7月のニュース





話  題
芸舞妓がお座敷や舞台で着用する着物や飾り
などが展示されている
京都五花街
芸妓舞妓のよそおい展
京都伝統産業ふれあい館

京都五花街(祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東)の芸舞妓げいまいこがふだんのお座敷や舞台、特別な行事などで着用する衣装や装飾品などを集めた企画展「芸妓舞妓のよそおい展」が、京都市左京区の市勧業館みやこめっせ内の京都伝統産業ふれあい館で開かれている。
京都伝統産業交流センター、京都伝統伎芸振興財団、京都市が主催。会場には祇園甲部歌舞会の「都をどり」や祇園東歌舞会の「祇園をどり」で着用する衣装のほか、10月22日の時代祭の中世婦人列で担当の花街の芸舞妓が着る淀君の衣装など約260点が並んでいる。
特に舞妓の振り袖は幼さを強調するために肩のところをはしょって縫っているなど、ふだんでは見えにくい部分もしっかりと見ることができる。
京都伝統伎芸振興財団の担当者は「歩く伝統工芸といわれる芸舞妓が身にまとう衣装などを間近にみて、京都の伝統文化、花街文化のすばらしさを感じてもらえたら」と話している。9月30日まで。入場無料。

きものニュース

創業300年事業
新ブランドロゴ 
7月度生産実績 丹後織物工業組合
京都府・組合のHPで「白生地の生産量がピーク時の3%まで落ち込むなど、丹後の織物業は、衰退傾向に置かれている。白生地の生産量は、1973年、年間920万反をピークに減少の一途をたどり、2006年には100万反、2011年には、50万反を割り、2016年には、31万反となっている」との文字を目にした。とはいえ高級ちりめんのの産地、2020年には創業300年を迎える。全知全霊を傾けて前進してほしい。
産地の7月の総生産反数は25.225反。昨年同月の26.213反に988反及ばず、今月も残念ながら前年同月の生産量を下回った。操業日数は21日で前年と同日数だった。
品種別の生産量は次の通り。単位反。()内は前年。
△一越・古代=119(74)▼変り無地=4.386(4.786)■小計=4.505(4.860) ▼紋綸子(軽)=2.345(2.390)▼紋綸子(重)=2.947(3.801)△銀意匠・朱子一重=38(10)△紋意匠・朱子二重=12.583(12.559)△絽織・紗織=1.432(1.177)▼その他の紋=132(179)△金・銀通し=975(966)▼縫取・絵羽=268(301)■小計=20.720(21.353) ■合計=25.225(26.213) △パレス=887(765)△紬242(237)。
前年比、白マークはプラス、黒マークはマイナス、±は0。
丹後ちりめん

子供たち真剣そのもの
夏休み泥染め体験教室 名瀬で46人が参加
鹿児島県・本場奄美大島紬再生協議会15日、奄美市名瀬の泥染公園で「夏休み泥染め体験教室」を開いた。今回は盛況で、28家族46人が参加。テーチ木(シャリンバイ)染め、泥染めでTシャツをデザインし、大島紬への関心を高めた。
同市紬観光課によると、教室は同協議会が毎月15日に定める「すきすき紬デー」の一環。毎月この日に合わせ、小物づくりのワークショップや、講座など、着物に限らず大島紬に親しんでもらうプログラムを実施。夏休み時期にあたる8月には子どもたちに大島紬制作の工程を知ることができるように同教室を開いている。
昨年度から市内各小学校にも周知を実施し、参加者数は増加傾向にある。同課担当者は「これだけ多くの人が大島紬に関心を持ってくれていると考えれば有難い。参加した子どもたちの中から1人でも紬産業に関わる人が出てくれたら」と話した。
伊津部小6年の森美咲希ちゃん(11)は「泥田は足が動かしづらくはまってしまったが、楽しかった。おばあちゃんが機織りをしているのを見たことがあったが、今回参加して、より大島紬に親しむことができた。藍染めなども体験してみたい」と笑顔だった。
同公園の野崎松夫代表は「見るだけでなく、体験しないとわからないことも多い。小さい時に経験することで、大人になってからも紬への愛着を持ってもらいたい」と語った。奄美大島

振袖ならぬ浴衣で歩く新成人
20歳真夏の誓い 白川村で成人式
岐阜県・2022年4月から成人年齢を20歳から18歳に引き下げる改正民法が成立する中、大野郡白川村の成人式が14日、同村荻町の野外博物館「合掌造り民家園」で開かれ、浴衣やスーツ姿の新成人24人が将来への飛躍を誓った。
豪雪地帯の同村では、冬を避けて、多くの若者が帰省するお盆に合わせて成人式が開かれている。
式典では、新成人が1人ずつ仕事や学業などの近況を報告。成原茂村長が「次の時代を担う皆さんの未来が前途洋々であることを願う」と激励した。新成人を代表し、藤坂周磨さん(21)=荻町=が「若い視点から村を見つめ、村とともに成長する」と誓いの言葉を述べた。新成人たちは久しぶりに再会した同級生と談笑したり、記念撮影を楽しんだりしていた。

KOIZAと加賀友禅作家の太田さん
加賀友禅作家ら展示会 石川県地場産セン
「地場産業振興センター」(金沢市)で「加賀友禅 DECO KOIZA 鯉×恋×来 Koi×Koi×Koi展」が開催されている。28日まで。
同展のメインとなるのは、加賀友禅作家25人からなるグループが協力し制作した、縦1㍍×横3㍍の「加賀友禅ライトパネル KOIZA」。加賀友禅の新たな可能性を模索し、建築業界やインテリア業界への提案として、薄型LEDフラットパネルに加賀友禅を挟み込み、背面から光らせる空間演出用アイテムとして開発した。
KOIZAは、鯉をテーマに作家が1人3~6枚、それぞれにデザインし描いた絵柄を使う。作品に参加した加賀友禅工房「文庵」(高尾)の太田正伸さんは「同じ鯉でも作家によってエレキギターを持っていたり、浮世絵のようなデザインであったりと、表現に違いがあり面白い。作家それぞれの持ち味を楽しんでいただければ」と話す。鯉は海外でもコレクターがいるほど人気ということもあり、「国内外に向け、多くの方が加賀友禅に恋し、加賀友禅を見に来てもらうきっかけになってほしい」という思いが、作品や展示会のテーマにもなっている。
会場ではその他、22人の加賀友禅作家が着物や帯、小物など470点を出品。クラシカルな訪問着や額のほか、加賀友禅を使ったピアスや「金澤きものタンブラー」、コサージュ、スマホカバーなど、身近で新しい形の作品にも挑戦している。今回、弟子や若手作家らによる「青花会」からも4人が作品を展示している。青花

展示された浴衣を見て回る来館者
高校生デザインの浴衣 福井で20着展示
福井県立美術館(福井市文京3丁目)で、高校生がデザインした浴衣の展示や和装の来館者に記念品を贈呈する企画「夏を彩る浴衣コレクション~浴衣DE美術館~」が開かれている。15日まで。
「暑い時期に涼しい格好で美術館を楽しんでほしい」と啓新高等学校のファッションデザイン科が企画し、昨夏に続き2回目の開催。
同美術館では開館40周年特別企画展として、20世紀最大の巨匠パブロ・ピカソの版画作品の展覧会が開催されており(26日まで)、浴衣コレクションは第3展示室で行われている。

団欒する参加者
博多織の和装楽しむ 福岡市で浴衣ナイト
夏着物や浴衣を着てワインや料理を楽しむイベント「浴衣ナイト」がこのほど、中央区西中洲のワインバーで開かれた。博多織が誕生して777年を迎えるのを記念し、織元などでつくる博多織工業組合が初めて企画した。
張りのある織り地が和服の帯などに最適とされる博多織。1241年、中国の宋に渡った博多商人が製法を持ち帰り伝えたという。この日は、涼しげな浴衣姿の男女約50人が参加し、寛ぎながら博多織の帯の結び方などを学んだ。同組合の岡野博一理事長(47)は「博多織を身近に感じてもらえるよう、和装を楽しむ場を今後も提供していきたい」と話した。

和装化粧品箱
帯地を化粧品箱に 京都のベンチャ―販売
京都市・デザインベンチャーのアイデアスプラウト(左京区)は、帯地を外装に使った「和装化粧品箱」を発売した。
リユース着物販売の最大手「たんす屋」を運営する東京山喜(東京都江戸川区)と連携。中に三面鏡を備え、化粧品やアクセサリーが収納できる。全国のたんす屋各店や西陣織会館(上京区)などで販売する。
1万5千円(税別)。たんす屋で帯の持ち込み加工も1万円(税別)で受け付ける。

明治から昭和の衣類が展示された会場
時代を語る衣類展示 いわきで企画展
福島県・「いわき市暮らしの伝承郷」の企画展「伝承郷収蔵品展~明治・大正・昭和の衣類」が同施設で開幕した。来場者は明治から昭和時代の人々がまとった衣類の変化を見ながら、時代の移り変わりに思いをはせている。10月21日まで。
市民から同施設に寄贈された着物や草履、もんぺなど117点を展示。絹や麻を使った夏用の着物や大人の着物を子ども用に仕立て直したもの、冠婚葬祭の場面や普段着、戦時中に着た服など、当時の様子を感じる衣類が並ぶ。
会期中の10月13日には、同施設担当学芸員による展示解説を行う。時間は午後1時30分から。予約不要で観覧券で参加できる。
有料。問い合わせは同施設☎0246(29)2230へ。

CRをPRする別所さん(右)ら
コットンロードを東京で紹介 松阪の呉服商
松阪木綿や尾張木綿などかつて江戸を風靡した伊勢路や東海道沿いの木綿に再び光をあてようと、三重県松阪市の呉服商有志でつくる「松阪きもの工房」は今秋、東京・上野で三重、愛知両県4産地の手織り木綿作品展を開く。木綿作りは伊勢神宮への奉納とかかわりが深く、昔は伊勢商人らによって江戸に運ばれた。松阪市の別所孝雄代表(82)は「江戸とつながる木綿の歴史を知ってほしい」と話す。
作品展は9月1日~10月14日、呉服店、鈴乃屋内のきものギャラリーで開催。松阪木綿(松阪市)、伊勢木綿(津市)、尾張木綿(愛知県一宮市)、三河木綿(同県蒲郡市)の伝承グループなどが手掛けた一品ものの反物や着物など計100点を展示する。
松阪木綿は藍染め、しま模様が特徴で、質素倹約が重んじられた江戸時代に粋だとして庶民に人気を博した。手織りを伝承するグループ「ゆうづる会」が作った打ち掛けや鹿鳴館時代のドレスも展示。森井芳子会長(66)は「松阪木綿でこんなこともできるという新しい挑戦を見てほしい」。
津嶋木綿(伊勢木綿)は色物もある。伝承グループ「しおり」のメンバーは「どんな柄が東京では好まれるか知りたい」と現代のトレンドに興味を示す。
4産地合同の東京での展示は初めて。作品は販売し、注文も受ける。尾張木綿と三河木綿は手つむぎの糸を用いており、糸車の実演もある。産地と織物の歴史もパネルで紹介する。
別所代表は「江戸で人気だった各地の木綿の価値を現代の東京でも認めてほしい。伊勢路、東海道をコットンロード(木綿街道)としてPRしたい。江戸時代に木綿が運ばれた道を逆にたどって愛知、三重を訪れ、産地の織り手と交流してほしい」と話している。
   6日ー12日
家庭部門のファッションショー
下諏訪で総文祭家庭部門 自作の衣装で交流
長野県・第42回全国高校総合文化祭「2018信州総文祭」の産業(家庭)部門は11日、下諏訪町の下諏訪総合文化センターで開いた。信州の伝統産業や自然、文化がテーマ。諏訪実業高校服飾科など家庭科を専門に学ぶ県内4校の約170人が、ステージと作品展示で衣・食・保育の学習の成果を披露した。
ステージ発表で諏訪実高19人は、岡谷シルクを用いたドレス、諏訪湖の御神渡りやリンゴなどをイメージしたオリジナルファッションを披露した。他3校も和紙や水引素材のファッションショー、和菓子で諏訪湖の花火などをイメージした和菓子の練り切りを実演。来場者約670人から大きな拍手が送られた。
家庭部門は信州総文祭の協賛部門として、県独自の開催。諏訪実高では1昨年から準備を重ね、参加校との交流も深まったという。生徒部会長を務めた同高3年生の福山日菜さん(17)=塩尻市=は「これで終わるのは寂しいが、今後の糧になる」と手応えを話していた。信州紬
 

「京都」と「小山」
小山産結城紬に新作 クラフト館で展示
栃木県・地場産繭を使用した独自ブランドの展開を目指す小山市の結城紬第4弾となる新作着物がこのほど完成し、JR小山駅西口、ロブレ1階の「おやま本場結城紬クラフト館」で展示が始まった。初代小山氏・小山政光の妻寒川尼さんがわにの人生をイメージした4種類で、地機織りと染色は市内の伝統工芸士5人が手掛けた。今回は初めて藍染めや飛び柄を用いたデザインも採用された。
小山独自の結城紬ブランドの展開は、2013年度から始まった。三拝川岸、養蚕農家五十畑茂さん(70)が育てた繭を使用している。
デザインは、東京の着物スタイリスト石田節子さん(63)に依頼した。寒川尼が乳母としてつかえた源氏の紋「笹竜胆」を飛び柄であしらった「京都」、源頼朝との面会に向かった舟の川下りを表現した藍染めの「隅田宿」など4種類。製作費は約160万円。詳しくはクラフト館☎0285(32)6477。本場結城紬

江戸小紋の制作をする小宮さん
人間国宝3代 「江戸小紋」小宮康正さん
文化審議会は型染めの「江戸小紋」の重要無形文化財保持者(人間国宝))に東京都葛飾区の小宮康正さん(62)を選んだ。亡くなった祖父も父も人間国宝。3代での認定は初めて。
「非常に重い役割をいただいた」と小宮さんは話す。生まれたときには、祖父の康助さんが人間国宝だった。細かな反復模様を単色で染め抜く技術に「江戸小紋」と名がついたのは、祖父の選定がきっかけだ。祖父は職人たちの技術を絶やさないよう、気に入った型紙が十分あっても、新しい型紙を注文し続けた。「形の無いものを次の世代に伝えるという考え方を地でいった人。父も晩年、乗り越えられないと言っていた」。父、康孝さんも染色方法の改革を進めた。
15歳の春に弟子入り、教えを受けてきた父は昨秋に亡くなった。「つながってきたものを、次の時代に伝えることが父の義務だったし、私の義務でもある」。
生地に載せた型紙の上から防染のりを塗り、染めてのりを落とすと、細かな模様が白く浮かび上がる。反物1本へののりつけで、この作業を70~80回繰り返す。1寸(約3㌢)の幅に筋が40本以上入るしま模様を段に組んだ連字柄れんじがらの技術に定評がある。整った美。中でも着物にしたとき、着る人を引き立てる美しさがある。
「まわりの協力があってこそ」が持論だ。生地になる蚕、型紙の和紙、型を切る専門の刃物、染めるためののり。それぞれに職人がいて、技術が引き継がれてこそ成り立つ。「伝統とは、技術や技法ではなく、取り組む姿勢です」。
作業場では、跡を継ぐ長男(35)と次男(33)が黙々と作業していた。

須永さんのドレス
鶴のドレス 観客魅了 東京・匠の技の祭典
「ものづくり・匠の技の祭典2018」が8日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで始まった。ファッションショーでは、群馬県の「現代の名工」、須永正江さん(太田市西本町)が仕立てたイブニングドレスなど、約50点が披露された。祭典は10日まで。
須永さんは黒のドレスに、金や赤で縁取りした鶴をあしらい、華やかさを演出した。
ショーでは着物の帯を生かしたドレスや、アイヌ文様を使ったコートなども紹介され、華やかな洋装に観客が魅了された。

和の世界を演出
第57回鈴乃屋きものショー 帝国ホテル
日本最大級のきものショー「鈴乃屋清鈴苑きものショー」が17日(金)~19日(日)の3日間、東京都千代田区の帝国ホテル「孔雀の間」で開催される。
「57回目である今回は『慶賀~幸い溢れるとき~』をテーマとし、大切な人生の一場面を彩り、喜びを誰かと分かち合う瞬間に寄り添う、そんな幸い溢れる時間に相応しいきものを取り揃えました」と主催者。
ゲストして初日は寺島しのぶさん、2日目は鈴木杏樹さん、3日目は山本耕史さんが場を賑わす
また、新作のきものを集めた展示販売会も同時開催。豪華ゲストが実際に着用した着物も展示販売される。

融資金詐取で追起訴…
はれのひ問題 捜査終結
破産した着物販売レンタル「はれのひ」(横浜市)による融資金詐欺事件で、横浜地検は7日、元社長の篠崎洋一郎被告(55=詐欺罪で起訴)を詐欺罪で横浜地裁に追起訴した。
起訴状では、篠崎被告は2016年8月、実際には債務超過に陥っていたにもかかわらず、黒字と見せかけた15年9月期の決算書などを東日本銀行(本店・東京都中央区)に提出し、16年9月、融資金約3000万円をだまし取ったとされる。地検は認否を明らかにしていない。
篠崎被告は虚偽の15年9月期決算書などを横浜銀行(本店・横浜市西区)に提出し、融資金3500万円をだまし取ったとして既に起訴されていた。はれのひによる詐欺事件の捜査は終結し、今年1月の成人式直前に営業を停止したことで晴れ着を着られなかった新成人らへの被害は回復されない見通しだ。

アグリーセンター大宮
学生が商品化へアイデア多彩 丹後
京都市や大阪市のファッション専門校などの学生が丹後地方の織物業者と協力し、新しい生地と衣服などを開発する事業のプレゼンテーションが7日、京丹後市大宮町のアグリセンター大宮で開かれた。
学生らは、同市と与謝野町の織物業者7社の担当者を前に、製作を目指す生地やファッションのコンセプトなどを発表した。
丹後地方の織物を使った新商品開発とPRが目的で、丹後織物工業組合など14団体でつくる「丹後ちりめん創業300年事業実行委員会」が主催。エスモードジャポン京都校(下京区)、ディーズファッション専門学校(同)、嵯峨美術大学(右京区)、上田安子服飾専門学校(大阪市北区)の4校の生徒18人が参加した。
エスモードジャポン京都校の坂本あや子さんは「ガラスの透ける具合をモチーフに生地を作りたい」と提案。「大都市での発表会で丹後の織物をPRしたい」と意気込んでいた。
この日、プレゼンを行った学生の一部は今後、織物業者とともに生地を製作。来年初めごろに、出来上がった新商品がお披露目されるという。丹後ちりめん

自信深める若手職人
丹後ちりめんパリコレ進出 高島屋で展示
京都市・約300年の歴史を持つ「丹後ちりめん」の魅力を伝える展覧会が5日まで、京都高島屋(下京区)で開かれた。今年1月のパリコレに出展した丹後ちりめん生地のドレス5点のほか、京丹後市や与謝野町などの20工房の新作を陳列。若者や海外も視野に入れた商品開発を手掛ける若手職人のチーム「TANGO+」は「丹後地域全体の活性化にもつなげていきたい」と意欲をみせていた。
白生地の生産量がピーク時の3%まで落ち込むなど、丹後の織物業は、衰退傾向に置かれている。白生地の生産量は、1973年、年間920万反をピークに減少の一途をたどり、2006年には100万反、2011年には、50万反を割り、2016年には、31万反となっている(丹後織物工業組合調べ)。
そのような中で、丹後には、国内のきものマーケットと両輪で、海外に活路を求め、挑み続ける人がいる。約10年前の小さな1歩から始まったこの挑戦は、徐々にビジネスとして規模を拡大し、今年1月のパリコレでフランスのブランド「on aura tout vu」が丹後の8社の織物を使ったコレクションを発表し、大好評を得るまでになっている。
   1日ー5日
来場者を魅了した出場者たち 
浴衣競い合う 梅田でコンテスト
浴衣姿の美しさを競う「ゆかたキレイコンテスト」の関西大会が7月29日、JR大阪駅の大阪ステーションシティで開かれた。関西の大学生や社会人など18組が、ステージ上を歩いてそれぞれの浴衣への思いを語り、魅力をアピールした。
イベントは28、29の両日、日本の伝統文化をテーマに梅田エリアで行われた催し「梅田ゆかた祭」(実行委員会主催)のプログラムの一つ。着物文化を普及している「民族衣裳文化普及協会」と連携して実施された。
出場者は涼しげな水色や、花柄の浴衣に身を包んで立ち姿を披露。「お母さんの浴衣を自分で着付けました」「結婚のときに母が仕立ててくれた浴衣です」などと思い出を語った。母娘や夫婦での出場者もおり、来場者を楽しませた。
グランプリと準グランプリは、枚方市の歯科医師の森楓さん(24)、専門学校生の若菜さん(22)の姉妹が獲得。グランプリを受賞した楓さんは「緊張しながら挑んだが、2人で着付けし合ったかいがあった」と喜んだ。2人は全国大会(8月26日、東京都)に出場する。

山峡紅の里
白鷹に日本の紅の拠点 染め体験、展示室設置
山形県・白鷹町が同町十王に整備を進めてきた「日本のあかをつくる町推進拠点施設」が完成しこのほど、安全祈願祭と全面オープン記念式典が行われた。生産拡大に向けた紅餅の加工場や染めなどの体験、関連資料の展示スペースを設け、生産量日本一を誇る紅花をさらに活用、PRしていく。
木造平屋で、町産木材を多く活用した。床面積は約780平方㍍。交流・体験ホール、加工室、商品研究室、研修室(和室)などがある。収穫した紅花の洗い場などに使うテラスも整備した。展示室には紅花の歴史を伝えるパネル、紅花染めの振り袖、紅花が原料の口紅などを紹介している。総事業費は約3億4700万円で、国の地方創生拠点整備交付金などを充てた。
十王地区自治振興会に指定管理を委託し、同地区コミュニティセンターの機能も兼ねる。スタッフは3人体制(常勤2人、非常勤1人)で基本営業時間は平日午前9時~午後5時。紅花染め体験の予約などに応じ土日などもオープンする。
式典には関係者約60人が出席した。佐藤誠七町長が「紅花をより身近に感じてもらい、観光誘客や産業活性化に寄与する施設。地域づくりの拠点としても積極的に利活用いただきたい」とあいさつ。よつばこども園の園児が紅花を題材にした絵本の朗読とダンスを披露した。公募した施設の愛称も発表され、田中ゑつ子さん(75)=十王=の「山峡やまかい紅の里」に決まった。日本の朱最上紅花

こわごわ?蚕を見る子供たち
生きた蚕に子どもが興味 高崎で絹遺産PR
群馬県・絹文化の次世代への継承を目指す「世界遺産キャンペーン シルクカントリーぐんま」が4日、5日の2日間、イオンモール高崎で行われた。絹産業遺産のPR活動に取り組む計11団体がイベントを企画、多くの人でにぎわっった。
初日は店内6カ所を巡り、世界文化遺産の「富岡製糸場と絹産業遺産群」に関する問題を答えるクイズラリーが人気だった。座繰り体験や生きたカイコの展示もあり、来店者は養蚕について理解を深めた。高崎寺尾小1年の田村一真君(6)は「初めて見たものばかり。蚕はムニムニしていて、糸を出しそう」と話した。
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