したり、全国からの一般公募で集まった295点が展示されている。4月7日まで。
鮮やかに絹糸を染めた伝統的な和の加工品のほか、繭を素材にボタンやキク、コスモスといった花に姿を変えた工芸品など芸術性の高い作品が並んだ。同館は「見て、作者の思いを感じてほしい」と来場を呼び掛けている。有料。問い合わせは絹の里☎027(360)6300。

第9回 2019春
着物de川越街道 参加誰でもOK
静岡県・3月23日(土)、江戸時代からの歴史深い街並みを楽しめる大人気の観光スポット、川越街道を着物で歩くイベントガ行われる。沿道には色々な食べ物屋さんもあって、歴史だけでなく絶品グルメもたっぷり味わえ、歴史とグルメの街「川越街道」の魅力をたっぷり味わえそうだ。
集合場所となっている島田市博物館分館は、国指定史跡「島田宿大井川川越遺跡」のある川越街道沿いにこの地区の拠点施設としてオープンしたもので、入館料を必要とする。受け付けは9時30分。参加費無料。
問い合わせは、しまだきものさんぽの会事務局ラ・ミニョン 小澤京子080・2665・7733 。
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