11月のニュース





女の子に人気の
着付けコーナー
島根の「技」集結 技能フェスにぎわう
島根県・石工、瓦製造、和洋装、造園など様々な職業技術が一堂に会する「しまね技能フェスティバル2017」が29日、松江市のくにびきメッセであった。計41ブースが設けられ、子ども向けの体験コーナーや伝統技能の実演に多くの人が集まった。様々な物作りの楽しさを広くPRしようと、県技能振興コーナーが主催した。
同市宍道町特産の来待石の商品を手がける来待石灯ろう協同組合はペンダント作りコーナー(無料)を設けた。
全技連マイスター会県支部による和服の着付けは女の子に人気があった。県鉄筋工事事業協同組合は普段身近に見る機会の少ない鉄筋組み立ての実演を披露した。県職業能力開発協会の錦織宏樹事務局長は「子どもたちが自ら体験することで、出来れば物作りの道に進んでもらい、技能の伝承につながることを期待している」と話した。

写真はイメージ
結城紬の魅力体感 中学生ら着付け授業
茨城県・ユネスコ無形文化遺産に登録されている」結城市特産の「結城紬」の着付け体験授業が、同市小田林の結城中学校(塚越敏典校長)で行われた。2年生が慣れない着物に袖を通し、結城紬独特の軽くて暖かい着心地を体感した。
2013年から市内の中学校で行われている行事。完成までに約1年かかり、数百万円するという着物も用意された。生徒は3グループに分かれ、プロの手により瞬く間に着物姿に変身していった。結城紬

喜ぶ城間理事長(中央)
琉球絣協組 伝統文化ポーラ賞の地域賞
東京都・第37回伝統文化ポーラ賞の贈呈式がこのほど、グランドプリンスホテル高輪で開かれ、沖縄の南風原花織の保存・伝承が評価された琉球絣事業協同組合(沖縄県南風原町=城間律子理事長)に地域賞が贈呈された。城間理事長は「今年1月、念願であった伝統的工芸品の指定を経済産業大臣から頂き、今回は南風原花織の素晴らしさを確認できた受賞だと思う。先人が築いてくれた尊い文化遺産を受け継ぎ、伝えていけるよう務めていく」と喜びを語った。
贈呈式でポーラ伝統文化振興財団の小西尚子理事長は「受賞される皆さまは、卓越した技術と情熱を持ち新時代の伝統継承者として取り組んでいる方ばかり。財団も今後さらに取り組みの幅を広げ、伝統文化の価値創出の一翼を担っていく」とあいさつした。
三隅治雄審査委員長は「全国の幅広い分野から113件もの推薦を受けて、優秀賞2件、奨励賞1件、地域賞5件を選出した」と選考経過を紹介した。宮田亮平文化庁長官の来賓祝辞の後、小西理事長から城間理事長に伝統文化ポーラ賞の地域賞が贈られた。
贈呈式には南風原町から総勢9人が参加した。琉球の染織

パネル討論で語る太川さんら
「ちりめん」認定、太川陽介さんら展望語る
京都府・丹後2市2町をエリアとした「丹後ちりめん回廊」の日本遺産認定を記念するシンポジウムが28日、京丹後市弥栄町の道の駅「丹後王国 食のみやこ」で開かれた。参加者約100人が、丹後ちりめんの魅力を再確認しながら、認定を地域振興に生かす策など今後の展望を考えた。
「丹後ちりめん回廊」は、金刀比羅神社(同市)やちりめん街道(与謝野町)など48の文化財で構成され、4月に認定を受けた。
シンポでは、丹後ちりめんに関連した伝統芸能や地元高校生が手掛けたちりめん衣装が披露されたほか、日本遺産プロデューサーの生駒芳子氏が「日本遺産を活用した地域活性化」をテーマに講演。認定を地域のにぎわいづくりに生かしている全国の事例を紹介し「認定の活用には地元住民や団体との連携、SNS(会員制交流サイト)を使った情報発信などが重要」と強調した。京丹後市出身で市の観光大使を務める俳優の太川陽介さんや丹後織物工業組合理事長ら5人が、丹後の歴史や将来像などを語るパネル討論もあった。
主催は、府と丹後2市2町、海の京都DMO(府北部地域連携都市圏振興社)。

オープンに向けて準備を進める
会津木綿の魅力発信 ギャラリー誕生
福島県・会津を代表する民芸品「会津木綿」の魅力を広めようと、会津若松市七日町の山田木綿織元に25日、会津木綿ギャラリーがオープンした。
地場産品とデザイン・美術との融合や地場産業活性化を目指す東京造形大大学院などによる「会津プロジェクト」の一環。
会津木綿は平織りの織物で、耐久性に優れるため野良着や普段着に使われてきたが、現在は縞模様を改良し民芸織物として人気を集める。現在、同市では山田木綿織元など2社のみが生産している。
会津プロジェクトは「伝統の継承と展開」を掲げる大学院生らが平成24年年度に始めた。会津木綿を日常生活にも生かそうと、着物以外に小物製作なども進めてきた。
ギャラリーは山田木綿織元が糸置き場として活用していた場所をリフォームして展示スペースにした。長年使っている同織元の動力織機を見学に訪れる人も多いことから、今後は駐車場の整備を検討し、観光施設としての活用も考える。
また、同プロジェクトは会津木綿と京都の金糸・銀糸を組み合わせた「ジャパンコットン」(仮称)から作った洋服やネクタイなどの試作品も作り、会津木綿ギャラリーに展示している。
東京造形大大学院の須藤玲子教授らと共同開発した反物で、今後改良を加えて洋服などを作る予定。馬場由紀子地場産品魅力向上アートイベント企画委員長は「フォーマルなドレスなどにも十分活用できる素材。デザイナーと相談しながら展開を模索していきたい」と話している。

深みのある色味を持つ御召
「西陣御召」追求 野中健二展
京都市・西陣御召おめしの可能性を追求し、今年3月に60歳で急逝した織元の男性をしのぶ「野中健二展」がこのほど、上京区の着物店「DENIMUDOSU西陣本店」であった。
御召は絹織物の1種で、精練後に染色した糸で織り上げる。強い撚りをかけるため、柔らかくコシのある肌触りや、かすかに出現するシボが特徴。野中さんは、西陣御召織元「秦流舎」2代目として、色無地や先染めの織物を積極的に発表してきた。
同展は3部構成で、有職文様を基本とした1980年代の作品、シンプルながら趣向を凝らした近年の織り、野中さんの死後に新たに発表した反物など計40点を並べた。
20年ほど前に発表した作品は、一見すると白と黒のモノトーンだが、5色の糸を用いて深みのある色味を表現しており、高度な染色、製織技術の一端に触れられる。現社長を務める妻の順子さん(58)は「夫亡き後、変わらずものづくりが続けられるのは、西陣の分業体制があったからこそ。この街に感謝しつつ今後も新たな御召を提案したい」と話していた。

アイヌ模様の刺繍が並ぶ
アイヌ模様刺しゅうサークル展 白老町
北海道・白老郡白老町のアイヌ模様刺しゅうサークル「チシポの会」(石井シゲ代表)の作品展が、同町末広の文化交流施設・チキサニで開かれており、着物など約60点が紹介されている。「チシポ」は、アイヌ語で針入れの意味。
作品展では、首飾り「タマサイ」や名刺入れ、巾着など、個性豊かな作品が並ぶ。月曜日を除く11月30日まで。入場無料無料。

染織部門に出品された鮮やかな着物
日本伝統工芸展開幕 金沢で348点
石川県・現代の伝統工芸作家が技と美を競う第64回日本伝統工芸展(日本工芸会など主催)の金沢展が27日、金沢市の県立美術館で始まった。陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の7部門の入選作のうち、北陸在住作家や重要無形文化財保持者(人間国宝)の作品を中心に348点が並ぶ。11月5日まで。
出品者の1人、金沢市の坂口裕章さん(44)は染織部門で初入選。出品作の二枚白小紋着尺「縄文」は、細密な模様を彫った型紙を使って染めた。型紙を布に当てて糊を置いてから染めると、糊の部分には染料がしみこまず、白い模様が浮かび上がる。唐草模様のようにも波のようにも見える模様は、型紙を彫る伊勢の職人と何度も相談しながら考えたという。より複雑な模様を表現しようと、2種類の型紙を使う。縄文土器の縄目のように見えるため「縄文」と名付けた。
初日から多くの人たちが作品を見に訪れた。着物姿の富山県砺波市の吉江明美さん(68)は「手が込んでいる力作が多く、毎年どんな着物が出ているか見るのが楽しみ」と話した。
会場では午前11時と午後1時半から展示作品の解説があり、人間国宝の大澤光民さん(金工)や小森邦衛さん(漆芸)らも担当する(11月2日はのぞく。10月29日は午前のみ)。29日午後1時半からは鍛金の人間国宝・大角幸枝さんの講演会「金工の世界と私の仕事」が美術館ホールで開かれる。
有料。問い合わせは県立美術館☎076(231)7580。
 
タペストリーや着物が並ぶ会場
創作染め作品展 「杜の染舎」の生徒
佐賀県・武雄市の茜染色工房「杜の染舎」の教室展が、嬉野市の杉光陶器店三の蔵「ギャラリー創」で開かれている。主宰の緒方義彦さん(64)に学ぶ約20人が手がけたタペストリーや洋服、着物などの作品約50点のほか、ストールや手提げ袋など販売用の約100点も並べた。29日まで。
型絵染めや絞り染めなどで風合いの違いを出した。型絵染めではハスやハクサイ、ザクロ、フタバガキなどの植物をモチーフに取り入れ、パターンの妙味を生かした。染料には藍のほか、レモングラスやタマネギ、ウメ、ザクロなどさまざまな自然の草木を使用。色を乗せる媒染剤によっても色合いが変化するという。緒方さんは「『染めは穏やかな一日をつくる』が教室のモットー。思う色に染まったり染まらなかったりするのを楽しみながら、みんな自由にやっている」と笑みをこぼす。

貝紫で染められた着物や帯
「幻の染料」貝紫染めの展示会 銀座
東京都・呉服のとみひろ(山形市)が、「幻の染料」と呼ばれる貝紫で染めた糸を使った着物や帯などの展示会を銀座のメルサGinza2銀座画廊で開いている。シーザーやクレオパトラが愛したといわれ、やや明るさを感じさせる特徴的な紫がファンを楽しませている。
貝紫は巻き貝が分泌する体液を使って染める。分泌量はほんのわずかで、2千個の貝から1グラムしか取れないという。紀元前の地中海付近が発祥の地とされるが、現在は原料の貝が禁漁となっており、新たに染めることはできない。
とみひろは、30~40年前にメキシコで染められた世界的に貴重な糸を保有しており、その糸を使った着物や帯を展示している。刺激を受けたときに貝が分泌する染料を直接糸に少しずつ染み込ませる手法のため、部分によって濃淡が異なり、それが独特の風合いを醸し、豊かな表情を見せる。山形市の工房で手織りした着物、京都の工房で織った西陣織の帯などを展示している。29日まで。

船場きょうこさん
清水寺近くで「まちやマルシェ」 作品販売
長崎市・清水寺近くにある「ときを紡ぐ町家Nui」(高平町)で27~28日「まちやマルシェ」が開かれている。
同イベントは和風に特化した小さなフリーマーケット。主催するAthena brand collectionの船場きょうこさんは、「着物好きの友人が集まると、『着物の好みが変わり、不要な着物がたくさんある』『もらった着物があるがサイズが合わない』などの話題がよく出る。ならば、みんなで持ち寄れば着物フリマができる」と思い立った。これまで開いた着物フリマは毎回多くの人でにぎわった。初めて町家で開催する今回は、リサイクル着物に加えてハンドメード作品もそろえる。
船場さんは「着物好きによる着物好きのためのマルシェらしく、着物に合うアクセサリーやバッグ、古い着物の生地から作る洋服など、出品者は和にこだわったハンドメード作家ばかり」と話す。「メンバーに現役の着付け師や着物教室の講師がいるので、希望者には着付けやコーディネートのレクチャーもしたい」とも。
開催時間は11時~16時。両日とも14時から「絶対カンタン誰でもできちゃう、半巾帯結びのワークショップ」を行う。

艶やかに着こなす
国宝・森口邦彦の着物で登場 田丸麻紀
東京都・伊勢丹新宿店は、25日~31日の期間限定で開催する、ロンドンのプレミアムライフスタイルブランド「リバティロンドン」と、人間国宝であり友禅作家の森口邦彦氏によるコラボレーションポップアップショップ『LIBERTY LONDON × MORIGUCHI KUNIHIKO』のオープニングセレモニーを25日に開催した。本コラボでは、森口氏がリバティロンドンのシグネチャーであるアイフィス柄をリデザインした、三越伊勢丹限定のニューコレクションを取り扱っている。
セレモニーでは森口邦彦氏、リバティロンドンマネージングディレクターMs.Sarah Halsall、.デザインディレクターMr.James Millarに加え、モデルとして多方面で活躍する田丸麻紀さんが今回のコラボ商品のバッグを持ち、森口氏の作品である「輝き」というヴィクトリア&アルバート博物館所蔵の「黎明れいめい」と対をなす、貴重な着物で優雅な雰囲気で出席した。
田丸さんは「出産時までは着る機会があったのですが、子どもを産んでからはなかなか着物を着る機会がなくて…だから、きょうが産後初のお着物になります。それが、世界の宝である森口さんのもので、本当に身が引き締まる思いです」としみじみ。「もう、しっかりとした大人の歳ですので、これからは最先端と伝統的なアイテムを組み合わせたものが似合うような歳の重ね方をしたい」と宣言していた。

五輪マーク入りの着物
東京五輪まで1000日 盛り上げイベント続々
東京都・2020年東京五輪の開幕まで1000日前の節目となる28日、都内などで様々なイベントが開催される。
日本橋の街はアスリートたちの写真で彩られ、東京タワーは5色にライトアップ。56年ぶりの東京五輪を盛り上げる。
江東区の「パナソニックセンター」では、既に企画展を開始。
前回の東京五輪で選手が着たユニホームや、五輪マーク入りの着物など約100点を展示済み。
中央区では28日午後、カウントダウンイベントが開催される。東京五輪での追加競技になるスケートボードの競技体験のほか、重量挙げの三宅宏実さんらによるパレードも行われる。
本橋のビル街では、三井不動産が、パラリンピック開幕まで1000日となる11月29日までの間、アスリートや日本橋で働く人たちの写真の旗(縦1㍍60、横65㌢)130本を飾る。

親子の新作着物が並ぶ展示室
志村ふくみさんが個展 世田谷
東京都・京都を拠点に活動する紬織の人間国宝、志村ふくみさん(93)と、草木の自然染料で糸を染めて織り上げる、紬織の重要無形文化財保持者の長女洋子さん(67)の新作個展が、27~29日、東京都世田谷区の「成城さくらさくギャラリー」で開かれる。
ふくみさんは昨年はじめに体調を崩し、一時、制作活動から離れていた。復帰して初めての本格的な個展となる。
午前11時~午後6時(29日は午後4時まで)。問い合わせは株式会社FUKUMI SHIMURA☎075(746)3303。

縮緬街道の石碑
「ちりめん」で活性化策探る 京丹後でシンポ
京都府・丹後2市2町をエリアとする「300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊」の日本遺産認定を記念するシンポジウムが28日、京丹後市弥栄町の丹後王国「食のみやこ」で開かれる。認定されたストーリーや構成文化財を紹介し、日本遺産を生かした地域活性化策を探る。
丹後ちりめん回廊は4月に日本遺産になった。地場産業の丹後ちりめんをはじめ、蚕や繭を守る「狛猫」が鎮座する金刀比羅神社(京丹後市)、ちりめん街道(与謝野町)など48文化財で構成する。2020年の丹後ちりめん創業300年に向け、観光誘致や産業振興などへの活用が期待されている。
シンポジウムでは、宮津踊りや岩屋踊りなど丹後ちりめんにまつわる伝統芸能を公演するほか、日本遺産プロデューサーの生駒芳子さんが「日本遺産を活用した地域活性化について」と題して話す。丹後織物工業組合やまちづくりグループの関係者らによるパネル討論、ちりめん紙芝居なども企画している。
午前11時半~午後4時。問い合わせは府丹後広域振興局☎0772(62)4300。丹後ちりめん

夢二イメージの撮影スペース
「大正ロマン」テーマの着物レンタル店 金沢
石川県・金沢市の尾山神社の近くに「大正ロマン」をテーマにしたアンティーク着物レンタル店「はれまロマン」(尾山町)がオープンして1カ月がたった。
店長の清水三晴さんは長年、スタジオの着付け師として結婚式や成人式などの着付けを手掛けてきたが、「苦しいから早く脱ぎたい」「汚れるから遊べない」と着物について堅苦しく捉えている人が多く、「もっと自由な発想で着てもらいたい」と、気軽に着物が楽しめるレンタル店を開業することにしたという。
大正時代、西洋の文化が入ってきたことで、かわいくてポップな着物を普段着として楽しむ「大正ロマン」と呼ばれるファッションが流行。中でも当時人気を集めたのが、色鮮やかで斬新なデザインの「銘仙」の着物だという。清水さんは、ロマンあふれる時代の着物を現代の女性たちにも楽しんでもらおうと、銘仙をはじめとした当時のアンティーク着物を中心にレンタルすることにしたという。
大正ロマンを象徴するのが、金沢にも縁の深い画家・詩人の竹久夢二。美人画で知られる夢二だが、イラストレーター、デザイナーとして現代の「かわいい」に通じる作品も数多く残している。同店では夢二の世界をイメージし、大正時代の雑誌風の記念撮影ができるスペースも設けた。
清水さんは「乙女心がときめくようなアンティーク着物をそろえた。バッグやファーなど小物の貸し出し、ヘアセットなどもあるので、トータルコーディネートして『大正ロマン』を楽しんでもらえたら」と来店を呼び掛ける。

西陣織の若冲の作品が並ぶ会場
伊藤若冲の作品を西陣織で復元 三木
兵庫県・江戸時代中期の画家伊藤若冲の作品を西陣織で模写した「若冲動植綵絵展」が三木市文化会館(同市福井)で22日開かれ、伝統的な織物で表現した繊細な作品など約40点が並んだ。
西陣美術織工房(京都市上京区)などでつくる実行委員会の主催。着物の帯だけではない西陣織の魅力を広めようと、若冲の生誕300年となる昨年、全国各地で巡回展を始めた。
同工房の職人数人が織機を使い、縦横の糸10色以上で制作した。異なる模様の鶏10数羽が密集する「群鶏図」、松や紅白のボタンをあしらった立派な白いクジャク、釈迦三尊像といった代表作の模写作品に、三木市志染町の女性(64)は「躍動的な生き物の絵を織って表現できるなんて。色が鮮明で趣がある」と感心していた。

案内ポスター
仏での“KIMONO”展覧会を振り返る 名古屋
愛知県・ギメ東洋美術館(フランス国立)で開催された展覧会「KIMONO,Au bonheur des dames(着物 女性の幸せ)」に出品された松坂屋コレクションの小袖、会場写真、資料等、その一端を紹介するメモリアル企画展が、松坂屋名古屋店南館7階松坂屋資料室で開く。期間は11月7日~20日で休刊日は設けていない。
ギメでの展覧会(2月から5月)は、昨今のヨーロッパにおいて見られる日本文化への強い関心と、これを反映して生まれたファッションの「ネオジャポニズム」の動きを反映して、日仏両国における文化交流の一環として開催されたもの。日本の着物が江戸時代にどのように変化していったか、ヨーロッパのモードにどのように影響を与えたのか、現代の作品も展示しながら、その関連を紹介するのが同展の重要なコンセプトになった。
フランスでの展示は、ギメ美術館の地階にある企画展会場 約600㎡ を使用し、「松坂屋コレクション」を中心とした約140点(前後期計)の作品が展示されたが、これだけ大規模な展覧会を松坂屋が海外で行うのは初めての試みだった。

水・緑・空 笑顔輝くふれあいのまち
地域おこし協力員募集中 与謝野町
京都府・与謝野町役場(与謝郡)が地域おこし協力員を募集している。募集人数は1名で受付期間は31日まで。
活動概要は、桑園の整備、管理運営、養蚕施設の整備・改修、養蚕道具の購入、養蚕管理運営、同町産桑、繭を活用した6次産業化の調査研究、プロジェクトの広報、シルクプロジェクト推進協議会への参加。
雇用期間は、平成29年12月1日から平成30年3月31日までで、最長3年度(平成32年3月31日まで)を限度に延長可能.。
選考方法は、書類審査による選考の上、選考合格者対象に与謝野町内で面接を11月上旬に行う(選考会場までの交通費等は応募者の負担)。
不明な点は同町役場観光交流課☎0772(43)9016。募集についての詳細は日本仕事百貨

兼六園でパチリ
きものが似合うまち金沢 展開中
石川県・秋の行楽シーズンに合わせ、金沢の観光や文化施設を気軽に楽しんでもらおうと、さまざまな取り組みが展開されている。
市内127カ所の飲食店や文化施設では、着物を着て来店・来館した人がサービスを受けられる「きものが似合うまち・金沢」が始まった。着物姿で訪れた人に、ワンドリンクやスイーツのサービス、あぶらとり紙のプレゼント、入館料割引といった特典が用意されている。
市クラフト政策推進課によると、金沢はもともと茶道や華道などの稽古事が盛んで着物を着る人が多い上、北陸新幹線金沢開業後は昔ながらの町並みをレンタルの着物姿で巡る観光客が増えた。これを契機に「市のイメージアップにつなげたい」と企画した。
11月30日まで。特典などの情報は市や市観光協会のホームページで紹介している。問い合わせは同課☎076(220)2373。加賀友禅

レトロな街並
きもので“ありたさんぽ”しませんか? 1ヶ月間開催
佐賀県・有田町で、11月1日~30日の1ヶ月間、「有田まちなかフェスティバル」が開かれる。「有田をより深く楽しんでいただけるように」と、町民が企画した65のイベントが、期間中ほぼ毎日にわたって行われる。有田観光協会では、“きものでまち歩き”をテーマに、参加者が楽しめるまち歩きメニューを用意するという。
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている有田の町並みを、着物を着て自由に巡るメニューと、「きものでランチ&カフェチケット」付きのプランでは、町内のレストランやカフェで使える1500円分のクーポンも発行される。
「秋色に染まる有田のロマンティックな町並みを、着物で歩いて、お気に入りの器探しに出かけませんか?」と主催者。
問い合わせは有田観光協会☎0955(43)2121。

御手洗さん(30)
かける手間と得るもの 御手洗瑞子
宮城県・気仙沼ニッティング社長の御手洗瑞子さんは話す。
草木を使って絹を染め、紬の着物を織る人間国宝の志村ふくみさんと、同じく染織家の志村洋子さんのご家族による「アトリエシムラ」と、先日コラボレーションをした。いつもは絹糸を染めている志村さんに初めて羊の毛糸を染めてもらい、その毛糸で気仙沼ニッティングがニット作品を編んだ。桜や藍など、日本で伝統的に染色に使われてきた植物で染めたため、日本的な色合いで、そこに羊の毛のやわらかさも相まって、独特の美しさを持つ作品が生まれた。
このコラボレーションをする中で興味深いことを知った。今回つくった作品はロングカーディガンで、約4万目の編み目でできている。1着のカーディガンを編むのに約4万回編み針に糸をかける動作を行うということだ。実は、1枚の着物を織るのにも約4万回、タテ糸にヨコ糸を通すのだという。偶然かもしれないが、不思議な一致であるように思った。
紬の着物もセーターも、かつては庶民の着る作業着で暮らしの中で自分たちでつくった。畑仕事をしたり魚を取ったりする合間に「機を織る」とか「編み物をする」という時間があり、家族の着るものをつくったのだろう。そのときに4万回ほど手を動かして1人分の着る物をつくるというのは洋の東西を問わず、なにかちょうどよいバランスだったのではないか。そうやってつくったものを人は長く着た。
それ以上手間をかけると負担が大きく、織ること編むことが楽しくなくなり、手を抜くと、長く着られるものができなかったのかもしれない。
どんな時間をかけて、なにを得て、どう使うか。そのバランスが心地よいところで人は暮らしを営んでいたのだろう。今の私たちが働き方を考える上でもヒントになりそうだ。

西陣織や京友禅が並ぶ会場
西陣織や京友禅の魅力紹介 うすい百貨店
福島県・「第13回きもの伝統美展」は20日、郡山市のうすい百貨店10階催事場で開幕した。来場者が歴史ある西陣織や京友禅の魅力を堪能している。23日まで。福島民友新聞社の主催、同百貨店の共催。
「京都西陣・発祥550周年」をテーマに、西陣織の伝統を受け継ぐ紋屋井関や高山工房の作品、「吉右衛門」の京友禅、蘇州刺しゅうを施した丸匠坂本の着物などを展示・販売している。
「染匠あめや藤本」の藤本信彦さんが茶席を設け、来場者にお茶を振る舞っている。 また、会場では「きものクリニック」も開かれ、「きものドクター」が着物や帯などの手入れについてアドバイスした。21、22の両日には、螺鈿細工の帯留め制作体験が行われた。
問い合わせは同百貨店☎024(932)0001へ。

着物ショーに出演した5人
和装で彩る「きものまつり」 白石市
宮城県・秋の城下町を和装で彩る「第14回白石城下きものまつり」が、白石市中町の寿丸屋敷と「すまiるひろば」で21~22日開かれた。
21日は、インターネットサービス「生テレ」で展開された「東北きもの美人オーディション」の上位入賞者による着物着付けショーを初めて開催。1位で同市出身のタレントしらいし由梨さん、2位で気仙沼市出身のフリーモデル佐藤碧泉さん、3位で仙台市のタレント白柏美緒さんら5人が着物姿を披露した。
オーディションには東北出身か、ゆかりのある女性21人が参加し、PR動画を約1カ月間配信して獲得ポイント数で競った。表彰式の後、しらいしさんは「大好きな地元を元気にする役に立ちたい」と話した。
22日は同市在住の歌手佐藤美佐子さんのライブやダンスショーがあった。古布を使った作品の展示、和装関連商品の販売なども行われた。

写真は第4回「きもので銀座」
第5回きもので銀座 200人が着物で・・・
東京都・美容生活衛生同業組合(渋谷区代々木=理事長金内光信)は、全員和装で参加する「きもので銀座」を31日(火)に開催する。
今回で5回目をむかえる「きもので銀座」は、日本の伝統的民族衣装である「きもの」を多くの人が着られる機会を創出し、着物文化の振興をはかることを目的として開催する。本イベントは例年、200名前後が参加し、賑わいを見せている。
今年の「きもので銀座」では、参加者全員が「きもの」を着て集い、大人気ミュージカル「レディ・ベス」(帝国劇場)を観劇後、色とりどりの着物、様々な着付けや帯結びで銀座の街に繰り出しすという趣向。
銀座散策後、第一ホテル東京5階「ラ・ローズ」でディナーが設けられている。当イベントは参加フリーだが参加費として18000円が必要。
詳しくは東京都美容生活衛生同業組合☎03(3370)2131。

舟橋グランドホテル

デンマークのKIMONO 船橋市民有志で完成
船橋市民が中心となってデンマークをテーマに制作した振り袖「デンマークのKIMONO」(以降DK)が完成し、9日~10日に「ふなばしアンデルセン公園」(船橋市)で、15日には船橋グランドホテル(同市)で、作品が披露された。
同企画は「イマジン・キモノ千葉」(以降IT)が中心となり、昨年10月に始まった「船橋市民2000人でデンマークのKIMONOをつくろう」というプロジェクト。ITでは、船橋とデンマークのオーデンセが姉妹都市であることから、「チーム船橋」としてデンマークの着物を制作することに。9月19日に「DK」が完成し、デンマーク大使館に報告に訪れた。8日には豊洲公園(東京都江東区)で開催された「デンマークフェス」でも披露したほか、「ふなばしアンデルセン公園」では来訪中のデンマーク皇太子妃殿下らにも作品を披露した。
ITは、着付け講師仲間である八子由理子さん(同市)、室井真弓さん(同市)と大竹智子さん(千葉市)の3人が一般社団法人「イマジン・ワンワールド」の「キモノ・プロジェクト」に共感して発足。着物のデザインは船橋市民有志とデンマーク人が一緒に考えた案を市内在住のイラストレーター兼デザイナーの小倉正巳さんがまとめ、染色は東京手描き友禅「森川工房」(東京都練馬区)の森川明洋さんが手掛けた。
大竹さんは「感無量です。多くの方に携わっていただき、笑顔と感謝にあふれるKIMONOとして完成したことが何より誇らしい。デンマークのスヴェイネ大使からは『このKIMONOが両国の友好の懸け橋になることをうれしく思う』とお言葉を頂いた」と話す。

作品が並ぶ会場
キモノのコモノ展 米子市
鳥取県・着物コーディネートのバリエーションを増やしてくれる着物小物を地元工芸家が制作し、米子市皆生温泉3丁目の「手仕事ギャラリーKaiKe」で「キモノのコモノ展」が開かれている。23日まで。
秋の着物プランにひと味プラスし、おしゃれにお出掛けしてもらおうと企画されたもので、同展では、鳥取、島根両県の約10工房が制作した髪飾りや帯留め、帯揚げ、コサージュなど112点が並ぶ。訪れた観光客らは、気に入った作品を手に取るなど興味深そうに見入っている。
「期間中、帯留め作りの体験教室も用意しております。この秋は、着物を楽しみましょう」と主催者。

将棋の菅井竜也王位
「きもの文化人」に菅井竜也王位 岡山
岡山県・県内の呉服店約20店でつくる「県呉服専門店会」(近藤典博会長)は、着物文化の普及・発展に尽力した人を顕彰する第25代「きもの文化人」(知事賞)に、将棋の菅井竜也王位(25=岡山市)と、岡山学芸館高校・清秀中学校参与の森美智子さん(74=同)の2人を選んだ。29日に後楽園で開かれる和文化フェスティバルで表彰する。
菅井さんは、7、8月の「第58期王位戦」7番勝負で羽生善治2冠を破り、初タイトルを獲得した。りりしい和服姿で勇壮な戦いを展開し、全国に着物文化の魅力を発信したことが評価された。
森さんは、浴衣に親しむ授業を行うなど日本の伝統文化を学校教育に積極的に取り入れているほか、保護者に対しても入学式や卒業式での着物着用を勧め、普及と伝承に力を注いでいる。
着物に卓越した知識を持つ人に贈る「きもの博士」(市長賞)は、着付け教室主宰の那須七都子さん(49=同)。高齢者が結びやすい「前結び」の着装法を広めるとともに、岡山特産のデニムと真田紐、畳べりを組み合わせた帯を開発し話題を呼んだ。
着物作りで優れた技を持つ「きもの匠人たくみびと」(岡山商工会議所会頭賞)には、青木被服(井原市西江原町)の青木茂社長(64=井原市)を選んだ。地元産デニムを使った和服を商品化し、7月にパリであった日本文化の総合博覧会に出品するなど、国内外に良さをアピールしている。
同専門店会は着物の文化や知識、技術の発展を目的に、1993年から岡山にゆかりのある着物愛好家らを表彰している。

藍染めを体験する児童
藍染めハンカチできた 福知山で体験授業
京都府・地元伝統の藍染めを体験する授業を、福知山市池部の庵我小学校が18日行った。3年生10人が、自分たちで育てた藍で、ハンカチを美しい藍色に染め上げた。
10人は、模様をつくるために洗濯ばさみや割り箸を使ってハンカチを折った後、藍染め液に浸した。布に模様が浮かび上がると、笑顔を見せた。芦田悠馬君は「きれいに染められて良かった。うまくできたので、お母さんにプレゼントしたい」と話した。
庵我地区では由良川沿いで藍の栽培や染めが盛んだったが、大正時代に途絶え、35年前に地元の福知山藍同好会が復活させた。
同小の藍染めは総合的な学習の一環。校内の畑で藍を育て、葉を発酵させて液を作った。徳島の藍

約束手形は90日以内
和装業界古い慣行改善へ 西工が契約書モデル
京都市・和装業界に根深く残る古い取引慣行を改善するため、西陣織工業組合は18日、加盟する生産者が小売店などとの間で交わす契約書のモデルを初めて策定した。仕入れや代金支払いの方法の見直しなどを条文に盛り込んだ。近く、京都織物卸商業組合などの卸売団体や個別業者に協力を要請する。
経済産業省の和装振興協議会が今年5月、業界の商慣行に関する指針を発表したことを受け、策定作業を進めてきた。完成したモデル契約書では、特約がない限り買い取り販売にすること▽約束手形の支払いは90日以内▽発注側が一方的に代金を減額する「歩引き」や支払期限を延期する「延べ払い」は行わない-など14条を定めた。
策定に合わせ、慣行の改善を進める小売店などを組合の推奨取引先とする制度も発足させる。中小企業診断士ら専門家が契約書の書き方などを助言する相談体制も整える予定。適正な取引を増やし、消費者との信頼関係の構築を目指す。
和装業界では、小売店などが着物を買い取らず、催事などで委託販売を行う場合も多い。文書を交わさない契約や長期の手形も根強く、産地を疲弊させた一因ともいわれている。西陣織工業組合の渡辺隆夫理事長は「適正な取引は、消費者の保護と産地の振興につながる。持続的な和装業界の発展に役立てたい」と話した。

走れるくらいの高
い伸縮性がある
ハイブリッドきもの ワイ&サンズ 
東京都・きものやまと(東京都)が運営する外神田のメンズの仕立てきものショップ「ワイ&サンズ」と、ファッションディレクターの山口壮大さんがディレクションするこりしょうプロジェクトが、機能素材を使った「ハイブリッドきもの」を企画した。
同ショップは、「きものテーラー」をコンセプトに、オーセンティックなラインナップをハットやシューズといった洋小物と合わせ、現代の日常の中できものを楽しむスタイルを発信している。こりしょうプロジェクトは、伝統的な手仕事と最先端のテクノロジーをつなげながら、これからのくらしを提案している。
今回の企画は、「和装に興味を持ち、何かアップデートしていきたいと思っていた」とする山口さんと、同ショップのの矢嶋孝行ディレクターが出会い、実験的な試みとして始まった。
きものとしてのベースの形を変えずに、テキスタイルでアップデートするとコンセプトを固め、福井の合繊テキスタイルメーカー、ケイテー・テクシーノとこりしょうプロジェクトが開発した機能ポリエステルできものを企画した。
4方向にストレッチが利き、高い撥水(はっすい)加工が施され、耐久性も強いため、「きものでも走れる。くしゃくしゃポイとリュックに入れてもしわになりにくい」(矢嶋さん)と、きもの着用時にストレスになりがちな点をクリアした。
商品は、同ショップと、山口さんがディレクションする東京・神宮前のショップ、ハウス@ミキリハッシンで販売が始まっており、羽織りやバッグもある。

白蓮が愛用した品が並ぶ
白蓮愛用の着物など50点展示 飯塚
福岡県・飯塚市の旧伊藤伝右衛門邸で、開館10周年の企画展「愛憎のレジデンス~伊藤伝右衛門と白蓮の邸宅~」が開かれている。炭鉱王・伝右衛門の妻だった柳原白蓮が旧伊藤邸で使った鏡や着物、福岡市にあった伊藤家別邸「あかがね御殿」を報じる新聞記事など計50点を展示している。
本座敷には白蓮の愛用品7点が並ぶ。嫁入り道具の姿見は高さ約120㌢、幅約33~45㌢。伝右衛門と離縁後に再婚した宮崎家から借り受けた。旧伊藤邸での展示は初めてという。
「銅御殿」は現在の福岡銀行本店(福岡市天神)付近にあった大邸宅。「筑紫の女王」と称された白蓮が福岡の文化人と交流するサロンとしても使われた。1927年に全焼したことを伝える福岡日日新聞(現西日本新聞)の記事や、土蔵に保管されていたため難を逃れた室町時代のふすま絵「列子御風図」(米国・メトロポリタン美術館所蔵)のパネル写真などが往時の栄華を伝える。11月30日まで。有料。

日本髪をPRするモデル
モデル練り日本髪PR 彦根
滋賀県・日本固有の髪形「日本髪」をPRするイベントがこのほど、彦根市の名勝・玄宮楽々園などで開かれた。
愛荘町愛知川の美容師玄田宗七さん(68)が企画。玄田さんは、県内で日本髪を結うことのできる唯一の美容師。2014年には、県内で功績のあった技術者、職人に贈られる「おうみの名工」にも選ばれている。
この日は、彦根城近くのホテルで、玄田さんが19人のモデルに「勝山」などの髪形を結った。着物姿に着飾ったモデルたちは、玄宮楽々園までの約500㍍の道のりを練り歩いて日本髪をPR。物珍しい光景に観光客もカメラを向けた。
玄田さんは、日本髪を結える美容師が全国で100人ほどまで減少しているとして、「日本髪の文化や伝統を知るきっかけになれば」と語った。

着物姿でパチリ 日本橋橋上で22日
東京都・中央区の日本橋の橋の上で22日、着物姿での集合写真の撮影会がある。
着替えを済ませ、午後2時に近くの商業施設「コレド日本橋」のアネックス広場に集まる。男女問わず参加無料、事前の申し込みは不要。写真は後日、ウェブサイトから無料でダウンロードできる。
問い合わせは日本橋案内所☎03(3242)0010へ。

会長は原知己
持ち株会社体制に移行へ さが美
神奈川県・ 呉服専門店大手のさが美(平塚市)はこのほど、12月21日付で会社分割を実施しして持ち株会社体制に移行し、名称を「さが美グループホールディングス(GHD)」に変更すると発表した。経営機能と執行機能を分離して効率化し、厳しい経営、市場環境に対応する狙い。
さが美が展開する着物や宝石、和装品の販売に関する事業を、新設する事業会社に分割継承する。さが美GHDは持ち株会社として戦略立案や事業会社の管理を担い、上場を維持する。
11月29日に開催予定の臨時株主総会の議決を経て実施する。

洋服感覚でもOK
着物をファッションで楽しむ  松原立恵さん
ウオーキング講師として、着物モデルとして活躍中の松原立恵さんが語る。
最近、着物のイベントに呼んでいただくことが多く、インバウンドの影響もあって、外国人の方が着物を着たり、洋服感覚でスタイリッシュに着物を着こなす方も年々増えています。
そこで、洋服と和服のカラダの使い方について少し触れたいと思います。
さて、皆さまは着物を着る機会はありますか?ある統計によると、今の日本人の着物を着る機会は年に平均4、5回らしいです。そのうち自分で着てお出かけするとなると、半分以下の数字になり、多くの人にとって着物はやはり非日常のものになっています。
ただでさえ非日常のものなのに、着て動くとなると、洋服とはまた違う扱い方があったり、マナーがあったり、どう動いてよいのかわからなくて、それが和服への敷居を高くしているところがありますが、もっと簡単に考えられる提案をしたいと思います。
例えば、皆さんがジョギングをするとき、どんな靴を選びますか? 長距離を走るとなると、多くの人がそれを機能的にサポートするスニーカーを選ぶと思います。
そのように草履を履くときは、和の所作で振る舞うのが理にかなっていますが、ではパンプスやブーツに着物を合わせるなら?そのときはやっぱり洋服感覚で、ファッションとして楽しんでいいということなのです。
動き方はわかりやすく足元で考えましょう。足元が洋装なら、着物も洋の動作で動いてOKなんです。それこそ、わざと短めの丈の着物をカラータイツを見せて、ワンピース感覚で着るのもおしゃれですし、ブーツに合わせてはいからさん風に着るのもすてきです。
着物に興味があるけれど、和の所作に自信がない。そんなときは、パンプスやブーツでコーディネートして着物をファッション的に楽しむところからスタートすることもすてきな選択だと思います。きものフリーダム

有識者会議の模様
芭蕉布製品普及で提案 知名町
鹿児島県・奄美群島の沖永良部島にある知名町内の産学官の代表らで構成する、「まち・ひと・しごと創生総合戦略有識者会議」(石田秀輝座長、委員12人)の2017年度第1回会合が16日、同町商工会館であった。
地方創生に向けて15年度に策定した町総合戦略の各事業の現状確認と、効果検証などが目的。委員からは伝統工芸品確立事業に関し、島内事業所との連携による芭蕉布製品の普及推進などについて提案があった。
喜如嘉(縄県)の芭蕉布は有名だが、奄美の芭蕉布は、沖永良部島で古くから日用品として親しまれてきたが、綿や絹等の普及により消滅した。現在は、沖永良部芭蕉布工房長谷川で再興され、伝統技術は守られている。喜如嘉の芭蕉布

まち博パンフレット
市内全域でおもてなし 防府「まち博」開催中
山口県・街中のあちこちで防府市ならではのおもてなしをと、市内各地で様々な体験プログラムが用意されている「ほうふ幸せますまち博」が開催されている(既報)。明治維新150年の来年に予定している本開催を前に、防府を好きになってもらうための様々な仕掛けが施されている。
「まち博」は市や観光協会などでつくる協議会が主催。11月26日までの主に週末や祝日に、
藍染め体験や着物を着ての市内散歩など、市内で22のプログラムが用意されている。
ご当地グルメを満喫出来るのは、11月19日開催の「はらいっぱいポタリング」。自転車で市内のあちこちをめぐり、海の幸を食べたり、カッテージチーズ作りを体験したりする。
市観光協会の林文明さん(67)は「多くの人に積極的に参加してもらい、防府の歴史や文化などを発見してもらえれば」と呼びかけている。問い合わせは市観光協会☎0835(25)2148。

抜海駅のホームを着物でジャック
着物姿で観光地ジャック 稚内
北海道・着物を着て観光地などに繰り出す「キモノでジャックin稚内」が15日、稚内市のJR抜海駅と展望休憩施設「こうほねの家」で開かれた。
フェイスブックなどのSNSで集まった参加者が、着物姿で名所などを「乗っ取る」イベントで、7年前に京都府で始まって以来、各地に広がっている。稚内市では今年2月に初めて開かれ、4回目の今回は約30人が集まった。
参加者たちは宗谷線をもり立てようと、無人駅の抜海駅に集合し、利尻富士を一望できる「こうほねの家」へ。富士山を望む静岡と山梨の会場をインターネットで結び、自慢の「富士」の画像を送信しあう予定だったが、山梨と静岡が雨で中止に。それでも両県のスタッフにうっすらと見える利尻富士の山影を送信し、交流を深めた。
実行委の代表で市内で着付け教室を開く竹内ひとみさん(57)は「こうしたイベントを機会に着物を着る機会がもっと増えれば」と話していた。

着物ショーを楽しむ人たち
着物ショーなど楽しむ 丹後きものまつり
京都府・日本三景・天橋立を和装で歩き、丹後の秋を楽しんでもらおうと15日、「丹後きものまつりin天橋立」が、宮津市文珠の天橋立ホテルなどで開かれた。
丹後織物工業組合や天橋立観光協会、市などでつくる実行委員会の主催で18回目。雨天のため室内イベントが中心となったが、全国から約700人が着物姿で集まり、琴の演奏や丹後ちりめんの着物ショーなどを楽しんだ。
舞鶴市溝尻中町の医療事務冨田梨乃さん(23)は「雨で野だてや人力車散策が中止になって残念。着物を着て天橋立を歩くと、日本だなと感じられる」と話していた。丹後ちりめん

3歳女児の三つ身
2017年「七五三」着物 人気色ランキング
大阪市・株式会社スタジオアリス(北区)は、今年の七五三に向けて、同社にレンタルの予約申し込みをしている着物の集計データを基に、 2017年 「七五三」 着物の人気色や柄の傾向を分析、発表した。
同社によると、3歳男児の1位のベース色は、「水色」。明るい色目が人気で、メイン柄の鷹や兜の他に、様々な吉祥文様が良く映え、多彩で華やかな羽織が選ばれているという。まだ幼い男の子らしくかっこいい中にも可愛らしさを残した色柄が好まれる傾向を見せている。
3歳女児は幼さの中にも、かわいらしさが表現できる「ピンク」や「黄色」など優しい印象の色合いが人気。伝統的な古典柄に女の子が大好きな「いちご」と「うさぎ」が取り入れられた愛らしい文様の着物が上位にランクインしている。
5歳男児は色的には「青」や「白」、「グレー」が人気だが、成長に合わせて力強さやかっこよさを求めるので、古典柄の中でも鷹や龍、兜柄が人気だ。
7歳女児は華やかな古典柄が映える淡い色合いが主流となっている。

色は朱、茶、黒の3色
着物人気で若い客増える 岩井つづら屋
東京都・三味線屋などが並び風情ある甘酒横丁(中央区日本橋人形町)。店を構えたのは明治初期。中に入ると、漆科の植物から取った「カシュー漆」や柿渋などの独特のにおいがした。「僕はこのにおいで育ったようなもの」と4代目の岩井良一さん(67)。
新潟、茨城、埼玉の竹職人が編んだ竹かごに埼玉県小川町産の和紙を貼る。擦れやすい角には、古道具屋から仕入れた古い蚊帳をほどいた生地で補強。防虫、防かび効果のある柿渋で下塗りした後、カシュー漆を塗る。塗りは一番根気を要し、神経を使うところだ。「父のようにはいまだにすっきりしないねえ」 と良一さん。
着物の収納箱として欠かせなかったつづらだが、生活様式の変化で注文は減少。しかし、近年の着物人気で若い客が増えてきた。
「後継者」もできた。約10年前、客として来た高橋諭さん(39)に弟子入りを請われ「竹かごから作れた方がいい」と助言。今、高橋さんは店で扱う大きい竹かごを作り、週末に、つづら作りを学ぶ。「いずれライバルだよ」と岩井さんはうれしそうだった。

作品と岡根さん
「手描きカチン」 甲賀の絵師宅で作品展示
滋賀県・筆を使い墨で着物の絵柄を描く「手描きカチン」の絵師である岡根美貴雄さん(68)の作品の展示が13日、滋賀県甲賀市甲南町竜法師の自宅で始まった。着物全体に施す総柄の手描きカチンの「国内最後の職人」とされ、繊細な技術を見ることができる。
手描きカチンは、生地に線を1本1本手描きして柄を完成させる技法で、以前から少量しか出回らない貴重な着物だったという。京都で手描き友禅職人の経験もある岡根さんは40歳頃、業者から依頼を受けて技法を独学で習得した。
反物にアオバナ液で描いた下絵を元に墨で本描きし、蒸して色止めする。白い絹に細かい線でボタンの花柄や幾何学模様を描き、総柄なら一つの着物に2カ月ほどかかる。現在は東京の百貨店などで販売。取引先や顧客から「総柄の手描きカチンを描けるのは日本で岡根さんだけ」と言われるという。
帯で約30万円から、着物で最高150万円の高級品だが、岡根さんは「しきたりや立場で着るのではなく、自己表現のための着物になれば」と話す。15日まで。

来場者でにぎわう展示会場
着物などビックリセール 倉吉のエスプリ
鳥取県・呉服専門店「エスプリ・ドゥ・フルール」(倉吉市)が13日、「来てみてビックリ!大放出セール」を開催。16日まで。
良質な着物や宝石、バッグなどを通常価格からさらに値下げして販売するイベントは、毎月同店の恒例となっている。今回は着物の10万円均一セールや洋服のバーゲンなどを実施するほか、京都で貴金属加工やギャラリーを手掛けている百之助が来場し、貴金属のサイズ直しや修理などをその場で受け付け実演するコーナーもある。
同店の土路生健治会長は「10万円均一はもちろん、洋服も貴金属リメークも“ビックリ仰天”価格とはまさにこのこと。その意味をぜひ来店して確かめてほしい」と話した。

女優の堀田真由
堀田真由さん出演 長浜きもの大園遊会 
滋賀県・長浜観光協会などでつくる「長浜きもの大園遊会」(運営委員会)は、14日に長浜市中心市街地で開かれる。
今年から対象を「振り袖着用の女性」とし、年齢制限を撤廃した。
午前10時~午後3時半。参加者は、高級着物などが当たる抽選会に加われるほか、慶雲館や曳山博物館など市内8観光施設に無料で入場できる。
午後2時からは、大通寺(同市元浜町)で、NHK朝の連続テレビ小説「わろてんか」に出演する、県出身の女優堀田真由さん(19)のトークショー(入場無料)がある。
着物の高級生地「浜ちりめん」の産地をPRする秋の恒例行事。関連団体などでつくる運営委が主催し、33回目を迎えた。浜ちりめん

楽しむ来場者
鶴太郎の世界 金沢21美会館
石川県・金沢市の金沢21世紀美術館で開催中の片岡鶴太郎さんの作品展「片岡鶴太郎四季彩花」は8日、初めての日曜を迎え、大勢の家族連れやカップルらが、想像力あふれる作品を楽しんだ。ガラスの花器などに映像を重ね合わせ、幻想的な空間を演出した作品が、来場者を鶴太郎さんの世界に引き込んだ。
カラフルなガラスの花器や盃などが並べられたコーナーでは、花火や金魚の映像が効果音付きで投影された。床に敷き詰められた白色の玉砂利に、色とりどりの花火が大輪を描き、金魚が泳ぎ回る様子が映ると、来場者は表情を緩めた。金沢市沖町の公務員松田充史さん(48)は「作品に動きがあるところが面白い」と話した。
同展では絵画や書、漆器、
着物など多彩な約110点が公開されている。11月4日まで。有料。

matohuの長着
「日本の眼・いき」展 東急プラザ銀座
東京都・日本の美意識を服づくりのコンセプトに据える「matohu(まとう)」の作品を紹介する「日本の・いき」展が14日から、中央区銀座5丁目の東急プラザ銀座で開かれる。
着物を現代的に解釈し、定型の型紙を使って様々な生地で作る「長着」など、江戸町人文化の粋を取り込んだ商品を紹介するほか、オリジナル生地の仕覆しふくに包まれた茶箱の展示もある。
29日まで。午前11時~午後11時(日・祝日は午後9時まで)。入場無料。
15日午後3時からデザイナーによるトークもある。問い合わせは東急プラザ銀座☎03(3571)0109。

米沢織りの着物
米沢織まとい散策 山大留学生40人
山形県・山形大で学ぶ留学生約40人がこのほど、米沢市を訪れ、米沢藩主の上杉鷹山が武士の妻らに織らせたのが始まりとされる伝統の「米沢織物」の着物を身にまとって散策を楽しんだ。
一行は、山形市の同大小白川キャンパスに通う中国やタイ、米国などからの短期留学生。米沢市門東町の情報発信施設「米織会館」で、ピンクや黄色、緑など好きな色や柄の着物を選び、着付けを手伝ってもらった後、近くの上杉神社などを訪れ、観光や記念撮影などに興じていた。
理学部で学ぶペルー出身のポルトカレロ・アントニオさん(30)は「色がとてもきれい。自分が格好良くなった感じがする」と滑らかな日本語で話した。

着物で散策城下に彩り
金澤きもの小町 新しい加賀友禅披露
石川県・着物姿で街を散策するイベント「金澤きもの小町」(石川県和装文化協会主催)は9日、金沢市内で行われ、振り袖や訪問着に身を包んだ参加者がまちなかに繰り出し、秋の城下町を華やかに彩った。
イベントは今年で9回目となった。県内外から集まった参加者は、ひがし茶屋街や長町武家屋敷跡などでそぞろ歩きを楽しみ、観光客らの注目を集めた。
北國新聞赤羽ホールでは、加賀友禅作家が消費者の声を基にデザインした「新しい加賀友禅」4作品が披露された。第14回ミス加賀友禅コンテストも行われ、第14代ミス加賀友禅に金沢市の会社員松田莉奈さん(21)と同市の会社員沖野沙織さん(27)が選ばれた。加賀友禅

生糸に手を触れられる眞子さま
伊予生糸や養蚕を視察 眞子さま
愛媛県・愛媛国体に合わせて来県中の秋篠宮家長女眞子さまは7日、西予市野村町の乙亥会館で相撲競技を観戦された。視察した野村シルク博物館(同市)では、地元の養蚕や伊予生糸いよいとの説明を受けた。夕方に松山空港から帰京し、3日間の日程を終えた。
子どものころから皇后さまの養蚕を手伝っていたという眞子さま。野村シルク博物館では、伊予生糸に触れ「すべらかできれいな糸ですね」と語り、蚕を手のひらに載せて「ひんやりしますね」と笑顔を見せた。伊予生糸と皇室とのつながりにも耳を傾けた。
亀崎寿治館長(70)は「養蚕に興味があり、よくご存じでありがたかった。市内で8戸になった養蚕農家にも大きな励みになる」と語った。
両国国技館をイメージした外観が特徴の乙亥会館では、少年男子の選手同士の激しいぶつかり合いを真剣な表情で見守った。競技会場入り口付近には大勢の市民らが詰め掛け、近くの農家女性(77)は「『ご婚約おめでとうございます』と言うと、笑顔でうなずいてくれた。一生の思い出になった」と話した。松岡姫 和木沢絹

完成したコーヒー
織姫神社80周年記念コーヒー 南高生が外箱デザイン
栃木県・足利南高家庭クラブ24人が市内の民間企業と連携してドリップコーヒーをこのほど製作した。足利織姫神社の遷宮80周年を記念した事業で、クラブの2、3年生5人が中心となり、神社の写真と足利銘仙の柄をあしらった外箱のデザインを担当。関わった生徒や企業関係者が10日に市役所を訪れ、和泉聡市長に完成を報告した。15日から太平記館と観光交流館「あし・ナビ」で販売する。
完成品は「自家焙煎ドリップコーヒー織姫ブレンド」(税込み540円)。苦味と酸味が調和した香り豊かな商品に仕上がったという。外箱の正面には、織姫神社の外観写真と銘仙の柄を配置した。写真と柄が斜めに交わるデザインは着物の合わせ部分、「織姫ブランド」と書かれた黒いラインは着物の帯をそれぞれイメージしたという。
足利銘仙は絹を素材とした平織り物で、斬新なデザインにより大正から昭和にかけて全国的に流行した。織姫神社は1937年、足利織物組合が中心となり現在の場所に完成しており、銘仙との関わりは深い。

禊の儀を行う岡島、武内さん
平安絵巻あでやか再現 柘植の斎王群行
三重県・平安時代に斎王が京の都から伊勢神宮まで歩いた行列を再現する「柘植の斎王群行」が9日、伊賀市柘植町の都美恵神社を起点に開かれた。手づくりの衣装を身にまとった90人が地元を練り歩き、まちは華やかな平安絵巻の世界に彩られた。
大人の斎王役を柘植町出身の岡島優紀子さん(28)、子どもの斎王役を柘植小6年の武内涼葉さん(11)がそれぞれ務めた。ともに斎王役は初めて。2人は境内で、十二単を模した着物を羽織り、出発前に身を清める「みそぎの儀」を披露した。
岡島さんは「とても緊張した。地元のみなさんは温かい言葉をかけてくれた」とうれしそうに話した。武内さんは時折硬い表情も見せたが、次第に笑顔も増え「やり遂げることができた達成感もある」と喜んだ。
手づくりのこし「葱華輦そうかれん」に斎王が乗り、行列が境内から町内に繰り出し、斎宮芝まで約2㌔ロをゆっくりと進んだ。沿道では多くの住民が見守った。
柘植地域まちづくり協議会や住民らの実行委員が主催し15回目。実行委によると、斎王は天皇の代わりに神に仕えた女性。国の安全と平和を祈願するため京から伊勢神宮に派遣され、平安期に92年間続いた。柘植町には斎王が道中に宿泊する頓宮(斎宮芝)があったとされる。

イメージ写真
男性も着物を 岡山で着方教室
岡山市・男性のための着物の着付け教室「男きもの着方教室」が14日、岡山市北区丸の内の「趣味のきもの染織近藤」で開催される。今回は開催100回目で、希望者を募った記念食事会も開かれる。同店スタッフをはじめ、室長の大河原喬氏らが講師を務める。今回はあわせの着物、長じゅばん、羽織、はかま、羽織ひも、帯の結び方を稽古。着物は参加者の持参が原則だが、教室で若干の貸し出しも用意しているという。
教室は午後5時~6時半。無料。また記念食事会は午後7時~9時(食事のみ1人3000円、飲み放題付き1人5000円)。
参加希望者は10日までに同店に申し込みが必要。問い合わせは同店☎086(226)5298。

着物姿でおもてなし
着物姿でおもてなし 青森空港
青森市・女性倶楽部「女子〇ジョシマル」は8日、「青森空港で“和もてなし”!ジョシマル流『和』体験デー」(青森空港ビル協賛)を開催。会員ら8人が外国人旅行客を着物姿でもてなし、交流を楽しんだ。
 参加者はプロの着付けであでやかな姿に。遠州流茶道青森支部教授の野戸谷宗福さんのレッスンで茶道のポイントを学んだ後、青森空港旅客ターミナルビル2階につくられた野だての特設会場へ。韓国ソウル線や中国天津線を利用する外国人旅行客に抹茶とお菓子を出してもてなした。
風情を感じさせる茶席に大勢の旅行客が興味津々で、参加者が差し出した抹茶を見よう見まねで堪能。通訳を介して作法を尋ねたり、家族みんなで仲良く味わうなど、旅先での和やかなひとときを楽しんだ。またジョシマル参加者が先生役になって旅行客に抹茶をたててもらう体験コーナーも大人気。一緒に写真に納まるなど参加者も旅行客も笑顔で文化交流を楽しんでいた。
横浜町の工藤友美さんは「着物姿になると普段と違って、おしとやかな気分。最初は緊張したが、ありがとうと声を掛けられてうれしかった」と笑顔で話していた。

あけさんと泉二社長
「輝くミセス目指す」 市川の女性
馬来西亜・クアラルンプールで13日に開催されるコンテスト「ミセスアジアシュプリーム2017」に、東京都内を中心にタレントやモデルとして活躍中のあけひとみさん(33=千葉県市川市)が、日本代表として参加する。2014年にマレーシアで初開催された同コンテストでは、容姿だけでなく、その人の社会活動や生き方も含めた大人の女性としての魅力が評価される。
あけさんは、モデルの傍ら環境問題への取り組みや障害者雇用推進、鹿児島・奄美の魅力を伝える活動もしており、コンテスト前夜祭では、奄美出身の歌手中孝介さんの歌「花」を披露する。そこで、東京都中央区の呉服店「銀座もとじ」(泉二弘明社長)が大島紬の着物を提供、和服姿でアジアの人々にアピールすることになった。
あけさんは「結婚や出産を機にいろんなことを諦めてしまう女性が多い。いつまでも輝ける女性でいようよとミセスの1人として訴えたい」と話す。
コンテストにはアジア各国から約50人が参加、このうち日本からはあけさんら15人が参加する。大島紬

ライトアップされた承天寺の庭
寺町を着物で 博多ライトアップ
福岡市・博多千年門(博多区)を核とした街づくりに取り組む民間組織「博多千年門振興会」(瀧田喜代三会長)は、千年門を含む博多の寺町を色とりどりの光で照らす「博多ライトアップウォーク2017」(11月1~5日)に着物姿の客を呼び込もうと、インターネット上で資金を集めるクラウドファンディングの仕組みを使い寄付を募った(目標額は50万円で、1日午前0時で締め切っている)。
イベントのメイン会場となる御供所地区は、博多祇園山笠や博多織などの発祥地として知られる承天寺、空海が建立した東長寺など古刹こさつがひしめく寺町エリア。秋の深まりとともに「和の博多」(9日まで)や「博多秋博」(10~11月)など和テイストの地元イベントが相次ぐ中、美しく照らされた寺町を、着物姿の客で埋め尽くすことで「着物の似合う街・博多」をPRするのが狙い。
同振興会の冨田勝久事務局長は「浴衣姿が定着した大濠花火大会のように『ライトアップウォークは着物で』という流れを定着させられれば」と話した。

幻想的な愛宕坂
和ろうそくで幻想世界 着物が似合う愛宕坂
福井市・足羽山の登り口にある坂のひとつ「愛宕坂」にあんどんを並べたイベント「あかりの回廊」が幻想的だ。和ろうそくの明かりに彩られた階段を市民らが歩き、写真を撮るなど雰囲気を楽しんでいる。9日まで。
足羽山の中腹にある展望台前までの約150㍍に145段の石段があり、途中にある脇道を含めて計140基のあんどんを並べた。あんどんの中には高さ25㌢の和ろうそくを設置した。
友人とともに着物を着て歩いた御幸のウェブデザイナー北村亜希子さん(41)は「幻想的ですてき。和ろうそくの明かりが着物ともよく合う」と話した。

緑色蛍光シルクの繭
「GM蚕」農家で飼育 蛍光シルク国が承認
群馬県・世界で唯一の緑色シルクは、クラゲの遺伝子をいれた蚕から作る。GM蚕の研究飼育や生産には国の承認が必要で、農業・食品産業技術総合研究機構(茨城県つくば市)が申請していたが、遺伝子組み換え生物の飼育を規制するカルタヘナ法に基づき、9月22日に農林水産省と環境省が通常の養蚕に近い形での飼育を承認した。
緑色蛍光シルクの量産化は世界的に例がなく、実用化に向け共同研究を進めてきた群馬県蚕糸技術センター(前橋市)と農研機構は付加価値の高い繭の生産普及、商品開発に力を入れていく。同時に、センターと農研機構は、緑色蛍光シルクを生産するGM蚕の一般養蚕農家での飼育を始めると発表、群馬県では10月5日から生産が始まっている。
緑色シルクは早速、西陣織のメーカーが、インテリア素材などに活用を始めるという。苦難の時代が続く養蚕業だが、2000年の歴史で初めて緑色シルクという世界になかった素材が世に出始める。GM技術を使った緑色シルクが消費者にどう受け止められるのか、今後の展開を注目したい。

タンバリンメンバー
東京タンバリン公演 着物で入場割引
東京都・20日午後7時半、21日午前11時、午後2、5時、22日午前11時、午後2時、劇団東京タンバリンが大森駅・品川区立品川歴史館「書院」で公演する。
和をモチーフに輪を広げていこうという企画「わのわ」イリーズの一環。約45分間の作品で、上演後には抹茶と和菓子を楽しむ時間も。=落語研究サークルで寄席の一環として茶会をやろうという 話が持ち上がるが――。作・演出:高井浩子。3000円(着物で来場すると1000円の割引)。未就学児不可。
問い合わせは高井浩子090・6475・9699。

照屋勇賢氏の紅あ
国際美術展露・ビエンナーレ 日本人が初の企画
露西亜・ロシア最大の国際美術展「第7回モスクワ国際現代美術ビエンナーレ」が先月19日に開幕した。アジアから初めてキュレーター(企画責任者)に就任した長谷川祐子・東京芸大教授によるメイン展示が注目されている。本展には24カ国51組の作家が参加している。
 ロシア連邦文化省などが支援し、2005年から隔年開催。これまで欧州の有名美術館館長らをキュレーターに招き、認知と展示レベルの向上に努めてきた。イスタンブール、上海、サンパウロなど数多くの国際展を手掛けた長谷川氏は「世界的な実績があり、国籍と関係なく専門委員会が最適任と 判断した」と同展代表のユリヤ・ムジカンスカヤ氏は説明する。
長谷川氏が掲げたテーマは「Clouds←→Forests」。クラウド(雲)はネット空間、フォレスト(森)は大地に根ざす伝統を意味する。この対照的な2つの志向が共存する最近の美術潮流に着目し「ポストインターネット世代の新感覚」に迫った。
 日本の作家も存在感を見せている。東加奈子氏(1991年生まれ)はランの人工繁殖に密着した映像作品。照屋勇賢氏(同73年)の紅型染めの着物は主会場でなく、ロシアのモダンデザインが並ぶ常設展示室に置かれた。美しい花に見える柄は実は軍用機や落下傘で、鑑賞者はその意味に思いを巡らせていた。「ロシアは写実の伝統が根強い。概念的なものはなるべく避け、具体性を持つ作品を心掛けた」と長谷川氏。ムジカンスカヤ氏は「“新しい美”の諸相を見せてくれ、私たちも刺激になった」と話した。来年1月18日まで。

着物が展示されたターミナル
外国人客に文化紹介 大さん橋で着物展示
神奈川県・クルーズ客船で横浜に訪れた外国人観光客らに日本文化を紹介するイベントが6日夜、横浜市中区の横浜港大さん橋国際客船ターミナルで開かれた。
4日から寄港していたマルタ船籍の大型客船「セレブリティ・ミレニアム(9万1千㌧)の出港に合わせ、乗船する外国人らでにぎわう出入国ロビーに華やかな着物が展示された。午後8時ごろに清水に向けて出港した際には、創作和太鼓集団「打鼓音だこおん」が雨の中、豪快な演奏で歓送。乗船した外国人客から拍手が湧いた。
大さん橋の指定管理者となっている横浜港振興協会などの共同事業体が企画した。ターミナルでは秋の装いとなった日本庭園のセットも展示されている。担当者は「日本の玄関口らしく、大型客船の入港時には『和のもてなし』を続けていきたい」としている。

愛好家と意見交換して完成
レモン色にドーナツ 加賀友禅新作4点
石川県・加賀友禅作家が愛好家らと意見交換して完成させた「新しい加賀友禅」の発表会が5日、金沢市小将町の加賀友禅会館であった。藍、えんじ、黄土、草、古代紫など加賀五彩を基調とする伝統的な絵柄や色合いとはひと味違った新作4着がお目見えした。
レモンのような色合いの生地にパンケーキやドーナツ、ミントの葉を描いたり、淡い青地に雪の結晶を散らしたり。加賀染振興協会所属の作家、太田正伸さん(54)は「つつまやか」、鶴見晋史さん(48)は「雪の華」、山田武志さん(46)は「雫」、佐藤賢一さん(44)は「sweet」を発表した。
4人は、昨年から着物愛好家や加賀友禅大使ら6人と意見交換をしてきた。愛好家50人を対象にしたアンケートでは「日常的に着たい」「遊び心のある絵柄がほしい」などの声が上がったという。参加した金沢大大学院で着物産業を研究する荒木由希さんは「海外の留学生や観光客にも着てもらえたら」と語った。
9日に金沢市の北国新聞赤羽ホールで開かれる「ミス加賀友禅コンテスト」で、午後3時から、新作4点のコーディネートが披露される。今後、パンフレットを配ったり、市民ら向けに着付け体験会を開いたりして「新しい加賀友禅」を周知する。加賀友禅

コラボで開発されたキモノケット
キモノケット発売 今治タオル製
東京都・和文化発信イベントなどを行う企業「入谷のわき」(東京都)と愛媛県今治市のタオルメーカーのコラボによるタオル地の和柄羽織り物「Kimonoket(キモノケット)」がこのほど完成した。
「入谷のわき」の三山アツコ代表(50)は「織りの面白さと風合い、肌触りに感動した。海山やスポーツジムではローブ、日常では羽織として愛用してほしい」とアピールしている。
今治タオルの歴史は、明治27年に阿部平助が綿ネル機械を改造して、タオルの製造を開始したことから始まる。その後明治43年に麓常三郎によりタオルを同時に二列織る機械が考案され、大正元年には中村忠左衛門により大衆向けのタオルが開発された。
大正13年頃には愛媛県工業講習所(現愛媛県産業技術研究所繊維産業技術センター)の技師であった菅原の指導により、高級なジャガード織りの今治タオルが生産されるようになった。
現在では、質量共に日本一を誇り、日本国内はもちろん世界各地で愛用されている。

案内ポスター
着物姿で「そぞろ歩き」 倉敷
岡山県・秋の夕べに白壁の町で和の風情を楽しみませんか―。倉敷観光コンベンションビューロー(倉敷市)は6日、市美観地区一帯でイベント「着物でそぞろ歩き~お月見会のお誘い」を開く。
中秋の名月(4日)にちなんで企画。
旧大原家別邸・新渓園(同市)で午後3時から受け付け。庭園で撮った写真を飾れるよう好みのマスキングテープでフォトフレームを作る。オリジナル和菓子と抹茶の「お月見茶席」に続き、夜の美観地区で川舟流しやガイド付きの散策を楽しむ。オプションで人気カフェの軽食も味わえる。
詳しくは同ビューロー☎086(421)0224。

2018年カレンダ
ー販売予約開始 
9月度生産実績 丹後織物工業組合
京都府・最近は着物レンタルが普及し、各地で和装のまち歩きを楽しむのが流行となっているようだ。京都では修学旅行生や世界各地から訪れる外国人旅行客が着物での古都歩きを体験するばかりでなく、会員制交流サイト(SNS)などで情報発信している。情報発信が新たな観光客の呼び水となっているという。会津若松でもSNSのフェイスブックを積極的に活用して、着物の似合う市内の撮影スポットを投稿してもらい、写真を通して会津を発信する取り組みを始める。ぜひ、新たな魅力を発掘してもらいたいのだが・・・。
思いおこせば、昭和40~50年頃であったと思うが、東レや帝人、鐘紡のいわゆる合繊着物の染色力は、正絹きもののそれと比べれば月とスッポンであった(現在は遜色が無い)。現在街歩きで見かける着物の色はどうも理解できない。形は着物なのだが・・・
丹後産地の9月の生産量は26.458反で、昨年同月の26.624反に対し紋無地が健闘、微減に終った。操業日数は22日で前年同月より1日少なかった。
品種別の生産量は次の通り。単位反。()内は前年。▼一越・古代=73(149)▼変り無地=4.311(4.528)■小計=4.384(4.677) △紋綸子(軽)=2.548(2.283)▼紋綸子(重)=3.259(3.797)△銀意匠・朱子一重=30(5)△紋意匠・朱子二重=13.372(12.774)△絽織・紗織=1.273(1.409)△その他の紋=197(78)▼金・銀通し=1.155(1.275)▼縫取・絵羽=290(326)■小計=22.074(21.947) ■合計=26.458(26.624) ▼パレス=809(827)▼紬=265(279)。
前年比、白マークはプラス、黒マークはマイナス、±は0。
丹後ちりめん

作品解説をする土屋さん
第64回日本伝統工芸展 京都・名古屋
京都市・愛知県・日本伝統工芸展(文化庁、東京都教育委員会など主催)は昭和25年に施行された文化財保護法の主旨に基づき、わが国の伝統工芸技術の保護育成を目的として毎年開催される恒例催。
京都での会場は京都高島屋で18日から23日まで。陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形・諸工芸の7部門にわたり、応募1534 点から選ばれた入選作品620点(京都府内からは51人が入選)のうち、受賞作品16 点、重要無形文化財保持者の作品46点をはじめ、近畿在住作家の作品を中心に、計約290点を展観している。
会期中は、連日各部門ごとの作家が列品解説を行うほか、19~23日は受賞作家1名と本年度正会員認定者4名(各日1名・計5名)が自作の解説を行う。
一方、名古屋では三越栄店で開催。初日の4日には、約50人の来場者を前に、人間国宝の(重要無形文化財保持者)土屋順紀さんが染織の作品を解説した。豊田市の吉田美年子さんの絹織着物「潮騒」は左右の色が異なる着物で、「大胆なデザイン。着た時に模様がどのように動いていくかが面白い」と魅力を語った。
来場した刈谷市の大学職員加藤史さん(30)は「近くで見るとこんなふうになっていたんだと思ってわくわくする」と伝統工芸の緻密な技術を楽しんだ。9日まで。いずれも入場無料。
 問い合わせは京都高島屋☎075(221)8811(代)。名古屋三越栄店☎052(252)1111。

無配予想
さが美の17年3~8月期 最終損益3300万円の赤字
東京都・呉服専門店大手のさが美が発表した2017年3~8月期の連結決算は、最終損益が3300万円の赤字(前年同期は2億8800万円の黒字)となった。営業収益は前年同期比17.6%減の78億円、経常損益は3500万円の赤字(前年同期は2億700万円の黒字)、営業損益は3600万円の赤字(前年同期は1億8100万円の黒字)だった。
売上総利益率においても、熱海展示販売会の不振によって高級品の販売が減少した結果、悪化した。今期の年間配当は前期と同じ無配の予想。
2018年2月期は純利益が前期比92.2%減の1億1500万円、営業収益が前期比8.7%減の161億円、経常利益が前期比43.1%増の2億8900万円、営業利益が前期比40.4%増の3億1500万円の見通し。

地域養蚕施設
養蚕をはじめてみませんか 富岡市が人材募集
群馬県・富岡市が、養蚕の技術と文化を後世に伝え、地域活性化を図るため、市が整備する地域養蚕施設に入居し養蚕をはじめる人材を募集している。
募集に対して後世に養蚕の文化、技術を伝えることに賛同できる人、賃貸地域養蚕施設において3年間は養蚕を継続することができる人、市が定める地域養蚕施設賃借料(土地、建物)の支払いができる人などの応募資格を付している。締め切りは31日までで、必要
書類を直接または郵送で農政課へ。
書類審査および面接は11月実施となっているが、詳しくは経済建設部 農政課☎0274(62)1511。

左から、ヤンさん、半田さん
富山さん、小野里さん、江田さん
10年ぶりに5人のミス織姫選出 足利
栃木県・足利銘仙で知られる足利市の商工会議所主催の「足利・ミス織姫コンテスト2017」が9月30日、通3丁目の同商議所友愛会館で開かれ、イベントなどを通じて市の魅力を発信する5人の「織姫」が選ばれた。
これまで同商議所創立60周年などを記念したミスコンが開かれており、今回は織姫神社遷宮80年記念行事の一環として10年ぶりに復活して実施された。
この日は書類審査を通過した市内在住・在勤在学の45人が2次審査に臨んだ。出場者は1分間の持ち時間で、得意の楽器を演奏したり、着物姿で登場するなど、自分のセールスポイントや応募の動機などを笑顔でアピールした。
最終審査には15人が進み、審査委員長の相馬稔同商議所副会頭らの「足利で一番好きな場所と、それをどんなふうに伝えたいか」「最近気になったニュースは」などの質問に、緊張しながらもしっかり答えていた。
審査の結果、短大生江田愛夢(めぐむ)さん(19)、団体職員小野里理奈さん(23)、大学生富山詠美さん(19)、パート従業員半田梨緒さん(19)、留学生ヤン・シャオインさん(25)が選ばれた。
「織姫」たちは「大好きな足利をたくさんの人に知ってもらえるよう、精いっぱい頑張りたい」などと抱負を語った。

着物と帯が並ぶ「琳派百図展」
琳派の美着物で表現 京都文博
京都市・琳派の世界を着物と帯で表現する「琳派百図展」(日本伝統染色工芸保存協会主催)が、中京区の京都文化博物館で2~3日行われた。「世界に誇る日本美の精華と継承」をテーマに、約160点が展示された。
桃山時代の本阿弥光悦や俵屋宗達に始まり、江戸時代の酒井抱一らに継承された琳派の文様を現代に受け継ごうと開かれたもので、今年で40回の節目を迎えた。
会場には、ハギやアジサイなど季節の草花を描いたろうけつ染めの訪問着、尾形光琳筆の椿図を絞り染めで表現した帯などが並んだ。
長い歴史のなかで発展してきた琳派の美を、京都に伝わる多彩な技法で描き出した作品の数々に、来場者がじっくりと見入っていた。

「萩城下町」を歩く人たち
着物ウィーク 萩市で22日まで
山口県・世界遺産に登録された萩市の城下町を着物姿で歩くイベント「着物ウイークin萩プレミアム」(実行委主催)が1日、市内で始まった。22日まで。
着物姿の関係者ら約50人が参加した開会式では、実行委会長の松村孝明・市観光協会長が「秋の観光シーズンのスタート。着物の似合う町として盛り上げていきましょう」とあいさつ。その後一行は同市呉服町の古い町並みを練り歩いた。
昨年は1000人以上の観光客が参加した人気イベント。期間中は城下町にある旧久保田家住宅で着物のレンタルがある。問い合わせは市観光協会☎0838(25)1750。

伝統の染め織り斬新に
いわてアパレルコレクション 盛岡市
岩手県・いわてアパレルコレクション(県主催)は1日、盛岡市内丸の県公会堂で初めて開かれた。県内の伝統の染め織り業者や量産型の縫製事業者が作った製品のファッションショーなどを行い、本県縫製業の独自性や可能性を発信した。
約200人が来場。藍染めやホームスパン、地熱染など染め織り業者4社でつくる「いわてそめ・おりネットワーク」のショーは、着物、ドレス、ストールなどで伝統の美しさと風合い、ぬくもり、斬新さなどを表現した。
文化ファッション大学院大(東京都渋谷区)に素材を提供し、学生がデザインしたコラボレーション作品は、学生たちが染め織り物に潜在する魅力を引き出し関心を集めた。仙台市出身のモデル葛岡碧さんがショーに彩りを添えた。

宣伝ポスター
あいづ着物さんぽ 秋の部
福島県・城下町会津若松の街並みには、着物がよく似合う。春に好評を得た「あいづ着物さんぽ」の秋の部が始まった。11月5日まで市内で繰り広げられる。会津の歴史を感じながらのまち歩きが楽しめるよう会津木綿の着物を充実させた。着慣れない和服の体験が、着物を中心とした和文化の継承と定着につながっていくよう事業を後押ししたい。
会津まつり協会と実行委員会が主催する。期間中の土、日曜日と祝日の合わせて13日間にわたって展開する。中心市街地に位置する大町の会津まつり協会事務所と七日町のアイバッセの2カ所で着物の貸し出し、着付けをしてくれる。着付けは民族衣裳文化普及協会が担当し、自前の着物の持ち込みも可能だ。
春のさくらまつりに合わせた市街地で初の「あいづ着物さんぽ」には、予想以上の参加者があった。チラシに付いているパスポートを提示することで、着物客には観光スポットを走る巡回バスを無料で利用できる特典が付いた。着物の来店者に飲み物をサービスしたり、グッズをプレゼントしたりする協力店を置いたのも効果的だった。今回も秋の観光イベントと連携したサービスを検討しており、広がりに期待が持てる。11月3日の第2回會津全国煙火競演会では、着物姿での花火が楽しめそうだ。
今回の「あいづ着物さんぽ」は、開始を前にしたイベントとして会津若松市の大戸中の全校生徒37人と教員が着物姿で茶道の体験をした。最初は少し恥ずかしそうだった生徒も今までの自分と違った自分を見つけられたと話してくれた。今回の企画には、「会津木綿を愉[たの]しむプラン」も用意された。単なるイベントを超えて、会津木綿など地元に関心を持つきっかけとなってほしい。

明治期の蔵を開放
老舗呉服店が美術館開く 反物の美披露
山形県・長井市あら町に、アンティーク反物を集めた美術館がオープンした。呉服店の蔵を活用し、国産の糸を使って手作りした貴重な正絹をそろえた。「美しい反物に触れて、着物の魅力を知ってほしい」と呉服店。1日からは着物の無料レンタルも始めている。
反物美術館を開館したのは、江戸時代から続く老舗呉服店「いちまた」。敷地内にある蔵を利用して、9月から「アンティーク反物美術館」として開放した。
蔵は明治期に建てられた。延べ床面積約120平方㍍で、1階にアンティーク反物約500点を展示した。加賀友禅や両面染めの江戸小紋、絞りの蝶(ちょう)柄など、多彩な表情の反物が数多く並ぶ。
斉藤直也社長(50)は「反物の絵柄や手仕事を、すてきな絵のように楽しんでほしい」と話す。「最近はブラジル産の糸や化学繊維のものが多く、こだわり感がない。アンティーク反物を実際に触って見てもらい、着物ファンを増やしたい」
2階には無料レンタル用のアンティーク着物300セットもそろえた。やまがた長井観光局と連携し、毎週火曜日、気に入った着物を着て、「ながい黒獅子の里案内人」のガイドでレトロな街並みを巡るツアー(日帰り千円、11月21日まで)も行っている。問い合わせはいちまた☎090(2889)6828。

バイセルテクノロジー
着物買い取りのバイセル ファンド傘下に
東京・着物の出張買い取りサービスを運営するバイセルテクノロジーズ(新宿区)は筆頭株主の畑野幸治社長が保有する全株式を投資ファンドのミダスキャピタル(千代田区=岩田裕太社長)とバイセル取締役の岩田匡平氏に譲渡した。関係者によると譲渡額は50億円程度とみられる。バイセルは投資ファンド傘下で買い取り事業に集中投資する。
バイセルは2001年の設立。ネットで注文を受けて家庭に眠る中古の着物を出張して買い取っている。17年度の売上高は70億円。株式譲渡を機に岩田氏が社長に就任、小売業との提携による路面店での販売や海外でのネット販売を進める。

鈴田浩・柿渋型絵染 樹想
80人120点一堂に 佐賀大美術館
佐賀市・伝統的技法を用いた作品から現代的作品まで、染色の多様な世界を紹介する「佐賀の染色文化」展が本庄町の佐賀大美術館で開かれている。県内の作家の染色作品を中心に約80人が手がけた約120点を展示している。9日まで。
伝統的な染め物の「鍋島更紗」をよみがえらせ「木版摺更紗」を制作した故・鈴田照次さんと、その跡を継いだ人間国宝の鈴田滋人さんの作品や、同大名誉教授の田中嘉生さんらのろうけつ染め作品が展示されている。また、同大学生や県染織作家協会員らの作品も並ぶ。同館は「これだけの作品を1度に見られる機会はなかなかない。多様性があって見応えのあるものとなっているのでぜひ見に来てほしい」と呼びかけている。
同大卒で東京芸術大大学院1年の福田幸恵さん(23)は「いろいろな作品を知る機会になりすごく参考になった。想像が膨らんで楽しかった」と話した。

20周年の帽子を
かぶるライオン像
福岡三越20歳の進化 10月1日
福岡市・福岡三越(天神)が1日、開業20周年を迎えた。記念して三越のシンボル、ライオン像が見守る北側入り口「ライオン広場」がリニューアルされた。ベンチを配置し、くつろげる空間を演出。訪れた人からは「これからは座って待つことができる」と喜びの声が上がる。
リニューアルしたのは広場中央の120平方㍍。噴水を撤去し、中央に置いた植栽を取り囲むようにベンチを配置。英国貴族の庭に設けられるテラス「サンルーム」をイメージした。鉄製の装飾やアンティーク風の照明も設けた。広場中央部を改装するのは開業以来初めて。
友人と会うために北九州市から訪れた岩田紀代美さん(36)は待ち合わせ場所にライオン広場をよく利用する。「ベンチができたおかげで座って待てる」と喜んだ。
26日にあったライオン広場でのセレモニーを見守った城南区の浜崎光二さん(46)は、「ホークスが初優勝を飾った1999年に、優勝セールに沸く福岡三越を訪れた」と当時を振り返る。南区の谷口初美さん(61)は、97年のオープン当初から訪れている常連。
天神の中心に誕生したターミナルビルの顔として20年。歴史は続く。

婚礼の儀式の様子が再現された旧原家
婚姻儀礼や風習紹介 淡路島
兵庫県・淡路地域の婚姻儀礼や風習を紹介する初の特別企画展「淡路島のよめいり」が、淡路市浅野南の市北淡歴史民俗資料館で開かれている。昭和20~40年代に実際に使用された花嫁衣装や結納品、資料写真など100点以上を展示する。婚礼にまつわる多くの所蔵品がある同資料館が、地域の文化を振り返ってもらおうと企画したもの。
館内には、白や赤を基調に金銀の豪華な刺しゅうを施した着物や「文金高島田」のかつら、結納品の扇子「末広」や目録などを展示。淡路島でなじみの深い「嫁菓子」を入れる熨斗付きの缶も並ぶ。パネルでは、挙式の日に婿の家が嫁の家に遣いを出す「迎え嫁」の習慣などを解説する。
元衆議院議長・原健三郎氏の生家を保存した「旧原家住宅」では、嫁に行く娘を送り出す儀式「出立ち」の宴席を再現する。
 同館の担当者は「暮らしとともに結婚観などの文化も様変わりした。展示を見てもらい、それぞれの年代で懐かしんだり、学んだりしてほしい」と話す。
10月15日まで。有料。問い合わせは同資料館☎0799(70)4135。

城下町をそぞろ歩き
「着物ウイーク」開幕 萩城下町
山口県・着物姿で風情ある城下町の散策を楽しむ「着物ウイークin萩プレミアム」が1日、萩市で始まった。市観光協会などでつくる実行委員会の主催で22日まで。
同市堀内の素水園で開会式があり、着物姿の市民ら約50人が参加。市観光協会の松村孝明会長が「萩は着物が似合う風情のある町並みが残っている。秋の観光シーズンと来年の明治維新150年に向けて全国に発信しよう」と呼びかけた後、参加者全員で城下町界隈をそぞろ歩きした。
期間中は呉服町の旧久保田家住宅で着物一式が借りられる(有料)。クーポン付きのパスポートもあり、着物ウイークに協賛している飲食店や土産品店などでいろいろな割引サービスが受けられる。着物に似合う小物づくりが体験できる「和の学び舎」も開講している。
問い合わせは萩市観光協会☎0838(25)1750へ。
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