6月のニュース




話  題
         
職場での軽装提案
大島紬使用クールビズシャツ
鹿児島純心女子短大など商品化
市長に贈呈

鹿児島県・県特産の高級絹織物「大島紬」を使ったクールビズシャツの商品化を目指す鹿児島純心女子短期大などはこのほど、試作品を鹿児島市の森博幸市長に贈呈した。
シャツは、着物離れが進む中、伝統の大島紬を普及しやすい形で新たに売り出そうと、同大の西之園君子元教授らが2016年から研究してきた。市や県の職員らの声を基に洗濯の耐久性テストなどを重ね、襟と前立てに生地をあしらったシンプルなシャツに仕立てた。来夏の販売開始を目指している。
シャツを受け取った森市長は「見て一瞬で大島紬と分かる。いろいろな行事でPRしたい」と話した。同大と商品化を目指す本場大島紬織物協同組合の窪田茂理事長は「伝統を守るだけでは新しいモノは生まれない。シャツが大島紬の消費を広げ、新たな人材育成にもつながってほしい」と期待した。

きものニュース
丹後ちりめん創業300年記念事業
丹後きものクイーン 応募対象者拡大
京都府・丹後の魅力をPRする第9期の「丹後きものクイーン」を、丹後ちりめん創業300年事業実行委員会が募集している。これまで対象は丹後2市2町の在住者だったが、今回から京都府内在住・在勤または丹後出身かゆかりのある人に拡大した。
同実行委は丹後2市2町の織物や行政、商工、観光、金融の団体で構成。2020年に300年の節目を迎える記念事業に活動しやすいよう応募資格を拡大し、任期を3年に延長した。
募集は4人。今年4月1日で満18歳以上の女性。締め切りは8月20日まで。書類選考と2次審査を経て、9月中旬に任命される。申込書は府(丹後広域振興局)のホームページからダウンロードできる。問い合わせは同振興局商工労働観光室内の事務局☎0772(62)4304。丹後ちりめん

いいかげんにしろ!
はれのひ元社長を再逮捕 別の銀行で融資金
神奈川県・着物店「はれのひ」(横浜市)が今年の成人式を前に突然店を閉じた問題で、神奈川県警は18日、別の銀行からも融資金をだまし取ったとして、元社長の篠崎洋一郎容疑者(55)=融資金の詐欺罪で起訴=を詐欺の疑いで再逮捕し、発表した。捜査関係者によると、篠崎元社長は調べに「何とかして成人式を迎えさせてあげたかった」と供述し、容疑を認めているという。
捜査2課などによると、篠崎元社長は2015年9月期決算で約5千万円の架空の売り上げを計上して債務超過を隠すなど業績をよく見せかけ、東日本銀行(東京都)の横浜市内の支店に事業拡張の名目で融資を申請し、16年9月に約3千万円を詐取した疑いがある。
捜査関係者によると、篠崎元社長は「新成人らにとって大事な節目のため、融資金が必要だった」と説明。今年、晴れ着を着られない新成人が相次いだことについて、「心が痛い」と話しているという。

油も売ってます
戦前の着物手頃な価格で販売 仙台
宮城県・仙台市宮城野区五輪の古布・古民具販売店が、若い世代にも気軽に着物に親しんでもらおうと、手頃な価格の商品約200点をそろえた販売会を、青葉区大町のライオンズマンション205号室のNew Layla Art GalleryⅠ(ニュー・ライラ・アートギャラリー)」で開く。
メインは、80年以上前のアンティーク着物。モダンな色柄や風合いが魅力で、1点が3000円から。昭和レトロな雰囲気の浴衣や羽織、帯や帯締めなどの小物も充実している。
会期は20日~22日で、11時から20時まで(22日は17時まで)。問い合わせはヨス銀☎022(290)6301。

着付けをする川北学園長
市民らに浴衣着付け 亀山で無料講習会
三重県・尚美流全日本和装協会亀山学園(川北かおる学園長)は16日、亀山市天神の和賀地区コミュニティセンターで「ゆかた着付け無料講習会」を開き、親子等計11人が浴衣の着付けを学んだ。
夏を迎え、花火大会や、夏祭り、盆踊りなどで浴衣を着て楽しんでもらおうと、毎年この時期に開いている。参加者には、浴衣の着付け方と帯結びのやり方を解説した小冊子をプレゼントした。
この日は、川北学園長ら3人の講師が、半幅帯や兵児へこ帯の結び方などを指導した。同市みずきが丘の増田由美子さん(34)は「子どもの頃着た、思い出の浴衣を娘に着させました」と、娘の歩ちゃん(7)は「浴衣を着て、夏祭りに出かけます」と笑顔。
川北学園長は「着物は、親から子、孫へと引き継がれる日本の和装文化です。浴衣を着ることで、着物に興味を持ってほしいですね」と話していた。

写真はイメージ
YOSHIKIMONOショー ディナーショーで
東京都・X JAPANのYOSHIKIが16日、グランドハイアット東京で行ったディナーショー5周年記念4日間公演を成功させた。
連日のゲストも豪華で、ワールドカップ(W杯)ロシア大会にも出場したサッカーのスペイン代表ジェラール・ピケ(31)さんや元メジャーリーガー、バリー・ボンズ氏(53)、宝塚歌劇団星組トップスター、紅ゆずるさんらが来場した。
ショーではYOSHIKIのピアノやドラム演奏、プロデュースする着物「YOSHIKIMONO」のファッションショー、牧阿佐美バレエ団のコラボパフォーマンスも行われた。ピケは「素晴らしいショーをありがとう」と感激した。8月31日、9月1日も同所で3公演を開催予定で、ショーは計10公演を開催する。

養成所の入校証を受け取る代表
15年ぶり大島紬織り工養成所開校 鹿児島
鹿児島県・大島紬の織り工を育てる「大島紬技術養成所」の開校式が10日、鹿児島市の県市町村自治会館であった。鹿児島市と奄美市で各10人が学ぶ。育成事業は、奄美では継続的に実施してきたが、鹿児島市では技術専門学院が休校となった2003年以来で15年ぶり。
職人の高齢化が進む中、本場大島紬織物協同組合(鹿児島市)と本場奄美大島紬協同組合(奄美市)でつくる県本場大島紬協同組合連合会(窪田茂会長)が主催した。経済産業省などが支援する。関連記事

和の意匠、海外展開狙う
WAKOTO 京都と和歌山が連携
京都プリント染色協同組合と和歌山県の紀州繊維工業協同組合、和歌山ニット商工業協同組合の3団体はこのほど、テキスタイルブランド「WAKOTO」を立ち上げたと発表した。パイルやニット生地に日本の伝統的な色彩をプリントした試作品を披露。今後さらに製品化を進め、海外の高級ブランドへの販売を目指す。
京都プリント染色協同組合には、カラフルなアパレル向けプリントを得意とする染色業者が多い。紀州繊維工業協同組合はパイルの一大産地である和歌山県北東部の製造業者で構成。和歌山ニット商工業協同組合の加入業者が手掛ける丸編みニットも高い国内シェアを誇る。そうした特色の一方、各組合ともオリジナル製品が少なく、輸入製品との競争で生産量が減少するなど悩みも抱えている。
今回の連携は、3組合がともに大阪府の繊維産業支援事業「せんば適塾」に参加していたのがきっかけ。それぞれの得意技術を生かしたテキスタイルの開発で関係者が合意し、昨年4月から試作品づくりを進めてきた。
完成した試作品は、生地に織り方や編み方を見直したパイルやニットを用い、十二単の配色などを施した16種類の柄をプリントした。プリントのデザインは、京都市産業技術研究所が日本の伝統的な文様や色使いをベースに考案した。さらに品質の改善やバリエーションの充実を図り、9月に東京で開かれる展示会でコレクションを披露する予定だ。
プロジェクトのリーダーを務めた京都プリント染色協同組合の濱野公達代表理事は「繊維業は国内の人口減少で衰退しているが、世界に目を向ければ成長産業になり得る。日本が誇れるテキスタイルを作り、可能性を広げたい」と抱負を語った。紀州繊維工業協同組合の妙中清剛理事長も「京都の繊細なプリントとのコラボで用途を開拓したい」と意気込みを述べ、和歌山ニット商工業協同組合の吉田篤生副理事長は「京都ブランドとの取り組みはチャンスだ」と期待を示した。

現存が確認された振袖
を着た独での原さん
原節子の訪独時の振り袖 新潮45で公表
戦前戦後活躍した伝説の女優で2015年に95歳で死去した原節子さんが、1937年主演した日独合作映画「新しき土」の公開に合わせてドイツを訪ねた際、通訳のドイツ人女性に譲り渡した振り袖が現存していることが分かった。振り袖は、通訳の知人でドイツ在住の女性が所有しており、現物の写真が18日発売の「新潮45」で公表される。
振り袖を所有しているのは澄子・モリソン・クリーターさん(70)。97年頃、通訳の女性と知り合い、振り袖をなどを譲り受けたという。クリーターさんはその後、振り袖を一時日本の映画評論家に預けており、存在自体は知られていた。
自身が高齢になったため、新たな預け先を探していたクリーターさんが、評伝「原節子の真実」の著者で、ノンフィクション作家の石井妙子さんに相談。振り袖の写真を公表することになった。
振り袖は、紺色の地に宝尽くしがあしらわれ、汚れや傷は殆どないという。クリーターさんが通訳から譲り受けた写真にも振り袖姿の原さんが写っている。

1月開催なら欠席増?
18歳成人式 悩む自治体 
2022年4月から成人年齢を20歳から18歳に引き下げる改正民法成立から1カ月余り。道内自治体が成人式のあり方について検討を本格化させている。対象年齢は現状の20歳か、18歳とするか。大半が高校生の18歳だと、成人の日に合わせた1月開催の場合、大学の受験シーズンと重なるため欠席者の増加が懸念される。成人式がかき入れ時の着物や美容業界も影響を心配している。
改正民法は6月13日に成立した。ただ、成人式に法的な位置づけはなく、対象年齢や開催日は自治体が定める。現在は大半の市町村が20歳を対象に1月に開く。
「大学受験は人生を左右する。集中しないといけない時期だから、他のことに気が回らないと思う」。22年に18歳となる中学2年生は、自分が何歳で成人式を迎えるかが気がかりだ。「できれば出席したいし、今の20歳の開催がいい」 と。「成人式は楽しみだけれど、大学受験と重なれば欠席すると思う」と話す人も。
札幌市の今年1月の成人式の対象者は1万8158人で、このうち出席は6割を超す1万1667人。担当者は「大切なお祝いの場。(22年度以降も)欠席者が増えないよう対応する」。成人年齢引き下げ初年度の22年度は18~20歳が成人を迎え、例年の3倍近くの参加者を収容する会場が必要になる可能性がある。北広島市の担当者は「開催日は3部制にするなど工夫が必要」と悩ましげだ。
気をもむのは成人式の関連業界も同じだ。18歳が対象だと、式に出席する高校生が制服を着るケースも想定され、晴れ着の需要低下を招きかねない。全国の呉服業者でつくる「日本きもの連盟」(京都)は昨年12月、国に20歳での成人式の維持を要望し、今後は全国の自治体にも要望する。
同連盟の中崎良文事務局次長(69)は「学生服での出席は、大人を自覚する式典にふさわしくない」。北海道で呉服店8店を営む「都屋」(札幌)の山越秀博会長(63)は「成人式で初めて着物を着る人も多く、その機会を奪えば着物文化が衰退する」と不安視する。
課題整理のため、政府は4月から関係府省庁連絡会議で成人式のあり方の協議を始め、来年度に方向性をまとめる。道内自治体から「対象年齢や日程は国が示して」との声も上がるが、文科省は「自治体の検討状況などは発信するが、法的根拠がない成人式で統一的な指針を示すのは困難」といい、判断に迷う市町村は広がりそうだ。関連記事

乾燥室の着物
豪雨被害支援 やまとが着物の京洗い
金融 真備船穂商工会本部(岡山県倉敷市)が17日から、中小企業・小規模事業者からの金融相談や、復旧に向けた支援などに対応する。午前10時30分~午後4時。電話による相談は同商工会船穂支所(086・552・2204)、日本政策金融公庫倉敷支店(086・425・8401)。平日のみ。
労働 豪雨被害による労働条件や労務管理、解雇・雇い止めに関する相談を岡山労働局、労働基準監督署6か所、公共職業安定所16か所で受け付ける。問い合わせは岡山労働局相談窓口(086・225・2011)。
車の貸し出し 一般社団法人日本カーシェアリング協会(0225・22・1453)は18日午前11時からオートバックス倉敷店で車の貸し出しを行う。貸し出し台数は5台で、9月末まで無料。原則、先着順だが、避難所や地域の人と一緒に使用できる人を優先する。今後も台数を増やす。
着物の京洗い 全国に120店舗を展開するきもの専門店「やまと」が、被災者を対象に着物の無償クリーニングを実施。8月末まで。着物、振袖、浴衣などが対象。全国全店舗に持ち込み可能。問い合わせは相談室0120・18・8880。

会期中無休
第72回県展作品公募 高知県
高知県・「第72回高知県美術展覧会(県展)」が県立美術館と高知市文化プラザかるぽーとの2会場で同時開催される。現在同展への参加を募集している。会期は10月5日~21日。
出品作品は洋画、日本画、彫刻、書道、写真、グラフイックデザイン、先端美術となっており、工芸部門では平面作品は縦、横とも2㍍以内。立体作品は1立方㍍以内。重さ50㌔以内。額装作品のガラス、アクリルなど使用不可。壁面作品は重量および安全性を考慮した展示可能な懸垂装置を施し、
着物は衣桁を付けることとなっている。
問い合わせは、高知新聞企業事業企画部県展事務局☎088(825)4328。
   9日ー15日
技を披露する美容師
美容技術選手権大会 松江
島根県・美容師らがヘアメークや着付けの技術を競う県美容技術選手権大会がこのほど、松江市学園南のくにびきメッセであった。県内の美容室から推薦された49人が、同僚や美容学校生徒らが見守る中、モデルの女性やマネキンを美しく“変身”させていった。
競技はウイッグを使ったヘアメークや、着物の着付けなど全7種目で競われた。
半年前から留め袖の着付けの技を磨いてきたという米田小波さん(26)は「仕事後に毎日1時間練習した。今後に生かして、お客さんに喜んでもらえる美容師になりたい」と話した。

紅花を手にパレードする4年生
収穫した紅花手にパレード 東根中部小
山形県・東根中部小学校(東根市中央)=小野寺輝彦校長=の4年生87人が13日、東根市中央西の畑で栽培に取り組んできた紅花の刈り取り作業を体験し、収穫した紅花を手に同校までパレードを繰り広げた。
児童は黄色やオレンジ色に染まった広さ約200平方㍍の畑に大喜び。歓声を上げながら丁寧にはさみで刈り取って束にした。三浦響君(9)は「とげが痛くて思ったよりも大変だったけど、いっぱい取ったので楽しい」と話した。
収穫を終えると、男子は法被、女子は愛らしいかすりの着物姿で、約500㍍の道のりをパレードした。たくさんの紅花で彩られたみこしも登場し、「紅花、ワッショイ」と声を上げて地域を練り歩いた。鎌田くるみさん(9)は「東根の紅花を地域にPRできた。もっと広く知ってもらえるとうれしい」と話した。
総合学習の一環として、地域グループ「風に揺らぐ紅花 六田宿」(斉藤文四郎代表)が協力した。4月に同グループ奥山博志さん(69)の畑に種をまき、成長過程を観察してきた。地域一帯にはかつて紅花畑が広がり、俳人松尾芭蕉が句を詠んだとされる。日本の朱最上紅花

まだまだ後遺症は残りそう
はれのひ問題 融資詐欺罪で経営者起訴
神奈川県・「はれのひ」(横浜市)が今年の成人式を前に突然店を閉じた問題で、横浜地検は13日、同社が決算を粉飾するなどし、銀行から融資をだまし取っていたとして、社長だった篠崎洋一郎容疑者(55)を詐欺罪で起訴し、発表した。地検は認否を明らかにしていない。
起訴状によると、篠崎容疑者は2015年9月期決算で、債務超過を隠したうその内容の決算報告書などを銀行に提出。新規出店にともなう運転資金などの名目で、16年9月に融資金3500万円をだまし取ったとされる。
今年の成人式で多くの新成人が晴れ着を着られなくなった騒動後、同社は破産手続きに入った。破産管財人によると、新成人ら約1100人の着物や着付けなどの代金約3億4500万円を含め負債総額は約10億8500万円にのぼるが、被害の弁済に充てられる資産はほとんどないという。

パンチカードを基に創作したダンスを披露
西陣織をアートで表現 若手芸術家
京都市・東京芸術大の大学院生や助手たちが14~16日、西陣織ゆかりの風物をモチーフにしたアート作品や創作ダンスを発表する。会場は、上京区笹屋町の老朽化で閉鎖された帯製造会社の元社員寮。若い芸術家ならではのみずみずしい感性で、伝統工芸や建物の歴史を多彩に表現する。
同大学の小山穂太郎教授の研究室に所属するメンバーら6人。西陣織の帯メーカー、帯屋捨松(上京区)が2012年に東京で開いた展示会を小山教授が訪れた縁で同社と交流が生まれ、院生らが時折、1980年に建てられた同社の元社員寮「松栄ハイツ」(同区)に宿泊。織物を学んだり、職人から昔の話を聞いたりして創作活動に生かしてきた。
今回の作品発表は、同ハイツが老朽化で昨春に閉鎖され、売却されることになったのがきっかけ。ハイツの歴史や価値を伝えようと企画した。色とりどりの絹糸で居室の壁を飾った作品や、ハイツの平面図をもとにした版画などを展示。屋上では、織機の織り方を示すパンチカードの穴を手足の動作に見立てたダンスを踊る。
同大学助手の井上潤美さん(30)は「普通に歩いていたら気に留めない建物にも歴史があり、まったく違う見え方があることを体験してほしい」と期待する。帯屋捨松の7代目木村博之社長(58)は「我々の仕事の新たな魅力を発見し、刺激をもらえる」と話している。
入場無料。14、15日は午後3時~同8時、16日は午前10時~午後4時。ダンスの発表は14日午後5時と16日午後3時の各15分間。作品解説を14日午後5時半から開く。

収穫される両陛下
両陛下最後の繭収穫 来年は雅子さま
天皇、皇后両陛下は12日、皇居内にある養蚕施設で、野生のカイコと呼ばれる「天蚕」の繭を収穫する「収繭」の作業に臨まれた。5月から始まった皇后さまによる養蚕作業は、この日で全て終了した。皇居での養蚕は、明治時代から歴代皇后が受け継いできた皇室伝統の行事。来年5月以降は、新皇后となる皇太子妃雅子さまが引き継がれる。
ただ収繭作業には例年、天皇陛下も御参加。今年で最後になることから、報道陣に公開された。
両陛下はこの日、剪定用のはさみを手に取り、薄緑色の繭が付着した葉を枝ごと切って回られた。天蚕糸

即日納品「お仕立て直送便」
着物仕立て8時間納品 アシスター
広島県・和服製造のアシスター(福山市)は、8時間で反物を着物に仕立てる超短納期サービスに乗り出す。通常は40日、早くても7~10日は必要とされる着物を即日納品するサービスは極めて珍しい。不意の急な需要のほか、増大する訪日外国人の「日本滞在中に着たい」といった要望にも対応する。新サービスのノウハウを今後展開するオリジナル着物にも活用する。
新サービス「お仕立て直送便」は、16日に開始する。8時間仕立てコースは、事前にホームページで注文を受け付け、午前8時~9時に届いた反物を午後4時~5時までに仕上げて発送する。
同社では西日本最大規模の約50人の和服職人がそれぞれ襟や袖などパーツごとに担当し、最後に合体して1着の着物を仕上げている。手縫いのほか要所要所にミシン縫製も導入。「皆が他の仕事の手を止めて一致団結すれば超短納期も可能」(松井稔社長)という。

サァ、技術取得へ挑戦
技術専門学院に10人入校 奄美大島
鹿児島県・大島紬の織り技術者を育てる本場奄美大島紬技術専門学院((校長・前田豊成本場奄美大島紬協同組合代表理事)の2018年度入校式が11日、奄美市名瀬の市産業支援センター(旧県工業技術センター)であった。県内外から10人が入校。今年は鹿児島市にも同様の「大島紬技術養成所」を設置し、両市で伝統の担い手育成を目指す。
大島紬の技術者育成事業は奄美市で毎年実施しているが、鹿児島市では03年以降休止していた。職人の高齢化が進む中、今年から奄美市の同組合と鹿児島市の本場大島紬織物協同組合、藤絹織物㈱(鹿児島市)でつくる県本場大島紬協同組合連合会(窪田茂会長)の主催となり、鹿児島市の養成所にも10人が入校した。
同連合会は経済産業省と一般社団法人「きものの森」の支援を受け、学院と養成所にそれぞれ2人の指導者を配置。奄美市では1人月2万円の助成金があり、受講生は1年(最大2年)間かけて技術を学びながら織り上げた反物の報酬を得ることができる。
式で前田校長は「大島紬は1300年以上の歴史を持つ世界に誇る伝統産業で、織りは40以上の工程を締め括る大切な作業。全員が立派な技術者として巣立つことを願う」と式辞。
きものの森の矢嶋孝敏理事長も来島し「世界で最も精緻な大島紬の文化を次世代へ継承するという重要な使命を忘れず、まい進してほしい」と受講生へエールを送った。
入校したのは10~60代の男女で、県外からの参加者も3人いた。家族で大島紬の製造販売業を営んでいる奄美市名瀬の山下明希さん(19)は「祖母の機織りを幼い頃から見ていた。一人前の織り工を目指し、再来年の弟の成人式には手作りの紬を贈りたい」と意気込んだ。
同学院では来年以降、図案作成や締め機、染色などの加工技術の指導も予定しているという。
昔を遺すマリンブルーの島

保光と紅花が共演
白い紅花「保光」が存在感 赤崩地区で見頃
山形県・米沢市赤崩地区で草木染織に取り組んでいる山岸幸一さん(71)が染料として栽培している紅花畑が見頃を迎えている。一般的な紅花に加え、珍しい白い花をつける「最上川源流白い紅花 保光ほこう」がひときわ存在感を発揮している。
保光の誕生は約20年前、山岸さんが畑で3株だけ白い花を咲かせていた紅花を見つけたのがきっかけ。その後、種を採取して大切に増やしてきた。2006年には品種登録され、現在は330平方㍍の畑で約1千株を栽培している。
花に色素が回っていないため、染料としては葉を使う。山岸さんによると「葉に色素が集中するので、落ち着いた品のある明るい黄色が出る」という。
山岸さんの工房を見学に訪れた人らは珍しい紅白の紅花畑に「初めて見た」などと歓声を上げていた。日本の朱最上紅花

写真は昨年のイベントから
外国人向け夕涼み会開催 なかのZERO
東京都・なかのZERO西館(中野区)1階で19日、外国人向け「夕涼み会(Summer Night Breeze)」が開催される。主催は中野区国際交流協会。
同イベントは地域に暮らす外国人や、同区内の大学や日本語学校に通う留学生らを対象に、日本の夏の納涼風情を体験してもらおうと毎年企画しているもの。参加資格は外国人とその友人。
夏祭りを浴衣で体験できる同イベント。当日は男女合わせて70着以上の浴衣を用意し、先着順に着付け。会場では盆踊りやヨーヨー釣りなど、日本の縁日を体験できるほか、8月に中野で開催される中野駅前大盆踊り大会への参加を見越した盆踊りのレクチャーも受けられる。
同協会の鈴木加奈さんは「外国人の方、日本の夏の楽しい夜をご一緒に! 日本の夏祭りを体験していただくとともに、私たちの活動をもっと知っていただけたら」と話す。「参加する外国人を『おもてなし』するボランティアスタッフも募集中。共に国際交流の輪を広げましょう」とも。
開催時間は18時30分~21時。参加無料(浴衣レンタルは300円)。問い合わせは同協会☎03(5342)9169。

紅花を収穫する栄井さん
東大寺用のツバキ染色 伊賀の紅花
三重県・伊賀市川北の農業栄井功さん(79)方の畑で6月末より、造花のツバキを染色する紅花の収穫が始まっている。造花は東大寺の二月堂(奈良市)で1200年以上の歴史を持つ法会「修二会しゅにえ」で十一面観世音菩薩に供えられる。今年は例年にない不作となったが、「菩薩さんに喜んでほしいと育てている。
平安時代の古文書「延喜式」に伊賀は紅花の主要産地だったと伝わる。貴族の十二単や口紅などにも使われていた。江戸時代中ごろまで栽培されたが、その後は米の生産に変わっていった。
かつてのように国産の紅花で「修二会」の造花のツバキを染めたいと、京都の染色工房「染司そめつかさよしおか」の吉岡幸雄さん(72)が農家の栄井さんに依頼。これを受けてベニバナの栽培を約15年ほど続けている。
今年は1500平方㍍の畑で栽培した。「除草剤を使わないため畑の管理が難しい」と苦労を語る。例年より10日ほど早く花が咲き始めた。病虫害や多雨、高気温といった天候の影響で収穫見込み量は2から3㌔。例年の8割減になった。
初日には工房の染色家ら3人と栄井さんが花の大きさなどで選別し、黄色い花びらを摘み取った。造花ツバキは、国内外の他の産地の紅花と伊賀と合わせて染められる。今年は不作だったが工房の福田伝士さん(70)は「少しでも産地の品を使って伝統を守りたい」と話した。収穫は咲き具合を見ながら1週間ほど続いた。日本の朱最上紅花

30人が出場した浴衣コンテスト
ゆかたで賑わい復活を 上社本宮で祭り
長野県・諏訪大社上社本宮(諏訪市)の表参道のかつてのにぎわいを取り戻し、埋もれていく歴史を伝えたいと設立した「表参道を創る会」(北原大貴会長)は7日、「お明神さま参道・七夕ゆかた祭り」を開いた。浴衣コンテストや児童の太鼓演奏、屋台などを繰り広げ、幼児からお年寄りまで600人余が訪れ、参道に元気な声が飛び交った。
表参道周辺にはかつて諏訪地域で最も古い寺の一つ「神宮寺」があった。明治初期の廃仏毀釈で寺は取り壊されたが、当時の通用門や手水鉢などが今も残っている。祭りは、参道沿いに住む経営者らが中心となって発足した同会初の企画。
金子ゆかり諏訪市長らが審査し、「気に入っていた親友の浴衣を借りて参加した」という茅野市の五味千佳さんが優勝。入賞の小松真菜さんは那覇市から里帰り中で、2歳の長男幸之助君、妹夫婦と参加。「よい思い出になりました」とにっこり。
北原会長は「参道に子どもたちの姿があり、大人も大勢来てもらいうれしかった。今後も活性化を目指し定期的に続けたい」と話した。

案内ポスター
着物をもっと身近に 天文館で着物ショー
鹿児島県・日ごろ浴衣や着物を着る機会が少ない初心者でも気軽に着られる着付けなどを紹介するファッションショーが7日、鹿児島市の繁華街・天文館であった。
スタイリストや着物の愛好者でつくる「かごしまデザイン和装協会」が主催し、約150人が訪れた。着物一式がそろっていなくても長襦袢の代わりにシャツ、帯の代わりにベルトやコルセットを使うなど新しいアイデアが次々に示され、鮮やかに着こなすモデルに会場から拍手が送られた。
和装協会の緒方千奈代表(41)は「和装は難しいイメージがあるが、女子会などでも着られる『手軽で楽しい』イメージを広め、若い人たちに興味を持ってもらいたい」と話していた。

開講式の模様
琉球絣の技法習得へ 南風原で後継者育成事業
沖縄県・島尻郡南風原町の伝統工芸である琉球絣や南風原花織の技法を学ぶ「琉球絣後継者育成事業」の開講式がこのほど、町本部の琉球かすり会館(南風原町字本部)で開かれた。今回、37期目で初めて男性研修生の毛呂功さん(41)と與座ジョンロバートさん(20)の2人が誕生した。
同事業のテーマは、技術者養成で、織りを中心とする琉球絣の総合的学習を行う。期間は、7月2日から 平成31年2月13日の約8カ月間。
絣の技法は、初めインドで起こり、東南アジアを経て島づたいに 伝わったと言われている。日本本土へ渡る一足先に伝わった沖縄は、 日本の絣技術の原点となっている。一般に琉球絣といわれるもので、その絣柄は300~5000種類あると言われている。琉球王国に魅せられて
 日本の絣

マザーズ
和心が連日高値 インバウンド関連に物色
東京都・和装小物販売や着物レンタルの和心が9日、大幅に5日続伸している。午前に前週末比810円高の6190円まで上昇し、連日で上場来高値を更新した。午後も堅調だ。訪日外国人関連銘柄の一角との位置付けから買いが続いている。株式市場で米中貿易摩擦を巡る警戒感がくすぶる中、同摩擦の影響を受けにくいとの見方が背景にある。
和心は3月29日に東証マザーズ市場に上場。5月17日に上場来安値(2543円)を付けて以降は上昇基調が続いている。楽天証券経済研究所の土信田雅之シニアマーケットアナリストは「インバウンド銘柄の中でも今後は選別が進むだろう。和心は小売りから着物レンタルまで事業に広がりがある点が強みで、業績拡大が期待されている」と話していた。

左はバチカン、右はカメルーン
世界の着物でランウエー 伊賀で魅了
三重県・ピラミッドにラクダ、チューリップ。世界各国の文化や歴史を凝縮した着物20点のショーが8日、伊賀市の市文化会館で開かれた。県内から公募で選ばれたモデルら20人がランウエーを歩き、来場した約600人を魅了した。
トルコをテーマにした着物は、赤地を基調に日本とトルコの友情を物語る船を描き、帯にはトルコの花チューリップを巧みに表現。エジプトの着物はピラミッドのほかに象形文字を盛り込んだ。
ショーは2020年東京五輪・パラリンピックに向け、世界196カ国の着物をつくる一般社団法人イマジンワンワールドの「KIMONO PROJECT」の一環。現在、完成している100点分の着物のうち、20点をショーに出した。
フィナーレでは、ピアニスト平原誠之さんの生演奏に合わせ、モデルが「世界は一つ」を印象付けるように手を取り合うと、観客から大きな拍手がおくられた。モデルとしてポルトガルの着物をまとった三重短大二年東山明日香さん(20)=伊賀市=は「一生に一度の経験で帯の刺しゅうに感動した。東京五輪でも見たいです」と話した。
今回のショーはプロジェクトに名張市のメンバーが参加していた縁で伊賀市文化都市協会の協力を得て実現。トルコや南アフリカ共和国など14カ国分の帯締めには伊賀組紐が使われている。担当理事の手嶋信道さん(51)は「五輪の入場行進で着用できたら、最高のおもてなしになる」と意気込んだ。関連記事
 城下町の工芸品伊賀組紐

糸作りに挑戦する日民協のメンバー
芭蕉布の「手仕事」体験 日民協の40人
沖縄県・日本民藝協会のメンバー約40人がこのほど、大宜味村喜如嘉の村立芭蕉布会館を訪れ、芭蕉布に使用される糸作りや機織りなどを体験した。
同協会は、那覇市で全国大会を開き、大会参加者らが那覇市と読谷村で焼き物を見学するグループと、大宜味村での芭蕉布体験に分かれたバスツアーを行った。
芭蕉布会館を訪れたメンバーは繊維を裂き、つなぎ合わせる「糸作り」、布地を作る「機織り」を体験した。参加した浅井正次さん(51)=京都府=は、「この難しい作業を経て、美しい芭蕉布が出来上がることを体感できて良かった」と話した。喜如嘉の芭蕉布

企画展「裂」日本の染と織 金沢
石川県・金沢市卯辰町の金沢卯辰山工芸工房で、着物をほどいて一定の寸法の資料としたきれを展示する企画展「江戸から昭和の着物の意匠」が開催されている。8月5日まで。
会場には、同工房の所蔵品である着物をほどいて一定の寸法の資料とした裂を中心に展示されており、江戸末期から昭和初期の染と織の技術や服飾の文様を見ることができる。
一般300円、65歳以上200円、高校生以下無料。1階の常設展示や工房棟(7月31日まで)も観覧できる。午前9時~午後5時(入館は4時半まで)。火曜休館。
問い合わせは同工房☎076(251)7286。

浴衣で接客する観光協会職員
小京都ゆかたDAY  四万十市
高知県・四万十市内各地で6日、着物文化を見直し土佐の小京都・中村をPRする「小京都ゆかたDAY」があった。
「ゆかたの日」(7日)を前にしたイベントで、市が中心になって2015年から行っており、今年で4回目。今年は「小京都中村550年祭」の一環として市内の9企業も参加した。
市観光協会(同市駅前町)では、職員4人が朝からそれぞれ色鮮やかな浴衣を着て接客。職員の成子果歩さん(27)は「地元の方にも喜んでもらっています。着物や浴衣の貸し出し、着付けも行っているので観光客の方に、小京都らしさを感じてもらい、少しでも訪れてほしい」と話していた。
また、四国労働金庫中村支店や幡多信用金庫具同支店、土佐中村郵便局などでも、職員が浴衣姿で訪れた客に対応し、好評を博していた。
   1日ー8日
卒業式着物を選ぶ女子学生
早くも卒業式に向け晴れ着選び 福井大
福井市・心は早くも卒業式。来年3月の卒業式用の貸衣装の予約会が5日、福井大文京キャンパスであった。本番にはまだ半年以上あるが、人生の節目を彩る晴れ舞台の準備とあって、受け付け開始と同時に多くの学生が来場。所狭しと並ぶ小袖やはかまからお気に入りの1着を選んでいた。
福井大生協が例年7、10、11月に計4回開いている。会場には彩り豊かな小袖やはかまそれぞれ約100着が並べられ、華やかな空間に。訪れた学生たちは、鏡の前で着物を合わせながら、スタッフと「どっちの色にしようかな」「この柄がいい」などと楽しそうに会話を交わしていた。
友人と訪れていた工学部4年の山口優里さん(22)は「社会人になる前にかわいいものを着ておきたいと思っていたので、決められてよかった」と満足そうに話した。担当者によると、近年は小袖は古典柄、はかまは刺しゅう入りのものが人気という。

左にマダガスカルの着物と帯
KIMONO展 23カ国モチーフに伊賀で
三重県・2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて制作された世界の国々をモチーフにした着物23着の展示が5日、伊賀市文化会館(西明寺)で始まった。15着は帯締めに「伊賀くみひも」を使った。最終日の8日は20着を使ったファッションショーと、ピアニストの平原誠之さんのコンサートもある。
「伝統美×世界のKIMONOコレクションinIGA」として市文化都市協会ぶんとが主催。着物の制作など「KIMONO PROJECT」を進めている一般社団法人「イマジンワンワールド」(福岡県久留米市)が協力した。法人は196カ国分を目標にしており、今回は完成した100着から選んで展示した。
マダガスカルの着物はバオバブやワオキツネザル、中国は竹とパンダ、エジプトはピラミッド、ブータンは竜などが鮮やかにデザインされている。
イマジンワンワールドの手嶋信道理事は「それぞれの国の人が見て私たちの国の着物と分かってもらえるデザインにした。ぜひ見に来てください」と来場を呼び掛けている。
見学無料。8日のコンサートとファッションショーは入場料1000円。問い合わせはぶんと☎0595(22)0511。関連記事

ゆかたを着せてもらう中国の生徒
ゆかたで日中の生徒交流 五條中学校
奈良県・修学旅行で来日した中国南京市の高校生約70人が6日、五條市を訪れ、ゆかたの着付けを五條中学校の2年生25人とともに体験し交流した。五條中では年1回、家庭科で着物の着付けを取り入れており、交流の申し出を受けた。
南京田家炳高級中学の一行は五條市本町のまちなみ伝承館で、市内で着付け教室を開く鶴岡好子さん(83)から日本の着物文化について話を聞いた。その後、五條中の生徒にも手伝ってもらい、色とりどりのゆかたに袖を通した。
日本留学をめざしているという1年生の蔣欣儀さん(16)は「とてもきれいで、一度着たいと思っていました」と話した。

加花のゆかた
浴衣商戦活気おびる  名古屋
愛知県・夏本番を控え、名古屋市内の百貨店では、浴衣商戦も活気を帯びてきた。浴衣市場が頭打ちになるなか、各社は豊富な品ぞろえや目新しい企画で消費者を引きつけたい考えだ。
松坂屋名古屋店は約1300種と、市内最大規模の品ぞろえにする。東京都以外の出店は初という着物ブランド「加花」のデザイナー、木越まりさんは「交流サイト(SNS)映えする発色の鮮やかな柄を選ぶ人が多い」と話す。
名古屋三越栄店によると、売れ筋は前年並みの3万~3万3千円程度。同店は帯留めや帯ひも、レース足袋などで人気の着物風の着こなしを提案する。
ただ、きものと宝飾社(京都市)によると、これまで横ばいで推移してきた浴衣市場も2017年は127億円と、前年度から7%減った。店頭以外にも商機を増やそうと、JR名古屋高島屋は自社のカード会員向けに6月末からインターネット通販を始めた。関連記事

6日も実施された
華やか「浴衣登校」 津山の美作大
岡山県・七夕を前に、美作大短期大学部((山市)で5日、学生らが浴衣姿で登校し、講義を受ける「浴衣登校」が行われ、キャンパスは華やかな雰囲気に包まれた。
浴衣登校は平成5年、学生有志が七夕に合わせて浴衣姿で登校したのを発端に広がり、今では大半の学生が浴衣姿になって楽しむ恒例の行事となった。
26回目となった今年は初日、あいにくの雨の中、学生らは足元を気にしながら色とりどりの浴衣や甚平姿で登校。友達と記念撮影したり、談笑したりする姿などが見られ、教室では普段とは違う雰囲気の中、講義が行われていた。
友人の母親に着付けてもらったという幼児教育学科1年の小村千夏さん(19)は「高校の時以来、人生2回目の浴衣姿になれ、うれしい。いつかは自分で着られるようになりたい」と笑顔だった。
キャンパス内には、学生らが短冊に願いを書いてつるした笹飾り、約30本も設置され、七夕ムードを演出した。夏姿ゆかた心得

見頃を迎えた九左衛門の畑
紅花野を染める 九左衛門家で見頃
山形県・日本遺産「山寺が支えた紅花文化」を構成する東村山郡中山町の県指定有形文化財・柏倉九左衛門家の紅花が見頃を迎え、鮮やかな花が観光客らの目を楽しませている。
柏倉九左衛門家は紅花栽培を大規模に手掛けた豪農。現在は町紅花保存会が付近の敷地約20㌃で紅花を栽培している。花が一面に広がる畑の周辺では、笑顔で散策を楽しむ人たちの姿が見られた。
7、8の両日、現地では紅花まつりが開かれる。母屋などの特別公開や紅花摘み体験、菓子や手芸品を販売するマルシェもある。九左衛門家の利活用などを担当する町地域おこし協力隊の前田真莉子さん(32)は「多くの人に美しい紅花や地域の色濃い歴史に触れてほしい」と話していた。日本の朱最上紅花

参加費、申し込み不要
絣フェスタ  久留米大生が発信
福岡県・久留米絣の魅力を伝え、市民との交流の場を作ろうと久留米大学法学部は14日、久留米市六ツ門町の久留米シティプラザ、六角堂広場で「絣フェスタ」を開催する。久留米絣を発案した創始者の井上伝(1788~1869年)150回忌を記念し、今年は「伝えたい」をテーマに久留米絣のファッションショーや太鼓演奏やよさこいを披露する。午後3時から、観覧無料、出入り自由。
メインイベントは、絣デザイナーの古賀円さんプロデュースのファッションショー。久留米絣で作られた着物や洋服を身にまとった学生がランウエーを歩く。井上伝にふんした学生も登場するという。久留米絣クイズでは、勝ち残った正解者に久留米絣を使った小物をプレゼントする。
学生実行委員会の岩城和真さん(21)と美山健介さん(19)は「機能性に優れ、おしゃれなデザインで普段使いもできる久留米絣の魅力を街の人に伝えたい」と話す。問い合わせは久留米大学国際交流センター☎0942(43)5166。久留米絣

大和木綿
人 大和木綿の再生に宇陀市の池田さん
奈良県・江戸時代、奈良盆地は木綿の一大産地だった。中南部では耕地の4割が綿花で「大和木綿」として全国に名を馳せていたという。ところが、いまではすっかり衰退してしまった。
そんな大和木綿の再生に立ちあがったのは大和高田商工会議所だが、個人でも再生に力を注いでいる人がいる。宇陀市の池田雍さん(82)の自宅は、伊勢街道沿いの古民家。昔は、呉服屋を営んでいたという。
銀行関係のサラリーマンを50年やって退職、後は自分の好きなことをしようと、大和木綿を始めた。「わたしは農家の次男坊なんですが、実家では昔、綿花を栽培していました。古い糸車や機織りの道具もあったんです」 。とはいっても、右も左もわからなかった池田さんは、松阪木綿で有名な三重県の松阪市に行き、「飛び込みで『夕鶴会』という機織りサークルへ。女性ばかりの中で1時間ほど糸紡ぎの手ほどきを受けるも『後はお家で練習してください』と帰されたという 。後、家で練習しながら月1回松阪に通い、糸紡ぎから機織りまで覚えた。実家の畑を50坪ほど借りて、綿花栽培も始めた。
今では、毎年10㌔の綿花を収穫。種を取ると半分に減る。種を抜いた綿は、ふとん屋さんに「綿打ち」に出す。打った綿をに撚りをかけながら糸に紡いでいく作業を鮮やにこなす。紡いだ糸を大きく巻いてカセにし、1部は外注して藍染めにする。こういった工程を経てようやく機織り機に糸をセット。後はひたすら根気よく織って、布にしていく。
「いまは、自分の着物地を織っています。1日3㌢ほどしか織れないから、いつできるか」と池田さんは笑う。
小学校で実演したり、地域イベントでも活躍中。8月15日まで、大和信用金庫榛原支店で、糸車などの道具を展示している。

歌う山多さんと和装愛好会の会員
こおろぎ橋の女作詞 南加賀の魅力発信
石川県・小松市三日市町で「ゲストハウス三日市」を経営する山多宏さん(59)が、加賀市山中温泉の景勝地「こおろぎ橋」を題材にした演歌「コオロギ橋の女」を作った。山多さんは「南加賀一帯の観光を盛り上げるための地域応援ソング。曲を広めたい」と話す。
こおろぎ橋は鶴仙渓に架かる総ひのき造りの橋で、紅葉の名所。山多さんは、ゲストハウス宿泊者にお薦めスポットとして橋を紹介するなど、以前から情緒が気に入っていた。
5月初め、山多さんが会長を務める「石川県和装愛好会」の会員女性3人と撮影会を橋で開いた。新緑に囲まれ、川の音がさらさら流れる中にたたずむあでやかな着物姿の女性3人に見とれ、この景色を詞にしたいとの思いが湧き上がり、一晩で詞を書き上げた。作曲は知り合いの書道家で、作曲も手掛ける表広美さんに依頼した。
歌詞は「山中の風に誘われ女がひとり 小さな背中が愛しくて」と始まり、こおろぎ橋の風情、女性への思いを込めた内容。当日に撮影のモデルをした3人の女性の名を歌詞に登場させており「女性の名前を、彼女や奥さんなど思い出の女性に当てはめて歌ってほしい」と期待する。
山多さんは5月のお旅まつり中にあったゲストハウスでのイベントで、歌を初披露し、情感を込めて歌い切った。「プロの歌い手に歌ってもらい、願わくばCDを出せれば。曲を広げて、南加賀の魅力発信につなげたい」と話している。

他社商品もレンタル
WEB事業を分社化 着物のたちばな
長野市・呉服販売・レンタルの株式会社たちばな(鶴賀緑町)は2日、インターネットで自社が販売する着物を貸し出すWEB事業を分社化した。
新会社は9月から他社商品も取り扱うモール型着物レンタル・販売サイトを設ける。自社店舗の運営事業と切り離し、他社の着物も扱って消費者に幅広い選択肢を提供して事業拡大をめざす。
新会社名は「きもの365」。WEB事業に特化しIT(情報技術)人材の確保にも繋げる。
たちばなは、これまで「着物レンタル365」という名称でネットレンタル事業を営んでいた。新会社設立後は他社商品もレンタルできるようにするほか、ネット販売事業も始める方針だ。
たちばなの松本亮治社長はWEB事業について「現在5億円の売り上げを数年で10億円にし、10年後には実店舗と同規模まで成長させたい」と話している。

Do you know モンペ?
松楠居で「もんぺ博覧会」 久留米絣
福岡市・古民家を再生したイベントスペース「松楠居」(中央区大名)で14日から、イベント「もんぺ博覧会」が開催される。
同イベントはもんぺを通して、久留米絣の良さを知ってもらおうと始まったもので、今年で8回目の開催となる。主催は筑後地方を中心に九州地方の工芸品を集めた八女のアンテナショップ「うなぎの寝床」。
会場には主催の「うなぎの寝床」のほか、久留米絣の織元である野村織物と丸亀絣織物のもんぺが約1000本並ぶ。無地のものだけでなく、花柄やストライプ、ギンガムチェックなどの柄や「ゆったり」「すっきり」「のーまる」などさまざまな形のもんぺを展示。展示されているもんぺは、試着や購入もできる。
同イベント担当者は「織元さんが会場内にいるので、直接生地や技術に関して話を聞くことができる。久留米絣を見て、触れて、体感していただけたら」と話す。22日まで。歴史が育てた久留米絣

夏は浴衣でGO
浴衣今夏のトレンド 百貨店に見る
浴衣、着ていますか。夏祭りや花火大会に加え、近年は浴衣での街歩きや小パーティーなど、男女を問わず浴衣を楽しむ機会が増えてきた。細身の男性でも着付けやすいよう、身頃の短いタイプも出ている。スタイリストの佐藤一樹さんと札幌市西区のイオン札幌発寒店で、トレンドを探った。
女性ものは今年、チョウや花柄など、古典的な模様の浴衣が目立つ。1着目は白地にブルー系の大きな花模様が描かれた浴衣を選び、同系色の帯と帯締めを合わせてみた。かごバッグと髪飾りの黄色が差し色になり、爽やかな雰囲気。「帯や帯締めは、えんじ色や紫など締まった色を合わせても良いでしょう」と佐藤さん。
北海道ではチョウや花 古典柄人気だが、他府県ではどうだろうか・・夏姿ゆかた心得

浴衣での来場呼び掛けるスタッフ
浴衣姿で飲み歩き 飯塚市でイベント
福岡県・浴衣姿で飲食店を食べ歩くイベント「iiゆかたナイト2018」が15、16の両日、飯塚市中心部の居酒屋やバーなど計31店舗で開かれる。300円分お得になるバルチケットを販売し、呉服専門店の浴衣が当たる抽選会や婚活イベントもある。
飲食店主らで作る地域おこしチーム「ii委員会」が主催。バルチケットは1セット2500円(1枚700円分の4枚つづり)。チケット1枚で、ドリンク1杯と店主イチ押しの1品を味わえる。
婚活イベント「ゆかたコンパ」は16日午後3時半、メイン会場となる同市吉原町のバー「YAMABUKI」で開く。定員は20~40歳の男女各15人。参加費は男性4500円、女性3500円(バルチケット1セット込み)。チケットは抽選券にもなり、同日午後6時から同会場で抽選会がある。
15日は飯塚市の夏の風物詩「飯塚山笠」のフィナーレ「追い山」もある。委員会メンバーで居酒屋店主の粟村浩明さんは「飯塚の魅力を存分に味わえる夜になれば」と話す。問い合わせは飯塚観光協会☎0948(22)3511。夏姿ゆかた心得

産地の玄関口・天橋立
6月度生産実績 丹後織物工業組合
京都府・はれのひの詐取事件で神奈川県警は、融資金をだまし取ったとして、社長の篠崎洋一郎容疑者(55)を詐取容疑で逮捕した。本当に腹立たしい事件ではあるが、早くからの契約を促す業界の在り方にも疑問が残る。
一方、「18歳成人」も呉服業界に物議をかもし出している。伝統文化でもある着物に触れる機会が失われるんじゃないか。業界にとって成人式は一番の書き入れ時、「成人式は制服で」というムードが広がりでもすれば影響は計り知れないのも事実。一大事かもしれないが・・・
いろいろあるが今年も浴衣の季節がやってきた。日本各地では浴衣を楽しむイベントが数多く待ち受ける。
さて、半年を過ぎようとしている丹後織物の6月度の生産量は27.319反で、残念ながら昨年の総生産反数28.370反を、1.051反下回った。今年になってまだ1度も昨年を上回ることができないでいる。操業日数は23日で、前年より1日多かった。
品種別の生産量は次の通り。単位反。()内は前年。
△一越・古代=191(180)△変り無地=4.911(4.883)□小計=5.102(5.063) ▼紋綸子(軽)=2.442(2.746)▼紋綸子(重)=2.953(4.123)▼銀意匠・朱子一重=14(49)△紋意匠・朱子二重=13.954(13.651)△絽織・紗織=1.318(1.284)△その他の紋=171(84)△金・銀通し=1.120(1.056)▼縫取・絵羽=245(314)■小計=22.217(23.307) ■合計=27.319(28.370) ▼パレス=656(717)▼紬253(269)。
前年比、白マークはプラス、黒マークはマイナス、±は0。
丹後ちりめん

夏の伊勢型紙が並ぶ
伊勢型の歴史紹介 白子で江戸~昭和の夏
三重県・鈴鹿市は、白子本町の伊勢型紙資料館で伊勢型紙の文様を紹介する「夏の型紙展」を開き、夏の着物や浴衣によく使われた江戸―昭和時代の伊勢型紙や資料など、計31点を展示した。9月2日まで。
雪の結晶を文様にした江戸時代の型紙「雪輪」は市指定文化財。雪は冬の印象が強いが、当時は涼しさを演出するために夏の着物の柄として良く使用されたという。浴衣の反物として白地に大胆なコウモリ柄が染められた昭和20年代の浴衣の反物には、商売繁盛の意味が込められている。
明治―大正時代の型紙屋と染物屋のやりとりを記したはがきや昭和50年代の浴衣見本帳なども展示。はがきからはその年のはやりがかすり柄であることなどが書かれており、当時を知るための貴重な資料の数々が並ぶ。
担当の市文化財課では「先人が夏を乗り切るために生活の中に取り入れたそのバリエーションの多さや美しさに注目してもらえれば」と話していた。伊勢型紙

紅色地龍宝珠瑞雲模様衣裳
琉球 美の宝庫 サントリー美術館
東京都・多くの島々からなる沖縄は、かつては琉球と称され、独自の美が生み出された海上王国だった。15世紀に統一王朝が成立し、400年以上にわたって東アジアを舞台に“万国津梁”として繁栄した琉球王国は、諸国の至宝で満ちていたといわれている。
「琉球 美の宝庫」は、7月18日~9月2日、サントリー美術館(港区=六本木)=で開催される。鮮やかな紅型に代表される染織や、中国・日本から刺激を受けて描かれた琉球絵画、螺鈿・沈金・箔絵などの技法を使ったきらびやかな漆芸作品を中心に琉球王国の美が紹介される。なかでも、近年の東京でまとまって公開されることがなかった琉球絵画は見所のひとつ。首里王府の染織や漆器のデザインには絵師が関わっていたとされており、染織・絵画・漆芸を特集することで琉球の美術を総合的にとらえ、その実像に迫る。
第二次世界大戦の戦禍をくぐりぬけ現在に守り伝えられた優品が集う貴重な機会であり、特に首里王府を治めた尚家に継承された「国宝 琉球国王尚家関係資料」は必見。
※ 作品保護のため、会期中展示替が行われる。
琉球王国に誘われて

披露された紅花温度
街なかに紅花が満開 山形「べに街道」開幕
山形市・市中心部に紅花を展示、紹介する「やまがた街なか回遊べに街道キャンペーン」が開幕した。「山寺が支えた紅花文化」が文化庁の日本遺産に認定されたことをPRし、各所で紅花をテーマにしたイベントや限定の食事が楽しめる。7月22日まで。
市ホテル協会(安藤史朗会長)を中心とする実行委員会が企画し、9回目。今回は▽山形グランドホテル▽ホテルメトロポリタン山形▽山形七日町、山形駅西口ワシントンホテル▽ホテルキャッスル▽山形国際ホテルなどの施設のほか、商店街にも紅花を展示する。
ホテル内の飲食店などでは、紅花を使用した特別料理を提供する。期間中、紅花アレンジメント教室(7月1日午前10時、山形まるごと館紅の蔵)紅花ブーケ作り(10日午前11時、同)紅花キャンドルナイト(7日午後6時半、山形まなび館ほか)などを予定する。
初日には、キックオフイベントを山形まなび館で行い、県民踊協会による紅花音頭と紅花摘み唄が披露された。安藤会長が「日本遺産認定を機に世界に魅力をアピールしよう」とあいさつし、佐藤孝弘市長が「多くの県外の人に楽しんでほしい」と述べた。関係者がテープカットし、先着100人に紅花をプレゼントした。日本の朱最上紅花
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