5月のニュース


諏訪Bの帯、着物が並ぶ
「新しい絹の道を」宣言 岡谷で全国フォーラム
長野・絹製品に関する最新情報を紹介し、交流を深める「日本絹文化フォーラム2017」が28日、岡谷市で初めて開かれた。市内のNPO法人シルク文化協会や市立岡谷蚕糸博物館などの実行委員会が、利用者の視点でシルク文化の振興策を探ろうと企画。「絹文化を産地から発信し、新しい絹の道をひらく」とのフォーラム宣言を行った。
茅野市の養蚕農家の繭を使い、諏訪郡下諏訪町の製糸所で生産した生糸で反物や着物を作っている呉服店経営の山田恒さん(77=諏訪市)が諏訪ブランド確立に向けた活動を報告。会場に諏訪湖などの絵柄をあしらった着物13点も並べた。大日本蚕糸会の小林芳雄会頭(上田市出身)は「2020年東京五輪に合わせ売り込んではどうか」と提言。和文化研究家の中谷比佐子さん(東京)は「絹は肌にも優しく、一方でアイロンを掛けても良い丈夫な素材」とアピールした。
会場は約300人で埋まった。諏訪実業高校服飾科の2年長崎響さん(16)は「シルクは高級なイメージだがすごく興味深い素材。扱ってみたい」。着物姿の女性も多く、岡谷市の小平紀子さん(44)は「きょうは着物で出掛けるいい機会になった」と話していた。フォーラムは来年以降も毎年4月28日に開く。
市内ではこの日、製糸や養蚕に縁の深い県内16市町村や県、民間16団体でつくる信州シルクロード連携協議会も総会を開催。製糸にちなんだ観光拠点を結ぶ旅行ルートを開発し、9月から旅行会社に売り込むことを確認した。

伊勢型使用のゆかた
伝統の古典柄を現代風に イオンのゆかた
イオンは、29日(土)から順次、全国の「イオン」「イオンスタイル」約460店舗にて「イオンのゆかた」を販売する。今年も、伝統的な古典柄である「伊勢形紙」のデザインを取り入れた新柄56種類を中心に、花火大会やお祭りだけでなく、さまざまな着用シーンに合わせてコーディネートできるゆかたを提案している。
「近年、ゆかたは、花火大会やお祭りだけでなく“音楽フェス”や“野外フェス”をはじめ、テーマパークや、ゆかたを着て参加するとお得になるイベントなど、着用シーンが増えています。また、SNSでは、仲間との楽しい時間や瞬間の共有方法が、文字からフォトジェニックな写真へとシフトしつつあります。こうした中イオンは、伝統的な古典柄を大柄のデザインや配色により現代風にアレンジした“SNS映え”するゆかたをご用意し、子どもから大人まで“着て・撮って・共有して”ひと夏に何度も楽しめるゆかたに仕上げています」とイオン。伊勢型紙

構成文化財の1つ「ちりめん街道」
「丹後ちりめん回廊」 日本遺産に
京都・絹織物「丹後ちりめん」生産地の丹後地域が、「300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊」として、文化庁から「日本遺産」に認定された。2020年の丹後ちりめん創業300年に向けてはずみがつくと、関係者らは観光客増を期待している。
日本遺産は、地域の伝統や文化、歴史的な魅力で語る「ストーリー」を重視して認定される。府内関連では「日本茶800年の歴史散歩」「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴」に続き3件目の認定。
府は天橋立を申請したが、2年連続で落選した。3年目の今回は丹後半島の2市2町に範囲を広げ、ちりめん回廊としてストーリーを再構成。国内の着物生地の約6割を生産する丹後地域の歴史や文化などが評価され、認定となった。ちりめん問屋だった町家、旧尾藤家住宅や西山機業場の建物群(いずれも与謝野町)のほか、民謡「宮津節」や「知恵の餅」、旧加悦鉄道2号機関車など48件が構成文化財に認定された。
与謝野町でちりめん街道女子会を立ち上げ、地域を盛り上げる活動をしてきた同町加悦、浄福寺の坊守三田智子さんは「いいタイミングの認定でありがたい。地域への追い風となる。観光客へのさらなるもてなしを模索したい」と話した。丹後ちりめん

姉妹でお勧めまろんきっず
2017年新作衣装発表 スタジオアリス
株式会社スタジオアリス(大阪市)は、2017年5月1日より、同社が全国に展開するこども写真館「こども写真城 スタジオアリス」にて、本年度の撮影用新作衣装を導入すると発表。
「こども写真城スタジオアリス」では、全国の各店舗に約500着以上の衣装を揃えており、毎年多数の新作を追加してきているが、その殆どがスタジオアリス限定の衣装。
「七五三の記念撮影に対する衣装選びのニーズも見据え、このタイミングで新作を発表し、併せてキャンペーンも実施することで、より多くのお客様にご満足いただける記念写真の撮影を提供して参ります」と同社。
注目のブランドは、まかろんきっず、凛 趣((リリシュ)、Milleforte(ミルフォルテ)、 Bonreve(ボンレーヴ)、TOUTLE MODE (トゥールモード)の5つ。

Gに輝いた林さん(中央)
大島紬でコンテスト 清泉女子大
東京・品川区の清泉女子大学(杉山晃学長)は23日、新入生を歓迎するガーデンパーティーを開催した。大島紬着用のコンテストが好評だった。パーティーのメインイベントは新入生の中から、魅力ある1人を選出する「アゼリアクイーンコンテスト」。ファイナリスト5人は大島紬を着て最終審査に臨み、林咲桜さんがグランプリに輝いた。
同女子大の本館である旧島津公爵邸を有する清泉女子大学と鹿児島県との関係は歴史的にも古く、固い絆で結ばれている。2012年度にこの本館が東京都指定有形文化財に指定されたことを機に、鹿児島県との繋がりをより深めていこうと、2013年度より同女子大学と鹿児島県のコラボレーション企画が本格的に始動しており、食を通しての連携や、伝統工芸品に触れること、鹿児島への訪問などで地域交流を計ってきている。

着物文化を広めたいと鈴木さん
簡単結びの造り帯 狛江の鈴木さんが考案
東京・着付けに時間がかかる着物を手軽に着られるようにするため、帯の部分を先に仕立てておく「さくら造り帯」の作り方を教える「さくら着物工房」(調布市)の作品展が26~29日、西池袋の東京芸術劇場で開かれる。脳梗塞を患ったのを機に帯を考案した主宰者の鈴木富佐江さん(80)は「この帯で、廃れがちな着物文化を盛り上げていきたい」と意気込む。
鈴木さんは和装姿が多かった両親の影響で、子どもの頃から着物が大好き。銀行員時代は、ここぞという取引先に出掛ける時の「勝負服」でもあった。ところが65歳で脳梗塞を発症し、右半身が不自由に。右手が後ろに回せなくなり、着物の帯が結べないことに気付き、落ち込んだ。
呉服店に相談すると、帯を二つに切って、背中に出る「お太鼓」と呼ばれる部分と胴の部分を分け、体の後ろで小物を使って留めるやり方を提案された。「大切な帯を切るのはもったいない」と鈴木さんは思案。折り紙をヒントにさくら造り帯を編み出し、特許も得た。
同帯は、自分が桜が好きだったことにちなんでこう名付けた。最初に帯を端から折り畳んでお太鼓を作り、糸で10カ所ほど縫い合わせて固定する。帯を腰に巻き付け、付属のひもを前で結ぶだけで済む。2~3分で完了し、縫い目をほどけば元に戻って違った結び方もできる。
鈴木さんは「着物は、長い歴史が育んだ日本の誇れる文化。いくつになっても、私のように体が不自由だとしても着物を着てほしい」と強調した。
展示会は2007年から都内でほぼ毎年開いてきたが、今回は鈴木さんの80歳を記念し、全国の工房の講師と生徒が出品。約100人が作った伝統的な結び方から変わり結びまで、約200点を展示する。男物や子ども用を含め約50着の着物を用意し、着付け体もできる。入場無料。問い合わせは鈴木さん090・3691・0055へ。

手描き辻が花
特選商材を特別割引 京都きもの友禅
「振袖」を中心とした呉服レンタル・販売を全国53店舗で展開している京都きもの友禅株式会社が「着物文化を今後、より一層拡大し、より多くの方々に触れていただきたい」と、希少性の高い日本の伝統技法の特選振り袖を独自のルートで集め、今回は「手描辻が花」「手絞り刺繍」「京友禅」の特選商材を特別割引し(5~6割引)、期間限定で販売している。5月21日迄で、実施店舗は同社の全53店舗。
今キャンペーンの背景は、「日本の誇りでもある着物文化ですが、古来からの伝統技法を習得している職人の高齢化が進み、生産人口も減少している背景がございます。したがって、このままでは一部の伝統技法商材は、希少な商材として富裕層のみ購入できるような価格帯になってしまう、もしくは手法自体が消滅してしまうかもしれない、という状況にあります」としている。

「粋」の完成予想図
着物研究家が町家改修 職人技の発信拠点に
京都・京の伝統工芸を支える職人技の発信拠点をつくろうと、着物研究家の女性が京都市中京区で京町家の改修を進めている。5月上旬にオープンし、工芸品の紹介や職人による解説など幅広く企画する。伝統の重みを身近に感じる場となる予定だ。
中京区で着付け教室を主宰する三宅てる乃さん(73)。着付けの仕事に長く携わるなかで、高度な技術を持つ職人の高齢化や後継者難を憂う声を頻繁に聞くようになり、危機感を感じていたという。
「何かできることはないか」と考えていた時、呉服業者が集まる中京区新町通六角近くの京町家が空いていることを知り、職人と消費者をつなぐスペースの整備を決意。一般社団法人「京都和粋美会」を設立して準備を進めてきた。
2階建てで100平方㍍余りの「いき」と名付けた町家は、1階土間をメインの展示スペースにあて、来場者に伝統工芸の技を身近に感じてもらう。奥の間や2階では、職人を招いての講座や着物の着こなし、コーディネートのこつを伝える教室などを開く。
「本物を手に取る人が増えれば、職人の生活も安定し、後継者も育ちやすいのでは」と三宅さん。手間ひまを惜しまないものづくりの姿や、本物の良さを消費者に知ってもらいたいという。
町家整備の資金は、インターネットで資金を募る「クラウドファンディング」を利用し、協力を呼び掛けている。「京町家 未来 Readyfor」で検索すると「京町家 粋」の案内が出る。詳細は三宅さん☎075(231)0111。

青空の下のファッションショー
丹波布の多彩な魅力を 柏原できものショー
兵庫・丹波市青垣町で受け継がれている国指定無形文化財「丹波布」で仕立てた作品のファッションショー「うづきのうたげ」が23日、柏原藩陣屋跡(同市柏原町)で開催された。国史跡を舞台に、素朴な風合いの着物や帯をまとったモデル20人が相次いでポーズを決めながら登場し、満席の観客からは大きな拍手と歓声が送られていた。
丹波布は木綿糸の紡ぎ、染色、織りまでを全て手作業で行うのが特徴。染料も身近な草木を使っており、茶や浅黄、緑などの色が独特のしま模様を描く。今回のショーは、着物の愛好家や布作家による実行委員会が企画。インターネットを通じて支援を募る「クラウドファンディング」で資金を集め、モデルも身近な知人らに依頼したという。
地元の作家が帯や着物約25点を出展し、「若者」や「シニア」「ファミリー」などのテーマを込めた。和装らしく落ち着いたたたずまいや帽子を合わせたカジュアルな装いなど「ランウエー」のモデルは多彩な雰囲気を演出し、スーツやチュニックのかわいらしい子どもも登場。青空と江戸後期建築の表御殿の背景が、丹波布の淡い色合いを際立たせていた。津軽三味線奏者の大野敬正さんのライブも会場を盛り上げた。
篠山市草ノ上から訪れた母親(47)と娘(6)は「赤ちゃんの衣装がかわいかった」「草木染で手紡ぎの温かい感じと会場の雰囲気もすてきでした。丹波布の着物をぜひ着てみたくなりました」と話していた。

頑張る三上さん
「注染」で柏原に活気を ブランド化へ奮闘
大阪・手拭いや着物などの染色に使われる大阪生まれの伝統技法「注染」。かつて注染の一大拠点として栄えた柏原市に活気を取り戻したい。そんな夢に向かって、地元出身の男性が奮闘している。目指すのは柏原の技術力を結集したオリジナルブランドの立ち上げだ。三上翔さん(35)が、同市古町2丁目に「てぬぐいCHILL(チル)」をオープンしたのは昨年10月。30平方㍍ほどの店内には、堺市の会社が手がける注染手拭い「にじゆら」の商品など50種類以上が並ぶ。「ここに、柏原注染ブランドをいっぱい並べたい」 。
注染が生まれたのは明治時代の大阪。布地の色をつけたくない部分に、染料をはじく特殊なのりを塗って折り重ね、何重にもなった布地に染料を注いで模様をつける。1度に何10枚も染められ、色の濃淡をつけられるのが特長だ。
府内の注染業者などでつくる協同組合「オリセン」によると、最盛期の1965(昭和40)年には、柏原市と堺市を中心に府内で38の注染業者がいた。だが、和装から洋装が中心になるにつれて減り、今では両市で5社ずつが加盟しているだけという。
三上さんの実家は、祖父の代から注染で使うのりの製造を手がけ、三上さん自身も23歳から働いてきた。需要が先細る注染業界に危機感を抱いていたが、3年前に長男が生まれ、「この子が継ぎたいと思える、活気のある業界にしたい」と決意。まずは注染商品に触れられる場所をと、店を開いた。
次の目標は、柏原注染ブランドの手拭いを生み出すこと。地元特産のブドウをあしらうなど、いくつかのデザインを考え、地元の職人たちに染めてもらう。
三上さんによると、府内の注染業は現在、東京などのメーカーの下請け仕事が多い。ブランド化することで、「注染のまち柏原」をアピールし、消費の拡大も狙う。
5月末まで、クラウドファンディングで型紙代などの制作資金を募っている。三上さんは「柏原注染を盛り上げるために、できることを続けたい」と話している。
協力者には手拭いなどの返礼品がある。問い合わせは三上さん090・3722・1498へ。

ヒロイン役の女性に囲まれた坂下さん
「3姫」の着物制作 文化協会長坂下さん
和歌山・印南町の文化協会長の坂下緋美さん(75)が「印南町を愛いっぱいにしたい」と町内の3寺院に伝わる伝説の愛のヒロイン、3美人が着る着物を製作した。今年3月3日を「印南美人3姫の日」として発表し、同25日には公募した10代女性3人に3美人の着物を着付け、同町印南の町公民館でお披露目した。
若い頃、人形に興味を持ち、東京の人形美術協会(当時は東京人形学院)で人形製作を学んだ。母親の髪結いの仕事の手伝いのため美容専門学校で勉強し、着物の着付け、ヨガ健康法なども習得。大阪市などで働いてきた。
50歳の頃、母親の介護のために約30年ぶりに同町に帰った。「地元の歴史を深く知り、町づくりに貢献したい」という気持ちになった。中でも江戸時代にカツオ節の製造を考案し、世間に広めた印南漁民に関心を持った。潮岬沖の漁場から閉め出されながら土佐(高知)に豊かな漁場を発見し、カツオ節を考案した角屋甚太郎、国内一のカツオ節産地となった鹿児島県に製造法を伝えた森弥兵衛、千葉県や静岡県にも製造法を伝えた印南與市(通称・土佐與市)の3人だ。人前で話す機会があれば「世界無形文化遺産に認められた和食を代表するだし汁のもとがカツオ節です」と胸を張る。
さらに、角屋甚太郎の位牌がある印定寺には「角屋悲恋物語」のヲサナ、瀧法寺に伝わる「聖君瀧姫伝説」のお愛、東光寺に伝わる「小栗判官照手姫伝説」の照手の3ヒロインの人形を製作し、奉納した。3つの寺院をつなぐ「印南愛伝説・三寺院巡り」と題したウオーキングを毎年3月に実施し、語り部としてガイドもしてきた。
今年はさらなる街おこしにつなげようと、3美人の衣装を着た女性が町内の一大イベントの「印南かえるのフェスティバル」(11月19日予定)に登場予定だ。
「今後もウオーキングでのスタンプラリーや各種イベント、式典でお披露目する機会を増やし、印南の歴史を広めていきたい」と。話す。

東海道五十三次文様
江戸のいい女・いい男展 着物や装身具200点
東京・墨田区の「たばこと塩の博物館」で、江戸から明治・大正ごろの染織品など約200点を展示する企画展「着物と装身具に見る江戸のいい女・いい男」が開かれている。当時の日本人の「装い」についてのこだわりと美意識を紹介している。7月2日まで。
江戸や京都、大阪といった都市では、個性的で斬新な趣向が求められ、高度に発達した細密工芸の技術を駆使して奇抜なデザインや洗練された作品が数多く制作された。
展示品は、たばこ入れやがまぐちなど袋状の入れ物を扱う袋物商を東京で営んでいた中村清商店の創設者・中村清氏(1887~1946年)が昭和初期に収集した、着物やたばこ入れ、化粧道具などが中心。中村氏は、刺しゅうや仕立て、染めの良さにこだわってコレクションしたという。
入館料は一般・大学生100円、小・中・高校生と65歳以上は50円。月曜休館。問い合わせは、同館☎03(3622) 8801。

篤さん(右)と6代目の高史さん
時代に合わせた東京染小紋 富田染工芸
東京・神田川沿いでは、江戸時代から染色産業が栄え、新宿区の落合・中井地区の地場産業として根付いた。現在は約70軒の染色関連業者が集まっている。
そんな中、富田染工芸は浅草から移転し、1914年創業。「東京染小紋」や「江戸更紗」を継承する。創業時から受け継ぐ型紙は約12万枚。型紙に色糊をのせて染め、しごいた後、蒸して色を定着させ、水洗いする。神田川では、63年ごろまで染めた布を洗う光景があちこちで見られたそうだ。現在は地下水を利用している。
職人は伝統工芸士5人を含め、総勢13人。5代目の富田篤さん(69)は、着物が売れなくなり弱気になったこともあったが、息子の高史さん(39)が後継を申し出たことをきっかけに、5年前からスカーフやネクタイなど時代に合わせたファッション小物を手掛け始めた。
同社は2020年東京五輪の公式商品「東京染小紋 風呂敷クロス」も制作。篤さんは「業界みんなが生き残っていくため、先頭を切って新しいことに取り組んでいます」。
ちょっと一言。意外に思う人もいるかもしれないが、染色は新宿区の地場産業に指定されている。区内に流れる神田川や妙正寺川沿いには、染色工房など数多くの染色関連業が代々集まってきた歴史がある。
当時は日本染色産業の三大産地として、京都、金沢と並ぶほどの規模と文化を誇り、昭和30年代までは、川のあちこちで染め物を水洗いをする様子が日常風景として定着していた。そして着物文化が縮小した現在でも、落合・中井エリアには約25軒の染色関連工房が点在しており、江戸の伝統を受け継いだ技術や文化がひそかに息づいている。

「海流」
第8回生駒輝夫染飾展 粋・モダン・遊び心
東京・「友禅と出会い、この道一筋45年が過ぎ、3年区切りの個展も8回を数える事が出来ました。
1回展からは24年が過ぎ、この間に8人の門弟も育ちました。
生まれ育ち培われた美しい信州の感性が原点にあり、東京友禅の​『粋・モダン・遊び心』の作品を御覧ください」。
同展は、銀座かねまつホールで25日から30日まで開かれ、伝統的な東京友禅に、モダンさや遊び心などを加えた作品。着物、帯など約60点が展示される。会期中は、毎日午後1時に作品解説が行われる。問い合わせは同ホール☎03(3573)5285。

イベント告知の撮影をする先がけ隊
和服姿で城下町歩こう 会津若松
福島・歴史情緒あふれる会津若松市のまちなかに和服姿の来訪者を呼び込む「あいづ着物さんぽ」が22日から開かれる。和服姿で「まちめぐりパスポート」を提示すると、鶴ケ城や飯盛山、御薬園、七日町などを巡るまちなか周遊バス(あかべえ・ハイカラさん)や桜の名所循環バス(30日まで)に無料で乗車できるなどの特典がある。
同イベントは、鶴ケ城さくらまつり連絡協議会主催で5月7日まで同市の鶴ケ城で開催中の「鶴ケ城さくらまつり」の一環。まちづくり会津と民族衣裳文化普及協会が中心となり準備を進めてきた。鶴ケ城で開かれる大茶会(22、23の両日)に和服姿の彩りを添えようと過去2回開催されたが、今回は規模を拡大し、「和服が似合う城下町」として、まちなか全体への誘導を目指す。
鶴ケ城本丸(22、23日のみ)や会津若松駅など5カ所で着物のレンタルと着付け(有料)に対応し、着崩れの直しや草履の調整をするサポート店も市内8カ所に設ける。和服姿での来店者に飲み物やお菓子、グッズなどのサービスを提供する和服応援協力店も各所に配置されている。
まちめぐりパスポートの特典には鶴ケ城天守閣入館料割引や御薬園入場料割引などもある。着物レンタルと着付けは有料で2500円から。自前着物の着付けのみは500円。予約が必要で、問い合わせは民族衣裳文化普及協会の小林さん090・2022・0986へ。

國岡、谷上、杉本、太田黒さん
尚絅高3連覇 きもの装い世界大会
東京・着物の着装や所作などを競う「全日本きもの装いコンテスト世界大会」で、尚絅高(熊本)和装礼法部が学校対抗の部で3連覇を飾った。
9日に東京で行われた大会は、全日本きものコンサルタント協会主催。全国5カ所で開かれた地区大会を勝ち抜いた約200人が7部門に出場した。
大学、高校、中学校の3人一組10チームが競う学校対抗の部には、3年の太田黒栞さん、杉本沙和香さん、谷上りささんが出場。着装のスピードや美しさ、立ち振る舞いなどで高い評価を得た。振袖の部(個人)でも、3年の國岡陽美さんが準女王に選ばれた。
学校対抗の部リーダーの太田黒さんは「きれいな帯結びや立ち振る舞いを披露することができたのは、毎日の練習の成果。先輩に続けるかプレッシャーもあったが、チームワークの良さで優勝できた。支えてくれた周りの人たちに感謝したい」と喜んだ。

PR動画の1場面
阿波藍のPR動画配信 2作品を県が制作
徳島・県は阿波藍のPR動画「AI-TOKUSHIMA」を制作し、17日に動画投稿サイト・ユーチューブ内の徳島県チャンネルで公開した。東京五輪・パラリンピックのエンブレムに藍色が採用されたのを機に、徳島のブランドイメージ向上を目的に作った。
作品は「SOMETHING BLUE」(1分)と「THE STORY OF JAPAN BLUE」(3分20秒)の2作品。
「SOMETHING―」は、藍を身近に感じてもらおうと、藍染の染料となる、すくもづくりや藍染作業の様子とともに県内の川や海の光景を短いカットでつないだ。「生きている青。本物の青。藍。この青はあなたとともに生きる」などのメッセージも添えた。
「THE STORY―」は、すくもの製造過程や阿波藍が古くから全国に出荷されてきた歴史を、イラストと写真で説明。すくもの産地としてのブランドイメージ普及を目指す。
作品は公共施設や県内外のイベント会場でも上映予定。海外への発信力を高めるため英語の字幕付きバージョンを4月中にも追加公開する。
事業費は500万円。政策コンセプト「vs東京」のPR動画第5弾として制作した。徳島の藍

晴れ着需要狙う
レンタル着物高級路線に 京都の呉服商
京都を訪れる観光客が増えてレンタル着物の人気が高まる中、地元の呉服商や製造卸が高級路線を強化している。安価な合繊を用いた着物と差異化を図るため、100%絹を使った京友禅などの上質な衣装をそろえ、着付けやコーディネートなどの接客サービスにも力を入れる。パーティーや結婚式に着用する晴れ着の需要を取り込む狙いで、着物ファンの裾野拡大も目指している。
京友禅製造卸の京朋(中京区)は、東山区の高台寺近くに「キモノヴィラ京都」を3月に開いた。レンタル料は着物や帯、小物とセットで3万円からと高価格帯に設定し、正絹の友禅染などファッション性の高い商品をそろえた。店舗はイタリア総領事の住居だった築約100年の民家を活用。完全予約制で着物選びや着付けにゆったり時間をかけられるのも特徴だ。
室木英人総支配人(35)は「レンタル着物人気は日本人にも広がっており、リピーターも多い。素材や柄も本格志向の人気が高まっている」とみる。着物や帯を手がける織物業者とリース契約を結び、レンタル料金の1部を還元する仕組みも導入。「レンタル需要を取り込むことで、職人の仕事を作ることにつなげたい」と話す。
創業317年の呉服商「外与」(同)は、昨秋から本社内で営業していた高級路線のレンタル店を10倍に広げ、30日にリニューアルオープンさせる。老舗の強みを生かし、利用者のニーズや着用シーンを踏まえてコーディネートを提案。2万5千円以上する訪問着など高品質の着物を用意する。
同社の外村智志管理部マネージャーは「浴衣や着物を着る若者は増えており、ハレの舞台に欠かせないものになっている」と指摘。「シェアの文化が広がる中、購買よりもレンタルが主流になりつつある。安価なレンタル着物を卒業したリピーターの要望に応えたい」としている。

内川沿いを散策する参加者
華やか着物姿 新湊で「貴歩な一日」
富山・射水市新湊地区を流れる内川沿いを着物姿で散策する「貴歩キッポな1日」の第一弾ツアーが20日、内川周辺であり、和の装いに身を包んだ男女9人が優雅なひとときを過ごした。
同市中央町で昨年7月に空き家を活用してオープンした貸衣装店「おきがえ処・内川KIPPO」が主催。映画やドラマのロケ地として内川が注目される中、観光客に地域の歴史や魅力を知ってもらいたいと、KIPPOオーナーの川口貴巳さん(52)が企画した。
同店で着物に着替えた一行は、川沿いを歩きながらスマートフォンやカメラで風景や着物姿の自分たちの撮影を楽しみ、地元のカフェや寺院、商店街を巡って交流を深めた。参加した同市水戸田の主婦窪池奈津美さん(50)は「着物は年に1度着るくらい。みんなでにぎやかに散策したら、天気も良くて心も晴れ晴れ」と笑顔を見せていた。
今後も一年間、月に一回ペースでツアーを開く。問い合わせはKIPPO0☎766(84)7996。

写真は昨年のコンサート
夜桜着物コンサート イシノマキモノ部が企画
宮城・石巻市立町ある個人邸で23日、「ISHINOMAKIMONO(イシノマキモノ)部企画 DozenNotes((ダズンノーツ)夜桜コンサートが昨年に引き続き開催される。
同邸の庭園では現在、樹齢約100年のしだれ桜とソメイヨシノが見頃を迎えており、当日は一般開放も予定している。
今回出演するダズン・ノーツは石巻出身の金田祐介さん(クラリネット)と仙台市出身の齋藤めぐむさん(キーボード)から成る音楽ユニット。仙台、石巻を中心に音楽活動を行っており、オリジナル曲に加え今年も桜にちなんだ曲を演奏する。
イシノマキモノ部は、地域に伝わる着物文化を継承しようと昨年1月に発足。同市内で着付けの練習会や不定期のイベントなどを毎週開催。今回の夜桜コンサートもその一環で、昨年は約50人が夜桜コンサートを楽しんだ。
同部代表の石垣さわ子さんは「今回のコンサートの見どころはダズンノーツの生演奏。夜桜を見ながらの生演奏が見どころであり聴きどころ。今回のコンサートは着物を着ていなくとも、どなたでも参加できるので多くの方に来ていただき一緒に夜桜を楽しめれば」と話す。

山田会長に再生計画を提出した勝座長
存続進化へ地元協議会 本場奄美大島紬
鹿児島・低迷する紬産業を復活させようと、本場奄美大島紬の産地組合と地元自治体でつくる本場奄美大島紬産地再生協議会(山田伸一郎会長)が、産地再生計画を策定した。2017年度から5年で、ブランド力強化や後継者育成など計画実現に向けたアクションプランを盛り込み、紬産業の存続と進化を求めている。
協議会は本場奄美大島紬協同組合(奄美市名瀬港町=山田理事長)と販売協同組合、奄美市、龍郷町で組織。計画は、瀬戸内町も加えた委員会で16年7月から策定を進め、産地や問屋などからのヒアリングやアンケートなどを基にまとめた。
計画では、5年後の「ありたい姿」として、「着物ファンの大島紬ブランド認知度100%」と「産地全体の売り上げと職人報酬を16年比でそれぞれ2倍」の2点を提言。実現へのプランに、職人の待遇改善や海外の新市場開拓など13項目を掲げた。優先的な取り組みは、後継者の育成▽希少性を高めるための同一反物の少量化など4つを掲げた。
協議会内に設置した再生実行本部で、計画実行に向けた体制整備などを進める。山田会長は「(紬産業を取り巻く環境には)厳しい現状がある。どのような取り組みが可能か、総合的に判断して実行に移していきたい」などと語った。
本場大島紬の16年の生産反数は4732反で、生産額は3億8554万円。反数が最盛期(1972年、28万4278反)の1.7%にまで落ち込み、生産額も80年の286億1304万円から激減。産業としての体制維持や技術継承が危ぶまれている。
協議会に先がけて「本場奄美大島紬産地再生策定委員会」(座長・勝眞一郎サイバー大学教授、委員14人)は3月31日、将来を見据えた紬産業の振興策の方向性を示した産地再生計画を策定した。同日、「ブランド認知率100%」「(2016年比)産地売上げ、職人報酬の倍化」など、5年後の達成目標をまとめた計画書を「本場奄美大島紬産地再生協議会」に提出している。
奄美大島

防府天神太鼓
「和の輪」文化発表会 400人を魅了
山口・全国各地に日本の伝統文化を伝える活動を行う「和の文化を守る会」が16日、下松市中央町のスタービアくだまつで「和の輪」文化発表会を開いた。太鼓や雅楽、尺八の演奏等があり、約400人が楽しんだ。県内では初めて開かれた。
3部構成で、1部は県内で活動する民謡や日本舞踊などの10グループが日頃の活動の成果を発表。2部は着物作家の横山優さんによる「和語り」、3部では、ザ・モール周南内のリサイクル着物店「きものコンビニ美&愛」の客ら約30人が出演し、着物ファッツションショーが行われた。
同会事務局の中古着物店「たんす屋」(東京)の中村健一社長が「時代は変革しようとしているが、文化の価値は高まる。これからも日本文化を大切にしていきたいと話した。

17年3月期
最終黒字4億5000万円に下方修正 京都友禅
京都きもの友禅は19日、2017年3月期の連結最終損益が4億5000万円の黒字(前の期は7億8300万円の赤字)になったと発表した。従来予想の5億2000万円の黒字に届かない。着物や喪服などの一般呉服の販売が苦戦した。成人式などに参加する若い女性向けの振り袖販売も競争激化で振るわなかった。
売上高は前の期比2%減の121億円だった。14%増の141億円の従来予想から一転減収となる。
会社側からの修正の理由.。和装関連事業については、「振袖」販売における来店者数は回復傾向にあるものの、受注高は当初計画を下回る見込みであります。また、「一般呉服」等の販売についても、下期を中心として受注高が減少したため、当初計画を下回る見込みであります。 これらのことから出荷高(売上高)においても、当初計画を下回る見込みであります。一方、費用面においては、広告プロモーションの効率化を図りつつ、諸経費全般の削減に努めてきたものの、上述のとおり受注高が計画比未達となったことにより、販売費及び一般管理費の対売上高比としては当初計画よりも悪化する見込みであります。これらの結果、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益については、いずれも当初計画を下回る見込みであります。なお、当社では株主還元として安定的・継続的な配当を行うことを重視しており、期末配当金については、当初の予定どおり、1株につき30円の配当(12円の中間配当と合わせ年間42円)を予定しております。(注)上記の業績予想は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。

若手作家川忍さんの作品
色鮮やかな着物約100点 加賀友禅新作発表会
石川県・今年の加賀友禅の新作発表会が金沢流通会館(金沢市問屋町)でこのほど開かれた。草花などの文様を色鮮やかに染め上げた約100点の新作が披露された。
加賀友禅の特徴である写実的な文様の着物だけでなく、明るい青色に可愛らしい花模様を施したものや、ダイヤモンドの形に見えるデザインなど若手作家が手がけた着物も目をひいた。呉服専門店や問屋など向けの発表会で、京都や東京などから訪れた業者の担当者は一着ずつじっくりと見ながら品定めをしていた。
主催した丸与商事(同)和装事業部長の水本安長さんによると、結婚式などで着る留め袖の需要は減っており、さまざまな用途に使える訪問着が主流となっているという。加賀友禅作家の後継者不足などの課題を抱えるが、「江戸時代から続くすばらしい染めの文化を後世に伝えていきたい」と話していた。加賀友禅

圧巻!
44人優美に練り歩く 氷見でまるまげ祭り
富山県・丸まげを結った着物姿の女性たちが練り歩く氷見市の伝統行事「まるまげ祭り」が17日、同市中心部で行われ、華やかに着飾った女性44人が春のまちなかを彩った。
江戸時代に氷見の芸妓げいぎが幸せな結婚を願い、人妻であることを表す丸まげを結って、千手寺(同市)に参拝したことが祭りの由来とされる。今回は同市の13人を中心に県内の38人と、県外からの6人が参加した。
女性たちは紫色や水色、桃色の着物姿で、同市比美町の氷見漁民合同組合に設けられた御旅所を出発。みこしや稚児行列に先導され、中心街を約1時間半かけて千手寺まで歩き、観音堂に参拝した。風で桜の花びらが舞う中、あでやかな行列が続き、沿道に詰め掛けた大勢の市民や観光客、カメラ愛好家らが優美な姿に見入った。
会社の同僚と一緒に参加した浦里静さん(22=高岡市)は「とてもきれいな行列だった。良いご縁に巡り合うことを願っている」と話した。
氷見市では17日、「ごんごん祭り」も始まり、同市朝日本町の上日寺から国道415号までの道路沿いに多くの露店が並んだ。市少年補導員、氷見署などの合同防犯パトロール隊の出発式があり、林正之市長が激励した。

鮮やか!おみくじ
丹後ちりめんおみくじ 網野神社で販売
京都府・京丹後市と与謝野町の織物関係者グループ「丹後織物みそぎの会」は、丹後ちりめんの袋におみくじを入れた「ちりめんおみくじ」を作った。網野町の網野神社で販売している。
禊の会は毎年4月、同神社境内にある蚕織こおり神社の祈願祭で、丹後ちりめんの反物を奉納。前年に奉納した反物でお守り袋を作り、その中に網野神社のおみくじを入れている。
今回の生地は丸栄織物工場(網野町)が手がけた丹後の紋織物で代表的な「紋意匠ちりめん」。小林染工房(同)の小林知久佐さん(56)が丹後の海をイメージした青と夕日の赤に染め上げた。
同織物工場社長で禊の会代表の井上肇さん(49)は「気持ちを込めて織った。手に取ってもらえれば」と話し、小林さんは「印鑑やリップクリームを入れるのにも活用できる」と語る。約150個作製。1個300円。同神社☎0772(72)0079。丹後ちりめん

学院が入る東宝ツインタワービル
民事再生法の適用申請 装いの道
東京・着物の着付け教室「装道礼法きもの学院」を運営する装いの道(千代田区)が民事再生法の適用を申請したことが17日、分かった。14日に申請し、監督命令を受けた。代理人弁護士によると、負債総額は約11億円。営業は継続し、今後スポンサーの選定を進める。
装いの道は1964年に設立。東京商工リサーチによると、東京や大阪など全国6カ所で直営の着物教室を運営し、百貨店での着物や和装小物の販売も行っている。
着物需要の低下や消費の低迷などで不採算店が増加。94年4月期に約66億円あった売り上げは、2016年12月期(決算期変更後)には約19億円まで落ち込んだ。

作品「芙蓉の花」
手描き更紗 青木寿恵作品展
京都府・草木染の手描き更紗作家の青木寿恵さん(1926~2010年)が手がけた作品展が、向日市の寿恵更紗ミュージアムで始まった。今回は「花」をテーマに創作された43点を並べた。
更紗はインド発祥の染め文様。青木さんは草木染による手描きにこだわり、「寿恵更紗」という独自の作風で知られる。
初公開の着物「芙蓉の花」は、薄紫色を背景に赤や青でフヨウを描いており、天然染料の柔らかい色合いが目を引く。沖縄の春が題材の着物「春らんまん」は、色とりどりの花にチョウが群がる様子を表現している。
また、源氏物語をモチーフに登場人物と花を絡めて描いた額装や、カンボジアのアンコールワットの女神を独自の筆致で描写したタペストリーなども展示している。ミュージアム事務局の林宏雄次長は「人工の染料にない色合いや手描きの良さを味わってほしい」と話す。
5月18日まで。月曜休館。有料。詳しくは同ミュージアム☎TEL075(934)6395。

店をオープンした布施さん(中央)
布を織る 体験講座の店オープン
群馬県・布ができる工程を1から学べる「くらし手仕事の店ton-cara(トンカラ)」がこのほど、安中市上間仁田にオープンした。
店主の布施智水さん(高崎市新町)が養蚕農家だった家屋を借り、地元の作家らが座繰り体験や機織りなどの講座を開催する。布施さんは「布がどういう過程を経て出来上がるか知ってほしい」と話している。料金は1講座7000円から。講座が開催されていない時は座繰り器などの道具を有料で利用できる。施設はイベントやサークル活動にも提供する。問い合わせは布施さん☎027(368)2370へ。

案内ポスター
「大正浪漫ふぁっしょんしょう」  四万十町大正
高知県・高岡郡四万十町大正の春の名物行事「大正浪漫ふぁっしょんしょう」が23日、「きらら大正」で開かれる。5回目の2017年は、従来の観客投票によるコンテストをやめ、舞台風の演出を取り入れて一新する。実行委員会(山本紀子委員長)は「観客をわくわくさせる、エンターテインメント性の高いショーにしたい」と張り切っている。
大正の地名と大正浪漫を掛けた町おこしの一環で、地元女性らでつくる実行委が主催している。今回は高知県文化財団から10万円の助成を受け、初のリニューアルに踏み切った。
2部構成で、午後1~3時。1部では、過去の入賞者を含むモデル30人が、大正時代を意識した和装、洋装で舞台を歩く。2部はストーリー仕立てで、BGMには歌謡曲からジャズまで幅広いジャンルの曲を用意。会場内には、コップなどの小物にこだわった「かふぇ」も出店する。
実行委のメンバーはこのほど、レトロな着物姿で商店街を巡り、住民に瓦版を手渡してPRした。問い合わせは、四万十町商工会大正支所☎0880(27)0238へ。

金沢和傘を紹介する東條さん
着物に映える 金沢和傘の企画展
石川県・伝統工芸の金沢和傘に合わせて、しゃれた着物を紹介する企画展が、金沢市飛梅町の金沢くらしの博物館で開かれている。7月30日まで。
金沢和傘は、雨や雪に耐えられるように傘骨が太くて急なそりがある。閉じると「ずんぐりむっくり」した形が特徴。昭和30(19955)年ごろに洋傘が普及すると減少し、今では和傘店は市内に1店のみ。
和傘や制作用具、着物、げたなど60点が並ぶ。所蔵品のほか、5年前に「金沢和傘伝承研究会」とともに収集した和傘もある。男性用の黒い「番傘」と女性用の真っ赤な「蛇の目傘」は、ともに直径115㌢で大ぶり。背後には、和傘に似合う昭和初期の着物が展示されている。子ども用の小さな和傘もある。
学芸員の東條さやかさん(40)は「和傘が使われていた時代にも華やかな着物があった。当時の生活を想像してもらい、和傘の魅力を感じてもらえたら」と語った。
28、29の両日、職人が和傘制作を実演する。観覧料は、一般300円、65歳以上200円(祝日は無料)、高校生以下は無料。会期中無休。

着物姿で散策するフィリピン人夫妻
着物姿で「最高」 比女性観光地訪問
福島県・県内の観光情報をフィリピンに発信するため、会員制交流サイト(SNS)で影響力のあるフィリピン人女性らがこのほど、県内の観光地を訪問した。
グローバルイニシアティブ)東京)がJTBフィリピン、日本航空マニラ支店と連携して企画した。訪れたのはトリシア・ゴシンチャンさん(28)と夫のR・G・ガブナンダさん(28)。ゴシンチャンさんのフェイスブックは約20万人が閲覧しているという。
会津若松市の鶴ケ城本丸などを着物姿で散策し、カメラマンが夫妻の姿を撮影した。2人は「着物を着るのを楽しみにしてきた。最高の気分」と感激していた。
グローバルイニシアティブは、結婚披露宴などで使用する婚前写真「プレ・ウエディング・フォト」の撮影スポットとして県内を海外に売り込み、観光客の増加につなげたい考えだ。

梅に似たシャリンバイの花
一気に初夏? シャリンバイ咲く
沖縄県・名護市、やんばるの山野は新緑に包まれ花々も一気に輝き初夏へ向かい、シャリンバイが軽やかに踊り、涼風に揺れている。
シャリンバイは庭木や公園樹として広く植栽されている。白色か淡紅色の5弁の花を付ける。秋に1㌢ほどの果実を付け黒紫色に熟す。
また、琉球の名品久米島紬や奄美大島の大島紬が、幹や根のタンニンを含む煎汁を染液として絹に染着させた後、泥に浸漬して黒褐色に媒染する染料に使用していることは、知られている。シャリインバイのことを沖縄ではテカチ、奄美ではテーチ木と呼ぶ。奄美大島
 久米島紬
 
会場の様子
新作一堂美の競演 十日町きものフェスタ
新潟県・きものの総合産地十日町最大のイベント「十日町きものフェスタ」が、10日から15日までクロステン(十日町市)を会場に開催された。
同展では、各メーカー選りすぐりの十日町の新作きものが一堂に展示され、全国の流通関係者や、小売店経営者を審査員として最高賞の経済産業大臣賞を競った。
15日には、一般公開され、その規模の大きさ、粋さ、美しさに感動していた。また、十日町産地は屈指の着物産地であることは周知であるが、染織両種のきものを製造するという特長を発揮し、振袖や訪問着などの染物と、紬や絣などの織物の両方の商品が一堂に並んだ。
2017年度十日町きもの女王の保坂美和さんと品田涼花さんも参加した。

実際の道具で型紙に挑む宿泊者
テラコヤ伊勢型紙オープン 5月下旬
三重県・鈴鹿市の伝統工芸「伊勢型紙」の技術を学べるゲストハウス「テラコヤ伊勢型紙」が5月下旬、同市白子にオープンする。若い世代や外国人に型紙に興味を持ってもらい、後継者不足の歯止めやファンの増加につなげる狙いだ。
地元の型紙職人、木村淳史さん(27)が準備を進め、15日は1泊2日の体験イベントがスタートした。
「難しい絵柄やなぁ」 「細かいところもキレイに彫れましたよ!」 。この日、ゲストハウスには外国人も含めた宿泊客3人と、木村さんら地元職人のやり取りが響き渡った。
宿泊客は職人に教わりながら、下書きをもとに型紙を丁寧に彫った。小刀や作業台などは地元の職人から譲ってもらった。木村さんは「職人がいる地元だからこそできる本物の体験を提供したい」。
埼玉県に住むドイツ人のアンジー・ザルツさん(29)は、トラのデザインをあしらった型紙を作っていた。「着物が大好き。今までは本格的な型紙をどこで学べるのか分からなかったが、初めてでも丁寧に教えてもらえるので楽しい」。千葉県の会社員、望月綾乃さん(37)は退勤後、夜行バスなどで一晩かけて早朝に到着。「古い街並みと伊勢型紙の雰囲気が合っていて、すてき。宿泊型だと時間を気にせずに没頭できるのも魅力」と話す。
伊勢型紙は千年以上前から着物の型染めに用いられてきた。だが着物離れで需要は低迷し、職人は減っている。伊勢型紙技術保存協会によると、熟練の職人は県内で20人ほどで多くが60歳以上だ。
木村さんは名古屋のアパレル店で働いていたが、祖父が型紙職人だったこともあり、型紙を生かした商品を開発したいと考えた。2年ほど前、地元の鈴鹿市に帰郷し、職人に弟子入りした。現在は型紙で自作した手ぬぐいをネット販売している。
制作に奮闘する中で、後継者不足を実感した。高齢の職人の多くは弟子を受け入れる余裕はなく、「受け皿を作りたい」と考え、ゲストハウス運営をひらめいた。築70年以上の古民家を借りて改装した。
来月のオープン後は、1、2日間の体験コースに加え、職人を目指すコースを設ける。最長1カ月滞在し、少人数指導を受けながら、複雑なデザインの浴衣の型紙作りも体験できる。
木村さんは開設のため、50万円を負担。クラウドファンディングでも約180人から約235万円を集めた。「多くの人に協力してもらえてありがたい。ゆくゆくは若手職人を増やしたいが、まずは外部と地元との化学反応で新商品などのアイデアにつなげたい」と話す。体験の申し込みなどは木村さん(080・4225・0800)へ。伊勢型紙

「COCON」の店内
着物でぶらり二社一寺 日光にレンタル店
栃木県・世界遺産「二社一寺」の門前町、日光市石屋町でこのほど、カジュアルな着物を貸し出す「着物レンタルCOCON NIKKO(古今 日光)」がオープンした。日光東照宮などの散策を着物姿で楽しみたいという外国人観光客らのニーズに応えていく。宇都宮市大通りの老舗呉服店「福田屋呉服店KIMONO しゃなり」が手がける。
同店では、利用者は、150種類ある小紋の着物から好きな柄を選び、帯や長
襦袢、草履、足袋、バッグも一式借りて、着付けをしてもらう。
男女別、子供(3~11歳)、カップル向けの各「1日プラン」があり、借りた当日の午後5時までに返却する。ヘアセットや翌日返却などのオプションは、別料金となる。
若林千夏店長(44)によると、着物姿での散策を希望する観光客が多いうえ、外国人観光客の増加や、来年4月には本県でJRグループによる大型観光企画「ディスティネーションキャンペーン」が始まることから、レンタル事業に参入したという。若林店長は「心に残る旅のお手伝いをしたい」と話している。
問い合わせは同店☎0288(25)6625へ。

樺井さん(左)と松下准教授
障害者の晴れ着姿撮影イベント 笑顔を写そう
大阪府・枚方市の写真家と府立大准教授が5月に撮影イベントを開く。成人式に出られず、晴れ着姿を諦めた障害者に、思い出になる1枚を残そうと企画した。企画したのは、地元をテーマに撮影を続けている写真家の樺井良祐さん(49)と、府立大の松下由美子准教授(48)。
「障害者は着物を着ることを諦めている」。昨夏、知人の美容師からそう教えられた樺井さんが、看護学が専門の松下准教授に相談したのがきっかけだった。
地元ではない施設に入所している障害者には、成人式の案内が届かず、施設の職員が連れて行くこともできないため、成人式に出席しにくいという。「1度でいいから晴れ着姿を楽しんでほしい」と樺井さん。「きれいな晴着を写そ!笑顔を写そ!」と名付けた。
障害者を支援している交野自立センター(交野市)の仲佳子所長代理(59)は「樺井さんに写真を撮ってもらうと、みんな生き生きとして、気持ちが明るくなる子が増えるんです」と歓迎する。
松下准教授は「着物を着ることはもちろん、晴れ着姿を仲間と見せ合ってワイワイする時間も楽しんでほしい」。イベントが成功すれば、来年、障害者のための浴衣のファッションショーも企画する予定という。
撮影イベントは5月20日午前11時から、枚方市新町2丁目の「ラポールひらかた」で。枚方市、交野市の施設に入所か通所、在住の障害者20~30人(女性のみ)を募集している。
歩けなくても立っていることができれば参加可能で、個人の写真と集合写真の2種類を撮影する予定。
着付けやメイクはボランティアが担当。着物は、府内や京都の人から寄付や借り物を集めた。半襟やじゅばん、草履などの小物が不足しており、今も寄付を募っている。問い合わせは樺井さん090・6826・8756へ。

スターピアくだまつ
文化発表会は3部構成 「和の輪」
山口県・日本の伝統文化を楽しむ「和の輪」文化発表会が16日、下松市中央町のスターピアくだまつで開かれる。日本舞踊や和太鼓などの舞台、着物のファッションショーなどがある。入場料2000円。
第1部は下松市花岡地区の住民による花岡歌舞伎など10団体が出演し、雅楽と朗読のコラボレーション、寿扇流や山村流の日本舞踊、和太鼓演奏などがある。第3部は一般の人々が着物モデルを務めるファッションショーで、2~80歳の男女延べ約50人が出演し、華やかな振り袖姿や親子2代での着こなしなどを披露。また、お宮参りや七五三など人生の節目節目の伝統行事を着物姿で再現するショーもある。
開演は16日午後1時。詳しくは和の文化を守る会周南支部事務局の「きものコンビニ美&愛 byたんす屋」☎0833(43)5291。

着物の魅力を伝えたい
着付け教室「紅鶴」出店 専業主婦から転身
山口県・宇部市文京台の住宅街にこのほど、着物着付け教室「紅鶴」がオープンした。
同教室を開いたのは、着物に興味を引かれて40歳で「着物デビュー」し、専業主婦から着付け講師に転身した清水靖己さん。宇部フロンティア大学近くの自宅の6畳間を使う。
これまでに山口市や宇部市の着付け教室で講師として活動してきた清水さん。「身近な普段着として着物が装えることを伝え、魅力を発信したい」と独立。自身も日常で着物を愛用し、帽子やアクセサリーと合わせる自由なスタイルを好んでいる。
清水さんは「着物は特別なときに着るイメージが強いと思うが、そうではなくジーパンにTシャツと同じように普段着として装えるもの。気軽に『今どき』なスタイルで楽しめることを知ってほしい」と話す。
教室は、初心者に向けた「基礎コース」と帯結びを学ぶ「帯結びコース」、それぞれが学びたい内容に応じる「ポイントコース」、人に着せるスキルを習得する「着せ付けコース」の4コースを設ける。料金は90分3.000円。はかまや浴衣にも対応する。
着付けの要望にも応じるほか、着物をドレスコードにした季節イベントやセミナーも行う。5月18日には、三和ギャラリー(同市西岐波)でセミナー「着物を自分で着てみたい~着物のいろは入門編~」を開く。
「着物の種類が集まったら、着物レンタルも始めていきたい。日常で着物を着る人を増やし、地元から文化の底上げをしていきたい」とも。
問い合わせは清水さん090-1684-1641まで。

年中無休の博多織工芸館(お盆除く)
年間1万人来館 博多織工芸館
福岡県・
福岡市西区小戸に、博多織の工房や貴重な資料を見学できる「博多織工芸館」はある。
同館に入ると、ショーケースの中に入った貴重な資料が次々に目に入る。生地が紙に貼られ、江戸時代に武士が帯を作る際の素材選びに参考にした「見本帳」や、明治時代の伊藤博文の肖像織、太平洋戦争で特攻服に使われた生地などだ。
奥の販売スペースには、ネクタイや名刺入れなど約150種類の博多織を使った商品が並ぶ。中央付近に手織り機が置かれ、来館者が指導を受けながら体験をすることができる。福岡を離れる友人へ博多織のプレゼントを買うために来館した福岡市早良区の主婦(41)は初めて博多織の手織りに挑戦し「慣れればできそうだけれど、根気がいる作業ですね」と話した。
工芸館の横には実際に博多織を作っている工房があり、こちらの内部も見学が可能だ。中に入ると「キャシャー、キャシャー」と機械の音が聞こえてくるが、実際は手作業も多い。まずは入荷した染め糸をボビンに巻き取り、機械で織っている間も糸のずれがないかを入念に確認する。
運営するサヌイ織物(福岡市)の讃井勝彦社長は「博多織をもっと知ってもらえる場所を作りたかった」と振り返る。福岡市は2001年にNHKの大河ドラマのロケ地となり、それに合わせて開かれた展覧会の中で博多織の小さなスペースが設けられた。そこで「こんなに博多織を見ることはない」という声が聞かれ、開館を決めた。
工場や資料コーナーの見学は無料。問い合わせは同館☎092(883)7077 。

優勝した飯田さんと泉田代表
きもの装いコン男性の部 福島の飯田さんが優勝
東京・全日本きものコンサルタント協会の全日本きもの装いコンテスト世界大会がこのほど、港区のメルパルクホールで開かれ、福島県本宮市の高校3年の飯田哲也さん(17=泉田きもの学院)が男性の部で優勝を飾った。
コンテストは着物の着付けを通じて日本文化の振興を図ろうと毎年開催している。振り袖、留め袖、カジュアルなど7部門のうちの男性の部で、鏡のない舞台上で着装や立ち居振る舞いの美しさを競った。
昨年春から郡山市にある泉田きもの学院に通って栄誉をつかんだ。男性の部には各地区大会を勝ち抜いた17人が出場した。
飯田さんは先月亡くなった祖母が買ってくれた着物で臨んだ。「無我夢中だった。優勝できてうれしい。亡き祖母に良い報告ができた」と喜んだ。その上で、「男性にも和装の素晴らしさを知ってほしい」と語った。
同学院の生徒が男性の部で優勝するのは2人目。指導者の泉田泰子学院代表は「男らしくりりしい姿を見せてくれた。日々の練習の積み重ねが実を結んだ」とたたえていた。

集大成が並ぶ会場
染色教室の初作品展 友禅・型染が並ぶ
埼玉県・さいたま市のギャラリーカフェラルゴで、「染工房上原 染色サロン」(同市)主宰の上原三千さんと生徒による友禅染・型染作品の第1回作品展が開かれている。
上原さんは2010年さいたまニュービジネス大賞「女性創業者」を受賞、「染工房上原」をスタートさせた。染色サロンは「創る楽しさ、まとう楽しさ、集う楽しさ、三つの楽しさを叶える」をコンセプトにした教室で、主婦を中心に16人が在籍。日本の伝統的な染色技法「友禅染」と「型染」の技法で着物や帯、ストールなどの制作に取り組み、全員が日頃の成果を今回の作品展に出品した。ほかに植物染も学ぶことができる。
東京都新宿区から来場した児玉陽子さんは「友人が出品しており、展示会好きなので足を運んだ。自分で染めることを学べる場は珍しい。実際に目にして、色がきれいに出ていることに感心し、私もやってみたいと思った」。
入場無料。15日まで。14日は14時30分から15時30分、室内楽ミニコンサートが行われる。

基調講演を行う小林会頭
初の日本絹文化フォーラム 28日に岡谷で
長野県・NPOシルク文化協会や岡谷市、岡谷蚕糸博物館などでつくる実行委員会は、28日午後1時から岡谷商工会館で第1回「日本絹文化フォーラム2017」を開く。製糸技術の向上などを目的に2011年まで同市で63年間にわたって開かれた「製糸夏期大学」に代わる新たな取り組みとして、初めて企画。全国から絹に関する話題を集め、最新情報を交換する場として、年1回開いていく計画だ。
リニューアルして約3年の同博物館には全国から多くの人が来館し、シルクへの関心の高さと興味を抱く人たちの層の厚さを示している。一方で、全国各地で絹産業を支えている事業者らが新しい商品づくりに取り組んでおり、実行委員会の高林千幸岡谷蚕糸博物館長は、「かつての製糸夏期大学は研究者ら作る側の立場だったが、フォーラムでは使う側の立場になって、最新の絹文化を発信していきたい」と話している。
第1回のプログラムは、初めに岡谷商工会議所の林新一郎会頭が「絹文化をいかに継承・発展させるか」と題して提言。大日本蚕糸会の小林芳雄会頭が、「わが国の蚕糸業の現状と大日本蚕糸会の役割」と題して基調講演する。
続いて「蚕品質の特性を生かした絹織物」(井上元・大日本蚕糸会蚕業技術研究所長)、「自然法則に叶った着物文化」(和文化研究家・秋櫻舎代表の中谷比佐子さん)として二つの特別講演。さらに活動事例講演として、諏訪市のやまだ呉服店の山田恒代表が「蚕糸・絹業連携”諏訪の絹”の誕生」、同博物館学芸員の林久美子さんが「諏訪の糸へん文化」をテーマに発表する。
参加費・テキスト代は無料。実行委員会では着物や絹製品を身に着けての参加を呼び掛けている。参加申し込み・問い合わせは同博物館内事務局☎0266(23)3489へ。松岡姫
 和木沢絹 今は無き石西社

大正村の町並みを散策する参加者
モダン着物 大正村でコンテスト
岐阜県・恵那市の日本大正村で8日、着物の素晴らしさをPRするイベント「き・も・のin大正村」が開かれ、参加者は和の装いを楽しんだ。着物に親しんでもらい、日本文化の伝承と大正村の活性化を図ろうと、地元住民らでつくる実行委員会が毎年開催し、8回目。
明智文化センター(同市明智町本町)では、着物の着こなしを競う「モダンガール・モダンボーイコンテスト」が行われ、東海三県から男女31組が出場。カラフルな羽織、帯との組み合せなど、工夫を凝らした着こなしを披露した。
出場者らは、矢がすりを着た地元の女子中高生と一緒に風情ある古い町並みを散策。大正時代にタイムスリップしたかのような雰囲気に包まれた。矢がすりの着付け体験や日本舞踊の発表、大正琴の演奏などもあった。

現地での案内ポスター
米国でキモノショー ひろ着物学院
大阪市・ひろ着物学院(中央区北久宝寺町・棚田ヒロミ学院長)が15日に米国のサンフランシスコで「キモノショー」を開く。サンフランシスコと大阪市が姉妹提携60周年を迎えることを記念した催しで、日本の伝統衣装である着物文化の情報発信と同時に、両国市民の直接の触れ合いの場にと企画された。同学院はこれまで外国で同様の「キモノショー」を開催しており、2年前にはスイスのローザンヌで盛大に行い評判を集めた。「今年は大阪市長より親書をお預かりして、サンフランシスコ市庁舎へ届ける役目も」と力が入る。
開催場所はサンダンス・カブキ・シネマ劇場で、渡米チームは「ぜひとも成功させたい」と入念なリハーサルを重ねている。
オランダできものショー

案内ポスター
20世紀前半のファッショナブル着物 銘仙展
福岡県・北九州市の市立小倉城庭園(愛称小笠原会館)で「~VIVID
 銘仙~」展が開かれてる。
銘仙とは絹糸に先染めして織る絣織物。斬新な催とカラフルな色合い、手頃な価格で大正から昭和初期に人気を博した。
本展では、20世紀前半に女性達が注目した銘仙とともに、銘仙を着こなす美人画や宣伝ポスターなど約30点を展示し、その魅力を伝える。
同庭園は、小笠原氏の別邸であった下屋敷(御游所)を復元した大名の庭園と典型的な江戸時代の武家の書院を再現し、それに茶室や展示棟を備えた文化施設。
期間は
16日(日)~6月18日(日)。有料。問い合わせは同庭園☎093(582)2747。銘仙が面白い

ブルネイでの着物寄贈式典
着物をアジア各地に寄贈 大教大名誉教授
奈良・
橿原市観光大使を務める大阪教育大名誉教授の山田勝久さん(73=名古屋市)が、アジア各地に贈った日本の着物が50着を超えた。山田さんは「草花などをモチーフにした着物の美しさは、文化や宗教を超える。友好の証しとして100着まで寄贈を続けたい」と話している。
山田さんはこれまでアジア20数カ国で古代遺跡の調査を実施。調査協力のお礼を兼ねて現地の博物館などに着物を寄贈してきた。山田さんが以前世話をした中国人留学生が着物の美しさに感心していたことからひらめいたという。使わなくなった成人式用の振り袖などを教え子らに提供してもらっている。
50着目は3月1日、調査に訪れたボロブドゥール遺跡(インドネシア)の考古学博物館に京都友禅の振り袖を贈った。帰路に訪れたブルネイの国立博物館にも同4日、51着目となる振り袖を贈った。
山田さんは「尖閣諸島問題で日中関係が悪化していた2012年、訪れた新疆ウイグル自治区で、現地の人々の表情が美しい着物を見た途端に和らぐことに感心した。日本にさまざまな文化をもたらしたシルクロードの人々への恩返しでもある」と話した。

参考写真=丹後小町踊り子体
元気いっぱいよさこい披露 京丹後ちりめん祭
京都府・日本一の絹織物産地で開催される「第66回京丹後ちりめん祭」(実行委員会主催)は最終日の10日、満1歳を迎えた丹後小町踊り子隊が、華麗な踊りを披露した。
着物コーディネートコンテストや網野高校吹奏楽部の演奏もあり、多くの市民が多彩な催しを楽しんだ。網野町は浦島太郎伝説が残っており、クイズ形式でゆかりの地を訪ねる「町歩き」も行われた。
一番の見どころは、業界関係者や着物愛好家による「きものパレード」。和装産地ならではの光景は、見る人に感動を与え、「丹後ちりめん」や「着物」の魅力を体感していた。
丹後ちりめん

ファッションショー楽しむ
振り袖や小紋の着こなし披露 光市室積地区
山口県・北前船の寄港地として栄えた光市室積地区の風物を着物姿で楽しむ「第9回きものでぶらりinむろづみ」が8日、室積地区の研修施設「アイランドアカデミー」周辺であった。あいにくの雨で、屋外でのイベントの一部は中止になったが、着物姿の家族連れらがファッションショーなどを楽しんだ。
アカデミーであったファッションショーには約40人が登場。色鮮やかな振り袖や渋い小紋などの着物を身につけた参加者らはモデルになりきって、着こなしを披露。また、地元の家族らが宮参りや七五三、十三参りなど人生の節目の行事を着物姿で再現する「きもの文化ショー」もあり、約200人が日本古来の華やかな文化を堪能した。下松市の介護士、都濃加那子さん(38)は「初めての参加。ファッションショーはちょっと恥ずかしかった」とほほえんでいた。

着付けを体験する基地の住民
米国人住民着付けなど体験 三沢基地
青森県・米軍三沢基地(三沢市)に住む米国人に日本の伝統芸能や文化を紹介するイベント「ジャパンデー」が8日、同基地で開かれた。
市民団体三沢国際クラブが主催し、今年で30回目。青森県内から55団体が参加した。着物の着付けや書道、こぎん刺しといった体験コーナーが設けられたほか、ステージで和太鼓や神楽が披露された。
家族で着物の着付けを体験した空軍所属のロドリック・ダベンポートさん(26)は「少しきついけれど、侍のような強い感じがしますね」と話した。
30周年を記念し、7日夜に前夜祭が開かれ、ミニサイズの青森ねぶたが初めて基地内のメインストリートをパレード。基地の住民らも「ラッセラー」と声を出しながら、一緒に跳ねた。

写真は中川ゼミ
銘仙ゆかた 大妻女と高島屋がコラボ
東京都・大妻女子大学家政学部被服学科の専門教育学科「基礎デザイン」(中川麻子准教授)を受講する2年生が、高島屋が展開する「VIVID銘仙ゆかた」の製作に協力。「自分が着てみたい柄」や「シーンに合わせて着ていきたい柄」などのテーマに合わせて浴衣の柄を選択した。製作された浴衣は「大妻女子大学セレクトして、4月下旬に高島屋で販売する予定。なお、同大と高島屋のコラボは今回が2回目となる。
今回制作する浴衣は、学生らの意見をもとに選定された2柄で、鮮やかな緑とピンクのカラフルな色使いが好評だった「ダリア」と帯などの小物で何通りにもアレンジできそうと人気だったシックで清涼的な印象の「亀甲柄椿」。型染による染色で、当時のクオリティを再現していく。
同大と高島屋のコラボレーションは、中川准教授が指導する染色デザイン研究室のゼミ生との「復刻柄カジュアルプレタきもの」製作にに続いて2回目。前回製作した着物が好評だったことに加え、高島屋が展開する「VIVID銘仙ゆかた」が、20代女性をターゲットにした普段使いもできる「洋風和装」がコンセプトということで和裁だけでなく、洋裁やファッションデザインの基礎を学び、かつイマドキの感性を持っている大妻生の意見をぜひ取り入れたい」という高島屋からのリクエストに応じて、今回のコラボが実現したもの。

作品と鈴木代表(前列中央)ら
伝承を大切に アイヌ刺しゅう作品展
北海道・函館市内で活動するアイヌ刺しゅう同好会「函館イランカラテの会」(鈴木ミチ代表)による「アイヌ文様刺しゅう作品展」が21日から、函館市芸術ホールギャラリー(五稜郭町)で開かれる。
会発足15周年に合わせ、この5年間で制作した着物やタペストリー、雑貨など約100点を飾る。同会は「作品を通じ、アイヌ民族の方々の文化や精神を多くの方に知ってもらいたい」と話す。
同会は市北方民族資料館(末広町)で毎年開かれている「アイヌ文様刺しゅう教室」の受講生を中心に、2002年に発足。市内で月2回集まって技術を高め合い、アイヌ刺しゅう工芸家の上武やす子さん(登別市)を年2回招いて、基本技術やアイヌ文様の持つ意味などについて指導を受けている。
12年には会発足10周年を記念して作品展を開き、その後、アイヌ文様刺しゅうに魅了された3人が加わり、現在は渡島・檜山管内の50~80代の女性9人が活動。5、6年かけて基礎を学び、上武さんから技術を認められた後で着物の制作に挑戦している。
入場無料。24日まで。問い合わせは鈴木代表0138・51・6840へ。

桜下を楽しむ5人
着物姿で花見 和服着付け教室講師ら
山口県・下関市豊田町の三豊公民館の和服着付け教室の講師と生徒合わせて5人がこのほど、美弥市役所そばの桜並木を着物すがたで散策した。
同市の和服講師小川ふさ子さん(66)が講師を務める教室で、花見を楽しみながら和服の魅力を伝えようと2年前から美弥氏の桜並木を歩いている。夏には浴衣でホタル祭りに参加しているという。
紺やピンクなど色とりどり着物を身にまとった5人は、ソメイヨシノの下をくぐるようにしてゆっくりと歩いた。小川さんは「着物姿で花見を楽しむ様子を見て、少しでも和服に興味を持っていただけるとうれしい」と話した。
市役所そばを流れる厚狭川沿いにには多くのソメイヨシノが植えられ、開花時期には毎年多くの花見客でみぎわう。志総務課によると、現在は、4、5分咲きで、週末頃には満開となりそう。

展示会の様子
友禅の風合い楽しんで 秋田の工房
秋田市中通に「友禅工房 風」を構える小林昌夫さん(71)と妻の貴子さん(62)の作品展が、秋田市のアトリオンで開かれている。10日まで。
会場には着物や帯、掛布のほか、干支えとを題材にした飾りふくさなど計100点が並んでいる。中でも扇形に鼓や琵琶などをあしらった古典柄の着物や、市松模様の帯が来場者の目を引いている。
「当店では秋田に根差し、活動する作り手の作品、手描き友禅染の着物、帯等オーダーメイドしております。他に、和の小物、風呂敷など各種取り揃えております」と小林さん。

よろけ縞
日本百貨店で限定販売 伊勢型紙の一筆箋など
(株)トライステージの子会社である(株)日本百貨店は、『家庭画報』2017年5月号「伝統工芸の美、再発見」のページで紹介された、三重県の伝統工芸品である『伊勢型紙』の一筆箋と封筒セット、ハガキ、ご祝儀袋の販売を開始した。
『家庭画報』は1958年の創刊以来、「夢と美を楽しむ」をテーマに、衣・食・住にわたる暮らしの提案を行う「ライフスタイルマガジン」。
伊勢型紙は、三重県の伝統工芸品。友禅染めや小紋などを着物の生地に染める道具として作られてきた。同県で1000年以上受け継がれてきた伊勢型紙を使って柄を染めた紙製品には、人の手だからこそ生み出される繊細な美しさとあたたかさが宿る。今企画には、伊勢型紙の技を継承する若手職人那須恵子さんも作品制作に参加。

同商品は、日本百貨店とうきょう(東京駅)とオンラインショップにて販売中。
伊勢型紙

幸子の着物(復刻版)と村山さん
村山雨景創作55周年特別展 新潟
「染めの祭典2017~日本の雪・月・花を染める」と題して、染色画家村山雨景の作品展が16日まで、長岡京市の市立中央図書館「市美術センター」で行われている。
展示会では、歌手・小林幸子さんにデザインした着物を復刻させた訪問着や県内の山々を描いた大作「連山」、富士山、桜の木などを額絵、タペストリーなどで約50点が並ぶ。
もともと着物の染色家であった雨景は十日町市生まれ。幼少より父母の手織染色を見て育ち、京都で手描き友禅・ロウケツ染めを修業。1982年から長岡に工房を構え、伝統的な染色技法と現代の日本画技法を取り入れ、20年がかりで36の工程からなる独自の技法「雨景染絵」を編み出し、東京、京都、ドイツなどで精力的に活動、美匠展で奨励賞、特別賞受賞、染色芸術展で金賞、世界美術大賞をイタリアより受賞している。

西陣織工業組合のVR
VR・ARをビジネスに 京都の企業
空間や物体を立体的に表現するVR(仮想現実)やAR(拡張現実)をビジネスに活用する動きが、京都の企業や団体で広がっている。建て売り住宅を疑似的に見学できる映像や、コンピューター画面で着物を試着できるシステムなど、現実に近い視覚体験を提供できるのが強み。広告宣伝や販売促進の手法に定着しつつある。
ウェブプロモーションのアッズ・クー(京都市伏見区)は、不動産物件の動画制作を手掛ける。
住宅販売のエルハウジング(右京区)は、住宅の外観や室内、分譲地の完成予想図をVR技術で立体的な画像にし、営業活動に導入している。
西陣織工業組合(上京区)は、市産業技術研究所(下京区)が開発した着物の「AR試着システム」を西陣織会館内に設けた。カメラの前でポーズをとると、着物や帯を実際に着用したように表示できる。普段着のまま気軽に、試着したかのように着物姿を見られるため、来館者の評判も上々という。
同組合は「館内で販売している帯の画像も用意しており、商品の販売促進に役立てたい」と話している。

第一土日は着物日和
のんびり街さんぽ 名古屋・円頓寺商店街
昨年春にアーケードが一新しパワーアップした円頓寺商店街。パリの商店街「バサ-ジュ・デ・バノラマ」と姉妹提携を結んだニュースも記憶に新しい。おなじみとなったイベント「円頓寺秋のパリ祭」や「円頓寺・四間道界隈の着物日和」。活気溢れる商店街をのんびり散歩するのも一考か。
特に毎月第一土日開催の「円頓寺・四間道界隈の着物日和」はまちを盛り上げるための仕掛けが多く作られている。那古野下町周の主催で、着物のを着ての参加者には協賛店でさまざまなサービスが受けられる。
1部を紹介すると、飯田洋服店では3000円以上お買い上げの方にプチギフト、消費税サービス。松露堂ではきんつば120円→100円。ナガ井薬局では購入者にサトちゃん指人形プレゼント。フルーツショップマルゼンではアルプスのフルーツゼリー540円→500円。太陽堂ではおはぎ1個20円引などなど。

着物で商店街をパレード
おイネに扮しパレード 岡山表町商店街
岡山市中心部の表町商店街で開かれている「オランダおイネ花まつり」(岡山日蘭協会主催)で8日、メインイベントの着物パレードが行われた。華やかな装いの約100人が同商店街を練り歩いた。
江戸時代のオランダ商館医シーボルトや、その娘で表町に暮らした日本初の女性産科医・楠本イネ、イネの師である石井宗謙らに扮した山陽放送のアナウンサーが登場。オリジナル曲「オランダおイネの夢」が流れる中、日本舞踊の花柳流、若柳流のメンバー、むつみ京都きもの学院(岡山市)の講師、受講生らと商店街の南北約800㍍を往復した。
祭りはイネを記念するとともに、岡山とオランダの交流をさらに深めようと2015年に始まり3回目。同市中区平井の女性(67)は「毎年楽しみに来ている。着物の雰囲気がとてもいいですね」と話していた。
この日は長崎市の祭「長崎くんち」で踊られるじゃ踊りを長崎大の学生が披露。岡山大病院と川崎医科大総合医療センターの女性医師らによる健康チェックもあった。
まつりは10日までで、チューリップやガーベラなどの花で商店街を彩る。9日は飲食の屋台が並びワゴンセールを行う。

写真に収まる入校性あ
紬専門学院 2年ぶり入校式
鹿児島県奄美市名瀬の本場奄美大島紬技術専門学院(校長・山田伸一郎本場奄美大島紬協同組合理事長)の2017年度入校式が7日、本場奄美大島紬会館であった。
紬組合によると、1980年の開講依頼毎年入校者を受け入れており、2016年度は初めて入校希望者がいなかったため、2年ぶりの学院生受け入れとなった。37期生5人は伝統工芸の道を志し、織り技術者としての1歩を踏み出した。
記念写真では、紬学院が入る本場奄美大島紬会館で晴れやかな表情で撮影に臨んだ。奄美大島

「きぬの果」
丹後ちりめんイメージしてゼリー開発  京都
京丹後市商工会女性部が設立10周年を記念し、丹後ちりめんをイメージした独自商品のゼリー「きぬの果」を開発した。9日に同市網野町のアミティ丹後周辺で開かれる「京丹後ちりめん祭」で販売する。
女性部は旧6町の商工会女性部の合併で2007年に発足。10周年を機に京丹後と女性部をPRしようと、昨年に特別プロジェクトチームを立ち上げた。
ゼリーは、シルクパウダーを入れ、ちりめんの高級感を演出する金粉をちりばめたヨーグルト味と、フルーツ王国やさか(弥栄町)から提供された地元産果物を使ったブドウ味と桃味の3種。和洋菓子店の戸田風月堂(峰山町)が製造協力した。3個セット800円。
16日の丹後王国食のみやこ2周年感謝祭でも並べ、注文販売にも応じる。女性部は「初のオリジナル商品で京丹後をアピールしたい」としている。問い合わせは女性部☎0772(62)0342。丹後ちりめん

交通費は含まれませんよ
春の「着物でランチプラン」 H日航大阪
「花見弁当」ランチの後は、満開の桜並木や公園散策がおすすめ、女子会にも。
ホテル日航大阪(大阪市中央区)は、大阪市交通局グループ 株式会社大阪メトロサービスが運営するレンタル着物&着付サロン「和爽美(wasobi)」(同市中央区)とタイアップし販売中の「着物でランチプラン」(一人6800円、サービス料・税金込み)を、来年3月まで延長販売する。
「着物でランチプランは、和爽美にてお好みの着物や小物をお選び頂きプロのスタッフが着付けた後、地下鉄御堂筋線で1駅の「心斎橋駅」直結、ホテル3階日本料理「弁慶」にて「季節の味覚弁当」ランチをお楽しみいただき、お食事後は18時まで、お好きなスポットを散策いただけるお得なプランです。特典として大丸心斎橋店5%割引優待券もご用意しています」とは主催者の弁。
予約・問い合せは和爽美☎06(6227)8864。 

70年の歩みを振り返る市田さん
京都の集いで謝辞 市田ひろみさん
昨年、日本の伝統文化の継承に貢献したとして「平成28年度文化庁長官表彰」を受けた服飾評論家の市田ひろみさんの功績を記念する集い「市田ひろみ 70年の記憶」が4日、京都市中京区の京都ホテルオークラで開かれ、市田さんは「これまで知り合った方の支えのおかげ」と感謝の言葉を述べた。
山田啓二知事や門川大作市長ら約400人が出席。市田さんは講演で、母親が美容師の道を歩み、自身も美容師として和服の普及などに取り組んできた70年を振り返り、「社会人や女優を経て、母親の元で着付けを勉強し直し、夜中まで特訓したこともあった。着物の着付けや和装文化を海外に広める活動をしてこられたのは、多くの方々のおかげです」と話した。

真田紐を使ったデニムの帯
和服で岡山後楽園散策 地元和装業者らがイベント
和服を着て気軽に屋外に出かけるイベント「着物で桜の名所散策~歴史ある丸の内から後楽園へ」が4日、岡山市北区で繰り広げられ、春休みの親子連れなどが花見を楽しみながら郷土の歴史を振り返った。「K(着物を)F(普段着に)P(プロジェクト)」を提唱する地元和装業者らが主催。
県内各地から小中学生を含む着物愛好家の男女約20人が参加し、丸の内の「趣味のきもの染織近藤」を出発。
江戸時代の岡山城周辺の地図を手に地元ボランティアガイドの案内で岡山城を経て岡山後楽園まで歩き、江戸期の町並みを体感しながら花見を楽しんだ。
一行の華やかな着物姿に外国人観光客らから「ビューティフル」の声もかかり、記念写真のモデルを依頼される一幕も。
デニム生地や真田紐を使った児島帯の考案者で主催者の1人、那須七都子さんは「多くの方に、普段着としての着物に興味をもってもらう機会になったと思う」と話していた。

和服専門のクリーニング工場
京都1号店開業 富山のヤングドライ
東は新潟から西は愛知までの広範囲に営業展開し、北陸最大手の規模を持つクリーニングのヤングドライ(富山市)が5日、京都市山科区に京都1号店となる山科店をオープンした。年内には京都でさらに3店を開設する計画であり、近畿の店舗網を拡充する。
同社は和服専門のクリーニング工場「きもの館」を持ち、加賀友禅の取り扱い実績もある。和服の本場である京都に出店し、付加価値の高い着物の取り扱いを伸ばす。
さらに、滋賀県内で今春中に20店目のオープンを予定するほか、大阪、兵庫でも出店拡大を目指す。

神事の様子
古くなった着物に感謝 岡山で「きもの供養」
物を大切にする「もったいない」の心を育み、広めようと、岡山市北区の吉備津神社で「きもの供養」の神事が行われ、着付けの講師や生徒らが古くなった着物や帯などを持参し、感謝の意を表した。
着物は古くなっても小物に作り替えるなどして長く使用することが可能なため、地元の着付け教室が提唱。平成5年から毎年4月初めに開いている恒例の神事で、25回目となった今年は計45人が参列した。
本殿で行われた神事には生徒らが古着などの11点を持参。また昨年の神事で供えた古着をリフォームした洋服やバッグ、巾着袋などの作品20点も合わせて神前に供え、神職のおはらいなどに続いて順番に玉串をささげていた。
参列した関係者らは「捨て去る場ではなく、古着に感謝し、さらなる利用を誓う場」と趣旨を説明。
神事を提唱したむつみ京都きもの学院・むつみ京都総合学院(岡山市北区)の吉井睦美学院長は「物を大切にするこころはやさしい人格を育てる。また昨今の地球環境問題を考えるきっかけにもしてほしい」と話していた。

鶴見橋で撮影を楽しむ親子
はかまで散策しませんか 岡山
はかま姿で散策を楽しみませんか。岡山市北区出石町の観光案内所・出石しろまち工房が1日、女性向けにはかまの無料着付け体験を始めた。今年で4年目となる人気の催しで、6月25日までの土・日曜と祝日に実施。予約を受け付けている。
午前10時、11時、午後1時、2時、3時の5回(約50分)あり、各回1グループ(5人まで、身長130㌢以上)に対応。組み合わせる着物とはかまは大人用に5着ずつ、子ども用に3着ずつ用意している。巾着や髪飾り、草履、日傘などは貸し出すが、足袋・靴下は持参する。着物の下に着るTシャツなど襟のない服も必要。
初日の午前11時からの回は、契約社員の女性(52)が母親と娘の3人で利用。それぞれ色とりどりのはかまをまとって旭川にかかる鶴見橋や後楽園の外園などに向かい、撮影を楽しんだ。「普段、はかまを着る機会はなく、親子3世代で写真を撮ることができて思い出になった」と笑顔だった。
出石しろまち工房は、おかやま観光コンベンション協会が運営。岡山観光の新たな魅力となるよう無料着付け体験を続けている。昨年は20代を中心に幅広い年齢層が訪れ、ほぼ全回利用があった。知名度が高まり、外国人観光客の申し込みや問い合わせも増えているという。
予約は出石しろまち工房☎086(206)5124。期間中は無休。雨天の場合は工房内のみで、外歩きは不可。

着物姿で抹茶を味わう参加者
着物で茶会 石川県内在住の外国人
東西文化交流協会の「金沢の文化体験」が3日、金沢市中央公民館長町館で行われ、県内在住のALT(外国語指導助手)の外国人や家族計8人が着物姿で茶会を体験し、日本文化に触れた。
アイルランドや米国、イギリスの出身者が参加し、女性はあでやかな小紋、男性ははかまに着替えた。続いて茶室で、協会のメンバーからお辞儀の方法や茶わんの持ち方などを教わりながら、心尽くしの一服を味わった。
アイルランド出身でALTのナイル・レインさん(24)は「抹茶は少し苦いけどおいしい。着物は着心地がいい」と笑顔を見せた。体験の後、8人は長町武家屋敷跡などを巡った。

産地の玄関口天橋立
3月度生産実績 丹後織物工業組合
着物市場は近年も縮小している。矢野経済研究所によると、2009年は3420億円だったが、16年は2785億円と約2割も落ち込んだ。だが潜在的需要はある。国の和装振興研究会は15年3月にアンケートを実施。今後着物を着てみたいと思う割合は40代女性が59.1%だったが、20代女性は79.9%。イベントで着たいという声があった。会の報告書は、東京五輪が着物を楽しむイベントを増やす契機になると指摘。小売店も、観劇に着物を着ていくなどの体験に絡めた「コト消費」を促している」との新聞記事を目にした。いつものことながらアンケートの結果は上々だ。しかし、「着たいと買う」は同義語ではない。着たいだけでは売れないのだ。価格が高いからか、帯結びが難しくて着られないからか、デザインが気にいらないのか。いずれにせよ消費者が興味を持っていることは間違いない。
さて、丹後産地の3月の生産実績はいかなるものであったろうか。残念ながらじり貧傾向を払拭できずにいる。
3月の生産量は23.533反で、昨年同月の25.517反を1.984反下回った。操業日数は20日で前年同月と同じであった。
品種別の生産量は次の通り。単位反。()内は前年。▼一越・古代=128(171)▼変り無地=3.896(4.746)■小計=4.024(4.917) △紋綸子(軽)=2.580(2.072)▼紋綸子(重)=2.964(3.360)△銀意匠・朱子一重=68(27)▼紋意匠・朱子二重=11.383(12.436)▼絽織・紗織=1.072(1.215)△その他の紋=129(124)▼金・銀通し=969(1.123)△縫取・絵羽=344(243) □小計=19.509(20.600) ■合計=23.533(20.600) ▼パレス=631(869)△紬=312(238)。
前年比、白マークはプラス、黒マークはマイナス、±は0。丹後ちりめん

記念撮影をする家族
健やかな成長を 嵐山で十三まいり
数え年13歳を迎える子どもたちの健やかな成長を祈願する「十三まいり」(京都織物卸商業組合主催)が1日、京都・嵐山の虚空蔵法輪寺であった。春の陽気の下で着物姿の子どもたちが家族とともに参拝し、学業成就などを願った。
十三まいりは、知恵を授ける虚空蔵菩薩にお参りする行事。頂いた知恵をなくさないよう、帰りの渡月橋では振り返らずに渡りきらなければならない、との言い伝えがある。
和装関連などの商社でつくる同組合が毎年、招待や着物を貸すなどしており、今年は近隣府県から約110人が参加した。
四つ身やはかま姿の子どもたちは、好きな漢字の一文字を筆書きして奉納し、一般の参拝者とともに祈とうを受けた。境内に咲いた桜のそばで記念撮影する家族も多く、福井県から訪れた板坂百夏さん(12)は「これからの中学校生活が楽しみ。部活や勉強を頑張りたい」と話した。

リオでの小池知事
日本選手団の制服着物に 五輪に向け業界団体
2020年の東京五輪を機に和装を盛り上げるための業界団体「チーム着物2020」が4月3日に発足する。五輪の日本選手団の制服を着物にする構想を、今夏までに日本オリンピック委員会(JOC)や東京都の小池百合子知事に提言。19年夏までの採用決定を目指す。呉服専門店のやまと(東京)の矢嶋孝敏会長など着物業界の関係者や経済産業省などから約25人が参加する。
一意見としてこんなのがあった。「2020年東京オリンピック開会式では日本選手団に洋装ではなく 日本の伝統衣装である着物での行進を提案する。その為に選手の負担を出来る限り軽くする浴衣の着こなしを考えた。選手団はもちろん開会式を見ている日本中、世界中に人たちに着物が気軽に楽しめる服装であると感じてもらいたい」。

発表された第3弾
吉田カバンと伝統工芸がコラボ 沖縄
国産かばんの有名ブランド吉田カバン「ポーター」と沖縄の伝統工芸がコラボした「RYUKYU×PORTER」の第3弾がこのほど、那覇市久茂地のデパートリウボウで発表された。琉球紅型と首里織に加え、今回から琉球絣も商品開発に参加した。手提げ型のトートバッグのほか、リュックサックを新アイテムに追加した。計720点の数量限定で、3日にデパートリウボウ1階特設ステージで販売する。
今回は、帆布地のトートバッグに紅型、首里織、琉球絣をあしらい、カラーバリエーションも紺、カーキ、紺×黄色、オレンジ×白の4色に増やした。
リュックは縦糸が綿、横糸がナイロンの生地を使用し、裏地に紅型、首里織、琉球絣を用いた。
吉田の桑畑晃企画開発本部長は「リュックは家族皆で使ってもらえる万能さと、スマホの普及で両手を空けたいニーズもある」と語った。
沖縄の染織 芭蕉布 久米島紬

出迎えるサーフボード
未来につなぐ大島紬ストーリー 伊勢丹新宿店
東京の伊勢丹百貨店新宿店で「未来につなぐ大島紬ストーリー」と題した企画展が始まった。今回は伝統の和装製品に加え、大島紬を使ったカジュアル衣料や大手かばんメーカーとコラボしたバッグ、サーフボードなども展示、販売。新たなストーリーや可能性を提案している。4日まで。
大島紬は世界の三大織物としてフランスのゴブラン織、ペルシャ絨毯と並ぶ日本を代表する伝統的工芸品。精緻な絣模様や、自然を活かした染色技法「泥染め」によって生まれる美しい色合いは、きものファンを魅了し続けている。デザイナーやクリエーターがその優れた織地を用いて、ウエアや雑貨、アートピースとして大島紬の魅力を伝えている。
都会的なセンスに磨かれたバッグ類は、5階のウエストパーク。大島紬の紋様をデザインに取り入れたサーフボードが出迎える。
7階のゴフクプロモーションでは、テキスタイルデザイナーの須藤玲子氏が大島紬の端切れをリユースし、手作業で貼りあわせたタペストリーや、残糸を再び紡いて意匠糸にし織りあげたスカーフが展示されている。奄美大島

熊井さんと鈴木さん
京くみひもブレス 君の名はヒントでアイドル監修
京都府宇治市観光大使を務める女性アイドルが監修した京くみひものブレスレットが、宇治商工会議所が運営する通販サイトで販売されている。宇治を代表する伝統工芸品である京くみひもの魅力発信が期待されている。
監修したのは、人気アイドルグループ「Berryz工房」の熊井友理奈さん(23)と「℃-ute」の鈴木愛理さん(22)が抹茶好きの縁で構成する「抹茶ーず」。
組みひもは国内外で大ヒットしているアニメ映画「君の名は。」で、物語の重要アイテムとして登場する。若い人を中心に注目される中、「抹茶ーず」の2人は今年1月、京くみひもをPRするグッズとしてブレスレット販売を提案し、色合いなどを決めた。
男性向けは紺色と黒、金色、女性向けはピンクと薄いピンク、銀色を組み合わせたデザインで、身に付けた人の願いが実現するように「叶結び」という結び目をあしらった。
ブレスレットは組みひもを製造販売する「昇苑くみひも」(市宇治)が手掛け、同商議所のサイト「京都宇治土産.com」から1本2500円で購入できる。
江戸組紐 伊賀組紐

着物よりお洒落が好き
RJが「IFF-MAGIC-JAPAN」に出展 東京
(株)キモノール(東京都)が手掛けるメンズきものブランド「ROBE JAPONICA」は、26日~28日の3日間、全米最大のファッション展示会であるMAGIC(主催=UBM社)が、日本最大級のファッションイベント JFW-IFF と業務提携し、東京ビッグサイト西館で開催するファッション合同展示会「IFF-MAGIC-JAPAN」に出展する。
同ブランドは、「きものより、おしゃれが好きだ」をキャッチコピーに、和装に洋装のエッセンスや現代感覚を加えた「今の時代の着物」を提案してる。
日本の伝統的衣類である着物を日常のファッションに取り入れてほしい、また、着物を海外にもファッションとして広めていきたい、という思いから、国内・海外バイヤーが多く訪れる同展への参加を決めたという。
出展ブースは特設エリア"Equal"内。仕切りを最小限に抑え、アジアのブランドが一同に同等の立場で集う広場のようなイメージを持っている。オリジナルデザインのカジュアル着物や浴衣、フォーマルでドレッシーなオリジナルタキシード着物、その他アクリル下駄等を展示するという。
※ 同展示会は、事前登録をすると入場料1000円が無料。唯し、入場はファッション業界 関係者の方に限定されている。

絹紙布着物
紙布作家桜井貞子作品展 東京・紙の博物館
細く切った和紙を撚り、紙糸にして織った布である「紙布しふ」。軽くて肌触りがよく、丈夫で洗濯することもできる。経緯たてよこともに紙糸を用いたものを諸紙布もろじふといい、経糸に絹・綿・麻糸を使い、緯糸に紙糸を使ったものを、それぞれ絹紙布・綿紙布・麻紙布という。江戸時代には山陰や東北地方など、木綿が貴重品だった地域で多く生産され、とくに宮城県白石の紙布は将軍家にも献上され、名産品として知られていた。
桜井貞子は48歳のころ白石紙布と出会い、その美しさと優れた技術に魅せられて、その創作に取り組んでいった。「和紙の優れた伝統を残したい」と使用する和紙にもこだわり、試行錯誤を重ねて、長年に亘り紙布制作とその伝承に情熱を注いできた紙布作家の第一人者。
本展では桜井の紙布制作40年と米寿を迎えることを記念し、代表作と新作を展示、また彼女の創作活動を支えた菊池正氣氏(西ノ内和紙)、梶山和世氏、山崎協子氏、妹尾直子氏の作品も紹介されている。
展示会期は、前期30日まで。後期5月2日~6月4日。会場は東京都北区王子の紙の博物館。詳しくは同館☎0339162320。

和食に舌鼓み
日本文化学ぶ国際交流会 テーマは着物
山口県光市室積の研修施設「アイランドアカデミー」3月30日、国際交流会「NIPPON LEARNING」が開催された。
主催は、英語の絵本を通じ英語教育に取り組む「mamacoto」(同市中央)。同団体代表の河村淳子さんは「県内に住む外国人に日本文化の体験を通じ日本のことを知ってもらうと同時に、英語を学んでもなかなか話す機会のない人たちに実践・交流の場を提供したい」と話す。今年1月には「和菓子」をテーマに同イベントを初開催した。
今回は「着物」をテーマに、「礼法きもの学院」(柳井市)の河髙秀子さんを講師に招き、着物の着付け体験や帯についての知識などを、外国人7人を含む20人に伝えた。参加者らは色とりどりの着物に身を包み、国際交流を図った。
プエルトリコ人で光市在住のデニス・ゴティエ・ドゥモアさんは親子で参加。母親のデニスさんは「日本の文化に直接触れることができて光栄。帯がきつく着るのは大変だったが、今でも着物を楽しむ文化が受け継がれていることが素晴らしい」と話す。デニスさんの娘は「着物も帯も自分で選んだので気に入っている。学校にも着ていきたい」と笑顔を見せていた。
同イベントは、4月8日に光市室積の海商通りで開催される「きものでぶらりin むろづみ」のプレイベントともなっており、希望者は着物モデルショーにも参加を予定する。

夫と満喜子の写真と黒留袖
V 満喜子の着物展示 歴代小野藩主展
小野藩最後の藩主一柳末徳ひとつやなぎすえのりの三女で、米国人建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズと結婚した満喜子の黒留め袖が、兵庫県小野市西本町の市立好古館で開かれている企画展「小野藩1万石の歴代藩主」の目玉として展示されている。9日まで。
満喜子は米国留学などを経て、兄恵三の自宅の設計を依頼されたヴォーリズに通訳として出会った。
黒留め袖は、結婚後に移り住んだ滋賀県近江八幡市から借り受けて出展。友禅染の優雅な着物で、小鳥が刺しゅうで描かれている。胸にある紋は柳の葉をかたどっており、一柳家への思いをしのばせる。
午前9時半~午後5時。高校生以上200円、小中学生100円。同館☎0794(63)3390。

商品紹介する武藤社長
美濃和紙で男性和装 岐阜シャツ派生品
呉服、寝具卸売りの柏屋商事(岐阜市=武藤昭成社長)は、美濃和紙を使った男性の和装用肌着や夏着物、角帯を開発し、6月にも京都の総合呉服問屋を通じて全国への販売を開始する。岐阜市の繊維事業者らが取り組む「岐阜シャツプロジェクト」の派生商品で、好評だった美濃和紙の生地を和装に応用した。
同社はプロジェクトのメンバーで、何回洗っても効果が持続する特殊な抗菌防臭加工を担当している。この技術を生かすとともに、美濃和紙を使った生地の特徴である吸水性・速乾性、着た時にひんやりする機能が肌着に最適として開発。男性は和装で肌着を着ることがほとんどないため、肌着を着た方が快適で着崩れしないことを提案する新しい商品を生み出した。
同社初の自社企画商品の開発となり、メーカー機能を持つことで発展を目指す。肌着は初年度300着、翌年度3千着の販売目標を設定。武藤社長は「目利き、専門知識を生かし、風上でものづくりをして提案していきたい」と話す。
肌着は「楽爽らくそう襦袢」と名付け、美濃和紙約50%の生地を使用。ひんやり、柔らかく、さらっとした着心地という。Tシャツタイプで重ね着すると襟が見え、粋でいなせな着こなしを提案している。
夏着物は美濃和紙約40%、角帯は美濃和紙50%の生地を使用。長良川をイメージした「水面織り」「清流織り」でそれぞれ織り上げた。
2月に東京で開催された「feel NIPPON 春2017」で発表し、総合呉服問屋が6月に開く展示会で新商品として紹介、全国に卸すことが決まった。

昨年のイベントより
信州きものデー 善光寺の宿坊に泊まろう
NPO法人の長野都市経営研究所(長野市)などで構成する実行委員会は5月3、4日に第2回「信州きものデー」を開催する。「牛に引かれて善光寺参り」の故事にちなみ、着物姿の女性が牛とともに善光寺の表参道を歩く催しなどを開く。今回は善光寺の宿坊に泊まる1泊2日のイベントに拡大する。
3日には牛と歩く「花遊歩」のほか、善光寺の鷹司誓玉上人による着物についての講話などがあり、宿坊に泊まる。4日は早朝のお勤め「お朝事あさじ」に参加した後、バスで須坂市に向かい、須坂クラシック美術館の収蔵着物の「春の大虫干し会」や旧小田切家住宅などを見学する。
女性限定で参加者40人を県内外から募り、参加費は1人2万円。花遊歩のみの参加は20人を募集し、1人1000円。問い合わせは実行委員会☎026(235)7911。
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