地下足袋の話し

地下足袋の由来を調べてみると、その元は足袋。足袋の起源は奈良時代と記されている。誕生したころは足の指は分かれていなかったらしい。分かれたのは室町時代に入ってから。そして足袋の語源は「たんび」といって、武士が好んで履いた皮を用いた単皮からきたものだ。江戸時代になると綿で作られるようになり、明治時代には広く一般化している。地下足袋そのものの登場は大正時代初期で、野外での労働用として丈夫な綿足袋の底に厚いゴムを貼り付けて世にでてきた。語源は、じかに土地を踏む足袋だから「じかたび」とも、地下に字を当てて「ぢかたび」とも。余談だが、かつて国内の手縫いの地下足袋の8割のシェアを誇った埼玉県行田市も、日本固有の他の産地と同じく、中国に生産の場を奪われ、熟練の手縫いの職人が激減しているという。
05年そんな地下足袋に革命?が興った。
なんともカラフルな地下足袋だ。素材はウール、デニム、帆布、刺し子、スエードと自由自在。柄は数字、いろは文字、水玉、幾何学と多種多様。発想の源京都在住のファッションデレクター若林剛之さんの弁を借りると「日本の伝統をしっかりと受け継ぎ、それでいて今の時代にマッチしたメッセージ性の高い何かを生み出したかった」の産物らしい。なんでも、『ET』を製作したあの有名な映画監督も撮影現場で履いているという。
一方、祭礼用品製造のダイヨーセンコー(大阪市)は、祭用地下足袋「祭神」を生み出している。昨年岸和田を中心とした泉州地区で販売したところ800足を売り上げたという。このことがきっかけで新たな需要を喚起するため、地下足袋をファッションアイテムとしてとらえ、迷彩やチェック柄のカジュアルタイプを、キャンバス地やカンガルーの皮などを使用し、新しい祭のファッションモードを創出する。
さて、皆さんはいかがでしょうか?